JPH0297743A - 回転トルク伝達装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、エンジンの回転トルク伝達装置に関する。

（従来の技術） 自動車や船舶用のエンジンには、そのトルク変動を吸収
するために、動力伝達装置に回転トルク伝達装置が設け
られている。

従来のこの種の回転トルク伝達装置には、たとえば実開
昭６１−２３５４４号公報に示されたものがある。

従来装置を第４図を用いて予め説明する。

駆動軸としてのエンジンクランクシャフト１００には、
ドライブプレー）１０１がボルトにより連結され一体回
転する。該ドライブプレート１０１は、リング状のドラ
イブプレート本体１０１ａ、ｔｏｔｂを鋼板からなる側
板１０１Ｃ１１０１ｄで両側から挟み、これらをリベッ
ト１０２、ねじ１０３で一体に結合したものから成る。

ドライブプレート１０１の一部を構成する側板のうちフ
ライホイール１０４側の側板１０１ｄは、外周部を断面
はぼＬ字状にフライホイール１０４の外周を覆うように
折り曲げられ、折り曲げ部１０１　ｄ’　は、ドライブ
プレート１０１とフライホイール１０４との間に存在す
る半径方向に直線状に延びる隙間１０５の外周開口を覆
っている。

ドライブプレート本体１０１ａの外周にはスタータ用の
リングギア１０６が圧入、焼きばめにより装着されてい
る。ドライブプレート１０１に並立させて、かつ該ドラ
イブプレート１０１に同軸上に、相対回転可能にフライ
ホイール１０４が配設されており、ベアリング１０７を
介してドライブプレート１０１に回転可能に支持されて
いる。フライホイール１０４は、減衰・トルクリミット
機構ｌＯ８を収納するためにフライホイール本体１０４
ａとドリブンプレート１０４ｂの２分割構成となってお
り、フライホイール１０４ａとドリブンプレート１０４
ｂはボルト１０９によって互いに一体的に結合されてい
る。ドライブプレート１０１とフライホイール１０４と
の間には、ばね機構１１０が設けられている。前記側板
１０１ｃには前記ばね機構１１０のばねを収容するフィ
ン１０１ｅがプレス成形により形成されている。ヒステ
リシス機構１１１は、ドライブプレート１０１とフライ
ホイール１０４との間に介装されている（発明が解決し
ようとする課題） 上述したような従来装置では、ドライブプレート１０１
とフライホイール１０４との間に配設されるばね機構１
１０は側板１０１Ｃに開設された窓に両端が係止されて
いる。さらに、前記窓には軸方向に沿って約４５°の角
度をもつフィン１０１ｅが形成されているが、この従来
技術によるフィン形状ではフィン１０１ｅ周辺の空気が
装置作動中ドライブプレートの側板１０１Ｃの表面に沿
って外周方向に流動してしまう。このため、装置内部に
冷却用の空気が導入されないため回転トルク伝達装置の
内蔵部品を十分に冷却させることができないという欠点
をもっていた。

即ち、本発明は回転トルク伝達装置内部の構成部品を冷
却させることを技術的課題とする。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 上記技術的課題を解決するために講じた技術的手段は、
駆動軸に連結されるドライブプレー１・本体と該ドライ
ブプレート本体を挟持する側板から成るドライブプレー
１・と、該ドライブプレートと同軸上に配され相対回転
可能に支持されるフライホイール本体とドリブンプレー
１・から成るフライホイールとで慣性体を構成し、前記
ドライブプレートと前記フライホイールとの間にばね機
構、ｉＡ衰・トルクリミット機構およびヒステリシス機
構を介在させ、前記駆動軸の回転トルクを前記ドライブ
プレートおよびばね機構、減衰・トルクリミット機構お
よびヒステリシス機構を介して前記フライホイールに伝
達させる回転トルク伝達装置において、前記側板には前
記ばね機構を収容するために開口が開設され、該開口の
半径方向外方の開口縁部が半径方向内方の開口縁部より
軸方向に突出させた、ことである。

（作用） このように構成された回転トルク伝達装置においては、
ばね機構のばねを収容するドライブプレートの側板に開
設した開口から積極的に装置内部に冷却用の空気が導入
される。この結果、回転トルク伝達装置内部の構成部品
を冷却させることができ、装置の発熱による疲労を低減
させることができる。従って、従来以上の装置の長寿命
化を確保することができる。

（実施例） 以下、本発明の技術的手段を適用した一実施例について
添付図面を参照して説明する。

駆動軸としてのエンジンクランクシャフト１にはドライ
ブプレート２がボルト（図示せず）により連結されて一
体回転する。前記ドライブプレート２は軸方向中央部分
を形成するリング状のドライブプレート本体２ａ、２ｂ
および、側板２Ｃ１２ｄから基本的に構成されている。

前記ドライブプレート２は、ドライブプレート本体２ａ
１２ｂを鉄板から成る側板２ｃ、２ｄで両側から挟みこ
まれ、これらをリベット３およびねじ４で一体に固定し
たものから成る。ドライブプレート本体２ａ、２ｂのう
ち内周側のドライブプレート本体２ｂは、フライホイー
ル５と反対側の側板２ｃ側の外周に半径方向外方に突出
する突起２ｂ″が形成されており、ドライブプレート本
体２ｂの外周と突起２ｂ’　とが協働してベアリング６
が嵌着されるベアリングガイドを形成している。前記突
起２ｂ°はベアリング６からスラスト力を受けて側板２
Ｃにスラスト力がかかるのを防止している。側板２Ｃの
断面は、略凹字形状を呈している。半径方向外方と内方
は、曲げ部２ｅを介して連続的に繋がっている。また、
前記側板２Ｃにはばね機構７を収容する開口８が開設さ
れている。前記側板２Ｃに開設された開口８の端部は、
軸方向外側に突出する開口縁部９および９°　１形成さ
れている。この開口縁部９は、プレス成形により容易に
形成される。ドライブプレート２の本体２ａの外周には
スタータ用のリングギア１０が形成されている。

ドライブプレート２に並列させて、かつドライブプレー
ト２に同軸上に、ドライブプレート２と相対回転可能に
フライホイール５が配設されている。前記フライホイー
ル５は、ベアリング６を介して前記ドライブプレート２
に回転可能に支持されている。１１は図示しないクラッ
チカバーを取り付けるためのピンである。１２は図示し
ないクラッチカバーを取り付けるためのねし穴である。

フライホイール５は後述する減衰・トルクリミット機構
１３を収容させるために２分割され、フライホイール本
体５ａとドリブンプレート５ｂから構成されている。こ
のフライホイール本体５ａとドリブンプレート５ｂはボ
ルト１４によって一体的に結合されている。

前述したようにドライブプレート２とフライホイール５
との間にはばね機構７が設けられている。第２図におい
て、前記ばね機ｌ１１７はコイルスプリング１５、該コ
イルスプリング１５の両端にはスプリングシート１６が
設けられ、該スプリングシート１６には前記コイルスプ
リング１５よりも強いばね定数をもって変形し得るクツ
ションゴム１７が固着されている。前記コイルスプリン
グ１５の両側に配されたスプリングシート１６は互いに
同形状のものが用いられる。

減衰・トルクリミット機構１３はフライホイール５に保
持されており、第１図に示したようにドリブンディスク
１８、スラストプレート１９、対のフリクションプレー
ト２０およびコーンスプリング２１から成っている。該
コーンスプリング２１によって前記ドリブンディスク１
８のフライホイール本体５ａ、ドリブンプレート５ｂへ
の押しつけ力が付与される。回転トルクが押しつけ力に
よって定まる摩擦力以内のときは前記ドリブンディスク
１８とフライホイール５は一体になって回転する。一方
、回転トルクが摩擦力を越えるとドリブンディスク１８
とフライホイールは相対滑りを生じて摩擦力を越えるト
ルクの伝達をカットする。

ヒステリシス機構２２は、ドライブプレート２とフライ
ホイール５との間に介装される。前記ヒステリシス機構
２２は、スラストプレート２３、フリクションプレート
２４およびコーンスプリング２５から構成されている。

スラストプレート２３と側板２ｃとの間に配設されたフ
リクションプレート２４に、前記スラストプレート２３
とドライブプレート本体２ｂとの間に配されたコーンス
プリング２５の付勢力が付与される。フリクションプレ
ート２４と側板２Ｃとの間の摺動摩擦力は本装置のヒス
テリシス特性を与える。

次に、上記実施例の作動について説明する。

エンジンの回転トルクは、エンジンクランク軸１を介し
てドライブプレート２に伝達さればね機構８、減衰・ト
ルクリミット機構１３、ヒステリシス機構２２を介して
フライホイール５に伝えられる。このとき回転トルクの
微小変動やエンジンの振動は、ばね機構７のばね、減衰
・トルクリミット機構１３やヒステリシス機構２２の減
衰要素を介して連結された、慣性体としてのドライブプ
レート２とフライホイール５から成る振動系によって吸
収される。

エンジンの回転が本装置に入力されると、ドライブプレ
ート２もこれに伴って回転する。前記ドライブプレート
２の半径方向内方（曲げ部２ｅよりも内周側）の空気は
、前記ドライブプレート２の側面に沿って半径方向外方
に移動する。側板２Ｃの開口８を通過して開口縁部９に
至った空気は、該開口縁部８によって装置内部に取り込
まれる。このように装置内部に取り込まれた空気は装置
が回転しているため、さらに半径方向外側に導かれコイ
ルスプリング１５、スプリングシート１６、クツション
ゴム１７を冷却するとともにフライホイール５をも冷却
することになる。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明の回転トルク伝
達装置によれば、ばねＷｉｌｌを収容する開口を大きく
することなく、開口面積は一定として装置内部への空気
の流入量を増加させることができる。このため、装置内
部の冷却が促進できるようになった。また、空気の流入
量が大きいため、内蔵部品が摩耗して摩耗粉が発生して
も空気の流動により効果的に排除させることができるよ
うになった。さらに、軸方向の長さを変化させてエンジ
ン側の慣性重量を大きくしたり、フライホイールの摩擦
面の厚さを厚くさせることができるようになった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係わる回転トルク伝達装置
の断面図である第２図の１−１線に沿う断面図、 第２図は第１図の装置の一部を破断して、内部構造を示
したトランスミッション側から観た正面図、 第３図は第１図の装置のエンジン側から観た正面図、 第４図は従来技術による回転トルク伝達装置の断面図で
ある。 駆動軸・・・ｌ、 ドライブプレート・・・２、 ドライブプレート本体・・・２ａ、２ｂ、側板・・・２
ｃ、２ｄ、 フライホイール・・・５、 フライホイール本体・・・５ａ、 ドリブンプレート・・・５ｂ。 ばね機構・・・７、 減衰・トルクリミット機構・・・１３、ヒステリシス機
構・・・２２、 開口・・・８、 開口縁部・・・９，９゛

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 駆動軸に連結されるドライブプレート本体と該ドライブ
   プレート本体を挟持する側板から成るドライブプレート
   と、該ドライブプレートと同軸上に配され相対回転可能
   に支持されるフライホイール本体とドリブンプレートか
   ら成るフライホイールとで慣性体を構成し、前記ドライ
   ブプレートと前記フライホイールとの間にばね機構、減
   衰・トルクリミット機構およびヒステリシス機構を介在
   させ、前記駆動軸の回転トルクを前記ドライブプレート
   およびばね機構、減衰・トルクリミット機構およびヒス
   テリシス機構を介して前記フライホイールに伝達させる
   回転トルク伝達装置において、前記側板には前記ばね機
   構を収容するために開口が開設され、該開口の半径方向
   外方の開口縁部が半径方向内方の開口縁部より軸方向に
   突出していることを特徴とする回転トルク伝達装置。