JPH0621071A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH0621071A
JPH0621071A JP17804592A JP17804592A JPH0621071A JP H0621071 A JPH0621071 A JP H0621071A JP 17804592 A JP17804592 A JP 17804592A JP 17804592 A JP17804592 A JP 17804592A JP H0621071 A JPH0621071 A JP H0621071A
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insulating film
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polysilicon
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Shigeki Sawada
茂樹 澤田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エミッタ領域、ベース電極引出し部、エミッ
タ電極引出し部を自己整合的に形成する。 【構成】 シリコン基板21表面のコレクタとなるN型
エピタキシャル層23上に、ベース電極となるポリシリ
コンを成長させた後、外部ベース層の不純物となるボロ
ンをイオン注入する。次にポリシリコンを開口させ、ポ
リシリコンベース電極26を形成する。そして超高真空
CVD法によりシリコンゲルマニウム混晶層27を成長
させた後、酸化膜28を全面に成長させる。全面に酸化
膜を成長させた後、熱処理によりポリシリコンベース電
極26中のボロンを拡散させて、P形ベースコンタクト
層29を形成する。酸化膜を異方性エッチングし、ポリ
シリコンベース電極26の側面に酸化膜サイドウォール
30を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造方法に
関し、特に超高速動作を特長とするバイポーラ型トラン
ジスタの製造方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】バイポーラトランジスタの微細化が進
み、ベース厚みが薄くなるにつれて、ベース抵抗の増大
により高周波特性が劣化する。それを避けるためベース
の不純物濃度を高くすると、それ以上にエミッタの濃度
も高くする必要がある。これはエミッタバンドギャップ
を縮小することで電流注入効率が低下する、すなわち電
流増幅率の低下につながる。それを防ぐにはエミッタ材
料のバンド幅をベース材料よりも大きくすることが必要
である。このため、ヘテロ接合のバイポーラトランジス
タ構造(HBT)が必要となる。
【0003】HBTの中では、シリコンゲルマニウム混
晶を用いたヘテロ構造が有効である。その結晶構造の整
合性の良さから、現在、実用化が進められている。特
に、シリコンゲルマニウムをベースに用いたHBTは、
LSIの分野が中心に用いられている。それはトランジ
スタ自体の高速性の点、GaAs系のHBTが優れてい
る。このため単体や小規模なICにはそのようなものが
使用される。一例として、シリコンゲルマニウム型のH
BTを実用化することが、アイ・イー・ディー・エム・
テクノロジー・ダイジェスト 1990年 第603ペー
ジ(IEDM Tech. Dig.(1990) p.6
03)に示されている。LSIの分野に用いるために、
自己整合構造とその製造プロセスが不可欠である。ベー
ス抵抗を低減させるために、エミッタ寸法を微細化した
り、真性ベース領域とベース電極間の距離を微細化する
こと、さらに寄生容量を低減させるために各領域の微細
化を行うことが必要である。このためには、これらの微
細化を自己整合構造で実現することが重要となる。
【0004】従来の技術による自己整合構造のシリコン
ゲルマニウムをベースとして用いたNPNトランジスタ
の工程順断面図を図4に示す。
【0005】図4aに示すように、コレクタとなるN型
シリコン基板1上にベース電極となるP型ポリシリコン
膜2と続いて酸化膜3を形成する。この後、フォトリソ
グラフィで所定の領域にパターニングしたレジスト(図
示せず)をマスクに、酸化膜3と続いてポリシリコン膜
2をエッチング除去する。その後レジトを除去し、真性
ベースおよびエミッタを形成する領域となるシリコン基
板1を露出させると同時に、ベース電極を形成する。
【0006】次に図4bのように、全面に成長した酸化
膜を異方性の高いドライエッチングで、シリコン基板1
が露出した近傍のポリシリコン膜2の側面に、酸化膜サ
イドウォール4を残す。そして熱処理でポリシリコン膜
2中のP型不純物をシリコン基板中1に導入し、P型外
部ベース層5を形成する。さらに超高真空CVD法等を
用い、ベース層となるP型のシリコンゲルマニウム混晶
層6を全面に成長する。
【0007】最後に図4cに示すように、エミッタ電極
となるN型ポリシリコン膜7を形成し、熱処理によりポ
リシリコン膜7中のN型不純物をP型のシリコンゲルマ
ニウム混晶層6中に導入し、N型エミッタ層8を形成す
る。
【0008】従来の技術による自己整合構造のシリコン
ゲルマニウムをベースとして用いたNPNトランジスタ
のもう一つの工程順断面図を図5に示す。
【0009】図5aに示すように、コレクタとなるN型
シリコン基板11上にベース電極となるP型ポリシリコ
ン膜12と続いて酸化膜13を形成する。この後、フォ
トリソグラフィにより所定の領域にパターニングしたレ
ジスト(図示せず)をマスクに、酸化膜13と続いてポ
リシリコン膜12をエッチング除去する。その後レジト
を除去し、真性ベースおよびエミッタを形成する領域と
なるシリコン基板11を露出させると同時に、ベース電
極を形成する。次に超高真空CVD法等を用い、ベース
層となるP型のシリコンゲルマニウム混晶層14を全面
に成長する。
【0010】そして図5bのように、レジストを全面に
塗布した後エッチバックすることにより、酸化膜13と
P型ポリシリコン膜12をエッチング除去しシリコン基
板11を露出させた凹部にレジスト15を残す。このレ
ジスト15をマスクに酸化膜13上のシリコンゲルマニ
ウム混晶層14をエッチング除去する。
【0011】最後に図5cに示すように、レジストを除
去した後、全面に成長した酸化膜を異方性の高いドライ
エッチングで、シリコンゲルマニウム混晶層14が露出
した近傍のポリシリコン膜12の側面に酸化膜サイドウ
ォール16として残す。そして熱処理でポリシリコン膜
12中のP型不純物をシリコン基板中11に導入し、P
型外部ベース層17を形成する。さらに、エミッタ電極
となるN型ポリシリコン膜18を形成し、熱処理により
ポリシリコン膜18中のN型不純物をシリコンゲルマニ
ウム混晶層14中に導入し、N型エミッタ層19を形成
する。
【0012】以上のようにこの方法によると、エミッタ
領域、ベース電極引出し部を自己整合的に形成できる。
フォトリソの限界を超えたエミッタ寸法の微細化や真性
ベース領域とベース電極間の距離の微細化を図ることが
でき、ベース抵抗の低減が可能となる。
【0013】図4に示されているように、P型外部ベー
ス層5とベース層となるP型のシリコンゲルマニウム混
晶層6のオーバーラップが問題となる。すなわち、この
不純物同士のオーバーラップ量が不十分であれば、コレ
クタエミッタ間の耐圧低下を招く。また、十分なオーバ
ーラップを得るためにP型外部ベース層5を深くすれ
ば、トランジスタの周辺成分の効果等でトランジスタの
高周波特性が低下する。このような問題は、酸化膜サイ
ドウォール4の形成後にベース層となるP型のシリコン
ゲルマニウム混晶層6を成長する場合、避けられない問
題である。
【0014】この問題を避けるためには、酸化膜サイド
ウォールを形成する前に、シリコンゲルマニウム層を成
長すれば良い。しかし、ポリシリコンベース電極上の酸
化膜上にもシリコンゲルマニウム層が形成されると、ポ
リシリコンエミッタ電極とポリシリコンベース電極間が
リークあるいは短絡する。この対策としては、酸化膜上
には成長せず、シリコン上にしか成長しないシリコンゲ
ルマニウムの選択成長技術を用いるか、シリコン上のシ
リコンゲルマニウム層をマスクし、酸化膜上のシリコン
ゲルマニウム層だけをエッチング除去する方法が考えら
れる。
【0015】シリコンゲルマニウムの選択成長は、例え
ばアプライド・フィジックス・レター 1988年 第5
2巻 第2242ページ(Appl. Phys. Le
tt.52(1988) p.2242)に示されてい
る。すなわちガスソース分子線エピタキシャル法を用い
る。また、アイ・イー・イー・イー エレクトロン・デ
バイス・レター 1989年 EDL−10 第159ペ
ージ(IEEE Electron Device L
ett. EDL−10(1989) p.159)に示
されている。すなわちランプ加熱制御の減圧CVD(L
RP)法を用いることで可能になる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成で、ガ
スソース分子線エピタキシャル法では、大量のシランガ
スを反応チャンバー内に蓄えるため、危険で同時に成長
速度が不安定である。またランプ加熱制御の減圧CVD
法では、大口径ウエハーのランプアニール用窓を高真空
封止することが困難である等、雰囲気制御に大きな問題
がある。以上のように選択成長では工業化することが非
常に困難である。
【0017】一方、選択性は無いが工業化に有利なもの
が、アプライド・フィジックス・レター 1988年 第
53巻 2555ページ(Appl. Phys. Le
tt.53(1988) p.2555)に示されてい
る。これは超高真空CVD法を用いて、シリコンゲルマ
ニウム混晶層をベースとして用いたヘテロエミッタトラ
ンジスタを、自己整合技術により形成する。
【0018】次に前記の従来技術の別の構成では、シリ
コン上のシリコンゲルマニウム層をマスクし、酸化膜上
のシリコンゲルマニウム層だけをエッチング除去する方
法が用いられている。しかし、この例では、エッチバッ
クでポリシリコンベース電極の凹部を埋め込んだレジス
ト15やあるいはポリシリコン膜をマスクとしてシリコ
ンゲルマニウム混晶層14をエッチングすると、凹部の
酸化膜13の側面にもシリコンゲルマニウム混晶層14
が残る。したがってその後の工程で酸化膜サイドウォー
ル16を形成しても、ベース電極の角でベース電極とな
るP型ポリシリコン膜12やシリコンゲルマニウム混晶
層14とエミッタ電極となるポリシリコン膜18間の絶
縁膜の膜厚が薄くなる。このため、耐圧や信頼性上の問
題が生じる。これも、ポリシリコン膜12上の酸化膜1
3を形成した後、酸化膜サイドウォール16を形成する
前にシリコンゲルマニウム混晶層14を成長する場合で
も、避けられない問題である。
【0019】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
するために本発明の半導体装置の製造方法は、第1導電
型のシリコン基板上に第2導電型の第1の多結晶シリコ
ン膜を形成する工程と、前記第1の多結晶シリコン膜の
所定の領域をエッチング除去し前記シリコン基板を露出
する工程と、前記第1の多結晶シリコン膜上と前記露出
したシリコン基板上と前記第1の多結晶シリコン膜の側
面に第2導電型のシリコンゲルマニウム層を成長する工
程と、前記第1の多結晶シリコン膜上にのみ第1の絶縁
膜を形成する工程と、全面に第2の絶縁膜を形成する工
程と、前記第1の多結晶シリコン膜の側面の前記シリコ
ンゲルマニウム層表面にのみ前記第2の絶縁膜を残す工
程と、前記第1の絶縁膜上と前記第2の絶縁膜上と前記
第2の絶縁膜上を除く前記シリコンゲルマニウム層上全
面に第1導電型の第2の多結晶シリコン膜を形成する工
程を有する。
【0020】また、第1導電型のシリコン基板上に第1
の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜上に第2
導電型の第1の多結晶シリコン膜を形成する工程と、前
記第1の多結晶シリコン膜上に第2の絶縁膜を形成する
工程と、前記第2の絶縁膜と続いて前記第1の多結晶シ
リコン膜の所定の領域をエッチング除去し前記第1の絶
縁膜を露出する工程と、前記前記露出した第1の絶縁膜
近傍で前記第1の多結晶シリコン膜の側面にのみ第3の
絶縁膜を残す工程と、前記露出した第1の絶縁膜と前記
第1の多結晶シリコン膜下の前記第1の絶縁膜をエッチ
ング除去し前記シリコン基板を露出する工程と、前記第
2の絶縁膜上と前記第3の絶縁膜上と、前記露出したシ
リコン基板上と前記第1の多結晶シリコン膜下の前記第
1の絶縁膜が除去された部分に第2導電型のシリコンゲ
ルマニウム層を成長する工程と、前記シリコンゲルマニ
ウム層上全面にエミッタ電極となる第1導電型の第2の
多結晶シリコン膜を形成する工程を有する。
【0021】
【作用】本発明の半導体装置の製造方法によると、酸化
膜上とシリコン上に対する選択成長性のない超高真空C
VD法等により成長したシリコンゲルマニウム混晶層を
ベースとするシリコンヘテロバイポーラトランジスタ
の、ベースおよびエミッタ電極をポリシリコン膜で形成
し、またエミッタ領域、ベース電極引出し部、エミッタ
電極引出し部を自己整合的に形成できる。
【0022】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図1のNPNト
ランジスタの工程順断面図で詳細に説明する。
【0023】図1aに示されるように、比抵抗10Ωc
m程度で(111)あるいは(100)のP型シリコン
基板21の表面に、フォトリソグラフィで所定領域に窓
を開けたレジスト(図示せず)をマスクにして、砒素あ
るいはアンチモンを1〜2×1015cm-2のドーズ量で
40〜60keVの加速エネルギーによりイオン注入す
る。そして酸素ガス中でのプラズマアッシングによりレ
ジストを除去した後、1200℃、30分程度の熱処理
を行い、接合深さ1〜2μmでシート抵抗50〜100
Ω/□程度のN型埋め込みコレクタ層22を形成する。
さらに、1050℃、80Torr程度の条件でジクロ
ールシランとアルシンのガスを用い、比抵抗0.5Ωc
m程度のN型エピタキシャル層23を0.5〜1μm以
下の膜厚で成長する。
【0024】次にN型エピタキシャル層23上全面にS
iH2Cl2、NH3との混合ガスを用いて減圧CVD
で、120nm程度の膜厚のシリコン窒化膜(図示せ
ず)を成長させる。このシリコン窒化膜は、フォトレジ
ストで形成されたレジストパターン(図示せず)をマス
クにして、素子分離領域を除去する。除去は、フロン系
と臭素系の混合ガスを用いてRFエッチングする。この
後、続いてSF6 ガスを用いてRFドライエッチングに
よりN型エピタキシャル層23にN型エピタキシャル層
23の膜厚の半分程度より若干大きい、深さ0.5μm
程度のシリコン溝(図示せず)を形成する。この後、酸
素プラズマアッシングによりレジストを除去した後、8
気圧程度の高圧でのパイロ酸化によりシリコン窒化膜を
マスクに選択的に素子分離LOCOS膜24を厚さ1μ
m程度に成長する。これによって、シリコン溝内を素子
分離LOCOS膜24で充填する。そしてリン酸液でシ
リコン窒化膜を除去する。
【0025】次に、図1bのように、ベース電極となる
ポリシリコン膜をシランガスを用いた減圧CVDで形成
する。ポリシリコン膜は膜厚400nm程度成長させた
後、ベース電極となるポリシリコン膜のシート抵抗を1
00Ω/□程度に低減するために、外部ベース層の不純
物拡散源となるボロンをドーズ量5×1015cm-2、エ
ネルギー40keV程度のイオン注入によりベース電極
となるポリシリコン膜に導入する。ここでイオン注入時
に、ベース電極となるポリシリコン膜を突き抜けてN型
エピタキシャル層23にボロンが達することによるトラ
ンジスタ特性の低下を防ぐために、ベース電極となるポ
リシリコン膜の膜厚やボロンのイオン注入エネルギーの
条件を設定する。
【0026】次に、1μm程度の大きさで開口されたレ
ジストパターン(図示せず)をマスクに、SF6 、C2
ClF5の混合ガスを用いて異方性ドライエッチングを
行い、ベース電極となるポリシリコン膜をエッチング除
去する。これによって、N型エピタキシャル層23が露
出する。真性ベース領域25の開口とポリシリコン膜ベ
ース電極26の形成を行う。その後レジストを酸素プラ
ズマアッシングで除去する。
【0027】そして、背圧10-9Torrでホットウォ
ール形の超高真空CVD法によりシリコンゲルマニウム
混晶層27を全面に成長する。成長時の真空度は10-2
Torr程度、成長温度は500〜600℃、成長ガス
はシランとGeH4 、ドーピングガスはジボランを用い
る。ボロン不純物濃度が5×1018cm-3程度で、ゲル
マニウムの混晶比が20%程度のシリコンゲルマニウム
層50nm程度とその上にシリコン層30nm程度の積
層構造のシリコンゲルマニウム混晶層27を成長する。
ポリシリコンベース電極26の表面および側面にはポリ
状に、真性ベース領域25の開口部のエピタキシャル層
23上に混晶層としてシリコンゲルマニウム層が形成さ
れる。
【0028】次に図1cのように、シランガスと酸素ガ
スを用いた400〜500℃での常圧CVD法で酸化膜
28を500nm程度全面に成長する。400〜500
℃での常圧CVD法で成長された酸化膜8はカバレージ
が悪く、真性ベース領域25の開口部近傍のエピタキシ
ャル層23表面やポリシリコンベース電極26の側面で
は、酸化膜28の膜厚はポリシリコンベース電極26上
の厚い部分の半分程度と薄い。その後、フッ酸によるウ
ェットエッチング等の等方性の酸化膜エッチングで、ポ
リシリコンベース電極26上にのみ酸化膜28が200
nm程度残る。
【0029】次に図1dに示されるように、ジクロール
シランとN2O の混合ガスを用いて減圧CVDにより全
面に酸化膜を300nm程度成長した後、窒素雰囲気中
で900℃、30分程度の熱処理を行い、ポリシリコン
ベース電極26中のボロン不純物を真性ベース領域25
の開口周囲のN型エピタキシャル層23に拡散させる。
これによって、接合深さが0.1μm程度のP形ベース
コンタクト層29が形成される。
【0030】その後、成長した酸化膜をCHF3 と酸素
の混合ガス中で異方性エッチングを施し、ポリシリコン
ベース電極26の側面に酸化膜サイドウォール30を形
成する。これによって、ポリシリコンベース電極26と
自己整合的にエミッタ電極引出し部開口31を形成す
る。この際エミッタ電極引出し部開口31周囲のどの位
置においても、ポリシリコンベース電極26と250n
m程度の間隔で等距離になる。
【0031】最後に、シランガスの減圧CVDにより2
00nm程度成長したポリシリコン膜を、所定領域を残
して露光現像したレジストパターン(図示せず)をマス
クにSF6 、C2ClF5の混合ガスでドライエッチング
し、ポリシリコンエミッタ電極32を形成する。酸素プ
ラズマアッシングでレジストを除去した後、砒素を60
keV程度で5×1015cm-2程度ポリシリコンエミッ
タ電極32中にイオン注入する。その後、850〜90
0℃で30分程度以下の熱処理を窒素雰囲気中で行い、
砒素不純物をエミッタ電極引出し部開口31を通してシ
リコンゲルマニウム混晶層27に拡散させ、30nm程
度の接合深さを有するN型エミッタ層33を形成する。
【0032】次に同様の製造方法での、本発明の第2の
実施例を図2のNPNトランジスタの工程順断面図で説
明する。
【0033】まず、第1の実施例と同様に、P型シリコ
ン基板41表面にN型埋め込みコレクタ層42、N型エ
ピタキシャル層43、素子分離LOCOS膜44、ポリ
シリコンベース電極45、シリコンゲルマニウム混晶層
46を形成した後、図2aに示されるように、SiH2
Cl2、NH3の混合ガスを用いて減圧CVDで全面にシ
リコン窒化膜47を50nm程度成長する。続いてシラ
ンガスでの減圧CVDでポリシリコン膜を全面に500
nm程度成長した後、SF6 、C2ClF5の混合ガスを
用いて異方性の高い条件でエッチバックし、真性ベース
領域の凹部にポリシリコン膜48を埋め込む。
【0034】次に図2bのように、真性ベース領域の凹
部に埋め込んだポリシリコン膜をマスクにポリシリコン
ベース電極45上のシリコン窒化膜をフロン系と臭素系
の混合ガス中でRFエッチングにより除去する。この
後、続いてSF6 ガスを用いたRFドライエッチングに
より真性ベース領域の凹部に埋め込んだポリシリコン膜
を除去する。さらに、真性ベース領域の凹部に残ったシ
リコン窒化膜をマスクにポリシリコンベース電極45表
面を900℃のパイロ酸化法で200nm程度の酸化膜
49を形成し、その後リン酸液にシリコン窒化膜を除去
する。
【0035】その後は第1の実施例と同様の工程であ
り、P型ベースコンタクト層、酸化膜サイドウォール、
エミッタ電極引出し部開口、ポリシリコンエミッタ電
極、N型エミッタ層を形成する。
【0036】次に、以上の二つの例とは異なる第3の実
施例を、図3のNPNトランジスタの工程順断面図を用
いて説明する。
【0037】第1、2の実施例と同様に、P型シリコン
基板51表面にN型埋め込みコレクタ層52、N型エピ
タキシャル層53、素子分離LOCOS膜54を形成し
た後、図3aに示されるように、SiH2Cl2、NH3
の混合ガスを用いて減圧CVDで全面にシリコン窒化膜
55を150nm成長する。そして、ベース電極となる
ポリシリコン膜をシランガスでの減圧CVDにより40
0nm程度、続いてポリシリコン電極間の絶縁膜となる
酸化膜56をジクロールシランとN2Oの混合ガスを用
いて減圧CVDにより200nm程度成長する。
【0038】次に、やはり第1、2の実施例と同様に、
ベース電極となるポリシリコン膜のシート抵抗を100
Ω/□程度に低減するために、外部ベース層の不純物拡
散源となるボロンをドーズ量1×1016cm-2、エネル
ギー60keV程度のイオン注入によりベース電極とな
るポリシリコン膜に酸化膜56越しに導入する。ここで
もイオン注入時に、ベース電極となるポリシリコン膜を
突き抜けてN型エピタキシャル層53にボロンが達する
ことによるトランジスタ特性の低下を防ぐために、ベー
ス電極となるポリシリコン膜の膜厚やボロンのイオン注
入エネルギーの条件を設定する。
【0039】次に、1μm程度の大きさで開口されたレ
ジストパターン(図示せず)をマスクに、CHF3 、ア
ンモニア、酸素の混合ガス中でのドライエッチングで酸
化膜46と、続いてSF6 、C2ClF5ガスでの異方性
ドライエッチングによりベース電極となるポリシリコン
膜をエッチング除去する。これによって、シリコン窒化
膜55を露出させ、真性ベース領域57の開口とポリシ
リコンベース電極58の形成を行う。その後レジストを
酸素プラズマアッシングで除去する。
【0040】さらに図3bに示されるように、ジクロー
ルシランとN2Oとの混合ガスを用いて減圧CVDによ
り全面に膜厚300nm程度の酸化膜を成長する。この
後、酸化膜をCHF3 と酸素ガス中での異方性エッチ
し、ポリシリコンベース電極58の側面に酸化膜サイド
ウォール59を形成する。これによって、ポリシリコン
ベース電極58と自己整合的にエミッタ電極引出し部開
口60を形成する。これによって第1の実施例と同様
に、エミッタ電極引出し部開口60周囲のどの位置にお
いても、ポリシリコンベース電極58と250nm程度
の間隔で等距離になる。
【0041】次に、リン酸液によるウェットエッチ等の
等方性エッチにより真性ベース領域57の開口部のシリ
コン窒化膜55と、さらにポリシリコンベース電極58
下の、真性ベース領域57の開口部近傍のポリシリコン
ベース電極58の端から0.3μm程度入り込んだ部分
までの窒化膜55を除去する。
【0042】最後に図3cのように、背圧10-9Tor
rでホットウォール形の超高真空CVD法によりシリコ
ンゲルマニウム混晶層61を全面に成長する。第1、2
の実施例と同様に、成長時の真空度は10-2Torr程
度、成長温度は500〜600℃、成長ガスはシランと
GeH4 、ドーピングガスはジボランを用いる。ボロン
不純物濃度が5×1018cm-3程度で、ゲルマニウムの
混晶比が20%程度のシリコンゲルマニウム層50nm
程度と、その上にシリコン層30nm程度の積層構造の
シリコンゲルマニウム混晶層61を成長する。
【0043】そして、シランガスの減圧CVDにより2
00nm程度成長したポリシリコン膜を、所定領域を残
して露光現像したレジストパターン(図示せず)をマス
クにSF6 、C2ClF5の混合ガスでドライエッチング
する。これによって、ポリシリコンエミッタ電極62を
形成する。この後、酸素プラズマアッシングでレジスト
を除去する。次に、砒素を60keV程度で5×1015
cm-2程度ポリシリコンエミッタ電極62中にイオン注
入する。その後、850〜900℃で30分程度以下の
熱処理を窒素雰囲気中で行い、砒素不純物をエミッタ電
極引出し部開口60を通してシリコンゲルマニウム混晶
層61に拡散さる。これによって、30nm程度の接合
深さを有するN型エミッタ層63を形成する。同時に、
ポリシリコンベース電極58中のボロン不純物を真性ベ
ース領域57の開口周囲のシリコンゲルマニウム混晶層
61に拡散させ、接合深さが0.1μm程度のP形ベー
スコンタクト層64を形成する。
【0044】以上のように、シリコンゲルマニウム混晶
層をベースとするシリコンヘテロバイポーラトランジス
タの、ベースおよびエミッタ電極をポリシリコン膜で形
成し、またエミッタ領域、ベース電極引出し部、エミッ
タ電極引出し部を自己整合的に形成できる。したがっ
て、ベース抵抗低減のためのエミッタ寸法の微細化や真
性ベース領域とベース電極間の距離の微細化、また寄生
容量低減のための各領域の微細化を図ることができ、ト
ランジスタの高周波特性を大幅に向上できる。またシリ
コンゲルマニウム混晶層ベースを、酸化膜上とシリコン
上に対する選択性は無いが、工業化という面で有利な超
高真空CVD法で成長でき、実用化やコストの面で大き
なメリットを有する。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明の半導体装置
の製造方法によると、ベース抵抗低減のためのエミッタ
寸法の微細化や真性ベース領域とベース電極間の距離の
微細化、また寄生容量低減のための各領域の微細化を図
ることができる。このため、トランジスタの高周波特性
を大幅に向上できる。工業化という面で有利な超高真空
CVD法で成長でき、実用化やコストの面で大きなメリ
ットを有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の半導体装置の製造方法
を示す工程順断面図
【図2】本発明の第2の実施例の半導体装置の製造方法
を示す工程順断面図
【図3】本発明の第3の実施例の半導体装置の製造方法
を示す工程順断面図
【図4】従来技術の半導体装置の製造方法を示す工程順
断面図
【図5】従来技術の半導体装置の製造方法を示す工程順
断面図
【符号の説明】
21 シリコン基板 22 埋め込みコレクタ層 23 エピタキシャル層 24 素子分離LOCOS膜 25 真性ベース領域 26 ポリシリコンベース電極 27 シリコンゲルマニウム混晶層 28 酸化膜 29 ベースコンタクト層 30 酸化膜サイドウォール 31 エミッタ電極引出し部開口 32 ポリシリコンエミッタ電極 33 エミッタ層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1導電型のシリコン基板上に第2導電型
    の第1の多結晶シリコン膜を形成する工程と、前記第1
    の多結晶シリコン膜の所定の領域をエッチング除去し前
    記シリコン基板を露出する工程と、前記第1の多結晶シ
    リコン膜上と前記露出したシリコン基板上と前記第1の
    多結晶シリコン膜の側面に第2導電型のシリコンゲルマ
    ニウム層を成長する工程と、前記第1の多結晶シリコン
    膜上にのみ第1の絶縁膜を形成する工程と、全面に第2
    の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の多結晶シリコン
    膜の側面の前記シリコンゲルマニウム層表面にのみ前記
    第2の絶縁膜を残す工程と、前記第1の絶縁膜上と前記
    第2の絶縁膜上と前記第2の絶縁膜上を除く前記シリコ
    ンゲルマニウム層上全面に第1導電型の第2の多結晶シ
    リコン膜を形成する工程を有する半導体装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】第1導電型のシリコン基板上に第1の絶縁
    膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜上に第2導電型
    の第1の多結晶シリコン膜を形成する工程と、前記第1
    の多結晶シリコン膜上に第2の絶縁膜を形成する工程
    と、前記第2の絶縁膜と続いて前記第1の多結晶シリコ
    ン膜の所定の領域をエッチング除去し前記第1の絶縁膜
    を露出する工程と、前記前記露出した第1の絶縁膜近傍
    で前記第1の多結晶シリコン膜の側面にのみ第3の絶縁
    膜を残す工程と、前記露出した第1の絶縁膜と前記第1
    の多結晶シリコン膜下の前記第1の絶縁膜をエッチング
    除去し前記シリコン基板を露出する工程と、前記第2の
    絶縁膜上と前記第3の絶縁膜上と、前記露出したシリコ
    ン基板上と前記第1の多結晶シリコン膜下の前記第1の
    絶縁膜が除去された部分に第2導電型のシリコンゲルマ
    ニウム層を成長する工程と、前記シリコンゲルマニウム
    層上全面にエミッタ電極となる第1導電型の第2の多結
    晶シリコン膜を形成する工程を有する半導体装置の製造
    方法。
  3. 【請求項3】シリコンゲルマニウム層を10-7Torr
    以下の背圧の10-1Torr以下での減圧CVD法で形
    成することを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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