JPH06210879A - インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置

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JPH06210879A
JPH06210879A JP25182293A JP25182293A JPH06210879A JP H06210879 A JPH06210879 A JP H06210879A JP 25182293 A JP25182293 A JP 25182293A JP 25182293 A JP25182293 A JP 25182293A JP H06210879 A JPH06210879 A JP H06210879A
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recording
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ink
black
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JP25182293A
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Toshiji Inui
利治 乾
Jiro Moriyama
次郎 森山
Isao Ebisawa
功 海老沢
Hisao Yaegashi
尚雄 八重樫
Hiroaki Kitazawa
宏明 北沢
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノズル数の異なる複数の印字ヘッドによりカ
ラー印字をするとき、ノズル数が他より多いブラックの
印字ヘッドは、従来例ではノズルの一部だけ使用頻度が
高く、モノクロ印字に移ったとき、吐出特性が異なり、
画像ムラが発生した。ブラック印字ヘッドの使用頻度の
片寄りをなくし、モノクロ印字に移ったときの画像ムラ
を抑える。 【構成】 ノズル数が他より多いブラック印字ヘッドの
全ノズルに対してその使用頻度を均一にするため、ブラ
ックのイメージデータを、二つのパターンを重ね合わせ
たときもとのイメージとなる正と逆のパターンに分け、
1つのイメージを、二回に分けて記録を行ない、他の色
のイメージは各ヘッドの全ノズルを用いて記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数のノズルを有する記
録ヘッドを用いてカラー記録を行なうインクジェット記
録装置およびその画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、黒(K)の4色のインクを使用
してカラー画像を得る方法が広く一般に知られており、
プリンタや複写機に応用されている。
【0003】そのための一つの手法として、前記4色の
インクをそれぞれ独立に吐出させることができるように
各色に対応した4個のインクジェット記録ヘッドを用い
るインクジェット記録方法が実用化されている。この方
法は各色毎に記録ヘッドが独立しているために、各色の
インクの吐出量が等しい場合は記録ヘッドを共通化で
き、またぞれぞれの記録ヘッドの駆動方法が簡単で済む
という長所がある反面、記録ヘッドを4個搭載するため
に特に最近の傾向である装置の小型化に不向きでコスト
が高くなったり、組み立てが容易でないといった欠点が
あった。
【0004】また記録ヘッドを4個用いるために高速化
には適していない半面、特に普通品などのインクの定着
が遅い記録紙に印字すると色間でインクのにじみが発生
しやすく、著しく画像の品位を低下させてしまう欠点が
あった。
【0005】図8は、本発明に係る従来のカラーインク
ジェット記録装置の斜視図である。図8において、キャ
リッジ11はリードスクリュー14、ガイド軸15上を
不図示のキャリッジモーター508と連動したリードス
クリュー14とによって平行移動させられる。キャリッ
ジ1上には印字ヘッド12が固定され、また、カートリ
ッジガイド13に沿って着脱自在のカラーカートリッジ
20、ブラックカートリッジ21が装着され、インクが
供給される。
【0006】印字ヘッド12から吐出されるインクは印
字ヘッド12に対向する被記録媒体、つまり記録用紙1
6上に着弾し、画像を形成する。記録用紙16は不図示
の排紙モーター510と、連動する給紙ローラー17、
排紙ローラー18、紙押さえ板19とによって印字と連
動して排紙されて行く。
【0007】図9にキャリッジ11の詳細を示す。カラ
ーカートリッジ20、ブラックカートリッジ21は印字
ヘッド12の後部から取付けられ、図10に図示のパイ
プ204、205、206、207からインクを供給す
る。カラーカートリッジ20はシアン、マゼンタ、イエ
ローのインクを一つの筺体に備え、それぞれのインクは
隔離壁によって分離されている。
【0008】図10に印字ヘッド12の詳細を示す。2
01はインクジェット吐出原理にかかわるヒーター等を
形成するシリコン基板。202は印字ヘッド12の駆動
回路を含むプリント基板。203はシリコン基板20
1、プリント基板202を備えるアルミプレート。20
4、205、206、207はカラーカートリッジ2
0、ブラックカートリッジ21からのインクをディスト
リビューター208を通じて印字ヘッド12の吐出部分
に供給するためのパイプ。2Y、2M、2C、2Bkは
それぞれイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックのイン
クを吐出するノズル群である。本発明に係る印字ヘッド
12はそれぞれの色のノズルは一列に配列されている。
また、各色のノズル数は、2Yで24、2Mで24、2
Cで24、2Bkで64とする。そして、ノズル2Yと
2M、ノズル2Mと2Cの間にはノズル2Y、2M、2
C、2Bkと等ピッチで8ノズル分の間隔が設けられて
いる。ノズル2Cと2Bkの間には同様に16ノズル分
の間隔が設けられている。
【0009】リードスクリュー14、ガイド軸15に沿
ってキャリッジ1が移動する方向を主走査方向と呼ぶ。
また、主走査方向とは垂直な方向に各色のヘッドノズル
は配列され、その配列方向を副走査方向と呼ぶ。
【0010】図11に該ノズル2Y、2M、2C、2B
kの内部の詳細を示す。シリコン等の基板221上に電
気熱エネルギー変換素子(ヒーター)223を、配線と
ともに半導体と同様の工程を経て等間隔に形成し、各ヒ
ーター223の間に樹脂層を積層して隔壁228を形成
し、各隔壁228の上に板上の液路形成部材227を接
合し、その上に、硝子等の天板225を接合しノズル2
22、液路226および共通液室224を形成してい
る。
【0011】図12は印字ヘッド12の一つのノズルに
ついて、そのインクの吐出原理について説明している。
図12(a)〜図12(e)は、吐出のプロセスを示
す。
【0012】(a)吐出待機状態、223aはインク、
223bは液路である。
【0013】(b)インク吐出用ヒーター223が電気
信号によって加熱され、気泡223cが発生した様子を
示す。
【0014】(c)継続的に電気信号がヒーター223
に与えられ、気泡223cが成長している様子を示す。
【0015】(d)インク223aの液滴が吐出した様
子を示す。
【0016】(e)ヒーター223が電気的に切断さ
れ、インク223aがノズルの吐出口まで再充填した様
子を示す。
【0017】以上のプロセスにおいて、ヒーター223
の温度上昇が急峻に立ち上がると同時にヒーター223
近傍のインク223aの温度上昇が追従し、機能発生が
良好に行なわれることが望まれるが、外気温・インクの
特性等によって単相の電気パルスの印加だけでは必ずし
も理想的な吐出状態を実現することは困難である。そこ
で、ヒーターの加熱前に、あらかじめノズル223b周
囲を保温しておく手法、および、気泡発生用の電気的パ
ルスの直前にプリヒートパルスなるパルスを印加する手
法がとられる。
【0018】図13に本発明に係るカラーインクジェッ
ト記録装置の電気回路ブロック図を示す。501はカラ
ーインクジェット記録装置全体を制御するCPU。デー
タ転送等のマクロ処理を自立で処理する回路等を含む。
502はCPU501が制御に必要なタイミング、およ
び論理回路部分の全体のシステムクロックを発生するタ
イマ。
【0019】ホストコンピュータ514から送られてき
た印字データはハードウェアで構成される外部インター
フェイス部513に入力され、バスライン上に送り出さ
れ、CPU501の制御により該データがRAM503
のバッファリング領域に一時格納される。ROM504
に格納されているプログラムによりCPU501はイメ
ージプロセッサ505と連係して該データをイメージデ
ータに展開する。該データが、キャラクターコードであ
った場合はROM504の該キャラクターコードに対す
るイメージデータを読み出してRAM503のイメージ
バッファエリアに格納される。あるいは、該キャラクタ
ーコードに対応するイメージデータを論理回路によって
生成する。この時、イメージデータがカラーの場合には
該イメージデータのシアンデータ、該イメージデータの
マゼンタデータ、該イメージデータのイエローデータ、
該イメージデータのブラックデータはそれぞれRAM5
03のシアンイメージバッファ領域5031、マゼンタ
イメージバッファ領域5032、イエローイメージバッ
ファ領域5033、ブラックイメージバッファ領域50
34に格納される。以上のイメージデータはCPU50
1に含まれるデータ転送制御回路によってヘッドドライ
バ506に送られ、記録ヘッド12によって記録され
る。ヘッドドライバ506は記録ヘッド12を駆動する
ための電力素子を含んでいる。また、イエロー、シア
ン、マゼンタ、ブラックそれぞれ独立にヘッド駆動回路
を搭載している。そして、各回路にはその色に該当する
イメージデータが転送されている。操作部511はフォ
ントの指定、オンライン/オフライン、ラインフィード
等をマン・マシンインターフェイスし、CPU501は
該操作に対応する応答を表示部512に表示する。モー
タードライバ507、509はCPU501により制御
され、それぞれキャリッジモーター508、排紙モータ
ー510を駆動する。
【0020】図14にモノクロの印字を行なうときの印
字ヘッド12のスキャンプロセスを示す。
【0021】本発明に係る印字ヘッド12のブラックの
ノズル2Bkの数は64本である。ホストコンピュータ
514から送られたきたキャラクターデータは、イメー
ジプロセッサ505およびCPU501の処理によりイ
メージデータに展開され、RAM503のイメージデー
タ格納用のバッファ領域5034に格納される。該イメ
ージデータはCPU501の処理により、キャリッジ1
1のスキャンに応じてブラックヘッドのノズル配列方
向、つまり副走査方向に応じた64ビットづつが取り出
されてヘッドドライバ506に送り出される。図14
(a)はブラックのイメージデータバッファ5034の
データを表現している。図14(b)は該イメージデー
タを印字している状態、つまりスキャンプロセスを示し
ている。64ドット分の印字が完了すると、印字ヘッド
12は64ドット分副走査方向に被記録媒体を移動させ
て再び記録を行なう。
【0022】図15はカラー印字を行なうときの印字ヘ
ッド12のスキャンプロセスを示す。
【0023】本発明に係る印字ヘッド12のイエロー、
マゼンタ、シアンのノズル2Y、2M、2Cの数は24
本である。使用頻度が高く、モノクロ記録時に高速印字
が要求されるため、ブラックのノズル2Bkの数は他の
色より多く、64本である。ホストコンピュータ514
から送られてきたキャラクターデータは、イメージプロ
セッサ505およびCPU501の処理によりイメージ
データに展開され、RAM503のイメージデータ格納
用のバッファ領域5034に格納される。該イメージデ
ータCPU501の処理により、キャリッジ11のスキ
ャンに応じてノズル配列方向、つまり副走査方向に応じ
たデータが取り出されてヘッドドライバ506に送り出
される。そして、副走査方向に24ドット分の印字がな
される。この時、ブラックのノズルBkも1から24ノ
ズル目だけが使われる。
【0024】カラー印字の場合は、シアン、マゼンタ、
イエローのヘッドのノズルが24本となっているため
に、1主走査は24ノズル毎に行なわれる。図15
(a)はイメージデータバッファ5031、5032、
5033、5034のうちの一つの色のイメージデータ
を表現している。図15(b)は該イメージデータを8
主走査目まで印字終了した時の状態を示している。
【0025】ところで、本発明に係る印字ヘッド12
は、それぞれの色のノズルは一列に配列されている。ま
た、各色のノズル数は、2Yで24、2Mで24、2C
で24、2Bkで64とする。そして、ノズル2Yと2
M、ノズル2Mと2Cの間にはノズル2Y、2M、2
C、2Bkと等ピッチで8ノズル分の間隔が設けられて
いる。ノズル2Cと2Bkの間には同様に16ノズル分
の間隔が設けられている。この印字ヘッド12により2
4ノズル毎のインクを取り行なうためには図16に示す
スキャンプロセスが必要となってくる。
【0026】図16において、1主走査目には、1行目
にブラックのノズル2Bkの1ノズル目から24ノズル
目の記録を行なう。
【0027】2主走査目には、1行目にシアンのノズル
2Cの17ノズル目から24ノズル目までの記録を行な
う。このときブラックのノズル2Bkの1ノズル目から
24ノズル目は2行目の記録を行なっている。
【0028】3主走査目には、1行目にシアンのノズル
2Cの1ノズル目から16ノズル目までの記録を行な
う。このとき17ノズル目から24ノズル目は2行目の
記録を行なっている。また、ブラックのノズル2Bkの
1ノズル目から24ノズル目は3行目の記録を行なって
いる。
【0029】4主走査目には、1行目にマゼンタのノズ
ル2Mの24ノズル分の記録を行なう。このとき、シア
ンのノズル2Cの1行目ノズル目から16ノズル目まで
は2行目の記録を行なっている。シアンのノズル2Cの
17ノズル目から24ノズル目までは3行目の記録を行
なっている。さらにブラックのノズル2Bkの1ノズル
目から24ノズル目は4行目の記録を行なっている。
【0030】5主走査目には、1行目にイエローのノズ
ル2Yの9ノズル目から24ノズル目までの記録を行な
う。このとき、2行目にマゼンタのノズル2Mの24ノ
ズル分の記録を行なっている。シアンのノズル2Cの1
ノズル目から16ノズル目までは3行目の記録を行なっ
ている。シアンのノズル2Cの17ノズル目から24ノ
ズル目までは4行目の記録を行なっている。さらにブラ
ックのノズル2Bkの1ノズル目から24ノズル目は5
行目の記録を行なっている。
【0031】6主走査目には、1行目にイエローのノズ
ル2Yの1ノズル目から8ノズル目までの記録を行な
う。このとき、2行目にイエローのノズル2Yの9ノズ
ル目から24ノズル目までの記録を行なっている。3行
目にマゼンタノズル2Mの24ノズル分の記録を行なっ
ている。シアンのノズル2Cの1ノズル目から16ノズ
ル目までは4行目の記録を行なっている。シアンのノズ
ル2Cの17ノズル目から24ノズル目までは5行目の
記録を行なっている。さらにブラックのノズル2Bkの
1ノズル目から24ノズル目は6行目の記録を行なって
いる。
【0032】以上の6回のスキャンプロセスによって、
24ノズル分の幅にカラー印字を行なうことができる。
【0033】
【発明が解決しようとしている課題】前記図12で説明
したように、インク吐出に際してインクジェットヘッド
のノズルがあらかじめ吐出に適した温度に保温されてい
なかったり、あるいは被記録媒体つまり用紙に記録を行
なわない予備吐出を実施していない場合は、良好なイン
クの吐出特性が得られない。
【0034】従来のカラーインクジェット記録装置で
は、ノズル数の異なる複数の印字ヘッドによってカラー
印字を実施するとき、ノズル数が他より多い印字ヘッ
ド、前記従来例ではブラックの印字ヘッドは複数のノズ
ルのうち64ノズル中24ノズルという一部を使用して
吐出を行なわなければならない。すると、カラー印字か
らブラックの印字ヘッドノズルの全体を使うモノクロ印
字に移ったときに、今まで使っていたノズルグループ
と、使っていなかったノズルグループの吐出特性がそろ
わず、主走査方向の画像ムラが発生してしまい、高品位
記録を望めないという問題があった。さらに、ノズルの
使用頻度の片寄りによるノズルどうしの劣化の差から、
経時変化による画像ムラも発生してしまい、高品位記録
を望めないという問題があった。
【0035】そこで、本発明は上記問題に基づいてなさ
れたものであり、ノズル数の異なる複数の印字ヘッドを
備えたインクジェット記録装置において、ノズル数が他
より多い印字ヘッドの複数のノズルの使用頻度を平均化
し、使用頻度の変化により生じる画像ムラを防止したイ
ンクジェット記録装置を提供することを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、それぞれ異なった数のノズルからなる
複数の記録ヘッドを備え、前記ノズルよりインクを吐出
して記録を行なうインクジェット記録装置において、前
記複数の記録ヘッドそれぞれに該当するイメージデータ
を作成する手段と、該イメージデータを記憶する記憶手
段と、前記記録ヘッドの全ノズルに対してその使用数を
検出する検出手段と、前記複数の記録ヘッドの内、ノズ
ル数が他より多い記録ヘッドの全ノズルに対して、その
使用頻度を均一にするための吐出パターンを生成する手
段と、前記記憶手段のイメージデータに該吐出パターン
をマスキングする手段とを備えたことを特徴とする。
【0037】また、本発明の前記従来技術の問題点を解
決するための手段は、黒インクを吐出させるためのm個
のノズル群と、カラーインクを吐出するためのn個(n
<m)のノズル群を複数色分具備した記録ヘッドを被記
録体上を相対走査させて所望の画像を得るインクジェッ
ト記録方法であって、黒画像のみを印字するときは、前
記黒インクを吐出させるためのm個のノズル群を全て用
いるとともに、前記被記録体の送り量はmノズル分と
し、黒画像を含むカラー画像を印字するときは、前記被
記録体の送り量はnノズル分とするとともに、黒画像を
印字するときに使用するノズルが、前記黒インクを吐出
させるためのm個のノズル群の中の特定のノズルのみを
使用しないように印字することを特徴としてなるもので
ある。
【0038】さらには、前記カラー画像を印字するとき
に、被記録体の所定のページ毎に黒インクを吐出させる
ためのノズルを変えることを特徴としてなるものであ
る。
【0039】さらには、前記カラー画像を印字するとき
に、使用する黒インクを吐出させるノズルはm個のノズ
ル群を全て用いて黒画像のみ複数回の走査で形成するこ
とを特徴としてなるものである。
【0040】さらには、前記カラー画像を印字するとき
に、使用する黒インクを吐出させるノズルは1個(m≧
1>n)を用い黒画像のみ複数回の走査で形成すると共
に、被記録体の所定のページ毎に黒インクを吐出させる
ためのノズルを変えることを特徴としてなるものであ
る。
【0041】
【作用】これにより、複数のノズルを備えたそれぞれ複
数の印字ヘッドを備えるインクジェット記録装置におい
て、ノズル数が他より多い印字ヘッドの複数のノズルの
うちの一部に片寄った吐出を行なわせないため、使用頻
度の片寄りに起因する画像ムラが低減されることにな
る。
【0042】
【実施例】以下、図面に従って本発明の実施例を説明す
る。
【0043】(実施例1)図1に本実施例の特徴をもっ
とも良く表すところの電気回路部分のブロック図を示
す。その他の電気回路部分は図14と同じである。
【0044】5051は、ホストコンピュータ514か
ら受け取ったデータから生成されるイメージデータか
ら、カラー印字を行なわなければならないか否かを検出
するノズル使用数検出部である。
【0045】5052は、ノズル使用数検出部5051
からの検出信号によりノズル数が他より多い印字ヘッ
ド、本実施例ではブラックの印字ヘッドにそれぞれのノ
ズルの使用頻度を均一化するためのパターンを生成する
パターン生成部である。
【0046】5053は、該パターン生成部5052か
ら発生する該パターンとイメージバッファ5034内に
ある実際に印字しなければならない印字パターンとの論
理積を取るマスキング部である。該パターンは図2
(a)、(b)に示す二つのパターンがある。該二つの
パターンのドットが表示されているところは論理“1”
であり、それ以外の抜けているドットの部分は論理
“0”である。論理“1”の部分に該当するイメージバ
ッファ5034のイメージデータが印字される。以下図
2(a)のパターンを正パターン、図2(b)のパター
ンを逆パターンと呼ぶ。
【0047】該二つの正逆パターンを重ね合わせたとき
図2(c)となる。つまり、該二つのパターンを重ね合
わせたときにもとのイメージバッファ5034のイメー
ジデータの記録が完了することになる。
【0048】次に、カラー印字をしなければならないと
きの動作について図3を参照しながら説明する。
【0049】ホストコンピュータ514から送られてき
たデータがカラー印字を必要とするとき、ノズル使用数
検出部5051は検出信号をパターン生成部5052に
伝達する。するとパターン生成部5052は、マスキン
グ部5053にブラックのノズル2Bkの1ノズル目か
ら32ノズル目に正パターンデータ、ブラックのノズル
2Bkの33ノズル目から64ノズル目に逆パターンデ
ータを送り出す。マスキング部5053はイメージバッ
ファ5034から副走査方向に64ドット分、主走査方
向に1ドット分のイメージデータを引き出してくる。た
だし、1主走査目の記録においては、ブラックのノズル
2Bkの1ノズル目から32ノズル目のデータは、マス
キング部5053において処理することなくヘッドドラ
イバ506のブラックの印字ヘッドドライバーに送り出
す。ブラックのノズル2Bkの33ノズル目から64ノ
ズル目のデータは、マスキング5053において逆のパ
ターンとの論理積を取り、その結果をブラックの印字ヘ
ッドドライバーに送り出す。印字ヘッドドライバーは送
られてきたイメージデータをもとに記録を行なう。同様
にして、副走査方向に64ドット分、主走査方向に1ド
ット分ずつのイメージデータを引き出し、ブラックのノ
ズル2Bkの1ノズル目から32ノズル目まではそのま
まのイメージデータで、33ノズル目から64ノズル目
までは逆のパターンで、1走査目の記録を行なう。ブラ
ックのノズル2Bkの1ノズル目から24ノズル目は1
行目、25ノズル目から48ノズル目は2行目、49ノ
ズル目から64ノズル目は3行目の印字となる。
【0050】次に、記録用紙16は24ドットピッチ分
排紙され、キャリッジ11はホームポジションに戻る。
キャリッジ11が戻る間に以下の処理が取り行われる。
CPU501の制御によってイメージバッファ5031
から2主走査目にあたるシアンのイメージデータを副走
査方向に8ドット分、主走査方向に1ドット分引き出し
てきて、該イメージデータをヘッドドライバ506のシ
アンの印字ヘッドドライバーに送り出す。シアンのイメ
ージデータは連続した8ドット分を使用する。該イメー
ジデータは1行目にシアンのノズル2Cの17ノズル目
から24ノズル目までを使って印字される。
【0051】次に記録用紙16は8ドットピッチ分排紙
される。キャリッジ11はホームポジションに戻る。キ
ャリッジ11が戻る間に、次の印字の処理が行なわれ
る。ノズル使用数検出部5051は検出信号をパターン
生成部5052に伝達する。するとパターン生成部50
52は、マスキング部5053にブラックのノズル2B
kの1ノズル目から32ノズル目に正パターンデータ、
ブラックのノズル2Bkの33ノズル目から64ノズル
目に逆パターンデータを送り出す。マスキング部505
3はイメージバッファ5034から副走査方向に64ド
ット分、主走査方向に1ドット分のイメージデータを引
き出してきて、該イメージデータと該パターンとの論理
積を取る。その結果の副走査方向に64ドット分、主走
査方向に1ドット分のイメージデータをヘッドドライバ
506のブラックの印字ヘッドドライバーに送り出す。
該イメージデータをもとに副走査方向に64ドット分、
主走査方向に1ドット分ずつのデータをマスキング部5
053でマスキング処理し、印字ヘッドドライバーへ送
り出すことによって、図3の3主走査目の印字が行なわ
れる。印字は2行目の9ドット目から64ドット分とな
る。ブラックのノズル2Bkの1ノズル目から16ノズ
ル目は2行目、17ノズル目から40ノズル目は3行
目、41ノズル目から64ノズル目は4行目の印字とな
る。
【0052】次に、記録用紙16は16ドットピッチ分
排紙され、キャリッジ11はホームポジションに戻る。
キャリッジ11が戻る間に2主走査目と同様の処理が取
り行なわれる。シアンのイメージデータは連続した24
ドット分を使用する。該イメージデータをもとに図3の
4主走査目の印字が行なわれる。1行目にシアンのノズ
ル2Cの1ノズル目から16ノズル目までの印字を行な
う。このとき17ノズル目から24ノズル目は2行目の
印字を行なっている。
【0053】次に、記録用紙16は16ドットピッチ分
排紙される。キャリッジ11はホームポジションに戻
る。キャリッジ11が戻る間に3主走査目と同様にブラ
ックのノズル2Bkの5主走査目の処理が取り行なわれ
る。印字は3行目の17ドット目から64ドット分とな
る。ブラックのノズル2Bkの1ノズル目から8ノズル
目は3行目、9ノズル目から32ノズル目は4行目、3
3ノズル目から56ノズル目は5行目、57ノズル目か
ら64ノズル目は6行目の印字となる。ブラックの印字
ヘッドのノズルは1ノズルめから32ノズル目は図2
(a)に示す正のパターンで記録し、33ノズル目から
64ノズル目は図2(b)に示す逆のパターンで記録さ
れる。
【0054】次に、記録用紙16は8ドットピッチ分排
紙され、キャリッジ11はホームポジションに戻る。キ
ャリッジ11が戻る間に2・4主走査目と同様の処理が
取り行なわれる。シアンのイメージデータは連続した2
4ドット分を使用する。該イメージデータをもとに図3
の6主走査目の記録が行なわれる。2行目にシアンのノ
ズル2Cの1ノズル目から16ノズル目までの記録を行
なう。このとき17ノズル目から24ノズル目は3行目
の記録を行なっている。また、このとき同様に1行目に
マゼンタのノズル2Mの24ドット分の記録が行なわれ
る。
【0055】次に、記録用紙16は24ドットピッチ分
排紙される。キャリッジ11はホームポジションに戻
る。キャリッジ11が戻る間に3・5主走査目と同様に
ブラックのノズル2Bkの7主走査目の処理が取り行な
われる。記録は5行目の1ドット目から64ドット分と
なる。ブラックのノズル2Bkの1ノズル目から24ノ
ズル目は5行目、25ノズル目から48ノズル目は6行
目、49ノズル目から64ノズル目は7行目の記録とな
る。ブラックの印字ヘッドのノズルは、1ノズル目から
32ノズル目は奇数番目のノズルが使用され、33ノズ
ル目から64ノズル目は偶数番目のノズルが使用され
る。またこのとき、CPU501の制御によって、シア
ン、マゼンタの24ドット分の記録が行なわれるさら
に、1行目にイエローのノズル2Yの9ノズル目から2
4ノズル目までの記録を行なう。
【0056】以下、同様にしてブラックのノズルは、全
64ノズル内、1ノズル目から32ノズル目までを正の
パターン、33ノズル目から64ノズル目までを逆のパ
ターンで記録する。つまり、常に32ノズルを使用して
記録するスキャンプロセスを繰り返して行く。
【0057】以上のようにして、ブラックの印字ヘッド
はパターン生成部5052の生成するパターンに従っ
て、32本のノズルを駆動しながら記録を行なう。シア
ン、マゼンタ、イエローの印字ヘッドは全24ノズルを
使いながら記録を行なって行く。
【0058】以上による作用として、カラー印字時のブ
ラックの印字ヘッドのノズルの使用数をかたよることな
く使用することが実現できた。その効果として、印字ヘ
ッド内の温度を均一化することが出来、カラー印字か
ら、ブラックの印字ヘッドノズルの全体を使うモノクロ
印字に移ったときに、主走査方向の画像ムラをなくし、
高品位記録をすることが出来る。さらに、ノズルの使用
頻度の片寄りによるノズルどうしの劣化の差がなくな
り、経時変化による画像ムラも軽減することが出来る。
【0059】また、本実施例では、図3に示すように、
1主走査において、ブラックのノズル2Bkの1ノズル
目から32ノズル目までを、マスキング部5053の処
理を行なった。本発明は、これに限定されるものではな
く、例えば、図3の1主走査におけるブラックノズル2
Bkの1ノズル目から32ノズル目までの領域を、その
前の主走査で、2Bkの33ノズル目から64ノズル目
によって逆のパターンで記録してもよい。
【0060】(実施例2)図4は、実施例2を表すスキ
ャンプロセスを表した図である。簡単のために実施例1
と同様な部分の説明は省略する。
【0061】カラー印字をしなければならないときの動
作について図4を参照しながら説明する。
【0062】ホストコンピュータ514から送られてき
たデータがカラー印字を必要とするとき、ノズル使用数
検出部5051は検出信号をパターン生成部5052に
伝達する。するとパターン生成部5052は正パターン
を設定してマスキング部5053に正パターンデータを
送り出す。マスキング部5053はイメージバッファ5
034から1・2・3行目に該当する副走査方向に64
ドット分、主走査方向に1ドット分のイメージデータを
引き出してきて、該イメージデータと該パターンとの論
理積を取る。その結果の副走査方向に64ドット分、主
走査方向に1ドット分のイメージデータをヘッドドライ
バ506のブラックの印字ヘッドドライバーに送り出
す。該イメージデータをもとにマスキング部で処理した
データを印字ヘッドドライバへ送り出し、図4の1主走
査目の記録が行なわれる。ブラックの印字ヘッドのノズ
ルは1ノズル目から64ノズル目を使用し、図2(a)
に示す正のパターンで記録が行なわれる。
【0063】次に、記録用紙16は排紙されず、キャリ
ッジ11はホームポジションに戻る。キャリッジ11が
戻る間に以下の処理が取り行なわれる。
【0064】パターン生成部5052は逆パターンを設
定してマスキング部5053に逆パターンデータを送り
出す。マスキング部5053はイメージバッファ503
4から、正パターンの時と同じイメージデータを副走査
方向に64ドット分、主走査方向に1ドット分引き出し
てきて、該イメージデータと該パターンとの論理積を取
る。その結果の副走査方向に64ドット分、主走査方向
に1ドット分のイメージデータをヘッドドライバ506
のブラックの印字ヘッドドライバーに送り出す。該イメ
ージデータをもとに図4の2主走査目の記録が行なわれ
る。2主走査目では、ブラックの印字ヘッドのノズルは
1ノズル目から64ノズル目を使用し、図2(b)に示
す逆のパターンで記録が行なわれる。
【0065】次に、記録用紙16は24ドットピッチ分
排紙される。キャリッジ11はホームポジションに戻
る。キャリッジ11が戻る間に以下の処理が取り行なわ
れる。CPU501の制御によって、シアンの印字ヘッ
ド8ドット分のイメージデータがイメージデータバッフ
ァ5031から読みだされ、ヘッドドライバ506のシ
アンの印字ヘッドの印字ヘッドドライバーに送り出す。
該イメージデータをもとに図4の3主走査目の記録が行
なわれる。シアンの印字ヘッドのノズルは17ノズル目
から24ノズル目のノズルが使用される。
【0066】次に、記録用紙16は24ドットピッチ分
排紙される。キャリッジ11はホームポジションに戻
る。キャリッジ11が戻る間に3主走査目と同様の処理
が行なわれる。CPU501の制御によって、シアンの
1ノズル目から24ノズル目の記録が行なわれる。
【0067】次に、記録用紙11は16ドットピッチ分
排紙される。キャリッジ11はホームポジションに戻
る。キャリッジ11が戻る間に1主走査目と同様の処理
が行なわれる。
【0068】以下、ブラックの記録は、ブラックのノズ
ル32ドットの正パターン、32ドットの逆パターンを
記録するようにスキャンプロセスを繰り返して行く。
【0069】以上のようにして、ブラックの印字ヘッド
はパターン生成部5052の生成するパターンに従って
全64ノズルの内、常に32本のノズルを交互に駆動し
ながら記録を行なって行く。シアン、マゼンタ、イエロ
ーの印字ヘッドは全24ノズルを使いながら記録を行な
って行く。
【0070】以上による作用として、カラー印字時、ブ
ラックの印字ヘッドの全ノズルを使用して記録を行なっ
て行く。その効果として、印字ヘッド内の温度を均一化
することが出来、カラー印字から、ブラックの印字ヘッ
ドノズルの全体を使うモノクロ印字に移ったときに、主
走査方向の画像ムラをなくし、高品位記録をすることが
出来る。さらに、ノズルの使用頻度の片寄りによるノズ
ルどうしの劣化の差がなくなり、経時変化による画像ム
ラも軽減することが出来る。
【0071】(実施例3)図5は、実施例3を表すスキ
ャンプロセスを表した図である。実施例1と同様な部分
の説明は省略する。
【0072】カラー印字をしなければならいないときの
動作について図5を参照しながら説明する。
【0073】ホストコンピュータ514から送られてき
たデータがカラー印字を必要とするとき、ノズル使用数
検出部5051は検出信号をパターン生成部5052に
伝達する。するとパターン生成部5052は正パターン
を設定してマスキング部5053に正パターンデータを
送り出す。マスキング部5053はイメージバッファ5
034から1・2行目に該当する副走査方向に48ドッ
ト分、主走査方向に1ドット分のイメージデータを引き
出してきて、該イメージデータと該パターンとの論理積
を取る。その結果の副走査方向に48ドット分、主走査
方向に1ドット分のイメージデータをヘッドドライバ5
06のブラックの印字ヘッドドライバーに送り出す。該
イメージデータをもとに図5の1主走査目の記録が行な
われる。ブラックの印字ヘッドのノズルは1ノズル目か
ら48ノズル目を使用し、図2(a)に示す正のパター
ンで記録される。49ノズル目から64ノズル目は使用
しない。
【0074】次に、記録用紙16は排紙されず、キャリ
ッジ11はホームポジションに戻る。キャリッジ11が
戻る間に以下の処理が取り行なわれる。
【0075】パターン生成部5052は逆パターンを設
定してマスキング部5053に逆パターンデータを送り
出す。マスキング部5053はイメージバッファ503
4から、正パターンの時と同じイメージデータを副走査
方向に48ドット分、主走査方向に1ドット分引き出し
てきて、該イメージデータと該パターンとの論理積を取
る。その結果の副走査方向に48ドット分、主走査方向
に1ドット分ずつのイメージデータをヘッドドライバ5
06のブラック印字のヘッドドライバーに送り出す。該
イメージデータをもとに図5の2主走査目の記録が行な
われる。ブラックの印字ヘッドのノズルは1ノズル目か
ら48ノズル目を使用し、図2(b)に示す逆のパター
ンで記録される。1主走査目同様に、49ノズル目から
64ノズル目は使用しない。
【0076】次に、記録用紙16は24ドットピッチ分
排紙される。キャリッジ11はホームポジションに戻
る。キャリッジ11が戻る間に以下の処理が取り行われ
る。CPU501の制御によって、シアンの印字ヘッド
8ドット分のイメージデータがイメージデータバッファ
5031から読みだされ、ヘッドドライバ506のシア
ンの印字ヘッドの印字ヘッドドライバーに送り出す。該
イメージデータをもとに図5の3主走査目の記録が行な
われる。シアンの印字ヘッドのノズルは17ノズル目か
ら24ノズル目のノズルが使用される。
【0077】次に、記録用紙16は24ドットピッチ分
排紙される。キャリッジ11はホームポジションに戻
る。キャリッジ11が戻る間に1主走査目と同様の処理
が取り行なわれる。4主走査目ではシアンの印字ヘッド
とブラックの印字ヘッドが記録を行なう。
【0078】CPU501の制御によって、シアンの印
字ヘッド24ドット分のイメージデータがイメージデー
タバッファ5031から読みだされ、ヘッドドライバ5
06のシアンの印字ヘッドドライバーに送り出す。該イ
メージデータをもとに図5の4主走査目の記録が行なわ
れる。シアンの印字ヘッドのノズルは1ノズル目から2
4ノズル目の全ノズルが使用される。
【0079】パターン生成部5052は正パターンを設
定してマスキング部5053に正パターンデータを送り
出す。マスキング部5053はイメージバッファ503
4から3・4行目に該当する副走査方向に48ドット
分、主走査方向に1ドット分のイメージデータを引き出
してきて、該イメージデータと該パターンとの論理積を
取る。その結果の副走査方向に48ドット分、主走査方
向に1ドット分のイメージデータをヘッドドライバ50
6のブラックの印字ヘッドドライバーに送り出す。該イ
メージデータをもとに図5の4主走査目の記録が行なわ
れる。ブラックの印字ヘッドのノズルは1ノズル目から
48ノズル目のノズルを使用し、1主走査目同様、図2
(a)に示す正のパターンで記録される。
【0080】以上のようにして、ブラックの印字ヘッド
はパターン生成部5052の生成するパターンに従って
合計48本のノズルを駆動しながら記録を行なって行
く。シアン、マゼンタ、イエローの印字ヘッドは全24
ノズルを使いながら記録を行なって行く。
【0081】以下、ブラックのノズル上48本を使うよ
うにスキャンプロセスを繰り返して行く。
【0082】以上による作用として、カラー印字時のブ
ラックの印字ヘッドのノズルの使用数を多くして印字ヘ
ッド全体の使用割合を増やすことが実現できた。その効
果として、印字ヘッド内の温度を24ノズルしか使わな
いときよりも均一化することが出来、カラー印字から、
ブラックの印字ヘッドノズルの全体を使うモノクロ印字
に移ったときに、主走査方向の画像ムラを改善し、高品
位記録をすることが出来る。さらに、ノズルの使用頻度
の片寄りによるノズルどうしの劣化の差が少なくなり、
経時変化による画像ムラも軽減することが出来る。
【0083】(実施例4)図6は、実施例3を表すスキ
ャンプロセスを表した図であり、実施例1と同様な部分
の説明は省略する。
【0084】カラー印字をしなければならないときの動
作について図6を参照しながら説明する。
【0085】ホストコンピュータ514から送られてき
たデータがカラー印字を必要とするとき、ノズル使用数
検出部5051は検出信号をパターン生成部5052に
伝達する。するとパターン生成部5052は正パターン
を設定してマスキング部5053に正パターンデータを
送り出す。マスキング部5053はイメージバッファ5
034から1・2行目に該当する副走査方向に48ドッ
ト分、主走査方向に1ドット分ずつのイメージデータを
引き出してきて、該イメージデータと該パターンとの論
理積を取る。その結果の副走査方向に48ドット分、主
走査方向に1ドット分のイメージデータをヘッドドライ
バ506のブラックの印字ヘッドドライバーに送り出
す。該イメージデータをもとに図6の1主走査目の記録
が行なわれる。ブラックの印字ヘッドのノズルは17ノ
ズル目から64ノズル目のノズルを使用し、図2(a)
に示す正のパターンで記録される。1主走査目では、1
ノズル目から16ノズル目は使用しない。
【0086】次に、記録用紙16は16ドットピッチ分
排紙され、キャリッジ11はホームポジションに戻る。
キャリッジ11が戻る間に以下の処理が取り行われる。
【0087】パターン生成部5052は逆パターンを設
定してマスキング部5053に逆パターンデータを送り
出す。マスキング部5053はイメージバッファ503
4から、正パターンの時と同じイメージデータを副走査
方向に48ドット分、主走査方向に1ドット分引き出し
てきて、該イメージデータと該パターンとの論理積を取
る。その結果の副走査方向に48ドット分、主走査方向
に1ドット分ずつのイメージデータをヘッドドライバ5
06のブラックの印字ヘッドドライバーに送り出す。該
イメージデータをもとに図6の2主走査目の記録が行な
われる。ブラックの印字ヘッドのノズルは1ノズル目か
ら48ノズル目を使用し、図2(b)に示す逆のパター
ンで記録を行なう。2主走査目では、49ノズル目から
64ノズル目は使用しない。
【0088】次に、記録用紙16は24ドットピッチ分
排紙される。キャリッジ11はホームポジションに戻
る。キャリッジ11が戻る間に以下の処理が取り行なわ
れる。CPU501の制御によって、シアンの印字ヘッ
ド8ドット分のイメージデータがイメージデータバッフ
ァ5031から読みだされ、ヘッドドライバ506のシ
アンの印字ヘッドの印字ヘッドドライバーに送り出す。
該イメージデータをもとに図6の3主走査目の記録が行
なわれる。シアンの印字ヘッドのノズルは17ノズル目
から24ノズル目のノズルが使用される。
【0089】次に、記録用紙16は8ドットピッチ分排
紙される。キャリッジ11はホームポジションに戻る。
キャリッジ11が戻る間に1主走査目と同様の処理が取
り行なわれる。
【0090】以下、ブラックのノズル上48本、下48
本を交互に使うようにスキャンプロセスを繰り返して行
く。
【0091】以上のようにして、ブラックの印字ヘッド
は全64ノズルの内、上48本、下48本を交互に使用
し、パターン生成部5052の生成するパターンに従っ
て48ノズル中の24本のノズルを交互に駆動しながら
記録を行なって行く。シアン、マゼンタ、イエローの印
字ヘッドは全24ノズルを使いながら記録を行なって行
く。
【0092】以上による作用として、カラー印字時のブ
ラックの印字ヘッドのノズルの使用数を多くして印字ヘ
ッド全体の使用割合を増やすことが実現できた。その効
果として、印字ヘッド内の温度を、記録ヘッドのノズル
の内24ノズルしか使わないときよりも1ノズル目から
64ノズル目までを均一化することが出来、カラー印字
から、ブラックの印字ヘッドノズルの全体を使うモノク
ロ印字に移ったときに、主走査方向の画像ムラを改善
し、高品位記録をすることが出来る。さらに、ノズルの
使用頻度の片寄りによるノズルどうしの劣化の差が少な
くなり、経時変化による画像ムラも軽減することが出来
る。
【0093】(実施例5)図7は、実施例5を表すスキ
ャンプロセスを表した図であり、実施例1と同様な部分
の説明は省略する。
【0094】カラー印字をしなければならないときの動
作について図7を参照しながら説明する。
【0095】ホストコンピュータ514から送られてき
たデータがカラー印字を必要とするとき、ノズル使用数
検出部5051は検出信号をパターン生成部5052に
伝達する。するとパターン生成部5052は、マスキン
グ部5053にブラックのノズル2Bkに1ノズル目か
ら24ノズル目に正パターンデータ、ブラックのノズル
2Bkの25ノズル目から48ノズル目に逆パターンデ
ータを送り出す。マスキング部5053はイメージバッ
ファ5034から副走査方向に48ドット分、主走査方
向に1ドット分のイメージデータを引き出してきて、該
イメージデータと該パターンとの論理積を取る。その結
果の副走査方向に48ドット分、主走査方向に1ドット
分ずつのイメージデータをヘッドドライバ506のブラ
ックの印字ヘッドドライバーに送り出す。該イメージデ
ータをもとに図7の1主走査目の記録が行なわれる。ブ
ラックのノズル2Bkの1ノズル目から24ノズル目は
1行目、25ノズル目から48ノズル目は2行目の記録
となる。ブラックのノズル2Bkのノズルは1ノズル目
から24ノズル目は図2(a)に示す正のパターンで、
25ノズル目から48ノズル目は図2(b)に示す逆の
パターンで記録される。本実施例のカラー印字では、4
9ノズル目から64ノズル目は使用しない。
【0096】次に、記録用紙16は24ドットピッチ分
排紙され、キャリッジ11はホームポジションに戻る。
キャリッジ11が戻る間に以下の処理が取り行なわれ
る。CPU501の制御によって、イメージバッファ5
031から2主走査目にあたるシアンのイメージデータ
を副走査方向に8ドット分、主走査方向に1ドット分引
き出してきて、該イメージデータをヘッドドライバ50
6のシアンの印字ヘッドドライバーに送り出す。シアン
のイメージデータは連続した8ドット分を使用する。該
イメージデータは1行目にシアンのノズル2Cの17ノ
ズル目から24ノズル目までを使って記録される。さら
に、1主走査目と同様にブラックのノズル2Bkの1ノ
ズル目から48ノズル目が2・3行目に記録される。
【0097】次に、記録用紙16は24ドットピッチ分
排紙され、キャリッジ11はホームポジションに戻る。
キャリッジ11が戻る間に2主走査目と同様の処理が取
り行なわれる。シアンのイメージデータは連続した24
ドット分を使用する。該イメージデータをもとに図7の
3主走査目の印字が行なわれる。1行目にシアンのノズ
ル2Cの1ノズル目から16ノズル目までの記録を行な
う。このとき17ノズル目から24ノズル目は2行目の
記録を行なっている。さらに、2主走査目と同様にブラ
ックのノズル2Bkの1ノズル目から48ノズル目が3
・4行目に記録される。
【0098】次に、記録用紙16は24ドットピッチ分
排紙され、キャリッジ11はホームポジションに戻る。
キャリッジ11が戻る間に3主走査目と同様の処理が取
り行なわれる。マゼンタ・シアンのイメージデータは連
続した24ドット分を使用する。該イメージデータをも
とに図7の4主走査目の記録が行なわれる。1行目にマ
ゼンタのノズル2Mの1ノズル目から24ノズル目の記
録が行なわれる。2行目にシアンのノズル2Cの1ノズ
ル目から16ノズル目まで、3行目にシアンのノズル2
Cの17ノズル目から24ノズル目までの記録が行なわ
れる。さらに、3主走査目と同様にブラックのノズル2
Bkの1ノズル目から48ノズル目が4・5行目に記録
される。
【0099】以下、同様にしてブラックのノズル全64
本の内、常に48ノズルを使用し、その内24ノズルで
正パターン、24ノズルで逆パターンを記録するように
スキャンプロセスを繰り返して行く。ブラックのノズル
2Bkに正・逆のパターンを当てはめる時、1ノズル目
からだけでなく、17ノズル目から当てはめても構わな
い。
【0100】以上のようにして、ブラックの印字ヘッド
はパターン生成部5052の生成するパターンに従って
24本のノズルを交互に駆動しながら記録を行なって行
く。シアン、マゼンタ、イエローの印字ヘッドは全24
ノズルを使いながら記録を行なって行く。
【0101】以上による作用として、カラー印字時のブ
ラックの印字ヘッドのノズルの使用数をかたよることな
く使用することが実現できた。その結果として、印字ヘ
ッド内の温度を均一化することが出来、カラー印字か
ら、ブラックの印字ヘッドノズルの全体を使うモノクロ
印字に移ったときに、主走査方向の画像ムラを少なく
し、高品位記録をすることが出来る。さらに、ノズルの
使用頻度の片寄りによるノズルどうしの劣化の差がなく
なり、経時変化による画像ムラも軽減することが出来
る。
【0102】(実施例6)次に、本発明の第6実施例に
ついて説明する。
【0103】図17は本発明が適用可能な記録ヘッドで
あり、図に示されるように、イエロー、マゼンタ、シア
ン、黒のインクを吐出させるための各色のノズル群10
a、10b、10c、10dが相互にオーバーラップし
ないように構成されている。
【0104】図17に示されるような記録ヘッドを用い
れば多色画像を得るための記録ヘッドは一つで済むため
安価で小型の装置に大変適している。また記録ヘッドを
4個用いる場合に比べプリントに要する時間はかかるも
のの、インクのにじみが発生しにくく、高画質が期待で
きる。
【0105】図18および図19はこの記録ヘッドでい
ろいろな画像を印字する場合の印字方法を示すものであ
る。
【0106】まず図18は黒インク吐出用ノズル群10
dを用いて黒画像のみを印字する場合を説明するもの
で、ノズル群10dのノズルを全て(ここでは48個)
を用いると共に、記録ヘッドの走査が終了したら48ノ
ズル分だけ記録紙を送って次の行を印字する。この方法
は、特に図20(a)のように1ページ内の画像が黒だ
けの場合や、あるいは図20(b)のように1ページ内
に黒の画像とカラ−の画像が混在している場合でも、記
録紙の送り方向で黒画像とカラ−画像が分離している際
の黒画像部分(図20(b)では領域aおよび領域c)
の印字に有効であり、記録速度が早いという利点があ
る。尚、このタイプの記録ヘッドを用いる場合は、基本
的にカラ−の画像が存在する部分(図20(b)では領
域b)の記録紙の送りピッチはカラーインク吐出用のノ
ズル数(ここでは24個)分となる。
【0107】次に図19は、カラ−インク吐出用ノズル
10a、10b、10c、黒インク吐出用ノズル10d
を用いてカラ−画像を印字する場合を示したもので、各
色とも24個のノズルを用いている。同図では黒インク
を吐出するノズルとしては、シアンインク吐出用ノズル
10cに近い側のノズルを使用している。図中Yはイエ
ローのインクで印字したもの、Mはマゼンタのインクで
印字したもの、Cはシアンのインクで印字したもの、B
は黒のインクで印字したものを表している。
【0108】図19(a)〜(e)を用いてカラ−画像
が形成されるプロセスについて説明する。図19(a)
は記録ヘッドを図示した位置において走査し、その時に
黒の文字“B”の上半分24ノズル分を印字することを
示している。続いて記録紙を24ノズル分送り、図19
(b)の状態から黒の文字“B”の残りの下半分とシア
ンの文字“C”の上半分を印字する。さらに記録紙を2
4ノズル分送り、図19(c)に示すようにシアンの文
字“C”の下半分24ノズル分を印字すると共に、マゼ
ンタの文字“M”の上半分24ノズル分を印字する。以
上のような動作を図19(d)、(e)に示すように行
い、4色の印字を終了する。
【0109】本実施例では図17に示した構成の記録ヘ
ッドを用いるものである。前述のように各色のノズル群
10a、10b、10c、10dはお互いにオ−バ−ラ
ップしないような構成になっており、ノズル群10a、
ノズル群10b、ノズル群10cはそれぞれ24個のノ
ズルが、ノズル群10dは48個のノズルが1インチ当
り360個の密度で配置されている。
【0110】さらにノズル10dからは約80ngの黒
インクが、ノズル10a、10b、10cからは約40
ngのカラ−インクが吐出されるように構成されてい
る。
【0111】この記録ヘッドを用いて図20に示す様な
黒画像やカラ−画像を印字する基本的なプロセスについ
ては図18および図19を用いて説明したとおりである
が、本実施例では先に説明した黒インク吐出用のノズル
間で使用頻度差による濃度差が発生しないように、ペー
ジ毎に、使用する黒インク吐出用のノズルを切り変える
処理を行う。
【0112】すなわちカラー画像を印字するときは図1
9(a)〜(f)の印字プロセスと図21(a)〜
(g)の印字プロセスがペ−ジ毎に切り替わる。図19
に示すプロセスでは黒インク吐出用ノズル10dのうち
シアンインク吐出用ノズル10cに近い24ノズルを使
用するが、図21に示すプロセスではシアンインク吐出
用ノズル10cから最も遠ざかった24ノズルを使用す
る。その結果図19および図21に示すプロセスでは使
用される黒インク吐出用ノズルがペ−ジ毎に全面的に切
り変えられることになる。
【0113】図21(a)〜(g)に示すプロセスで
は、使用する黒インク吐出用ノズルが図3に示すプロセ
スに比べ、24ノズル分シアンインク吐出用ノズルから
遠ざかっているために、走査回数が1回多くなるが、1
ペ−ジの記録に要する時間の点では殆ど無視できる。
【0114】以上本実施例で説明したように、使用する
黒インク吐出用ノズルをページ間で切り変えるのでカラ
ー画像のみを連続して多数枚印字し続けても、全ての黒
インク吐出用ノズルが均等に使用され使用頻度差による
濃度差が発生することはない。
【0115】(実施例7)本施例では実施例6と同様に
黒インク吐出用ノズルの中で使用するノズルをペ−ジ毎
に切り変えると共に、高品位な黒画像を得ることができ
る方法について説明する。
【0116】図22は本実施例で用いる記録ヘッドの概
略を示したものであり、601は記録ヘッド、10はノ
ズル、10aはイエロ−インクを吐出させるためのノズ
ル、10bはマゼンタインクを吐出させるためのノズ
ル、10cはシアンインクを吐出させるためのノズル1
0dは黒インクを吐出させるためのノズルである。各色
のノズル群はお互いにオ−バ−ラップしないような構成
になっており、また各色のノズル群の間は、各色のノズ
ルにインクを供給するための液室が形成しやすいように
それぞれ8ノズル分のスペ−ス10e、10f、10g
が設けられている。ノズル群10a、ノズル群10b、
ノズル群10cはそれぞれ24個のノズルが、ノズル群
10dは64個のノズルが1インチ当り360個の密度
で配置されている。
【0117】さらに実施例1と同様にノズル10dから
は約80ngの黒インクが、ノズル10a、10b、1
0cからは約40ngのカラ−インクが吐出するように
構成されている。
【0118】次にこの記録ヘッドでいろいろな画像を印
字する場合の印字方法について以下に説明する。
【0119】黒インク吐出用ノズル群10dを用いて黒
画像のみを印字する場合は、先に図2を用いて説明した
方法と同様にノズル群10dのノズル64個全てを用い
るとともに、記録ヘッドの走査が終了したら64ノズル
分だけ記録紙を送って次の行を印字する。
【0120】図23はカラーインク吐出用ノズル10
a、10b、10c、黒インク吐出用ノズル10dを用
いてカラ−画像を印字する場合を示したもので、各色共
24個のノズルを用いている。図中Yはイエローのイン
クで印字したもの、Mはマゼンタのインクで印字したも
の、Cはシアンのインクで印字したもの、Bは黒のイン
クで印字したものを表している。
【0121】図23(a)〜(g)図を用いてカラー画
像が形成されるプロセスについて説明する。尚、同図に
よるカラー画像形成のプロセスでは黒インクを吐出する
ノズルとしてはシアンインク吐出用ノズル10cに近い
側のノズルを48ノズル使用している。
【0122】さらに黒画像を形成する際には記録ヘッド
の1回の走査によって行うのではなく、黒画像を二つに
分割し、分割したそれぞれの画像を2回の走査によって
行う。本実施例では図24(a)、(b)に示すような
市松模様の相補パターンに黒画像を分割し、それぞれの
パターンに応じた黒画像を別々の走査で印字することに
よって黒画像形成を行う。(a)、(b)のパターンが
重ねて記録されることにより、補完され(c)に示すよ
うにすべてのドットに対して記録がなされる隣接するド
ットが同時に記録されることがなく、黒の印字比率が高
い画像において、隣接するドットでのインクのあふれ出
しといった問題がなく定着性に優れた高品質な画像を記
録できる。
【0123】図23(a)図は記録ヘッド1を図示した
位置において走査し、その時に黒の文字“B”の上半分
24ノズル分のエリアを印字することを示している。こ
のとき黒の文字“B”の上半分の部分は図24(a)の
パタ−ンに対応した黒画像のみが印字される。
【0124】次に記録紙を24ノズル分送り、図23
(b)に示すように黒の文字“B”の上半分と下半分に
ついての印字が行われる。このときは図24(b)で示
すパタ−ンに対応した黒画像が印字される。その結果、
黒の文字“B”の上半分についてのみ画像形成が終了し
たことになる。
【0125】続いて記録紙を24ノズル分送り、図23
(c)に示すように黒の文字“B”の下半分とシアンの
文字“C”の一部を印字する。黒の文字“B”の下半分
については図24(a)のパタ−ンに対応した黒画像が
印字され、この段階で黒の文字“B”の画像形成は全て
終了する。
【0126】さらに記録紙を24ノズル分送り、図23
(d)に示すようにシアンの文字“C”の一部を印字す
ると共にマゼンタの文字“M”の一部を印字する。続い
て記録紙を24ノズル分送り、図19(e)に示すよう
にシアンの文字“C”の残りの部分を印字すると共にマ
ゼンタの文字“M”の一部を印字する。以下同様に図2
3(f)、および図23(g)に示すようにマゼンタの
文字“M”の残りの部分とイエロ−の文字“Y”の印字
を行い、4色の印字を終了する。
【0127】図25(a)〜(h)は、黒画像を形成す
るために使用した黒インク吐出用ノズルを、シアンイン
ク吐出用ノズルから最も遠ざかった48ノズルとしたと
きのカラー画像形成プロセスを示している。実施例1と
同様に、図23の場合と比べて走査回数が1回多くなっ
ている。
【0128】本実施例では図23と図25で示す画像形
成プロセスをページ毎に切り換える。その結果、黒イン
ク吐出用ノズルにおける使用頻度差による濃度差発生を
防止できる。さらに本実施例では黒画像に限って黒画像
を二つのパターンに分割し、それぞれを別々の走査で印
字するために濃度ムラが発生しにくく、高品位な黒画像
を得ることができる。
【0129】(実施例8)本実施例では実施例7で用い
た記録ヘッドと同じ記録ヘッドを用い、ペ−ジ毎の切り
換えを行なうことなく全ての黒インク吐出用ノズルが均
等に使用され、使用頻度差による濃度差発生を防止でき
る方法について説明する。
【0130】図26は黒インク吐出用ノズル10dを示
したものである。シアンインク吐出用ノズルに最も近い
ノズルを第1ノズル、最も遠いノズルを第64ノズルと
したとき、ノズル部Aは第1〜第16ノズル、ノズル部
Bは第17〜第24ノズル、ノズル部Cは第25〜第4
0ノズル、ノズル部Dは第41〜第48ノズル、ノズル
部Eは第49〜第64ノズルから構成されており、ノズ
ル部A、C、Eとノズル部B、Dとでは黒画像の形成プ
ロセスが異なっている。
【0131】すなわちノズル部A、C、Eでは図27
(a)〜(c)に示すパタ−ンに対応させて黒画像を3
つに分割し、分割した黒画像を3回の記録ヘッドの走査
で印字する。一方ノズル部B、Dでは実施例2と同様に
図24に示すように、黒画像を二つに分割し、分割した
黒画像を2回の記録ヘッドの走査で印字する。この方法
による画像形成のプロセスを図28(a)〜(h)を用
いて説明する。
【0132】まず図28(a)に示すように黒の文字
“B”の上半分を印字する。このとき黒インク吐出用ノ
ズル10dのノズル部Dにより、図29に示す文字
“B”の領域aのうち図24(a)のパタ−ンに対応し
た黒画像が、ノズル部Eにより、図29に示す文字
“B”の領域bのうち図27(a)のパタ−ンに対応し
た黒画像が印字される。
【0133】次に記録紙を24ノズル分送り、図28
(b)に示すような印字が行われる。すなわちノズル部
Bにより、図29に示す領域aのうち図24(b)のパ
タ−ンに対応した黒画像が印字され、またノズル部Cに
より、図29に示す領域bのうち図27(b)のパタ−
ンに対応した黒画像が印字される。さらにノズル部Dに
より、図29に示す領域cのうち図24(b)のパタ−
ンに対応した黒画像と、ノズル部Eにより、図29に示
す領域dのうち図27(b)のパタ−ンに対応した黒画
像が新たに印字される。この段階で図29に示す領域a
の黒画像形成は終了したことになる。
【0134】次に記録紙を24ノズル分送り、図28
(c)に示すような印字が行われる。すなわちノズル部
Aにより、図29に示す領域bのうち図27(c)のパ
タ−ンに対応した黒画像が、さらにノズル部Bにより、
図29に示す領域cのうち図24(a)のパタ−ンに対
応した黒画像が、またノズル部Cにより図29に示す領
域dのうち図27(c)のパタ−ンに対応した黒画像が
印字される。この段階で図13に示す領域bとcの黒画
像形成が終了したことになる。
【0135】続いて記録紙を24ノズル分送り、図28
(d)に示すように黒文字“B”の画像形成が終了する
と共にカラ−の文字の画像形成が開始される。すなわち
ノズル部Dにより、図29に示す領域dのうち図27
(a)のパタ−ンに対応した黒画像が印字され、またシ
アンインク吐出用ノズル10cによりシアンの文字
“C”の一部が印字される。
【0136】さらに記録紙を24ノズル分送った後、図
28(e)〜(h)に示すようにカラ−の文字が印字さ
れるが、カラ−の文字の画像形成については実施例2と
基本的に同じプロセスであるために説明を省略する。
【0137】以上説明したように、本実施例ではペ−ジ
毎に使用する黒インク吐出用ノズルを切り変えることな
く全ノズルをほぼ均等に使用することができ、使用頻度
差による濃度差発生を防止できる。また実施例7と同様
に黒画像を複数に分割し、複数回の記録ヘッドの走査に
よって印字するためより高品位な画像を得ることができ
る。
【0138】(その他の実施例)実施例7では、使用す
る黒インク吐出用のノズルを第1〜第48ノズルと第1
7〜第64ノズルとをペ−ジ毎に切り変え、それぞれに
おいて黒画像を二つに分割し、分割した画像を2回の走
査で印字を行ったが、使用する黒インク吐出用のノズル
を例えば第1〜第24ノズル、第25〜第48ノズル、
第41〜第64ノズルの3つに分けそれぞれをペ−ジ毎
に切り変えてもよい。この場合は黒画像を特に分割する
必要はなく、1回の走査で印字すればよい。
【0139】また、実施例7および実施例8では、黒画
像を複数のグル−プに分割し、分割されたそれぞれのグ
ル−プの黒画像を記録ヘッドの別々の走査で印字する例
について説明したが、複数のグル−プに分割する方法と
しては、図24や図27のパタ−ンに限定されることは
なく自由なパタ−ンで分割することが可能である。さら
にこのパタ−ンは固定のパタ−ンである必要は全くなく
ランダムなパタ−ンでも構わない。
【0140】また、実施例6〜8では複数色のインクを
吐出させるためのノズル群が一体に構成された記録ヘッ
ドを用いたが、図30(a)に示すようにカラ−インク
吐出用の記録ヘッド21と黒インク吐出用の記録ヘッド
22が別体に構成されていてもよいし、さらには、図3
0(b)に示すようにカラ−インクを吐出させるための
記録ヘッド23、24、25と黒インク吐出用の記録ヘ
ッド26が全て別体で構成されていてもよい。
【0141】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液的を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッドを用いた記録
装置において優れた効果をもたらすものである。
【0142】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一体一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成出来るので有効である。この気泡の成
長、収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書、同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、更に優れた記録を行うことが出
来る。
【0143】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書、米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0144】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0145】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0146】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付加時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0147】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0148】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、印
字ヘッド内の温度を均一化することが出来、カラー印字
から、ブラックの印字ヘッドノズルの全体を使うモノク
ロ印字に移ったときに、主走査方向の画像ムラをなく
し、高品位記録をすることが出来る。さらに、ノズルの
使用頻度の片寄りによるノズルどうしの劣化の差がなく
なり、経時変化による画像ムラも軽減することが出来
る。その上、ブラックの印字を千鳥パターンでシアン、
マゼンタ、イエロー印字よりも先に行なうために、ブラ
ックのインクの乾きが早く、インクのぬれによる画像の
劣化がない。
【0149】また以上説明したように、本発明によれば
カラー画像を印字するときの黒インク吐出用のノズルが
常に同一ノズルとならないように、ページ毎に使用する
ノズルを切り変えたり、あるいは印字に使用するノズル
数を増やして満遍なく使用するため、黒インク吐出用の
ノズル間で使用頻度による差が発生しにくく、その結
果、濃度ムラの生じない高品位な画像を常に得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかるインクジェット記録装
置の主要な部位のブロック図である。
【図2】ブラックの印字ヘッドを駆動するときのマスキ
ングパターンを示す図である。
【図3】実施例1に示した印字ヘッド全体のスキャンプ
ロセスを表した図である。
【図4】実施例2に示した印字ヘッド全体のスキャンプ
ロセスを表した図である。
【図5】実施例3に示した印字ヘッド全体のスキャンプ
ロセスを表した図である。
【図6】実施例4に示した印字ヘッド全体のスキャンプ
ロセスを表した図である。
【図7】実施例5に示した印字ヘッド全体のスキャンプ
ロセスを表した図である。
【図8】インクジェット記録装置全体を示す斜視図であ
る。
【図9】本発明のインクジェット記録装置に搭載される
キャリッジの詳細図である。
【図10】本発明のインクジェット記録装置に搭載され
るインクジェットヘッドの詳細図である。
【図11】本発明のインクジェット記録装置に搭載され
るインクジェットヘッドの内部構造を示す詳細図であ
る。
【図12】インクジェットヘッドの吐出原理を説明する
図である。
【図13】本発明のインクジェット記録装置の電気的回
路構成を示す図である。
【図14】本発明に係る技術的背景を説明するために、
モノクロ印字を行なうときのスキャンプロセスを説明し
た図である。
【図15】本発明に係る技術的背景を説明するために、
カラー印字をおこなうときのスキャンプロセスを説明し
た図である。
【図16】本発明に係る技術的背景を説明するために、
カラー印字をおこなうときのスキャンプロセスを説明し
た図である。
【図17】本発明を説明するための記録ヘッドの概略を
説明する図である。
【図18】黒画像のみを印字するプロセスを説明する図
である。
【図19】カラ−画像を印字するプロセスを説明する図
である。
【図20】黒画像とカラ−画像が混在する画像を示す図
である。
【図21】実施例1においてカラ−画像を印字するプロ
セスを説明する図である。
【図22】実施例2で使用する記録ヘッドの概略を説明
する図である。
【図23】実施例2においてカラ−画像を印字するプロ
セスを説明する図である。
【図24】実施例2において黒画像を分割するパタ−ン
を説明する図である。
【図25】実施例2においてカラ−画像を印字するプロ
セスを説明する図である。
【図26】実施例3において黒インク吐出用ノズルの分
割の仕方を説明する図である。
【図27】実施例3において黒画像を分割するパタ−ン
を説明する図である。
【図28】実施例3においてカラ−画像を印字するプロ
セスを説明する図である。
【図29】実施例3において黒画像の分割の仕方を説明
する図である。である。
【図30】カラー記録ヘッドの他の例を示す図である。
【符号の説明】
505 イメージプロセッサ 5051 ノズル使用数検出部 5052 パターン生成部 5053 マスキング部 5031 シアンのイメージデータを格納するイメージ
バッファ 5032 マゼンタのイメージデータを格納するイメー
ジバッファ 5033 イエローのイメージデータを格納するイメー
ジバッファ 5034 ブラックのイメージデータを格納するイメー
ジバッファ 2Y イエローのノズルグループ(24ノズル) 2M マゼンタのノズルグループ(24ノズル) 2C シアンのノズルグループ(24ノズル) 2Bk ブラックのノズルグループ(64ノズル)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八重樫 尚雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 北沢 宏明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ異なった数のノズルから成る複
    数の記録ヘッドを備え、前記ノズルよりインクを吐出し
    て記録を行なうインクジェット記録装置において前記複
    数の記録ヘッドそれぞれに該当するイメージデータを作
    成する手段と、 該イメージデータを記憶する記憶手段と、 前記記録ヘッドの全ノズルに対してその使用数を検出す
    る検出手段と、 前記複数の記録ヘッドの内、ノズル数が他より多い記録
    ヘッドの全ノズルに対して、その使用頻度を均一にする
    ための吐出パターンを生成する手段と、 前記記憶手段のイメージデータに該吐出パターンをマス
    キングする手段、 とを備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記吐出パターンを、記録媒体の所定の
    ページ毎に変更させる手段を有することを特徴とする請
    求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の記録ヘッドのそれぞれは、熱
    エネルギーを利用してインクに気泡を生成し、該気泡の
    生成に基づいてインクを吐出することを特徴とする請求
    項1記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 黒インクを吐出させるためのm個のノズ
    ル群と、カラーインクを吐出させるためのn個の(n<
    m)ノズル群を複数色分具備した記録ヘッドを被記録体
    に対して相対走査させて記録を行うインクジェット記録
    装置において、 前記相対走査の方向とほぼ直交する方向へ、前記被記録
    ヘッドと前記被記録体とを相対的に移動させる副走査手
    段と、 前記副走査手段による移動量をn個のノズル幅以内で決
    定する移動量決定手段と、 前記記録ヘッドのノズル群それぞれに該当するイメージ
    データを作成する手段と、該イメージデータを記憶する
    記憶手段と、 前記黒インクを吐出させるためのm個のノズルに対し、
    その使用頻度を均一にするための吐出パターンを生成す
    るパターン生成手段と、 前記記憶手段のイメージデータに該吐出パターンをマス
    キングする手段とを有することを特徴とするインクジェ
    ット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記吐出パターンを、記録を行う前記被
    記録体の所定ページ毎に変更する変更手段を有すること
    を特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装
    置。
  6. 【請求項6】前記吐出パターンは、前記黒インクを吐出
    させるためのノズル群による記録画像は、複数回の走査
    で形成するよう作成されることを特徴とする請求項4に
    記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記イメージデータが黒のみの画像から
    成るとき、前記移動量決定手段は、前記副走査手段によ
    る移動量をm個のノズル分とすることを特徴とする請求
    項4乃至6のいずれかに記載のインクジェット記録装
    置。
  8. 【請求項8】 前記カラーインクはイエロー、マゼン
    タ、シアンであることを特徴とする請求項4乃至7のい
    ずれかに記載のインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記黒インクを吐出させるためのノズル
    群とカラーインクを吐出させるためのノズル群はそれぞ
    れ別の記録ヘッドに具備されていることを特徴とする請
    求項1乃至8のいずれかに記載のインクジェット記録装
    置。
  10. 【請求項10】 前記記録ヘッドは、インクに熱エネル
    ギーを与える熱エネルギー発生手段を有し、インクに熱
    による状態変化を生起させ、該状態変化に基づいてイン
    クを前記ノズルから吐出させて飛翔的液滴を形成するこ
    とを特徴とする請求項4乃至9のいずれかに記載のイン
    クジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 黒インクを吐出させるためのm個のノ
    ズル群と、カラーインクを吐出させるためのn個(n<
    m)のノズル群を複数色分具備した記録ヘッドを被記録
    体に対して相対的に主走査させながら記録し、一回の主
    走査後、前記主走査とほぼ直交する方向へ前記被記録体
    を前記記録ヘッドに対して相対的に副走査させ、前記主
    走査と副走査をくり返しながら所望の画像を得るインク
    ジェット記録装置において、 記録を行う画像のイメージデータを記憶するステップ前
    記副走査における被記録体の記録ヘッドに対する走査の
    量を決定するステップ前記黒インクを吐出させるための
    ノズル群の中の使用する特定のノズルを選択するステッ
    プ前記選択ステップにて選択した黒インクを吐出させる
    ための特定のノズルと、前記カラーインクを吐出させる
    ためのノズル群とで記録を行うステップから成るインク
    ジェット記録方法。
  12. 【請求項12】 前記イメージデータが黒のみの画像か
    ら成るとき、前記副走査による走査の量をmノズル分の
    長さとし、前記黒インクを吐出させるためのノズルを全
    て選択して記録を行うことを特徴とする請求項11に記
    載のインクジェット記録方法。
  13. 【請求項13】 前記イメージデータが複数の色の画像
    から成るとき、前記副走査による走査の量をnノズル分
    の長さ以下とすることを特徴とする請求項11に記載の
    インクジェット記録方法。
  14. 【請求項14】 前記イメージデータが複数の色の画像
    から成るとき、前記選択ステップにより選択する特定の
    ノズルを、前記被記録体の所定のページ毎に異ならせる
    ことを特徴とする請求項11または13に記載のインク
    ジェット記録方法。
  15. 【請求項15】 前記カラーインクはイエロー、マゼン
    タ、シアンであることを特徴とする請求項1乃至14の
    いずれかに記載のインクジェット記録方法。
  16. 【請求項16】 前記黒インクを吐出させるためのノズ
    ル群およびカラーインクを吐出させるためのノズル群を
    一つの記録ヘッドに具備されていることを特徴とする請
    求項11乃至15のいずれかに記載のインクジェット記
    録方法。
  17. 【請求項17】 前記黒インクを吐出させるためのノズ
    ル群とカラーインクを吐出させるためのノズル群はそれ
    ぞれ別の記録ヘッドに具備されていることを特徴とする
    請求項11乃至15のいずれかに記載のインクジェット
    記録方法。
  18. 【請求項18】 黒インクを吐出させるためのm個のノ
    ズル群と、カラーインクを吐出させるためのn個(n<
    m)のノズル群を複数色分具備した記録ヘッドを被記録
    体に対して相対的に主走査させながら記録を行うインク
    ジェット記録方法において記録を行う画像のイメージデ
    ータを記録するステップと前記イメージデータに前記吐
    出パターンをマスキングするステップと前記イメージデ
    ータに従い記録を行うステップ、からなることを特徴と
    するインクジェット記録方法。
  19. 【請求項19】 前記カラーインクはイエロー、マゼン
    タ、シアンであることを特徴とする請求項18に記載の
    インクジェット記録方法。
  20. 【請求項20】 前記黒インクを吐出させるためのノズ
    ル群およびカラーインクを吐出させるためのノズル群は
    一つの記録ヘッドに具備されていることを特徴とする請
    求項18乃至19のいずれかに記載のインクジェット記
    録方法。
  21. 【請求項21】 前記黒インクを吐出させるためのノズ
    ル群とカラーインクを吐出させるためのノズル群はそれ
    ぞれ別の記録ヘッドに具備されていることを特徴とする
    請求項18乃至19のいずれかに記載のインクジェット
    記録方法。
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