JP2001194917A - 中間転写部材及び画像形成装置 - Google Patents

中間転写部材及び画像形成装置

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JP2001194917A
JP2001194917A JP2000002300A JP2000002300A JP2001194917A JP 2001194917 A JP2001194917 A JP 2001194917A JP 2000002300 A JP2000002300 A JP 2000002300A JP 2000002300 A JP2000002300 A JP 2000002300A JP 2001194917 A JP2001194917 A JP 2001194917A
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Norihiko Kaga
紀彦 加賀
Takahiro Kawagoe
隆博 川越
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Original Assignee
Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴム層に対する塗膜層の追従性が良好な中間
転写部材、及びこれを用いた画像形成装置を提供するこ
と。 【解決手段】 画像形成体と記録媒体との間に配設さ
れ、画像形成体表面に形成された現像剤像を、一旦その
表面に転写記録保持し、これを記録媒体に転写する中間
転写部材において、動的引張り弾性率E'1(N/m2
の導電性ゴム基材の表面に、25℃において0<E'2
E'1≦30を満たす動的引張り弾性率E'2(N/m2
を有する塗膜を具備したことを特徴とする中間転写部
材、及びこのものを装着してなる画像形成装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機,ファクシ
ミリ,レーザープリンターなどの電子写真画像形成装置
に使用される中間転写部材、及びこの中間転写部材を装
着した画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機,ファクシミリ,プリンタ
ー等の電子写真画像形成装置においては、まず、感光体
(画像形成体)の表面を帯電ローラ等により一様に帯電
させ、この感光体に光学系から映像を投射して光の当た
った部分の帯電を消去することによって静電潜像を形成
し、次いで、この静電潜像に現像ローラ等によりトナー
(現像剤)を供給してトナーの静電付着によりトナー像
を形成し、これを紙等の記録媒体に転写ローラ等により
転写し、さらに、これを定着ローラ等により加熱定着し
て、プリント画像を得ている。この場合、カラープリン
ターやカラー複写機においても、基本的には上記プロセ
スに従ってプリントが行われるが、カラー印刷の場合に
は、マゼンタ,イエロー,シアン,ブラックの4色のト
ナーを用いて色調を再現するもので、これらのトナーを
所定割合で重ね合わせて所望の色調を得るための工程が
必要であり、この工程を行うためにいくつかの方式が提
案されている。まず、第1には、モノクロ印刷を行う場
合と同様に、感光体上にトナーを供給して静電潜像を可
視化する際に、上記マゼンタ,イエロー,シアン,ブラ
ックの4色のトナーを順次重ねていくことにより現像を
行い、感光体上にカラーのトナー像を形成する多重現像
方式がある。この方式においては比較的コンパクトに装
置を構成することが可能であるが、階調の制御が非常に
難しく、高画質が得られないという問題点がある。
【0003】第2に、4つの感光体を設け、各感光体の
潜像をそれぞれのマゼンタ,イエロー,シアン,ブラッ
クのトナーで現像することにより、マゼンタによるトナ
ー像、イエローによるトナー像、シアンによるトナー像
及びブラックによるトナー像の4つのトナー像を形成
し、これらトナー像が形成された感光体を1列に並べて
各トナー像を紙等の記録媒体に順次転写して記録媒体上
に重ね合わせることにより、カラー画像を再現するタン
デム方式がある。しかしながら、この方式は、良好な画
像が得られるものの、4つの感光体と、各感光体毎に設
けられた帯電機構及び現像機構が1列に並べられた状態
となり、装置が大型化すると共に高価なものになるのを
免れない。第3に、紙等の記録媒体を転写ドラムに巻き
付けてこれを4回転させ、周回毎に感光体上のマゼン
タ,イエロー,シアン,ブラックを順次記録媒体に転写
してカラー画像を再現する転写ドラム方式もある。しか
しながら、この方式によれば比較的高画質が得られる
が、記録媒体が葉書等の厚紙である場合には、これを上
記転写ドラムに巻き付けることが困難であり、記録媒体
の種類が制限されるという問題点がある。
【0004】このような多重現像方式、タンデム方式及
び転写ドラム方式に対して、良好なが画質が得られ、か
つ装置が特に大型化するようなこともなく、しかも記録
媒体種が特に制限されるようなこともない方式として、
中間転写方式が提案されている。この中間転写方式は、
感光体上のトナー像を一旦転写保持するドラムやベルト
からなる中間転写部材を設け、感光体上の4色のトナー
像、すなわちマゼンタによるトナー像、イエローによる
トナー像、シアンによるトナー像及びブラックによるト
ナー像を中間転写部材上に順次転写することにより、こ
の中間転写部材にカラー画像を形成し、このカラー画像
を紙等の記録媒体上に転写するものである。したがっ
て、4色のトナー像を重ね合わせて階調を調整するもの
であるから、高画質を得ることが可能であり、かつタン
デム方式のように感光体を1列に並べる必要がないので
装置が特に大型化することもなく、しかも記録媒体をド
ラムに巻き付ける必要もないので記録媒体の種類が制限
されることもないものである。
【0005】ここで、このような中間転写方式によりカ
ラー画像の形成を行う装置を例示すれば、ドラム状の中
間転写部材を用いた装置として図1の画像形成装置を、
ベルト状の中間転写部材を用いた装置として図2の画像
形成装置を例示することができる。各図において、1は
ドラム形状の感光体であって、それぞれ矢印の方向に回
転する。感光体1は、一次帯電器2で帯電され、次い
で、画像露光3により、第1の色成分に対応した静電潜
像が形成される。次に、現像器41により、第1色のマ
ゼンタトナーMにより現像される。中間転写部材20a
又は20bは、矢印の方向に感光体1と同じ周速度で回
転している。感光体1と中間転写部材20a又は20b
のニップ部で、中間転写部材20a又は20bに電源6
1から印加される一次転写バイアスにより感光体1上の
トナー像は、中間転写部材20a又は20bの外周面に
転写される。転写後、感光体1の表面は、クリーニング
装置14により清掃される。現像器42〜44を順次用
い、以下同様な操作が繰り返され、第2色のシアントナ
ー画像、第3色のイエロートナー画像、第4色のブラッ
クトナー画像が順次中間転写部材20a又は20b上に
重畳転写され、目的のカラー画像に対応した合成カラー
トナー像が形成される。
【0006】次に、中間転写部材20a又は20bに転
写ローラ25が当接され、そのニップ部に、給紙カセッ
ト9から紙等の記録媒体24が給送される。同時に二次
転写バイアスが電源29から印加され、合成カラートナ
ー像が中間転写部材20a又は20bから記録媒体24
に転写される。記録媒体24は定着器15へ導入され加
熱定着され、最終画像となる。中間転写部材20a又は
20b上の転写残トナーはクリーニング装置35が当接
され清掃される。
【0007】図3は、ドラム形状の本発明の中間転写部
材の一例の構成を示す図であって、ドラム形状中間転写
部材20aは円筒状の芯金200の周囲に導電性ゴム層
201が設けられ、さらにその上に樹脂バインダーを含
む塗膜層202が設けられたドラム形状の構造を有して
いる。図4は、ベルト形状の本発明の中間転写部材の一
例の構成を示す断面図であって、ベルト形状中間転写部
材20bは、導電性ゴム層201の上に樹脂バインダー
を含む塗膜層202が設けられたベルト形状の構造を有
している。中間転写部材を構成する材料としては、中間
転写部材そのものが感光体及びトナーと接触するもので
あるため、軟らかく弾性のある材料が好適であり、中間
転写部材20aのようにドラム状の場合には、図3に示
したように、芯金200の上に導電性ゴム層201を積
層したものが提案されており、また図2の中間転写部材
20bのようにベルト状の場合には、図4に示したよう
に、帆布やスパイラル状に巻いた糸等(図示せず)で補
強した導電性ゴム層201をベルト状に成形したものが
提案されている。更に、図3,4に示したように、これ
らのゴム層201の表面に感光体の汚染防止、トナー付
着防止、摩擦係数の低減等の目的でウレタン等の樹脂か
らなる塗膜層202を形成することも提案されている。
【0008】また、図1,2に例示したような中間転写
部材を使用する電子写真画像形成装置では、中間転写部
材の抵抗値が、転写効率、ひいては画像形成に大きく影
響する因子となっている。中間転写部材として望まれる
抵抗領域は、1011〜1014Ω・cmの所謂中抵抗領域
であるため、中間転写部材を抵抗値のバラツキなく製造
することが非常に難しく、特にゴムをこの中抵抗領域に
調整することは至難の技である。そこで、ゴムの抵抗値
を比較的制御し易い103 〜106 Ω・cmに設定して
上記ゴム層201を形成し、上記塗膜層202に比較的
抵抗値の高い樹脂を用いて、部材全体の抵抗値を中間転
写部材として望ましい上記中抵抗領域に調整することが
提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、樹脂材
料を塗膜層として用いて中間転写部材を構成し、これを
画像形成装置に組み込み、画像形成を行った場合、初期
画像は良好であるが、画像形成を繰り返し行うと画像不
良が発生するという問題がある。本発明は上記事情に鑑
みなされたもので、ゴム層に対する追従性が良好で、画
像形成体の汚染防止、現像剤付着防止、摩擦係数の低減
等の機能を満足する塗膜を有し、長期間使用しても良好
な画像を維持できる中間転写部材、及びこの中間転写部
材を装着した画像形成装置を提供することを目的とする
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意検討した結果、上記画像不良の発生
は、画像形成装置において中間転写部材を使用すること
により、中間転写部材のゴム層が変形し、この変形に塗
膜層が追従できず、長期耐久使用により塗膜層に微小な
裂け目が発生し、この裂け目の部分の電気抵抗が低下す
ること、またこの裂け目部分への現像剤の異常堆積が原
因であることを突き止めた。そこで、本発明者らは、さ
らに検討を行った結果、動的引張り弾性率E'1(N/m
2 )の導電性ゴム基材の表面に、25℃において0<
E'2/E'1≦30を満たす動的引張り弾性率E'2(N/
2 )を有する塗膜を具備した中間転写部材が、長期間
かつ繰り返し画像形成に使用しても、塗膜に裂け目が発
生せず、良好な画像を維持できるとを見出した。本発明
は、かかる知見に基づいて完成したものである。すなわ
ち、本発明は、画像形成体と記録媒体との間に配設さ
れ、画像形成体表面に形成された現像剤像を、一旦その
表面に転写記録保持し、これを記録媒体に転写する中間
転写部材において、動的引張り弾性率E'1(N/m2
の導電性ゴム基材の表面に、25℃において0<E'2
E'1≦30を満たす動的引張り弾性率E'2(N/m2
を有する塗膜を具備したことを特徴とする中間転写部
材、及び上記中間転写部材を装着してなる画像形成装置
を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の中間転写部材は、画像形
成体と記録媒体との間に配設され、画像形成体表面に形
成された現像剤像を、一旦その表面に転写記録保持し、
これを記録媒体に転写する機能を有するものである。本
発明中間転写部材は、25℃において、導電性ゴム基材
の動的引張り弾性率E'1(N/m2 )と塗膜の動的引張
り弾性率E'2(N/m2 )が、0<E'2/E'1≦30を
満たす動的引張り弾性率E'2(N/m2 )を満たすもの
である。E'2/E'1が30を超えると、塗膜に亀裂が生
じたり、塗膜と基材とが剥離するという不都合が生じ
る。導電性ゴム基材に対する塗膜の追従性の点から、
E'2/E'1は1〜30であることが好ましく、3〜30
が特に好ましい。この25℃における動的引張り弾性率
は、市販のレオロジーメーターを用いて測定することが
でき、例えばRheolograph(TOYOSEI
KI社製)などを用いて、サンプル幅4mm、チャック
間距離30mm、初期延伸10%、振幅±1%、周波数
1Hzの条件で測定することができる。
【0012】本発明の中間転写部材は、現像剤像を一旦
その表面に転写記録保持し、これを記録媒体に転写する
静電気的作用上、部材の体積固有抵抗値は103 〜10
16Ω・cmの範囲が好ましく、特に108 〜1016Ω・
cmの範囲が好適である。また、本発明の中間転写部材
の形状としては、例えばドラム形状及びベルト形状を好
ましく挙げることができる。上記導電性ゴム基材として
は、特に制限はなく、適宜なゴム材料に導電剤を添加し
て導電性を付与したものが用いられる。ゴム材料として
は、ニトリルゴム(NBR),エチレンプロピレンゴム
(EPDM),スチレンブタジエンゴム(SBR),ブ
タジエンゴム(BR),イソプレンゴム(IR),天然
ゴム(NR),シリコーンゴム,ウレタンゴム,アクリ
ルゴム(ACR),クロロプレンゴム(CR),ブチル
ゴム(IIR),エピクロルヒドリンゴム(ECO)等
が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、二種以上
を組み合わせて用いてもよい。これらのゴム材料の中
で、特にニトリルゴム,エピクロルヒドリンゴム,エチ
レンプロピレンゴム及びこれらと他のゴム材料との混合
物が好適である。
【0013】導電剤には、イオン導電剤及び電子導電剤
がある。イオン導電剤の例としては、テトラエチルアン
モニウム,テトラブチルアンモニウム,ラウリルトリメ
チルアンモニウムなどのドデシルトリメチルアンモニウ
ム,ステアリルトリメチルアンモニウムなどのオクタデ
シルトリメチルアンモニウム,ヘキサデシルトリメチル
アンモニウム,ベンジルトリメチルアンモニウム,変性
脂肪族ジメチルエチルアンモニウムなどの過塩素酸塩,
塩素酸塩,塩酸塩,臭素酸塩,ヨウ素酸塩,ホウフッ化
水素酸塩,硫酸塩,アルキル硫酸塩,カルボン酸塩,ス
ルホン酸塩などのアンモニウム塩:リチウム,ナトリウ
ム,カルシウム,マグネシウムなどのアルカリ金属又は
アルカリ土類金属の過塩素酸塩,塩素酸塩,塩酸塩,臭
素酸塩,ヨウ素酸塩,ホウフッ化水素酸塩,トリフルオ
ロメチル硫酸塩,スルホン酸塩などが挙げられる。
【0014】一方、電子導電剤の例としては、ケッチェ
ンブラック,アセチレンブラック等の導電性カーボンブ
ラック:SAF,ISAF,HAF,FEF,GPF,
SRF,FT,MT等のゴム用カーボンブラック:酸化
処理を施したインク用カーボンブラック,熱分解カーボ
ンブラック,グラファイト;酸化スズ,酸化チタン,酸
化亜鉛等の導電性金属酸化物;ニッケル,銅等の金属等
が挙げられる。これらの導電剤は一種用いてもよく、二
種以上を組み合わせて用いてもよい。また、これらの導
電剤の添加量としては特に制限はなく、各種状況に応じ
て適宜選定されるが、イオン導電剤の場合には、ゴム材
料100重量部に対して、通常0.01〜5重量部、好ま
しくは0.05〜2重量部の範囲である。また、電子導電
剤の場合は、通常1〜50重量部、好ましくは5〜40
重量部の範囲である。これにより、導電性ゴム基材の体
積固有抵抗値を103 〜1010Ω・cm、特に104
108 Ω・cmに調整するのが好ましい。
【0015】塗膜の材料としては、導電性ゴム基材の伸
びに対する追従性がよい上、E'2を106 〜108 N/
2 に制御できるものがよく、例えば硬化したウレタン
樹脂が好適である。このウレタン樹脂のポリオール成分
としては、従来ウレタン樹脂の原料として使用されてい
る公知のもの、例えばポリエーテル系ポリオール,ポリ
エステル系ポリオール,ポリオレフィン系ポリオールな
どが用いられるが、本発明においてはポリエステル系ポ
リオール及びポリオレフィン系ポリオールが好適であ
る。ポリエステル系ポリオールとしては、例えばジカル
ボン酸とジオールやトリオールなどとの縮合により得ら
れる縮合系ポリエステルポリオール,ジオールやトリオ
ールの存在下にラクトンを開環重合して得られるラクト
ン系ポリエステルポリオール,ポリエーテルポリオール
の末端をラクトンでエステル変性したエステル変性ポリ
オールなどが好ましく挙げられる。また、ポリオレフィ
ン系ポリオールとしては、例えばポリイソプレンポリオ
ール,ポリブタジエンポリオール,水素添加ポリブタジ
エンポリオールなどが好ましく挙げられる。これらのポ
リオール成分は一種用いてもよく、二種以上を組み合わ
せて用いてもよい。さらに、過剰のポリイソシアネート
とポリオールとを予め反応させてプレポリマー化し、得
られたプレポリマーをさらにポリオールと反応させて硬
化させるプレポリマー法により得られたウレタン樹脂を
用いることもできる。また、一液溶媒乾固型ウレタンを
用いることもできる。
【0016】一方、ウレタン樹脂を硬化させるポリイソ
シアネート成分としては、従来ウレタン樹脂の原料とし
て用いられている公知のポリイソシアネート化合物(一
分子中に2個以上のイソシアネート基を有するもの)、
例えばトリレンジイソシアネート,ジフェニルメタンジ
イソシアネート,ナフタレンジイソシアネート,トリジ
ンジイソシアネート,ヘキサメチレンジイソシアネー
ト,イソホロンジイソシアネート,フェニレンジイソシ
アネート,キシリレンジイソシアネート,テトラメチル
キシリレンジイソシアネート,シクロヘキサンジイソシ
アネート,リジンエステルジイソシアネート,リジンエ
ステルトリイソシアネート,ウンデカントリイソシアネ
ート,ヘキサメチレントリイソシアネート,トリフェニ
ルメタントリイソシアネート、及びこれらのポリイソシ
アネート化合物の重合体,誘導体,変性体,水素添加体
などが挙げられる。
【0017】本発明においては、これらのポリイソシア
ネート化合物の中で、脂肪族ポリイソシアネート化合
物、脂環式ポリイソシアネート化合物及び水素添加芳香
族ポリイソシアネート化合物の中から選ばれた少なくと
も一種が、耐オゾン性のよいポリウレタン樹脂を与える
ことができ、好ましい。特に、変性ヘキサメチレンジイ
ソシアネート及び変性イソホロンジイソシアネートが好
ましく、さらにそれらの中でもヘキサメチレンジイソシ
アネート及びイソホロンジイソシアネートのイソシアヌ
レート変性体,ビュウレット変性体又はアダクト変性体
が耐熱性も良く好適である。塗膜を形成する材料には、
トナーの付着を防止するために、摩擦や粘着性の低減を
目的として、あるいはトナーの静電気的挙動を制御する
ために、帯電性,静電容量,抵抗などの調整を目的とし
て、所望により、例えばフッ素樹脂,シリコーン樹脂,
ポリエステル樹脂,アクリル樹脂,アクリルウレタン樹
脂,アクリルシリコーン樹脂,エポキシ樹脂,フェノー
ル樹脂,メラミン樹脂などの他の樹脂、あるいはフッ素
樹脂の微粒子,シリコーン樹脂の微粒子、さらには荷電
制御剤などを添加することができる。塗膜の抵抗は導電
性ゴム基材より高く設定することが好ましく、体積固有
抵抗値で106 〜1016Ω・cm程度に設定するのが有
利である。この抵抗の調整に導電剤を用いる場合には、
導電性ゴム基材の説明において例示したものを使用する
ことができる。また、本発明は中間転写部材を装着した
画像形成装置をも提供するものであり、この画像形成装
置の例としては、図1及び図2で示したものを挙げるこ
とができる。
【0018】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるものではない。なお、各例で得られた中間転写部材
について下記の試験を行った。 (1)動的引張り弾性率 導電性ゴム基材の動的引張り弾性率E'1を測定するため
のサンプルとして、幅4mm、長さ50mm、厚さ0.5
mmのものを用い、塗膜の動的引張り弾性率E'2を測定
するためのサンプルとして、幅4mm、長さ50mm、
厚さ0.1mmのものを用いた。レオロジーメーターRh
eolograph(TOYOSEIKI社製)を用
い、25℃において、チャック間距離30mm、初期延
伸10%、振幅±1%、周波数1Hzの条件でE'1及び
E'2の測定を行った。 (2)屈曲耐久試験 フルカラープリンターLaserjet4500(ヒュ
ーレットパッカード社製)のベルト駆動ユニットを取り
出して実サイズのベルトを装着し、速度0.12m/se
cで空転させることにより行った。ベルトの塗膜表面に
クラックを生じないものを○、塗膜表面にクラックが生
じたものを×とした。 (3)トナー付着性試験 トナーをベルトに振りかけた後にコットンペーパーで拭
き取り、ベルト上のトナーの残り具合を観察した。トナ
ーが付着しないものを○、トナーが少し付着したものを
△とした。 (4)画像耐久試験 各ベルトを、図2に示す構造を有するフルカラープリン
ターLaserjet4500(ヒューレットパッカー
ド社製)に組み込み、25℃において、3000枚印刷
した後の画像を目視で評価した。
【0019】実施例1〜4及び比較例1 マンドレル上に織布を巻き付け、その上に、エチレンプ
ロピレンゴム60重量部、ニトリルゴム20重量部及び
エピクロルヒドリンゴム20重量部の混合物(ゴム部=
100重量部)にカーボンブラック25重量部を添加し
て電気抵抗を調整したゴム材料からなる導電性ゴム層を
設け、加硫成形して、幅240mm、周長450mm、
厚さ1mmのゴムベルトを作製した。このゴムベルトの
体積固有抵抗値は1.0×108 Ω・cmであった。ま
た、第1表に示す配合成分を混合してウレタン樹脂塗料
を調製した。次に、前記ゴムベルトの弾性層上に、この
塗料をスプレー塗布することにより、厚さ30μmのウ
レタン樹脂塗膜を形成したベルト形状の中間転写部材
(中間転写ベルト)を作製した。なお、ウレタン樹脂の
構造は、実施例1が水添ブタジエン系ポリウレタンであ
り、他はポリエステル系ポリウレタンである。この中間
転写ベルトについての試験結果を第1表に示す。
【0020】
【表1】
【0021】A:GI−2000(日本曹達社製,固形
分濃度100重量%);15.0g タケネートD140N(タケダ薬品工業社製,固形分濃
度75.0重量%);75.0g トルエン;65.0g B:ニッポラン3124(日本ポリウレタン社製,固形
分濃度50.3重量%);40.0g コロネートL(日本ポリウレタン社製,固形分濃度75.
0重量%);0.56g メチルエチルケトン;40.0g C:XN304(日本ポリウレタン社製,固形分濃度3
6.0重量%);55.0gコロネートL(日本ポリウレタ
ン社製,固形分濃度75.0重量%);0.32g メチルエチルケトン;20.0g シクロヘキサノン;20.0g D:サンプレンIB465(三洋化成社製,固形分濃度
29.3重量%);30.0g メチルエチルケトン;50.0g E:サンプレンTI1500(三洋化成社製,固形分濃
度29.8重量%);40.0g コロネートL(日本ポリウレタン社製,固形分濃度75.
0重量%);0.39g メチルエチルケトン;40.0g
【0022】
【発明の効果】本発明の中間転写部材は、ゴム層に対す
る追従性が良好で、画像形成体の汚染防止、現像剤付着
防止、摩擦係数の低減等の機能を満足する塗膜を有する
ため、長期間使用しても良好な画像を維持することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ドラム形状の本発明の中間転写部材を用いたカ
ラー画像形成装置の一例の概略図である。
【図2】ベルト形状の本発明の中間転写部材を用いたカ
ラー画像形成装置の一例の概略図である。
【図3】ドラム形状の本発明の中間転写部材の一例の構
成を示す断面図である。
【図4】ベルト形状の本発明の中間転写部材の一例の構
成を示す断面図である。
【符号の説明】
1:感光体 9:給紙カセット 14:クリーニング装置 15:定着器 20a:中間転写部材(ドラム形状) 20b:中間転写部材(ベルト形状) 24:記録媒体 25:転写ローラ 35:クリーニング装置 41:現像器 42:現像器 43:現像器 44:現像器 200:芯金 201:導電性ゴム層 202:塗膜層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成体と記録媒体との間に配設さ
    れ、画像形成体表面に形成された現像剤像を、一旦その
    表面に転写記録保持し、これを記録媒体に転写する中間
    転写部材において、動的引張り弾性率E'1(N/m2
    の導電性ゴム基材の表面に、25℃において0<E'2
    E'1≦30を満たす動的引張り弾性率E'2(N/m2
    を有する塗膜を具備したことを特徴とする中間転写部
    材。
  2. 【請求項2】 動的引張り弾性率E'2が、106 〜10
    8 N/m2 である請求項1記載の中間転写部材。
  3. 【請求項3】 塗膜が、硬化したウレタン樹脂からなる
    ものである請求項1又は2記載の中間転写部材。
  4. 【請求項4】 ウレタン樹脂が、ポリイソシアネート成
    分としてポリエステル系ポリオール及び/又はポリオレ
    フィン系ポリオールを用いたもの、ウレタンプレポリマ
    ー又は一液溶媒乾固型ウレタンを主材とするものである
    請求項3記載の中間転写部材。
  5. 【請求項5】 硬化したウレタン樹脂が、硬化剤とし
    て、脂肪族ポリイソシアネート化合物,脂環式ポリイソ
    シアネート化合物及び水素添加芳香族ポリイソシアネー
    ト化合物の中から選ばれた少なくとも一種を用いたもの
    である請求項4記載の中間転写部材。
  6. 【請求項6】 ポリイソシアネート化合物が、変性ヘキ
    サメチレンジイソシアネート又は変性イソホロンジイソ
    シアネートである請求項5記載の中間転写部材。
  7. 【請求項7】 導電性ゴム基材が、エチレンプロピレン
    ゴム,エピクロルヒドリンゴム又はこれらと他のゴム材
    料との混合物を含む請求項1〜6のいずれかに記載の中
    間転写部材。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の中間転
    写部材を装着してなる画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH06212502A (ja) * 1992-12-25 1994-08-02 Furekishiii Kk ブラジャーカップクッション材
JPH09256203A (ja) * 1996-03-21 1997-09-30 Wacoal Corp 乳房カップ材、それを用いた乳房カップおよび乳房カップを有する衣類

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