JPH0620928Y2 - トルク変動吸収装置 - Google Patents

トルク変動吸収装置

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JPH0620928Y2
JPH0620928Y2 JP1985135905U JP13590585U JPH0620928Y2 JP H0620928 Y2 JPH0620928 Y2 JP H0620928Y2 JP 1985135905 U JP1985135905 U JP 1985135905U JP 13590585 U JP13590585 U JP 13590585U JP H0620928 Y2 JPH0620928 Y2 JP H0620928Y2
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JP
Japan
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flywheel
damping
drive plate
limiting mechanism
torque limiting
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JP1985135905U
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JPS6244154U (ja
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清倫 小林
昌和 神谷
純治 鍵山
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、エンジンのトルク変動吸収装置に関する。
(従来の技術) 自動車や船舶等のエンジンには、そのトルク変動を吸収
するために、動力伝達装置にトルク変動吸収装置が設け
られる。
従来のこの種のトルク変動吸収装置には、たとえば特公
昭56−43176号公報や特開昭59−166723
号公報に示されたような装置がある。
これは、エンジンのクランク軸に連結されて回転するド
ライブプレートと、該ドライブプレートに対して同心的
に並立しドライブプレートに対して相対回転可能に従動
側部材に連結されて回転するフライホイールとから慣性
体が構成され、ドライブプレートとフライホイールとの
間にわたつて、ばね機構と減衰・トルクリミツト機構が
配設された装置から成つており、クランク軸の回転がド
ライブプレート、ばね機構、減衰・トルクリミツト機構
を介してフライホイールに伝えられ、トルク変動が吸収
されるようになつている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、上記の従来のトルク変動吸収装置におい
ては、ドライブプレートとフライホイールとの間にはわ
ずかな間隙しかなく、ばね機構や減衰・トルクリミツト
機構の作用によつて発熱が生じたり、あるいはフライホ
イールを摩擦面での発熱が生ずると、トルク変動吸収装
置内部に熱がこもつてしまい、各部の特性劣化を早める
ことがある。
特に、この場合、装置の小型化を図るために、減衰・ト
ルクリミツト機構とばね機構とを隣設している。ところ
が、このように構成すると、減衰・トルクリミツト機構
の作動によつて発生する熱の問題が生じる。しかも、こ
の減衰・トルクリミツト機構は高速回転時に作動するも
のであり、熱の問題がきわめて大きい。その結果、慣性
体内部に高温の熱がこもるため、減衰・トルクリミツト
機構の摩擦材の摩擦係数が下がりトルク伝達を十分にで
きない虞れがある。又、隣設するばね機構のスプリング
シートが劣化して、ばね機構の作動に支障を来す虞れが
ある。従つて、これら各部の特性劣化を阻止するため
に、減衰・トルクリミツト機構、ひいては減衰・トルク
リミツト機構を収納するフライホイールを最適に冷却す
る必要がある。しかも、装置自体を大型化せずに行う必
要がある。
本考案はこのような問題を解消するために、装置自体を
大型化することなく、トルク変動吸収装置の冷却性を良
くすることを目的とするものである。
〔考案の構成〕
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために講じた技術的手段は、駆動軸
に連結されるドライブプレートとドライブプレートと同
軸上に配され相対回転可能にドライブプレート上に支持
されるフライホイールとで構成される慣性体、慣性体内
の前記フライホイールに収納される減衰・トルクリミツ
ト機構、減衰・トルクリミツト機構の半径方向に隣設さ
れ減衰・トルクリミツト機構と直列作動するばね機構、
ばね機構を収納すべくドライブプレートに形成され開口
部を軸方向両側に備える収納空間、収納空間と対面する
フライホイールの側面に冷却用部の一端を穿設した、こ
とである。
(作用) このように構成されたトルク変動吸収装置においては、
空気は、収納空気の開口部を通つて、収納空気と対面す
るフライホイールに形成された冷却用部の一端へ流れる
結果、減衰・トルクリミツト機構のそばに空気の流れが
生じ、減衰・トルクリミツト機構の作動によつて生じた
熱を効果的に冷却することができる。
(実施例) 以下に、本考案のトルク変動吸収装置の望ましい実施例
を図面を参照して説明する。
第1図および第2図において、駆動軸としてのエンジン
クランクシヤフト1には、ドライブプレート2がボルト
1aにより連結されて一体回転する。ドライブプレート
2はリング状のドライブプレート本体2a,2bを鋼板
の側板2c,2dで両側から挾み、これらをリベツト
3、ねじ4で一体に結合したものから成る。ドライブプ
レート本体2aの外周にはスタータ用のリングギヤ5が
圧入、焼ばめ等により装着されている。ドライブプレー
ト2に並立させて、かつドライブプレート2に同軸上
に、ドライブプレート2と相対回動可能にフライホイー
ル6が配設されており、ベアリング7を介してドライブ
プレート2に回転可能に支持されている。8は図示しな
いクラツチを位置合わせするためのピンで、9は図示し
ないクラツチカバーを取付けるためのねじ穴である。フ
ライホイール6は後述する減衰・トルクリミツト機構1
5を収納するためにフライホイール本体6aとドリブン
プレート6bの2分割構成となつており、フライホイー
ル本体6aとドリブンプレート6bはボルト10によつ
て互に一体的に結合されている。
ドライブプレート2とフライホイール6とで画定され、
軸方向両側に開口部40、40を備える収納空間50に
は、ばね機構12が収納されている。ばね機構12は、
コイルスプリング13、該コイルスプリング13の両端
に設けられた、スプリング13よりつよいばね定数をも
つて変形し得るスプリングシート14から成る。コイル
スプリング13の両端に設けられたスプリングシート1
4は互に同形状のものが用いられるが、一方のスプリン
グシート14はドライブプレート2のリング2aの半径
方向突出部の一側に当接し、他方のスプリングシート1
4は後述する減衰・トルクリミツト機構15のドリブン
デイスク16の半径方向外方延設部16bに当接し得る
構造となつている。その結果、ばね機構12と後述する
減衰・トルクリミツト機構15は互いに直列的に作動す
ることとなる。そしてトルクがかからない状態におい
て、一方のスプリングシート14と該スプリングシート
14が当接する部材との間には間隙が存在し、遊びの特
性を出している。
減衰・トルクリミツト機構15は、装置自体を小型化す
るために、ばね機構12の半径方向に隣設され、フライ
ホイール6に保持されており、一対のドリブンデイスク
16と、その間に介装され該一対のドリブンデイスク1
6をフライホイール本体6a、ドリブンプレート6bに
対して押しつけるコーンスプリング17とから成つてい
る。ドリブンデイスク16のフライホイール本体6a、
ドリブンプレート6bに接する側の表面には摩擦材から
成るライニング16aが施されており、ライニング16
aとフライホイール本体6a、トリブンプレート6bの
摺動摩擦損失によりトルク変動の振動に減衰作用を与え
る。コーンスプリング17によつてドリブンデイスク1
6のフライホイール本体6a、ドリブンプレート6bへ
の押しつけ力がきまるが、トルクがこの押しつけ力によ
つて定まる摩擦力以内のときはドリブンデイスク16と
フライホイールは一体になつて回転し、トルクが摩擦力
をこえるとドリブンデイスク16とフライホイール6は
相対滑りを生じ、摩擦力をこえるトルクの伝達をカツト
する。
ヒステリシス機構18は、ドライブプレート2とフライ
ホイール6との間に介装される。ヒステリシス機構18
は、摩擦材から成るライニング部材19aを張り付けた
プレート19の一部を曲げて該曲げ部をドライブプレー
ト2の側板2Cにあけられた穴22に係合させることに
よりプレート19をドライブプレート2に周方向に固定
し、プレート19と側板2C間に皿ばね20を介装して
プレート19のライニング部材19aをフライホイール
6に対して押しつけたものから構成されている。ライニ
ング部材19aとフライホイール6との間の摺動摩擦は
ヒステリシス特性を与える。
ばね機構12を収納する収納空間50と対面するフライ
ホイール6の側面には冷却用部として放射状に穿設され
た複数の孔30の一端60が設けられる。又、他端70
はフライホイール6の外周縁上に設けられる。
上記ばね機構12,減衰・トルクリミツト機構15,ヒ
ステリシス機構18の作用は周知の通りであるので省略
するが、これらの作動中には摩擦熱を発生し、またフラ
イホイール6の右側面のクラツチ摩擦面でもその作動に
よつて摩擦熱を発生する。特に、高速回転時に作動する
減衰・トルクリミツト機構15によつて高温の熱が発生
し、収納空間50を含む慣性体内部に高温の熱がこもる
が、空気は、収納空間50の開口部40、40を通つ
て、収納空間50と対面するフライホイール6に形成さ
れた冷却用部30の一端60へ流れるため、減衰・トル
クリミツト機構15のそばに空気の流れが生じることと
なる。その結果、減衰・トルクリミツト機構15の作動
によつて生じた熱を効果的に冷却することができる。従
つて、減衰・トルクリミツト機構15のライニング16
aの摩擦係数が熱によつて影響を受けることを阻止でき
るとともに、減衰・トルクリミツト機構15の隣に位置
するばね機構12のスプリングシート14が減衰・トル
クリミツト機構15の発熱によつて影響を受けることを
阻止できる。しかも、従来の開口部40、40及び収納
空間50を利用するだけであり、装置自体を大型化する
必要がない。
第3図は別の実施例であり、フライホイール106のド
ライブプレート2と対面する側面には放射状の溝130
が多数設けられ、リング状板140をフライホイール6
にボルト141締めすることで冷却用の孔を形成してい
る。
第4図は更に他の実施例で、第1図の実施例のフライホ
イール6に、内側から冷却用部である孔30側に抜ける
油孔231を設けている。
〔効果〕
上記構成により、空気が、収納空間の開口部を通つて、
収納空間と対面するフライホイールに形成された冷却用
部の一端へ流れるため、減衰・トルクリミツト機構のそ
ばに空気の流れが生じ、減衰・トルクリミツト機構の作
動によつて生じた熱を効果的に冷却できる。従つて、減
衰・トルクリミツト機構のライニングの摩擦係数が熱に
よつて影響を受けることを阻止できるため、トルク伝達
を十分に行うことが可能となる。又、減衰・トルクリミ
ツト機構の隣に位置するばね機構のスプリングシートが
減衰・トルクリミツト機構の発熱によつて影響を受ける
ことを阻止できるため、ばね機構の作動を円滑に保持で
きる。従つて、冷却性の良い、耐久性の良いトルク変動
吸収装置が得られる。しかも、従来の開口部及び収納空
間を利用するだけであり、装置自体を大型化する必要が
ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るトルク変動吸収装置の
断面図、 第2図は第1図の装置の一部を破断して内部構造を示し
た正面図、 第3図は本考案の別の実施例の断面図、 第4図は本考案の更に別の失し例の断面図、である。 2……ドライブプレート、6……フライホイール、12
……ばね機構、15……減衰・トルクリミツト機構、1
8……ヒステリシス機構、30,130……孔(冷却用
部)、40、40……開口部、50……収納空間、60
……孔の一端(冷却用部の一端)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動軸に連結されるドライブプレートと該
    ドライブプレートと同軸上に配され相対回転可能に該ド
    ライブプレート上に支持されるフライホイールとで構成
    される慣性体、該慣性体内の前記フライホイールに収納
    される減衰・トルクリミツト機構、該減衰・トルクリミ
    ツト機構の半径方向に隣設され前記減衰・トルクリミツ
    ト機構と直列作動するばね機構、該ばね機構を収納すべ
    く前記ドライブプレートに形成され開口部を軸方向両側
    に備える収納空間、該収納空間と対面する前記フライホ
    イールの側面に冷却用部の一端を穿設したことを特徴と
    するトルク変動吸収装置。
JP1985135905U 1985-09-05 1985-09-05 トルク変動吸収装置 Expired - Lifetime JPH0620928Y2 (ja)

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JP1985135905U JPH0620928Y2 (ja) 1985-09-05 1985-09-05 トルク変動吸収装置

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JPS6244154U JPS6244154U (ja) 1987-03-17
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6242174Y2 (ja) * 1980-02-15 1987-10-29
JPS5968842U (ja) * 1982-10-29 1984-05-10 いすゞ自動車株式会社 自動車用エンジンのフライホイ−ル
JPS601497A (ja) * 1983-06-16 1985-01-07 積水化学工業株式会社 管端防食コア

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JPS6244154U (ja) 1987-03-17

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