JPH06210793A - 金属被覆合成樹脂板及びその製造方法 - Google Patents

金属被覆合成樹脂板及びその製造方法

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JPH06210793A
JPH06210793A JP18620692A JP18620692A JPH06210793A JP H06210793 A JPH06210793 A JP H06210793A JP 18620692 A JP18620692 A JP 18620692A JP 18620692 A JP18620692 A JP 18620692A JP H06210793 A JPH06210793 A JP H06210793A
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JP
Japan
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resin plate
metal foil
synthetic resin
metal
coated synthetic
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Application number
JP18620692A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Inoue
弘 井上
Akira Hosaka
明良 保坂
Mikio Ozawa
幹雄 小沢
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Toyo Kagaku Co Ltd
Original Assignee
Toyo Kagaku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属箔を合成樹脂板に接着しても該金属箔に
膨れやシワを生じさせず、より薄い金属箔であっても成
形可能にした金属被覆合成樹脂板を提供する。 【構成】 厚さ20〜120μmの範囲内で形成し予め
シボ加工を施した金属箔3を、粘度1×104 〜3×1
5 cps・190℃のホットメルト系接着剤を介して
熱可塑性樹脂板体1の表面に接着し被覆する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家屋の巾木、廻り縁、
浴室の内装材などとして使用される金属被覆合成樹脂板
に係り、成形が簡易であり、かつ、金属箔をより均一に
接着した金属被覆合成樹脂板及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、合成樹脂板に金属箔を成層する手
段としては、溶融した合成樹脂を金属箔と共に押し出す
ことにより融着する手段が知られている(特公昭52−
43230号公報、特公昭63−1171号公報)。
【0003】しかしながら、合成樹脂を金属箔に融着さ
せるためには、該金属箔に合成樹脂が与える圧力に耐え
られる保型性が要求されるため、該金属箔にはある程度
の厚み(一般に150μm以上)が要求される。また、
この手段には、前記公報に記載されているように、一旦
融着させた合成樹脂を剥離させるという二度手間な工程
が必要となるという課題がある。
【0004】かかる課題を解決する手段としては、金属
箔を合成樹脂に接着剤により接着させる手段が知られて
いる(実公昭61−14432号公報、実公昭63−4
1162号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金属箔
を合成樹脂に接着剤により接着させる場合、接着の際の
高温下における溶剤の膨張によって金属箔と合成樹脂板
との間に気泡が生じ、これにより金属被覆合成樹脂板表
面の金属箔に膨れが生じるという課題がある。
【0006】また、当該接着剤により接着して成形した
金属被覆合成樹脂板は、接着速度が遅いため、一般に金
属被覆合成樹脂板の両端部のみを梁などを介して重ねて
形状を安定させるが、この時に生じる撓みが金属箔と合
成樹脂板との間に剥離を生じさせ、この剥離が金属箔自
体にシワを生じさせるという課題がある。
【0007】一方、厚みが120μm以下の金属箔を用
いる際、該金属箔を該合成樹脂板の正面から側面や背面
にまで被覆する場合には金属箔の弾性によりスプリング
バックが生じ成形が困難であるという課題がある。
【0008】本発明の目的は、上記従来の欠点を解消す
べく発明されたものであって、金属箔を合成樹脂板に接
着しても該金属箔に膨れやシワを生じさせず、より薄い
金属箔であっても成形可能にした金属被覆合成樹脂板及
びその製造方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決する手段】本発明は、上記に鑑み発明され
たものであって、熱可塑性樹脂板体の表面に接着剤を介
して金属箔を接着した金属被覆合成樹脂板において、前
記接着剤を粘度1×104 〜3×105 cps・190
℃のホットメルト系接着剤にしたことを特徴とする金属
被覆合成樹脂板である。
【0010】ここで、上記ホットメルト系接着剤が採用
されるのは、該ホットメルト系接着剤には前記溶剤が混
入されていないため溶剤系接着剤において金属箔と合成
樹脂板との間に生じる気泡が生じないこと、接着速度が
早いため溶剤系接着剤において金属箔の側面に生じるシ
ワが生じないことが挙げられる。このホットメルト系接
着剤は、余りに粘度が高いと接着剤塗布時の溶融温度が
高くなり合成樹脂板体の保型性を消滅させ製造が困難に
なり、余りに粘度が低いと該接着剤を合成樹脂板体に均
一に付着できなくなるため、その粘度を1×104 〜3
×105 cps・190℃の範囲内に設定したものを採
用するのが好ましい。
【0011】該ホットメルト系接着剤のベースポリマー
としては、ポリエチレン、エチレン酢ビ共重合体、エチ
レンアクリル酸共重合体、エチレンアクリル酸エチル共
重合体、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂などがあ
り、これらは上記熱可塑性樹脂板の材質との関係におい
て適宜選択でき、一般的にはエチレン酢ビ共重合体が採
用され、耐熱性を考えるとポリアミド樹脂、ポリエステ
ル樹脂が好ましい。なお、その塗布量はそれぞれの接着
力により適宜選択される。
【0012】なお、本発明における熱可塑性樹脂として
は、巾木などとしての剛性や耐久性を有する材質であれ
ば適宜選択的に採用できるものであり、例えば、塩化ビ
ニル樹脂、ポリスチレン、ABS樹脂、アクリル樹脂、
ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂、ポリアミ
ド樹脂、ポリイミド樹脂、アセタール樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、ポリスルホン樹脂、若しくはポリフェニレ
ンオキシド樹脂等があり、さらにこれらの変性体やこれ
ら熱可塑性樹脂を2種以上組合わせたものがある。
【0013】また、本発明は、上記金属箔の厚みを20
〜120μmの範囲内で設定した場合において、該金属
箔に予めシボ加工を施すことを特徴とするものでもあ
る。
【0014】このシボ加工とは金属箔を梨地状に成形す
ることをいい、薄くすることによって強くなる金属箔の
弾性力を緩和するものである。
【0015】またさらに、本発明は、表面温度40〜7
0℃に保たれた熱可塑性樹脂板体の少なくとも正面と両
側面に、表面温度150〜210℃に保たれ裏面にホッ
トメルト系接着剤を塗布してなる厚さ20〜120μm
にしてシボ加工を施された金属箔を成層した後、加圧冷
却せしめることを特徴とする金属被覆合成樹脂板の製造
方法である。
【0016】本発明において、熱可塑性樹脂板体の表面
温度を40〜70℃としているのは、40℃未満である
とホットメルト系接着剤との接着性が低下するためであ
り70℃より高いと熱可塑性樹脂板体が変形してしまう
ためである。また、金属箔の表面温度を150〜210
℃としているのは150℃未満であるとホットメルト系
接着剤との接着性が低下するためであり210℃より高
いとホットメルト系接着剤の劣化が生じるためである。
【0017】ここで、ホットメルト系接着剤の溶融粘度
は、金属箔の表面温度によって変化するものであり、上
記課題を生じさせない範囲の例としては、例えば金属箔
の表面温度が190℃のときには1×104 〜3×10
4 cpsであるのが好ましい。
【0018】
【作用】本発明によれば、ホットメルト系接着剤により
熱可塑性樹脂板と金属箔が接着され、これにより高温下
の製造によって金属箔の表面に生じる膨れやシワを阻止
することができ、また、金属箔にシボ加工を施して簡易
に曲折加工し、これにより厚さ120μm以下の薄い金
属箔であっても簡易に合成樹脂板に接着被覆することが
できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は、本発明に係る金属被覆合成樹
脂板の一実施例を模式的に示した説明図である。
【0020】この実施例の金属被覆合成樹脂板は、長手
方向に延びる略板状であって幅方向端部の厚みを幅方向
中央部の厚みより厚くした熱可塑性樹脂板体1と、該熱
可塑性樹脂板体1の正面10、側面11、11、端部背
面12、12、折返背面13、13に付着されたホット
メルト系接着剤2と、該ホットメルト系接着剤2を介し
て前記熱可塑性樹脂板体1に接着される金属箔3で構成
されている。
【0021】前記熱可塑性樹脂板体1は発泡させた硬質
PVCからなるものであり、前記ホットメルト系接着剤
2は3.5×104 cps・190℃の粘度を有するポ
リエステル樹脂をベースポリマーとしたものであり、ま
た、前記金属箔3は厚さ50μmのステンレス箔にシボ
加工を施したものである。
【0022】ここで、図2において、本実施例にかかる
金属被覆合成樹脂板を製造する装置(本発明を具現化す
る装置)の全容を模式的に示めす。
【0023】幅方向の端部の厚みをその中央部より厚く
構成した熱可塑性樹脂板1が、押出機4により押し出さ
れた後、冷却装置5により冷却固化され、引取機6によ
り引き取られ、さらに、表面温度が55℃になるように
図示外の加熱器により加熱される。その一方で、図示外
の供給器から供給される帯状のステンレス箔3は、加熱
装置8、8により表面温度が180℃になるように加熱
された後、アプリケータ7により上記ホットメルト系接
着剤2が塗布される。そして、この金属箔3は、図1に
示すように、背面14以外の面(正面10、側面11、
11、端部背面12、12、折返背面13、13)にラ
ミネータ9により各々の面に密着され、ホットメルト系
接着剤2により接着される。
【0024】ステンレス箔3が成層された熱可塑性樹脂
板1は、冷却装置50により加圧冷却されて安定化さ
れ、カッターCにより所定長さに切断される。このカッ
ターCにより切断された金属被覆合成樹脂板は、図示外
のストックヤードに引取器60により搬送される。
【0025】本実施例にあっては、金属被覆合成樹脂板
における金属箔と合成樹脂板の接着にホットメルト系接
着剤を使用しているため、金属箔と合成樹脂板の間に気
泡が生じないという効果を有し、また、金属箔に予めシ
ボ加工しているため、薄い金属箔であってもスプリング
バックを抑えつつ簡易に金属被覆合成樹脂板を製造でき
るという効果を有する。
【0026】
【発明の効果】本発明にあっては、熱可塑性樹脂板体の
表面に接着剤を介して金属箔を接着した金属被覆合成樹
脂板において、前記接着剤を粘度1×104 〜3×10
5 cps・190℃のホットメルト系接着剤にしたこと
を特徴とし、これにより金属箔を合成樹脂板に接着して
も該金属箔に膨れやシワを生じさせないという効果を有
する。また、本発明は、厚さ20〜120μmの範囲内
で設定した金属箔を上記熱可塑性樹脂板体の少くとも正
面と両側面に接着する金属被覆合成樹脂板において、前
記金属箔に予めシボ加工を施したことを特徴とし、これ
により120μm以下の薄い金属箔であってもスプリン
グバックを抑えつつ簡易に成形することができるという
効果を有する。またさらに、本発明は、表面温度40〜
70℃に保たれた熱可塑性樹脂板体の少なくとも正面と
両側面に、表面温度150〜210℃に保たれ裏面にホ
ットメルト系接着剤を塗布してなる厚さ20〜120μ
mにしてシボ加工を施された金属箔を成層した後、加圧
冷却せしめることを特徴とし、これにより金属箔を合成
樹脂板に接着しても該金属箔に膨れやシワを生じさせな
いと共に120μm以下の薄い金属箔であってもスプリ
ングバックを抑えつつ簡易に成形することができるとい
う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金属被覆合成樹脂板の一実施例を
示した斜視図である。
【図2】図1の金属被覆合成樹脂板を製造する装置及び
本発明を具現化する装置の一例の全容を模式的に示した
説明図である。
【符号の説明】
1 熱可塑性樹脂板 2 ホットメルト系接着剤 3 ステンレス箔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂板体1の表面に接着剤2を
    介して金属箔3を接着した金属被覆合成樹脂板におい
    て、前記接着剤2を粘度1×104 〜3×105 cps
    ・190℃のホットメルト系接着剤にしたことを特徴と
    する金属被覆合成樹脂板。
  2. 【請求項2】 厚さ20〜120μmの範囲内で設定し
    た金属箔3を上記熱可塑性樹脂板体1の少くとも正面と
    両側面に接着する請求項1の金属被覆合成樹脂板におい
    て、前記金属箔3に予めシボ加工を施したことを特徴と
    する金属被覆合成樹脂板。
  3. 【請求項3】 表面温度40〜70℃に保たれた熱可塑
    性樹脂板体1の少なくとも正面と両側面に、表面温度1
    50〜210℃に保たれ裏面にホットメルト系接着剤2
    を塗布してなる厚さ20〜120μmにしてシボ加工を
    施された金属箔3を成層した後、加圧冷却せしめること
    を特徴とする金属被覆合成樹脂板の製造方法。
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