JPH06208683A - 自動機群管理装置 - Google Patents

自動機群管理装置

Info

Publication number
JPH06208683A
JPH06208683A JP235593A JP235593A JPH06208683A JP H06208683 A JPH06208683 A JP H06208683A JP 235593 A JP235593 A JP 235593A JP 235593 A JP235593 A JP 235593A JP H06208683 A JPH06208683 A JP H06208683A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage
automatic transaction
banknotes
bills
collective
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP235593A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruo Kimura
晴雄 木村
Yukihiro Nemoto
幸広 根本
Isao Miyaie
勲 宮家
Toshihiro Nakano
敏広 中野
Kenichi Koya
憲一 小屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP235593A priority Critical patent/JPH06208683A/ja
Publication of JPH06208683A publication Critical patent/JPH06208683A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 出金量の多い日には紙幣の不足による自動機
の停止を防ぎ、取引件数の少ない日には運用紙幣を最小
限に抑えることが可能な自動機群管理装置を提供する。 【構成】 自動取引装置4内に装着される一括収納庫5
とは別個に、複数の一括収納庫5を保管する集中金庫6
を備える。この集中金庫6に保管されている一括収納庫
5は、制御装置9により制御される搬送装置8により紙
幣が不足している自動取引装置4に装着され、紙幣の補
充が行われる。また、搬送装置8は紙幣に余裕のある自
動取引装置4に空の一括収納庫5を装着してこれを回収
し、紙幣の不足している自動取引装置4にこの一括収納
庫5を装着して紙幣を補充する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銀行等の金融機関に設
置される複数台の自動取引装置の群管理に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、金融機関の自動機コーナーに設置
されている自動取引装置は、現金の預入や支払いおよび
その取引内容の記帳等の取引を、係員の窓口を介さずに
顧客自らの操作によって行えるようになっているもの
で、金融機関の業務の省力化および処理時間の短縮等に
よる顧客サービスの向上等に大いに役立っている。
【0003】また、この自動取引装置は、金融機関の窓
口が閉鎖している時でも取引が可能な休日運用,金融機
関の出張所等で多く見られる店舗外でも取引が可能な無
人運用等に使用されており、最近では取引件数が増加傾
向にあるため、1ヶ所に複数台の自動取引装置を設置す
る場合が多く、今後、更に設置台数が増えるものと思わ
れる。
【0004】こうした背景の中で、自動取引装置は、入
金された紙幣で出金用として再利用可能な紙幣を出金取
引時に利用できるようにした紙幣循環式のものが多く実
用化されている。更に、自動取引装置本体内の出金用の
紙幣が不足した場合に、紙幣の補充を自動で行える一括
収納庫を備えた自動取引装置が開発され、自動取引装置
の紙幣収納量は増大化している。
【0005】この一括収納庫は、自動取引装置本体内の
紙幣が過剰となった場合にも、紙幣の回収が自動で行
え、取引を継続できるようになっている。更に、この一
括収納庫を自動取引装置に装着しなくても自動取引装置
は取引運用できるため、一括収納庫を交換する時も自動
取引装置での取引を停止することなく運用できるように
なっている。なお、このような自動取引装置は、特開平
2−278397号等で公知である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、自動取引
装置の紙幣収納容量が増大化されているにもかかわら
ず、最近ではサンデーバンキングの実施や精査期間が長
くなる傾向にあり、また給料日後の週末には出金紙幣が
極端に増えるため、紙幣を補充することが必要となって
きている。しかしながら、紙幣を補充するには一括収納
庫の交換操作を行う係員が必要となるため、人件費がか
かり、人員の効率化を進める上で障害となるという問題
があり、さらに、休日運用,無人運用する場合は、係員
を巡回もしくは常駐させる必要があり、多大な人件費が
かかるという問題がある。
【0007】また、金融機関は、資金を効率的に運用し
たいため、給料日等に関係しない取引件数が少ない通常
日には自動取引装置に装填する紙幣の量を最小限に押さ
えて、死蔵する資金を最小にしようとしている。しかし
ながら、営業店の入口に近い自動取引装置では紙幣不足
となっているが、営業店の奥側の自動取引装置では紙幣
過剰であるといった状況があり、資金を効率的に運用で
きないという問題がある。
【0008】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、自動取引装置が紙幣不足により停止
することなく運用できるようにするとともに、過不足が
生じている各自動取引装置間で紙幣を相互利用し、運用
紙幣を最小限に押さえて資金効率を向上させることが可
能な自動機群管理装置を提供すること目的とする。ま
た、小さなスペースで運用されている自動機群に対して
も適用可能な自動機群管理装置を提供すること目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明は、紙幣の投入,放出が行われる接客口
と、出金用の紙幣を収納する複数の金種別収納庫と、装
置本体に着脱可能で、金種別収納庫に対する紙幣の補
充,回収を行う一括収納庫と、金種別収納庫内の紙幣の
過不足を判別する判別手段とを備え、接客口へ顧客の投
入した紙幣を鑑別手段にて鑑別して入金取引を行う入金
取引機能と、顧客の指示した金種金額に応じて金種別収
納庫内の収納紙幣を放出して出金を行う出金取引機能
と、入金取引成立の紙幣のうち、出金に再利用可能なも
のを循環紙幣として金種別収納庫の収納して出金用に廻
す循環機能を有し、一括収納庫が外された状態でも入金
取引と出金取引が可能な複数台の自動取引装置と、少な
くとも1個の一括収納庫を保管する保管手段と、該保管
手段と各自動取引装置との間、および各自動取引装置同
志の間で一括収納庫を搬送するとともに、保管手段およ
び各自動取引装置に一括収納庫を授受する機能を有する
搬送手段と、各自動取引装置から送られてくる紙幣の不
足あるいは過剰を示す信号を受け、紙幣不足あるいは紙
幣過剰となった自動取引装置に対して前記保管手段より
搬送手段を介して一括収納庫を搬送して該当する自動取
引相装置に装着させ、紙幣の補充あるいは回収を行わせ
る制御手段を設けたことを特徴とする。
【0010】なお、前記保管手段を自動取引装置の上方
に配置し、前記搬送手段は、保管手段の高さから各自動
取引装置の高さまで一括収納庫を昇降させる昇降手段
と、保管手段での一括収納庫の並び方向および各自動取
引装置の並び方向に沿って一括収納庫を移動させる横移
動機構を備えていることとしてもよい。
【0011】
【作用】上述した構成を有する本発明は、自動取引装置
から送られてくる紙幣不足あるいは紙幣過剰を示す信号
に応じて、搬送手段を介して保管手段から自動取引装置
へ一括収納庫を搬送し、紙幣を補充あるいは回収するこ
とができるので、紙幣不足あるいは紙幣過剰による自動
取引装置の停止がなくなり、連続運用が可能である。
【0012】また、収納している紙幣に余裕のある自動
取引装置内の紙幣を一旦一括収納庫に回収し、その一括
収納庫を搬送手段で取り出して他の紙幣の不足している
自動取引装置に搬送して装着し、紙幣を補充することに
より、複数台の自動取引装置間で紙幣を相互利用するこ
とができ、資金の効率的な運用が可能である。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して実施例を説明する。図
1は本発明の第1の実施例における自動機群管理装置を
示す平面図である。図において、1は自動機コーナー、
2は顧客が出入りするキャッシュロビー、3は壁1aに
よりキャッシュロビー2と隔離された保守エリアであ
る。
【0014】4は自動機コーナー1に複数台並べて設置
される自動取引装置で、ここでは、4台の自動取引装置
4a〜4dが設置されている。5は自動取引装置4に着
脱自在で、自動取引装置4に対して紙幣の補充,回収を
行う一括収納庫である。6は保守エリア3に設けられ、
前記一括収納庫4を複数台保管可能な保管手段としての
集中金庫である。
【0015】7は各自動取引装置4と集中金庫6との間
に配置された搬送路、8は一括収納庫5を搭載して前記
搬送路7に沿って走行移動可能な搬送装置で、この搬送
装置8は、自動取引装置4に装着されている一括収納庫
5あるいは集中金庫6に保管されている一括収納庫5を
取り出して搭載する機能、および搭載している一括収納
庫5を自動取引装置4に装着あるいは集中金庫6に保管
する機能を有しており、これら搬送路7および搬送装置
8により搬送手段が構成されている。
【0016】9は信号線10を介して各自動取引装置
4,集中金庫6および搬送装置8と接続され、各自動取
引装置4,集中金庫6および搬送手段8から情報を収集
してこれらを制御する制御装置である。図2は図1の要
部斜視図で、自動取引装置4の保守エリア3側における
各自動取引装置4と搬送路7および搬送装置8の位置関
係を示している。自動取引装置4の保守エリア3側にお
いては、搬送路7が並設されている各自動取引装置4に
沿って配置され、この搬送路7に沿って移動すること
で、搬送装置8は各自動取引装置4の保守面11の前に
位置することができる。
【0017】図3は搬送装置8の概略構成を示す斜視図
であり、図3(a)は搬送装置8全体の構成を示し、図
3(b)は搬送装置8の走り装置の構成を示す。図にお
いて、12は一括収納庫5を搬送装置8に固定するフッ
ク機構、13は一括収納庫5の水平方向の位置を固定す
る位置決め機構、14は一括収納庫5を搬送装置8に搭
載するために引き寄せたり、搭載された一括収納庫5を
自動取引装置4あるいは集中金庫6に渡すために押し出
すプル・プッシュ機構、15は一括収納庫5の垂直方向
の位置を変える昇降機構である。
【0018】16は搬送路7を構成するガイドレール、
17はガイドレール16に沿って搬送装置8を走行移動
させるためにガイドレール16を挟持する1対のロー
ラ、18は搬送装置8を床面上で走行移動させるための
ローラ等から構成されている自走機構である。上記構成
の搬送装置8が、一括収納庫5を搭載する際は、まず、
位置決め機構13にて一括収納庫5の水平方向を位置決
めして、フック機構12にて搬送装置8に固定し、次に
昇降機構15にて一括収納庫5を持ち上げてプル・プッ
シュ機構14にて引き込むという動作を行う。
【0019】また、搬送装置8が搭載した一括収納庫5
を自動取引装置4に装着あるいは集中金庫6に保管する
際は、プル・プッシュ機構14にて一括収納庫5を押し
出し、昇降機構15にて一括収納庫5を下げて自動取引
装置4あるいは集中金庫6に渡し、フック機構12を外
すという動作を行う。図4は自動取引装置4の制御系の
接続関係を示すブロック図で、19は紙幣の入金および
支払い等の処理を行う紙幣入出金装置、20は顧客によ
り挿入された紙幣カードの識別、入金/支払い取引の内
容の書き込み,読み取り等の処理を行うカードリーダラ
イタ、21は顧客により挿入された通帳の識別、入金/
支払い取引の内容の印字等の処理を行う通帳記帳機、2
2は入金/支払い金額や暗証番号を入力する操作キー
や、金額や操作案内用のイラストや文字を表示する表示
部から構成される顧客操作部である。
【0020】23は行員が装填,補充,回収等の処理を
行うため、各処理に応じた項目およびデータを入力する
操作キーおよび前記操作キーからの入力データおよび処
理結果等を表示して、行員操作を誘導する表示部等から
構成される内部操作部、24は自動取引装置4の保守面
側に設けられるシャッタ、25は上記各装置の動作制御
および各種演算処理等を行う制御部である。
【0021】図5は上記構成からなる自動取引装置の外
観斜視図であり、図5(a)は自動取引装置を前面側で
ある接客面から見た外観斜視図、図5(b)は同装置を
背面側である保守面から見た外観斜視図である。図4で
説明したシャッタ24は自動取引装置4の保守面11に
設けられ、制御部25に制御されて図示しない開閉機構
により開閉する。そして、シャッタ24が開くことによ
り、後述するように、自動取引装置4の紙幣入出金装置
19に装着される形となる一括収納庫5が着脱可能とな
る。
【0022】なお、図5において、26は紙幣入出金装
置19に対して紙幣の投入,放出が行われる紙幣投入放
出口、27はカードリーダライタ20に対してカードの
挿入,放出が行われるカード挿入排出口、28は通帳記
帳機21に対して通帳の挿入,放出が行われる通帳挿入
排出口、29は顧客操作部22を構成する操作キー、3
0は顧客操作部22を構成する表示部である。
【0023】図6は上記紙幣入出金装置19の概略構成
を示す側面図である。図において、31は紙幣入出金装
置19の前面上部に設けた接客口で、この接客口31に
顧客あるいは係員が紙幣を出し入れする。32は接客口
31の下部奥方に設けられた鑑別部で、この鑑別部32
は、送り込まれた紙幣の真偽,正損,表裏,金種の鑑
別、および2枚以上の重なり(重走)および斜行等の走
行状態の鑑別等を行う。
【0024】33は接客口31の奥方に設けられた表裏
取り揃え機構で、この表裏取り揃え機構33は、出金時
において前記鑑別部32での表裏の鑑別結果に基づき紙
幣の表裏を取り揃える。紙幣入出金装置19の背面側に
は、自動取引装置4の保守面側から着脱可能となるよう
に、一括収納庫5が着脱自在に装着されている。
【0025】この一括収納庫5内上部には、図示しない
モータにより駆動されて上下動するステージ34と、図
示しないモータにより駆動されるローラ群等から構成さ
れ、紙幣の補充動作時に前記ステージ34上に積み重ね
られた紙幣を1枚ずつ分離して一括収納庫5外に繰り出
す一括分離機構35が設けられている。そして、ステー
ジ34上に積み重ねられた紙幣の量は、フル検知器36
aとニアフル検知器36bとエンド検知器36cとによ
り管理される。
【0026】また、一括収納庫5内下部には、図示しな
いモータにより駆動されるローラ群等から構成され、紙
幣の回収動作時に紙幣を一括収納庫5内に送り込む一括
集積機構37と、送り込まれた紙幣を集積する仕切り板
38と、仕切り板38上の紙幣をステージ34上に積み
替える駆動レバー39が配置されている。すなわち、駆
動レバー39は図示しないモータにより駆動されて上下
動可能で、さらに、上下動の際に、ステージ34および
仕切り板38上の紙幣を退避するために回動可能であ
り、駆動レバー39は紙幣が集積された仕切り板38の
下部に移動し、ここから上方に移動することで紙幣を持
ち上げる。そして、この紙幣を持ち上げた駆動レバー3
9の下側にステージ34が移動し、駆動レバー39が回
動することで持ち上げていた紙幣をステージ34上の積
み替える。なお、前記エンド検知器36cは、ステージ
34上の紙幣の量の検出の他に、仕切り板38上の紙幣
の量も管理して、一括収納庫5内に収納されている紙幣
の絶対量が減少したことを検知している。
【0027】仕切り板38で仕切られた一括収納庫5内
の最下部には、図示しないモータにより駆動されるロー
ラ群等から構成され、補充動作時に一括収納庫5から繰
り出された紙幣のうち鑑別部32で出金不可能と鑑別さ
れた紙幣を送り込む一括リジェクト集積機構40と、送
り込まれた紙幣を集積する一括リジェクト収納部41が
設けられ、この一括リジェクト収納部41の紙幣の量
は、フル検知器42により管理されている。
【0028】42a,42b,42cは出金用の紙幣を
堆積収納する金種別収納庫であり、ここでは、金種別収
納庫42aを千円券を収納する収納庫、金種別収納庫4
2b,42cを万円券を収納する収納庫としている。各
金種別収納庫42a,42b,42c内には紙幣を集積
するステージ43a,43b,43cが設けられ、これ
らステージ43a,43b,43cは図示しないモータ
により駆動されて上下動可能である。
【0029】44は前記金種別収納庫42a,42b,
42cの上部に配置した入出金ユニットであり、入出金
ユニット44には、金種別収納庫42a,42b,42
c上をスライド移動して開閉可能なシャッタ45a,4
5b,45cから構成される一時保留部46a,46
b,46cが設けられている。この一時保留部46a,
46b,46cは、シャッタ45a,45b,45cに
より金種別収納庫42a,42b,42c上を閉じるこ
とで、該シャッタ45a,45b,45c上に紙幣を集
積して一時保留し、シャッタ45a,45b,45cを
開くことで集積した紙幣を金種別収納庫42a,42
b,42c内に収納する。
【0030】また、入出金ユニット44には、図示しな
いモータ等により駆動されるローラ群等から構成され、
紙幣の支払い動作時等に金種別収納庫42a,42b,
42cのステージ43a,43b,43c上に積み重ね
られた紙幣を上から1枚ずつ分離して繰り出す金種別分
離機構47a,47b,47cと、図示しないモータに
より駆動されるローラ群等から構成され、金種別収納庫
42a,42b,42cあるいは一時保留部46a,4
6b,46cに紙幣を集積する金種別集積機構48a,
48b,48cが設けられている。
【0031】49a,49b,49cは金種別収納庫4
2a,42b,42cに収納されている紙幣のフルを検
知するフル検知器、50a,50b,50cは金種別収
納庫42a,42b,42cに収納されている紙幣のニ
アフルを検知するニアフル検知器、51a,51b,5
1cは金種別収納庫42a,42b,42cに収納され
ている紙幣のエンドを検知するエンド検知器であり、こ
れら各検知器により各収納庫内の紙幣量が管理されてい
る。
【0032】52は紙幣入出金装置19の背面側で、一
括収納庫5の下部に装着されるリジェクトカセットであ
る。このリジェクトカセット52は、支払い時に顧客が
取り忘れた紙幣や種々の原因で出金不能あるいは回収不
能と判定された紙幣を収納するために設けられ、リジェ
クトカセット52の取り忘れリジェクト収納部53は取
り忘れ紙幣を収納し、入出金リジェクト収納部54はそ
の他のリジェクト紙幣を収納する。
【0033】また、取り忘れリジェクト集積機構55は
紙幣を取り忘れリジェクト収納部53に送り込み、入出
金リジェクト集積機構56は紙幣を入出金リジェクト収
納部54に送り込む。そして、取り忘れリジェクト収納
部53および入出金リジェクト収納部54の紙幣量を管
理するフル検知器57,58が設けられている。図7は
入金取引時における紙幣の流れを示す紙幣入出金装置の
側面図であり、以下に入金取引時の紙幣入出金装置の動
作を説明する。
【0034】接客口31に投入された紙幣は、1枚ずつ
に分離されて鑑別部32に送り込まれる。鑑別部32に
送り込まれる紙幣は、順次真偽鑑別,正損判別および走
行状態検知が行われ、その鑑別結果に応じた場所に送り
込まれる。鑑別部32において、偽券あるいは搬送異常
券と判定されたいわゆる入金リジェクト紙幣は、表裏取
り揃え機構33に送り込まれて集積される。そして、表
裏取り揃え機構33に集積された入金リジェクト紙幣
は、接客口31に投入された紙幣が全て装置内に取り込
まれた後に、該接客口31に送り込まれて顧客に返却さ
れる。
【0035】一方、鑑別部32において、正券あるいは
損券(循環対象外紙幣)と判断された紙幣は、入出金ユ
ニット44に送り込まれる。ここで、鑑別部32で千円
券の正券と鑑別された紙幣は金種別集積機構48aによ
り一時保留部46aに集積される。また、万円券の正券
と鑑別された紙幣は、金種別集積機構48bにより一時
保留部46bに集積される。
【0036】さらに、5千円券あるいは損券と鑑別され
た紙幣は、金種別集積機構48cにより一時保留部46
cに集積される。そして、一時保留部46a,46bに
集積している入金紙幣は、一時保留部46a,46bを
構成しているシャッタ45a,45bを引き抜くことに
より、金種別収納庫42a,42bに収納される。
【0037】また、一時保留部46cに集積している還
流対象外の紙幣は、金種別分離機構47cにより繰り出
され、入出金ユニット44から鑑別部32を経て、リジ
ェクトカセット52下側の入出金リジェクト集積機構5
6に送り込み、入出金リジェクト収納部54に集積す
る。入金取引時においては、上述したように紙幣が流れ
るが、この際、一括収納庫5には紙幣の入出はなく、入
金取引時には一括収納庫5は不要であり、この一括収納
庫5は紙幣入出金装置19の顧客に向いて配置されてい
る接客口31が設けられている側と反対側に配置されて
いるので、一括収納庫5の着脱時にも、紙幣入出金装置
19では入金取引処理を継続することが可能となってい
る。
【0038】図8は出金取引時における紙幣の流れを示
す紙幣入出金装置の側面図であり、以下に出金取引時の
紙幣入出金装置の動作を説明する。紙幣入出金装置19
の図示しない制御部は、まず、各金種別収納庫42a,
42b,42cのエンド検知器51a,51b,51c
がそれぞれエンドを検知していないかどうか判定する。
いずれか1つの金種別収納庫でもエンドを検知している
場合には、出金不可の情報を自動取引装置4の制御部2
5に送る。
【0039】エンドを検知していない場合、例えば万円
券を出金する場合は、金種別分離機構47bあるいは4
7cを作動させて金種別収納庫42bあるいは42cか
ら万円券を繰り出し、入出金ユニット44から鑑別部3
2に送り込む。鑑別部32では、指定通りの紙幣かどう
か表裏,正損を鑑別し、指定通りの紙幣であれば、この
紙幣を表裏取り揃え機構33に送り込み、表裏を揃えて
集積する。
【0040】なお、鑑別部32において、搬送異常券と
鑑別された紙幣は、鑑別部32からリジェクトカセット
52の入出金リジェクト集積機構56に送り込まれて、
入出金リジェクト収納部54に集積される。上記動作
は、出金可と鑑別された万円券が所定の枚数表裏取り揃
え機構33に集積されるまで繰り返される。
【0041】千円券を出金する場合は、金種別分離機構
47aを作動させて金種別収納庫42aから千円券を繰
り出し、入出金ユニット44から鑑別部32に送り込
む。鑑別部32では、指定通りの紙幣かどうか表裏,正
損を鑑別し、指定通りの紙幣であれば、この紙幣を表裏
取り揃え機構33に送り込み、表裏を揃えて集積する。
【0042】なお、鑑別部32において、搬送異常券と
鑑別された紙幣は、鑑別部32からリジェクトカセット
52の入出金リジェクト集積機構56に送り込まれて、
入出金リジェクト収納部54に集積される。上記動作
は、出金可と鑑別された千円券が所定の枚数表裏取り揃
え機構33に集積されるまで繰り返される。
【0043】このようにして、表裏取り揃え機構33に
所定枚数の万円券,千円券が集積されると、この紙幣を
表裏取り揃え機構33から接客口31に送り込み、顧客
に支払う。なお、接客口31の紙幣を顧客が取り忘れた
場合は、この紙幣を再度取り込んで鑑別部32を経てリ
ジェクトカセット52の取り忘れリジェクト集積機構5
5に送り込み、取り忘れリジェクト収納部53に集積す
る。
【0044】出金取引時においては、上述したように紙
幣が流れるが、この際、一括収納庫5には紙幣の入出は
なく、出金取引時には一括収納庫5は不要であり、この
一括収納庫5は紙幣入出金装置19の顧客に向いて配置
されている接客口31が設けられている側と反対側に配
置されているので、一括収納庫5の着脱時にも、紙幣入
出金装置19では出金取引処理を継続することが可能と
なっている。
【0045】次に、図1に示す自動機群管理装置の動作
を説明する。自動機群管理装置の制御装置9は、自動取
引装置4a〜4dから送られてくる信号より、各自動取
引装置4の紙幣不足および過剰の監視、集中金庫6内の
各一括収納庫5の紙幣の有無の監視をして、搬送装置8
の移動,停止、一括収納庫5に受渡しの動作の全てを制
御している。
【0046】すなわち、図6で説明したように、紙幣入
出金装置19の各金種別収納庫42a,42b,42に
は、フル検知器49a,49b,49c、ニアフル検知
器50a,50b,50cおよびエンド検知器51a,
51b,51cが備えられており、紙幣入出金装置19
の図示しない制御部は各検知器からの信号を監視して、
金種別収納庫内の紙幣の過不足を判別している。
【0047】そして、紙幣が不足していると判断する
と、自動取引装置4の制御部25に紙幣不足を示す信号
を送る。自動取引装置4の制御部25は、紙幣入出金装
置19の図示しない制御部から紙幣不足を示す信号が送
られてくると、その信号を自動機群管理装置の制御装置
9に送る。
【0048】ここで、集中金庫6に一括収納庫5が装着
されると、図6で説明した一括収納庫5のフル検知器3
6a,ニアフル検知器36bおよびエンド検知器36c
の出力が集中金庫6の図示しない制御部に入力されるよ
うになっており、これを自動機群管理装置全体を制御す
る制御装置9で受けて各一括収納庫5内の紙幣の有無を
認識可能となっている。また、制御装置9は集中金庫6
への一括収納庫5の装着有無を判別して、集中金庫6の
どの場所に一括収納庫5を装着可能か判別可能となって
いる。
【0049】自動取引装置4から紙幣不足を示す信号が
送られてくると、自動機群管理装置の制御装置9は、集
中金庫6の図示しない制御部を介して紙幣の入った一括
収納庫5があるか調べ、紙幣の入った一括収納庫5があ
る場合は、この紙幣の入った一括収納庫5の前に搬送装
置8が移動してくるように、制御装置9は搬送装置8に
指令を送る。
【0050】搬送装置8は、制御装置9より移動の指令
を受けて移動を開始する。この際、制御装置9は、搬送
装置8の位置を監視しており、搬送装置8が紙幣の入っ
た一括収納庫5の前に来たと判断すると、停止の指令を
搬送装置8に送り、搬送装置8の移動を停止させる。搬
送装置8を所定位置に停止させると、制御装置9は搬送
装置8に一括収納庫5を受け取るように指令を送る。
【0051】搬送装置8は、この指定を受けて、図3で
説明したように受け取り動作を行って、紙幣の入った一
括収納庫5を搭載し、受け取り動作が完了すると、制御
装置9に受取完了信号を送信する。制御装置9はこの受
取完了信号を受信すると、搬送装置8に紙幣不足信号を
送信してきた自動取引装置4に行くように移動指令を送
信する。
【0052】移動指令を受信すると、搬送装置8は移動
を開始する。この際、制御装置9は搬送装置8の位置を
監視しており、例えば、自動取引装置4cから紙幣不足
信号が送信されてきているなら、搬送装置8が自動取引
装置4cの保守面と向かい合う位置に来たと判断する
と、停止の指令を搬送装置8に送り、搬送装置8の移動
を停止させる。
【0053】次に、制御装置9は、自動取引装置4cの
制御部25にシャッタ24を開放するように信号を送信
するとともに、搬送装置8に搭載している一括収納庫5
を自動取引装置4cに装着するように指令を送る。自動
取引装置4cの制御部25は、これを受けてシャッタ2
4を開き、また、搬送装置8は、これを受けて図3で説
明したように一括収納庫5の自動取引装置4cへの装着
動作を行い、装着動作が完了すると、制御装置9に装着
完了信号を送信する。
【0054】自動取引装置4cの制御部25は、紙幣入
出金装置19に一括収納庫5が装着されたことを認識す
ると、紙幣の補充動作を開始する。図9は補充時におけ
る紙幣の流れを示す紙幣入出金装置の側面図であり、以
下に補充時の紙幣入出金装置の動作を説明する。一括収
納庫5が紙幣入出金装置19に装着され、補充の指示が
出ると、一括分離機構35を作動させて、一括収納庫5
に収納されている紙幣を繰り出し、鑑別部32に送り込
む。
【0055】鑑別部32では、送り込まれてきた紙幣に
ついて、順次真偽鑑別,金種,正損判別,走行状態のチ
ェックを行う。鑑別部32での鑑別の結果、補充対象紙
幣の正券が搬送されてきた場合には、これが千円券であ
れば金種別集積機構48aへ送り込み、千円券を収納す
る金種別収納庫42aのステージ43aに直接集積す
る。
【0056】また、万円券であれば、金種別集積機構4
8b,48cに送り込み、万円券を収納する金種別収納
庫42b,42cのステージ43bまたは43cに直接
集積する。上記動作により補充が完了すると、自動取引
装置4cの制御部25は、完了信号を制御装置9に送信
する。
【0057】制御装置9は、自動取引装置4cから完了
信号を受信すると、搬送装置8の位置を監視し、搬送装
置8が自動取引装置4cと向かい合う位置にないと判断
した場合は、搬送装置8に自動取引装置4cに行くよう
に移動指令を送信する。移動指令を受信すると、搬送装
置8は移動を開始する。そして、制御装置9は搬送装置
8が自動取引装置4cの保守面と向かい合う位置に来た
と判断すると、停止の指令を搬送装置8に送り、搬送装
置8の移動を停止させる。
【0058】次に、制御装置9は、自動取引装置4cに
装着されている空となった一括収納庫5を受け取るよう
に指令を送信する。搬送装置8は、この指令を受けて、
図3で説明したように受け取り動作を行って、空となっ
た一括収納庫5を自動取引装置4cから取り出して自身
に搭載し、受け取り動作が完了すると、制御装置9に受
取完了信号を送信する。
【0059】制御装置9はこの受取完了信号を受信する
と、自動取引装置4cの制御部25にシャッタ24を閉
じるように信号を送信するとともに、搬送装置8に集中
金庫6に行くように移動指令を送信する。制御装置9か
らの信号を受信して自動取引装置4cの制御部25はシ
ャッタ24を閉じる。また、制御装置9から移動指令を
受信すると、搬送装置8は移動を開始し、制御装置9は
搬送装置8が集中金庫6の一括収納庫5を収納できる空
きスペースがある所の前に来たと判断すると、停止の指
令を搬送装置8に送り、搬送装置8の移動を停止させ
る。
【0060】次に、制御装置9は、搬送装置8に搭載し
ている一括収納庫5を集中金庫6に装着するように指令
を送る。搬送装置8は、これを受けて図3で説明したよ
うに一括収納庫5の集中金庫6への装着動作を行い、装
着動作が完了すると、制御装置9に装着完了信号を送信
する。
【0061】このようにして、空となった一括収納庫5
は集中金庫6に保管される。上記したように、自動取引
装置4の内、例えば自動取引装置4cが紙幣不足とな
り、制御装置9が集中金庫6の図示しない制御部を介し
て紙幣の入った一括収納庫5があるか調べ、紙幣の入っ
た一括収納庫5が集中金庫6にない場合は、各自動取引
装置4から送られてくる信号より他の自動取引装置4
a,4bあるいは4dの内で、紙幣の収容量に余裕があ
って、自動取引装置4cに紙幣をまわせる自動取引装置
があるか判断し、いずれかの自動取引装置、例えば自動
取引装置4aに他にまわせる紙幣があると判断された場
合は、まず、制御装置9は、集中金庫6に空の一括収納
庫5があるか調べ、空の一括収納庫5がある場合は、こ
の一括収納庫5の前に搬送装置8が移動してくるよう
に、制御装置9は搬送装置8に指令を送る。
【0062】搬送装置8は、制御装置9より移動の指令
を受けて移動を開始し、搬送装置8が空の一括収納庫5
の前に来たと判断すると、制御装置9は停止の指令を搬
送装置8に送り、搬送装置8の移動を停止させる。搬送
装置8を所定位置に停止させると、制御装置9は搬送装
置8に一括収納庫5を受け取るように指令を送る。
【0063】搬送装置8は、この指令を受けて、図3で
説明したように受け取り動作を行って、空の一括収納庫
5を搭載し、受け取り動作が完了すると、制御装置9に
受取完了信号を送信する。制御装置9はこの受取完了信
号を受信すると、搬送装置8に自動取引装置4aに行く
ように移動指令を送信する。
【0064】移動指令を受信すると、搬送装置8は移動
を開始し、搬送装置8が自動取引装置4aの保守面と向
かい合う位置に来たと判断すると、制御装置9は停止の
指令を搬送装置8に送り、搬送装置8の移動を停止させ
る。次に、制御装置9は、自動取引装置4aの制御部2
5にシャッタ24を開放するように信号を送信するとと
もに、搬送装置8に搭載している一括収納庫5を自動取
引装置4aに装着するように指令を送る。
【0065】自動取引装置4aの制御部25は、これを
受信してシャッタ24を開放し、また、搬送装置8は、
これを受けて図3で説明したように一括収納庫5の自動
取引装置4aへの装着動作を行い、装着動作が完了する
と、制御装置9に装着完了信号を送信する。自動取引装
置4aの制御部25は、紙幣入出金装置19に一括収納
庫5が装着されたことを認識すると、紙幣の回収動作を
開始する。
【0066】図10は回収時における紙幣の流れを示す
紙幣入出金装置の側面図であり、以下に回収時の紙幣入
出金装置の動作を説明する。空の一括収納庫5が紙幣入
出金装置19に装着されると、万円券を回収する場合
は、金種別分離機構47bあるいは47cを作動させる
ことで、金種別収納庫42bあるいは42cに収納され
ている紙幣が繰り出され、鑑別部32に送り込まれる。
【0067】鑑別部32では、送り込まれてきた紙幣に
ついて、順次真偽鑑別および走行状態を検知して後方へ
送る。鑑別部32での鑑別の結果、2枚以上の重なり
(重走),斜行等の搬送異常が検知された紙幣は、入出
金リジェクト集積機構56に送り込まれて入出金リジェ
クト収納部54に集積される。
【0068】鑑別の結果、正常な紙幣は、一括集積機構
37に送り込まれて、仕切り板38に集積される。この
動作は、回収目標枚数に達するか、または、万円券を収
納した金種別収納庫42bあるいは42c内の紙幣がな
くなるまで繰り返される。千円券を回収する場合は、金
種別分離機構47aを作動させることで、金種別収納庫
42aに収納されている紙幣が繰り出され、鑑別部32
に送り込まれる。
【0069】鑑別部32では、送り込まれてきた紙幣に
ついて、順次真偽鑑別および走行状態を検知して後方へ
送る。鑑別部32での鑑別の結果、2枚以上の重なり
(重走),斜行等の搬送異常が検知された紙幣は、入出
金リジェクト集積機構56に送り込まれて入出金リジェ
クト収納部54に集積される。
【0070】鑑別の結果、正常な紙幣は、一括集積機構
37に送り込まれて、仕切り板38に集積される。この
動作は、回収目標枚数に達するか、または、千円券を収
納した金種別収納庫42a内の紙幣がなくなるまで繰り
返される。上記動作により目標枚数の回収が完了する
と、自動取引装置4aの制御部25は、完了信号を制御
装置9に送信する。
【0071】制御装置9は、自動取引装置4aから完了
信号を受信すると、搬送装置8の位置を監視し、搬送装
置8が自動取引装置4aと向かい合う位置にないと判断
した場合は、搬送装置8に自動取引装置4aに行くよう
に移動指令を送信する。移動指令を受信すると、搬送装
置8は移動を開始する。そして、制御装置9は搬送装置
8が自動取引装置4aの保守面と向かい合う位置に来た
と判断すると、停止の指令を搬送装置8に送り、搬送装
置8の移動を停止させる。
【0072】次に、制御装置9は、自動取引装置4aに
装着されている紙幣の入った一括信号5を受け取るよう
に指令を送信する。搬送装置8は、この指令を受けて、
図3で説明したように受け取り動作を行って、紙幣の入
った一括収納庫5を自動取引装置4aから取り出して自
身に搭載し、受け取り動作が完了すると、制御装置9に
受取完了信号を送信する。
【0073】制御装置9は、この受取完了信号を受信す
ると、自動取引装置4aの制御部25にシャッタ24を
閉じるように信号を送信するとともに、搬送装置8に紙
幣の不足している自動取引装置4cに行くように移動指
令を送信する。制御装置9からの信号を受信して自動取
引装置4aの制御部25はシャッタ24を閉じる。ま
た、制御装置9からの移動指定を受信すると、搬送装置
8は移動を開始し、搬送装置8が自動取引装置4cの保
守面と向かい合う位置に来たと判断すると、制御装置9
は停止の指令を搬送装置8に送り、搬送装置8の移動を
停止させる。
【0074】次に、制御装置9は、自動取引装置4cの
制御部25にシャッタ24を開放するように信号を送信
するとともに、搬送装置8に搭載している一括収納庫5
を自動取引装置4cに装着するように指令を送信する。
自動取引装置4cの制御部25は、これを受信してシャ
ッタ24を開放し、また、搬送装置8は、これを受けて
図3で説明したように一括収納庫5の自動取引装置4c
への装着動作を行い、装着動作が完了すると、制御装置
9に装着完了信号を送信する。
【0075】自動取引装置4cの制御部25は、紙幣入
出金装置19に一括収納庫5が装着されたことを認識す
ると、図9で説明したように紙幣の補充動作を開始す
る。補充が完了すると、自動取引装置4cの制御部25
は、完了信号を制御装置9に送信する。制御装置9は、
自動取引装置4cから完了信号を受信すると、搬送装置
8の位置を監視し、搬送装置8が自動取引装置4cと向
かい合う位置にないと判断した場合は、搬送装置8に自
動取引装置4cに行くように移動指令を送信する。
【0076】移動指令を受信すると、搬送装置8は移動
を開始する。そして、制御装置9は搬送装置8が自動取
引装置4cの保守面と向かい合う位置に来たと判断する
と、停止の指令を搬送装置8に送り、搬送装置8の移動
を停止させる。次に、制御装置9は、自動取引装置4c
に装着されている空となった一括信号5を受け取るよう
に指定を送信する。
【0077】搬送装置8は、この指定を受けて、図3で
説明したように受け取り動作を行って、空となった一括
収納庫5を自動取引装置4cから取り出して自身に搭載
し、受け取り動作が完了すると、制御装置9に受取完了
信号を送信する。制御装置9は、この受取完了信号を受
信すると、自動取引装置4cの制御部25にシャッタ2
4を閉じるように信号を送信するとともに、搬送装置8
に集中金庫6に行くように移動指令を送信する。
【0078】これを受信して、自動取引装置4cの制御
部25はシャッタ24を閉じ、また、移動信号を受信す
ると、搬送装置8は移動を開始し、制御装置9は搬送装
置8が集中金庫6の一括収納庫を収納できる空きスペー
スがある所の前に来たと判断すると、停止の指令を搬送
装置8に送り、搬送装置8の移動を停止させる。次に、
制御装置9は、搬送装置8に搭載している一括収納庫5
を集中金庫6に装着するように指令を送る。
【0079】搬送装置8は、これを受けて図3で説明し
たように一括収納庫5の集中金庫6への装着動作を行
い、装着動作が完了すると、制御装置9に装着完了信号
を送信する。このようにして、空となった一括収納庫5
は集中金庫6に保管される。紙幣入出金装置19の図示
しない制御部は各フル検知器およびニアフル検知器から
の信号を監視して、金種別収納庫内の紙幣が過剰である
と判断すると、自動取引装置4の制御部25に紙幣過剰
を示す信号を送る。
【0080】自動取引装置4の制御部25は、紙幣入出
金装置19の図示しない制御部から紙幣過剰を示す信号
が送られてくると、その信号を自動機群管理装置の制御
装置9に送る。自動取引装置4から紙幣過剰を示す信号
が送られてくると、自動機群管理装置の制御装置9は、
集中金庫6の図示しない制御部を介して空の一括収納庫
5があるか調べ、空の一括収納庫5がある場合は、この
一括収納庫5の前に搬送装置8が移動してくるように、
制御装置9は搬送装置8に指令を送る。
【0081】搬送装置8は、制御装置9より移動の指令
を受けて移動を開始し、制御装置9は、搬送装置8が紙
幣の入った一括収納庫5の前に来たと判断すると、停止
の指令を搬送装置8に送り、搬送装置8の移動を停止さ
せる。搬送装置8を所定位置に停止させると、制御装置
9は搬送装置8に一括収納庫5を受け取るように指令を
送る。
【0082】搬送装置8は、この指定を受けて、図3で
説明したように受け取り動作を行って、空の一括収納庫
5を搭載し、受け取り動作が完了すると、制御装置9に
受取完了信号を送信する。制御装置9はこの受取完了信
号を受信すると、搬送装置8に紙幣過剰信号を送信して
きた自動取引装置4に行くように移動指令を送信する。
【0083】移動指令を受信すると、搬送装置8は移動
を開始し、例えば、自動取引装置4cから紙幣過剰信号
が送信されてきているなら、制御装置9は、搬送装置8
が自動取引装置4cの保守面と向かい合う位置に来たと
判断すると、停止の指令を搬送装置8に送り、搬送装置
8の移動を停止させる。次に、制御装置9は、自動取引
装置4cの制御部25にシャッタ24を開放するように
信号を送信するとともに、搬送装置8に搭載している一
括収納庫5を自動取引装置4cに装着するように指令を
送る。
【0084】自動取引装置4cの制御部25は、これを
受信してシャッタ24を開放し、また、搬送装置8は、
これを受けて図3で説明したように一括収納庫5の自動
取引装置4への装着動作を行い、装着動作が完了する
と、制御装置9に装着完了信号を送信する。自動取引装
置4cの制御部25は、紙幣入出金装置19に一括収納
庫5が装着されたことを認識すると、図10で説明した
ように紙幣の回収動作を開始する。
【0085】回収が完了すると、自動取引装置4cの制
御部25は、完了信号を制御装置9に送信する。制御装
置9は、自動取引装置4cから完了信号を受信すると、
搬送装置8の位置を監視し、搬送装置8が自動取引装置
4cと向かい合う位置にないと判断した場合は、搬送装
置8に自動取引装置4cに行くように移動指令を送信す
る。
【0086】移動指令を受信すると、搬送装置8は移動
を開始する。そして、制御装置9は搬送装置8が自動取
引装置4cの保守面と向かい合う位置に来たと判断する
と、停止の指令を搬送装置8に送り、搬送装置8の移動
を停止させる。次に、制御装置9は、自動取引装置4c
に装着されている紙幣の入った一括信号5を受け取るよ
うに指令を送信する。
【0087】搬送装置8は、この指令を受けて、図3で
説明したように受け取り動作を行って、紙幣の入った一
括収納庫5を自動取引装置4cから取り出して自身に搭
載し、受け取り動作が完了すると、制御装置9に受取完
了信号を送信する。制御装置9は、この受取完了信号を
受信すると、自動取引装置4cの制御部25にシャッタ
24を閉じるように信号を送信するとともに、搬送装置
8に集中金庫6に行くように移動指令を送信する。
【0088】これを受信して、自動取引装置4cの制御
部25はシャッタ24を閉じ、また、移動信号を受信す
ると、搬送装置8は移動を開始し、制御装置9は搬送装
置8が集中金庫6の一括収納庫を収納できる空きスペー
スがある所の前に来たと判断すると、停止の指令を搬送
装置8に送り、搬送装置8の移動を停止させる。次に、
制御装置9は、搬送装置8に搭載している一括収納庫5
を集中金庫6に装着するように指令を送る。
【0089】搬送装置8は、これを受けて図3で説明し
たように一括収納庫5の集中金庫6への装着動作を行
い、装着動作が完了すると、制御装置9に装着完了信号
を送信する。このようにして、紙幣の入った一括収納庫
5は集中金庫6に保管される。図11は本発明の第2の
実施例における自動機群管理装置を示す斜視図である。
なお、第2の実施例において、自動取引装置4,一括収
納庫5の構成、自動取引装置4に搭載されている紙幣入
出金装置の構成および紙幣入出金装置19での各処理時
における紙幣の流れは、第1の実施例で説明したものと
同じであるので、ここではその説明を省略する。
【0090】61は複数台並べて設置されている自動取
引装置4の上方の空間に付設された一括収納庫5の保管
手段であるカセット棚で、一括収納庫5を複数個並べて
置けるようになっている。このカセット棚61には、一
括収納庫5の着脱の有無、および図6に示す一括収納庫
5のエンド検知器,ニアフル検知器およびフル検知器の
出力を受けて各一括収納庫5内の紙幣の有無を判別でき
るように、図示しない制御部が設けられている。
【0091】62は一括収納庫5の搬送装置で、カセッ
ト棚61と各自動取引装置4との間および各自動取引装
置4同志の間で一括収納庫5の搬送,受け渡しを行うも
のである。図12は第2の実施例における自動機群管理
装置のブロック図で、複数台の自動取引装置4,搬送装
置62,カセット棚61は制御装置63に接続され、各
構成要素はこの制御装置63により制御,監視される。
【0092】図13は搬送装置62の構成を示す斜視図
であり、以下に図13を参照して搬送装置62の説明を
行う。搬送装置62は、カセット棚61に備えられたレ
ール64に沿って搬送装置62全体を横方向に移動させ
る横移動機構65と、カセット棚61と各自動取引装置
4との間で一括収納庫5の受け渡しを行うカセット受渡
ユニット67と、カセット受渡ユニット67を自動取引
装置4とカセット棚61との間を昇降させる昇降機構6
6と、これら各構成要素の動作を制御する制御装置68
とで構成されている。
【0093】図14はカセット受渡ユニット67の構成
を示す斜視図であり、以下に図14を参照してカセット
受渡ユニット67の説明を行う。カセット受渡ユニット
67は、図6で説明した紙幣入出金装置19の背面側に
開閉可能に設けられている一括扉69の開閉を行う扉開
閉ユニット70と、一括収納庫5の受渡し時にはカセッ
ト受渡ユニット67と紙幣入出金装置19との間で一括
収納庫5をガイドする通路の役目をし、搬送装置62全
体およびカセット受渡ユニット67の移動時には一括収
納庫5を保持するカセット受爪71と、一括収納庫5を
自動取引装置4およびカセット棚61へ出し入れする前
後移動機構72と、この一括収納庫5の出し入れ時に一
括収納庫5を保持するカセットフック機構73とで構成
されている。
【0094】上記構成において、一括収納庫5を自動取
引装置4に装着するには、まず、扉開閉ユニット70が
一括扉69を下方向に回転させて開放する。次に、カセ
ット受爪71が開いてカセット受渡ユニット67と紙幣
入出金装置との間に一括収納庫5の通路が形成される。
そして、前後移動機構72により一括収納庫5を紙幣入
出金装置内に押し入れ、一括収納庫5を保持していたカ
セットフック機構73を解除する。
【0095】一括収納庫5を紙幣入出金装置に押し入れ
ると、前後移動機構72が戻るとともにカセット受爪7
1が閉じ、最後に扉開閉ユニット70が一括扉69を閉
めて一括収納庫5の渡し動作が完了する。一括収納庫5
を紙幣入出金装置からカセット受渡ユニット67に受け
入れる場合は、まず扉開閉ユニット70が一括扉69を
開放し、カセット受爪71が開いてカセット受渡ユニッ
ト67と紙幣入出金装置との間に一括収納庫5の通路を
形成する。次に、前後移動機構72によりカセットフッ
ク機構73が一括収納庫5の位置まで移動し、この一括
収納庫5を前後移動機構72に固定する。
【0096】そして、前後移動機構72により一括収納
庫をカセット受渡ユニット67上に引き込み、カセット
受爪71を閉じて一括収納庫5をカセット受渡ユニット
67上に保持し、扉開閉ユニット70が一括扉69を閉
じて受け入れ動作を完了する。以下に、第2の実施例の
動作を説明する。
【0097】図6で説明したように、紙幣入出金装置1
9の各金種別収納庫42a,42b,42cには、フル
検知器49a,49b,49c、ニアフル検知器50
a,50b,50c、およびエンド検知器51a,51
b,51cが備えられており、紙幣入出金装置19の図
示しない制御部は各検知器からの信号を監視して、金種
別収納庫内の紙幣の過剰,不足を判別している。
【0098】そして、紙幣が不足していると判断する
と、自動取引装置4の制御部25に紙幣不足を示す信号
を送る。自動取引装置4の制御部25は、紙幣入出金装
置19の図示しない制御部から紙幣不足を示す信号が送
られてくると、その信号を自動機群管理装置全体を制御
する制御装置63に送る。
【0099】いずれかの自動取引装置4から紙幣不足を
示す信号が送られてくると、自動機群管理装置の制御装
置63は、搬送装置62の制御装置68に信号を送り、
横移動機構65と昇降機構66を動作させ、カセット受
渡ユニット67を紙幣不足となった自動取引装置4に対
して一括収納庫5の受渡しを行うための定位置に移動さ
せる。
【0100】この間に自動取引装置4のシャッタ24は
開放されており、カセット受渡ユニット67が所定の位
置に来ると、自動取引装置4内の空の一括収納庫5を、
前記図14で説明した受け入れ動作を行ってカセット受
渡ユニット67上に搭載する。受け入れ動作が完了する
と、制御装置63は横移動機構65と昇降機構66を動
作させて、カセット受渡ユニット67をカセット棚61
の位置まで持ち上げ、横方向に移動させてカセット棚6
1の一括収納庫を収納できる空きスペースのある所の前
に来たと判断すると、ここでカセット受渡ユニット67
の移動を停止させ、前記図14で説明したように渡し動
作を行って、カセット受渡ユニット67上の空の一括収
納庫5をカセット棚61に収納する。
【0101】次に、カセット棚61にある紙幣の入った
一括収納庫5を紙幣が不足している自動取引装置4に装
着するために、制御装置63はカセット棚61に紙幣の
入った一括収納庫5があるか調べ、紙幣の入った一括収
納庫5がある場合は、この紙幣の入った一括収納庫5の
前にカセット受渡ユニット67が移動してくるように、
制御装置63は搬送装置62の制御装置68に信号を送
り、横移動機構65を動作させる。
【0102】そして、紙幣の入った一括収納庫5をカセ
ット受渡ユニット67に受入れ、更に、横移動機構65
と昇降機構66を動作させて、カセット受渡ユニット6
7を紙幣が不足している自動取引装置4に対して一括収
納庫5の受渡しを行うための定位置に移動させる。カセ
ット受渡ユニット67が所定の位置に来ると、カセット
受渡ユニット67上の紙幣の入った一括収納庫5を、前
記図14で説明した受け入れ動作を行って自動取引装置
4に装着する。
【0103】自動取引装置4の制御部25は、紙幣入出
金装置19に一括収納庫5が装着されたことを認識する
と、紙幣の補充動作を開始する。これにより、紙幣を補
充するための、一括収納庫5の交換動作が終了する。ま
た、いずれかの自動取引装置4から紙幣過剰を示す信号
が送られてくると、自動機群管理装置の制御装置63
は、搬送装置62の制御装置68に信号を送り、横移動
機構65と昇降機構66を動作させ、カセット受渡ユニ
ット67を紙幣過剰となった自動取引装置4に対して一
括収納庫5の受渡しを行うための定位置に移動させる。
【0104】この間に自動取引装置4のシャッタ24は
開放されており、カセット受渡ユニット67が所定の位
置に来ると、自動取引装置4内のフルになった一括収納
庫5を、前記図14で説明した受け入れ動作を行ってカ
セット受渡ユニット67上に搭載する。受け入れ動作が
完了すると、制御装置63は横移動機構65と昇降機構
66を動作させて、カセット受渡ユニット67をカセッ
ト棚61の位置まで持ち上げ、横方向に移動させてカセ
ット棚61の一括収納庫を収納できる空きスペースのあ
る所の前に来たと判断すると、ここでカセット受渡ユニ
ット67の移動を停止させ、前記図14で説明したよう
に渡し動作を行って、カセット受渡ユニット67上のフ
ルになった一括収納庫5をカセット棚61に収納する。
【0105】次に、カセット棚61にある空の一括収納
庫5を紙幣が過剰となった自動取引装置4に装着するた
めに、制御装置63はカセット棚61に空の一括収納庫
5があるか調べ、空の一括収納庫5がある場合は、この
空の一括収納庫5の前にカセット受渡ユニット67が移
動してくるように、制御装置63は搬送装置62の制御
装置68に信号を送り、横移動機構65を動作させる。
【0106】そして、空の一括収納庫5をカセット受渡
ユニット67に受入れ、更に、横移動機構65と昇降機
構66を動作させて、カセット受渡ユニット67を紙幣
が過剰となった自動取引装置4に対して一括収納庫5の
受渡しを行うための定位置に移動させる。カセット受渡
ユニット67が所定の位置に来ると、カセット受渡ユニ
ット67上の空の一括収納庫5を、前記図14で説明し
た受け入れ動作を行って自動取引装置4に装着する。
【0107】自動取引装置4の制御部25は、紙幣入出
金装置19に一括収納庫5が装着されたことを認識する
と、紙幣の回収動作を開始する。これにより、紙幣を回
収するための、一括収納庫5の交換動作が終了する。な
お、精査実施中に一括収納庫5がフルになった場合に
も、上記回収のための交換動作を行ってフルの一括収納
庫5を回収し、空の一括収納庫5を装着することで精査
を続行する。
【0108】上記構成の第1の実施例および第2の実施
例において、月末や給料日後等の出金量が多い場合に
は、あらかじめ各自動取引装置4に紙幣の入った一括収
納庫5を装着しておき、集中金庫6あるいはカセット棚
61にも、空になった一括収納庫5を回収するための空
きのスペース以外には紙幣の入った一括収納庫5を保管
しておくことで、紙幣の収容容量を増大させ、長時間に
わたって紙幣の不足により停止することなしに自動取引
装置を運用できるようになる。
【0109】また、取引件数が少ない日には、あらかじ
め、自動取引装置4には一括収納庫5を装着せず、集中
金庫6あるいはカセット棚61にのみ紙幣の入った一括
収納庫5を保管しておいて、自動取引装置4の紙幣が不
足したときのみ集中金庫6あるいはカセット棚61の一
括収納庫5を紙幣の不足した自動取引装置4に装着して
紙幣を補充するように運用し、さらに、紙幣に余裕があ
る自動取引装置4に空の一括収納庫5を装着して紙幣を
回収し、紙幣が不足した自動取引装置4にこの一括収納
庫5を装着して紙幣を補充するように運用することで、
死蔵する紙幣を減らすことができ、資金効率のよい運用
が可能となる。
【0110】なお、上記第1および第2の実施例におい
ては紙幣について説明したが、紙幣以外の自動取引装置
で使用される媒体、例えば、硬貨,ジャーナル,レシー
ト等に適用することも可能で、これらでも同様に運用す
れば、更に効率を上げることができる。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
自動取引装置内だけではなく、自動取引装置とは別個に
一括収納庫の保管手段を設け、自動取引装置の紙幣の過
不足に応じて一括収納庫を係員等の人手を介することな
く交換して紙幣の補充あるいは回収を行えるようにした
ので、出金量が多い日には自動取引装置の数以上の一括
収納庫を備えて紙幣収容容量を増大させることができ、
紙幣不足による自動取引装置の運用停止を抑えることが
できるという効果を有する。そして、人手を介さずに不
足紙幣の補充が行われるので、人件費を抑えることがで
きるという効果を有する。
【0112】また、取引件数が少ない日には、あらかじ
め、自動取引装置には一括収納庫を装着せず、保管手段
にのみ紙幣の入った一括収納庫を保管しておいて、自動
取引装置の紙幣が不足したときには保管手段の一括収納
庫を紙幣の不足した自動取引装置に装着して紙幣を補充
するように運用することで、死蔵する紙幣の量を少なく
することができ、資金効率のよい運用が可能となるとい
う効果を有する。
【0113】さらに、紙幣に余裕がある自動取引装置に
空の一括収納庫を装着して紙幣を回収し、紙幣が不足し
た自動取引装置にこの一括収納庫を装着して紙幣を補充
するように運用することで、自動取引装置間で紙幣を相
互利用することが可能であり、資金効率のよい運用が可
能となるという効果を有する。また、一括収納庫の保管
手段を自動取引装置の上方に配置することで、平面的に
小さなスペースで運用している自動取引装置群にも適用
できるという効果があり、さらに、一括収納庫の保管手
段を自動取引装置の上方に配置するために、一括収納庫
を昇降させる機構が備えられているので、各自動取引装
置の高さが異なっているような場合でも、新たに昇降機
構を追加することなく、容易に適用できるという効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例における自動機群管理装置を示す
平面図である。
【図2】図1の要部斜視図である。
【図3】第1の実施例の搬送装置の構成を示す斜視図で
ある。
【図4】自動取引装置のブロック図である。
【図5】自動取引装置の外観斜視図である。
【図6】紙幣入出金装置の構成を示す側面図である。
【図7】入金時の紙幣の流れを示す紙幣入出金装置の側
面図である。
【図8】出金時の紙幣の流れを示す紙幣入出金装置の側
面図である。
【図9】補充時の紙幣の流れを示す紙幣入出金装置の側
面図である。
【図10】回収時の紙幣の流れを示す紙幣入出金装置の
側面図である。
【図11】第2の実施例における自動機群管理装置を示
す斜視図である。
【図12】第2の実施例の自動機群管理装置のブロック
図である。
【図13】第2の実施例の搬送装置の構成を示す斜視図
である。
【図14】受渡しユニットの構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
4 自動取引装置 5 一括収納庫 6 集中金庫 7 搬送路 8 搬送装置 9 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 敏広 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 (72)発明者 小屋 憲一 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙幣の投入,放出が行われる接客口と、
    出金用の紙幣を収納する複数の金種別収納庫と、装置本
    体に着脱可能で、金種別収納庫に対する紙幣の補充,回
    収を行う一括収納庫と、金種別収納庫内の紙幣の過不足
    を判別する判別手段とを備え、接客口へ顧客の投入した
    紙幣を鑑別手段にて鑑別して入金取引を行う入金取引機
    能と、顧客の指示した金種金額に応じて金種別収納庫内
    の収納紙幣を放出して出金を行う出金取引機能と、入金
    取引成立の紙幣のうち、出金に再利用可能なものを循環
    紙幣として金種別収納庫の収納して出金用に廻す循環機
    能を有し、一括収納庫が外された状態でも入金取引と出
    金取引が可能な複数台の自動取引装置と、 少なくとも1個の一括収納庫を保管する保管手段と、 該保管手段と各自動取引装置との間、および各自動取引
    装置同志の間で一括収納庫を搬送するとともに、保管手
    段および各自動取引装置に一括収納庫を授受する機能を
    有する搬送手段と、 各自動取引装置から送られてくる紙幣の不足あるいは過
    剰を示す信号を受け、紙幣不足あるいは紙幣過剰となっ
    た自動取引装置に対して前記保管手段より搬送手段を介
    して一括収納庫を搬送して該当する自動取引相装置に装
    着させ、紙幣の補充あるいは回収を行わせる制御手段を
    設けたことを特徴とする自動機群管理装置。
  2. 【請求項2】 前記保管手段は、自動取引装置の上方に
    配置されているとともに、 前記搬送手段は、保管手段の高さから各自動取引装置の
    高さまで一括収納庫を昇降させる昇降手段と、保管手段
    での一括収納庫の並び方向および各自動取引装置の並び
    方向に沿って一括収納庫を移動させる横移動機構を備え
    ていることを特徴とする請求項1記載の自動機群管理装
    置。
JP235593A 1993-01-11 1993-01-11 自動機群管理装置 Pending JPH06208683A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP235593A JPH06208683A (ja) 1993-01-11 1993-01-11 自動機群管理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP235593A JPH06208683A (ja) 1993-01-11 1993-01-11 自動機群管理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06208683A true JPH06208683A (ja) 1994-07-26

Family

ID=11526967

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP235593A Pending JPH06208683A (ja) 1993-01-11 1993-01-11 自動機群管理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06208683A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006122190A (ja) * 2004-10-27 2006-05-18 Aruze Corp 紙幣管理システム、貸出機、集積機、及び紙幣管理プログラム
KR100866810B1 (ko) * 2006-07-26 2008-11-04 오끼 덴끼 고오교 가부시끼가이샤 화폐 보충 시스템

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006122190A (ja) * 2004-10-27 2006-05-18 Aruze Corp 紙幣管理システム、貸出機、集積機、及び紙幣管理プログラム
KR100866810B1 (ko) * 2006-07-26 2008-11-04 오끼 덴끼 고오교 가부시끼가이샤 화폐 보충 시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR920007906B1 (ko) 자동거래장치
JP2957667B2 (ja) 現金取扱いシステム
JP4370656B2 (ja) 紙幣入出金装置
JP4892774B2 (ja) 紙幣出金ユニット
JPH036794A (ja) 紙弊入出金装置
JPH06208683A (ja) 自動機群管理装置
JP2532672B2 (ja) 現金入出金装置
JP2536558Y2 (ja) 現金入出金装置
JP2864481B2 (ja) 現金管理システム
JP4750308B2 (ja) 自動取引装置
JP2773916B2 (ja) 現金入出金装置
JP2718808B2 (ja) 自動取引装置
JP2614330B2 (ja) 現金入出金装置
JP2615197B2 (ja) 現金入出金装置
JP2854885B2 (ja) 現金入出金装置
JP2968322B2 (ja) 現金入出金装置
JP2503081B2 (ja) 現金入出金装置
JP2716623B2 (ja) 紙幣入出金装置
JP2568279B2 (ja) 現金入出金装置
JP2548391B2 (ja) 現金入出金装置
JPH08339412A (ja) 自動取引装置
JPH0444979B2 (ja)
JP2902764B2 (ja) 現金入出金装置
JP2726409B2 (ja) 紙幣入出金装置
JP2908544B2 (ja) 自動取引装置及び入出金装置に対する補充紙幣の金額確定方法