JPH0620983B2 - エレベータの交通需要検出装置 - Google Patents

エレベータの交通需要検出装置

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JPH0620983B2
JPH0620983B2 JP63015217A JP1521788A JPH0620983B2 JP H0620983 B2 JPH0620983 B2 JP H0620983B2 JP 63015217 A JP63015217 A JP 63015217A JP 1521788 A JP1521788 A JP 1521788A JP H0620983 B2 JPH0620983 B2 JP H0620983B2
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建次 佐々木
健司 横田
宏 服部
信幸 左田
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Fuji Tetsuku Kk
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Fuji Tetsuku Kk
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、エレベータの群管理装置に用いられるエレ
ベータの交通需要検出装置に関する。
〔従来の技術及び発明が解決すべき課題〕 建物内の交通はたえず変動しており、例えば事務所ビル
の朝の出勤時には昇りの交通が大部分で降りはほとんど
なく(アップピーク)、その逆の夕方の退社時には降り
の交通が大部分(ダウンピーク)となり、また日中の交
通量はそれほど多くないが昇りと降りの両方の交通が平
均してある(バランス)というように、いくつかのパタ
ーンに分類することができる。
ところで、複数台のエレベータを複数の階床に就役さ
せ、それらを一群として管理する群管理制御方式におい
ては、時々刻々変化する交通需要に応じて運転パターン
や乗場呼び割当てのアルゴリズムを変化させることが望
ましく、そのためにはエレベータの交通需要を的確に検
出し判断する装置が必要となる。
従来、この交通需要の検出方法としては、カゴ内の荷重
検出装置の出力やかご扉の光電管のオン・オフからの情
報等をもとに、エレベータの利用者数を推測することに
より行うものがあったが、これらの装置は何れも元来は
正確な人数を検出するためのものでないことから、カゴ
の機種や現場毎にバラツキがあり精度の面で問題があ
る。
また、テレビカメラ等を利用した乗客数検出装置を用い
れば精度は上がるがコスト面で問題となる。
本願はこうした問題点を解決するためになされたもの
で、荷重検出装置や乗客数検出装置を用いることなく、
特にアップピークやダウンピークを安定して精度よく検
出することのできる交通需要検出装置を提供することを
目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明は所定時間内の乗場呼
び数及び各乗場呼びから遷移したカゴ呼び数を各階,方
向毎に検出する手段と、前記所定時間内の全階における
前記乗場呼び数及びカゴ呼び数の上昇方向の和と下降方
向の和との比が所定値以上(以下)で、かつ前記所定時
間内の特定階の上昇(下降)方向における前記乗場呼び
数及びカゴ呼び数の和が所定値を超えるときアップ(ダ
ウン)ピークと判断する交通需要判定手段とを備えた構
成としている。
〔作用〕
このような構成において、まず乗場呼び或いはその乗場
呼びから遷移した(派生した)カゴ呼びが発生する毎
に、いくつかの数を各階,方向別にカウントしていく。
例えば2階上昇方向の乗場呼びが登録されたときは2階
上昇方向の呼び数としてカウントし、またカゴが2階で
上昇方向を持って停止中に登録されたカゴ呼びもすべて
2階の乗場呼びから遷移したカゴ呼びとして、2階上昇
方向の呼び数に加える。他の階,方向についても同様に
呼び数をカウントする。
そして所定時間(例えば5分間)の各階の乗場呼び数及
びカゴ呼び数を上昇方向と下降方向に分けて加算し、上
昇方向の全階の呼び数の和と下降方向の全階の呼び数の
和との比が所定値以上で、かつ特定階(例えば1階など
の基準階)の上昇方向の呼び数が所定値以上であるとア
ップピークと判断する。群管理装置はこれによりアップ
ピークに最も適した制御方法で群全体を管理する。ダウ
ンピークの場合も同様である。
ここで上昇方向と下降方向の呼び数の比だけでなく、特
定階の呼び数をも考慮の対象としているのは、例えばア
ップピーク時には1階(基準階)の上昇方向の呼び数
(特に遷移するカゴ呼び数)が大きくなるという特徴が
あり、これを利用してより正確な判断が行えるようにし
たものである。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の一実施例を示す全体構成図で、1は乗
場呼び登録装置、2は乗場呼び信号、3は各号機の運行
を管理する運行制御装置(便宜上1台分のみを図示し、
他は省略している)、4はカゴ呼びやカゴ位置,運転状
態等のカゴの状況を表わすカゴ情報信号、5は群管理装
置、6は乗場呼びの割当て信号、7は乗場呼びやカゴ呼
び,各カゴの位置,運転方向など交通需要の判定に必要
な交通情報信号、10は交通需要検出装置としての機能
を果たすマイクロコンピュータで、入出力ポート11、
呼び数を検出する手段12としての機能、交通需要を判
定する手段13としての機能、計時手段としてのクロッ
ク14を備えている。
15はアップピーク等の交通需要の種別を表わす交通需
要信号である。
なお、上記の構成では乗場呼び情報やカゴ情報は群管理
装置5を経由してマイクロコンピュータ10へ入力して
いるが、これらは群管理装置を経由せず直接入力するよ
うにしてもよいし、また、交通需要検出装置の機能は群
管理装置5の機能の一部として、群管理装置内のマイク
ロコンピュータで実現するようにしてもよい。
次に本発明の一実施例の動作を、第2図及び第3図のフ
ローチャートを用いて説明する。
第2図は、各階,方向毎の呼び数を検出するプログラム
のフローチャートで、この処理は乗場呼び或いはカゴ呼
びが登録される毎に実行される。
ここでiは階床を表わす変数、またxは方向を表わす変
数で、Cixはi階x方向(上昇はUで下降はDで示す)
における呼び数を表わしている。例えばC1Uは1階上昇
方向の呼び数を表わす。
まず呼び信号が入力されると、その呼びが乗場呼びかカ
ゴ呼びかを手順M1で判断し、カゴ呼びであれば手順M
2へ、乗場呼びであれば手順M5へと進む。そして乗場
呼びの場合は、手順M5でiに乗場呼び登録階がxにそ
の方向がそれぞれセットされ、手順M6でCixに1が加
算される。例えば2階下降方向の乗場呼びが登録された
場合には、メモリのC2Dに相当するところに1が加算さ
れる。
カゴ呼びの場合は、どの階の乗場呼びから遷移したカゴ
呼びであるかを知るために手順M2でカゴが停止中であ
るか否かを判断する。カゴが停止中に登録されたカゴ呼
びであればその階から乗り込んだ乗客が登録したものと
考えられるため、手順M3で、iを現在の停止階、xを
カゴの運転方向とし手順M6でCixに1を加算する。例
えば、3階にカゴが上昇方向で停止中にカゴ呼びが登録
されるとC3Uの呼び数に1が加算される。
なお、カゴが空カゴで待機中のときには運転方向が定ま
っていないが、カゴ呼びが登録されると直後に運転方向
が定まるので同様にして手順M3とM6により、Cixに
呼び数が加算される。
次にカゴが走行中にカゴ呼びが登録された場合には、そ
の直前に出発した階から乗り込んだ乗客が登録した可能
性が大きいため、手順M4でiをそのカゴの直前の出発
階とし、xをカゴの運転方向として手順M6でCixに1
を加算する。
こうして、乗場呼び或いはカゴ呼びが発生する毎に第2
図のプログラムが起動し、各階,方向毎に乗場呼びとそ
の乗場呼びから遷移したカゴ呼びとがカウントされる。
第3図は、第1図における交通需要判定手段13におい
て実行される各階,方向毎の呼び数から交通需要を判定
するプログラムのフローチャートで、このプログラムは
所定時間(例えば5分)毎に起動され、実行される。
まず、手順N1において、各階,方向毎の呼び数のう
ち、上昇方向の全階床の呼び数の和CUPを演算して求め
る。同様にして手順N2で、下降方向の全階床の呼び数
のCDNを演算して求める。
そして手順N3では、このCUPとCDNの比が所定値(こ
こでは2)以上であるか否かを判断し、手順N4では特
定階の上昇方向の呼び数(ここでは1階上昇方向の呼び
数C1U)が所定値(ここでは30)以上であるか否かを
判断し、両方の条件を満足している場合は手順N5でア
ップピークとし、アップピークの信号を群管理装置に供
給する。
もし、手順N3かN4の何れかの条件を満足していなけ
れば手順N6へと進み、前回の5分間でアップピークと
判断している場合はこれを取り消す。そして手順N7で
Cixをすべてクリアし、再び次の5分間の呼び数をカウ
ントし、5分後に同様の動作でアップピークか否かを判
断する。
なお、以上の説明はアップの場合について行ったが、ダ
ウンピークの場合も同様にして、CUPとCDNの比が所定
値以下で、かつ特定階の下降方向の呼び数が所定値以上
となったときにダウンピークと判断することができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、荷重検出装置等を用いることなくピー
クの検出を行うことができ、しかも上昇方向と下降方向
の呼び数の比だけでなく、特定階の呼び数をも考慮して
行うようにしたので、精度のよい安定した検出を行うこ
とができる。
また、荷重検出装置等と組合わせることにより、更に精
度を上げることができる。
また、ピークの検出をしきい値で行うのではなく、上昇
方向の呼び数と下降方向の呼び数の比から、「アップピ
ークの度合い」というような表現を用いることで、ファ
ジー制御の群管理にも積極的に応用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す全体構成図、第2図及
び第3図は本発明の一実施例の動作を説明するためのフ
ローチャートである。 1……乗場呼び登録装置 3……号機制御装置 5……群管理装置 10……マイクロコンピュータ 11……入出力ポート 12……呼び数検出手段 13……交通需要判定手段 14……クロック

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定時間内の乗場呼び数及び各乗場呼びか
    ら遷移したカゴ呼び数を各階,方向毎に検出する手段
    と、前記所定時間内の全階床における前記乗場呼び数及
    びカゴ呼び数の上昇方向の和と下降方向の和との比が所
    定値以上(以下)で、かつ前記所定時間内の特定階の上
    昇(下降)方向における前記乗場呼び数及びカゴ呼び数
    の和が所定値を超えるときアップ(ダウン)ピークと判
    断する交通需要判定手段とを備えたことを特徴とするエ
    レベータの交通需要検出装置。
JP63015217A 1988-01-25 1988-01-25 エレベータの交通需要検出装置 Expired - Fee Related JPH0620983B2 (ja)

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