JPH0621394U - 誘導電動機のベクトル制御装置 - Google Patents

誘導電動機のベクトル制御装置

Info

Publication number
JPH0621394U
JPH0621394U JP056432U JP5643292U JPH0621394U JP H0621394 U JPH0621394 U JP H0621394U JP 056432 U JP056432 U JP 056432U JP 5643292 U JP5643292 U JP 5643292U JP H0621394 U JPH0621394 U JP H0621394U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
command
voltage
field
output voltage
1max
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP056432U
Other languages
English (en)
Inventor
貴志 小玉
康宏 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Original Assignee
Meidensha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meidensha Corp filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP056432U priority Critical patent/JPH0621394U/ja
Publication of JPH0621394U publication Critical patent/JPH0621394U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 誘導電動機をベクトル制御する装置におい
て、出力電圧飽和を防止し、誘導機の磁気騒音・振動等
や、トルク制御特性低下を回避する。 【構成】 直流電圧検出部はインバータの直流電圧Vdc
を検出する。界磁弱め演算部において、限界出力演算部
24は検出値Vdcからインバータの出力限界V1maxを求
める。飽和電圧指令発生部25は一次電圧指令V1*の
一次遅れ成分を求め、この値から飽和電圧指令V1*′
を求める。V1*′は、V1*<V1maxのときV1*′=
1max、V1*≧V1maxのときV1*′=V1*の値をと
る。PI演算部26は、V1maxとV1*′とを突き合わ
せPI演算して界磁指令補正成分Δi1dを求める。補正
成分Δi1dは電圧飽和が発生した場合(V1*≧
1max)に有効成分をもつ。減算器23は補正成分Δi
1dを減算することで界磁指令i1d*を補正する。一次電
圧指令V1*はV1*<V1maxに保持される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、ベクトル制御方式による電圧形インバータ装置の制御装置に係わ り、特に直流電圧が低下した場合にでも速度−トルク特性を悪化させないものに 関する。
【0002】
【従来の技術】
誘導機のベクトル制御は、誘導機二次磁束とそれに直交する二次電流成分を制 御するもので、そのための手段として電流とすべり周波数を制御している。電流 制御は、電流指令と電流検出値との差により出力電圧を調整して指令電流通りに 電流を流す。一方、インバータの出力電圧には制限があり、直流電圧が低下した 場合など、電流指令通りの電流が流れなくなる場合がある。従来は、このような ことがないように誘導機の定格電圧を下げ、電圧余裕を大きくとることにより対 応していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ベクトル制御を行う電圧形インバータ装置において、出力可能な最大電圧は直 流電圧値によって制限され、直流電圧と出力電圧限界の関係はPWM方式によっ て異なる。正弦波PWM方式を類別すると、正弦波三角波比較方式等の相電圧制 御と円軌道法等の線間電圧制御とに大別できる。出力限界は、相電圧制御の場合 、(√3/2√2)Vdc≒0.612Vdcであり、線間電圧制御の場合、(1/ √2)Vdc≒0.707Vdcである。
【0004】 相電圧制御を例にとると、出力電圧指令>0.612Vdcとなった場合、いわ ゆる電圧飽和状態となって指令通りの電圧が出力できなくなり、しかも出力波形 に歪みが生じる。線間電圧制御についても同様に考えることができる。
【0005】 この状態では、結果的に電流についても指令通りの電流が流れなくなって電流 波形も歪み、誘導機の磁気騒音・振動の問題が発生する。特にベクトル制御では 、電流指令と実電流との間に誤差が生じて磁束が変動するためベクトル制御条件 が満足されずに、必要とするトルクが得られない問題が発生する。さらに磁束が 変動することにより誘起電力が変化し、結果として電流指令と実電流が一致する ことがある。この場合、単に電流の瞬時値だけを見ていると磁束の変動が判明で きないため、出力電圧が出力可能範囲を越えるケースでは、誤ったトルク制御状 態となる。
【0006】 この考案は、かかる問題点に鑑み、誘導電動機をベクトル制御する装置におい て、電圧飽和状態を回避する機能を付加することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の考案は、界磁指令、トルク指令およびモータ速度を用いてベク トル制御演算を行うことで出力電圧指令を求め、該出力電圧指令を用いて電圧形 インバータを動作させる誘導電動機の制御装置において、次の要素を備えたもの である。
【0008】 (1)電圧形インバータの直流電圧を検出する直流電圧検出手段。
【0009】 (2)検出直流電圧から限界出力電圧を演算する限界出力電圧演算手段。
【0010】 (3)界磁指令を抑制する界磁指令抑制手段。
【0011】 (4)出力電圧指令が限界出力電圧を上回った場合に、(3)の界磁指令抑制手 段を選択しあるいは実質的な動作を許容する指令抑制許容手段。
【0012】 また請求項2記載の考案は、上記の界磁指令抑制手段として、次の要素を有す るものを使用する。
【0013】 (1)出力電圧指令の大きさおよび限界出力電圧の差分をとり、この差分から界 磁指令補正成分を生成する補正成分生成手段。
【0014】 (2)界磁指令補正成分を界磁指令と突き合わせて界磁指令を補正する界磁指令 補正手段。
【0015】
【作用】
この考案によれば、電圧形インバータの直流電圧を検出して限界出力電圧を算 出する。そしてベクトル制御演算により得られる出力電圧指令が限界出力電圧を 上回ると界磁指令抑制動作が行われる。この動作では、たとえば出力電圧指令と 限界出力電圧との差分から界磁指令の補正成分を生成し、この補正成分により界 磁指令を補正・低減する。このことにより、出力電圧指令が速やかに抑制されて 電圧飽和状態が解消する。
【0016】
【実施例】
以下、この考案の実施例を説明する。図1は、一実施例に係るインバータ制御 装置を示す。1は誘導機、2は誘導機1を駆動するインバータ(2−1は順変換 部、2−2は逆変換部)、3はPWM演算部で一次電圧指令V1*と一次電圧位 相θとからPWM演算を行ってPWMパルスパターンを発生する。4はベース回 路、5は三相誘導機電流を検出する変流器、6は誘導機1に付設されたパルスピ ックアップである。
【0017】 速度検出部7は、パルスピックアップの検出パルスから誘導機1の検出速度ω を発生する。減算器8は、検出速度ωと速度指令ω*とを突き合わせて速度誤差 成分Δωを求める。ASRアンプ9は、速度誤差成分ΔωからASRモードのト ルク指令i1q*を求める。切替部10は、ベクトル演算に使用するトルク指令i 1q *として、ASRアンプ9からのトルク指令または他のトルク指令を選択する 。
【0018】 座標変換部11は、検出電流を三相−二相変換して回転座標d−q軸成分i1d (界磁電流成分),i1q(トルク電流成分)に変換する。減算器12は、界磁指 令i1d*と界磁電流成分i1dとを突き合わせて界磁電流誤差成分Δi1dを求める 。ACRアンプ13は、励磁電流誤差成分Δi1dからACRモードの一次電圧d 軸補正成分v1dを求める。一方、減算器14は、トルク指令i1q*とトルク電流 成分i1qとを突き合わせてトルク電流誤差成分Δi1qを求める。ACRアンプ1 5は、トルク電流誤差成分Δi1qからACRモードの一次電圧q軸補正成分v1q を求める。
【0019】 誘導機モデル16は、界磁指令i1d*やトルク指令i1q*、検出速度ωを用い て誘導機1を模擬したベクトル演算を行い、一次電圧d−q軸成分V1d,V1qを 求める。加算器17,18は、一次電圧成分V1d,V1qに補正成分v1d,v1qを 加算して一次電圧指令d−q軸成分V1d*,V1q*を求める。座標変換部19は 、一次電圧指令d−q軸成分V1d*,V1q*を極座標に変換して一次電圧指令V 1 *と位相θを求める。この一次電圧指令V1*と位相θを用いてPWM演算が行 われる。
【0020】 直流電圧検出部20は、インバータ2における順変換部2−1の出力直流電圧 Vdcを検出する。界磁弱め演算部21は、検出直流電圧Vdcと一次電圧指令V1 とから電圧飽和時の界磁指令補正成分Δi1dを生成する。界磁指令i1d*は、設 定値をリミッタ処理部22がリミッタ処理した後、減算器23が界磁指令補正成 分Δi1dを減算することにより得られる。
【0021】 図2は、界磁弱め演算部の構成を示す。限界出力演算部24は、検出直流電圧 Vdcからインバータ2の出力限界V1maxを求める。前述のように、出力限界V1m ax は、相電圧制御の場合は(√3/2√2)Vdc、線間電圧制御の場合は(1/ √2)Vdcである。飽和電圧指令発生部25は、一次電圧指令V1*の一次遅れ 成分を求め、この値に所定のリミッタ処理を施して飽和電圧指令V1*′を求め る。このリミッタ処理では、V1*<V1maxのときは出力V1*′をV1maxでリミ ットし、V1*≧V1maxのときはV1*′=V1*とする。PI演算部26は、出 力限界V1maxと飽和電圧指令V1*′とを突き合わせ、両者の差分をPI演算し て界磁指令補正成分Δi1dを求める。ただし、V1*<V1maxの場合は、積分項 がクリアされる。
【0022】 定常状態(V1*<V1max)では、飽和電圧指令発生部25において飽和電圧 指令V1*′が出力限界V1maxと等しくなるから、この補正成分Δi1dは0とな る。一方、電圧飽和が発生した場合(V1*≧V1max)は、V1*′≧V1maxとな るから補正成分Δi1dは有効成分をもつ。この補正成分Δi1dが減算器23によ り界磁指令i1d*から差し引かれることで界磁指令i1d*が弱く(小さく)なる 。このことにより、一次電圧指令V1*が小さくなってV1*<V1maxに保たれ、 インバータ出力が正弦波に維持されるので、騒音・振動等の問題がなくなる。
【0023】 なお、界磁電流が弱めになることによるトルクの不足分はASRモードのトル ク指令i1q*が増加することで自然に補償されるが、界磁指令i1d*の補正に伴 ってトルク指令i1q*を強めに補正する手法をとれば、より優れた制御特性を得 ることができる。この場合においても一次電圧指令V1*を問題なくV1*<V1m ax に維持することができる。
【0024】
【考案の効果】
以上説明したようにこの考案によれば、電圧形インバータの直流電圧から限界 出力電圧を求め、出力電圧指令が限界出力電圧を上回ると界磁指令を抑制して出 力電圧指令を抑えるので、出力電圧指令が限界出力電圧以下に保たれる。したが って電圧飽和による出力電圧・電流の波形の歪みが生じることがなくなり、誘導 機の磁気騒音・振動の問題を回避できる。特に、ベクトル制御において、電流指 令と実電流との誤差の発生原因となる電圧飽和を防止できるので、トルク制御精 度が向上する。また、出力電圧指令と限界出力電圧との差分から界磁指令の補正 成分を生成して界磁指令を補正・抑制することで、簡素な構成でスムーズに出力 電圧指令を制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係るインバータ制御装置
を示すブロック図。
【図2】図1のインバータ制御装置の界磁弱め演算部の
構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1…誘導機 2…インバータ 2−1…順変換部 2−2…逆変換部 3…PWM演算部 5…変流器 16…誘導機モデル 20…直流電圧検出部 21…界磁弱め演算部 23…減算器 24…限界出力演算部 25…飽和電圧指令発生部 26…PI演算部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 界磁指令、トルク指令およびモータ速度
    を用いてベクトル制御演算を行うことで出力電圧指令を
    求め、該出力電圧指令を用いて電圧形インバータを動作
    させることで誘導電動機を制御する装置において、 前記電圧形インバータの直流電圧を検出するインバータ
    直流電圧検出手段と、 検出直流電圧から限界出力電圧を演算する限界出力電圧
    演算手段と、 前記界磁指令を抑制する界磁指令抑制手段と、 前記出力電圧指令が限界出力電圧を上回った場合に前記
    界磁指令抑制手段の実質的な動作を許容する指令抑制許
    容手段とを備えたことを特徴とする誘導電動機のベクト
    ル制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の誘導電動機のベクトル制
    御装置において、 前記界磁指令抑制手段は、前記出力電圧指令の大きさお
    よび限界出力電圧の差分をとり該差分から界磁指令補正
    成分を生成する補正成分生成手段と、該界磁指令補正成
    分を前記界磁指令と突き合わせて該界磁指令を補正する
    界磁指令補正手段とを有するものであることを特徴とす
    る誘導電動機のベクトル制御装置。
JP056432U 1992-08-11 1992-08-11 誘導電動機のベクトル制御装置 Pending JPH0621394U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP056432U JPH0621394U (ja) 1992-08-11 1992-08-11 誘導電動機のベクトル制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP056432U JPH0621394U (ja) 1992-08-11 1992-08-11 誘導電動機のベクトル制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0621394U true JPH0621394U (ja) 1994-03-18

Family

ID=13026934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP056432U Pending JPH0621394U (ja) 1992-08-11 1992-08-11 誘導電動機のベクトル制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0621394U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002142483A (ja) * 2000-11-06 2002-05-17 Daikin Ind Ltd 同期モータ制御方法およびその装置
JP2013150429A (ja) * 2012-01-18 2013-08-01 Sharp Corp モータ駆動装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002142483A (ja) * 2000-11-06 2002-05-17 Daikin Ind Ltd 同期モータ制御方法およびその装置
JP2013150429A (ja) * 2012-01-18 2013-08-01 Sharp Corp モータ駆動装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6768280B2 (en) Motor control apparatus
JPH1127999A (ja) 誘導電動機の誘導起電力推定方法、速度推定方法、軸ずれ補正方法及び誘導電動機制御装置
JP3674741B2 (ja) 永久磁石同期電動機の制御装置
JP3586078B2 (ja) 電力変換装置
WO2020217764A1 (ja) 電力変換装置およびそれを備えた電動車両システム
JPH11150998A (ja) インバータ装置
US6608456B2 (en) Motor control apparatus
JP3289618B2 (ja) モータ制御装置
JP7329735B2 (ja) モータ制御装置
JPH1169880A (ja) インバータ制御装置
US4527109A (en) Control apparatus for thyristor motor
JP4596092B2 (ja) 誘導電動機の磁束位置推定方法および制御装置
JPH0621394U (ja) 誘導電動機のベクトル制御装置
JP2004248450A (ja) 電力変換装置
WO2020213453A1 (ja) モータ駆動装置およびそれを用いた空気調和機の室外機
US7042193B2 (en) Control apparatus for rotating machine
JP2001008499A (ja) ベクトル制御装置
JP3882728B2 (ja) 電動機の制御装置
JP3635887B2 (ja) インバータ装置のトルクブースト方法
JP2634333B2 (ja) 誘導電動機の制御装置
JP3161904B2 (ja) 誘導電動機のベクトル制御方法及びその装置
JP4038412B2 (ja) ベクトル制御インバータ装置
JPH07143798A (ja) 速度センサレスベクトル制御装置
JP2527161B2 (ja) 電動機のベクトル制御演算装置
JPH11332279A (ja) 永久磁石形同期電動機の制御装置