JPH06208412A - 無人搬送車用誘導帯 - Google Patents

無人搬送車用誘導帯

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Publication number
JPH06208412A
JPH06208412A JP5017925A JP1792593A JPH06208412A JP H06208412 A JPH06208412 A JP H06208412A JP 5017925 A JP5017925 A JP 5017925A JP 1792593 A JP1792593 A JP 1792593A JP H06208412 A JPH06208412 A JP H06208412A
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JP
Japan
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guided vehicle
guide band
band
cable
induction
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JP5017925A
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English (en)
Inventor
Toshiharu Miyahara
俊治 宮原
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電磁誘導ケーブルの損傷の恐れがなく、敷設
や走行経路の変更等、電磁誘導ケーブルの取り替えや追
加等が容易な無人搬送車用誘導帯を提供する。 【構成】 直線型誘導帯ブロック10,二つのR型誘導
帯ブロック20,十字型誘導帯ブロック30が、溝13
〜33を突き合わせて両面テープ16〜36で床面に貼
り付けられ、溝13〜33内に電磁誘導ケーブル8が収
容され圧力拡散テープ18〜38が装着されて、無人搬
送車用誘導帯2が敷設される。電磁誘導ケーブル8に電
流が流されて発生する充分な強度の磁界によって極めて
信頼性の高い無人搬送車の誘導が行われ、圧力拡散テー
プ18〜38によって電磁誘導ケーブル8が横断車両等
から確実に保護される。走行経路の増設等は一部の誘導
帯ブロックを交換するのみで行うことができ、電磁誘導
ケーブル8の取り替え等も誘導帯ブロックを取り外さず
に圧力拡散テープ18〜38の脱着のみで行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、無人搬送車を走行経
路に沿って誘導して自走させるための無人搬送車用誘導
帯に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車等の生産工場において、工
場内の搬送手段として、無人搬送車が多数使用されてい
る。このような無人搬送車は、磁力を電気信号として検
出するピックアップコイルと、駆動輪の回転数と操舵輪
の向きを制御するための制御ユニットとを有している。
一方、工場の床面には、走行経路に沿って磁力を発生す
る誘導帯が敷設されている。そして、無人搬送車が走行
する際には、この誘導帯の発生する磁力が無人搬送車の
ピックアップコイルによって検出される。このピックア
ップコイルの検出信号が制御ユニットに入力され、制御
ユニットによって駆動輪の回転数と操舵輪の向きが制御
される。このようにして、無人搬送車を誘導帯の示す走
行経路に沿って自走させることができる。
【0003】このような誘導帯の敷設を容易にするとと
もに、磁力を発生する材料(以下、誘導材という。)を
保護することを目的として、誘導材を埋包した誘導帯ブ
ロックが使用される。この誘導帯ブロックは、直線型、
曲線型、直角屈曲型等、種々の形状に加工されており、
このような誘導帯ブロックを走行経路に沿って種々に組
み合わせながら接続していくことによって、誘導帯の敷
設が行われる。このような無人搬送車用の誘導帯ブロッ
クの具体例としては、例えば、実開昭64−57503
号公報に記載された無人搬送車用誘導帯を埋包したカー
ペットの考案がある。
【0004】この公報に記載された技術においては、磁
性材料であるフェライトを誘導材として埋包したカーペ
ットが、誘導帯ブロックとして使用される。そして、複
数のカーペットが走行経路に沿って順次接続されながら
敷設されることによって、フェライトの発生する磁力を
用いた無人搬送車用誘導帯が構成される。これによっ
て、無人搬送車用誘導帯を様々な走行経路に沿って容易
に敷設することができるとともに、走行経路の変更,増
設等も一部のカーペットのみを交換,除去することによ
り極めて容易にできる。また、誘導材であるフェライト
がカーペットによって保護されるため、走行経路を横断
する他の車両の車輪等によって損傷を受けるトラブルが
防止されるとともに、フェライトが表面に露出しないた
めに工場内の美観が向上するという利点もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フェラ
イト等の磁性材料から発生される磁力線の強さは限られ
ている。従って、このようなフェライト等の磁性材料を
誘導材として用いた無人搬送車用誘導帯においては、強
力な磁力線を発生する電磁誘導ケーブルを用いた電磁誘
導の場合に比べて、誘導の信頼性が低下するという問題
点があった。そこで、上記のフェライト埋包カーペット
における敷設,増設等が容易で誘導材が損傷しないとい
う長所と、電磁誘導方式が有する高い誘導の信頼性とを
兼ね備えた無人搬送車用誘導帯が要望される。このため
には、フェライトの代わりに電磁誘導ケーブルを埋包し
た誘導帯ブロックを互いに接続して無人搬送車用誘導帯
を構成することが考えられる。
【0006】しかしながら、電磁誘導ケーブルを埋包し
た誘導帯ブロックにより無人搬送車用誘導帯を敷設する
ためには、他の誘導帯ブロックとの接続の際に各ブロッ
クの端面において電磁誘導ケーブル同士を電気的に接続
しなければならない。このため、フェライト埋包カーペ
ットの場合と異なり、誘導帯ブロックの端面に電磁誘導
ケーブルの接続のための特別の接続端子を設ける必要が
ある。さらに、この電磁誘導ケーブルの接続部分におい
て、電気的接続が不安定になってしまうという問題点が
あった。そこで本発明においては、電磁誘導ケーブルを
用いた電磁誘導方式の無人搬送車用誘導帯であって、電
磁誘導ケーブルの損傷の恐れがなく、敷設,増設,走行
経路の変更等が容易であり、また電磁誘導ケーブルの取
り替え,追加,除去等も容易に行うことができる無人搬
送車用誘導帯を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明において
は、上記課題を解決するために、電磁誘導ケーブルによ
って無人搬送車を走行経路に沿って誘導する無人搬送車
用誘導帯であって、前記無人搬送車用誘導帯は複数の誘
導帯ブロックが前記走行経路に沿って順次接続されて構
成され、前記誘導帯ブロックには前記誘導帯ブロックの
一端から他端まで伸びた前記電磁誘導ケーブルが収容さ
れる溝が設けられ、前記複数の誘導帯ブロックがそれぞ
れの溝の端部が相対するように突き合わされて設置され
た後に前記溝内に前記電磁誘導ケーブルが収容され、該
電磁誘導ケーブルの上から前記溝に被覆材が装着されて
敷設されることを特徴とする無人搬送車用誘導帯を創出
した。
【0008】
【作用】さて、本発明に係る無人搬送車用誘導帯は複数
の誘導帯ブロックから構成されており、この誘導帯ブロ
ックには、電磁誘導ケーブルを収容するための、誘導帯
ブロックの一端から他端まで伸びた溝が設けられてい
る。無人搬送車用誘導帯の敷設の際には、これら複数の
誘導帯ブロックが、それぞれの溝の端部が相対するよう
に突き合わされて、走行経路に沿って順次接続される。
これによって、走行経路に沿って設置された複数の誘導
帯ブロック内に、電磁誘導ケーブルが収容される溝が連
続して形成される。この連続した溝内に電磁誘導ケーブ
ルが収容され、さらにその上から被覆材が溝に装着され
ることによって、無人搬送車用誘導帯が敷設される。こ
のような構成を有することから、本発明の無人搬送車用
誘導帯においては、電磁誘導ケーブルに流される誘導用
電流によって発生する充分な強度の磁界によって、極め
て信頼性の高い無人搬送車の誘導が行われる。また、電
磁誘導ケーブルが無人搬送車用誘導帯内に連続して設け
られた溝内に収容されて、さらに被覆材で被覆されてい
るため、横断車両等から確実に保護される。
【0009】さらに、走行経路の変更,増設,一部廃止
等を行う場合には、一旦該当箇所の被覆材を取り外して
電磁誘導ケーブルを取り出し、誘導帯ブロックを分岐型
に交換する等の必要な作業を行った後に、再び電磁誘導
ケーブルを収容して被覆材を溝に装着すればよい。すな
わち、全ての誘導帯ブロックを取り替える必要がないた
め、容易に走行経路の変更,増設,一部廃止等を行うこ
とができる。また、電磁誘導ケーブルの取り替え,追
加,除去等を行う場合には、被覆材を取り外して電磁誘
導ケーブルのみの取り替え等を行った後に、再び被覆材
を溝に装着するだけで、これらの作業を行うことができ
る。すなわち、誘導帯ブロックを取り外すことなく、容
易に電磁誘導ケーブルの取り替え,追加,除去等を行う
ことができる。このようにして、電磁誘導ケーブルの損
傷の恐れがなく、敷設,増設,走行経路の変更等が容易
であり、電磁誘導ケーブルの取り替え,追加,除去等も
容易に行うことができる電磁誘導方式の無人搬送車用誘
導帯となる。
【0010】
【実施例】
実施例1 次に、本発明を具現化した実施例1について、図1〜図
3を参照して説明する。図1は、本発明に係る無人搬送
車用誘導帯の実施例1を示す斜視図である。また、図2
は無人搬送車用誘導帯における走行経路の変更方法を示
す斜視図であり、図2(A)が走行経路の変更前の状態
を示す図、図2(B)が走行経路の変更後の状態を示す
図である。図1および図2に示されるように、本実施例
の無人搬送車用誘導帯2は、直線型誘導帯ブロック1
0,R型誘導帯ブロック20,十字型誘導帯ブロック3
0,分岐型誘導帯ブロック40等の、様々な形状を有す
る誘導帯ブロックを組み合わせることによって構成され
ている。
【0011】まず、本実施例の無人搬送車用誘導帯2を
構成するこれらの誘導帯ブロックの構造について、図1
を参照して詳細に説明する。図1に示されるように、こ
れらの誘導帯ブロックのうち直線型誘導帯ブロック10
は、一対のベース材12,一対のスロープ材14,両面
テープ16,および被覆材としての圧力拡散テープ18
によって構成されている。ベース材12は直方体のブロ
ックであり、二個の同一形状のベース材12が両面テー
プ16の片面に所定間隔Wを空けて貼り付けられること
によって、これらの一対のベース材12の間に所定の幅
Wを有する溝13が形成されている。このベース材12
の両側面には、左右一対のスロープ材14が、同じく両
面テープ16に貼り付けられて固定されている。このよ
うにして、両面テープ16に一対のベース材12および
一対のスロープ材14が一体に貼り付けられることによ
って、直線状の溝13を有する直線型誘導帯ブロック1
0の本体が構成されている。
【0012】同様に、R型誘導帯ブロック20は、一対
のベース材22,一対のスロープ材24,両面テープ2
6,および曲線状の圧力拡散テープ28によって構成さ
れている。そして、二個の相似形状のベース材22が両
面テープ26に所定間隔Wを空けて貼り付けられること
によって、所定の幅Wを有する曲線状の溝23が形成さ
れている。ベース材22の両側面には、一対のスロープ
材24が両面テープ26に貼り付けられて固定されてい
る。また、十字型誘導帯ブロック30は、四個のベース
材32,八個のスロープ材34,両面テープ36,およ
び十字型の圧力拡散テープ38により構成されている。
そして、四個のベース材32が両面テープ36に所定間
隔Wを空けて貼り付けられることによって、所定の幅W
を有する十字型の溝33が形成されている。これらの四
個のベース材32の周囲には、八個のスロープ材34が
両面テープ36に貼り付けられて固定されている。図2
(B)に示される分岐型誘導帯ブロック40も、これら
の誘導帯ブロック10,20,30と同様な構造を有し
ている。
【0013】さて、このような構造を有する各誘導帯ブ
ロックを接続して、無人搬送車用誘導帯2を敷設する手
順について、図1を参照して説明する。図1に示される
ように、直線型誘導帯ブロック10の一端にR型誘導帯
ブロック20が互いの溝13と溝23とを突き合わせた
状態で配置され、両面テープ16,26の裏面のシール
を剥がして床面に固着される。同様にして、このR型誘
導帯ブロック20の他端に、さらにもう一つのR型誘導
帯ブロック20が接続される。そして、このR型誘導帯
ブロック20の他端に、十字型誘導帯ブロック30の一
端が接続される。さらに同様にして、直線型誘導帯ブロ
ック10の他の端面10aおよび十字型誘導帯ブロック
30の他の三つの端面30a,30b,30cにも、図
示しない他の誘導帯ブロックが接続される。
【0014】このようにして、直線型誘導帯ブロック1
0,二つのR型誘導帯ブロック20,十字型誘導帯ブロ
ック30等が、それぞれの溝13,23,33,…を突
き合わせた状態で、所定の走行経路に沿って床面に貼り
付けられる。これによって、各ブロックの溝13,2
3,33,…がつなげられて、所定の幅Wの連続した溝
が、所定の走行経路に沿って形成される。これらの溝1
3,23,33,…内に電磁誘導ケーブル8が収容され
て、さらに電磁誘導ケーブル8の上から、圧力拡散テー
プ18,28,38,…が溝13,23,33,…に嵌
め込まれる。ここで、圧力拡散テープ18,28,3
8,…は適度な弾力性を有するシリコンゴムで形成され
ており、上部から加わる圧力を横方向に拡散して電磁誘
導ケーブル8を保護する機能を有している。このように
して、走行経路の全長にわたって電磁誘導ケーブル8が
被覆されて、無人搬送車用誘導帯2の敷設が完了する。
【0015】次に、無人搬送車用誘導帯2における走行
経路の変更方法について、図2を参照して説明する。図
2(A)が走行経路の変更前の状態を示す図、図2
(B)が走行経路の変更後の状態を示す図である。実際
には、図2(A)に図示されている三つの直線型誘導帯
ブロック10A,10B,10C以外にも、直線型誘導
帯ブロック10Aの端面10bと、直線型誘導帯ブロッ
ク10Cの端面10cにも、図示しない他の誘導帯ブロ
ックが接続されて、一連の無人搬送車用誘導帯が構成さ
れている。ここで、図2(A)に示される直線型誘導帯
ブロック10A〜10Cの部分に分岐点を設けて、新た
な走行経路を増設する場合を考える。まず、三つの直線
型誘導帯ブロック10A〜10Cの圧力拡散テープ18
A〜18Cを取り外す。そして、この部分の電磁誘導ケ
ーブル8を引き出した後に、中央の直線型誘導帯ブロッ
ク10Bを床面から取り外し、図2(B)に示されるよ
うに、代わりに分岐型誘導帯ブロック40を床面に貼り
付ける。
【0016】続いて、直線型誘導帯ブロック10A,分
岐型誘導帯ブロック40,直線型誘導帯ブロック10C
の溝内に、電磁誘導ケーブル8を収容する。この際には
同時に、分岐型誘導帯ブロック40によって新たに分岐
が生じた方向への電磁誘導ケーブルも収容される。その
後、直線型誘導帯ブロック10A,10Bおよび分岐型
誘導帯ブロック40の各溝に、圧力拡散テープ18A,
18Bおよび48が装着される。これによって、図2
(B)に示されるように、無人搬送車用誘導帯2の走行
経路中に新たな分岐部分ができる。従って、分岐型誘導
帯ブロック40の分岐部端面40aに別の誘導帯ブロッ
クを順次接続していくことによって、新たな走行経路を
増設することができる。このようにして、既に敷設され
ている無人搬送車用誘導帯に新たな走行経路を増設する
場合にも、走行経路中の一つの誘導帯ブロックのみを交
換することによって、容易に走行経路の増設・変更等を
行うことができる。
【0017】さて、このようにして敷設された無人搬送
車用誘導帯2における無人搬送車の誘導方法について、
図3を参照して説明する。図3(A)は、本実施例の無
人搬送車用誘導帯2における無人搬送車の誘導方法を示
す斜視図であり、図3(B)は無人搬送車の背面図と、
無人搬送車用誘導帯2の一部を、直線型誘導帯ブロック
10の端面において示した図である。本実施例における
無人搬送車70は、図3(B)に示される後輪80A,
80B,および図示しない前輪の計三個の車輪を有して
いる。後輪80A,80Bは、図3(B)に示されるよ
うに、無人搬送車70の車体72の下面に車輪支持部材
82A,82Bによって回転可能に取り付けられてい
る。これらの三個の車輪のうち、図示しない前輪は従動
輪であり、かつ操舵輪である。無人搬送車70には、こ
の前輪の向きを変化させるための、図示しないステアリ
ング機構が設けられている。一方、後輪80A,80B
は駆動輪であり、無人搬送車70に搭載された図示しな
い駆動モータおよび伝達機構によって後輪80A,80
Bが回転して、無人搬送車70が走行する。
【0018】さらに、無人搬送車70には、これらの前
輪の操舵方向と後輪の回転数を制御するための図示しな
い制御ユニットが搭載されている。なお、図3(A)に
示されるように、無人搬送車70の車体72の前部に
は、前部バンパー78が取り付けられており、車体72
の前面には一対の障害物検出センサ76A,76Bが取
り付けられている。また、車体72の上部には、工場内
の作業者等に無人搬送車70の存在を知らせるための一
対の警告灯74A,74Bが取り付けられている。さら
に、図3(B)に示されるように、車体72の下面には
誘導センサ84が設けられており、車体72の内部には
通信センサ86が設けられている。誘導センサ84は、
コイルに流れる電流によって磁界を検出するピックアッ
プコイルを有している。この誘導センサ84によって、
無人搬送車用誘導帯2の電磁誘導ケーブル8から発生す
る磁界が検出される。また、通信センサ86は、電磁誘
導ケーブル8と平行して通信用ケーブルが敷設されてい
る場合に、この通信用ケーブルとの間で信号の送受信を
行うためのセンサである。
【0019】さて、かかる構造を有する無人搬送車70
を無人搬送車用誘導帯2に沿って無人走行させる際に
は、無人搬送車用誘導帯2の電磁誘導ケーブル8に対し
て、図示しない電源から誘導用電流が流される。これに
よって、電磁誘導ケーブル8に沿って連続した、充分な
強度の磁界が発生する。この磁界が無人搬送車70の誘
導センサ84によって検出されて、無人搬送車70の図
示しない制御ユニットに信号が出力される。この検出信
号によって制御ユニットが作動して、検出信号の大きさ
が常に最大になるように、図示しない前輪の操舵方向お
よび後輪80A,80Bの回転数が制御される。これに
よって、図3(A)に示されるように、無人搬送車用誘
導帯2で示される走行経路に従って、無人搬送車70が
走行する。
【0020】以上のように、本実施例の無人搬送車用誘
導帯2においては、電磁誘導ケーブル8に流される誘導
用電流によって発生する充分な強度の磁界によって、極
めて信頼性の高い無人搬送車70の誘導が行われる。ま
た、電磁誘導ケーブル8が無人搬送車用誘導帯2内に連
続して設けられた溝13〜33,…内に収容されて、さ
らに適度な弾力性を有する圧力拡散テープ18〜38,
…で被覆されているため、横断車両等から確実に保護さ
れる。さらに、走行経路の増設,変更等に際しては一部
の誘導帯ブロックを交換するのみで対処でき、電磁誘導
ケーブル8の取り替え,増設等についても誘導帯ブロッ
クを取り外すことなく、圧力拡散テープ18〜38,…
の脱着のみで行うことができる。このようにして、電磁
誘導ケーブル8の損傷の恐れがなく、敷設,増設,走行
経路の変更等が容易であり、電磁誘導ケーブル8の取り
替え,追加,除去等も容易に行うことができる電磁誘導
方式の無人搬送車用誘導帯2となる。
【0021】実施例2 次に、本発明を具現化した実施例2について、図4を参
照して説明する。図4は、本発明に係る無人搬送車用誘
導帯の実施例2を示す斜視図である。本実施例の無人搬
送車用誘導帯102には、図4に示されるように、セン
サ付き誘導帯ブロック50が組み込まれている。このセ
ンサ付き誘導帯ブロック50は、図4に示されるよう
に、中央部が高くなった一対のベース材52を有してい
る。一方、このベース材52の両端は、実施例1におけ
る直線型誘導帯ブロック10,R型誘導帯ブロック2
0,十字型誘導帯ブロック30,あるいは分岐型誘導帯
ブロック40のベース材と同一の高さに設定されてい
る。そして、図4に示されるように、ベース材52の中
央部には矩形の切り欠きが設けられている。これらの一
対のベース材52が、直線型誘導帯ブロック10等と同
様に、所定間隔Wを空けて両面テープ56に貼り付けら
れている。これによって、所定の幅Wを有する直線状の
溝53が形成されるとともに、ベース材52の中央部に
おいて前記矩形の切り欠きが対向したセンサ収容部60
が形成されている。このセンサ収容部60内に、センサ
62が収容されている。なお、一対のベース材52の両
側面には、ベース材52と高さを合わせた一対のスロー
プ材54が両面テープ56に貼り付けられて固定されて
いる。
【0022】このように、本実施例のセンサ付き誘導帯
ブロック50においては、高くなった中央部のセンサ収
容部60内に、厚みのあるセンサ62を収容できる。こ
のセンサ62を用いて無人搬送車70の通過検出等を行
うことによって、無人搬送車70の走行制御をより高精
度に、かつ幅広く行うことができる。また、センサ62
がセンサ収容部60内に収容されていることから、横断
車両等による損傷から保護される。さらに、図4に示さ
れるように、ベース材52の両端が直線型誘導帯ブロッ
ク10等の他の誘導帯ブロックのベース材と同一の高さ
に設定されていることから、他の誘導帯ブロックとの接
続面に段差が生じず、作業者や他の車両等の通過がスム
ースに行える。なお、センサ収容部60には、各種セン
サ以外にも様々な測定機器等を収容できる。また、図4
においてはセンサ62が露出しているが、被覆材でセン
サ収容部60を被覆してセンサ62の保護を万全にする
こともできる。被覆材については、光学センサの場合に
は透光性の被覆材を用いる等、センサ等の種類によって
適宜選択すればよい。
【0023】実施例3 次に、本発明を具現化した実施例3について、図5
(A)を参照して説明する。図5(A)は、本発明に係
る無人搬送車用誘導帯の実施例3における直線型誘導帯
ブロックの端面の形状を示す図である。なお、図5
(B)は無人搬送車用誘導帯の実施例4における直線型
誘導帯ブロックの端面の形状を示す図であり、図5
(C)は実施例1における直線型誘導帯ブロック10の
端面の形状を比較のために示したものである。また、こ
れらの図においては、簡単のため直線型誘導帯ブロック
110,210,10と圧力拡散テープ118,21
8,18のみを示しており、スロープ材、両面テープ、
電磁誘導ケーブルは図示省略されている。
【0024】本実施例においては、図5(A)に示され
るように、直線型誘導帯ブロック110の端面に段差を
設けている。すなわち、直線型誘導帯ブロック110の
ベース材112の一端面については上半分112aを突
出させ、他端面については下半分112bを突出させて
いる。そして、これらの凸部112aと凸部112bと
が、互いの凹部に対して嵌合するように構成されてい
る。直線型誘導帯ブロック110以外の他の形状の誘導
帯ブロック(R型,十字型,分岐型等)の端面も、同様
な構造になっている。これによって、誘導帯ブロック同
士の接続強度が向上するともに、敷設する際の位置合わ
せが極めて容易になるという利点が得られる。
【0025】実施例4 次に、本発明を具現化した実施例4について、図5
(B)を参照して説明する。図5(B)は、本発明に係
る無人搬送車用誘導帯の実施例4における直線型誘導帯
ブロックの端面の形状を示す図である。本実施例の直線
型誘導帯ブロック210においては、ベース材212の
一端面については両側部212aを突出させ、他端面に
ついては中央部212bを突出させている。そして、凸
部212aの間の凹部に対して凸部212bが嵌合する
ように構成されている。他の形状の誘導帯ブロック(R
型,十字型,分岐型等)の端面も、同様な構造になって
いる。これによって、実施例3と同様に、誘導帯ブロッ
ク同士の接続強度が向上するともに、敷設する際の位置
合わせが極めて容易になるという利点が得られる。さら
に、本実施例の誘導帯ブロックにおいては、凸部212
aの間の凹部に対して凸部212bが嵌合することによ
って二つの誘導帯ブロック210の横方向位置が固定さ
れるため、二つの誘導帯ブロック210の溝が自動的に
正確に位置決めされるという長所を有する。
【0026】上記の各実施例においては、圧力拡散テー
プの材料として適度な弾力性を有するシリコンゴムを用
いた例について説明したが、他の弾性材料や非弾性材料
等を用いても構わない。さらに、ベース材の両側面にス
ロープ材を設けた構造の誘導帯ブロックとしているが、
スロープ材は本発明に必須のものではない。また、ベー
ス材およびスロープ材を両面テープの表面に貼り付けて
一体として誘導帯ブロックを構成し、設置の際には両面
テープの裏面を床面に貼り付けて固定する方式としてい
るが、固定手段として両面テープ以外の方法によること
もでき、さらには床面に固定せずに単に設置するのみと
してもよい。また、無人搬送車の前輪,後輪の数や、い
ずれを駆動輪とするか等も自由に選択できることは言う
までもない。無人搬送車の形状,大きさ等も例示に過ぎ
ず、これ以外にも種々の形状,大きさ等とすることがで
きる。各誘導帯ブロックの大きさやスロープ材の傾斜角
度を始めとして、無人搬送車用誘導帯のその他の部分の
構造,形状,大きさ,材質,数,配置等についても、本
実施例に限定されるものではない。
【0027】さらに、上記の各実施例に固有の効果とし
て、各誘導帯ブロックのベース材の両側面にスロープ材
を設けたことから、作業者等が無人搬送車用誘導帯を横
断する際に躓く恐れがなく、他の車両の横断も容易にで
きるという利点がある。また、ベース材,スロープ材を
両面テープに貼り付けて一体とし、設置の際には両面テ
ープによって床面に貼り付けて固定する方式としている
ため、誘導帯ブロックの作成および設置が極めて容易に
なり、かつ低コストでできるという利点が得られる。
【0028】さらに、上記の各実施例において、ベース
材12,22,32,…をフェライト板に置き換える
と、電磁誘導に代わっていわゆるフェライト誘導が可能
になる。また、ベース材12,22,32,…とスロー
プ材14,24,34,…との輝度差を大きくとると、
いわゆるペイント誘導が可能になる。これらのフェライ
ト誘導,ペイント誘導を採用した場合には、溝内に電磁
誘導ケーブル8の代わりに通信ケーブルを配設すること
によって、無人搬送車70に設けられた通信センサ86
を用いて各種の通信を行うことが可能になる。さらに、
各誘導帯ブロックのベース材12,22,32,…の長
さを一定とすれば、無人搬送車70の走行距離や敷設長
さ等の目安とすることもできる。
【0029】
【発明の効果】本発明においては、溝が設けられた誘導
帯ブロックを互いに接続して走行経路に沿って連続した
溝を形成し、この溝内に電磁誘導ケーブルを敷設した後
に被覆材を装着する無人搬送車用誘導帯を創出したため
に、電磁誘導ケーブルの損傷の恐れがなく、敷設,増
設,走行経路の変更等が容易であり、電磁誘導ケーブル
の取り替え,追加,除去等も容易に行うことができる。
これによって、走行経路の変更や電磁誘導ケーブルの交
換等が容易なフレキシビリティに富んだ無人搬送車用誘
導帯を安価に構成することができ、極めて実用的な無人
搬送車用誘導帯となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る無人搬送車用誘導帯の実施例1を
示す斜視図である。
【図2】無人搬送車用誘導帯の実施例1における走行経
路の変更の方法を示す説明図である。
【図3】無人搬送車用誘導帯の実施例1における無人搬
送車の構造と走行方法を示す説明図である。
【図4】本発明に係る無人搬送車用誘導帯の実施例2を
示す斜視図である。
【図5】本発明に係る無人搬送車用誘導帯の実施例3お
よび実施例4を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 無人搬送車用誘導帯 8 電磁誘導ケーブル 10,20,30 誘導帯ブロック 13,23,33 溝 18,28,38 被覆材 70 無人搬送車

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁誘導ケーブルによって無人搬送車を
    走行経路に沿って誘導する無人搬送車用誘導帯であっ
    て、 前記無人搬送車用誘導帯は複数の誘導帯ブロックが前記
    走行経路に沿って順次接続されて構成され、 前記誘導帯ブロックには前記誘導帯ブロックの一端から
    他端まで伸びた前記電磁誘導ケーブルが収容される溝が
    設けられ、 前記複数の誘導帯ブロックがそれぞれの溝の端部が相対
    するように突き合わされて設置された後に前記溝内に前
    記電磁誘導ケーブルが収容され、該電磁誘導ケーブルの
    上から前記溝に被覆材が装着されて敷設されることを特
    徴とする無人搬送車用誘導帯。
JP5017925A 1993-01-08 1993-01-08 無人搬送車用誘導帯 Pending JPH06208412A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008008809A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Newcom Inc 電磁誘導を用いる検出装置の検出面を構成するタイルユニット
JP2014513311A (ja) * 2011-05-13 2014-05-29 ベックマン コールター, インコーポレイテッド 研究室生成物輸送要素を含むシステムおよび方法

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