JPH06215416A - 光ディスク媒体および光ディスクカートリッジおよび光ディスク再生装置 - Google Patents

光ディスク媒体および光ディスクカートリッジおよび光ディスク再生装置

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JPH06215416A
JPH06215416A JP5004475A JP447593A JPH06215416A JP H06215416 A JPH06215416 A JP H06215416A JP 5004475 A JP5004475 A JP 5004475A JP 447593 A JP447593 A JP 447593A JP H06215416 A JPH06215416 A JP H06215416A
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JP
Japan
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optical disk
optical
medium
cartridge
disk medium
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Application number
JP5004475A
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English (en)
Inventor
Kenichi Ishizuka
賢一 石塚
Shinichi Katsuta
伸一 勝田
Kazuhiko Yamada
一彦 山田
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高密度記録された光ディスクの再生信号のクロ
ストークを低減する。 【構成】光ディスク媒体1aの反射膜4の再生ビーム入
射側にコントラスト増強剤層6を形成する。光ディスク
媒体1a中の再生ビーム光路上で再生ビームの外周部の
光強度が減衰され、外周部によって再生されるクロスト
ーク成分を低減させる。これにより、高密度記録された
光ディスク媒体1aのピットデータを高精度に読み出
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク媒体に関
し、特に高密度化されたピット情報を高精度に読み取る
ことの可能な光ディスク媒体、光ディスクカートリッジ
および光ディスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光ディスク媒体について図面を参
照して説明する。
【0003】図5は第一の従来例の光ディスク媒体の拡
大断面図、図6は第二の従来例の光ディスク媒体の拡大
断面図である。
【0004】尚、図6の光ディスク媒体は図5の光ディ
スク媒体と構造が同じで記録密度のみ高くしたものであ
る。
【0005】図5において、この実施例の光ディスク媒
体1cは、透明基板2の片側の面上にピット3が形成さ
れ、ピット3形成面にはアルミニウムなどの反射膜4が
成膜され、この面を保護するために紫外線硬化樹脂5に
よってコーティングされている。また、図5に示した図
面下方から光ディスク媒体1cへ伸びる二本の斜線は再
生ビームスポットである入射ビーム7を示しており、光
ディスク媒体1cから下方に出る二本の斜線が反射ビー
ム8を示す。実際にはこれら入射ビーム7の斜線と反射
ビーム8の斜線とが重なっている。
【0006】次に、従来例の光ディスク媒体での情報の
再生動作について説明する。
【0007】入射ビーム7はピット3に達し、反射膜4
によって反射され反射ビーム8となる。そして、反射ビ
ーム8は入射ビーム7と同じ光路を通って光ヘッドへ戻
る。光ディスク媒体1cまたは1dの再生において、再
生信号に混入する隣のトラックのピットからの信号(以
下クロストーク)を検出しているのはビームの外周部で
あるが、従来例の光ディスク媒体1cまたは1dを使用
したような場合は、入射ビーム7と反射ビーム8のビー
ムスポット径は変らないので、反射ビーム8のビームス
ポット径によりクローストークが大きくなる。特に図6
に示すような高密度の従来例の光ディスク媒体1dを使
用する場合は、ビームの外周が隣のピットにかかってし
まうため、クロストークがより大きい再生信号を得るこ
とになる。
【0008】そこで、従来の光ディスク媒体では、この
クロストークの低減のため、以下のような対策を行って
いる。
【0009】まず、すでに実用化されている光ディスク
媒体のひとつに、コンパクトディスクがある。コンパク
トディスクの媒体面に形成されているピットのトラック
ピッチは1.6μm、幅は0.5μm前後、長さは0.
83〜3.56μmである。これを半導体レーザの波長
が780nm、対物レンズのNAが0.55程度の光ヘ
ッドで再生している。光ディスク媒体の記録容量を高め
るためには、ディスク径を大きくしてやれば前述の仕様
を変更しないまま大容量化が行える。しかし、この方法
では光ディスク媒体のみではなく再生装置自体をも大型
化することになる。
【0010】この光ディスク媒体の径を変更しないで記
録容量を高めるためには、トラックピッチ、ピット幅、
ピット長さを小さくして、単位面積当たりの記録密度を
高めることによって実現できる。トラックピッチ1.6
μmでピット幅が0.5μmの時、隣のトラックのピッ
トからのクロストークを読み出さないようにするために
は、再生ビームの光ディスク媒体面上でのスポット径が
2.7μm以下であればよい。従って、コンパクトディ
スクなどに使用されている光ヘッドも、それに基づいて
設計されている。例えば、トラックピッチとピット幅を
2分の1にして高密度化を図った場合、第一の方法とし
て、何等かの方法によって再生ビームの光ディスク媒体
面上でのスポット径を1.35μm以下にする必要があ
る。また第二の方法としては、特開昭62−27003
4号公報や特開平2−68737号公報で提案されてい
るように再生ビームの光ディスク媒体面上でのスポット
径はそのままにし、反射して戻ってきたビームの光路上
にビーム径よりも小さい透過部分を形成したフィルタを
配置し、フィルタによって外周部分のクロストークを含
んだ部分を除去することによっても目的を達成するもの
がある。
【0011】図7は従来例の光ディスク媒体を使用した
光ディスクカートリッジの分解図である。
【0012】図7において、光ディスク媒体1cまたは
1dは、カートリッジ上部32とカートリッジ下部33
bに挟まれる形で光ディスクカートリッジ31bに収納
されている。光ディスク媒体1cまたは1dの中心部分
には金属性のハブ38bが取り付けられており、カート
リッジ下部33bのチャッキング窓42を通して再生装
置とチャッキングするようになっている。また、カート
リッジ下部33bにはディスク窓43があり、シャッタ
37bによって開閉される。シャッタ37bは光ディス
クカートリッジ31bを再生装置に装填したときに開け
られるような仕組みになっているが、それ以外の時にお
いても手などで容易に開けることが可能である。このよ
うに従来の光ディスクカートリッジ31bにはチャッキ
ング窓42やディスク窓43が設けられているため、こ
こから容易に外来光が光ディスク媒体1cまたは1d上
に入射できる構造となっている。
【0013】図8は図7の光ディスクカートリッジを装
填した時の従来例の光ディスク再生装置の分解図であ
る。
【0014】図8において、光ディスク再生装置51b
は、主に、レーザ光により情報が再生される光ディスク
媒体1cまたは1dと、光ディスク媒体1cまたは1d
上で情報の再生を行う光ヘッド52と、光ディスク媒体
1cまたは1dと光ヘッド52とを駆動するメカユニッ
トと、光ヘッド52で読み出された情報を再生しその再
生信号を処理すると共にメカユニットの駆動を制御する
情報再生回路54とからなり、メカユニットは、本体筐
体61上に取り付けられ、光ヘッド52を光ディスク媒
体1cまたは1d上で移動させる光ヘッドスライダ53
と、スピンドルに取り付けられた光ディスク媒体1cま
たは1dを回転させるスピンドルモータ55とで構成さ
れている。それ以外に、光ディスク再生装置51bに
は、装置に挿入された光ディスクカートリッジ3b内の
光ディスク媒体1cまたは1dのスピンドルへの取付
け、取外しおよび光ディスクカートリッジ3bの装置内
外への出し入れをガイドするカートリッジガイド56
と、上カバー62bと、前パネル63bとが取り付けら
れている。上カバー62bの上面には冷却のための通気
孔58bが設けられ、また.前パネル63bには光ディ
スクカートリッジ31bを出し入れするためのカートリ
ッジ出入口57が設けられている。カートリッジ出入口
57には扉が設けられていることがあるが、光ディスク
カートリッジ31b装填時には開放状態となり、光ディ
スクカートリッジ31bの一部が外部から確認できるよ
うになっている。このように従来の光ディスク再生装置
51bは、通気孔58bやカートリッジ出入口57から
容易に外来光が光ディスク媒体1cまたは1d面上に入
射可能な構造となっている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の光ディ
スクカートリッジおよび光ディスク再生装置では、光デ
ィスク媒体の径を大きくしないで単位面積当たりの記録
密度高くすることによって記録容量を高めた光ディスク
媒体は、現在コンパクトディスクなどに使用されている
光ヘッドを使用した場合、光ディスク媒体面上での再生
ビームのスポット径が大きすぎてクロストークが増大し
てしまい、高精度な再生は困難である。
【0016】これを解決するために、第一の方法として
挙げた再生ビームの光ディスク媒体面でのスポット径を
小さくする方法には、光ヘッドの対物レンズのNAを大
きくする、レーザの波長を短くする、超解像現象または
SHGを利用する方法などが考えられる。しかし、これ
らの方法では、光ヘッドそのものの新規設計が必要にな
る。
【0017】また、第二の方法として挙げた光ヘッドの
反射ビームの光路上にフィルタを配置する方法では、ビ
ーム径が光ヘッドの対物レンズと同じ径だとすると、φ
数mmだということになり、この内クロストーク成分の
少ないビーム中心ということになると、φ1mm以下と
なる。フィルタはこの部分だけを通過させる必要がある
ので、φ1mmの部分しか透過部分がない。従って、こ
の両者の位置合わせにはμm単位の精度が必要になる。
また、光ヘッドは温度変化や振動によって歪みを生じる
可能性があり、長期的にビーム光路とフィルタの位置を
保つのは難しくなる。仮に少しでも位置ずれを起こす
と、ビーム光路を遮断してしまうことになり、使用不可
能になってしまう。そのため、フィルタにかなり高い位
置精度を要求されることから取付、調整が困難な上、長
期的にフィルタ位置を保てるかどうか信頼性にも乏し
い。また、フィルタスペースを確保するために光ヘッド
が大きくなる可能性がある。さらに、フィルタで減衰さ
れる分、余分なレーザパワーが要求される等の問題点が
ある。
【0018】さらに、従来の光ディスクカートリッジお
よび光ディスク再生装置では、容易に外来光が光ディス
ク媒体面上に入射可能な構造となっているので、本発明
の光ディスク媒体を従来の光ディスクカートリッジおよ
び光ディスク再生装置に使用した場合、外来光によりそ
の効果が薄れる可能性がある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、再生装
置に大掛りな変更を図ることなく、高密度記録された光
ディスク媒体上の情報を高精度に読み取るために、クロ
ストーク成分の少ない再生信号が得られる光ディスク媒
体およびその光ディスク媒体を使用するのに適した光デ
ィスクカートリッジ、光ディスク再生装置を提供するこ
とである。
【0020】このため本発明の光ディスク媒体は、再生
ビーム入射側に、一定以上の光強度の光を照射すること
によって化学反応し、不透明であったものが透明になる
性質を有するコントラスト増強剤層を形成することによ
り、光ディスク媒体中の再生ビーム光路上で再生ビーム
のスポットの光強度の弱い外周部を減衰させ、再生ビー
ムの外周部によって再生されるクロストークを低減する
ことを特徴としている。
【0021】また、本発明の光ディスクカートリッジ
は、上記の光ディスク媒体を、外来光を遮断可能なカー
トリッジ内に収納することを特徴としている。
【0022】さらに、本発明の光ディスク再生装置は、
レーザ光により情報が再生される光ディスク媒体と、光
ディスク媒体上で情報の再生を行う光ヘッドと、光ディ
スク媒体と光ヘッドとを駆動するメカユニットと、光ヘ
ッドで読み出された情報を再生する情報再生回路とを有
する光ディスク再生装置であって、光ディスク媒体に上
記の光ディスク媒体を使用し、光ディスク媒体装填時に
再生ビーム以外の外来光が光ディスク媒体面に入射しな
い構造を有することを特徴としている。
【0023】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0024】図1は本発明による光ディスク媒体の第一
の実施例を示す拡大断面図である。
【0025】この実施例の光ディスク媒体1aは、透明
基板2の片側の面上にピット3が形成され、ピット3形
成面にはアルミニウムなどの反射膜4が成膜され、この
面を保護するために紫外線硬化樹脂5によってコーティ
ングされている。さらに、この光ディスク媒体1aは、
透明基板2のピット3形成面とは反対の面、すなわち再
生ビーム入射面にコントラスト増強剤を塗布し、コント
ラスト増強剤層6を形成している。また、図1に示した
図面下方から光ディスク媒体1へ伸びる斜線は再生ビー
ムスポットを示している。外側の二本の斜線で挟まれた
領域が入射ビーム7の径を表し、内側の二本の斜線で挟
まれた領域が反射ビーム8の径を表している。但し、透
明基板2中では、ビームはコントラスト増強剤層6を通
過しないためにビーム径は変化しないので、入射ビーム
7と反射ビーム8の径は同一斜線で表されている。
【0026】次に、図1の光ディスク媒体1aでの情報
の再生動作について説明する。
【0027】レーザ光は普通の光源からの球面波または
平面波の場合と異なって、断面の光強度分布が一様では
なく、光軸を中心としたガウス分布になっている。ま
た、コントラスト増強剤は一定以上の光強度のビームを
照射することで化学反応し、不透明であったものが透明
になる材料であり、またこの反応は可逆反応である。図
1に示すように、光ディスク媒体1aに入射ビーム7を
照射すると、コントラスト増強剤層6でガウス分布の裾
にあたるビームの外周部が入射した部分では、光強度が
充分ではないために化学反応が充分に進まず、コントラ
スト増強剤層6は不透明のままであるが、ガウス分布の
中心にあたるビームの光軸付近では、光強度が充分であ
るために化学反応が充分進行し、コントラスト増強剤層
6は透明になる。これによって入射ビーム7の外周部が
減衰され、ビームスポット径が小さくなった入射ビーム
7がピット3に達し、反射膜4によって反射されて反射
ビーム8となる。入射時にすでに化学反応が進んでいる
ため反射ビーム8が再びコントラスト増強剤層6を通過
するときには外周部はほとんど減衰されることはなく、
光ヘッドへ戻る。光ディスクの再生において、再生信号
に混入するクロストークを検出しているのはビームの外
周部であるため、この光ディスク媒体1aを使用するこ
とによってクロストークの少ない再生信号を得ることが
可能となる。この場合、光ディスク媒体1aを外来光に
よってコントラスト増強剤の化学反応が進むことがない
ように外来光を遮断することができる図3に示すカート
リッジ内に収納し、図4に示す光ディスク再生装置のよ
うに再生ビーム以外の外来光が光ディスク媒体1a面に
入射しない構造を有する装置で使用する。
【0028】図2は本発明による光ディスク媒体の第二
の実施例を示す拡大断面図である。
【0029】この実施例の光ディスク媒体1bでは、2
P媒体と呼ばれるもので透明基板10の片方の面にコン
トラスト増強剤層6を平滑に塗布し、その上にコントラ
スト増強剤層6を形成している。次に塗布面上にピット
の型となるスタンパ(図示せず)をスペースを保たせて
保持し、スタンパと塗布基板との隙間に紫外線硬化樹脂
を充填する。透明基板側から紫外線を照射し、紫外線硬
化樹脂を硬化させてスタンパを取り除く。これによって
コントラスト増強剤層6上にピット形成樹脂層9を形成
する。さらに、ピット3形成面に反射膜4を成膜し、こ
の表面を紫外線硬化樹脂5でコーティングする。図2中
に示した図面の下方から光ディスク媒体1bに伸びる斜
線は再生ビームを表している。外側の二本の斜線で挟ま
れた領域が入射ビーム7の径を表し、内側の二本の斜線
で挟まれた領域が反射ビーム8の径を表している。この
図2の実施例の動作は図1の実施例の動作と同様であ
る。
【0030】次に、本第一および第二の実施例の光ディ
スク媒体1a,1bを使用した光ディスクカートリッジ
および光ディスク媒体1a,1bを使用した光ディスク
再生装置にていて図面を参照して説明する。
【0031】図3は本第一および第二の実施例の光ディ
スク媒体を使用した光ディスクカートリッジの分解図、
図4は図3の光ディスクカートリッジを装填した時の光
ディスク再生装置の再生部の構造を示す分解図である。
【0032】図3において、この実施例の光ディスクカ
ートリッジは、カートリッジ31に光ディスク媒体1a
または1bが収納されている。そして、カートリッジ3
1は光ディスク媒体1aまたは1bへは外来光が遮断さ
れるような構造になっている。
【0033】光ディスク媒体1aまたは1bは、カート
リッジ上部32とカートリッジ下部33aに挟まれる形
で光ディスクカートリッジ31aに収納されている。光
ディスク媒体1aまたは1bの中心部分には金属性のハ
ブにつや消し黒色塗装を施したハブ38aが取り付けら
れており、カートリッジ下部33aのチャッキング窓4
2を通して再生装置とチャッキングするようになってい
る。さらに、ハブ38aと信号面39との間にはつや消
し黒色塗装またはつや消し黒色シートを貼り付けたつや
消し部40が形成されている。また、チャッキング窓4
2の周囲には筒状の遮光壁34が形成されている。ま
た、カートリッジ下部33aにはディスク窓43があ
り、シャッタ37aによって開閉される。シャッタ37
aにはストッパガイド36があり、シャッタ37aを閉
じたときにカートリッジ下部33aにあるストッパ35
がここに入り、ストッパ35が押し込まれない限り開か
ないようになっている。シャッタ37aは光ディスクカ
ートリッジ31aを再生装置に装填したときに再生装置
のカートリッジガイドによってストッパ35が押し込ま
れ開けられるような仕組みになっており、それ以外の時
に故意にストッパ35を押し込まない限りシャッタ37
aは開かない。このように光ディスクカートリッジ31
aはつや消し処理や遮光壁34を設けることにより、ハ
ブ38aや光ディスク媒体1aまたは1bに反射して信
号面39に入射する外来光や、斜め入射によってハブ3
8aとチャッキング窓42の隙間から信号面39に入射
する外来光を遮断すると共に、シャッタ37aにはスト
ッパ42を設けることで容易にシャッタ37aが開けら
れないようにしている。このように光ディスクカートリ
ッジ31aは容易にチャッキング窓42とディスク窓4
3から外来光が入射しない構造となっている。
【0034】図4において、この実施例の光ディスク再
生装置51aは、主に、レーザ光により情報が再生され
る光ディスク媒体1aまたは1bと、光ディスク媒体1
aまたは1b上で情報の再生を行う光ヘッド52と、光
ディスク媒体1aまたは1bと光ヘッド52とを駆動す
るメカユニットと、光ヘッド52で読み出された情報を
再生しその再生信号を処理すると共にメカユニットの駆
動を制御する情報再生回路54とからなり、メカユニッ
トは、本体筐体61上に取り付けられ、光ヘッド52を
光ディスク媒体1aまたは1b上で移動させる光ヘッド
スライダ53と、スピンドルに取り付けられた光ディス
ク媒体1aまたは1bを回転させるスピンドルモータ5
5とで構成されている。それ以外に、光ディスク再生装
置51aには、装置に挿入された光ディスクカートリッ
ジ3a内の光ディスク媒体1aまたは1bのスピンドル
への取付け、取外しおよび光ディスクカートリッジ3a
の装置内外への出し入れをガイドするカートリッジガイ
ド56と、上カバー62aと、前パネル63aとが取り
付けられている。上カバー62aの右側面には冷却のた
めの通気孔58aが設けられ、また、前パネル63aに
は光ディスクカートリッジ31aを出し入れするための
カートリッジ出入口57が設けられている。さらに、カ
ートリッジ出入口57には不透明の扉59が設けられて
おり、この扉59は光ディスクカートリッジ31aを出
し入れする時のみ扉開閉機構部60により開けられ、そ
れ以外の時は扉開閉機構部60により閉じられる。扉5
9が閉じられている時は、外来光は扉59によって遮断
されカートリッジ出入口57から外来光が入射すること
はない。また、光ディスクカートリッジ31aに対して
通気孔58aは情報再生回路54の反対側に位置するた
め、通気孔58aからの外来光が光ディスクカートリッ
ジ31aに入射することもない。このように光ディスク
再生装置51aは、通気孔58aやカートリッジ出入口
57から容易に外来光が光ディスク媒体面上に入射しな
い構造となっている。また、カートリッジガイド56に
は、図3で説明したように、光ディスクカートリッジ3
1aが装填されたとき、図3のシャッタ37aはカート
リッジガイド56によって図3のストッパ35が押し込
まれて開けられるようになっており、それ以外の時に故
意にストッパ35を押し込まない限りシャッタ37aは
開かない仕組みが施されている。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ディス
ク媒体は、再生ビームの入射側にコントラスト増強剤層
を有することにより、新規設計の光ヘッドや光ヘッドの
反射ビームの光路上に設置するフィルタを使用しなくて
すみ、反射ビームの外周部が減衰されて光ヘッドに戻っ
てくるためビームスポットの外周部によって検出される
クロストーク成分を低減させることが可能となり、高密
度記録された光ディスク媒体上の情報を高精度に読み出
すことが可能になるという効果を奏する。
【0036】また、本発明の光ディスクカートリッジお
よび光ディスク再生装置は、上記の光ディスク媒体を外
来光を遮断可能なカートリッジ内に収納することによ
り、また、上記の光ディスク媒体を使用し、光ディスク
媒体装填時に再生ビーム以外の外来光が光ディスク媒体
面に入射しない構造を光ディスク再生装置に有すること
により、新規設計の光ヘッドや光ヘッドの反射ビームの
光路上に設置するフィルタを使用しなくてすみ、外来光
によってコントラスト増強剤層が化学反応して透明にな
ることを防ぎ、コントラスト増強剤層によるクロストー
クを低減効果を低下されることなく、高密度記録された
光ディスク媒体上の情報を高精度に読み出すことが可能
になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光ディスク媒体の第一の実施例を
示す拡大断面図である。
【図2】本発明による光ディスク媒体の第二の実施例を
示す拡大断面図である。
【図3】本第一および第二の実施例の光ディスク媒体を
使用した光ディスクカートリッジの分解図である。
【図4】図3の光ディスクカートリッジを装填した時の
光ディスク再生装置の再生部の構造を示す分解図であ
る。
【図5】第一の従来例の光ディスク媒体の拡大断面図で
ある。
【図6】第二の従来例の光ディスク媒体の拡大断面図で
ある。
【図7】従来例の光ディスク媒体を使用した光ディスク
カートリッジの分解図である。
【図8】図7の光ディスクカートリッジを装填した時の
従来例の光ディスク再生装置の分解図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d 光ディスク媒体 2,10 透明基板 3 ピット 4 反射膜 5 紫外線硬化樹脂 6 コントラスト増強剤層 7 入射ビーム 8 反射ビーム 9 ピット形成樹脂層 31a,31b 光ディスクカートリッジ 32 カートリッジ上部 33a,33b カートリッジ下部 34 遮光壁 35 ストッパ 36 ストッパガイド 37a,37b シャッタ 38a,38b ハブ 39 信号面 40 つや消し部 41 透明部 42 チャッキング窓 43 ディスク窓 44 ディスクガイド 51a,51b 光ディスク再生装置 52 光ヘッド 53 光ヘッドスライダ 54 情報再生回路 55 スピンドルモータ 56 カートリッジガイド 57 カートリッジ出入口 58a,58b 通気孔 59 扉 60 扉開閉機構部 61 本体筐体 62a,62b 上カバー 63a,63b 前パネル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に、再生ビームを反射させ情
    報を読み出すための反射膜と、前記反射膜を保護する紫
    外線硬化樹脂層とを有する光ディスク媒体において、前
    記反射膜の前記再生ビームの入射側にコントラスト増強
    剤層を有することを特徴とする光ディスク媒体。
  2. 【請求項2】 ピットを形成した透明基板上に、再生ビ
    ームを反射させ情報を読み出すための反射膜と、前記反
    射膜を保護する紫外線硬化樹脂層とを有する光ディスク
    媒体において、前記ピットを形成した透明基板の前記反
    射膜とは反対側の再生ビームの入射側にコントラスト増
    強剤層を有することを特徴とする光ディスク媒体。
  3. 【請求項3】 表面が平面の透明基板上に、ピット部分
    のみ形成するピット形成樹脂層と、前記ピット形成樹脂
    層に成膜され再生ビームを反射させて情報を読み出すた
    めの反射膜と、前記反射膜を保護する紫外線硬化樹脂層
    とを有する光ディスク媒体において、前記ピット形成樹
    脂層と前記透明基板と間にコントラスト増強剤層を有す
    ることを特徴とする光ディスク媒体。
  4. 【請求項4】 請求項1から3記載の光ディスク媒体
    を、外来光を遮断する構造のカートリッジ内に収納する
    ことを特徴とする光ディスクカートリッジ。
  5. 【請求項5】 レーザ光により情報が再生される光ディ
    スク媒体と、前記光ディスク媒体上で情報の再生を行う
    光ヘッドと、前記光ディスク媒体と前記光ヘッドとを駆
    動するメカユニットと、前記光ヘッドで読み出された情
    報を再生しその再生信号を処理すると共に前記メカユニ
    ットの駆動を制御する情報再生回路とを有する光ディス
    ク再生装置において、前記光ディスク媒体に請求項4記
    載の光ディスクカートリッジを使用し、前記光ディスク
    媒体装填時に再生ビーム以外の外来光が前記光ディスク
    媒体面に入射しない構造を有することを特徴とする光デ
    ィスク再生装置。
JP5004475A 1993-01-14 1993-01-14 光ディスク媒体および光ディスクカートリッジおよび光ディスク再生装置 Pending JPH06215416A (ja)

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