JPH062074Y2 - ボールねじ - Google Patents

ボールねじ

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JPH062074Y2
JPH062074Y2 JP1987166350U JP16635087U JPH062074Y2 JP H062074 Y2 JPH062074 Y2 JP H062074Y2 JP 1987166350 U JP1987166350 U JP 1987166350U JP 16635087 U JP16635087 U JP 16635087U JP H062074 Y2 JPH062074 Y2 JP H062074Y2
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JP
Japan
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screw
self
groove
lubricating
screw shaft
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1987166350U
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English (en)
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JPH0171261U (ja
Inventor
允 西村
勝美 関
正俊 千葉
俊彦 相川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はいわゆる固体潤滑型のボールねじの改良に関す
る。
従来の技術 例えば宇宙空間等の特殊環境下で使用されるボールねじ
については油脂系潤滑剤を用いることが困難であること
から、一般に固体潤滑剤が用いられている。これは例え
ば実開昭60−175943号および特公昭62−28
323号公報に示されているように、ボールねじを構成
するねじ軸,ナットおよびボールの各摺動面(摩擦面)
に二硫化モリブデン、二硫化タングステン等をコーティ
ングしていわゆる固体潤滑膜を形成することで潤滑機能
が付与される。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、固体潤滑被膜といえどもやがては摩耗粉
の発生を伴いながら摩耗することになるため、被膜が摩
耗すると潤滑機能が急激に低下し、早期のうちに焼付き
等の寿命限界に至ることになる。これは、例えばピン−
オン−ディスク試験等の摩擦試験を行って、摩擦係数が
急激に立ち上がって焼付きに至るまでの時間を限界寿命
時間としてとらえると、この限界寿命時間がきわめて短
いものとなって表われる。そして、上記の固体潤滑被膜
の摩耗は負荷の大きさによって異なるものの、特にねじ
軸側において著しい。
また、上記のような固体潤滑タイプのボールねじにおい
ては、固体潤滑剤の摩耗粉が大量に発生した場合、これ
がねじ溝に詰まってボールの転動運動を阻害することが
ある。
本考案は上記のような点に鑑み、ボールねじの長寿命化
と摩耗粉の捕捉を可能とした構造を提供するものであ
る。
問題点を解決するための手段 本考案においては、ねじ軸側のねじ溝とナット側のねじ
溝とで構成されるねじ状空間に多数のボールを収容する
とともに、少なくともねじ軸とボールとの摺動面に固体
潤滑被膜処理を施したボールねじにおいて、弾性手段に
よって押付力が与えられてねじ軸側のねじ溝に密着する
自己潤滑部材ナット側に装着するとともに、前記自己潤
滑部材に固体潤滑被膜の摩耗粉を捕捉する溝状空間を形
成したことを特徴としている。
自己潤滑部材としては熱溶融性のあるものとし、例えば
テフロン(商品名)に代表されるようなフッ素樹脂、シ
リコーン樹脂あるいはこれらと同等の性質を持つ高分子
材料を用いるものとする。
作用 このような構造によると、固体潤滑被膜が摩耗し、摩耗
熱によって自己潤滑部材が溶け出した場合、固体潤滑被
膜に代わって潤滑剤を補給する。同時に、自己潤滑部材
がねじ軸側のねじ溝に常時密着していることにより、ね
じ軸側のねじ溝に付着している固体潤滑剤の摩耗粉がふ
き取られるようにして自己潤滑部材に捕捉された上で溝
状空間に貯えられるので、自己潤滑部材に一旦捕捉され
た摩耗粉が再び持ち出されることがなくなる。
実施例 第1図(A),(B)は本考案の一実施例を示す図で、
同図は保持器付きのボールねじについて例示している。
同図に示すように、ねじ軸1側のねじ溝2とナット3側
のねじ溝4とで構成されるねじ状空間5には多数のボー
ル6が収容されており、これらのボール6は金属製の保
持器7により所定位置に拘束保持されている。そして、
ねじ軸1、ナット3およびボール6の各摩擦面(摺動
面)には二硫化モリブデン,二硫化タングステン等の固
体潤滑被膜処理が施されている。
ナット3の一端部には、ねじ軸1側のねじ溝2に密着す
る自己潤滑部材8が設けられている。この自己潤滑部材
8は熱溶融性のある高分子材料、例えばフッ素樹脂,シ
リコーン樹脂等で構成されてホルダ9に支持されてい
る。より具体的には、一対の自己潤滑部材8は両者の間
に介装されたばね10により相互に離間する方向に付勢
され、同時にばね11によりねじ軸1側に向けて付勢さ
れており、したがって自己潤滑部材8の弧状の先端面8
aがねじ溝2に圧接しており、双方の自己潤滑部材8,
8同士の間には溝状空間13が形成されている。12は
自己潤滑部材8とばね11との間に介装されたスペーサ
である。
このような構造によれば、前述した固体潤滑被膜が残っ
ている間はその被膜によって潤滑性が確保されるもの
の、固体潤滑被膜が摩耗してその摩擦熱によって自己潤
滑部材8が溶け出した場合、固体潤滑被膜に代わって潤
滑剤を補給する。その結果、たとえ固体潤滑被膜が摩耗
しても直ちに摩擦係数が立ち上がるようなことがなく、
ボールねじとしての寿命が長くなる。
また、自己潤滑部材8がねじ軸1側のねじ溝2に常時圧
接しているため、ねじ溝2に付着している固体潤滑被膜
の摩耗粉は自己潤滑部材8によりふき取られるようにし
て補足され、溝状空間13に貯えられる。したがって、
自己潤滑部材8に捕捉されて溝状空間13に貯えられた
摩耗粉が再び持ち出されることがなくなり、固体潤滑被
膜の摩耗粉がボール6の転動を阻害することもない。
ここで、上記のばね10,11に代えて皿ばねや、空気
を封入した袋状のゴム等を用いることもできる。また、
自己潤滑部材8はねじ軸1の円周上の複数箇所に設ける
こともできる。
尚、前記実施例においては保持器付きのボールねじにつ
いて例示しているが、本考案は保持器をもたないタイプ
のボールねじにも適用できることはいうまでもない。
考案の効果 以上のように本考案のボールねじにおいては、固体潤滑
被膜が摩耗しても自己潤滑部材によって潤滑剤が補給さ
れることからその長寿命化が可能となるほか、自己潤滑
部材が溝状空間を有していて、固体潤滑被膜の摩耗粉を
捕捉して貯える機能を併せ持っていることから、自己潤
滑部材に一旦捕捉された摩耗粉が再びねじ軸あるいはナ
ット側に持ち出されることがなくなり、摩耗粉によるボ
ールねじの作動不良を未然に防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)は本考案の一実施例を示す断面図、第1図
(B)は同図(A)の要部拡大図である。 1…ねじ軸、2,4…ねじ溝、3…ナット、5…ねじ状
空間、6…ボール、8…自己潤滑部材、10,11…ば
ね、13…溝状空間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 相川 俊彦 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (56)参考文献 実開 昭60−175943(JP,U) 実開 昭55−29710(JP,U) 実公 昭37−5613(JP,Y1)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ねじ軸側のねじ溝とナット側のねじ溝とで
    構成されるねじ状空間に多数のボールを収容するととも
    に、少なくともねじ軸とボールとの摺動面に固体潤滑被
    膜処理を施したボールねじにおいて、 弾性手段によって押付力が与えられてねじ軸側のねじ溝
    に密着する熱溶融性の自己潤滑部材をナット側に装着す
    るとともに、 前記自己潤滑部材に固体潤滑被膜の摩耗粉を捕捉して貯
    える溝状空間を形成したことを特徴とするボールねじ。
JP1987166350U 1987-10-30 1987-10-30 ボールねじ Expired - Lifetime JPH062074Y2 (ja)

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JPH0171261U JPH0171261U (ja) 1989-05-12
JPH062074Y2 true JPH062074Y2 (ja) 1994-01-19

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0611436Y2 (ja) * 1988-04-12 1994-03-23 日本精工株式会社 固体潤滑ボールねじ
JP2571138Y2 (ja) * 1990-06-04 1998-05-13 日本トムソン株式会社 小型ボールねじ
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JPS60175942U (ja) * 1984-04-30 1985-11-21 光洋機械工業株式会社 ボ−ルねじ

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