JPH06210939A - インクジェット記録装置および該装置を備えた情報処理システム - Google Patents
インクジェット記録装置および該装置を備えた情報処理システムInfo
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- JPH06210939A JPH06210939A JP5007051A JP705193A JPH06210939A JP H06210939 A JPH06210939 A JP H06210939A JP 5007051 A JP5007051 A JP 5007051A JP 705193 A JP705193 A JP 705193A JP H06210939 A JPH06210939 A JP H06210939A
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Abstract
ステムにおいて、インクジェット記録装置に関する独自
の操作をユーザーが適切かつ容易に行うことを可能とす
る。 【構成】 情報処理システムのホスト装置がプリンタ操
作にかかる処理を実行する。すなわち、ステップS27
18,S2722,S2723,S2725,S272
8で、ユーザーが行うべき操作を上記システムの表示画
面上に表示し、ユーザーが容易かつ適切に操作を行い得
るようにする。
Description
置および該装置を備えた情報処理システムに関する。
形態の1つとして、いわゆるパーソナルコンピュータに
インクジェット記録装置(以下、インクジェットプリン
タともいう)を接続したものが知られている。パーソナ
ルコンピュータシステムのユーザーは、表示器上の表示
情報の確認をしながらキー等の操作を行ない、情報処理
の実行を指示する。そして、システムにおける処理結果
は、上記プリンタにより記録されたり、表示器上に表示
されることが可能である。
構成する個々の要素間、例えばホスト装置としてのパー
ソナルコンピュータとプリンタとの間では、記録データ
や記録制御データ等、プリンタにおける記録動作に必要
なデータの授受が行われるのみで、プリンタの他の操作
に関するデータは主にプリンタ側において入力されるこ
とが多い。
吐出回復処理の指示などはプリンタ側に設けられた専用
のキー操作等によって行われることが多く、また、これ
ら処理がプリンタ側で自動的に行われる場合にもホスト
装置とは独立に行われる。
た吐出回復処理を代表的なものとして、インクタンクの
インク量管理やその交換のための処理、上記吐出回復処
理で排出された廃インクを保持する廃インクタンクの管
理、さらには記録ヘッドの交換に伴う処理等、その記録
動作に伴なって行われなければならない種々の処理を有
している。
理を有するインクジェットプリンタを、コンピュータを
ホスト装置とする情報処理システムの一要素として接続
した場合、上記処理をシステム全体で行うことが、シス
テムのユーザーにとって便利であったりすることがあ
る。
あり、その目的とするところは、インクタンクまたは記
録ヘッドの交換操作をユーザーが適切に行うことがで
き、また、この操作に伴なって適切な処理が実行され、
さらに廃インクタンクの適切な管理を行うことが可能な
インクジェット記録装置および該装置を備えた情報処理
システムを提供することにある。
インクを吐出するための記録ヘッドを用い、該記録ヘッ
ドから被記録媒体にインクを吐出して情報の記録を行う
インクジェット記録装置と、情報を入力する入力手段
と、情報を表示する表示手段と、前記インクジェット記
録装置,前記入力手段および前記表示手段と情報の送受
信しながら情報処理を実行するホスト手段と、を備えた
情報処理システムにおいて、前記ホスト手段は、当該シ
ステムのユーザーの前記インクジェット記録装置に関す
る操作情報を前記表示手段によって表示させる第1処
理、前記操作情報に関する指示情報を前記インクジェッ
ト記録装置へ送信する第2処理、および前記入力手段に
よって入力される情報および/または前記インクジェッ
ト記録装置から送信される情報に応じて前記第1処理ま
たは第2処理を行う第3処理を実行可能であり、前記イ
ンクジェット記録装置は、前記第2処理によって送信さ
れる指示情報に基づいて当該操作を行うとともに該操作
に関する情報の前記ホスト手段への送信を行うことが可
能である、ことを特徴とする。
部を用い、該記録ヘッド部から被記録媒体にインクを吐
出して情報の記録を行うインクジェット記録装置であっ
て、情報を入力する入力手段と、情報を表示する表示手
段と、前記インクジェット記録装置,前記入力手段およ
び前記表示手段と情報の送受信しながら情報処理を実行
するホスト手段と、を備えた情報処理システムと接続可
能なインクジェット記録装置において、前記ホスト手段
によって送信される前記システムのユーザーの前記イン
クジェット記録装置に関する操作の指示情報に基づいて
当該操作を行うとともに該操作に関する情報の前記ホス
ト手段への送信を行うことが可能である、ことを特徴と
する。
ト記録装置において行うインクタンク交換等の操作につ
いての操作情報を情報処理システムの表示器上に表示で
き、また、これとともにインクジェット記録装置は上記
操作の指示に従がった操作を行うことができる。
的に説明する。
ェット記録装置を示す斜視図である。同図において、キ
ャリア1には、記録手段を構成する記録ヘッド2とイン
クタンク3とが連結したヘッドカートリッジ4が搭載さ
れている。このキャリア1の記録ヘッド2側の一端部
は、本装置のフレームをなすシャーシ5に回動自在に支
持されたリードスクリュー6に、その軸方向に摺動可能
に嵌合され、キャリア1の他端部には、図示しないガイ
ドが配設されており、このガイドがシャーシ5に形成さ
れたガイドレール7にリードスクリュー6の軸方向と平
行に摺動自在に嵌入されている。そしてキャリア1は、
その姿勢が常に一定に保たれながらリードスクリュー6
の回転に伴ってその軸方向に往復移動可能な構成となっ
ている。
すようにそのスクリュー左端に固着されたリードスクリ
ューギヤ8と、キャリアモータ9の出力軸に固着された
ピニオンギヤ10とが噛合し、かつリードスクリュー6
に螺旋状に所定のピッチで形成された案内条(図示せ
ず)に、キャリア1に取り付けられたリードピン(図示
せず)が嵌入している。従って、キャリアモータ9の正
転、逆転駆動に伴ってリードスクリュー6が回動する
と、キャリア1が往復移動する。
回路から記録ヘッド2に印字信号を伝えるものであり、
フレキシブルケーブルホルダ12によりピンチローラフ
レーム13に位置決めされて保持されている。
に同期して記録ヘッド2からインクを吐出することによ
り、被記録材14に一行分の記録を行うことができる。
すなわち、この記録ヘッド2は微細な液体吐出口(オリ
フィス)、液路およびこの液路の一部に設けられるエネ
ルギー作用部と、この作用部において液体(インクとも
いう)に作用するエネルギーを発生するエネルギー発生
手段を備えている。この手段が発生するエネルギーを利
用してインク滴が上記オリフィスから吐出される。
ー発生手段としては、ピエゾ素子などの電気機械変換体
を用いたもの、レーザーなどの電磁波を照射して発熱さ
せ、この発熱による作用で液滴を吐出させるもの、ある
いは発熱抵抗体を有する電気熱変換素子によって液体を
加熱させるものなどがある。
吐出させる方式の記録ヘッドは、上記液体吐出口を高密
度に配列することができるために高解像度の記録をする
ことが可能である。その中でも電気熱変換素子をエネル
ギー発生手段として用いた記録ヘッドは、コンパクト化
も容易であり、かつ最近の半導体分野における技術の進
歩と信頼性の向上が著しいIC技術やマイクロ加工技術
の長所を十二分に活用でき、高密度実装化が容易で、製
造コストも安価なことから有利である。
行うと、記録用紙等の被記録媒体14を搬送手段によっ
て一行分搬送して次行記録を行うものであるが、この被
記録材14の搬送は、搬送ローラ15とこれに圧接する
ピンチローラ16の1対の回転体と、排出ローラ19と
これに当接する拍車18との1対の回転体とによって行
われる。
の吐出口面に記録面が対向する被記録材14を、ピンチ
ローラ16によって搬送ローラ15に圧接し、搬送ロー
ラ15を紙送りモータ17によって適宜回転させること
により、記録位置へ必要なだけ搬送する。そして記録後
は、拍車18によって被記録材14を排出ローラ19に
圧接し、この排出ローラ19の回転によって装置外へと
排出搬送する。
動は紙送りモータ17によって行われるが、その駆動力
の伝達は減速歯車列20により行われる。
4の有無を検出する。また22はフォトインタラプタか
らなるホームポジションセンサであり、キャリア1に取
付けられこれとともに移動する遮断板1Aによる遮断/
遮断解除によってキャリア1がホームポジション(図面
左側)にあることを検出する。
置のヘッドカートリッジ部およびキャリア部を示す斜視
図である。同図において、23は記録ヘッド2の保持・
解除を行うためのヘッドレバー、24はインクタンク3
の着脱を行うインクタンクレバー、25はキャリア1に
記録ヘッド2を固定しておくためのヘッドホルダバネ、
26はインクタンク3を保持するためのタンクケース、
27はキャリア1をリードスクリュー6に嵌合する連結
部であり、これらの各部によって記録装置のヘッドカー
トリッジ部およびキャリア部が構成される。
熱エネルギーを発生する複数の電気熱変換素子およびこ
れを駆動するための駆動回路が形成された基板と、この
基板上に上記複数の電気熱変換素子の各々に対応した吐
出口および液路、さらには各液路に連通する共通液室を
形成するための天板とが積層されることによって成り、
さらには前記駆動回路に記録装置本体から信号を与える
為の電気的接点が設けられている。さらに、記録ヘッド
の状態を記録装置本体から検知するためのセンサを記録
ヘッド2内に配することもでき、具体的には、前記電気
熱変換素子近傍の温度を検知する為の温度検知センサ、
インクの供給がなくなり前述の共通液室内からインクが
なくなった場合にこれを検知するインク残量検知セン
サ、あるいは、インクタンク内のインクの種類や記録ヘ
ッドの種類が異なるものを交換しながら使用する場合に
ヘッドカートリッジの種類を特定するためのヘッド種類
判別センサ、等である。これらのセンサからの信号を記
録装置本体で判断し、電気熱変換素子に印加する信号を
制御して印字状態を最適にすることができる。
ッドの吐出口を配列した吐出口面が被記録媒体に対向す
るように記録装置に搭載される。
ンクとを接続したヘッドカートリッジの交換等の際に、
記録ヘッド2をキャリア1に機械的、電気的に接続する
方法を説明する。
部分を示す図2の矢印a方向から見た断面図、図4は取
り付け順序を示すための一部破断で示す斜視図である。
1に固定され記録ヘッド2に設けられた穴に係合して図
4に示す矢印a,b方向の位置決めをするための位置決
めピン、29は同様にキャリア1に固定され、図3に示
す矢印a方向に押し付けられる記録ヘッド2を受け止め
るためのストッパ、11は記録装置本体と記録ヘッド2
とを電気的に接続するためのフレキシブルケーブル、1
1aおよび11bはそれぞれフレキシブルケーブル11
に設けられた位置決め穴、30はフレキシブルケーブル
11とキャリア1の間に挟まれフレキシブルケーブル1
1を弾性的に支持するフレキシブルケーブルパッド、3
0aおよび30bはそれぞれフレキシブルケーブルパッ
ド30に設けられた位置決め穴、30cはコンタクト部
へのインクの侵入を防ぐインクバリア、31は記録ヘッ
ド2に設けられ、記録ヘッド2内のヒーター(電気熱変
換素子)部と電気的に接続されたヘッドコンタクト部、
31aおよび31bはヘッドコンタクト部31に設けら
れた位置決め穴、31cはストッパ29の端面が当たる
ストッパ当接部である。
バネ25から図示せざるレバーを介して図3に示す矢印
a方向に押し付けられており、その位置は記録ヘッド2
に設けられた穴と位置決めピン28との係合、およびス
トッパ29との干渉により一意的に決まる。このように
して記録ヘッド2とキャリア1は機械的に接続される。
ンタクト部31とフレキシブルケーブル11の端面には
相対する位置に複数の電気的な接点が設けられており、
これらを所定の圧力をもって押圧することにより記録装
置本体と記録ヘッド2が電気的に接続される。この際に
複数の電気的接点を一度に圧接する必要があるので、こ
れらを均一に圧接するために弾性材料で出来たフレキシ
ブルケーブルパッド30が押圧部に設けられている。フ
レキシブルケーブルパッド30の材質は例えばシリコン
ゴムなどを用いており、前述の電気的接点に対応した位
置に複数の突起を有して、押圧の応力が接点に集中する
ように構成されている。さらに、フレキシブルケーブル
11に設けられた前述の電気的接点は、押圧された際の
応力をさらに集中させて接続を確実なものにするために
突起状に形成してもよい。
ヘッド2を押さえつけているヘッドホルダバネ25の力
よりはるかに小さくなるように構成されている為、フレ
キシブルケーブルパッド30からの反力により記録ヘッ
ド2の位置がずれてしまうことはない。
パッド30、フレキシブルケーブル11、ヘッドコンタ
クト部31およびヘッドカートリッジ4は確実な電気的
接続や良好な記録品位を得るために互いに正確に位置決
めされている必要があるが、その為に以下のように構成
している。
ン28を基準として、片方の位置決めピン28aが位置
決め穴30a,11a,および31aに共通に嵌合し、
またもう一方の位置決めピン28bが位置決め穴30
b,11b,および31bに共通に嵌合して図4に示す
矢印a方向および矢印b方向の位置を決定している。
クト部31のストッパ当接部31cに当接するまで図3
に示す矢印a方向に押圧してやることにより、記録ヘッ
ド2の図4に示す矢印c方向の位置も正確に決定するこ
とができる。
キャリア1の搬送方向X1,X2に対して所定の傾きθ
をもって形成されており、記録ヘッド2がキャリア1上
に位置決めされた場合、記録ヘッド2の一定ピッチPで
配列されたノズル(吐出口あるいはオリフィス)#1〜
#mは、ノズル配列の長さHに対して所定量dだけ傾斜
するよう構成されている。また、上記所定量dの精度が
保たれるようストッパ29の間隔Gはノズル配列長さH
に対して大きく取ってある。
を組み込んだ情報処理装置に関して、その構成と電気回
路について説明する。
んだ情報処理装置50の外観を表わす模式的斜視図であ
る。本例の情報処理装置は、いわゆるパーソナルコンピ
ュータであり、しかも上記インクジェット記録装置を一
体に備えたハンディタイプのものである。同図におい
て、33は上述のインクジェット記録装置からなるプリ
ンタ部、51は文字や数字およびその他のキャラクタを
入力するためキー511や、各種指令を与えるためのキ
ー512などを備えたキーボード部、35は処理情報を
表示する表示器であり表示画面351を具える。
プラスチックよりなり、これにより窓331を介して、
ヘッドカートリッジ4の動き等を視ることができる。窓
331はインクタンクの交換等に際して開閉できるよう
構成されている。また、キー332,333等はプリン
タ部における回復処理,記録紙搬送等、プリンタにおけ
る動作を独自に指示するためのものである。キーボード
51の下側部にはフロッピィディスク着脱口512が設
けられている。
1と一体に折り畳むことが可能なように図中矢印b方向
に回動可能に設けられている。また、キーボード51
は、プリンタ部33に対する記録紙14のセット等の際
に図中矢印a方向に回動できるよう設けられている。
タ部33の制御回路構成を表わすブロック図である。
同図において、36は主制御をなすコントローラであ
り、37は後述されるプリンタ側での処理手順を実行す
る例えばマイクロコンピュータ形態のCPU、38は上
記処理における作業用の領域などを設けたRAM、39
は上記処理手順に対応したプログラムを格納したRO
M、40はCPU37の実行サイクルを作り出したプリ
ンタ部33による記録動作の際の必要なタイミングを作
り出したりするタイマ、41はCPU37からの信号と
ホスト装置とを結ぶインターフェイス部である。
り、ここで、43は記録ヘッド2のヘッドの有無,種
類,記録ヘッド2の温度を検出するための各センサの出
力値、インクタンク3内のインクの有無を検出するセン
サの出力等、記録ヘッドの情報を検出するヘッド検出
部、44は記録ヘッド2の記録データを蓄えるためのラ
インバッファ、45は記録ヘッド2に駆動信号や電力な
どを送出するヘッドドライバ、46a,46b,46c
はそれぞれキャリアモータ9、拍車18、自動給紙モー
タ48を駆動するのに必要な信号や電力などを送出する
モータドライバ、47はホームポジションセンサ22、
ペーパーセンサ21、給紙イニシャルセンサ49a、給
紙切り替えセンサ49b等のセンサの出力を検出するセ
ンサ検出部である。
おいては、ホスト側の処理を実行するCPU501を有
する。ROM503はその処理手順やフォントデータを
格納し、また、RAM502は、作業領域の外にテキス
トデータや画像データを展開する領域を有する。
授受を行ないながら、表示部35に所定の表示を行う。
RAMカードなどの外部記憶装置、505は例えば他の
情報処理装置と通信を行なったり、内部のバスに直接接
続して周辺機器を制御したりするための外部インターフ
ェイスである。
いが、他に上記の制御回路に電力を供給するための電源
部があり、これには例えば充電式のバッテリーや、使い
捨ての乾電池、あるいは情報処理装置本体を固定して使
用する場合のAC電源用変換器などがある。
(記録装置)部で被記録材(紙)14に記録を行うわけ
であるが、以下に記録ヘッドの吐出制御の概略を図8の
タイミングチャートを用いて説明する。
照)方向に走査させながら、記録ヘッド2からインクを
吐出するときのタイミングチャートである。
#mの順に順次行う。t1はノズル#1と#2の吐出の
時間差を表し、tm-1 はノズル#1と#mの吐出の時間
差を表し、tcycle は同一ノズルの吐出周期を表す。通
常隣接するノズルの吐出の時間差は一定とする方が望ま
しい。即ち、tm-1 =(m−1)×t1 とする。ここ
で、キャリア1をX1方向に速度R/tcycle で搬送し
ながらtm-1 =d×tcycle /Rで吐出を行うことによ
って、ノズルの傾斜d(図5参照)とノズルの吐出の時
間差tm-1 が相殺されて傾きのない記録が可能となる。
ェット記録装置における記録ヘッドおよびインクタンク
の交換について説明する。
ンクを示した模式的斜視図である。
ク3側に設けられており、結合爪301に対向する記録
ヘッド2側には結合爪ガイド孔201が設けられてい
る。17は記録ヘッド2をキャリアから取り出す際に、
取りだし操作を容易にするためのヘッドタブである。イ
ンクタンク3には、インクタンクガイド溝がない。
ンクタンクを用いた場合のヘッドカートリッジ部および
キャリア部を示す模式的上面図である。
ヘッド2およびインクタンク3を保持、走査するための
キャリア、23は記録ヘッド2の保持、着脱をおこなう
ためのヘッドレバー、24はインクタンク3の着脱を行
なうインクタンクレバー、117は記録ヘッド2を付勢
するためのヘッドホルダであり、ヘッドホルダの軸部1
17aとキャリアの軸部102aとのあいだにはヘッド
押圧バネ25が張架されている。ヘッド押圧バネ25の
付勢力はヘッドホルダ117の押圧部117bを介して
記録ヘッドの受圧部2aに伝えられる。118はインク
タンクレバー24の作動によってインクタンクに作用し
てインクタンクの移動を行なうためのインクタンクホル
ダであり、インクタンクの記録ヘッド側端部3aに作用
する前端作用部118aと、インクタンクの記録ヘッド
と反対側端部3bに作用する後端作用部118bとを備
える。
ンクタンクを一体としたままで取り出す場合を示す斜視
図である。
に回転させこのような位置まで引き起こすことによっ
て、ヘッドレバー23に設けられたカムが、ヘッドホル
ダ(図示せず)を図中b方向に移動させ、ヘッドホルダ
を介して記録ヘッド2を押圧していたヘッド押圧バネ2
5による記録ヘッド2への押圧力を解除する。またヘッ
ドレバー23は、インクタンクホルダ118も図中b方
向に移動させる。この際にインクタンクホルダ118の
前端作用部118aがインクタンク3の記録ヘッド側端
部3aに係合し移動するため、記録ヘッド2とインクタ
ンク3は一体化したままで図中b方向に移動する。この
状態で記録ヘッド2とインクタンク3は一体のまま図中
c方向に移動させることができ、記録ヘッド2に取付け
られたヘッドタブ17aをつまみ、持ち上げることによ
ってキャリアから取り出しオフキャリア状態とすること
ができる。また上述と逆の操作を行なうことによって、
キャリア1に記録ヘッド2およびインクタンク3を接
続、保持することができる。
ンクタンクを分離する場合を示す斜視図である。
に回転させ、所定位置まで引き起こすことによって、タ
ンクレバー24に設けられたカムが、インクタンクホル
ダ118を図中b方向に移動させるが、ヘッドホルダ1
17は移動せず、ヘッド押圧バネ25は記録ヘッド2を
押圧した状態にある。この際にインクタンクホルダ11
8の前端作用部118aがインクタンク3の記録ヘッド
側端部3aに係合し移動するため、インクタンク3は記
録ヘッド2との係合状態を解除され図中b方向に移動す
る。この状態でインクタンク3は、図中c方向に移動さ
せることができ、インクタンクを持ち上げることによっ
てキャリアから取り出しオフキャリア状態とすることが
できる。また、逆にインクタンク3をインクタンクホル
ダ118に装着し、タンクレバー24を図中a方向と逆
方向に回転させることによって、タンクレバー24に設
けられたカムが、インクタンクホルダ118を図中b方
向と逆方向に移動させる。この際にインクタンクホルダ
118の後端作用部118bがインクタンク3の記録ヘ
ッド反対側端部3bに係合し移動するため、インクタン
ク3は図中b方向と逆方向に移動し、記録ヘッド2と係
合状態となる。以上の操作でインクタンク3を接続、保
持することができる。
ジェット記録装置における処理について、図13〜図2
6に示すフローチャートを参照して、以下に説明する。
れた後の処理の概略を示すフローチャートである。
1で所定の「パワーオン処理」がなされた後は、ステッ
プS1302,S1303,S1304で順次、「信号
チェック処理」,「エラーチェック処理」および「キー
チェック処理」がなされて行く。プリンタ部33の電源
がオンである間は、これら3つの処理が繰り返される。
を示すフローチャートである。
401で、キャリア1を移動させ、ホームポジション2
2の検出信号に基づいてホームポジションの初期化を行
う。次に、ステップS1402で紙送り、または自動給
紙における搬送量データ等の初期化を行ない、ステップ
S1403で記録ヘッドのパワーオン時回復処理を行
う。この処理は、記録ヘッド2をキャップ位置まで移動
させて、予備吐出をした後、記録ヘッド2とブレードと
を相対的に移動させながら記録ヘッド2の吐出口面をワ
イピングし、記録ヘッド2にキャッピングを行なって終
了する。
サが紙有りを検出しているか否かを判断する。肯定判断
の場合は、ステップS1405で、搬送路中に残ってい
る記録紙を排出した後、また、紙有りを検出していない
場合は直ちに本処理手順を終了する。
示した「信号チェック処理」の手順を示すフローチャー
トである。本処理手順は、プリンタ部33に入力する各
信号を監視するための手順であり、何らかの信号の入力
を検出すると、直ちにその信号に対応した処理に移行す
る。
2,S1503およびS1504でそれぞれ、本装置の
電源オフ信号,記録動作の一時停止信号、この一時停止
信号の解除信号およびホスト装置50から受信データを
それぞれ監視し、それぞれの信号もしくはデータが入力
すると、ステップS1505,S1506,S1507
およびS1508で、それぞれ「パワーオフ処理」,
「一時停止処理」,「一時停止解除処理」および「受信
データ処理」を行なう。
示す「エラーチェック処理」の手順を示すフローチャー
トである。本処理手順は、記録ヘッド,インクタンク,
記録紙および廃インクタンクそれぞれにおける種々のチ
ェックを行うものである。
のチェックを行う。ここでは、記録ヘッド2がキャリア
1に装着されているか否かを判断したり、装着されてい
る記録ヘッドの種類や吐出特性等のデータを読込む等の
処理を行う。ステップS1602では、インクタンク内
のインクの残量,タンクの装着の有無,インクの種類等
のチェックを行う。さらに、ステップS1603では、
記録紙の有無等のチェックを行う。次に、ステップS1
604では、後述されるような廃インクタンク内の廃イ
ンク量のチェックを行なう。
示す「キーチェック処理」の手順を示すフローチャート
である。本処理手順は、プリンタ部33の各種キー33
2〜336の操作によるキー入力を監視するための処理
であり、キー入力を検出すると、直ちにそのキーに対応
した処理に移行する。
2,S1703,S1704,S1705およびS17
06で、それぞれ記録紙搬送にかかる「LF/FFキ
ー」,ホスト装置50との受信接続にかかる「ONLI
NE/OFFLINEキー」,さらには「記録ヘッド交
換キー」,「インクタンク交換キー」,「交換終了キ
ー」および「クリーニングキー」の入力を監視し、それ
ぞれのキー入力があると、ステップS1707,S17
08,S1709,S1710,S1711およびS1
712でそれぞれのキー入力に対応した処理を行う。
処理」の中の「受信データ処理」(ステップS150
8)の詳細を示すフローチャートである。本処理手順
は、ホスト装置からの受信データが有ったときに起動さ
れるものであり、プリンタ部33の記録動作はもちろん
のこと、後述されるようなユーザーがホスト装置50の
表示画面351を視ながら行う記録ヘッド交換等の処理
の際にも起動される。
50との間がオンライン状態か否かを判断し、オンライ
ン状態でなければ本処理手順を終了する。オンラインの
ときは、ステップS1802で現在の受信データが記録
データ作成のコマンドか否かを判断する。作成コマンド
の場合は、ホスト装置50から送信されてくる記録デー
タに基づき、記録ヘッド駆動用データを作成する。
ステップS1803で受信データが記録実行コマンドか
否かを判断し、実行コマンドであれば、ステップS18
09で「記録実行処理」を行う。記録実行コマンドでな
い場合には、ステップS1804で記録ヘッド交換コマ
ンドか否かを判断し、交換コマンドであればステップS
1810で後述されるような「記録ヘッド交換処理」を
行う。記録ヘッド交換コマンドでない場合は、ステップ
S1805で現在の受信データがインクタンク交換コマ
ンドか否かを判断し、交換コマンドの場合は、ステップ
S1811で、後述されるような「インクタンク交換処
理」を行う。ステップS1805で否定判断の場合は、
ステップS1806で、交換終了処理のコマンドか否か
を判断する。交換終了処理のコマンドであれば、ステッ
プS1812で後述するような処理を行ない、交換終了
のコマンドでなければ、最後にステップS1807でク
リーニングのコマンドか否かを判断する。クリーニング
コマンドの場合はステップS1813でクリーニング処
理を行ない、そうでなければ本処理手順を終了する。
理」の中の「記録実行処理」(ステップS1809)の
詳細を示すフローチャートである。
901で、図16に示した各処理でエラーを検出してい
るか否かを判断し、エラーが有る場合にはステップS1
908で所定のエラー処理を行う。エラーが生じていな
ければ、ステップS1902で記録が1ページの最初か
否かを判断する。最初であれば、ステップS1909
で、後述の「記録前回復処理」を行う。ページの最初で
ない場合には、ステップS1903で、記録中に一定間
隔で行う回復処理Aのタイミングか否かを判断する。次
のステップS1904でも同様に、上記回復処理Aとは
異なる回復処理Bであるか否かの判断を行う。これら判
断で、それぞれの処理のタイミングであると判断する
と、それぞれステップS1910,S1911でそれぞ
れの吐出回復処理を行う。ステップS1905では、1
行分の記録を行なって良い状態か否かを判断し、肯定判
断であれば、ステップS1911で、キャリア1を移動
させながら記録ヘッド2からインクを吐出させて1ライ
ン分の記録を行う。
録が終了するなどして1ライン幅分の紙送りをすること
が可能な状態か否かを判断し、可能であればステップS
1912で1ライン幅分の紙送りを行う。また、ステッ
プS1907では、1ページ分の記録が終了するなどし
て排紙可能な状態か否かを判断し、可能であれば、ステ
ップS1913で排紙を実行する。
理」中の「交換終了処理」の詳細を示すフローチャート
である。本処理手順は、記録ヘッド2またはインクタン
ク3が交換された場合に行われる記録ヘッド2の吐出回
復処理の1つであり、交換時に接続部からインク供給路
等に混入した気泡を除去することを主な目的とするもの
である。
たものが記録ヘッドであるか否かを判断し、かつ、フラ
グの状態によって記録ヘッドが装着され、さらに廃イン
クタンクはオーバーフローでないかについて、図16に
示した「エラーチェック」の結果から判断する。
プS2002〜S2005で一連の吐出回復処理を行
う。すなわち、ステップS2002,S2003で、記
録ヘッド2にキャッピングを行ない、吸引ポンプによる
吸引を行ない、その後、キャッピングを解除して予備吐
出を行うことを数サイクル繰り返す。その後、ステップ
S2004でワイピングをした後、ステップS2005
でキャッピングを行ない、本処理手順を終了する。
ンクタンク3であると判断された場合には、ステップS
2001と同様に、記録ヘッド2の装着等のエラーチェ
ックを行ない、ステップS2007〜S2010で同様
の吐出回復処理を行う。但し、この処理の場合は、ステ
ップS2002〜S2005の処理より軽い回復処理を
行う。すなわち、吸引および予備吐出の繰り返しサイク
ル数を少なくする。
理」中の「クリーニング処理」(ステップS1813)
の詳細を示すフローチャートである。
S2103で一連の「吸引」,「予備吐出」,「ワイピ
ング」を行なう。本処理の吸引および予備吐出は、図2
0に示した前述の交換時のものよりその量ははるかに少
ないものである。
理」中の「記録前回復処理」(ステップS1909)の
詳細を示すフローチャートであり、まず、ステップS2
201で、前回の吸引処理(本処理以外の吸引処理を含
む)から3日が経過しているか否かを判断する。3日以
上経過している場合には、ステップS2202で所定量
の吸引処理を行ない、次いでステップS2203でワイ
ピングを行う。これは、長時間記録ヘッドからインクが
吐出されない状態が続く場合には、インクが増粘した
り、インク中に気泡が混入することが生じるため、これ
らの吐出不良要因を除去するために行われる。
テップS2203のタイマー吸引を終了すると、ステッ
プS2204で記録前予備吐出を行なって本処理手順を
終了する。
理」の中の「記録中回復A」の処理(ステップS191
0)を示すフローチャートである。本処理は記録開始後
12秒毎に起動される処理であり、比較的軽度の予備吐
出を行う。
復B処理」(ステップS1911)のフローチャートで
ある。
が5回行なわれる毎に起動されるものであり、ステップ
S2401でワイピングを行なった後、ステップS24
02で記録時予備吐出を行う。
行われる吸引処理および予備吐出処理のさらに詳細な手
順を示すフローチャートである。
まず、図16に示すエラーチェックに基づき記録ヘッド
が装着されているかなどの処理を行ない(ステップS2
501またはS2601)、吸引または予備吐出をそれ
ぞれn回またはm回行う(ステップS2502またはS
2602)。次に、後述されるように、廃インクタンク
が現在保持する廃インク量を、吸引または予備吐出で記
録ヘッドから排出されるであろう量、すなわち(吸引ポ
ンプ1回の吸引量Wpump)×nまたは(1回の吐出量W
heat)×mと、前回の計算のときの廃インク量およびそ
のときからの経過時間Twに基づいて計算する(ステッ
プS2503またはS2603)。なお、計算式につい
ては後述する。この計算値は、図16に示す廃インクタ
ンクのエラーチェックに用いられる。最後に、上記経過
時間をリセットして(ステップS2504またはS26
04)、それぞれの処理を終了する。
を、流量計や重量計等によって直接測定してもよい。
プリンタ部33側の処理と、ホスト部50側の処理とが
関連づけて行われる処理であって、本発明の一実施例に
かかる処理について以下に説明する。この処理は、本例
情報処理装置のユーザーがプリンタ部に関するヘッド交
換等の操作を表示画面351上の表示情報を視ながら行
うことを可能とするものである。
いて実行される処理手順を、図28および図29は、こ
の処理手順に対応するプリンタ部33で実行される処理
手順をそれぞれ示すフローチャートである。なお、図2
8,29で示されるプリンタ部33の処理は、図18の
「受信データ処理」中のそれぞれ「記録ヘッド交換処
理」(ステップS1810)および「インクタンク交換
処理」(ステップS1811)として示すことができ
る。
操作」というアプリケーションを選択すると、図27に
示すホスト部50の処理が起動され、ステップS270
1で操作メニューの表示を行う。ユーザーはこの表示を
視ながら、キーボード51上の所定キーあるいはマウス
等で所望の操作を選択する。ステップS2702では、
この選択の判断をし、例えば、記録ヘッドの交換が選択
されたと判断すると、ステップS2703の処理へ移行
する。
示すようなカバー331(窓)を開ける旨を指示する表
示を行ない、ユーザーは、これに従がってカバー331
を開け、次に、その操作が終了した旨をキー等で入力す
る。ホスト部50では、このキー入力等をステップS2
704で判断し、次の処理に進み、ステップS2705
でプリンタ部33へヘッド交換コマンドを送信する。
て、図28に示すヘッド交換処理(図18のステップS
1810)が起動され、記録ヘッド2を交換位置へシフ
トするため、キャリア1を移動させ(ステップS280
1)、交換位置へ到達するとその旨の信号をホスト部5
0へ送信する(ステップS2802)。
上記到達した旨の受信を検知すると、キャリアが交換位
置に到達した旨の表示を行ない(ステップS270
7)、次いでヘッドレバー23を操作し記録ヘッド2の
取外しを指示する旨の表示を行う(ステップS270
8)。ユーザーが、この表示に従がって記録ヘッドを取
外し、その終了を所定のキー等で入力すると、ホスト部
50はこれを判断し(ステップS2709)、記録ヘッ
ド2の装着を指示する旨表示する(ステップS271
0)。
2が取外されたことによってヘッド無しを検出し(ステ
ップS2803)、これにより、ヘッド無しフラグをオ
ンとする(ステップS2804)。このフラグがオフの
ままである場合は、例えば図20に示した「交換終了処
理」のステップS2007において、ヘッド無しと判断
され、回復処理が回避される。次の図29に示す処理で
タンク無しフラグがオンである場合も同様である。
行うと、ステップS2805でヘッド有りを検出し、ヘ
ッド有りフラグをオンとして、記録ヘッドが装着された
旨をホスト部50へ送信する(ステップS2806,S
2807)。
号を受信すると(ステップS2711)、記録ヘッド2
に取付けられているヘッドホルダの取外しを指示する表
示、次いで、インクタンクの装着を指示する表示を行な
い、ユーザーが各々の操作を行なってキー入力でその旨
を入力すると、次に、プリンタ部33へ交換終了コマン
ドを送信する(ステップS2712,S2713,S2
714,S2716)。その後、カバーを閉じる旨を指
示する表示を行ない、ホスト部50の本処理手順を終了
する。なお、ステップS2711を省略して表示画面の
次のステップで確認を行っても同様の効果が得られる。
ると、プリンタ部33では、ヘッド交換処理を終了し
(ステップS2808)、図18のステップS1812
に示した交換終了処理(その詳細は図20に示される)
が起動される。
プS2702でインクタンク3の交換操作が選択された
と判断した場合は、上記と同様なステップS2718〜
S2728の処理が実行され、また、プリンタ部33で
は、同様にこれに対応して図29に示す処理が実行され
る。これら処理は、図27および図28を参照して説明
した記録ヘッド交換の処理と同様なのでその説明を省略
する。
記録ヘッド2のクリーニング操作が選択されたと判断す
ると、ステップS2729でクリーニングコマンドを送
信して本処理手順を終了する。
して、図18のステップS1813の「クリーニング処
理(その詳細は図21に示される)」が起動される。
において、記録ヘッドやインクタンクの有/無(装着/
未装着)のほとんどはセンサが検出するものであった
が、これに限られず、ユーザーのキー入力や操作に要す
る通常の時間から判断することも可能である。
で行われるのではなく、プリンタ部33で独自に行う交
換,回復処理を示すフローチャートである。すなわち、
ユーザーがプリンタ部33に備えられたキー332〜3
36を操作することによって起動される処理である。
1でキャリア1を交換位置へ移動させ、ユーザーの記録
ヘッド交換操作に伴なって、ステップS3102〜S3
105の処理が順次実行される。また、ステップS31
06で、本処理が起動されてから所定時間以上経過して
いると判断した場合には、インクタンクの交換も行われ
たと推定して、タンク有りフラグをオンとする(ステッ
プS3107)。
テップS3108)、ヘッド有りフラグおよびタンク有
りフラグのオン/オフに応じて(ステップS3109,
S3110)、ヘッド交換終了回復処理(ステップS3
111),タンク交換終了回復処理(ステップS311
2),クリーニング処理(ステップS3113)のいず
れかが実行される。ここで、ステップS3111および
S3112の処理は、図17に示す「交換終了処理」
(ステップS1711)に相当し、また、ステップS3
113の処理は、同図に示す「クリーニング処理」(S
1712)に相当する。
タンクについて説明する。本例の廃インクタンクは、そ
の保持する量を従来よりもより厳密に管理することによ
って、より少ない容量でオーバーフロー等を防止するこ
とを可能とするものである。
1つは、回復処理で記録ヘッドから排出された量を計数
するのみで、廃インクの蒸発を考慮しなかったため、必
要以上に大きな容量の収納部を必要としていた。また、
他の例としては、排出インク量の計数とともに一率の蒸
発を想定する構成があるが、比較的短時間に回復処理が
繰り返された場合には、オーバーフローしてしまうこと
があった。さらに他の例として、廃インクタンクの重量
変化を検出してその保持する量を知る構成があるが、プ
リンタの設置場所等に応じた姿勢変化に対応できず、ま
た、コストアップや小型化の障害といった問題を有する
ものであった。本例の廃インク管理は、これら従来の構
成の問題を解決するものである。
クジェット記録装置の底部に構成される廃インク収納部
を示す、それぞれ分解斜視図および断面図である。
シ5上に、インク吸収紙を積層してなるインク吸収体6
00が載置され、この状態で、カバー60が被覆され
る。カバー60はビス穴60aを介したビス60bによ
ってシャーシ5にビス止めされ、これにより、インク吸
収体600が固定される。インク吸収体600の吸収容
量は、以下で説明する廃インク管理によって最小限のも
のとすることができる。
成分の蒸発特性を、また、図35は、同インクの不揮発
成分の吸湿特性をそれぞれ実験的に求めた線図である。
いずれの実験においてもその環境温度および湿度を種々
変化させた。
いずれの特性においてもインク吸収体600に最も厳し
い条件は、環境温度35℃、環境湿度90%の場合であ
り、本例では、この条件で蒸発係数η(Tw)を定め
た。
の経過時間の関数として、図34に示す特性を考慮して
設定したものであり、図36に示すようにテーブルとし
て格納されている。
管理を以下のように行う。すなわち、図25および図2
6にて前述したように、吸引または予備吐出を行う毎に
更新を行う。すなわち、
インク量とすることができる。また、回復処理後の廃イ
ンク量は、その経過時間Twに応じたη(Tw)を乗じたも
のとすることができる。これにより、回復処理後の廃イ
ンク量を監視することができ、例えば蒸発等によってそ
のときの廃インク量が後述のような警告値以下となった
場合は、その警告を解除する等の処理が可能となる。な
お、上式で
ができる。
うな処理を行うことができる。
経過時間との関数である。
分、不揮発成分の更新された量をもとに、図16のステ
ップS1604の廃インクタンクチェックにおいて以下
(2)(2′)式で示すような廃インク量のチェックを
行う。すなわち
2において、WまたはW′≧リミット1ならば警告を報
知 WまたはW′≧リミット2ならば吸引および予備吐出の
停止、またはプリンタ動作停止する。すなわち、吸引エ
ラー、予備吐出エラー、記録エラーを発生させる。
より、その廃インク保持量をより正確に知ることができ
るため、図37に示すように、従来そのクリーニング回
数の限度を低く設定していたのに対し、本例では、吸収
体600本来の限度近くまでにクリーニング回数を高く
設定することが可能となる。
に、廃インク保持のために不必要な容積を低減できるの
で装置の小型化等に寄与することが可能となる。
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
によれば、ユーザーがインクジェット記録装置において
行うインクタンク交換等の操作についての操作情報を情
報処理システムの表示器上に表示でき、また、これとと
もにインクジェット記録装置は上記操作の指示に従がっ
た操作を行うことができる。
装置におけるインクタンクの操作を容易かつ適切に行う
ことができる。
施例を示す斜視図である。
断面図である。
部の結合方法を示す斜視図である。
部の位置決め方法を示す模式図である。
だ情報処理装置を示す斜視図である。
ク図である。
ングを示すタイミングチャートである。
ヘッドとインクタンクの結合を説明するための斜視図で
ある。
録ヘッドとインクタンクの結合を説明するための上面図
である。
説明するための斜視図である。
説明するための斜視図である。
手順を示すフローチャートである。
手順を示すフローチャートである。
手順を示すフローチャートである。
手順を示すフローチャートである。
手順を示すフローチャートである。
手順を示すフローチャートである。
手順を示すフローチャートである。
手順を示すフローチャートである。
手順を示すフローチャートである。
手順を示すフローチャートである。
手順を示すフローチャートである。
手順を示すフローチャートである。
手順を示すフローチャートである。
手順を示すフローチャートである。
ト部における処理手順を示すフローチャートである。
処理手順を示すフローチャートである。
処理手順を示すフローチャートである。
図である。
手順を示すフローチャートである。
説明するための分解斜視図である。
説明するための断面図である。
蒸発特性を示す線図である。
の吸湿特性を示す線図である。
れるテーブルの模式図である。
線図である。
置決め穴 12 ケーブルホルダ 13 ピンチローラフレーム 14 被記録材 15 搬送ローラ 16 ピンチローラ 17 紙送りモータ 18 拍車 19 排出ローラ 20 減速歯車列 21 ペーパーセンサ 22 ホームポジションセンサ 23 ヘッドレバー 24 インクタンクレバー 25 ヘッドホルダバネ 26 タンクケース 27 連結部 28 位置決めピン 29 ストッパ 30 フレキシブルケーブルパッド 30c インクバリア 31 ヘッドコンタクト部 31c ストッパ当接部 33 プリンタ部 35 表示部 36,42 コントローラ 37,501 CPU 38,502 RAM 39,503 ROM 40 タイマ 41 インターフェイス部 43 ヘッド検出部 44 ラインバッファ 45 ヘッドドライバ 46a,46b,46c モータドライバ 47 センサ検出部 48 自動給紙モータ 49a 給紙イニシャルセンサ 49b 給紙切り替えセンサ 50 情報処理装置(ホスト部) 51 キーボード部
Claims (9)
- 【請求項1】 インクを吐出するための記録ヘッド部を
用い、該記録ヘッド部から被記録媒体にインクを吐出し
て情報の記録を行うインクジェット記録装置と、情報を
入力する入力手段と、情報を表示する表示手段と、前記
インクジェット記録装置,前記入力手段および前記表示
手段と情報の送受信しながら情報処理を実行するホスト
手段と、を備えた情報処理システムにおいて、 前記ホスト手段は、当該システムのユーザーの前記イン
クジェット記録装置に関する操作情報を前記表示手段に
よって表示させる第1処理、前記操作情報に関する指示
情報を前記インクジェット記録装置へ送信する第2処
理、および前記入力手段によって入力される情報および
/または前記インクジェット記録装置から送信される情
報に応じて前記第1処理または第2処理を行う第3処理
を実行可能であり、 前記インクジェット記録装置は、前記第2処理によって
送信される指示情報に基づいて当該操作を行うとともに
該操作に関する情報の前記ホスト手段への送信を行うこ
とが可能である、 ことを特徴とする情報処理システム。 - 【請求項2】 前記インクジェット記録装置,前記入力
手段,前記表示手段および前記ホスト手段は一体に形成
されることを特徴とする請求項1に記載の情報処理シス
テム。 - 【請求項3】 前記記録ヘッド部は、インクを吐出する
ための記録ヘッドとインクを貯留するインクタンクとか
らなることを特徴とする請求項1または2に記載の情報
処理システム。 - 【請求項4】 前記操作は、前記記録ヘッドまたは前記
インクタンクを交換する操作を含むことを特徴とする請
求項3に記載の情報処理システム。 - 【請求項5】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
してインクに気泡を生じさせ、該気泡の生成に基づいて
インクを吐出することを特徴とする請求項3または4に
記載の情報処理システム。 - 【請求項6】 インクを吐出するための記録ヘッド部を
用い、該記録ヘッド部から被記録媒体にインクを吐出し
て情報の記録を行うインクジェット記録装置であって、
情報を入力する入力手段と、情報を表示する表示手段
と、前記インクジェット記録装置,前記入力手段および
前記表示手段と情報の送受信しながら情報処理を実行す
るホスト手段と、を備えた情報処理システムと接続可能
なインクジェット記録装置において、 前記ホスト手段によって送信される前記システムのユー
ザーの前記インクジェット記録装置に関する操作の指示
情報に基づいて当該操作を行うとともに該操作に関する
情報の前記ホスト手段への送信を行うことが可能であ
る、 ことを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項7】 前記記録ヘッド部は、インクを吐出する
ための記録ヘッドとインクを貯留するインクタンクとか
らなることを特徴とする請求項6に記載のインクジェッ
ト記録装置。 - 【請求項8】 前記操作は、前記記録ヘッドまたは前記
インクタンクを交換する操作を含むことを特徴とする請
求項7に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項9】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
してインクに気泡を生じさせ、該気泡の生成に基づいて
インクを吐出することを特徴とする請求項7または8に
記載のインクジェット記録装置。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5007051A JP2941136B2 (ja) | 1993-01-19 | 1993-01-19 | 情報処理装置、情報処理方法、電子機器および電子機器制御方法 |
EP94300354A EP0608106B1 (en) | 1993-01-19 | 1994-01-18 | Information processing system including the printing apparatus |
AT94300354T ATE208920T1 (de) | 1993-01-19 | 1994-01-18 | Informationsverarbeitungssystem mit einem drucker |
DE69429025T DE69429025T2 (de) | 1993-01-19 | 1994-01-18 | Informationsverarbeitungssystem mit einem Drucker |
ES94300354T ES2162838T3 (es) | 1993-01-19 | 1994-01-18 | Sistema de proceso de informacion que incluye aparato de impresion. |
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