JPH06212502A - ブラジャーカップクッション材 - Google Patents

ブラジャーカップクッション材

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Publication number
JPH06212502A
JPH06212502A JP36192992A JP36192992A JPH06212502A JP H06212502 A JPH06212502 A JP H06212502A JP 36192992 A JP36192992 A JP 36192992A JP 36192992 A JP36192992 A JP 36192992A JP H06212502 A JPH06212502 A JP H06212502A
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JP
Japan
Prior art keywords
brassiere cup
nonwoven fabric
mold
silicone resin
fibers
Prior art date
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Pending
Application number
JP36192992A
Other languages
English (en)
Inventor
Shogo Sudo
彰吾 須藤
Minoru Sawano
實 澤野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUREKISHIII KK
Original Assignee
FUREKISHIII KK
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Publication date
Application filed by FUREKISHIII KK filed Critical FUREKISHIII KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 顕著に優れた感触特性を有すると共に、繰返
し変形に対する抵抗性等の物理特性に優れ、造形の自由
度が高く、さらに不要廃棄物の副生を最小限に抑えるこ
とが可能にして、製造容易なブラジャーカップクッショ
ン材を提供する。 【構成】 主要部を可撓性不織布と該不織布の構成繊維
間で発泡させ繊維に付着させてなるシリコーン発泡体に
よって構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブラジャーカップクッシ
ョン材に関し、特に水着カップの主要部を構成するクッ
ション材として好適なブラジャーカップクッション材に
関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】水着カップ等のブラジャーカ
ップにはクッション材が配されているものが多く、その
多くは発泡ポリウレタンや発泡ポリエチレン等の予め発
泡した発泡体のシートやブロックからの打ち抜きや切削
等の成型加工によって製造されている。しかしながらこ
れら従来品は感触的に問題があるとか、積み重ね保存中
にカップ形状が偏平化しやすい等の物性上の問題を有す
るものが多いと共に、製造過程で加工時等に多量、かつ
嵩高の不要廃棄物が発生するため原材料の利用効率が低
いといった問題点を有しており、新しいタイプのブラジ
ャーカップクッション材の開発が求められてきた。
【0003】本発明の目的は顕著に優れた感触特性を有
すると共に、変色、毒性がなく、引裂強度、繰返し変形
に対する抵抗性等の物理特性に優れ、さらに不要廃棄物
の副生を最小限に抑えることが可能にして、製造容易な
ブラジャーカップクッション材を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のブラジャーカッ
プは主要部が可撓性不織布と該不織布の構成繊維間で発
泡させ繊維に付着させてなるシリコーン発泡体によって
構成されていることを特徴とする。
【0005】本発明では発泡体としてシリコーン発泡体
を用いること及び該発泡体を可撓性不織布の構成繊維間
で発泡させて繊維に付着させることを必須とする。
【0006】シリコーン発泡体を形成する発泡性シリコ
ーン組成物としては室温もしくは幾分の加温下に発泡硬
化するいわゆる室温硬化型発泡性シリコーン組成物が好
ましく用いられる。その一例としてはケイ素原子に結合
したビニル基を持つ有機ケイ素化合物とケイ素原子に結
合した水素を持つ有機ケイ素化合物とを白金系触媒によ
り付加反応させて硬化させる際に熱分解性発泡剤を共存
させて発泡させるタイプのものと、ケイ素原子に結合し
た水素を持つ有機ケイ素化合物とケイ素原子に結合した
水酸基即ちシラノール基を持つ有機ケイ素化合物とを白
金系触媒や第4級アンモニウム化合物、金属塩等のイオ
ン性物質等の触媒により縮合反応させ硬化・発泡させる
タイプのものがあるが、特に後者が好ましい。これらは
反応成分を2分した2液型組成物の形で本発明に供され
る。
【0007】本発明ではシリコーン発泡体との複合用材
料として不織布が用いられる。この不織布はブラジャー
カップクッション材としての弾力性を損なわない程度の
変形容易性を持つ不織布(可撓性不織布という)であれ
ば繊維の材質や断面形状にかかわらず用い得る。繊維材
質としては木材パルプ、綿、毛、絹等の天然繊維、レー
ヨン、ポリノジック、蛋白質等の再生繊維、ナイロン、
ポリエステル、ポリオレフィン、アクリル、ポリウレタ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニル
アルコール等の合成繊維がある。合成繊維を構成する重
合体は単独重合体でも共重合体でもよい。2種以上の材
質を複合した複合繊維も用い得る。特に複合繊維を含め
た合成繊維が好ましく、ポリエステル、ポリアミドを構
成繊維として含むものがより好ましい。また芯鞘構造の
複合繊維の鞘部分にシリコーンゴム等のゴム状物を配し
たものも好ましい。
【0008】繊維形状も、円形、異形、中空、複合形等
適宜の形状のものを用いることができる。繊維の太さ及
び長さも特に限定されないが、太さは通常20デニール
以下、より好ましくは15デニール以下、長さはステー
プル状、フィラメント状のいづれも用い得るが、通常1
〜100mm程度、より好ましくは10〜80mm程度
である。また捲縮糸、非捲縮糸のいづれも用いることが
できる。
【0009】かかる繊維によって形成される不織布は厚
さ1mm当り目付量が通常100gr/m以下、特に
50gr/m以下が好ましい。
【0010】不織布のウエブ形成方式及びウエブ結合方
式も特に限定されない。樹脂付着方式でウエブを結合す
る場合、付着樹脂は繊維相互を付着し且つ発泡シリコー
ン樹脂と親和性のあるものであれば特に限定されず、例
えばシリコーン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリル酸
エステル等の可撓性ないし弾性と接着性を兼備した樹脂
が好ましく用いられる。
【0011】本発明に供する不織布の製造法も特に限定
されず、従来法によってシート状不織布を製造してから
ブラジャーカップ形状に切断、賦型してもよいが、ブラ
ジャーカップ形状に対応する形状の型を用いて直接賦型
したウエブを形成するか、ウエブ形成ラインに凹凸状ロ
ーラーを配する等により部分的に賦型したウエブを形成
する等ウエブ形成と賦型とを一体化ないし連続化するこ
とが好ましい。またその際前記の樹脂付着を発泡性シリ
コーン組成物自身によって行なうことも可能である。
【0012】尚ブラジャーカップクッション材はブラジ
ャーカップの主要部の実質上全体を構成するものであっ
てもよくまた下方部分等その一部を構成するものであっ
てもよい。従ってその形状も、平面形状は円形が主体だ
が湾曲三角形等の非円形でもよく、また立断面形状は山
形勾配厚(中心が厚く周辺部が薄い)をもつものが主体
だが、均一厚、部分厚をもつ形状のものもある。
【0013】不織布は前記したような手段により通常所
望のブラジャーカップクッション材形状に賦型されて
後、発泡性シリコーン組成物と接触される。尚不織布の
賦型に当っては複数の不織布を組合せて用いることもで
きる。不織布は通常厚さが1〜30mm程度であるが、
これより厚いものは当然としてブラジャーカップクッシ
ョン材の必要特性を得るために2種以上及び/又は2枚
以上を重ね合せて用いることも好ましい。
【0014】発泡性シリコーン組成物、好ましくは加工
作業時間に適合したポットライフと粘度を有する2液タ
イプの室温硬化性発泡性シリコーン組成物の発泡は前記
の賦型された不織布の存在する所望のシリコーンカップ
クッション材形状をもつ型内で行なわれる。この場合予
め不織布を装填した型内に発泡性シリコーン組成物を注
入してもよく、また型外で両者の十分な接触状態を形成
して後速やかに型内に移して発泡させてもよい。スプレ
ーにより発泡性シリコーン組成物を不織布と接触させる
ことは接触の迅速性と均一性から好ましい。
【0015】発泡性シリコーン組成物の発泡倍率は通常
2〜15倍、好ましくは5〜12倍の均一で微細な気泡
を得る範囲で使用目的や組合せる不織布の物性等に応じ
て適宜選択される。
【0016】尚型内にはその内面に接するように織物、
編物を配しておくことが好ましい。これら織物、編物は
ブラジャーカップの外皮を構成しうると共に成形時の離
型を容易にする。
【0017】尚不織布は発泡シリコーンのほぼ全体に分
布していることが望ましいが、立断面の中心部分等部分
的に存在していてもよく、また中心部を高密度とし上下
部分を低密度にする等密度勾配を設けてもよい。
【0018】かくして得られるブラジャーカップクッシ
ョン材は不織布の特性と発泡シリコーンの特性が相乗的
に作用して、従来品にみられない優れた感触特性を示す
と共に、繰返し変性に対する抵抗性等の物理特性が発泡
シリコーン単体からは予測し得ないほど優れたものとな
る。また耐候性、耐塩水性等にも優れているため特に水
着用ブラジャーカップとして用いた場合その効果は一層
顕著となる。また型を用いて成形することを基本とする
ため不要廃棄物の副生を最小限に抑えることもでき、環
境保護、省資源の観点からも極めて優れたものである。
【0019】次に実施例によって本発明を例記するが、
本発明は勿論実施例によって何らの制限を受けるもので
もない。
【0020】
【実施例】
実施例1 図1の1及び2に示すような高さ50mm、直径150
mmの山型カップの間隙を有する硬質塩化ビニル製の雌
雄の成形用の型1、2のそれぞれの内面3A、3Bに5
0dポリエステル繊維のニットをセットし、雌型に室温
で発泡する2液混合タイプのシリコーン樹脂を30gr
注入し、直後に厚さ4.0mm、目付量120gr/m
の延伸性嵩高ポリエステル不織布をかぶせ、ニットを
セットした雄型を合わせ20℃、3分後に成形用の型か
ら離脱せしめた。
【0021】かくして不織布と発泡シリコーンとの複合
体4からなるブラジャーカップを得た。このカップはカ
ップピークを直径10mm、300gr荷重で抑圧した
とき、10mmの凹みを示し、荷重除去後、3秒で元の
ピーク点に戻るソフトな弾性を有していた。また断面形
状30mm角の引張速度500mm/minの引張強さ
は、発泡シリコーンのみの場合0.5kgfであるのに
対し上記複合体は33kgfでありブラジャーカップと
して十分な実用強度を有していた。
【0022】実施例2 高さ50mm、直径150mmの山型カップの間隙を有
するアルミニウム製の雌雄の成形用の型1、2の雌側内
面3Aにポリエステルとナイロンとの混紡のパイルニッ
ト、雄側内面3Bに伸縮性ポリエステル不織布をセット
し、伸縮性嵩高ナイロン不織布、厚さ2.5mm、目付
量30gr/mを雌型内面のパイルニットの更に内面
にセットし、室温で発泡する2液混合タイプのシリコー
ン樹脂を15gr注入し、直後に伸縮性嵩高ポリエステ
ル不織布、厚さ2.5mm、目付量100gr/m
ものをかぶせ、不織布をセットした雄型を合わせ25
℃、2分後に成型用の型から離脱せしめた。
【0023】かくして雌型側不織布とシリコーン発泡体
及び雄型側不織布とシリコーン発泡体の各複合体の一体
構造物からなるブラジャーカップを得た。このカップは
カップピークを直径10mm、220gr荷重で5mm
の凹みを示し、1秒で復元し、280gr荷重では15
mmの凹みを示し、4秒で復元する外面が内面よりも柔
軟性の高い厚み方向に弾性傾斜性を有していた。このカ
ップは−20℃から250℃の温度に耐え、また1年以
上の耐候、耐塩水性を有し、水着用ブラジャーカップと
して特に優れた特性を有していた。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1におけるブラジャーカップクッション
材の製造における型と製品の一例を示す概略断面図。
【図2】実施例2におけるブラジャーカップクッション
材の製造における型と製品の一例を示す概略断面図。
【符号の説明】
1 雌型 2 雄型 3A 雌型内面布 3B 雄型内面布 4 不織布と発泡樹脂の複合体 4A 雌型側不織布と発泡樹脂の複合体 4B 雄型側不織布と発泡樹脂の複合体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】不織布のウエブ形成方式及びウエブ結合方
式も特に限定されない。樹脂付着方式でウエブを結合す
る場合、付着樹脂は繊維相互を付着し且つ発泡シリコー
ン樹脂と親和性のあるものであれば特に限定されず、例
えばシリコーン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリル酸
エステル等の可撓性ないし弾性と接着性を兼備した樹脂
が好ましく用いられる。また繊維間交点を予め融着又は
接着した不織布も市販されており、これらを用いてもよ
い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主要部が可撓性不織布と該不織布の構成
    繊維間で発泡させ繊維に付着させてなるシリコーン発泡
    体によって構成されていることを特徴とするブラジャー
    カップクッション材。
JP36192992A 1992-12-25 1992-12-25 ブラジャーカップクッション材 Pending JPH06212502A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36192992A JPH06212502A (ja) 1992-12-25 1992-12-25 ブラジャーカップクッション材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36192992A JPH06212502A (ja) 1992-12-25 1992-12-25 ブラジャーカップクッション材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06212502A true JPH06212502A (ja) 1994-08-02

Family

ID=18475330

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36192992A Pending JPH06212502A (ja) 1992-12-25 1992-12-25 ブラジャーカップクッション材

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JP (1) JPH06212502A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999010579A3 (de) * 1997-08-26 1999-06-10 Moeller Plast Gmbh Verfahren zur herstellung von flächengebilden und schaumfähigem material zur herstellung von flächengebilden
JP2001194917A (ja) * 2000-01-11 2001-07-19 Bridgestone Corp 中間転写部材及び画像形成装置
KR100332595B1 (ko) * 1999-12-03 2002-04-17 롤프 에취, 켈러, 카즈노리 이마무라 브래지어용 부직포 몰드컵 및 그 제조방법

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KR100332595B1 (ko) * 1999-12-03 2002-04-17 롤프 에취, 켈러, 카즈노리 이마무라 브래지어용 부직포 몰드컵 및 그 제조방법
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