JPH06214895A - バス監視方法 - Google Patents

バス監視方法

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JPH06214895A
JPH06214895A JP5021829A JP2182993A JPH06214895A JP H06214895 A JPH06214895 A JP H06214895A JP 5021829 A JP5021829 A JP 5021829A JP 2182993 A JP2182993 A JP 2182993A JP H06214895 A JPH06214895 A JP H06214895A
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雄二 古久保
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パラレルバスに接続されている各モジュール
(マスターモジュール,スレーブモジュール)内で故障
が発生し、そのモジュールがパラレルバスデータライン
に出力を不正に出力するという状態に陥ったとき、その
故障発生を直ちに検出し誤入力/誤出力などシステムが
致命的な誤動作を行う前にパラレルバスのアクセス動作
を停止させ、例えば制御装置などの誤動作からプラント
を保護できるようにする。 【構成】 パラレルバス3に新たに監視モジュール40
を設け、監視モジュール40内で例えばマスターモジュ
ール1が読みだし/書き込みアクセスを行っている瞬間
にデータ信号の電圧値が所定の電圧範囲内に無いこと、
すなわち複数のモジュール21〜2nが同時にパラレル
バス3のデータ信号にデータを出力していわゆるコンテ
ンション状態に陥ったことなどを監視し、上記のような
状態が検出されればマスターモジュール1に故障の発生
を警報するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マスターモジュール
(CPUカード)とスレーブモジュール(PIOカー
ド)とを接続するパラレルバスの健全性を監視するバス
監視方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図24は例えばインテルMULTIBU
S仕様説明書2−2ページ(インテルジャパン,198
1年発行)に掲載されている従来のマスターモジュール
(CPUカード)とスレーブモジュール(PIOカー
ド)とを接続するパラレルバスを有するバスシステムを
示すブロック図である。図24において1はマスターモ
ジュール、21から2nがそれぞれパラレルバス3を経
由してマスターモジュール1に接続されているn個のス
レーブモジュールである。マスターモジュール1は、演
算処理を行う中央演算処理ユニット(以下CPUとい
う)10と、このCPU10が入出力するバス信号をバ
ッファリングするバッファ回路11から構成される。各
スレーブモジュール21〜2nにはパラレルバス3から
の次に示す各種信号を受けて動作するパラレルI/O回
路30が搭載されている。 パラレルバス3の信号種類 アドレス信号ADR0/〜ADR19/ 複数のスレーブモジュール上に搭載されたパラレルI/
O回路のうち、どの回路を選択するかを指定する20本
の信号。 データ信号DAT0/〜DAT7/ マスターモジュールからのパラレルI/O回路への書込
値、或いはパラレルI/O回路からマスターモジュール
への読出値を伝える8本の信号。 コマンド信号IOWC/,IORC/ パラレルI/O回路に対し、データラインの状態を出力
ポートにラッチするか、或いは入力ポートからの入力信
号をデータラインに送出するかの動作コマンドを与える
2本の信号。 アクナリッジ信号XACK/ アドレスラインにより指定されたスレーブモジュール
が、指示されたコマンド動作を完了したことをマスター
モジュールに伝える信号。1本の信号ラインを前スレー
ブモジュールで共通使用している。
【0003】次に動作について説明する。説明は、パラ
レルI/O回路30として、8点入力のデジタル入力回
路が実装されている場合について行う。図25は8点入
力のデジタル入力回路が実装されている場合の、パラレ
ルI/O回路30の構成を示すブロック図である。図2
5のパラレルI/O回路30は、20ビットデジタルコ
ンパレータ31、20ビットディップスイッチ32、2
0個のプルアップ抵抗R1〜R20、タイミング制御回
路33、8ビットトライステートバッファ回路34、イ
ンバータIN1〜IN8及びオープンコレクタ出力イン
バータ35より構成されている。20ビットデジタルコ
ンパレータ31は、入力端子A1からA20の信号状態
と入力端子B1からB20の信号状態を比較し、対応す
る20本の信号状態がすべて同一の論理レベルであれば
出力端子A=Bを‘H’レベルに、逆に20本のうちい
ずれか1本の信号でも論理レベルの異なるものがあれ
ば、出力端子A=Bを‘L’レベルにする機能を持って
いる。20ビットディップスイッチ32はSW1からS
W20までの20個のスイッチを含んでおり、それぞれ
オン状態にしてやれば20ビットデジタルコンパレータ
31への対応するB側入力端子が‘L’レベルになり、
逆にオフ状態にしてやればプルアップ抵抗R1〜R20
により対応するB側入力端子が‘H’レベルになる。タ
イミング制御回路33は20ビットデジタルコンパレー
タ31からのA=B信号が‘H’レベルで、かつIOR
C/信号が‘L’レベルのとき、直ちに出力信号33a
を‘H’レベルにするとともに、一定時間TR秒後にも
う一方の出力信号33bを‘H’レベルにする機能を持
っている。A=B信号が‘L’レベル、或いはIORC
/信号が‘H’レベルのときは、信号33a及び信号3
3bは‘L’レベルとなっている。8ビットトライステ
ートバッファ回路34は、出力イネーブル入力端子が
‘H’レベルのときに限り入力端子入力1〜8の信号状
態を出力端子出力1〜8へ出力する。逆に、出力イネー
ブル入力端子が‘L’レベルのときは、出力端子出力1
〜8をトライステートすなわちハイインピーダンス状態
にする。プロセス側からのデジタル入力信号DI#1〜
DI#8は、それぞれインバータIN1〜IN8を経由
して8ビットトライステートバッファ回路34の入力端
子入力1〜8に入力する。
【0004】マスターモジュール1が特定のスレーブモ
ジュール2m(1≦m≦n)から、デジタル入力信号を
読み出す動作を行う時の、パラレルバス3の各種信号の
動作タイミングを図26に示す。図26において、まず
マスターモジュール1からスレーブモジュール2mを指
定するアドレス信号がADR0/〜ADR19/のライ
ンに出力される。例えば、スレーブモジュール2mのデ
ィップスイッチの設定がSW1だけがオンで他のスイッ
チがすべてオフの場合は、マスターモジュールはADR
0/信号のみ‘L’レベル、他のADR1/〜ADR1
9/信号はすべて‘H’レベルとなるようなアドレス値
を出力する。従って、スレーブモジュール2mを指定す
るアドレス信号がADR0/〜ADR19/のラインに
出力されると、スレーブモジュール2m内の20ビット
デジタルコンパレータ31のA側入力とB側入力が全く
同一の論理レベルとなるため、出力端子A=Bが‘H’
レベルとなる。次にマスターモジュール1はコマンド信
号IORC/を‘L’レベルにする。この操作により、
スレーブモジュール2m内のタイミング制御回路33の
出力信号33a信号が直ちに‘H’レベルとなり、その
結果8ビットトライステートバッファ回路34の入力端
子入力1〜8の信号状態、すなわちデジタル入力信号D
I#1〜DI#8の状態が、データ信号DAT0/〜D
AT7/に出力されるようになる。さらに、TR秒が経
過するとタイミング制御回路33の出力信号33bが
‘H’レベルとなるのでXACK/信号が‘L’レベル
になる。マスターモジュール1はXACK/信号を監視
しており、本信号が‘L’レベルになると同時にデータ
信号DAT0/〜DAT7/の内容を読み、スレーブモ
ジュール2mよりのデジタル入力信号DI#1〜DI#
8の状態を獲得する動作を完了する。従って、TRの値
は8ビットトライステートバッファ回路34のアクセス
時間(出力イネーブル端子を‘H’レベルにしてから、
その出力端子出力1〜8に対応する入力端子の信号レベ
ルが出力されるまでの時間)よりも大きな時間に設定し
ておく必要がある。マスターモジュール1は読み出し動
作を完了すると、次の処理を行うため異なる値のアドレ
ス値をADR0/〜ADR19/に出力するため、スレ
ーブモジュール2mのタイミング制御回路33の出力信
号は33a,34aともに‘L’レベルとなり、8ビッ
トトライステートバッファ回路34の出力端子は再びハ
イインピーダンス状態になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のバスシステムは
以上のように構成されているので、例えばタイミング制
御回路33や8ビットトライステートバッファ回路34
などにハードウェア故障が発生し、8ビットトライステ
ートバッファ回路34の出力が常に出力状態になりっぱ
なしになるというような不具合が発生すると、故障が発
生したスレーブモジュール以外のスレーブモジュールか
らの入力値を正しく読み出せなくなり、またマスターモ
ジュール1では故障の発生が検出できないため誤って読
み出した入力値をもとに演算処理を行い、演算内容自体
が異常になってしまうという問題点があった。
【0006】この発明は上記課題を解消するためになさ
れたもので、特に8ビットトライステートバッファ回路
の出力が出力イネーブル状態になりっぱなしになるとい
うモードの故障発生を直ちに検出できる信頼度の高い、
また保守性に優れたバス監視方法を得ることを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係わるバス監視方法は、何れか1個のマスターモジュー
ル或いはスレーブモジュールがパラレルバス3のデータ
ラインにデータを出力している瞬間に、データラインの
信号電圧値を測定し、測定電圧値が所定の電圧範囲内に
無いときは2個以上の複数個のモジュールが同時にデー
タラインにデータ出力を行う異常な事態が発生したと判
断し、マスターモジュールに対し異常を伝える割込要求
信号を発生するものである。
【0008】請求項2に記載の発明に係わるバス監視方
法は、2個以上の複数個のモジュールが同時にデータラ
インにデータ出力を行う異常な事態が発生したとき、マ
スターモジュールに対し異常を伝える割込要求信号を発
生した後、パラレルバス3に接続されている全スレーブ
モジュール21〜2nを順次読みだしアクセスしてい
き、そのときのデータラインの電圧値を測定することで
どのスレーブモジュールに故障が発生したかを検出する
ものである。
【0009】請求項3に記載の発明に係わるバス監視方
法は、データラインの電圧値測定に対して、異常事態を
検出したと判断するための電圧範囲と故障モジュールを
検出したと判断するため電圧範囲の2種類の電圧範囲設
定値を設けたものである。
【0010】請求項4に記載の発明に係わるバス監視方
法は、データラインに何れのマスターモジュール或いは
スレーブモジュールもデータを出力していないとき(い
わゆるバスアイドゥルの状態のとき)、データラインに
所定の電圧値を印可して、印可した電圧値がそのままデ
ータラインにあらわれるか否かを測定することで異常な
事態が発生したことを検出し、マスターモジュールに対
し異常を伝える割込要求信号を発生するものである。
【0011】請求項5に記載の発明に係わるバス監視方
法は、異常事態発生を所定の時間以上継続して検出した
場合に限ってマスターモジュールに対し異常を伝える割
込要求信号を発生するものである。
【0012】請求項6に記載の発明に係わるバス監視方
法は、バスアイドゥルの状態のときデータラインに所定
の電圧値を印可して、印可した電圧値に対してデータラ
インの電圧測定値が所定の電圧範囲内に入っているか否
かを測定することで異常な事態が発生したことを検出
し、マスターモジュールに対し異常を伝える割込要求信
号を発生するものである。
【0013】請求項7に記載の発明に係わるバス監視方
法は、異常事態発生を所定の時間以上継続して検出した
場合に限ってマスターモジュールに対し異常を伝える割
込要求信号を発生するものである。
【0014】請求項8に記載の発明に係わるバス監視方
法は、バスアイドゥル期間中に不正にデータラインにデ
ータ出力を行っているモジュールが検出されたとき、パ
ラレルバス3に接続されている全スレーブモジュール2
1〜2nを順次読みだしアクセスしていき、そのときの
データラインの電圧値を測定することでどのスレーブモ
ジュールが不正なアクセスを行っているかを検出するも
のである。
【0015】請求項9に記載の発明に係わるバス監視方
法は、バスアイドゥル期間中に不正にデータラインにデ
ータ出力を行っているモジュールが検出されたとき、パ
ラレルバス3に接続されている全スレーブモジュール2
1〜2nを順次読みだしアクセスしていき、そのときの
データラインの電圧値を測定することでどのスレーブモ
ジュールが不正なアクセスを行っているかを検出するも
のである。
【0016】請求項10に記載の発明に係わるバス監視
方法は、データラインの電圧値測定に対して、異常事態
を検出したと判断するための電圧範囲と故障モジュール
を検出したと判断するため電圧範囲の2種類の電圧範囲
測定値を設けたものである。
【0017】請求項11に記載の発明に係わるバス監視
方法は、1個のマスターモジュール或いはスレーブモジ
ュールがパラレルバス3のデータラインにデータを出力
している瞬間に、データラインの信号電圧値を測定し、
測定電圧値が所定の電圧範囲内に無いときは2個以上の
複数個のモジュールが同時にデータラインにデータ出力
を行う異常な事態が発生したと判断し、マスターモジュ
ールに対しアクセスが正常に完了しなかったことを伝え
る割込要求信号を発生するとともに、いわゆるバスアイ
ドゥル期間中にデータラインに所定の電圧値を印可し
て、印可した電圧値がそのままデータラインにあらわれ
るか否かを測定することで異常な事態が継続して発生し
たことを検出し、マスターモジュールに対し故障の発生
を伝えるもう一本の割込要求信号を発生するものであ
る。
【0018】請求項12に記載の発明に係わるバス監視
方法は、1個のマスターモジュール或いはスレーブモジ
ュールがパラレルバス3のデータラインにデータを出力
している瞬間に、データラインの信号電圧値を測定し、
測定電圧値が所定の電圧範囲内に無いときは2個以上の
複数個のモジュールが同時にデータラインにデータ出力
を行う異常な事態が発生したと判断し、マスターモジュ
ールに対しアクセスが正常に完了しなかったことを伝え
る割込要求信号を発生するとともに、いわゆるバスアイ
ドゥル期間中にデータラインに所定の電圧値を印可し
て、印可した電圧値に対してデータラインの電圧測定値
が所定の電圧範囲内に入っているか否かを測定すること
で異常な事態が継続して発生したことを検出し、マスタ
ーモジュールに対し故障の発生を伝えるもう一本の割込
要求信号を発生するものである。
【0019】
【作用】請求項1に記載の発明に係わるバス監視方法で
は、パラレルバス3のデータラインに複数個のモジュー
ルが同時にデータ出力したことを直ちに検出される。し
たがって、データの誤入力及び誤出力が防止される。
【0020】請求項2に記載の発明に係わるバス監視方
法では、パラレルバス3のデータラインに複数個のモジ
ュールが同時にデータ出力したことを検出した際、不正
にデータを出力しているスレーブモジュールが特定され
る。したがって、モジュール交換などの作業効率が高ま
る。
【0021】請求項3に記載の発明に係わるバス監視方
法では、パラレルバス3のデータラインに複数個のモジ
ュールが同時にデータ出力したことを検出した際、不正
にデータを出力しているスレーブモジュールの特定が確
実に実施される。
【0022】請求項4に記載の発明に係わるバス監視方
法では、本来どのモジュールもデータラインにデータ出
力をしていないバスアイドゥル期間中に誤ってデータ出
力したモジュールが直ちに検出される。したがって、デ
ータの誤入力及び誤出力が防止される。
【0023】請求項5に記載の発明に係わるバス監視方
法では、バスアイドゥル期間中にモジュールが誤ってデ
ータ出力した状態が継続して発生したことが検出され
る。したがって、ノイズなどが一過性の異常に対して誤
検出をすることがない。
【0024】請求項6に記載の発明に係わるバス監視方
法では、バスアイドゥル期間中に誤ってデータ出力した
モジュールが中間レベル電圧の発生有無を確認すること
で検出される。したがって、確実にハードウェアの故障
発生が検出される。
【0025】請求項7に記載の発明に係わるバス監視方
法では、バスアイドゥル期間中にモジュールが誤ってデ
ータ出力した状態が継続して発生したことが中間レベル
電圧の発生有無を確認することで検出される。したがっ
て、ノイズなどが一過性の異常に対して誤検出をされな
い。
【0026】請求項8に記載の発明に係わるバス監視方
法では、バスアイドゥル期間中にモジュールが誤ってデ
ータ出力した状態が継続して発生したことを検出した
際、不正にデータを出力しているスレーブモジュールが
特定される。したがって、ノイズなどが一過性の異常に
対して誤検出をすることがなく、かつモジュール交換な
どの作業効率が高まる。
【0027】請求項9に記載の発明に係わるバス監視方
法では、バスアイドゥル期間中にモジュールが誤ってデ
ータ出力した状態が継続して発生したことを中間レベル
電圧の発生有無を確認することで検出される。したがっ
て、故障の発生をより確実に検出されるとともに、不正
にデータを出力しているスレーブモジュールを特定,ノ
イズなどが一過性の異常に対して誤検出防止がされる。
【0028】請求項10に記載の発明に係わるバス監視
方法では、バスアイドゥル期間中にモジュールが誤って
データ出力したことを検出した際、不正にデータを出力
しているスレーブモジュールの特定が確実に実施され
る。
【0029】請求項11に記載の発明に係わるバス監視
方法では、パラレルバス3のデータラインに複数個のモ
ジュールが同時にデータ出力したことを検出したとき
と、バスアイドゥル期間中にモジュールが誤ってデータ
出力した状態が継続して発生したときとで、異なるレベ
ルの割込要求信号を出力するようにしたので、例えば複
数モジュールの同時データ出力検出時には関連するプロ
セス入出力処理の再実行(リトライ)、またバスアイド
ゥル期間中のデータ出力継続発生検出時には重故障信号
の外部出力などをそれぞれの割込レベルに対応した割込
処理を準備することで、故障検出時の処理が柔軟になさ
れる。
【0030】請求項12に記載の発明に係わるバス監視
方法では、バスアイドゥル期間中にモジュールが誤って
データ出力したことを中間レベル電圧の発生有無を確認
することで検出される。したがって、故障検出時の処理
が柔軟になされ、故障の発生が確実に検出される。
【0031】
【実施例】
実施例1(請求項1対応). 図1はこの発明の一実施例に係るバスシステムのブロッ
ク図である。図1において、1はマスターモジュール、
21〜2nはスレーブモジュール及び3はパラレルバス
であり、図24に同一符号を付した従来のそれらと同
一、あるいは相当部分であるため詳細な説明は省略す
る。図1の例では監視モジュール40がパラレルバス3
に接続されており、監視モジュール40が出力する割込
要求信号がマスターモジュール1に入力する構成となっ
ている。図2は監視モジュール40の内部構成を示すブ
ロック図である。図2において、パラレルバス3の8本
のデータ信号DAT0/〜DAT7/はそれぞれウィン
ドコンパレータ401〜408に入力している。各ウィ
ンドコンパレータ401〜408の出力は、ORゲート
41で論理和がとられた後、JKフリップフロップ42
に入力する。JKフリップフロップ42のT入力にはパ
ラレルバス3のコマンド信号IORC/が入力され、ま
たQ出力は監視モジュール40からの割込要求信号40
aとしてマスターモジュール1へ出力する。
【0032】次に実施例1の動作について説明する。こ
の実施例1の説明は、従来例と同じくスレーブモジュー
ル21〜2n内のパラレルI/O回路30に、すべて8
点入力のデジタル入力回路が実装されている場合につい
て行う。各スレーブモジュールの内部構成は図25に示
した従来のものと同一である。n個のスレーブモジュー
ル21〜2n上のそれぞれのディップスイッチ32(図
25参照)は互いに異なる設定となっており、従って各
スレーブモジュールが指定されるアドレス値(以下、I
/Oアドレス値と記述)はモジュール毎にユニークな値
になっている。図1のマスターモジュール1が特定のス
レーブモジュール2m(1≦m≦n)から、デジタル入
力信号を読み出す動作を行う時の、パラレルバス3の各
種信号の動作タイミングについても図26に示した従来
のものと同一である。それぞれのスレーブモジュール2
1〜2nはユニークなI/Oアドレス値を持っているこ
とから、 ・ハードウェアの故障 ・ディップスイッチの設定ミス などの異常が無い限り、コマンド信号IORC/がアク
ティベートされた時データ信号にデータを送出するスレ
ーブモジュールはスレーブモジュール2mの1枚だけと
なる。例えば、図25のトライステートバッファ回路3
4をローパワーショットキーTTLで構成した時、異常
発生の無い場合、データ信号DAT0/〜DAT7/の
各電圧レベルは、‘L’レベルの時は0.5V以下、ま
た‘H’レベルでは2.0V以上の値となっている。こ
れは、データ信号DAT0/〜DAT7/上で衝突(コ
ンテンション)が発生しないため、ローパワーショット
キーTTLの駆動能力から決まる電圧値である。何らか
の異常が発生し、2枚以上のスレーブモジュールがデー
タ信号DAT0/〜DAT7/に同時にデータを送出し
た場合、データ信号上にはコンテンションが発生するた
めその電圧値は上記に示した「‘L’レベルの時は0.
5V以下、また‘H’レベルでは2.0V以上」という
電圧範囲には納まらなくなる。実測にて、一本のデータ
信号に1枚のスレーブモジュールが‘L’レベルの電圧
を送出し、同時にもう一枚の別のスレーブモジュールが
‘H’レベルの電圧を送出するというコンテンションが
発生した場合、データ信号の電圧値が約0.65Vとい
う値になることを確認している。
【0033】図2の監視モジュール40内のウィンドコ
ンパレータ401〜408は、入力電圧値が0.6Vか
ら1.9Vの電圧範囲にある時に限りその出力を‘H’
レベルに、それ以外の電圧範囲の場合はその出力を
‘L’レベルにする機能を持っている。従って、データ
信号DAT0/〜DAT7/の何れかに0.6V〜1.
9Vの中間電圧が発生していれば、ORゲート41の出
力が‘H’レベルとなる。JKフリップフロップ42の
動作を図21に示す。図2の例ではT入力にIORC/
信号を入力することで、IORC/信号が‘L’から
‘H’になる瞬間、すなわちアクティブ状態からノンア
クティブ状態になる瞬間を捕まえて、ORゲート40の
出力値をラッチするようにしている。こうすることで、
データ信号が過渡的な状態にある時に発生する中間電圧
を誤って検出してしまうことを避けることができる。ま
た、一端中間電圧を検出すれば割込要求信号40aをそ
の後継続して‘H’レベルに保つことができるため、割
込要求を確実にマスターモジュール1に伝達できるメリ
ットがある。マスターモジュール1では、割込要求信号
40aがアクティベートされたとき対応する割込処理プ
ログラムが実行される。割込処理プログラムでは、パラ
レルバス3に異常が発生したことを外部に警報出力する
処理などが実行され、故障の発生が保守員に通報できる
ことになる。
【0034】実施例2(請求項2対応). なお上記実施例1では、故障の発生が保守員に通報する
ことのみが可能なバス監視方法について述べたが、実施
例2としてパラレルバス3に接続されているスレーブモ
ジュール21〜2nの中でどのモジュールが故障したか
を特定できる回路を付加すれば、故障モジュールの交換
保守を短時間で行えるため平均故障回復時間(MTT
R)の短縮化ができるようになる。図3は実施例2を示
す監視モジュール40の構成図である。ここでウィンド
コンパレータ401〜408、ORゲート41及びJK
フリップフロップ42は図2に記載の同一番号のものと
同等の機能を有している。
【0035】図3において、故障モジュール検出回路6
2は開始入力端子、すなわちJKフリップフロップ42
のQ出力が‘H’レベルになると、どのスレーブモジュ
ールが故障したかを特定する処理を開始する。特定する
処理は次の手順で行っていく。 (1)イネーブル出力端子を‘H’レベルにすること
で,21ビットトライステ−トバッファ回路61の出力
をイネ−ブル状態にする。 (2)アドレス出力0〜19端子より、スレーブモジュ
ール1のI/Oアドレスを出力する。 (3)IORC出力端子を‘L’レベルにして、パラレ
ルバス3上のコマンド信号IORC/を‘L’レベル、
すなわちアクティブ状態にする。 (4)この状態で、検出入力端子すなわちORゲート4
1の出力状態をチェックし、中間電圧が発生しているか
否かを確認する。例えば、スレーブモジュール2x(1
≦x≦n)で故障が発生し、その8ビットトライステー
ト回路34が常に出力をイネーブルにしているような異
常が起きたとする。このとき、監視モジュール40がス
レーブモジュール21から2nまでの、パラレルバス3
上に接続される全スレーブモジュール21〜2nに対し
て順次読みだしアクセスを行っていった場合、故障発生
モジュールに対して読みだしアクセスをしたときに限
り、データ信号にコンテンションが発生しない。すなわ
ち、正常なスレーブモジュールに読みだしアクセスをか
ければ、コンテンションが発生し、中間電圧が検出され
ることになる。逆にいえば、各スレーブモジュールに順
次読みだしアクセスをかけていった時に中間電圧発生の
無いモジュールがあれば、それが故障発生したモジュー
ルであると特定できる。また、全てのスレーブモジュー
ル読みだしで中間電圧が発生すれば、マスターモジュー
ルで故障が発生していると推定できる。 (5)中間電圧の発生が無ければ、スレーブモジュール
21が故障モジュールであると判断し、そのI/Oアド
レスをLED0〜LED19に表示して処理を終了す
る。 (6)中間電圧の発生が有れば、上記(2)から(5)
の操作をスレーブモジュール21から2nまで繰り返し
ていき、故障モジュールの特定を行う。 (7)全てのスレーブモジュール21から2nで中間電
圧を検出した時は、マスターモジュール1が故障したと
判断し、LEDMを点灯して処理を終了する。
【0036】したがって、図3の監視モジュール40に
よれば故障が発生したモジュールの特定が、LEDの点
灯状況を確認するだけで行えるようになるので、故障モ
ジュールの交換が手早くでき、故障検出から正常復帰ま
での時間の短縮化が図れるため、パラレルバス3の稼動
率を高めることができる。
【0037】実施例3(請求項3対応). また、図4は実施例3を示す監視モジュール40の構成
図である。ここで71〜78は切替型ウィンドコンパレ
ータで、JKフリップフロップ42のQ出力端子の電圧
レベルにより、その敷居値電圧がシフトする特性を持っ
ている。その他図2に記載の同一番号のものについて
は、図2と同等の機能を有している。71〜78の各切
替型ウィンドコンパレータは、JKフリップフロップ4
2のQ出力端子の電圧レベルにより、その敷居値電圧が
次のようにシフトする。
【0038】《CASE1》Q出力が‘L’レベルの時
は、入力電圧値が0.6Vから1.9Vの電圧範囲にあ
る時その出力を‘H’レベルに、それ以外の電圧範囲の
場合はその出力を‘L’レベルにする。 《CASE2》Q出力が‘H’レベルの時は、入力電圧
値が0.5Vから2.0Vの電圧範囲にある時その出力
を‘H’レベルに、それ以外の電圧範囲の場合はその出
力を‘L’レベルにする。
【0039】21ビットトライステートバッファ回路6
1及び故障モジュール検出回路62の動作は、図3に示
した例と全く同一であるから、図4の例ではマスターモ
ジュール1からのアクセスでコンテンションを検出する
過程では上記CASE1の敷居値電圧で中間電圧の検出
を行い、監視モジュール40からのアクセスで故障発生
モジュールを特定する過程では上記CASE2の敷居値
電圧で中間電圧の検出を行う。従って、図4の監視モジ
ュール40によればモジュール故障検出は0.6V〜
1.9Vの狭い電圧幅で中間電圧を検出し、故障モジュ
ールの特定処理は0.5V〜2.0Vの広い電圧幅で中
間電圧を検出することになるので、モジュール故障の誤
検出を無くしながら、かつ確実に故障モジュールの特定
を行えるようになる。
【0040】実施例4(請求項4対応). 実施例1,2及び実施例3ではマスターモジュール1が
各スレーブモジュールをアクセスした瞬間にパラレルバ
ス3のデータ信号上で発生するコンテンションを検出す
ることで、異常の有無を判定していたが、実施例4とし
てパラレルバス3の空き時間(いわゆるバスアイドゥル
期間)を利用しても同等の効果を得ることができる。
【0041】図5は実施例4を示す監視モジュール40
の構成図である。図5において、レベル監視タイミング
制御回路83はバスビジー入力端子が‘L’レベルにな
ると、イネーブル出力端子に‘H’レベルを出力したの
ち、比較出力1〜8端子からテストパターンレベル信号
を出力する。NANDゲート84の入力には、パラレル
バス3のコマンド信号IORC/とIOWC/が共に入
力しているので、NANDゲート84の出力はIORC
/とIOWC/のいずれかのコマンド信号がアクティ
ブ,すなわち‘L’レベルになっている時に‘H’レベ
ルとなる。NANDゲート84の出力はレベル監視タイ
ミング制御回路83のビジー入力端子に接続されている
ことから、レベル監視タイミング制御回路83はコマン
ド信号IORC/とIOWC/がともに‘H’レベル,
すなわちノンアクティブ状態になっている時に限り、そ
のイネーブル出力を‘H’レベルにしテストパターンレ
ベル信号を出力することが判る。コマンド信号IORC
/とIOWC/がともに‘H’レベル,すなわちノンア
クティブ状態になっている時は、マスターモジュール1
或いはスレーブモジュール21〜2nのいずれのモジュ
ールもパラレルバス3のデータ信号にはデータを出力し
ていない、いわゆるバスアイドゥル期間であることを示
している。8ビットトライステートバッファ回路82は
出力イネーブル端子が‘H’レベルになれば、出力をイ
ネーブル状態,すなわち入力1〜8端子のレベル状態を
そのまま出力1〜8端子から出力する。従って、パラレ
ルバス3がバスアイドゥル状態になればレベル監視タイ
ミング制御回路83が比較出力1〜8端子から出力する
テストパターンレベル信号が、そのままDAT0/DA
T7/のデータ信号へ出力されることになる。8ビット
デジタルコンパレータ81はA側入力1〜8端子とB側
入力1〜8端子とがそれぞれ全て同じ電圧レベルであれ
ばA=B出力端子を‘H’レベルにし、1ペアでも異な
る電圧レベルがあればA=B出力端子を‘L’レベルに
する。
【0042】レベル監視タイミング制御回路83はバス
ビジー入力端子が一定時間以上、正確に言えば8ビット
トライステートバッファ回路82、8ビットデジタルコ
ンパレータ81及びインバータ85の応答時間よりも十
分長い時間(通常1〜2μSEC程度)以上継続して
‘L’レベルになっていれば、ストローブ出力端子より
ストローブパルスを発生する。一度ストローブパルスを
派生したら、テストパターンレベル信号のパターンを変
えて上記の動作を行い、バスビジー入力端子が‘H’レ
ベルになるまでその操作を繰り返す。8ビットデジタル
コンパレータ81のA=B出力端子はインバータ85を
経由してJKフリップフロップ42のJ入力端子に接続
されているので、図5の監視モジュール40ではバスア
イドゥル期間中にレベル監視タイミング制御回路83が
出力した種々のテストパターンレベル信号が、そのまま
正しくデータ信号DAT0/DAT7/に現れた場合は
JKフリップフロップ42のQ出力端子は‘L’レベ
ル、逆に正しく現れなかった場合はQ出力は‘H’レベ
ルとなる。マスターモジュール1或いはスレーブモジュ
ール21〜2nで故障が発生し、特定のモジュールがパ
ラレルバス3のデータ信号にデータを送出し続けるよう
な異常が発生した時、レベル監視タイミング制御回路8
3が出力したテストパターンレベル信号が正しくデータ
信号DAT0/DAT7/に現れなくなるので、その結
果JKフリップフロップ42のQ出力端子、すなわち割
込要求信号40aが‘H’レベルとなり、マスターモジ
ュール1に割込要求が発生する。その後の処理について
は、実施例1の場合と同様となる。
【0043】従って、図5の監視モジュール40ではバ
スアイドゥル期間を使っての故障検出が可能となるた
め、故障発生から故障検出までの時間をさらに短縮化す
ることができる。
【0044】実施例5(請求項5対応). また、図6は実施例5を示す監視モジュール40の構成
図である。上記実施例4で示した図5では割込要求信号
40aのラッチ出力処理をJKフリップフロップ42で
行っていたが、図6の実施例5では、Dタイプフリップ
フロップ91、オンディレイタイマー92及びSRフリ
ップフロップ93でラッチ出力処理回路を構成してい
る。その他の部分については、接続,機能とも実施例4
で示した図5のものと同一である。Dタイプフリップフ
ロップ91及びSRフリップフロップ93の動作をそれ
ぞれ図22及び図23に示す。オンディレイタイマー9
2は、入力が定められた一定時間以上継続して‘H’レ
ベルであれば、出力を‘H’レベルにし、入力が‘L’
レベルになれば直ちに出力を‘L’レベルにする機能を
有する。
【0045】従って、図6の監視モジュール40では
「レベル監視タイミング制御回路83が出力したテスト
パターンレベル信号が正しくデータ信号DAT0/〜D
AT7/に現れなくなる」という故障状態が、オンディ
レイタイマー92の時限時間以上継続して発生しないと
割込要求信号40aが‘H’レベルにならないため、ノ
イズの影響など一過性の異常を検出しなくなり、故障の
誤検出を避けることができるようになる。
【0046】実施例6(請求項6対応). また、上記実施例4で示した図5ではテストパターンレ
ベル信号とパラレルバス3のデータ信号のレベル一致/
不一致をデジタルコンパレータにより確認したが、実施
例6としてウィンドコンパレータを用いても同様の効果
を得ることができる。図7は実施例6を示す監視モジュ
ール40の構成図である。8ビットトライステートバッ
ファ回路82、レベル監視タイミング制御回路83及
び、NANDゲート84の接続、機能については上記実
施例4で示した図5のものと、またウィンドコンパレー
タ401〜408、ORゲート41及びJKフリップフ
ロップ42については上記実施例1で示した図2のもの
と同等になっている。図7,8の監視モジュール40で
もパラレルバス3のバスアイドゥル期間を利用して、レ
ベル監視タイミング制御回路83が発生するテストパタ
ーンレベル信号を8ビットトライステートバッファ回路
82を経由してデータ信号へ送出し、そのときのデータ
信号の電圧状態から異常の有無をチェックするという動
作は図5に示したものと同一である。但し、図5の例が
8ビットデジタルコンパレータ回路81を使って、デー
タ信号がテストパターンレベル信号とレベル的に同一で
あるか否かをチェックしているのに対して、図7,8の
例では、ウィンドコンパレータ401〜408によりデ
ータ信号にコンテンションが発生しているか否かのチェ
ックを行っている点が異なっている。マスターモジュー
ル1或いはスレーブモジュール21〜2nで故障が発生
し、特定のモジュールがパラレルバス3のデータ信号に
データを送出し続けるような異常が発生した時、8ビッ
トトライステートバッファ回路82がテストパターンレ
ベル信号を送出すれば、パラレルバス3のデータ信号上
でコンテンションが起き、その結果中間電圧が検出され
る。従って、図7,8の監視モジュール40では、故障
の発生をより確実に検出できるようになる。
【0047】実施例7(請求項7対応). また、図9,10は実施例7を示す監視モジュール40
の構成図である。上記実施例6で示した図7,8では割
込要求信号40aのラッチ出力処理をJKフリップフロ
ップ42で行っていたが、図9,10の実施例7では、
Dタイプフリップフロップ91、オンディレイタイマー
92及びSRフリップフロップ93でラッチ出力処理回
路を構成している。その他の部分については、接続,機
能とも実施例6で示した図7,8のものと同一である。
また、Dタイプフリップフロップ91、オンディレイタ
イマー92及びSRフリップフロップ93の動作につい
ては接続,機能とも実施例5で示した図6のものと同一
である。従って、図9,10の監視モジュール40では
故障の検出が確実に行え、かつノイズなどの影響による
故障の誤検出を避けることができる。
【0048】実施例8(請求項8対応). なお図6に示した実施例5では、故障の発生が保守員に
通報することのみが可能な構成としているが、実施例8
として、さらにパラレルバス3に接続されているスレー
ブモジュール21〜2nの中でどのモジュールが故障し
たかを特定できる回路を付加することで、故障モジュー
ルの交換保守を短時間で行えるため平均故障回復時間
(MTTR)の短縮化ができるようになる。図11,1
2は実施例8を示す監視モジュール40の構成図であ
る。ここで8ビットデジタルコンパレータ回路81、8
ビットトライステートバッファ回路82、レベル監視タ
イミング制御回路83、NANDゲート84、インバー
タ85、Dタイプフリップフロップ91、オンディレイ
タイマー92及びSRフリップフロップ93は図6に記
載の同一番号のものと同等の機能を有している。また、
ウィンドコンパレータ401〜408、ORゲート4
1、21ビットトライステートバッファ回路61及び故
障モジュール検出回路62は図3に記載の同一番号のも
のと同等の機能を有している。
【0049】すなわち、図11,12の監視モジュール
40では、バスアイドゥル期間中にレベル監視タイミン
グ制御回路83が出力したテストパターンレベル信号が
正しくデータ信号DAT0/〜DAT7/に現れなくな
るような故障が継続的に検出された時は、故障検出モジ
ュール検出回路62が所定の故障モジュール検出動作を
開始し、特定した故障モジュールに対応するLEDを点
灯表示するので、マスターモジュール1がパラレルバス
3にアクセスを行っていない期間でも故障の検出が可能
で、ノイズ等の影響を受けにくく、かつ復旧までの時間
が短くできる利点がある。
【0050】実施例9(請求項9対応). なお図9,10に示した実施例7においても、パラレル
バス3に接続されているスレーブモジュール21〜2n
の中でどのモジュールが故障したかを特定できる回路を
付加することで、同様に平均故障回復時間(MTTR)
の短縮化が可能となる。図13,14は実施例9を示す
監視モジュール40の構成図である。ここでウィンドコ
ンパレータ401〜408、ORゲート41、8ビット
トライステートバッファ回路82、レベル監視タイミン
グ制御回路83、NANDゲート84、Dタイプフリッ
プフロップ91、オンディレイタイマー92及びSRフ
リップフロップ93は図9,10に記載の同一番号のも
のと同等の機能を有している。また、21ビットトライ
ステートバッファ回路61及び故障モジュール検出回路
62は図3に記載の同一番号のものと同等の機能を有し
ている。
【0051】すなわち、図13,14の監視モジュール
40では、バスアイドゥル期間中にレベル監視タイミン
グ制御回路83が出力したテストパターンレベル信号に
よりデータ信号DAT0/〜DAT7/にコンテンショ
ンによる中間電圧が現れるような故障が継続的に検出さ
れた時は、故障検出モジュール検出回路62が所定の故
障モジュール検出動作を開始し、同様に特定した故障モ
ジュールに対応するLEDを点灯表示するので、ノイズ
等の影響を受けにくく、かつ復旧までの時間が短くでき
るとともに少ない部品で安価に構成できる利点がある。
【0052】実施例10(請求項10対応). 図15,16は、実施例10を示す監視モジュール40
の構成図である。ここでウィンドコンパレータ71〜7
8は図4に記載の同一番号のものと同等の機能を有して
いる。また、ORゲート41、8ビットトライステート
バッファ回路82、レベル監視タイミング制御回路8
3、NANDゲート84、Dタイプフリップフロップ9
1、オンディレイタイマー92、SRフリップフロップ
93、21ビットトライステートバッファ回路61及び
故障モジュール検出回路62は図11,12に記載の同
一番号のものと同等の機能を有している。
【0053】すなわち、図15,16の監視モジュール
40では、バスアイドゥル期間中にデータ信号DAT0
/〜DAT7/にコンテンションによる中間電圧を検出
する場合は0.6V〜1.9Vの狭い電圧幅で、また故
障モジュールを特定する場合は0.5V〜2.0Vの広
い電圧幅で中間電圧を検出することになるため、バスア
イドゥル期間中のモジュール故障の誤検出を無くしなが
ら、かつ故障が検出された時は故障モジュールの特定が
確実に行える利点がある。
【0054】実施例11(請求項11対応). 図17,18は、実施例11を示す監視モジュール40
の構成図である。ここで8ビットデジタルコンパレータ
回路81、8ビットトライステートバッファ回路82、
レベル監視タイミング制御回路83、NANDゲート8
4、インバータ85、Dタイプフリップフロップ91、
オンディレイタイマー92及びSRフリップフロップ9
3は図6に記載の同一番号のものと同等の機能を有して
いる。また、ウィンドコンパレータ401〜408、O
Rゲート41、及びJKフリップフロップ42は図2に
記載の同一番号のものと同等の機能を有している。ま
た、図17,18の監視モジュール40からは異なるレ
ベルの2本の割込要求信号40a,40bがマスターモ
ジュール1に対して出力されている。
【0055】図17,18の監視モジュール40では、
マスターモジュール1がパラレルバス3を経由して何れ
かのスレーブモジュールをアクセスした瞬間に複数枚の
モジュールが同時にデータ出力するような故障が発生し
たことを、中間電圧値発生を監視することにより検出す
る。そのような故障が検出された場合には、割込要求信
号40aをアクティベートする。同時にマスターモジュ
ール1がパラレルバス3をアクセスしていない、いわゆ
るバスアイドゥル期間中には、レベル監視タイミング制
御回路83が出力したテストパターンレベル信号が正し
くデータ信号DAT0/〜DAT7/に現れることを常
に監視し、本来どのモジュールもデータ出力をしていな
いはずのバスアイドゥル中に誤ってデータ出力を行って
しまうような故障が継続的に発生したことを検出する。
そのような故障が検出された場合には、割込要求信号4
0bをアクティベートする。
【0056】マスターモジュール1では、割込要求信号
40aがアクティベートされた場合は例えばもう一度同
じアクセスを繰り返す(リトライ)とともに軽故障発生
を外部にアラーム出力するなどの処理を、また割込要求
信号40bがアクティベートされた場合は例えば直ちに
重故障発生を外部にアラーム出力するなどの処理をプロ
グラムしておく。こうしたプログラムをマスターモジュ
ール1に組み込んでおくことで、図17,18の監視モ
ジュール40では、一過性の故障についてはリトライ処
理の実行を、また継続性の故障については警報出力処理
の実行を、というように状況によって故障発生時の処理
を選択するという操作がパラレルバス3の入出力動作に
悪影響を与えることなく実現できるようになる。従って
図17,18の監視モジュール40では、一過性の装置
全体に大きな悪影響を与えないような故障に関しては運
転を継続でき、継続的な悪影響の発生が予想できるよう
な故障に対してのみ装置を停止させる、というように稼
動率の向上を図ることができる利点がある。
【0057】実施例12(請求項12対応). 図19,20は、実施例12を示す監視モジュール40
の構成図である。ここでウィンドコンパレータ401〜
408、ORゲート41、8ビットトライステートバッ
ファ回路82、レベル監視タイミング制御回路83、N
ANDゲート84、Dタイプフリップフロップ91、オ
ンディレイタイマー92、及びSRフリップフロップ9
3は図7,8に記載の同一番号のものと同等の機能を有
している。JKフリップフロップ42は図2に記載の同
一番号のものと同等の機能を有している。また、図1
9,20の監視モジュール40でも異なるレベルの2本
の割込要求信号40a、及び40bがマスターモジュー
ル1に対して出力されている。
【0058】図19,20の監視モジュール40におい
ても、マスターモジュール1がパラレルバス3を経由し
て何れかのスレーブモジュールをアクセスした瞬間に複
数枚のモジュールが同時にデータ出力するような故障が
発生したことを、中間電圧値発生を監視することにより
検出している。そのような故障が検出された場合には、
割込要求信号40aをアクティベートすることも図1
7,18の例と同様である。しかし、図19,20の例
では、いわゆるバスアイドゥル期間中にレベル監視タイ
ミング制御回路83が出力したテストパターンレベル信
号によりデータ信号DAT0/〜DAT7/に中間電圧
が現れることを監視することで不正にデータ出力を継続
しているモジュールの検出を行っている。その場合に
は、割込要求信号40bをアクティベートする。
【0059】従って、実施例11で述べたプログラムを
マスターモジュール1に組み込むことで、図19,20
の監視モジュール40でも故障の状況によって異なる処
置を行うことが可能であり、稼動率の向上を少ない部品
点数で実現できる利点がある。
【0060】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、データ信号の電圧値が所定の電圧範囲内に無い
ことを監視するようにしたので、複数枚のモジュールが
同時にパラレルバスにデータを出力するという故障の検
出が可能となり、故障発生時にも誤入力/誤出力するこ
とのない信頼性の高いバス監視方法が得られる効果があ
る。
【0061】請求項2に記載の発明によれば、パラレル
バスに不正にデータ出力をしているモジュールが検出さ
れた時に、「不正にデータ出力をしているモジュールに
対して読みだしアクセスを行った場合に限りデータ信号
の電圧値が所定の電圧範囲内に収まる」ということを利
用して、故障が発生したモジュールを特定できるように
したので、故障モジュールの交換が手早くでき、その結
果故障発生から正常復帰までの時間を短くできるので、
パラレルバスの稼動率を高めることができるバス監視方
法が得られる効果がある。
【0062】請求項3に記載の発明によれば、データ信
号の電圧値を監視する時、故障モジュール特定時に使用
する所定の電圧範囲幅を、故障モジュール検出時に使用
する所定の電圧範囲幅より広くとるようにしたので、故
障モジュールを誤検出することなく、また一旦故障モジ
ュールを検出すれば必ず故障モジュールを特定できる保
守操作性の高いバス監視方法が得られる効果がある。
【0063】請求項4に記載の発明によれば、バスアイ
ドゥル期間中にテストパターン信号をデータ信号に出力
し、出力したテストパターンがデータ信号にそのまま現
れることを監視することで、各モジュールに不正にパラ
レルバスにデータを出力するような故障が発生している
ことを検出したようにしたので、マスターモジュールが
停止しバスアクセスをしていない期間でも故障検出処理
が継続できるようになり、故障発生から故障検出までの
時間が短縮可能な検出性に優れた高いバス監視方法が得
られる効果がある。
【0064】請求項5に記載の発明によれば、バスアイ
ドゥル期間中にテストパターン信号をデータ信号に出力
し、出力したテストパターンがデータ信号にそのまま現
れない状態が継続して発生しているときに故障が発生し
たと判断するようにしたので、ノイズ等一過性の現象が
原因となって故障を誤検出してしまうことが無くなり、
誤検出の無い検出確度の高いバス監視方法が得られる効
果がある。
【0065】請求項6に記載の発明によれば、バスアイ
ドゥル期間中にテストパターン信号をデータ信号に出力
し、そのときの各データ信号の電圧値が所定の電圧範囲
内にあることを監視することが、各モジュールに不正に
パラレルバスにデータを出力するような故障が発生して
いることを検出するようにしたので、マスターモジュー
ルが停止しバスアクセスをしていない期間でも故障検出
が可能で、かつ検出精度の優れたバス監視方法が得られ
る効果がある。
【0066】請求項7に記載の発明によれば、バスアイ
ドゥル期間中にテストパターン信号をデータ信号に出力
し、そのときのいずれかのデータ信号電圧値が所定の電
圧範囲内にない状態が継続して発生しているときに故障
が発生したと判断するようにしたので、ノイズ等一過性
の現象が原因となって故障を誤検出することなく、かつ
検出精度の優れたバス監視方法が得られる効果がある。
【0067】請求項8に記載の発明によれば、バスアイ
ドゥル期間中にテストパターン信号をデータ信号に出力
し、出力したテストパターンがデータ信号にそのまま現
れない状態が継続して発生しているときに故障が発生し
たと判断し、「不正にデータ出力をしているモジュール
に対して読みだしアクセスを行った場合に限りデータ信
号の電圧値が所定の電圧範囲内に収まる」ということを
利用して、故障が発生したモジュールを特定できるよう
にしたので、ノイズ等一過性の現象が原因となって故障
を誤検出することが無く、かつ故障モジュールの交換が
手早く実施可能なパラレルバスの稼動率に優れたバス監
視方法が得られる効果がある。
【0068】請求項9に記載の発明によれば、バスアイ
ドゥル期間中にテストパターン信号をデータ信号に出力
し、そのときのいずれかのデータ信号電圧値が所定の電
圧範囲内にない状態が継続して発生しているときに故障
が発生したと判断し、「不正にデータ出力をしているモ
ジュールに対して読みだしアクセスを行った場合に限り
データ信号の電圧値が所定の電圧範囲内に収まる」とい
うことを利用して、故障が発生したモジュールを特定で
きるようにしたので、ノイズ等一過性の現象が原因とな
って故障を誤検出することが無く、故障モジュールの交
換が手早く実施可能で、かつ検出精度の優れたバス監視
方法が得られる効果がある。
【0069】請求項10に記載の発明によれば、バスア
イドゥル期間中にテストパターン信号をデータ信号に出
力し、そのときのいずれかのデータ信号電圧値が所定の
電圧範囲内にない状態が継続して発生しているときに故
障が発生したと判断し、「不正にデータ出力をしている
モジュールに対して読みだしアクセスを行った場合に限
りデータ信号の電圧値が所定の電圧範囲内に収まる」と
いうことを利用して、故障が発生したモジュールを特定
する際、故障モジュール特定時に使用する所定の電圧範
囲内幅を、故障モジュール検出時に使用する所定の電圧
範囲幅より広くとるようにしたので、ノイズ等一過性の
現象が原因となって故障を誤検出することが無く、故障
モジュールの交換が手早く実施可能で、かつ故障モジュ
ール特定確度の優れたバス監視方法が得られる効果があ
る。
【0070】請求項11に記載の発明によれば、マスタ
ーモジュールのバスアクセス中に複数モジュールがデー
タ信号に同時にデータ出力したことの検出を知らせる割
込要求線と、バスアイドゥル期間中にモジュールが不正
にデータ出力したことの検出を知らせる割込要求線とを
独立して設けるようにしたので、故障検出時の処理が柔
軟にプログラムできるようになり、パラレルバスの稼動
率が高いバス監視方法が得られる効果がある。
【0071】請求項12に記載の発明によれば、マスタ
ーモジュールのバスアクセス中に複数モジュールがデー
タ信号に同時にデータ出力したことの検出と、バスアイ
ドゥル期間中にモジュールが不正にデータ出力したこと
の検出とをともに、いずれかのデータ信号電圧値が所定
の電圧範囲内にないことを監視することで行うようにし
たので、ウィンドコンパレータを共通的に使えるように
なり、故障検出時の処理が柔軟にプログラムでき、パラ
レルバスの稼動率が高いバス監視方法が得られる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるバスシステムを示すブ
ロック図である。
【図2】請求項1に記載の発明による実施例1のバス監
視方法による監視モジュールの内部構成を示すブロック
図である。
【図3】請求項2に記載の発明による実施例2のバス監
視方法による監視モジュールの内部構成を示すブロック
図である。
【図4】請求項3に記載の発明による実施例3のバス監
視方法による監視モジュールの内部構成を示すブロック
図である。
【図5】請求項4に記載の発明による実施例4のバス監
視方法による監視モジュールの内部構成を示すブロック
図である。
【図6】請求項5に記載の発明による実施例5のバス監
視方法による監視モジュールの内部構成を示すブロック
図である。
【図7】請求項6に記載の発明による実施例6のバス監
視方法による監視モジュールの内部構成を示すブロック
図である。
【図8】図7の続きを示すブロック図である。
【図9】請求項7に記載の発明による実施例7のバス監
視方法による監視モジュールの内部構成を示すブロック
図である。
【図10】図9の続きを示すブロック図である。
【図11】請求項8に記載の発明による実施例8のバス
監視方法による監視モジュールの内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図12】図11の続きを示すブロック図である。
【図13】請求項9に記載の発明による実施例9のバス
監視方法による監視モジュールの内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図14】図13の続きを示すブロック図である。
【図15】請求項10に記載の発明による実施例10の
バス監視方法による監視モジュールの内部構成を示すブ
ロック図である。
【図16】図16の続きを示すブロック図である。
【図17】請求項11に記載の発明による実施例11の
バス監視方法による監視モジュールの内部構成を示すブ
ロック図である。
【図18】図17の続きを示すブロック図である。
【図19】請求項12に記載の発明による実施例12の
バス監視方法による監視モジュールの内部構成を示すブ
ロック図である。
【図20】図19の続きを示すブロック図である。
【図21】図2〜図5,図20中のJKフリップフロッ
プ42の動作を示す図である。
【図22】図6,図10,図11,図13,図15,図
17,図19中のDタイプフリップフロップ91の動作
を示す図である。
【図23】図6,図10,図11,図13,図15,図
17,図19中のRSフリップフロップ93の動作を示
す図である。
【図24】従来のバスシステムを示すブロック図であ
る。
【図25】従来のバスシステム内のパラレルI/O回路
の内部構成例を示すブロック図である。
【図26】パラレルバスの読み出しアクセス時の各種信
号の動作例を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 マスターモジュール 21〜2n スレーブモジュール 3 パラレルバス 40 監視モジュール 401〜408 ウインドコンパレータ 71〜78 切替型ウインドコンパレータ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1本のバスに複数個のマスターモジュー
    ルと複数個のスレーブモジュールとが接続され、上記マ
    スターモジュールのうちいずれか1個のマスターモジュ
    ールがバスマスターとなって、上記スレーブモジュール
    のうちいずれかの1個に書き込み或いは読みだしアクセ
    スを行う時分割型のパラレルバスを有するバスシステム
    において、上記パラレルバスのデータ信号電圧状態を監
    視する監視モジュールを設け、上記監視モジュールにお
    いて、上記マスターモジュールがアクセスを行っている
    瞬間にいずれかのデータ信号の電圧値が所定の電圧範囲
    幅を越えたことが検出されれば、故障により不正に上記
    パラレルバスにデータを出力しているモジュールが存在
    すると判断し、上記マスターモジュールへの故障発生通
    報を行うことを特徴とするバス監視方法。
  2. 【請求項2】 故障モジュール検出後に、監視モジュー
    ルよりパラレルバス上のすべてのスレーブモジュールに
    対して順次読みだしアクセスを行い、その瞬間のパラレ
    ルバスのデータ信号電圧状態から故障により不正にパラ
    レルバスにデータを出力しているモジュールを特定する
    ことを特徴とする請求項第1項に記載のバス監視方法。
  3. 【請求項3】 監視モジュール内で電圧範囲幅の検出を
    行っているウィンドコンパレータの敷居値を2種類持
    ち、故障モジュール検出時と故障モジュール特定時と
    で、上記ウィンドコンパレータの敷居値を切り替えるこ
    とを特徴とする請求項第1項に記載のバス監視方法。
  4. 【請求項4】 1本のバスに複数個のマスターモジュー
    ルと複数個のスレーブモジュールとが接続され、上記マ
    スターモジュールのうちいずれか1個のマスターモジュ
    ールがバスマスターとなって、上記スレーブモジュール
    のうちいずれかの1個に書き込み或いは読みだしアクセ
    スを行う時分割型のパラレルバスを有するバスシステム
    において、上記パラレルバスのデータ信号電圧状態を監
    視する監視モジュールを設け、いずれの上記マスターモ
    ジュールも上記パラレルバスのアクセスを行っていない
    期間を利用して、上記監視モジュールからテストパター
    ン信号をデータ線に出力し、テストパターン信号が正し
    くデータ線に現れないことが検出されれば、故障により
    不正に上記パラレルバスにデータを出力しているモジュ
    ールが存在すると判断し、マスターモジュールへの故障
    発生通報を行うことを特徴とするバス監視方法。
  5. 【請求項5】 テストパターン信号が正しくデータ線に
    現れない状態が一定時間以上継続したときに、故障によ
    り上記パラレルバスにデータを不正に出力しているモジ
    ュールが存在すると判断し、上記マスターモジュールへ
    の故障発生通報を行うことを特徴とする請求項第4項に
    記載のバス監視方法。
  6. 【請求項6】 1本のバスに複数個のマスターモジュー
    ルと複数個のスレーブモジュールとが接続され、上記マ
    スターモジュールのうちいずれか1個のマスターモジュ
    ールがバスマスターとなって、上記スレーブモジュール
    のうちいずれかの1個に書き込み或いは読みだしアクセ
    スを行う時分割型のパラレルバスを有するバスシステム
    において、上記パラレルバスのデータ信号電圧状態を監
    視する監視モジュールを設け、いずれの上記マスターモ
    ジュールも上記パラレルバスのアクセスを行っていない
    期間を利用して、上記監視モジュールからテストパター
    ン信号をデータ線に出力し、そのときいずれかのデータ
    線の電圧値が所定の電圧幅を越えたことが検出されれ
    ば、故障により不正に上記パラレルバスにデータを出力
    しているモジュールが存在すると判断し、マスターモジ
    ュールへの故障発生通報を行うことを特徴とするバス監
    視方法。
  7. 【請求項7】 データ線の電圧値が所定の電圧幅を越え
    ている状態が一定時間以上継続したときに、故障により
    パラレルバスにデータを不正に出力しているモジュール
    が存在すると判断し、マスターモジュールへの故障発生
    通報を行うことを特徴とする請求項第4項に記載のバス
    監視方法。
  8. 【請求項8】 故障モジュール検出後に、監視モジュー
    ルよりパラレルバス上のすべてのスレーブモジュールに
    対して順次読みだしアクセスを行い、その瞬間のパラレ
    ルバスのデータ信号電圧状態から故障により不正にパラ
    レルバスにデータを出力しているモジュールを特定する
    ことを特徴とする請求項第5項に記載のバス監視方法。
  9. 【請求項9】 故障モジュール検出後に、監視モジュー
    ルよりパラレルバス上のすべてのスレーブモジュールに
    対して順次読みだしアクセスを行い、その瞬間のパラレ
    ルバスのデータ信号電圧状態から故障により不正にパラ
    レルバスにデータを出力しているモジュールを特定する
    ことを特徴とする請求項第1項に記載のバス監視方法。
  10. 【請求項10】 監視モジュール内で電圧範囲幅の検出
    を行っているウィンドコンパレータの敷居値を2種類持
    ち、故障モジュール検出時と故障モジュール特定時と
    で、上記ウィンドコンパレータの敷居値を切り替えるこ
    とを特徴とする請求項第9項に記載のバス監視方法。
  11. 【請求項11】 1本のバスに複数個のマスターモジュ
    ールと複数個のスレーブモジュールとが接続され、上記
    マスターモジュールのうちいずれか1個のマスターモジ
    ュールがバスマスターとなって、上記スレーブモジュー
    ルのうちいずれかの1個に書き込み或いは読みだしアク
    セスを行う時分割型のパラレルバスを有するバスシステ
    ムにおいて、上記パラレルバスのデータ信号電圧状態を
    監視する監視モジュールを設け、上記監視モジュールに
    おいて上記マスターモジュールがアクセスを行っている
    瞬間にいずれかのデータ信号の電圧値が所定の電圧範囲
    幅を越えたことが検出されれば、故障により不正にパラ
    レルバスにデータを出力しているモジュールが存在する
    とマスターモジュールへの故障発生通報を行うととも
    に、いずれのマスターモジュールもパラレルバスのアク
    セスを行っていない期間を利用して上記監視モジュール
    からテストパターン信号をデータ線に出力し、そのとき
    テストパターン信号が正しくデータ線に現れない状態が
    一定時間以上継続したことが検出されれば、やはり故障
    により不正にパラレルバスにデータを出力しているモジ
    ュールが存在すると判断しマスターモジュールへの故障
    発生通報を行うことを特徴とするバス監視方法。
  12. 【請求項12】 いずれのマスターモジュールもパラレ
    ルバスのアクセスを行っていない期間を利用して上記監
    視モジュールからテストパターン信号をデータ線に出力
    し、そのときいずれかのデータ信号の電圧値が所定の電
    圧範囲幅を越える状態が一定時間以上継続したことが検
    出されれば、やはり故障により不正にパラレルバスにデ
    ータを出力しているモジュールが存在すると判断してマ
    スターモジュールへの故障発生通報を行うことを特徴と
    する請求項第11項に記載のバス監視方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11306109A (ja) * 1998-04-16 1999-11-05 Fuji Electric Co Ltd バス監視表示器
US7865771B2 (en) 2006-07-11 2011-01-04 Samsung Electronic Co., Ltd. Command processing devices, command processing systems, and methods of processing a command
JP2012198822A (ja) * 2011-03-22 2012-10-18 Fujitsu Ltd 情報処理装置、制御装置および異常ユニット判定方法
JP5553111B2 (ja) * 2010-09-02 2014-07-16 富士通株式会社 ノードコントローラ、ノードコントローラの制御方法及びコンピュータシステム
CN111769821A (zh) * 2020-06-30 2020-10-13 曙光信息产业(北京)有限公司 一种锁存报警电路及电子设备

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