JPH0621210Y2 - 送風機制御装置の抵抗器 - Google Patents

送風機制御装置の抵抗器

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JPH0621210Y2
JPH0621210Y2 JP1986026853U JP2685386U JPH0621210Y2 JP H0621210 Y2 JPH0621210 Y2 JP H0621210Y2 JP 1986026853 U JP1986026853 U JP 1986026853U JP 2685386 U JP2685386 U JP 2685386U JP H0621210 Y2 JPH0621210 Y2 JP H0621210Y2
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resistor
blower
blower motor
filler
rotation
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JP1986026853U
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Inventor
亘 宮沢
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株式会社ゼクセル
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車用空調装置等における送風機制御装置
の抵抗器に関するものである。
(従来技術とその問題点) 従来、自動車用空調装置における冷暖房能力は、送風機
モータと直列に配置した抵抗器を用い、さらにその抵抗
値を切換タップによって種々組みあわせて送風機モータ
の回転数を変化させて調節している。
この送風機モータの回転制御用の抵抗器の条件としては (1)いかなる場合でも300℃以下であること。
(2)送風機モータのロック時通電回路を切ること。であ
るが、送風機モータの正常回転時の抵抗器の異常温度上
昇を防ぐ方法として抵抗器の抵抗体保持部材に放熱部材
を設け、ケースの送風路に内設置する方法がとられてい
た。
この方法の場合、送風機モータの正常回転時は上記(1)
の条件を満足するが(2)の条件については、モータロッ
ク時にも放熱されるので通電回路を切ることが困難であ
り、300℃を超えてしまう。
(考案の目的) 本考案は上記の事情に鑑みてなされたもので、送風機モ
ータの正常時の抵抗体の温度上昇を防ぐことができるの
みならず、送風機モータのロックなどによる異常事態発
生時に、送風機モータの通電回路を速やかに遮断するこ
とが可能な送風機制御装置の抵抗器を提供することを目
的とする。
(問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成するために本考案は、送風機を駆動す
る送風機モータの通電回路に抵抗器を接続して送風機モ
ータの回転数を調整する送風機制御装置において、放熱
部材内に抵抗体を保持する抵抗体保持部材を収容すると
共に、前記放熱部材内に充填剤を充填して該充填剤によ
り前記抵抗体保持部材を保持し、該充填剤に前記送風機
の回転により生じる空気流が通る中空部を設け、この中
空部内に前記抵抗体の一部に設けられ且つ所定設定温度
以上になると溶断する溶断部を表出させた構成にしてあ
る。
(作用) 送風機が正常に回転しているときは、該送風機により生
じる空気流が充填剤の中空部内を流れることで、該中空
部内に表出している抵抗体の溶断部が、前記空気流によ
り強制的に冷却され、抵抗体の溶断部の温度上昇が抑制
される。
また、送風機モータのロック等の異常事態が発生する
と、送風機の回転による空気流が生じなくなり、充填剤
の中空部内を空気流が流れなくなると共に、中空部内の
空気層により熱放出が抑制されるため、抵抗体の溶断部
が速やかに温度上昇して溶断され、通電が遮断される。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。第1
図は本考案に係る抵抗器1の具体的設置場所を示すもの
であり、同図中2は自動車用空調装置の樹脂製のケース
(ダクト)であり、送風機モータ3によって駆動される
送風機4によって矢印のごとく空調空気が送風される通
風路の一部を構成する。そして、前記抵抗器1はケース
2内に設置され送風機4の送風空気により強制冷却され
るようにしてある。
前記抵抗器1は第2図に示すように抵抗体保持部材Aと
放熱部材Bとを備えており、抵抗体保持部材Aはセラミ
ックス製の基板(抵抗体保持部材)5を備えており、こ
の基板5の表面には第3図に示すごとく抵抗体6が蒸着
等の固着手段によって設けてあり、この抵抗体6はそれ
ぞれが連なった左右及び中間の部分からなり、抵抗体6
の左側部分6aにはくびれ部よりなる溶断部7が形成し
てある。
前記放熱部材Bには放熱フイン8が設けてあり、また放
熱部材Bには前後に抜ける部屋9が形成してあり、この
部屋9内にはセメント充填剤10が充填してあって、こ
のセメント10により基板5は保持されて部屋9の中央
に位置している。そして基板5の表面の抵抗体6の左側
部分6aの上方に中空部11が形成してあり、この中空
部11により抵抗体6の左側部分6aはセメント10に
接することなく、特にこの左側部分6aの溶断部7は大
気に接触している。そして、中空部11はセメント10
の部分を前後に貫通している。
前記放熱部材Bには取付座部12が形成してあり、放熱
部材Bは取付座部12の部分でボルト13,ナット14
及びスペーサ15によって取付板16に取り付けてあ
る。
また、前記スペーサ15により放熱部材Bと取付板16
との間には空間18が画成されている。
前記抵抗体6の左側部分6aには電源接続端子19aが
接続してあり、抵抗体6の中間部分6bには中回転側
(ミドルモード側)接続端子6bが接続してあり、抵抗
体6の右側部分6cには低回転側(ローモード側)接続
端子19cが接続してある。そして、これら各接続端子
19a,19b,19cは前記取付板16に貫通した状
態で取り付けられている。
また、前記中空部11の向きは放熱フイン8の向きと同
じにしてある。
上記のように構成された抵抗器1はケース2の内部に装
着されており、前記中空部11と放熱フイン8とは送風
方向に向けてある。
前記抵抗器1のケース2への装着は、ケース2に設けた
装着口部20に抵抗器1の取付板16を、カバーを兼ね
るコネクタハウジング21と共にビス22により取り付
けてなされている。
そして、抵抗器1は電源接続端子19a,中回転側接続
端子19b及び低回転側接続端子19cを介して送風機
モータ3に直列に接続されて送風機モータ3の通電回路
に組み込まれている。
次に作動を説明する。
前記送風機モータ3の正常回転時は、抵抗体6のセメン
ト10に直接に触れている部分、すなわち抵抗体6の中
間部分6b及び右側部分6cは、送風機の回転により発
生する空気流によって放熱部材Bが強制冷却されるの
で、セメント10,加熱部材Bを介して放熱されるし、
また前記抵抗体6のセメント10に直接触れていない部
分、すなわち、抵抗体6の溶断部7のある左側部分6a
は、送風機の回転により発生して中空部11を流れる空
気流により強制冷却され、その温度上昇が抑制される。
このように送風機モータ3の正常回転時には抵抗体6の
温度上昇が防止される。
前記送風機モータ3のロックとか送風機モータ3の短絡
等の異常事態が生じると、抵抗器1の送風機からの送風
が遮断されるために抵抗体6の左側部分6aの送風によ
る強制冷却が行なわれなくなり、しかも、この抵抗体6
の左側部分6aは、充填剤10の中空部7内に表出して
いることにより、該中空部内の空気層により熱放出が抑
制されるため急速に温度上昇し、溶断部7が速やかに溶
断して送風機モータ3の通電回路の遮断が行なわれる。
(考案の効果) 以上詳述したように、本考案の送風機制御の装置の抵抗
器によれば、送風機モータの正常回転時は抵抗体の充填
剤に接触している部分は、送風機の回転による空気流に
より充填剤及び放熱部材を介して冷却され、また、充填
剤の中空部に表出している抵抗体の溶断部は、送風機の
回転により発生して中空部を流れる空気流により冷却さ
れるので、送風機モータの正常回転時における抵抗体の
温度上昇を確実に抑制し得る。
また、送風機モータのロックとか短絡などの異常事態が
生じた場合、送風機による抵抗器への送風が停止して、
充填剤の中空部を空気流が流れなくなるので、この中空
部に表出する抵抗体の溶断部の温度上昇が促進され、こ
の溶断部が速やかに溶断して、送風機モータの通電回路
が遮断される。
このように送風機モータの正常回転時の抵抗体の温度上
昇を防ぐことができるのみならず、送風機モータのロッ
ク等による異常事態発生時に送風機モータの通電回路を
速やかに遮断するとができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る抵抗器の設置場所を例示する自動
車用空調装置のケース部分の構成説明図、第2図は本考
案の一実施例の一部断面した側面図、第3図は抵抗体の
構成説明図である。 1…抵抗器、5…基板(抵抗体保持部材)、6…抵抗
体、7…溶断部、11…中空部、A…抵抗体保持部材、
B…放熱部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】送風機を駆動する送風機モータの通電回路
    に抵抗器を接続して前記送風機モータの回転数を調整す
    る送風機制御装置において、放熱部材内に抵抗体を保持
    する抵抗体保持部材を収容すると共に、前記放熱部材内
    に充填剤を充填して該充填剤により前記抵抗体保持部材
    を保持し、該充填剤に前記送風機の回転により生じる空
    気流が通る中空部を設け、この中空部内に前記抵抗体の
    一部に設けられ且つ所定設定温度以上になると溶断する
    溶断部を表出させたことを特徴とする送風機制御装置の
    抵抗器。
JP1986026853U 1986-02-26 1986-02-26 送風機制御装置の抵抗器 Expired - Lifetime JPH0621210Y2 (ja)

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JPS62140706U JPS62140706U (ja) 1987-09-05
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