JPH06207709A - 回転炉 - Google Patents
回転炉Info
- Publication number
- JPH06207709A JPH06207709A JP198393A JP198393A JPH06207709A JP H06207709 A JPH06207709 A JP H06207709A JP 198393 A JP198393 A JP 198393A JP 198393 A JP198393 A JP 198393A JP H06207709 A JPH06207709 A JP H06207709A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- input port
- incinerated
- plastics
- furnace
- hopper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
- Incineration Of Waste (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 炉本体(1) の被焼却物投入端部に不燃性添加
物投入口(7) を設け、焼却物排出端部の灰分取出口(6)
から被焼却物投入端部に不燃性添加物を再循環する再循
環ラインとしてバケットコンベヤ(10)を設けたことを特
徴とする回転炉である。 【効果】 炉壁への溶融プラスチックの付着がなく、し
たがって炉壁へのカーボン付着もなく、安定した燃焼が
可能である。不燃性添加物の再循環により被焼却物が低
カロリー化されるので、燃焼範囲が広くなり、局部的な
高温部がなくなる。局部的な高温部がなくなるため、N
Ox発生量が少なくなる。燃焼範囲が広くなることによ
り、排ガスの燃焼性を改善することができる。
物投入口(7) を設け、焼却物排出端部の灰分取出口(6)
から被焼却物投入端部に不燃性添加物を再循環する再循
環ラインとしてバケットコンベヤ(10)を設けたことを特
徴とする回転炉である。 【効果】 炉壁への溶融プラスチックの付着がなく、し
たがって炉壁へのカーボン付着もなく、安定した燃焼が
可能である。不燃性添加物の再循環により被焼却物が低
カロリー化されるので、燃焼範囲が広くなり、局部的な
高温部がなくなる。局部的な高温部がなくなるため、N
Ox発生量が少なくなる。燃焼範囲が広くなることによ
り、排ガスの燃焼性を改善することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、産業廃棄物の焼却に
用いられる回転炉に関し、より詳細には灰分の少ないプ
ラスチック等を多量に含んだ被焼却物を効果的に燃焼さ
せる回転炉に関するものである。
用いられる回転炉に関し、より詳細には灰分の少ないプ
ラスチック等を多量に含んだ被焼却物を効果的に燃焼さ
せる回転炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の回転炉は図2に示す構造を有す
る。すなわち、傾斜配置された炉本体(11)は、基台(12)
(13)上に回転自在に支持されている。炉本体(11)の被焼
却物投入端部には空気供給箱(14)と被焼却物投入口(15)
が設けられている。炉本体(11)の焼却物排出端部には灰
分取出口(16)が設けられている。
る。すなわち、傾斜配置された炉本体(11)は、基台(12)
(13)上に回転自在に支持されている。炉本体(11)の被焼
却物投入端部には空気供給箱(14)と被焼却物投入口(15)
が設けられている。炉本体(11)の焼却物排出端部には灰
分取出口(16)が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の回転炉にお
いて、灰分の少ないプラスチック等を多量に含んだ固形
廃棄物(P) を燃焼させると、廃棄物(P) が乾燥ゾーンか
ら燃焼ゾーンに入る所でプラスチックが溶融しながら燃
焼し、溶融したプラスチックが炉壁に付着すると共にそ
の一部は熱分解し炭化する。その結果、この部分に未燃
カーボンの大きな山(17)が生成し、この山が被焼却物が
下流へ移動するのを妨げ、場合によっては閉塞を引き起
こし、回転炉の長期運転ができなくなる。また、プラス
チックの熱分解が局所的に起るため、その部分で炉温が
著しく高温となり、大きな火炎(18)が生じ、NOxの発
生量も高くなる。
いて、灰分の少ないプラスチック等を多量に含んだ固形
廃棄物(P) を燃焼させると、廃棄物(P) が乾燥ゾーンか
ら燃焼ゾーンに入る所でプラスチックが溶融しながら燃
焼し、溶融したプラスチックが炉壁に付着すると共にそ
の一部は熱分解し炭化する。その結果、この部分に未燃
カーボンの大きな山(17)が生成し、この山が被焼却物が
下流へ移動するのを妨げ、場合によっては閉塞を引き起
こし、回転炉の長期運転ができなくなる。また、プラス
チックの熱分解が局所的に起るため、その部分で炉温が
著しく高温となり、大きな火炎(18)が生じ、NOxの発
生量も高くなる。
【0004】この発明は、上記のようなトラブルを招く
ことなく安定した燃焼ができる回転炉を提供することを
目的とする。
ことなく安定した燃焼ができる回転炉を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明による回転炉
は、上記目的を達成すべく工夫されたものであって、炉
本体の被焼却物投入端部に不燃性添加物の投入口を設
け、焼却物排出端部の灰分取出口から被焼却物投入端部
に不燃性添加物を再循環する再循環ラインを設けたこと
を特徴とするものである。
は、上記目的を達成すべく工夫されたものであって、炉
本体の被焼却物投入端部に不燃性添加物の投入口を設
け、焼却物排出端部の灰分取出口から被焼却物投入端部
に不燃性添加物を再循環する再循環ラインを設けたこと
を特徴とするものである。
【0006】不燃性添加物としては、焼却灰、砂または
小石等の粉粒体等が使用される。
小石等の粉粒体等が使用される。
【0007】再循環ラインとしては、バケットコンベヤ
などの搬送装置が好ましく用いられる。
などの搬送装置が好ましく用いられる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例について説明する。
【0009】この発明による回転炉の構造を図1に示
す。すなわち、傾斜配置された炉本体(1) は、基台(2)
(3)上に回転自在に支持されている。炉本体(1) の被焼
却物投入端部には空気供給箱(4) と被焼却物投入口(5)
が設けられている。炉本体(1) の焼却物排出端部には灰
分取出口(6) が設けられている。
す。すなわち、傾斜配置された炉本体(1) は、基台(2)
(3)上に回転自在に支持されている。炉本体(1) の被焼
却物投入端部には空気供給箱(4) と被焼却物投入口(5)
が設けられている。炉本体(1) の焼却物排出端部には灰
分取出口(6) が設けられている。
【0010】上記構成の回転炉において、炉本体(1) の
被焼却物投入端部に不燃性添加物の投入口(7) が設けら
れ、これの上端にバルブ(8) を介してホッパー(9) が設
けられている。また、焼却物排出端部の灰分取出口(6)
からホッパー(9) に不燃性添加物を再循環する再循環ラ
インとしてバケットコンベヤ(10)が設けられている。
被焼却物投入端部に不燃性添加物の投入口(7) が設けら
れ、これの上端にバルブ(8) を介してホッパー(9) が設
けられている。また、焼却物排出端部の灰分取出口(6)
からホッパー(9) に不燃性添加物を再循環する再循環ラ
インとしてバケットコンベヤ(10)が設けられている。
【0011】上記構成において、灰分の少ないプラスチ
ック等を多量に含んだ固形廃棄物(P) を被焼却物投入口
(5) から炉本体(1) の内部に投入する。また、焼却操作
のスタート時および操作中随時、不燃性添加物として焼
却灰をホッパー(9) から投入口(7) を経て炉本体(1) の
内部に投入する。また、回転炉の操作中に灰分取出口
(6) から出た焼却灰を、バケットコンベヤ(10)によって
ホッパー(9) に戻す。
ック等を多量に含んだ固形廃棄物(P) を被焼却物投入口
(5) から炉本体(1) の内部に投入する。また、焼却操作
のスタート時および操作中随時、不燃性添加物として焼
却灰をホッパー(9) から投入口(7) を経て炉本体(1) の
内部に投入する。また、回転炉の操作中に灰分取出口
(6) から出た焼却灰を、バケットコンベヤ(10)によって
ホッパー(9) に戻す。
【0012】この焼却灰の再循環により、回転炉内に常
に焼却灰が多量に存在する状態が保たれる。焼却灰が被
焼却物の30%以上含まれていると、プラスチック類は
熱で溶融しても焼却灰でコーティングされつつ熱分解す
るため、炉壁に全面付着することなく、流動状態で燃焼
が進行し、安定燃焼が可能となる。したがって、プラス
チックの熱分解が局所的に起ることがなく、NOxの発
生量も少ない。
に焼却灰が多量に存在する状態が保たれる。焼却灰が被
焼却物の30%以上含まれていると、プラスチック類は
熱で溶融しても焼却灰でコーティングされつつ熱分解す
るため、炉壁に全面付着することなく、流動状態で燃焼
が進行し、安定燃焼が可能となる。したがって、プラス
チックの熱分解が局所的に起ることがなく、NOxの発
生量も少ない。
【0013】
【発明の効果】この発明による回転炉は以上の通り構成
されているので、次のような利点を有する。
されているので、次のような利点を有する。
【0014】(1) 炉壁への溶融プラスチックの付着がな
く、したがって炉壁へのカーボン付着もなく、安定した
燃焼が可能である。
く、したがって炉壁へのカーボン付着もなく、安定した
燃焼が可能である。
【0015】(2) 不燃性添加物の再循環により被焼却物
が低カロリー化されるので、燃焼範囲が広くなり、局部
的な高温部がなくなる。
が低カロリー化されるので、燃焼範囲が広くなり、局部
的な高温部がなくなる。
【0016】(3) 局部的な高温部がなくなるため、NO
x発生量が少なくなる。
x発生量が少なくなる。
【0017】(4) 燃焼範囲が広くなることにより、排ガ
スの燃焼性を改善することができる。
スの燃焼性を改善することができる。
【図1】従来の回転炉を示す垂直中断面図である。
【図2】この発明の回転炉を示す垂直中断面図である。
(1) …炉本体 (2) (3) …基台 (4) …空気供給箱 (5) …被焼却物投入口 (6) …灰分取出口 (7) …不燃性添加物の投入口 (8) …バルブ (9) …ホッパー (10)…バケットコンベヤ
Claims (1)
- 【請求項1】 炉本体の被焼却物投入端部に不燃性添加
物投入口を設け、焼却物排出端部の灰分取出口から被焼
却物投入端部に不燃性添加物を再循環する再循環ライン
を設けたことを特徴とする回転炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP198393A JPH06207709A (ja) | 1993-01-08 | 1993-01-08 | 回転炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP198393A JPH06207709A (ja) | 1993-01-08 | 1993-01-08 | 回転炉 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06207709A true JPH06207709A (ja) | 1994-07-26 |
Family
ID=11516745
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP198393A Pending JPH06207709A (ja) | 1993-01-08 | 1993-01-08 | 回転炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06207709A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8911187B2 (en) * | 2011-10-31 | 2014-12-16 | Gerald A. Cornish | Adjustable radius and angle coping device |
-
1993
- 1993-01-08 JP JP198393A patent/JPH06207709A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8911187B2 (en) * | 2011-10-31 | 2014-12-16 | Gerald A. Cornish | Adjustable radius and angle coping device |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990112 |