JP4038412B2 - ベクトル制御インバータ装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転子に永久磁石を有するモータを位置センサレスでベクトル制御するインバータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の回転機構を有する家電機器は、回転子に永久磁石を有するモータを採用してこれをインバータ装置で駆動することにより、使い勝手の向上や省エネといった性能の向上が進みつつある。
【0003】
かかる傾向を踏まえ、インバータ装置には、永久磁石モータの磁束軸方向成分(d軸)とこれに直交するトルク方向成分(q軸)に電流を分離して、独立に制御する所謂ベクトル制御が採用される傾向にある。更には、d軸及びq軸電流を基に永久磁石モータの誘起電圧を演算で求めることにより、位置センサレスで駆動する技術の採用も拡がっている。
【0004】
この従来の位置センサレスのベクトル制御技術を図2に示す構成図を参照して説明する。なお、後述する本発明の実施形態は、図2に示す従来技術の構成と重複する部分が多いため、図2の従来構成について詳しく説明し、後述の本発明の実施形態では重複する構成部分の説明を省略することとする。
【0005】
図2に示す位置センサレスのベクトル制御インバータ装置1は、電流制御回路2、回転子の回転位置推定回路3、電流指令決定回路4を備える。
電流制御回路2は、加算器21a、21b、比例積分器22a、22b、座標変換器23、PWM形成器24、PWMインバータ回路25、電流検出回路26を備える。電流検出回路26は、電流検出器26a、26b、3相/2相変換器26c、ベクトル回転器26dにより構成される。
回転位置推定回路3は、誘起電圧推定回路31、比例積分回路32、積分器33を有する。電流指令決定回路4は、加算器41、比例積分器42を備える。
【0006】
PWMインバータ回路25と永久磁石モータ5との間に接続された電流検出器26a、26bにより検出された3相電流、Iu、Iv、Iw(IwはIu、Ivより計算される)は、3相/2相変換器26cによりこれと等価な2相電流Iα、Iβに変換される。変換された2相電流Iα、Iβは、ベクトル回転器26dにより更に変換されてd軸、q軸成分の電流Id、Iqが求められる。この変換演算の際、後述する回転位置推定値θが用いられる。ここでd軸、q軸は、回転子の永久磁石が作る磁束方向をd軸、これと直交する方向をq軸とする回転座標軸である。
【0007】
電流Id、Iqは、加算器21a、22bにて、それぞれの電流指令値Idr、Iqrとの偏差ΔId、ΔIqが求められ、比例積分器22a、22bを介することで出力電圧指令値Vd、Vqが得られる。出力電圧指令値Vd、Vqは、座標変換器23にて固定2軸座標系の値に変換され、これを基にPWM形成器24にて3相のパルス幅変調信号が形成される。この座標変換器23における変換演算にも後述する回転位置推定値θが用いられる。パルス幅変調信号は、PWMインバータ回路25に与えられモータ5の電機子に電圧が印加される。このようにして電流制御回路2により、モータ5に対して給電が行なわれるが、その電流は電流指令値Idr及びIqrに依存する。
【0008】
ベクトル回転器26d及び座標変換器23における演算に必要な回転子の回転位置は、モータ5に取り付けたエンコーダなどの回転センサで検出する方法もあるが、図2の構成では、モータ電流Id、Iq等から推定する位置センサレス方式を採用している。
【0009】
回転位置推定回路3内の誘起電圧推定回路31には、電流Id、Iq、及びd軸の出力電圧指令値Vd、回転子の角速度推定値ωが入力されている。更に、誘起電圧推定回路31には、モータ5の回路定数である電機子コイルのインダクタンスLd、Lq、抵抗Rが記憶されている。
【0010】
誘起電圧推定回路1は、これらの入力値と回路定数を用いて、永久磁石の作る磁束によって電機子コイル内に発生する誘起電圧のd軸方向推定値(インバータ装置1が認識しているd軸方向の成分)Edsを次式で計算する。
Eds=Vd−R・Id−Ld・pId+ω・Lq・Iq (1)式
ここで、pは微分演算子である。
【0011】
求められた誘起電圧推定値Edsは、比例積分器32aに入力され、例えば次式で計算される値が、角速度推定値ωとして出力される。
ω=−G1・Eds −G2・∫Eds・dt (2)式
ここでG1、G2は、ゲイン定数である。
【0012】
回転位置推定値θは、上記角速度推定値ωを積分器33にて積分して次式のように求められる。
θ=∫ω・dt (3)式
【0013】
このようにして回転位置推定回路3にて角速度推定値ωと回転位置推定値θとを決定した状態で、(2)式で演算される調節動作が比例積分器32aにより続けられると、(1)式で計算されるd軸誘起電圧推定値Edsが短時間でゼロに収束する。このことは、回転位置推定回路3を、図3のように書き直すと理解しやすい。比例積分器32aは、誘起電圧の目標値Edr(=0)と推定値Edsとの偏差(−Eds)をゼロに収束させる調節計として機能しており、この偏差がゼロになった時点では、推定値EdsはEdrの目標値であるゼロに等しくなるからである(但し、図3の比例積分器32aの出力極性は、図2の比例積分器32aとは反対)。
【0014】
d軸誘起電圧推定値Edsがゼロに収束した時点では、インバータが認識(推定)したd軸は、永久磁石の作る磁束方向と一致し、回転位置推定値θは、実際の回転位置に等しく、角速度推定値ωは回転子の実際の角速度に等しくなる。このようにして図2の回路構成によれば、位置センサを用いることなく回転子の回転位置と角速度を検出することができる。
【0015】
角速度推定値ωは、電流指令決定回路4内の加算器41にて、外部から与えられる角速度目標値ωrとの偏差Δωが計算され、その偏差Δωを比例積分器42にて演算した出力がq軸電流指令値Iqrとして出力される。q軸電流指令値Iqrは、加算器21bにて、検出された電流値qとの偏差ΔIqが求められ、比例積分器22bの調節作用でその偏差ΔIqがゼロに収束するように調節される。こうして比例積分器42と22bとの調節作用で、角速度推定値ωは角速度目標値ωrに一致するようになる。即ち、モータ5は、外部から指定される角速度目標値ωrで回転するようになる。
【0016】
なお、電流指令値Idrは外部から指定される値で、トルク発生に寄与しないことから通常はゼロが指定される。電流Idは、比例積分器22aの調節作用により電流指令値Idrに等しくなるように制御される。
【0017】
以上の演算処理は、例えばDSP(Digital Signal Processor)などの演算器により周期的に処理される。演算は、例えば、3相/2相変換器26c、ベクトル回転器26d、誘起電圧推定回路31、比例積分器32a、積分器33、加算器41、比例積分器42、加算器21a及び21b、比例積分器22a、22b、座標変換器23、PWM形成器24の順番で実行される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
図2に示した従来の位置センサレスのベクトル制御インバータ装置1は、上述のように動作するものであるが、このインバータ装置1は、次のような理由により動作が不安定状況に陥ることが考えられる。
(1)電流Id及びIqの検出(演算)に不可欠な回転位置推定値θを求めるのに、電流Id、Iq自体を使用しているという内部ループが存在する。
(2)制御対象である角速度推定値ωが、制御要素である電流Id、Iq、及び電圧Vdの関数であるという内部ループが存在する。
特に、
(3)電流検出器として、特開平2−197295号公報や特開昭61−262084号公報に開示されているような、電流検出抵抗をインバータ装置内に配置してその両端の電圧からモータ電流を得る方法を用いる場合には、ノイズなどが検出値に混入することが考えられる場合、
(4)PWMインバータ回路25のスイッチング損失を低減するために、PWM音が問題にならない範囲でPWM周波数を下げる場合、つまりDSPなどの演算処理周期を長くする場合、
(5)モータ5の誘起電圧波形が非正弦波であり、その高調波成分が誘起電圧推定回路31や比例積分器32aの演算結果に影響する場合、
(6)その他、ノイズが混入する要因がある場合、
などには、動作が不安定になる可能性が高い。
【0019】
このため、従来は次のような対策を加えている。
(1)図4に示すように角速度推定値ωに対してフィルタ35、36、誘起電圧推定値Edsに対してフィルタ34を加える。
(2)比例積分器32aの演算を他の処理の演算10回に一度実行するなど、他の処理に対して処理の間引きをする。
(3)加算器41や比例積分器42の処理周期を長くする。
(4)比例積分器32aの比例ゲインG1を小さくする。
(5)比例積分器22a、22b、42の比例ゲインを小さくする。
しかしながら、このような対策により安定化させることは、
(1)ソフトウェア容量の増加、
(2)フィルタやゲイン調整の困難化
をもたらす。また、
(3)制御系全体の応答が悪くなることから、モータ5の加減速性能の低下を招く、
(4)演算器の演算周期と角速度との干渉による不安定を防止するために、角速度によって演算周期を可変しなければならないことがある、
などの問題を生ずる。
【0020】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ソフトウェア容量の増加を招くことなく、安定した位置センサレスのベクトル制御インバータ装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のベクトル制御インバータ装置は、永久磁石モータの磁束軸方向成分であるd軸電流とこれに直交するトルク方向成分であるq軸電流とを検出する電流検出回路と、
d軸誘起電圧推定値を演算する誘起電圧推定回路と、
該d軸誘起電圧推定値に応じて角速度推定値を演算する角速度推定回路と、
前記角速度推定値より回転位置推定値を演算する積分器と、
前記角速度推定値と角速度目標値よりq軸電流指令値を演算する電流指令決定回路と、
d軸電流指令値と前記d軸電流との差、及び前記q軸電流指令値と前記q軸電流との差に応じてd軸電圧指令値及びq軸電圧指令値を決定し、該d軸電圧指令値、q軸電圧指令値及び前記回転位置推定値に基づいて電機子への印加電圧を生成する電流制御回路とを備えるベクトル制御インバータ装置において、
前記角速度推定回路は、前記電流指令決定回路及び前記誘起電圧推定回路には、前記d軸誘起電圧推定値を積分した値を前記角速度推定値として供給し、前記積分器には前記d軸誘起電圧推定値を比例積分した値を前記角速度推定値として供給し、前記誘起電圧推定回路は、前記角速度推定値の他に、前記d軸電流、q軸電流及びd軸電圧指令値が供給されてd軸誘起電圧推定値を演算することを特徴とするものである。
【0022】
このような構成にしたことで、後述する理由により、従来のベクトル制御インバータ装置に見られた動作の不安定化要因が大幅に除去され、動作が安定する効果が得られる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図1を参照して説明する。なお、図中、従来技術を表す図2ないし図4と同一又は相当部分には同一符号を付してある。
本実施形態のベクトル制御インバータ装置1は、電流制御回路2、回転子の回転位置推定回路3、電流指令決定回路4を備える。
電流制御回路2及び電流指令決定回路4は、図2及び図4と同一構成であり、且つ同一動作をする。それらについては「従来の技術」の項で詳細に説明したので説明を繰り返さない。
【0024】
本実施形態を表す図1が、図2あるいは図4と相違する構成は、回転位置推定回路3にある。従って、この回路部分について詳細に説明する。
本実施形態の回転位置推定回路3は、誘起電圧推定回路31、角速度推定回路32、積分器33を備える。角速度推定回路32は、積分器32b、比例増幅器32c、加算器32dを有する。
【0025】
誘起電圧推定回路31には、電流Id、Iq、及びd軸の出力電圧指令値Vd、それに後述する積分器32bで演算された角速度推定値の積分成分ωiが入力されている。更に、誘起電圧推定回路31には、モータ5の回路定数である電機子コイルのインダクタンスLd、Lq、抵抗Rが記憶されている。
【0026】
誘起電圧推定回路1は、これらの入力値と回路定数を用いて、永久磁石の作る磁束によって電機子コイル内に発生する誘起電圧のd軸方向推定値(インバータ装置1が認識しているd軸方向の成分)Edsを次式で計算する。
Eds=Vd−R・Id−Ld・pId+ωi・Lq・Iq (4)式
【0027】
(4)式が前述の(1)式と異なるのは、(1)式では角速度としてEdsを比例積分演算して求めた角速度推定値ω((2)式参照)が用いられていたの対して、(4)式では次の(5)式で積分演算されるωiを用いている点である。(5)式の演算は、積分器32bで行なわれる。このωiを角速度推定値の積分成分と呼ぶことにする。
ωi=−G3・∫Eds・dt (5)式
ここでG3はゲイン定数である。
【0028】
この角速度推定値の積分成分ωiは、図2における角速度推定値ωに代わって、誘起電圧推定回路31に供給される他、電流指令決定回路4にも供給され角速度推定値として用いられる。電流指令決定回路4では、この積分成分ωiと角速度目標値ωrとの偏差が計算される。そして、図2あるいは図4の場合と同様にして、その偏差Δωを基にq軸電流の制御が行なわれる。
【0029】
誘起電圧推定値Edsは、比例増幅器32cにも入力され、次式で計算されるωpが計算される。このωpを、角速度推定値の比例成分と呼ぶことにする。
ωp=−G4・Eds (6)式
ここでG4はゲイン定数である。
【0030】
角速度推定値の積分成分ωiと比例成分ωpとは、加算器32dで加算されて角速度推定値ωpiとなり積分器33に入力される。
Figure 0004038412
ωpiは積分器33で積分され、回転位置推定値θが求められる。
θ=∫ωpi・dt (8)式
こうして求められた回転位置推定値θは、図2あるいは図4の場合と同様に、座標変換器23、ベクトル回転器26dに導かれて演算に使用される。
【0031】
(7)式で計算される角速度推定値ωpiは、(2)式で求められるωと同様に、誘起電圧推定値Edsを比例積分演算したものである。但し、図2あるいは図4の構成の下でモータ5を安定に駆動させるために選択されるゲイン定数G1、G2と、図1の構成の下で選択されるゲイン定数G3、G4とは異なった値となる。
なお、図1の構成では、従来の図4に記載されているフィルタ34、35、36は取り付けられていない。
【0032】
次に、本実施形態の作用について説明する。本実施形態の場合は、積分器32bと比例増幅器32が、誘起電圧推定値Edsをゼロに収束させる調節動作を行う。そして、d軸誘起電圧Edsがゼロに収束した時点では、インバータが認識(推定)したd軸は永久磁石の作る磁束方向と一致し、回転位置推定値θは実際の回転位置に等しく、角速度推定値ωpiは回転子の実際の角速度に等しくなる。
このようにして図1の回路構成によっても、図2あるいは図4の場合と同様に、位置センサを用いることなく、回転子の回転位置と角速度の値を検出することができる。
【0033】
ここで重要なことは、誘起電圧推定回路31及び電流指令決定回路4においては、積分器32bの出力である角速度推定値の積分成分ωiが使用され、座標変換器23及びベクトル回転器26dに必要な回転位置推定値θには、誘起電圧推定値Edsを比例積分演算したωpiを積分した値が使用されている点である。
【0034】
角速度推定値ωpiは、課題で示した不安定化要因の影響を受ける信号であるが、角速度推定値の積分成分ωiは積分作用により、不安定化要因の影響を受けにくい信号となっている。これらの2種の信号を前述したように使い分けることにより、制御系の安定を保つことができる。
【0035】
つまり、電流Id及びIqの検出に使用する回転位置推定値θが、電流Id及びIqを使用して決定されるという内部ループに単一の積分要素のみ(積分要素やフィルタなど複数の安定化要素がない)が含まれていること。更に、制御対象となる角速度推定値ωpiが制御要素である電流Id及びIq、及び電圧指令値Vdの関数であるという内部ループにも、単一の積分要素のみが含まれていることから、これらの制御部の安定が確保されている。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、誘起電圧推定回路31及び電流指令決定回路4の演算に必要な角速度ωとして、角速度推定値ωpiの積分成分ωiのみを使用したことで、従来構成に存在した不安定化要因が大幅に除去され動作の安定性が向上する。このため、従来構成で使用されていた複数のフィルタ要素が不要となり、各フィルタの調整の必要性が無くなる。また、各演算処理は、例えばPWM周期に同期して全て実行可能で、高精度の演算処理が可能となりモータ5の制御精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のベクトル制御インバータ装置の一実施形態を示す電気的機能ブロック図である。
【図2】従来技術を示す図1相当図である。
【図3】従来技術の回転位置推定回路を別表現で表したブロック図である。
【図4】フィルタ回路を付加した従来技術を示す図1相当図である。
【符号の説明】
図中、1はベクトル制御インバータ装置、2は電流制御回路、3は回転位置推定回路、4は電流指令決定回路、5は永久磁石モータ、26は電流検出回路、26a、26bは電流検出器、31は誘起電圧推定回路、32は角速度推定回路、32bは積分器、32cは比例増幅器、33は積分器、Idはd軸電流、Iqはq軸電流、Idrはd軸電流指令値、Iqrはq軸電流指令値、Vdはd軸電圧指令値、Vqはq軸電圧指令値、θは回転位置推定値、ωrは角速度目標値、ωpiは角速度推定値、Edsはd軸誘起電圧推定値を示す。

Claims (1)

  1. 永久磁石モータの磁束軸方向成分であるd軸電流とこれに直交するトルク方向成分であるq軸電流とを検出する電流検出回路と、
    d軸誘起電圧推定値を演算する誘起電圧推定回路と、
    該d軸誘起電圧推定値に応じて角速度推定値を演算する角速度推定回路と、
    前記角速度推定値より回転位置推定値を演算する積分器と、
    前記角速度推定値と角速度目標値よりq軸電流指令値を演算する電流指令決定回路と、
    d軸電流指令値と前記d軸電流との差、及び前記q軸電流指令値と前記q軸電流との差に応じてd軸電圧指令値及びq軸電圧指令値を決定し、該d軸電圧指令値、q軸電圧指令値及び前記回転位置推定値に基づいて電機子への印加電圧を生成する電流制御回路とを備えるベクトル制御インバータ装置において、
    前記角速度推定回路は、前記電流指令決定回路及び前記誘起電圧推定回路には、前記d軸誘起電圧推定値を積分した値を前記角速度推定値として供給し、前記積分器には前記d軸誘起電圧推定値を比例積分した値を前記角速度推定値として供給し、
    前記誘起電圧推定回路は、前記角速度推定値の他に、前記d軸電流、q軸電流及びd軸電圧指令値が供給されてd軸誘起電圧推定値を演算することを特徴とするベクトル制御インバータ装置。
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