JPH06213117A - 自動車等における冷却水の保温注入装置 - Google Patents

自動車等における冷却水の保温注入装置

Info

Publication number
JPH06213117A
JPH06213117A JP653093A JP653093A JPH06213117A JP H06213117 A JPH06213117 A JP H06213117A JP 653093 A JP653093 A JP 653093A JP 653093 A JP653093 A JP 653093A JP H06213117 A JPH06213117 A JP H06213117A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
cooling water
water
engine
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP653093A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Takahashi
信夫 高橋
Takeo Jinno
武男 神野
Shinichi Urata
真一 浦田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zojirushi Corp
Original Assignee
Zojirushi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zojirushi Corp filed Critical Zojirushi Corp
Priority to JP653093A priority Critical patent/JPH06213117A/ja
Publication of JPH06213117A publication Critical patent/JPH06213117A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P11/00Component parts, details, or accessories not provided for in, or of interest apart from, groups F01P1/00 - F01P9/00
    • F01P11/14Indicating devices; Other safety devices
    • F01P11/20Indicating devices; Other safety devices concerning atmospheric freezing conditions, e.g. automatically draining or heating during frosty weather
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P11/00Component parts, details, or accessories not provided for in, or of interest apart from, groups F01P1/00 - F01P9/00
    • F01P11/14Indicating devices; Other safety devices
    • F01P11/16Indicating devices; Other safety devices concerning coolant temperature
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P11/00Component parts, details, or accessories not provided for in, or of interest apart from, groups F01P1/00 - F01P9/00
    • F01P11/14Indicating devices; Other safety devices
    • F01P2011/205Indicating devices; Other safety devices using heat-accumulators
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P2031/00Fail safe
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P2031/00Fail safe
    • F01P2031/20Warning devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Atmospheric Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Thermally Insulated Containers For Foods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 保温容器の保温機能の異常やサーモスタット
の異常を早期に察知する。 【構成】 エンジン冷却水の循環系は、主循環路aとバ
イパス循環路b,c,dとを備えている。バイパス循環
路dには、運転時には冷却水を通過させ、停止時には冷
却水を貯溜して保温する保温容器1が設けられている。
保温容器1には、内部の冷却水の温度を検出する温度検
出手段32と、該温度検出手段32からの温度検出信号
に基づいて検出温度を表示する温度表示手段33とが設
けられている。エンジン始動時に、温度表示手段33に
よって表示される温度が高いときは、容器1の保温機能
が正常であり、極端に低いときは異常があることが察知
される。また、定常運転時に、温度表示手段33の温度
が異常に高いときはサーモスタットEが閉じたままで、
低いときはサーモスタットEが開いたままになっている
ことが察知される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水冷エンジン始動時に
おける、混合ガス燃料の濃度が濃い状態となる暖機運転
の時間を短縮し、燃料の節約を図ることを目的とした自
動車等における冷却水の保温注入装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、水冷エンジンでは、シリンダーブ
ロック内の冷却水を冷水の状態から温水に至るまで温度
上昇させるための暖気運転の時間が長くかかる欠点があ
る。このため、通常運転時に得られた高温の冷却水を魔
法瓶に貯溜して、これを次の暖機運転に使用することに
よって暖機運転時間を短縮する装置が種々提案されてい
る。例えば、実開昭63−75525号公報では、エン
ジン冷却後にラジエターを介さないで直接エンジンに流
入するバイパス循環経路に、保温タンクを設けるととも
に、該保温タンクの冷却水入口及び出口に、イグニッシ
ョンスイッチのオン,オフにより開閉するバルブを設け
た装置が提案されている。また、特開昭63−5107
号公報には、前記装置のバルブを電磁サーモスタット開
閉バルブとした装置が提案されている。しかし、これら
の装置は、保温タンクにバルブを設けるため、そのバル
ブの制御が複雑になり、高価であるうえ、保温タンクの
入口と出口が同じ高さにあるため、湯水が始動時に円滑
に循環されないという問題がある。
【0003】また、実開昭63−73578号公報で
は、エンジン停止時に冷却水循環系内の高温の冷却水を
吸入して保温し、始動時にその保温された冷却水を循環
系に戻す密封保温タンクを設けた装置が提案されてい
る。しかし、この装置では、冷却水を吸入排出するため
に保温タンクの内部気圧を加減するコンプレッサや、循
環系と保温タンクの間にバルブを設ける必要があり、装
置がかなり複雑であるうえ、制御も困難である。このよ
うに、従来提案された装置は多くの問題を有するため、
未だ実用化されていないのが現状である。そこで、本願
出願人は、特開平4−246277号公報において、エ
ンジンより流出する冷却水をラジエターを介さずにエン
ジンに戻すバイパス循環路に保温機能を備えた保温容器
を倒立状態に設けて、該容器の蓋に吸水口を設け、また
容器内に挿入した中央排水管の上部側面に流出口を設け
ることを提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、保温タン
クや保温容器を設けた冷却水の循環系においては、シリ
ンダブロックの上部の冷却水の温度を検出してこれを冷
却水の水温として室内のパネルの水温計にてアナログ表
示している。エンジン始動時には、保温容器からの高温
の冷却水がエンジンのシリンダブロックに流入するが、
高温の冷却水はエンジンのシリンダブロックに熱を吸収
されるため、低い温度を表示する。したがって、エンジ
ン始動直後は容器の保温機能が正常に動作しているの
か、保温機能が低下していて冷たくなった冷却水がシリ
ンダブロックに流入しているのか不明である。また、容
器の保温機能は正常であるがサーモスタットが故障して
いて開いたままの状態にあって、容器から流出した高温
の冷却水がシリンダブロックを通過した後ラジエターで
冷却された結果、温度が低くなっているのかが判断でき
ない。本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもの
で、保温容器の保温機能の異常や循環系の異常を早期に
察知することができる自動車等における冷却水の保温注
入装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、エンジンより流出する冷却水が所定温度
以上になるとその冷却水をラジエターに導いて放熱冷却
させた後エンジンに戻す主循環路と、エンジンより流出
する冷却水をラジエターを介さずにエンジンに戻すバイ
パス循環路とを備え、前記バイパス循環路に、運転時に
は冷却水を通過させ、停止時には冷却水を貯溜して保温
する保温容器を設けた自動車等における冷却水の保温注
入装置において、前記保温容器の内部の冷却水の温度を
検出する冷却水温度検出手段と、該温度検出手段からの
温度検出信号に基づいて検出温度を表示する冷却水温度
表示手段とを設けたものである。
【0006】
【作用】前記発明の構成によると、エンジン始動時に
は、エンジン内部の冷却水の温度が低いので、冷却水は
バイパス循環路を通って容器の入水管より内部に流入す
る。容器の内部に保温されていた高温の冷却水は、内部
出水管の上端の流出口より出水管内に流出してエンジン
内部に流入し、エンジンを暖めて循環する。暖機が終了
して冷却水の温度が上昇すると、主循環路が開くので、
冷却水は主循環路及びバイパス循環路を平行して循環す
る。主循環路のラジエターにより冷却された低温水はバ
イパス循環路を通った高温水と混合した後、適度な温水
となってエンジン内に流入し、シリンダ及びシリンダヘ
ッドを均一に加熱して混合ガス燃料の気化を促進する。
これにより、燃料の完全燃焼状態が得られる。エンジン
停止時には、バイパス循環路の高温水は容器に貯えられ
て保温される。
【0007】容器内の冷却水温度は温度検出手段によっ
て検出され、温度表示手段によって表示される。したが
って、エンジン始動時に、温度表示手段によって表示さ
れる温度が高いときは、容器の保温機能が正常であるこ
とを示し、極端に低いときは保温機能に異常があること
が察知される。また、定常運転時に、温度表示手段によ
って表示される温度が異常に高いときはサーモスタット
が故障して閉じたままになっていることを示し、低いと
きはサーモスタットが開いたままになっていることが察
知される。
【0008】
【実施例】次に、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。図1は本発明に係る自動車の冷却水の保温注入
装置の冷却水系を示し、図において、Aはエンジン、B
はラジエター、Cはヒータである。エンジンAとラジエ
ターBの間には、エンジンAのシリンダ及びシリンダヘ
ッドに形成されたウォータージャケットDの流出口より
サーモスタットEを介してラジエターBに流入し、該ラ
ジエターBよりウォーターポンプFを介してウォーター
ジャケットDの流入口に戻る冷却水の主循環路aが設け
られている。また、エンジンAとヒータCの間には、ウ
ォータージャケットDの流出口よりヒータCに流入し、
該ヒータCよりウォーターポンプFの吸込側に戻るヒー
タ用循環路bが設けられている。さらに、ウォータージ
ャケットDの流出口よりウォーターポンプFを介して直
接ウォータージャケットDの流入口に戻る冷却水の第
1,第2バイパス循環路c,dが設けられている。
【0009】前記第2バイパス循環路dには、ウォータ
ーポンプFより上流側に保温機能を備えた容器1が設け
られている。この容器1は、図2に示すように、容器本
体2と、栓体3と、蓋体4と、入水管5及び出水管6
と、内部出水管7とからなっている。容器本体2は、外
瓶8と、該外瓶8の内側に収容されてその口部10が外
瓶8の口部9と接合された内瓶11とからなるステンレ
ス鋼製の真空二重構造を有している。この容器本体2の
容量は、2リットルである。なお、容器本体2の容量は
エンジンAの排気量に合わせるのがよい。
【0010】外瓶8は、胴部12と、該胴部12の一端
に接合された底部13と、前記胴部12の他端に接合さ
れ、胴部12より径の小さい口部9を有する肩部14の
三つの部分から構成されている。また、内瓶11は、一
端に口部10及び当該口部10に連続する喉部15を有
する胴部16と、該胴部16の一端に接合された底部1
7とから構成されている。内瓶11の口部10の径は胴
部16より小さく、喉部15の径は口部10よりもさら
に小さくなっている。また、喉部15には、図3に示す
ように奥に向かって径が次第に小さくなるようにテーパ
が設けられている。
【0011】この容器本体2は、次のようにして製造さ
れる。予め、外瓶8及び内瓶11の各構成部材を成形
し、外瓶8の底部13外面には排気管18を接合し、内
面には取付具19によってゲッター20を取り付けてお
く。まず最初に、内瓶11の胴部16の端に底部17を
嵌合して、図2中W1部分をティグ溶接により接合して
内瓶11を形成し、保温時の熱輻射を防止するために内
瓶11の外面全体を銅箔21で覆う。そして、外瓶8の
胴部12の一端に形成されたフレア部12aと、肩体1
4の端部に形成されたフレア部14aを突き合わせて、
図2中W2部分を溶接接合した後、胴部12の中に内瓶
11を挿入して外瓶8の口部9の内側に内瓶11の口部
10を圧入し、図2中W3部分を溶接接合する。引き続
いて、外瓶8の胴部12の端部に形成されたフレア部分
12bと底部13の端部に形成されたフレア部13aを
突き合わせて、図中W4部分を溶接接合して二重構造体
を形成する。
【0012】次に、この二重構造体を真空加熱炉に装入
し、炉内を温度450℃、真空度1×10-5mmHgに
維持して、外瓶8と内瓶11の間の空気を排気管18を
介して排気する。排気が完了すると、排気管18を図2
に示すように圧潰して外瓶8と内瓶11の間を真空状態
に封じる。そして、この真空二重構造体を炉から搬出し
た後、排気管18を保護するために、外瓶8の底部13
にキャップ22を嵌合し、そのキャップ22の端部に形
成されたフレア部22aを底部13のフレア部13aに
重ね合わせて図2中W5部分を溶接接合する。外瓶8と
内瓶11の間に残留した空気や、外瓶8及び内瓶11の
表面より遊離する吸蔵ガスは、ゲッター20によって吸
収されるので、外瓶8と内瓶11の間は、高い真空度に
維持される。
【0013】一方、栓体3は、弾性を有する合成樹脂材
料、例えばシリコン樹脂からなり、内瓶11の喉部15
とほぼ同径である。栓体3の外面には、図3に示すよう
に、喉部15の奥に向かって径が小さくなるようにテー
パが設けられ、また喉部15と口部10の境界部分に位
置する段部23に当接して、栓体3の内方への落ち込み
を防止するためのフランジ部24が形成されている。こ
の栓体3には、入水管5が圧入される穴25と、内部出
水管7が圧入される穴26とが穿設されている。出水管
用穴26は、その内面が栓体3の中心線Xと接するよう
に、配置されている。これにより、図2に示すように、
内部出水管7の斜めに切断された先端が内瓶11の中心
線と一致し、天面と接触又は近接することになる。
【0014】蓋体4は、ステンレス鋼板からなり、その
外周縁には外瓶8の口部9の外周に嵌合する折曲部27
が形成されている。この蓋体4には、入水管5及び出水
管6用の二つの穴28,29が穿設されている。入水管
5及び出水管6は、共にテンレス鋼管からなり、90°
に曲げられている。入水管5及び出水管6の一端は前記
蓋体4の穴28,29に挿入されて図3に示すように所
定の方向に向けられた状態で、図3中W6,W7部分で溶
接により固着されている。内部出水管7は、樹脂製で例
えばポリプロピレンやフッ素樹脂からなり、その一端は
栓体3の穴26に圧入され、他端は内瓶11の中心軸に
沿って内方に延び、天面すなわち底部17の内面に接触
又は近接している。この内部出水管7の先端は、僅かな
平坦部30を残して30°斜めに切断されて流出口31
となっている。
【0015】容器1には、内部に貯溜される冷却水の温
度を検出する温度検出センサ32と、該温度検出センサ
32で検出される温度を表示する温度表示パネル33が
設けられている。温度検出センサ32は、前記栓体3を
貫通するとともに蓋体4に固着されて内部出水管7に沿
って配設されたシース管34の先端に設けられている。
この温度センサ32のリード線は、シース管34内を通
って容器1の外部に導出されている。温度表示パネル3
3は、容器1のキャップ22の外面に固着されたパネル
台35に取り付けられている。この温度表示パネル33
は、前記温度検出センサ32のリード線と、車体又は容
器1の適当な位置に取り付けられた乾電池パック36か
らの電源コードが接続され、温度検出センサ32からの
検出信号に基づいて検出温度を液晶によるデジタルで表
示するようになっている。なお、乾電池パック36の替
わりに、自動車のバッテリー電源を利用してもよい。
【0016】前記構成からなる容器1の組み立て順序
は、次の通りである。すなわち、図3に示すように、ま
ず栓体3の穴26に内部出水管7の一端を圧入した後、
蓋体4に固着された入水管5及び出水管6のうち入水管
5を栓体3の穴25に圧入すると同時に、出水管6を栓
体3に圧入された中央排水管7の内側に圧入し、さらに
先端に温度検出センサ32が取り付けられたシース管3
4を圧入する。次に、中央排水管7及びシース管34を
容器1の内瓶11の中に挿入し、栓体3を容器1の喉部
15に圧入して蓋体4の折曲部27を外瓶8の口部9外
面に嵌合した後、最後に図2中E8部分を溶接接合する
とともに、温度検出センサ32のリード線を温度検出パ
ネル33に接続する。
【0017】このように組み立てられた容器1は、自動
車の好ましくはエンジンルーム内の適当な位置におい
て、口部10を下に向けた倒立状態で車体に取り付け
る。そして、容器1の入水管5にウォータージャケット
Dの流出口に連通するパイプを接合し、出水管6にウォ
ーターポンプFの吸込口に連通するパイプを接合する。
なお、容器1は、前記のように第2バイパス循環路dの
ウォーターポンプFの上流側だけでなく、下流側に設置
してもよいし、第1バイパス循環路cやヒータ用循環路
bに設置してもよい。ヒータ用循環路bに設置する場合
には、ヒータCと並列に接続するのが好ましい。
【0018】次に、前述のように取り付けられた容器を
備えたエンジンの冷却水系の動作を説明する。イグニッ
ションスイッチをオンしてエンジンAを始動すると、エ
ンジンAのウォータージャケットD内の冷えた冷却水が
ウォーターポンプFにより強制的に流動し、ウォーター
ジャケットDの流出口より流出する。始動時の冷却水は
温度が低いので、サーモスタットEは閉じている。この
ため、冷却水はヒータ用循環路b、第1,第2バイパス
循環路c,dを循環する。ウォータージャケットDの流
出口から第2バイパス循環路dに流入した冷たい冷却水
は、容器1の入水管5より容器1内に流入する。これに
より、容器1内部に貯水されていた高温水は、内部出水
管7の上端の流出口31より流出し、内部出水管7の内
部を通って出水管6を経てエンジンAのウォータージャ
ケットD内部に注入される。
【0019】この高温水がウォータージャケットD内を
通過すると、エンジンAが暖められ、暖機が促進され
る。さらにこの高温水が第2バイパス循環路dのみなら
ず、第1バイパス循環路c及びヒータ用循環路bを一巡
することにより、短時間で暖機が終了する。従来の冷却
水循環系では、始動時のシリンダ壁面の温度が低くて、
過冷状態になっているので、消化作用により混合ガス燃
料の気化が妨げられるとともに、火炎伝播が阻止され
て、不完全燃焼を生じていた。これに対し、本発明に係
る容器1を備えた冷却水系では、高温水によってエンジ
ンAのシリンダ及びシリンダヘッドの壁面は高温に保た
れ、過熱状態になっているので、濃度の濃い混合ガス燃
料の気化が促進され、完全燃焼が得られる。この結果、
暖機運転時の排気ガスによる公害が減少する。
【0020】エンジンAの暖機が終了し、冷却水の温度
が所定温度以上に上昇すると、サーモスタットEが開く
ので、ウォータージャケットDの流出口を出た大部分の
高温の冷却水は主循環路aのラジエターBを通過して放
熱冷却され、低温水となってエンジンAに戻る。また、
ウォータージャケットDの流出口を出た一部の高温水は
第2バイパス循環路dに流入し、容器1を経て前記主循
環路aの低温水と混合し、適度の温水となってウォータ
ージャケットD内に流入する。従来の冷却水循環系で
は、ラジエターBで冷却されて低温になった冷却水がウ
ォータージャケットD内にそのまま流入していたので、
ウォータージャケットDの流入口の近傍のシリンダの壁
面温度が低く、前述のような消化作用により、混合ガス
燃料の気化が妨げられていた。このため、ウォータージ
ャケットDの流入側のシリンダと流出側のシリンダとで
壁面の温度差が生じる結果、坂道や加速時に騒音が発生
したり、低速時にノッキングが生じることがあった。
【0021】しかし、この発明の実施例では、前述のよ
うに主循環路aの低温の冷却水と第2バイパス循環路d
の高温の冷却水が混合して、適度な温度の温水となって
ウォータージャケットD内を流動し、いずれのシリンダ
の壁面も温度が高くなって混合ガス燃料の気化が促進さ
れるので、従来のようなエンジンの騒音やノッキングが
生じることはない。エンジンAを停止すると、各循環路
内の冷却水の流動が停止し、自然冷却により冷却水の温
度が次第に低下してゆくが、第2バイパス循環路dの容
器1内の冷却水は内部に貯水されたまま、容器1の真空
二重断熱構造によって、高温状態に保温される。
【0022】容器1の入水管5は下部に設けられ、流出
口31は入水管5より上部に設けられているため、比重
の大きい低温水が入水管5より内部に流入することはな
く、また比重の小さい高温水が流出口31を通って下方
へ流出することはない。従って、エンジン停止中には、
比重の小さい高温水は容器1内に貯えられ、高温状態に
保温される。また、始動時には容器1内部の高温水は、
入水管5より流入する冷却水によって押し上げられて、
低温水と混合することなく、流出口31より高温状態の
まま効率よく流出する。
【0023】ところで、容器1内の冷却水の温度は、温
度検出センサ32によって検出され、容器1の外側の温
度表示パネル33に表示される。この温度は、エンジン
を停止してから12時間後の場合で約75℃で、通常運
転時には、約80〜90℃である。エンジン始動前に、
温度表示パネル33によって表示される温度が前記温度
程度であるときは、それまで容器1に貯溜されていた冷
却水が高温のまま維持されていたことになるので、容器
1の保温機能が正常であることを示している。また、温
度表示パネル33の温度が前記温度よりも極端に低いと
きは、容器1内の冷却水の温度が低下してしまっている
ので、容器1の溶接部に亀裂が生じて外瓶8と内瓶11
の間の真空度が低下していたり、容器1の栓体3のシー
ル部Sのシール性が損なわれて高温の冷却水が漏れてい
たりする等によって、保温機能に異常があることが察知
される。
【0024】さらに、定常運転時に、温度表示パネル3
3によって表示される温度が前記温度よりも異常に高い
ときは、サーモスタットEが故障して閉じたままになっ
ており、主循環路aに冷却水が循環しない結果、冷却水
循環系全体の温度が上昇していることを示している。ま
た、温度表示パネル33の温度が前記温度よりも低いと
きは、サーモスタットEが開いたままになっていて、常
に主循環路aに冷却水が流れて全体の温度が低下してい
ることが察知される。このように、温度表示パネル33
の温度によって、循環系の異常が早期に察知することが
できるので、事前に容器1やサーモスタットEを交換す
ることができる。
【0025】なお、前記実施例では、容器1のキャップ
22の外面に温度表示パネル33を取り付けたが、容器
1の胴に取り付けたり、あるいはエンジンルーム内の見
やすい適当な場所や、室内の計器パネル上に取り付けて
もよい。また、温度表示パネル33の表示方法は、デジ
タル表示に限らず、アナログ表示を行ってもよい。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、容器内の冷却水の温度が温度検出手段によっ
て検出され、温度表示手段によって表示されるため、容
器の保温機能の異常のみならず、サーモスタットや電動
ファンの異常を早期に察知することができ、走行不能と
なる前に対策を講じることができ安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る自動車のエンジン冷却水の保温
注入装置の系統図である。
【図2】 冷却水保温容器の断面図である。
【図3】 図2に示す容器の栓体の拡大分解断面図であ
る。
【符号の説明】
1…容器、 32…温度検出センサ、3
3…温度表示パネル、 A…エンジン、B…ラジ
エター、 a…主循環路、c,d…第2バイ
パス循環路。
フロントページの続き (72)発明者 浦田 真一 大阪府大阪市北区天満1丁目20番5号 象 印マホービン株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンより流出する冷却水が所定温度
    以上になるとその冷却水をラジエターに導いて放熱冷却
    させた後エンジンに戻す主循環路と、エンジンより流出
    する冷却水をラジエターを介さずにエンジンに戻すバイ
    パス循環路とを備え、前記バイパス循環路に、運転時に
    は冷却水を通過させ、停止時には冷却水を貯溜して保温
    する保温容器を設けた自動車等における冷却水の保温注
    入装置において、前記保温容器の内部の冷却水の温度を
    検出する冷却水温度検出手段と、該温度検出手段からの
    温度検出信号に基づいて検出温度を表示する冷却水温度
    表示手段とを設けたことを特徴とする自動車等における
    冷却水の保温注入装置。
JP653093A 1993-01-19 1993-01-19 自動車等における冷却水の保温注入装置 Pending JPH06213117A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP653093A JPH06213117A (ja) 1993-01-19 1993-01-19 自動車等における冷却水の保温注入装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP653093A JPH06213117A (ja) 1993-01-19 1993-01-19 自動車等における冷却水の保温注入装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06213117A true JPH06213117A (ja) 1994-08-02

Family

ID=11640916

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP653093A Pending JPH06213117A (ja) 1993-01-19 1993-01-19 自動車等における冷却水の保温注入装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06213117A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6200021B1 (en) 1997-11-10 2001-03-13 Toyoto Jidosha Kabushiki Kaisha Abnormality detector apparatus for a coolant apparatus for cooling an engine
US6240774B1 (en) 1998-06-19 2001-06-05 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha System for detecting malfunction of internal combustion engine radiator
US6279390B1 (en) 1996-12-17 2001-08-28 Denso Corporation Thermostat malfunction detecting system for engine cooling system
JP2002195035A (ja) * 2000-12-27 2002-07-10 Aisin Seiki Co Ltd エンジン冷却装置およびエンジンの冷却方法
EP1270935A2 (en) 2001-06-25 2003-01-02 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Internal combustion engine with heat accumulating device and method of controlling same
JP2007298048A (ja) * 2007-08-22 2007-11-15 Denso Corp 内燃機関用熱制御システムの故障診断装置
DE19606634B4 (de) * 1995-02-24 2011-08-11 DENSO CORPORATION, Aichi-pref. Kühlsystem für einen Verbrennungsmotor

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19606634B4 (de) * 1995-02-24 2011-08-11 DENSO CORPORATION, Aichi-pref. Kühlsystem für einen Verbrennungsmotor
US6386022B1 (en) 1996-12-17 2002-05-14 Denso Corporation Thermostat malfunction detecting system for engine cooling system
US7010967B2 (en) 1996-12-17 2006-03-14 Denso Corporation Thermostat malfunction detecting system for engine cooling system
US7137295B2 (en) 1996-12-17 2006-11-21 Denso Corporation Thermostat malfunction detecting system for engine cooling system
US7363804B2 (en) 1996-12-17 2008-04-29 Denso Corporation Method for detecting malfunction of a cooling system based on detected coolant temperature
US7047799B2 (en) 1996-12-17 2006-05-23 Denso Corporation Thermostat malfunction detecting system for engine cooling system
US7024926B2 (en) 1996-12-17 2006-04-11 Denso Corporation Thermostat malfunction detecting system for engine cooling system
US6679110B2 (en) 1996-12-17 2004-01-20 Denso Corporation Thermostat malfunction detecting system for engine cooling system
US7743651B2 (en) 1996-12-17 2010-06-29 Denso Corporation Method for detecting malfunction of a cooling system based on detected coolant temperature
US6725710B2 (en) 1996-12-17 2004-04-27 Denso Corporation Thermostat malfunction detecting system for engine cooling system
US6957570B2 (en) 1996-12-17 2005-10-25 Denso Corporation Thermostat malfunction detecting system for engine cooling system
US6279390B1 (en) 1996-12-17 2001-08-28 Denso Corporation Thermostat malfunction detecting system for engine cooling system
US6200021B1 (en) 1997-11-10 2001-03-13 Toyoto Jidosha Kabushiki Kaisha Abnormality detector apparatus for a coolant apparatus for cooling an engine
US6240774B1 (en) 1998-06-19 2001-06-05 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha System for detecting malfunction of internal combustion engine radiator
JP2002195035A (ja) * 2000-12-27 2002-07-10 Aisin Seiki Co Ltd エンジン冷却装置およびエンジンの冷却方法
EP1270935A2 (en) 2001-06-25 2003-01-02 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Internal combustion engine with heat accumulating device and method of controlling same
EP1719908A2 (en) * 2001-06-25 2006-11-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Internal combustion engine with heat accumulating device and method of controlling same
EP1719908A3 (en) * 2001-06-25 2006-11-29 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Internal combustion engine with heat accumulating device and method of controlling same
EP1712780A3 (en) * 2001-06-25 2006-11-29 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Internal combustion engine with heat accumulating device and method of controlling same
EP1712780A2 (en) * 2001-06-25 2006-10-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Internal combustion engine with heat accumulating device and method of controlling same
EP1270935A3 (en) * 2001-06-25 2004-03-03 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Internal combustion engine with heat accumulating device and method of controlling same
US6615772B2 (en) 2001-06-25 2003-09-09 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Internal combustion engine with heat accumulating device and method of controlling same
JP2007298048A (ja) * 2007-08-22 2007-11-15 Denso Corp 内燃機関用熱制御システムの故障診断装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6358109B1 (en) Air cooled marine engine exhaust
US6532808B1 (en) Thermostat failure diagnosis apparatus for internal combustion engine
EP0407670A1 (en) Fuel pipeline heater
JPH06213117A (ja) 自動車等における冷却水の保温注入装置
US6273073B1 (en) Internal combustion engine having combustion heater
CN113154691B (zh) 燃气热水器及其控制方法
US2640138A (en) Heater for the coolant liquid of internal-combustion engines
JP3777776B2 (ja) エンジンの冷却装置の異常診断装置
JP2001329840A (ja) サーモスタットの故障診断装置
JP3843499B2 (ja) 内燃機関の冷却水回路
JPS5926482B2 (ja) 自動車用暖房装置
JPH06213116A (ja) 自動車等における冷却水の保温容器
JPH10339136A (ja) 内燃機関の冷却装置
JPH0849606A (ja) 排気ガス還流装置
JP2004300995A (ja) 蓄熱タンク
JPH0814043A (ja) 内燃機関のウォーターポンプ制御装置
JP4066726B2 (ja) 蓄熱装置の異常検出装置
JPH1071838A (ja) 車両用内燃機関の冷却系装置
JP3906745B2 (ja) 内燃機関の冷却装置
JP3906748B2 (ja) 内燃機関の冷却装置
JP3539260B2 (ja) 燃焼式ヒータを有する内燃機関
JP2003097265A (ja) 内燃機関の排気ポート冷却装置
JP4465918B2 (ja) 蓄熱装置を備えた内燃機関
JP2017155608A (ja) 車両の冷却装置
JPS5823003Y2 (ja) 気化器の冷却装置