JPH06210529A - 長尺のワーク加工機 - Google Patents

長尺のワーク加工機

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Publication number
JPH06210529A
JPH06210529A JP32694892A JP32694892A JPH06210529A JP H06210529 A JPH06210529 A JP H06210529A JP 32694892 A JP32694892 A JP 32694892A JP 32694892 A JP32694892 A JP 32694892A JP H06210529 A JPH06210529 A JP H06210529A
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JP
Japan
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work
machining
stopper
processing
tool
Prior art date
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Pending
Application number
JP32694892A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Iimura
善孝 飯村
Masahiro Yokoi
正裕 横井
Masaaki Iwakura
正明 岩倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YKK Corp
Original Assignee
YKK Corp
Yoshida Kogyo KK
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Application filed by YKK Corp, Yoshida Kogyo KK filed Critical YKK Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】長尺のワークを複数の刃物台により複数の加工
を同時になし得る方式の加工機において、長さの異なる
ワークに対して簡単な操作で高精度の位置決めを行う。 【構成】固定ベース2 のワーク設置部両端にワーク1 の
長手方向に進退可能な端部ストッパを設け、中間部には
ワーク1 と直交方向に進退する中間部ストッパ7 を1以
上設ける。単一の長尺ワーク1 の加工時には中間部スト
ッパ7 を離間させておき、ワーク1 の一端面を一方の端
部ストッパに当接させ、他方の端部ストッパを他端面に
当接させたのち、複数のバイス6 でワークをクランプ
し、次いで両端部ストッパを離間させる。また、複数の
ワーク1 を同時に加工するときは中間ストッパ7 に各ワ
ーク1 の一端面を当接させてから、端部ストッパを他端
面に当接し、バイス6 で固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばアルミサッシの
ごとき長尺のワークを効率的に加工するに適した加工機
に関し、更に詳しくは2以上の刃物台を備え、各刃物台
が同時に又は単独で一定のプログラムに従って自動的に
作動される加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、各種ワークに切削加工等を効
率的に施すために複数の刃物台を備え、単一又は複数の
ワークを同時加工するようにした工作機械や長尺のワー
ク加工機が知られている。かかる工作機械の一例として
は、例えば特開平2−30401号公報、特開平2−3
0401号公報に開示された2主軸対向型CNC旋盤が
あり、また長尺のワーク加工機の例としては、例えば特
開平4−193440号公報に開示されたマルチコラム
自動加工機がある。
【0003】上記加工機のうち、2主軸対向型CNC旋
盤は共通のベースに2台のタレット型刃物台を配設する
と共に、それぞれがワークを保持して回転する主軸を備
えた2台の主軸台が対向配置されて2組の加工ユニット
を備え、一方の主軸台はベース上に固定され、他方の主
軸台は主軸方向にのみ位置決め可能とし、一方、前記2
台の2台のタレット型刃物台のうち、前記一方の固定主
軸台に対応する刃物台は主軸と平行な方向及び主軸に直
交する方向にそれぞれ制御移動が可能とされ、他方の固
定主軸台に対応する刃物台は主軸に直交する方向にのみ
制御移動が可能とされている。
【0004】この2主軸対向型CNC旋盤によれば、そ
れぞれの主軸に別個のワークが保持され、主軸を回転さ
せながら各ワークが対応する刃物台の工具によりそれぞ
れ独立して加工されるものである。そして、同旋盤によ
るワークの加工は、まず単一のワークを第1の加工ユニ
ットの加工プログラムに従って所定の加工をなしたの
ち、同ワークを第2の加工ユニットに受渡し、同ユニッ
トの加工プログラムに従って残る加工を完了させる加工
法と、両者に同一の加工プログラムを設定しておいて、
2個のワークを同時に加工する加工法とが採用できると
いうものである。
【0005】一方の上記マルチコラム自動加工機は、固
定ベース上に並設された複数のクランプにより長尺のワ
ークが水平に支持されると共に、複数の工具ヘッドをも
つイッデックステーブルを備える複数のコラムが前記ワ
ークに平行に位置決め移動可能に設置されている。更
に、前記各クランプもワークの長手方向に位置決め移動
が可能とされ、また前記インデックステーブルは回転円
盤からなり、その上に多数の工具ヘッドを放射状に取り
付けている。
【0006】このマルチコラム自動加工機によれば、長
尺のワークを固定ベース上にクランプを介して水平に固
定支持した状態で、同ワークの長手方向の複数の箇所に
複数の工具によって同時加工を行うことを可能してお
り、しかもイッデックステーブルの割出し回転動作によ
り複数の工具中から任意の工具を選択すると共に、特定
の工具を任意の方向からワークに向けることを可能にし
ているため、ワークの全面に所望の加工をすることが可
能になるというものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記2主軸
対向型CNC旋盤の場合には、主軸のチャックに片持ち
支持されたワークが主軸と共に回転して旋削する方式で
あるため、ワーク位置は主軸の位置決めにより決定され
る。この位置決め動作は、ワークの加工データに基づく
指令によりなされるものであり、全てが数値制御によ
る。かかるワークの位置決め動作は、ワークが短尺であ
るため可能となる。
【0008】これに対し、長尺のワークを加工する上記
マルチコラム自動加工機によれば、ワークは固定ベース
上の定位置に固定され、コラムの移動と工具の作動とに
より所望の加工を施すものである。一方、アルミサッシ
に限らず、この種の長尺のワークは多様な寸法をもって
おり、しかも必ずと言っていいほど端部加工が要求され
る。従って、当然に高度なワークの位置決め精度が求め
られるばかりでなく、ワーク端部をクランプすることは
可能な限り避ける必要がある。しかるに、上記公報には
単にワークを位置が調整可能なクランプにより複数の箇
所で支持することの開示がなされているのみで、ワーク
の位置決めに関する開示は全くなされていない。
【0009】これは、同公報の記載から明らかなごとく
上記マルチコラム自動加工機が単一のワークに対して複
数の加工を同時に行うことだけを念頭において開発され
たものであり、単に一般的な位置決め機構を用いてワー
クの位置決めをするだけで十分であるがためである。そ
して、このことは複数の異なるワークに同時加工を行お
うとするとき発生する加工基準位置の決定等の様々な問
題点に関して言及されておらず、また例えば複数のワー
クに対する同時進行の加工手順等も具体的に開示されて
いない点からも理解できるところである。
【0010】本発明の目的は、上記マルチコラム自動加
工機のように長尺のワークをベースの一部に固定して複
数の加工を同時になし得る方式の加工機において、長さ
の異なるワークに対して簡単な操作で高精度の位置決め
ができ、単一のワークに対する複数の加工のみならず、
複数のワークに対する複数の同時加工を可能にした長尺
のワーク加工機を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は位置決め固定された長尺のワークに沿って
位置決め移動が可能な2以上の刃物台を備え、各刃物台
を単独に又は同時に作動させることにより前記長尺のワ
ークに所望の加工を施す加工機において、前記ワークの
設置部両端に設けられ、ワークの長手方向に進退可能な
端部ストッパーと、前記ワーク設置部の中間部に1以上
設けられ、ワークと直交する方向に進退する中間部スト
ッパーとを備えてなることを特徴とする長尺のワーク加
工機を主要な構成としている。また、好適な実施例によ
れば前記各ストッパー間に、それぞれ2以上のバイスが
ワーク設置部に沿って位置決め移動可能に設置され、前
記各刃物台にはそれぞれ自動工具交換装置が取り付けら
れている。
【0012】
【作用】複数本のワークを同時に加工する場合には、中
間部ストッパーを上方に作動させて、その規制部をワー
クの端面に当接する位置まで上昇させる。次いで、前記
中間部ストッパーの左右に配設された複数のバイスにそ
れぞれのワークを載置したのちに、各ワークの一端面を
前記規制部材の左右側面に当接させる。続いて、固定ベ
ースの左右両端部に設置された端部ストッパーを前進さ
せて、その規制部を各ワークの他端面にそれぞれ当接さ
せる。この当接を終えると、前記バイスを作動させて可
動顎部を固定顎部に向けて移動させ、各ワークの側面を
両顎部によって挟持固定する。以上の動作が全て完了す
ると、端部加工時における工具との干渉を避けるため前
記中間部ストッパー及び端部ストッパーを元位置に戻
し、ワークのセットを終了する。
【0013】以上の手順から理解できるように、複数の
ワークを同時加工するにあたっての上記中間部ストッパ
ーは、ワークの基準位置を決定するための位置決め機能
を有するものであり、この中間部ストッパーの規制部材
に当接するワーク端部位置を基準として、前記端部スト
ッパーの規制部材のワーク端面が当接する位置からワー
クの加工基準点が決定される。
【0014】また、単一の長尺なワークに対して複数の
加工を同時に行おうとする場合には、まず左右の端部ス
トッパーのうち一方の端部ストッパーの規制部を設定位
置に固定すると共に、中間部ストッパーの規制部材をワ
ークの下面位置より下方に移動させる。次いで、前記一
方の端部ストッパーの規制部の側面にワークの一端面を
当接させるようにしてバイス上に載置したのち、他方の
端部ストッパーの規制部の側面を同ワークの他端面に当
接させる。この状態で、全バイスを作動してワークを長
さ方向の複数の箇所でクランプする。このあと、端部加
工時における工具との干渉を避けるため、左右の規制部
をワークの両端面から離間させる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の代表的な実施例を図面に基づ
いて具体的に説明する。図1は固定ベース上に2台の刃
物台を搭載した本発明のアルミサッシ用加工機の全体構
成を示す概略正面図であり、図2は同機の平面図、図3
は同機により2本のワークを同時加工するときのローデ
ィング時における本発明の特徴部をなす端部ストッパー
と中間部ストッパーの作動説明図、図4は同じく単一の
ワークを加工するときの中間部ストッパーの作動説明図
である。
【0016】上記アルミサッシ用加工機は、上述のごと
く長尺のアルミサッシ1の加工スペースを確保した長尺
の固定ベース2に2台の刃物台3を搭載している。図示
例では縦型フライス盤(ボール盤としても機能する。)
が使われており、図示を省略しているが当然に自動工具
交換装置も備えている。前記刃物台3は複合テーブルを
備え、固定ベース2の長手方向に平行に設けられたレー
ル4上を第1スライドテーブル3aが位置決め可能に移
動すると共に、第2スライドテーブル3bが前記レール
4に直交する方向に位置決めが可能に移動する。そのた
めの制御駆動手段としては公知の手段が採用され、例え
ば図示せぬ送りネジとボールナットが取り付けられ、制
御装置5からの指令に基づき同じく図示せぬ送りモータ
の回転角を制御することにより常法に従って上記2軸方
向の移動位置決めがなされる。更に、前記刃物台3の主
軸ヘッド3cは、例えば公知の送りネジとボールナット
により第2スライドテーブル3bに沿って上下に制御移
動される。
【0017】また、固定ベース2のワーク設置部には複
数(図示例では、計8個)のバイス6が列設されてお
り、前記ワーク設置部の中間部には前記バイス6を同数
(4個)づつ左右に仕分けるようにして本発明の特徴部
の一部をなす中間部ストッパー7が設置されると共に、
同ワーク設置部の長さ方向両端部には同じく本発明の特
徴部の一部をなす左右の端部ストッパー8が設置されて
いる。
【0018】図5は前記中間部ストッパー7の構造を示
し、図6は前記バイス6の構造を示している。図1、図
2、図5及び図6によれば固定ベース2の前記ワーク設
置部の中間部分のベース面は長さ方向にわたって開口し
ており、同開口の端縁に沿った上面には前記バイス6の
ガイドレール9が延設されている。図5において、前記
中間部ストッパー7はブロック状の基材10を有し、同
基材10は固定ベース2上に平行に延びる前記ガイドレ
ール9を跨ぐようにして固設される。同基材10の前後
(図5の左右)には内面にブシュ10bが取り付けられ
た一対のピンガイド孔10aが上下に貫通して形成さ
れ、また一対のピンガイド孔10aの中間にはシリンダ
ー取付孔11が形成されている。前記シリンダー取付孔
11には、ロッド12aを上方に突出させてシリンダー
12が固設されており、前記ロッド12aの上端は断面
が逆凹字状の規制部材13の中心を下方から支持するよ
うにして固着されている。更に、前記ロッド12aを挟
む前後の前記ピンガイド孔10aに対応する部分にはガ
イドピン14の上端が固着され、同ガイドピン14の下
端は前記ピンガイド孔10aに挿通されている。この場
合、前記ロッド12aのストローク長は、前記規制部材
13の側面がアルミサッシ材1の設置端面に当接する位
置と同設置端面を外れた下方位置との間を昇降する長さ
に設定されている。
【0019】一方、前記ワーク設置部の長さ方向の両端
部に設置される左右の端部ストッパー8の基本構造は前
記中間部ストッパー7と同様であり、シリンダー8aを
固設すると共に板状の規制部材15に取り付けられた2
本のガイドピン16をガイドするピンガイド孔を有する
基材17からなる。ただし、この端部ストッパー8は前
記2本のガイドピン16を平行にして水平姿勢をとるよ
うに、しかも左右一対の規制部材15を対面させるよう
にして前記基材17を固定ベース2の上面に固設してい
る。
【0020】また、上記各バイス6は図4及び図6に示
す構造を備えている。両図に示すごとく、前記バイス6
はブロック状の基材18と同基材18に搭載される2組
のクランプユニット19とからなる。前記ブロック状の
基材18の下面には上記ガイドレール9に摺動固定自在
に跨設されるサドル部18aを有しており、また同基材
18の上面には前後(図6の左右)に延びるガイド溝1
8bが形成され、アルミサッシ材1の加工部と干渉しな
い位置に移動調整を可能にしている。このガイド溝18
bにクランプユニット19が取り付けられる。
【0021】本実施例におけるクランプユニット19
は、図6に示すごとく固定顎部19a、可動顎部19b
及び同可動顎部19bを駆動するシリンダー19cを備
えている。前記固定顎部19a及びシリンダー19c
は、双方共に上記基材18に図示せぬ固着具により脱着
自在とされ、更にガイド溝18bに案内されて摺動が可
能とされており、アルミサッシ材1のクランプ幅に応じ
て両者の間隔が調整できるようになっている。
【0022】さて、以上のごとく構成されたアルミサッ
シ材1の加工機によれば、多様な長さのアルミサッシ材
1を単独に又は複数本を同時に、しかも複数の刃物台3
を稼働して効率的な加工が可能となる。即ち、極めて長
尺のサッシ材1を加工する場合は、同サッシ材1を上記
加工機上に単独にセットし、異なる位置における複数の
加工を同時に行い、また比較的短尺のサッシ材1を加工
する場合には、複数本のサッシ材を直列状に列設して、
それぞれ対応する刃物台3を稼働して個々の加工を同時
に行う。
【0023】上述の加工を行うときのサッシ材のセット
手順を図3及び図4を参照しながら説明すると、まず2
本のアルミサッシ材1を同時に加工する場合には、中間
部ストッパー7のシリンダー12を作動させてロッド1
2aを伸長させ、規制部材13をアルミサッシ材1の端
面に当接する位置まで上昇させる。
【0024】次いで、前記中間部ストッパー7の左右に
分かれた複数のバイス6にそれぞれアルミサッシ材1を
載置したのちに、各アルミサッシ材1の一端面を前記規
制部材13の左右側面に当接させる。続いて、固定ベー
ス2の左右両端部に設置された端部ストッパー8の図示
せぬシリンダーを作動させて、規制部材14を各アルミ
サッシ材1の他端面にそれぞれ当接させる。この当接を
終えると、前記バイス6のシリンダー19cが作動され
て可動顎部19bを固定顎部19aに向けて移動させ、
各アルミサッシ材1の側面を両顎部19a,19bによ
って挟持固定する。以上の動作が全て完了すると、端部
加工時における工具との干渉を避けるため前記中間部ス
トッパー7及び端部ストッパー8が元位置に戻され、ア
ルミサッシ材1のセットが終了する。
【0025】以上の手順から理解できるように、複数の
ワークを同時加工するにあたっての上記中間部ストッパ
ー7は、ワークの基準位置を決定するための位置決め機
能を有するものであり、この中間部ストッパー7の規制
部材13のワーク当接位置を基準として、制御装置5に
より前記端部ストッパー8の規制部材14のワーク当接
位置からワークの加工基準点が決定される。
【0026】次に、上述の単一の長尺なアルミサッシ材
1に対して複数の加工を同時に行おうとする場合の同サ
ッシ材1のセット手順を図4に基づいて説明すると、ま
ず図示せぬシリンダーを作動させて、左右の端部ストッ
パー8のうち一方の端部ストッパー8の規制部材14の
位置を設定位置に固定すると共に、中間部ストッパー7
の規制部材13をワークの下面位置より下方に移動させ
る。次いで、前記一方の端部ストッパー8の規制部材1
3もしくは14の側面にアルミサッシ材1の一端面を当
接させるようにしてバイス6上に載置させる。この状態
で、全バイス6のシリンダー19cを作動してアルミサ
ッシ材1を長さ方向の複数の箇所でクランプする。この
あと、端部加工時における工具との干渉を避けるため、
左右の規制部材14をアルミサッシ材1の両端面から離
間させる。
【0027】図示例によれば、前記中間部ストッパー7
は中央位置に単数が設置され、2台の刃物台3が搭載さ
れている例を挙げているが、中間部ストッパー7及び刃
物台3の設置数は図示例に限定されるものではない。
【0028】ところで、上述の構成からなる本発明に係
る長尺のワーク加工機において、複数の刃物台3を同時
に稼働する場合には、たとえ加工位置が異なっていても
隣合う刃物台3の主軸ヘッド3cが互いに干渉し合うこ
とがある。従って、実際の加工にあたってはかかる干渉
を回避させる対策が必要となる。更に、本発明のワーク
加工機における主目的の一つに、同一の加工プログラム
に基づき複数の刃物台3による複数の加工を同時に行う
ことがある。この場合、一台の刃物台3の加工領域は当
然に所定の長さをもつワークの全領域にわたっている。
従って、もし単純な加工プログラムに基づいて複数の刃
物台3を同時に稼働させると、たとえ各刃物台3同士の
干渉が回避し得たとしても、同一の加工位置に同一の加
工がそれぞれの刃物台3により複数回ダブッて行われる
ことになる。これを回避するには、更なる工夫が必要で
ある。そこで、本実施例では単なる加工手順による前述
の不具合を回避すべく、同加工手順に加えて図7及び図
8に示すごとき手順を開発した。
【0029】図7は一方の刃物台3の主軸ヘッド3cが
他方の刃物台3の主軸ヘッド3cの加工領域内に侵入し
た場合の手順を示している。即ち、このときの加工手順
によれば、一方の刃物台3が制御装置5からの指令によ
り加工プログラムに従って順次所定の加工を進め、次回
の加工位置に主軸ヘッド3cを移動させるにあたり、制
御装置5では同主軸ヘッド3cの移動先の位置情報と他
方の刃物台3の主軸ヘッド3cの位置情報を比較して、
一方の刃物台3を移動させても、他方の刃物台3の主軸
ヘッド3cが干渉領域内におらず、同主軸ヘッド3cと
干渉することがないことが確認されると、そのまま一方
の刃物台3を次回の加工位置まで移動させる。また、一
方の主軸ヘッド3cの移動先の位置情報と他方の主軸ヘ
ッド3cの位置情報とを制御装置5により比較したと
き、干渉領域内に他方の刃物台3の主軸ヘッド3cが存
在することが確認されると、一方の刃物台3は移動前の
位置に止まり、他方の主軸ヘッド3cによる加工の終了
を待って移動を開始する。
【0030】図8は全加工領域にわたる同一の加工プロ
グラムに基づいて同一ワーク上で複数の刃物台3が同時
に稼働する場合の手順を示している。この場合、各刃物
台3が互いに重複しない異なる加工領域内で加工を実行
するように、各刃物台3の実行加工領域を予め規定して
おく。その手順を図8に基づいて説明すると、ある刃物
台3の前回の加工が終了したあとで、加工プログラム上
の次回の加工位置への移動指令が出される。このとき、
次回の加工位置が同刃物台3の加工領域を逸脱するかど
うかを制御装置5の判断部で判断され、もし同加工位置
が同刃物台3の加工領域を逸脱する場合は、同刃物台3
の移動を停止させる。この停止指令が発せられると、以
降の加工プログラムに従う同加工に関連する各種機器の
作動データは全て仮のデータとして取り扱われ、前記刃
物台1の停止の間も相変わらず制御装置5からは上記加
工プログラムに従う手順で加工指令が発し続けられる。
しかし、この間、同刃物台3からは同加工に関連する各
種機器の実作動、例えば自動工具交換、加工液の供給主
軸の回転制御等が開始される以前に加工終了の偽信号が
発せられ、次回の加工のためのプログラムへと移行させ
る。即ち、ここで実際には各機器共に非作動の状態とさ
れる。加工プログラムに従って前述の仮処理が順次なさ
れたあと、制御装置5からの移動指令に基づく同刃物台
3の移動位置が実際の加工領域内に入ると、刃物台3の
停止が解除され、前記各種機器による同加工に関する処
理は上記仮処理から必要なもののみ実処理へと移され
る。以降は、加工プログラムに従って所定の加工が実行
に移される。
【0031】前記仮処理はデータ処理時間を費やするに
過ぎないため、実際には前記刃物台3の停止時間は微小
であり、殆ど無視できる時間である。他の刃物台3につ
いても、前述の制御と同様の制御がなされるため殆ど同
時進行の状態で各加工領域内における加工が並行してな
されることになる。なお、こうした単一のワークに対す
る複数の加工に際しても、複数のワークを同時に加工す
る場合の各刃物台3が干渉するという問題は発生するこ
とがあり、その場合には刃物台3同士の干渉を回避する
上述の制御回路を組み込むようにする。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の長尺ワークの加工装置によると、単一のワークに対し
て複数の加工を同時に行えるばかりでなく、複数のワー
クに対して同時の加工が可能であり、しかも前記加工時
におけるワークの位置決めは中間部ストッパーと端部ス
トッパーを動作させるだけの簡単な操作で自動的に決ま
り、各加工共に精度の高い加工がなされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施例であるアルミサッシ加
工機の一部を切開して示す正面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】本発明の長尺ワーク加工機に複数のワークをセ
ットするときのストッパー機能説明図である。
【図4】同機に単一のワークをセットするときのストッ
パー機能説明図である。
【図5】本発明の中間部ストッパーの構造例を示す断面
図である。
【図6】本発明のバイス機構を示す断面図である。
【図7】本発明の加工機による複数のワーク加工時にお
ける刃物台の干渉を回避するための制御動作を示す流れ
線図である。
【図8】本発明の加工機による複数の刃物台による同一
加工プログラム使用時における刃物台の制御動作を示す
流れ線図である。
【符号の説明】
1 アルミサッシ材 2 固定ベース 3 刃物台 3a 第1スライドテーブル 3b 第2スライドテーブル 3c 主軸ヘッド 4 レール 5 制御装置 6 バイス 7 中間部ストッパー 8 端部ストッパー 8a シリンダー 9 ガイドレール 10,17,18 基材 10a,17a ピンガイド孔 10b ブシュ 11 シリンダー取付孔 12 シリンダー 12a ロッド 13,15 規制部材 14,16 ガイドピン 18 基材 18a サドル部 18b ガイド溝 19 クランプユニット 19a 固定顎部 19b 可動顎部 19c シリンダー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【従来の技術】従来から、各種ワークに切削加工等を効
率的に施すために複数の刃物台を備え、単一又は複数の
ワークを同時加工するようにした工作機械や長尺のワー
ク加工機が知られている。かかる工作機械の一例として
は、例えば特開平2−30401号公報に開示された2
主軸対向型CNC旋盤があり、また長尺のワーク加工機
の例としては、例えば特開平4−193440号公報に
開示されたマルチコラム自動加工機がある。
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来から、各種ワークに切削加工等を効
率的に施すために複数の刃物台を備え、単一又は複数の
ワークを同時加工するようにした工作機械や長尺のワー
ク加工機が知られている。かかる工作機械の一例として
は、例えば特開平2−30401号公報に開示された2
主軸対向型CNC旋盤があり、また長尺のワーク加工機
の例としては、例えば特開平4−193440号公報に
開示されたマルチコラム自動加工機がある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置決め固定された長尺のワーク(1) に
    沿って位置決め移動が可能な2以上の刃物台(3) を備
    え、各刃物台(3) の主軸ヘッド(3c)を単独に又は同時に
    作動させることにより前記長尺のワーク(1) に所望の加
    工を施す加工機において、 前記ワーク(1) の設置部両端に設けられ、ワーク(1) の
    長手方向に進退可能な端部ストッパー(8) と、前記ワー
    ク(1) の設置部中間部に1以上設けられ、ワーク(1) と
    直交する方向に進退する中間部ストッパー(7) とを備え
    てなることを特徴とする長尺のワーク加工機。
  2. 【請求項2】 前記各ストッパー(7,8) 間に、それぞれ
    2以上のバイス(6) がワーク設置部に沿って位置決め移
    動可能に設置されてなり、前記刃物台(3) には、それぞ
    れ自動工具交換装置を備えてなる請求項1記載のワーク
    加工機。
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