JPH06207085A - 成型し得る結晶性ポリエステル組成物 - Google Patents

成型し得る結晶性ポリエステル組成物

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JPH06207085A
JPH06207085A JP5160519A JP16051993A JPH06207085A JP H06207085 A JPH06207085 A JP H06207085A JP 5160519 A JP5160519 A JP 5160519A JP 16051993 A JP16051993 A JP 16051993A JP H06207085 A JPH06207085 A JP H06207085A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 射出成型又は押出しの際の改良されたプレー
トアウト抵抗性を示す、耐衝撃性改良剤、離型剤及び増
核剤を用いて改良されたポリ(エチレンテレフタレー
ト)組成物を提供する。 【構成】 この組成物は、 A.約0.7から約1.1dl/gの固有粘度を有するポリ
(エチレンテレフタレート)樹脂約70から約94%; B.1.少なくとも約75%のアクリル酸アルキル又は
ブタジエンを重合させて得られる第一のエラストマー質
階層約60から約90%; 2.メタクリル酸アルキルが少なくとも55%より成る
単量体の系から重合して得られる第二の硬質階層約10
から約40%; を有するコア/シェル型重合体約4から約29%; C.ビス−フェノール−A型ポリカーボネート約1から
約8%;及び D.エステル基を含有するビニル又はビニリデン単量体
とエチレンとの共重合体であって、そのエチレン含有量
が約99%未満である共重合体約1から約5%;より成
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の概要】耐衝撃性改良剤、少量のポリカーボネー
ト、及び増核剤を用いて改良されたポリ(エチレンテレ
フタレート)は急速に結晶化する強靭な成型又は押し出
し材料であり、その表面特性及び離型特性は少量のエチ
レン/アクリレート共重合体の存在によって高められ
る。加工中のプレートアウトもまて減少せしめられる。
【0002】
【発明の分野】本発明は、ポリエステル、例えば耐衝撃
性改良剤、離型剤、及び増核剤を用いて改良されたポリ
(エチレンテレフタレート)に関するものであり、射出
成型又は押し出しの際の改良されたプレートアウト抵抗
性を示している。
【0003】エチレングリコールとテレフタール酸から
誘導される単位を主として含有する重合体及び共重合体
は、PETと呼ばれるが、適正に配合されると、多くの
包装作業用の魅力的な候補となる。一つの主要な態様は
ポリエステルが非結晶質のままで残っている透明な配
合、例えば水、炭酸飲料、その他の包装にある。第二の
態様はポリエステルが結晶化するときに、230℃を超
える温度に至るまでゆがみを生じることなく、熱安定性
が得られるようにすることである。結晶性重合体は実際
の局面において、耐衝撃強度の改良用の一種又はそれ以
上の添加物、離型又は金属表面との接触からの解放を改
良する添加物、及び成型加工中の結晶化速度及び結晶化
度を調節する「増核剤」(nucleating agents)として知
られる一種又はそれ以上の添加物を必要とする。
【0004】この問題に対する一つの解決が、米国特許
第4,713,268号においてCarsonによって提案され
たが、ここでは適切に熱安定化されたアクリル系コア/
シェル型耐衝撃性改良剤、少量のポリカーボネート、及
び好ましくはアルキレン基がブチレンである、増核剤と
してのポリ(アルキレンテレフタレート)が教示されて
いる。低コストを提供する別の配合は、ポリエステルブ
レンドの増核成分として、ポリオレフィン、例えば線状
低密度ポリエチレン(LLDPE)を使用することであ
る(Gartlandその他:米国特許第4,463,121
号)。ポリオレフィンはまた離型剤として有用である
が、一般に増核剤としてのタルクのような無機の増核剤
よりも効果が低い。
【0005】より高い温度及びより速い成型サイクルの
使用によって生産を増大しようとする試み又は操業の拡
大と言ったある種の成型条件下でポリオレフィン、例え
ばLLDPEが、ポリカーボネートとアクリル系コア/
シェル型改良剤との混合物との組み合せで採用される場
合に、LLDPEはプレートアウトを生じ分離したポリ
オレフィンを除去するために成型プロセスを停止又は減
速する必要が生じるであろう。類似の結果は、このよう
な配合がシートに拡張されそして適切な包装用品に加熱
成形される際に見られる。プレートアウトは美しくな
い、くすんだ表面、加熱成形ロールにかけたポリオレフ
ィンフィルムの外観、又は成形した物品の表面に対する
ツルツルした感じによって明らかになる。
【0006】(メタ)アクリレートエステルのようなエ
ステル基を有するビニル又はビニリデン単量体とエチレ
ンとの共重合体、例えばエチレン/アクリル酸メチル
(E/MA)又はエチレン/アクリル酸エチル(E/E
A)共重合体、もしくは酢酸ビニルのようなアルカン酸
のビニルエステルで、LLDPEを代替すると、成型時
にブレンド体からのプレートアウトを劇的に低減させ、
成型作業時間を延長しまた損傷成型品を減少させる結果
となることを、発明等は発見した。同様に、押し出し工
程におけるLLDPEの代替は、シート外観の改善によ
って注目されるような、プレートアウトの減少、表面に
キズを生じない作業の延長及びダイリップにおけるポリ
エチレンの僅少化を生じる。
【0007】比較的多量のエチレン/エステル共重合体
の他に増核剤を共に用いて改良されたポリエステルは当
業界に知られているが、しかしプレートアウト及び離型
の問題を生じないような本発明のコア/シェル型改良剤
及びポリカーボネートとの組み合せについては教示され
ていない。
【0008】
【発明の詳述】本発明の一態様において、発明者等は、 A.約0.7から約1.1dl/gの固有粘度を有するポリ
(エチレンテレフタレート)樹脂約70から約94%、
好ましくは85%から90%; B.1.a.少なくとも約75%のアクリル酸アルキル好
ましくはアクリル酸ブチル又はブタジエン; b.場合により約5%までの架橋結合性単量体、好まし
くはアルキレングリコールジアクリレート又はポリオー
ルトリアクリレート; c.場合により約5%までのグラフト結合性単量体、好
ましくはメタクリル酸アリル又はマレイン酸ジアリル;
より成る単量体の系から重合させて得られる第一のエラ
ストマー質階層約60から約90%; 2.メタクリル酸アルキル中のアルキル基が1から4個
の炭素原子を有するメタクリル酸アルキル少なくとも5
5%含む単量体の系から重合させて得られる第二の硬質
階層約10から約40重量%; 3.場合により、約5重量%までのタルクのような無機
増核剤;及び 4.場合により約5%までの一種又はそれ以上の熱及び
/又は酸化安定剤;を有するコア/シェル型重合体約4
から約29%、好ましくは約5から約10%; C.芳香族ポリカーボネート、好ましくはビス−フェノ
ール−A型ポリカーボネート約1から約8%;及び D.エステル基含有ビニル又はビニリデン単量体例えば
アクリル酸アルキル、例えばアクリル酸メチル又はアク
リル酸エチル又はアルカン酸ビニル例えば酢酸ビニルと
エチレンとの共重合体であリ、この共重合体中のエチレ
ン含有量が約99%未満であり、かつこの共重合体は酸
又は酸性塩官能基を有していない、共重合体約1から約
5%;より成る急速に結晶化する成型ポリエステル樹脂
組成物を発見した。
【0009】好ましくは、コア/シェル型重合体は実質
的に100%のメタクリル酸メチルから成る単量体の系
から重合させて得られる第二の硬質階層約10から約4
0重量%を含有する。
【0010】更に本発明は急速結晶性のシート又は成型
物の形態にある上記組成物に関する。
【0011】更にまた本発明は、 A.1.約0.7から約1.1dl/gの固有粘度を有する
ポリ(エチレンテレフタレート)樹脂約70から約94
%; 2.a.i.少なくとも約75%のアクリル酸アルキル又
はブタジエン; ii.場合により約5%までの架橋結合性単量体; iii.場合により約5%までのグラフト結合性単量体;
を含む単量体の系から重合して得られる第一のエラスト
マー質階層約60から約90%; b.メタクリル酸アルキル中のアルキル基が1から4個
の炭素原子を有するメタクリル酸アルキル少なくとも5
5%を含む単量体の系から重合させて得られる第二の硬
質階層約10から約40重量%; c.場合により最高約5重量%までの無機の増核剤; d.場合により最高約5%までの一種又はそれ以上の熱
及び/又は酸化安定剤;を有するコア/シェル型重合体
約4から約29%; 3.芳香族ポリカーボネート約1から約8%; 4.エチレンとエステル基含有ビニル又はビニリデン単
量体との共重合体であって、この共重合体中エチレン含
有量は約99%未満であり、かつこの共重合体は酸又は
酸性塩官能基を含有しない、エチレンとエステル基含有
ビニル又はビニリデン単量体との共重合体約1から約5
%;を混合し; B.この混合物を、均一な溶融物を形成するのに充分
な、押し出し機内の熱及び剪断の条件に置き; C.この溶融物を押し出し機のダイに通してストランド
を形成し; D.このストランドを冷却し、切断してペレットを形成
し; E.このペレットを、均一な溶融物を再形成するのに充
分な、押し出し機内の熱及び剪断の条件に置き; F.この均一な溶融物を金型(mold)に通し; G.この成型した物を冷却して金型からはずす;ことか
ら成る、強化ポリ(エチレンテレフタレート)の成型物
を製造する方法に関するものであるが、この場合成型し
た物は、成分A.4.であるエチレン共重合体の存在し
ない上述の配合から同じように成型した物よりも少いプ
レートアウトを示している。更に本発明は、エチレン共
重合体A.4.の存在しない上述の配合から同じように
成型した物よりも良好な型離れを示す成型した物を製造
するために、類似の成分が類似の方法で加工されるプロ
セスに関する。
【0012】更にまた、本発明は、類似の材料の混合物
を類似の仕方で押し出し機で処理し、但し溶融物を押し
出し機ダイ又はダイリップに通してシートを形成し、次
に場合によりこのシートを成形装置、加熱成形ダイ、又
はカレンダーロールに通して仕上げられた成形物に形成
することから成る、強化ポリ(エチレンテレフタレー
ト)の押し出し品を製造する方法に関するものであり、
この場合押し出して成形された物は、エチレン共重合体
成分であるA.4.の存在しない上述の配合から同じよ
うに成型した物よりも少ないプレートアウトを示してい
る。パーセントはすべて重量%であり、また組成物10
0%又はコア/シェル型重合体100%をそれぞれ基準
にしている。
【0013】PETとはエチレングリコールとテレフタ
ール酸又はジアルキルテレフタレートとの反応によって
生成する縮合重合体を意味する。更にプロピレングリコ
ール、1,4−ブチレングリコール、シクロヘキサン−
1,4−ジメタノール、その他のような他のグリコール
の少量、又はイソフタル酸、2,6−ナフタレンジカル
ボン酸等のような他の対応二塩基酸から誘導される単位
の少量を含有する共重合体が包含される。通常の当業者
にとって結晶化され成型された又は押し出し成型された
商品の形成において有用となる、充分に高い結晶化速度
(PET単一重合体に関係する)を有するこれらの共重
合体を選択することは容易である。
【0014】本発明におけるコア/シェル耐衝撃性改良
剤は当業にとってよく知られた種類のものである。普
通、それらはアクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチル
ヘキシル等のようなアクリル酸アルキルのコア重合体か
らエマルジョン状態で形成されるが、それらは通常、グ
リコールジ(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼンの
ような架橋結合性単量体、又は加工期間のコアの寸法を
保持しまた耐衝撃強度を増大するような類似物を含有
し、またマレイン酸ジアリル、(メタ)アクリル酸アリ
ル、シアヌール酸トリスアリルのようなグラフト結合性
単量体、及び後で重合するシェルのコアへの結着に役立
つ二重結合を残すような類似物を含有しており、かくし
てマトリックス重合体におけるゴム状コアの分散を向上
する。このようなコア−シェル型重合体の中で典型的な
のは、Fromuthその他、米国特許第4,264,487号
に開示されたものである。
【0015】グラフト結合性単量体と架橋結合性単量体
との差異は、これらの単量体の二重結合の種々のコア及
びシェル単量体との相対的な反応性によって、そしてま
た転化の程度によって、すっきりと明確にならないかも
知れない。従って若干の実例では、架橋結合性単量体は
グラフト結合反応に関与し、またグラフト結合性単量体
はコアに作用して架橋結合させることができる。
【0016】ブタジエンに富んだコアをベースとした重
合体が利用されるときは、グラフト結合性単量体の存在
は通常不必要であり、架橋結合性単量体を利用すること
ができる。この目的のために有用なのは、ブタジエンの
単一重合体、又はブタジエンと最高25%までの共単量
体、例えばスチレン、アクリル酸ブチル、アクリロニト
リル等との共重合体である。このようなコア−シェル型
重合体の中で典型的なのはFromuth等、米国特許第4,1
80,494号に開示されたものである。
【0017】コア/シェル型改良剤のシェルは硬質重合
体であってもよい。すなわち室温を上廻るガラス転移温
度(コアから単離した重合体として)をもった重合体で
ある。シェルはアルキル基が1から4個の炭素原子を有
する少なくとも一種のメタクリル酸アルキル、例えばメ
タクリル酸メチル、エチル、プロピル又はブチルを少な
くとも55%含有するであろう。他の共単量体、例えば
スチレン、アクリル酸アルキル、(メタ)アクリル酸ア
リール、(メタ)アクリル酸その他が存在してもよい。
結果的に生じるコア/シェル改良剤の単離を容易にする
ために好ましいのは、メタクリル酸メチル単一重合体の
外側階層又はシェル重合体である。
【0018】ゴム状コアはコア/シェル型重合体全量の
約60&から約90%の割合で存在しなければならな
い。外側シェルはコア/シェル型改良剤の約10から約
40重量%を含まなければならない。ゴム状か又は硬質
のいずれかである中間シェルも存在してよい。Ferryそ
の他の米国特許第3,985,704号で教示されている
ような、ブタジエン//スチレン//メタクリル酸メチ
ルの「三段層」重合体は、本発明において利用すること
ができる。
【0019】コア/シェル型重合体は、例えばスプレー
乾燥、凝集、その他によってブレンド体を形成する前に
分離されるから、そのときに下記の増核剤、及び耐熱/
耐酸化安定剤を添加することが都合よい、特に熱/酸化
安定剤がコア/シェル型重合体を保護するよう一般に要
求されるようなときはそうである。ブタジエンをベース
としたコア−シェル型重合体は、このような安定剤を特
に要求する。しかしながら、ブレンド体が形成されそし
て加工されるときに、これらの成分を加えることがより
都合よまなるかもしれない。
【0020】増核剤は、使用すべき正確な加工条件によ
って、場合により添加してもよい。有用な増核剤はタル
ク、官能化されたアルミナのような無機化合物、サリシ
ル酸ナトリウムのような有機塩、又はポリ(ブチレンテ
レフタレート)のようなある種の有機重合体、ある種の
ポリオレフィン、ポリアミド等である。
【0021】熱/酸化安定剤には複数のタイプがある:
すなわち(a)亜燐酸トリフェニル、亜燐酸トリス(ノ
ニルフェニル)等のような有機亜燐酸塩、又は米国特許
第3,953,539号に教示されるような他の亜燐酸を
ベースにした誘導体;(b)ジラウリルチオジプロピオ
ネート、ペンタエリスリトールテトラ(チオジプロピオ
ネート)、チオグリコール酸のアルキルエステル等のよ
うな有機硫黄化合物;(c)2,6−ジ−t−ブチル−
4−メチルフェノール、オクタデシル(3′,5′−ジ
−t−ブチル−4′−ヒドロキシヒドロシンナメート等
のような、立体障害を受けたフェノールをベースにした
フェノール系酸化防止剤;(d)立体障害を受けたフェ
ノールとS−アルキル化チオエステル基の両方を有する
分子のような組み合せがある。安定剤にはまたポリエス
テルとポリカーボネートとの間のエステル交換反応を防
止するであろう成分、例えば亜燐酸トリスアリールも包
含される。
【0022】本発明におけるポリカーボネートは通常ビ
スフェノール−Aのポリカーボネートであるが、他の知
られたポリカーボネート、例えばビスフェノール−Sを
ベースにしたものも使用することができる。
【0023】エステル基を有するビニル又はビニリデン
単量体とエチレンとの共重合体は、エステルのモル%が
一般に約30%を下廻る市販又は実験の重合体の群を参
考にしている。「エステル基を含有する単量体」は単量
体の二つの一般的なタイプを参考にしている。すなわ
ち、 (a) アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、
マレイン酸エステル、イタコン酸エステル等のエステル
分子の酸部分に、共重合性の二重結合が存在する分子、
商業的な入手性にとって好適なのは、アクリル酸エチル
又はアクリル酸メチルを含有する共重合体である。 (b) アルカン酸ビニル、アルカン酸イソプロペニル
等のような分子のアルコール部分と、共重合性の二重結
合が存在する分子。商業的な入手性の理由で酢酸ビニル
が好適である。
【0024】これらの共重合体は、先行技術によるポリ
エチレンの単一重合体、エチレンと少量のポリオレフィ
ンとの共重合体、又は(メタ)アクリル酸又はそれらの
塩のような酸とエチレンを含有していて、エチレン、ア
イオノマーとして知られている共重合体よりも、プレー
トアウトの防止及び離型の促進に有効であることが、実
験によって示された。
【0025】これらの共重合体のうちのあるものは、コ
ア/シェル重合体の不在下でも、室温においてやはりい
くらか効果的な耐衝撃性改良剤であることは注目すべき
である。しかしながら、それらはスクラップの再加工時
に著しく崩壊し、そして適当な耐熱安定剤の追加を必要
とする。加工、再成型時の特性の保持、及び低温強靭性
のバランス上、本発明のブレンド体が好ましい。
【0026】本発明のブレンド体は更に他の耐衝撃性改
良剤、補強充填剤、潤滑剤、染料、顔料、安定剤、その
他を含有してもよい。このようなものは溶融工程の前に
及び/又は溶融工程中に混ぜ合せてよい。
【0027】ブレンド体は従来のブレンド装置又は成型
装置で溶融加工することができる。ブレンド体は従来の
押し出し/ペレット化技術によって事前ペレット化し、
そしてその後最終ユーザーによって再成型又は再押し出
して所望の目的物を形成することができる。他方、事前
混合された成分のブレンド体は同一の操作で溶融混合し
て成型又は押し出すことができる。
【0028】ブレンド体はコンピューター及び事務機器
のハウジング、自動車部品等のような適用分野の使用の
ために、良好な表面をもった有用で強靭な目的物に成型
することができる。また、このブレンド体は食品容器に
押し出し又は成型することもできて、これらの容器は冷
凍に対して充分な強靭性を示すであろうし、また電子レ
ンジの場合のような加温操作における使用に対して充分
な熱安定性を示すであろう。押し出されたシートは良好
な熱成形性を示すであろうから、従来の加熱成形技術に
よってトレイ、容器その他に容易に形状化できる。
【0029】プレートアウトの定量化は困難であるか
ら、比較実験と経験を積んだ作業員の判断に頼ることが
必要となろう。プレートアウトは一つの目視観察であ
り、金型面上のフィルムとしてか又は成型した目的物の
欠陥としてかのいずれかで見られる。そして一つの試験
は特殊配合について平衡成型条件の確立を必要とし、次
に金型を清掃せねばならなくなる前に、種々の配合から
造ることのできる成型物の数の測定を必要とする。押し
出し品に対してはプレートアウトはダイ;又は圧迫点(P
inch point);例えば加熱成形ロール又は一般のロール、
もしくは加温又は溶融重合体が接触しているオリフィス
において通常観察される。加熱成形ロールにおける付着
生長は最も普通の観察であり、そして再清掃前に配合物
の作業できる時間が要求されることを除いて、再び観察
できる。ただし定量化は容易でない。数多くのサイクル
後の表面光沢又は押し出しのセット時間もまた採用する
ことができる。
【0030】実験の部 乾燥ブレンド体は下記の組成で造られた:PETは市販
のポリ(エチレンテレフタレート)で、固有粘度は0.
95、成型された結晶可能な物品製造に使用のために販
売されているものである;アクリル系添加物は(アクリ
ル酸ブチル99部/マレイン酸ジアリル0.5部/トリ
メチロールプロパントリアクリレート0.5部)80部
//MMA20部の組成物のスプレー乾燥したコア/シ
ェル型耐衝撃性改良剤74.5部より成るブレンド体で
ある;ビスフェノール−Aのポリカーボネート19部;
タルク1.5部並びに硫黄含有熱安定剤(チオジプロピ
オン酸ジラウリル、亜燐酸トリス(2,4−ジ−t−ブ
チルフェニル)およびテトラキス(メチレン(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)
メタンを含有)とフェノール系とのブレンド体3.5
部;ポリオレフィンは立体障害を受けたフェノール系酸
化防止剤を含有する、線状低密度ポリエチレンである;
及びE/EAはポリ(エチレン/アクリル酸エチル)共
重合体であり、溶融粘度指数6.0でアクリル酸エチル
18%を含有する。
【0031】乾燥ブレンド体を70℃で一夜乾燥し、そ
して径25.4mm、回転数100rpmの単軸押し出し機で
ペレットに押し出した。バレルの温度はゾーン1で24
3℃でゾーン2〜4で254℃であった。ペレットは成
型前に一夜70℃で再乾燥した。
【0032】研究されたブレンド体は下記重量%の成分
を含有していた。
【0033】ASTMの方法によって更に物理的試験を
行うための試験部品用のASTMクロムメッキして磨い
た金型を用いて、Newbury成型機で成型を実施した。金
型温度は140℃、バレル温度はゾーン1で266℃、
ゾーン2で260℃、ゾーン3で254℃、ゾーン4で
260℃であった。射出圧力は150psi(1.03mP
a);サイクルタイムは保持25秒で冷却25秒であっ
た。
【0034】型離れは最良の縮尺1−5.5で操作員が
判定した。プレートアウトは目視で判定し、そしてプレ
ートアウトが現れる前に要求された成型打込みの数を書
きとめた。
【0035】実施例1 この実験ではアクリル系添加剤の不在下でポリオレフィ
ンとエチレン/アクリル系共重合体の性能を比較した。
このブレンド体は多くの包装材適用に対して充分な強靭
さはなかった。エチレン/アクリル酸エチル共重合体添
加物はプレートアウトに対する抵抗性において僅かにす
ぐれていたが、両添加物とも大きなプレートアウトの問
題を示さなかった。
【0036】
【0037】実施例2 この実験において強化ブレンド体(アクリル系添加物を
含有)は不良な型離れを示したがプレートアウトの問題
はなかった。Gartland等の教示通り、ポリオレフィンを
強化ブレンド体に加えた場合、型離れは改善されたが、
早期プレートアウトに遭遇した。E/EA共重合体でポ
リオレフィンを代替すると、プレートアウトに対する抵
抗の大きな改善が見られた。
【0038】
【表1】
【0039】実施例3 実施例1のエチレン/アクリル酸エチル共重合体をエチ
レン/アクリル酸メチル共重合体で置換することがで
き、同じような改善結果が得られた。
【0040】実施例4 実施例1のアクリル酸ブチルをベースとした複素重合体
からなる耐衝撃性改良剤を、米国特許第3,985,70
4号で例証されているようなブタジエン//スチレン/
/メタクリル酸メチル共重合体の等量でもって代替する
ことができ、同じような改善結果が得られた。ブタジエ
ンをベースとした耐衝撃性改良剤は、米国特許第5,1
64,434号で請求されている安定剤の組み合せ約3.
5重量%で安定化した。
【0041】以上、本発明を詳細に説明したが、本発明
はさらに次の実施態様によってこれを要約して示すこと
ができる。 1) A.約0.7から約1.1dl/gの固有粘度を有す
る、ポリ(エチレンテレフタレート)樹脂約70から約
94%、好ましくは85%から90%; B.1.a.少なくとも約75%のアクリル酸アルキル又
はブタジエン; b.場合により約5%までの架橋結合性単量体; c.場合により約5%までのグラフト結合性単量体;よ
り成る単量体の系から重合させて得られる第一のエラス
トマー質階層約60から約90%; 2.メタクリル酸アルキル中のアルキル基が1から4個
の炭素原子を有するメタクリル酸アルキル少なくとも5
5%より成る単量体の系から重合して得られる第二の硬
質階層約10から約40%; 3.場合により、約5重量%までの無機増核剤;及び 4.場合により約5%までの一種又はそれ以上の熱及び
/又は酸化安定剤;を有するコア/シェル型重合体約4
から約29%; C.芳香族ポリカーボネート、好ましくはビス−フェノ
ール−A型ポリカーボネート約1から約8%;及び改良
点としての D.エステル基を含有するビニル又はビニリデン単量体
とエチレンとの共重合体であって、そのエチレン含有量
が約99%未満であり、また共重合体が酸又は酸性塩の
官能基を有していない、該共重合体約1から約5%;よ
り成る急速に結晶化する改良されたポリエステル樹脂組
成物。 2) エステル基を含有するビニル又はビニリデン単量
体とエチレンとの共重合体が、アクリル酸メチル、アク
リル酸エチル又は酢酸ビニルとの共重合体である、前項
1の組成物。 3) 第一のエラストマー質階層が少なくとも約75%
のアクリル酸ブチルを含む単量体の系から重合させたも
のであり、架橋結合性単量体がアルキレングリコールジ
アクリレートであり、グラフト結合性単量体がメタクリ
ル酸アリル又はマレイン酸ジアリルであり、そしてコア
/シェル型重合体が実質的にメタクリル酸メチル100
%から成る単量体の系から重合させて得られる第二の硬
質階層約10から約40重量部を含有する、コア/シェ
ル型重合体がこの組成物の約5から約10%である、前
項のいずれかに記載の組成物。 4) 急速に結晶化するシート又は成型物の形態にあ
る、前項いずれかに記載の組成物。
【0042】5) A.1.約0.7から約1.1dl/g
の固有粘度を有するポリ(エチレンテレフタレート)樹
脂約70から約94%; 2.a.i.少なくとも約75%のアクリル酸アルキル又
はブタジエン; ii.場合により約5%までの架橋結合性単量体; iii.場合により約5%までのグラフト結合性単量体;
を含む単量体の系から重合して得られる第一のエラスト
マー質階層約60から約90%; b.メタクリル酸アルキル中のアルキル基が1から4個
の炭素原子を有するメタクリル酸アルキル少なくとも5
5%含む単量体の系から重合して得られる第二の硬質階
層約10から約40重量%; c.場合により約5%までの無機増核剤;及び d.場合により約5%までの一種又はそれ以上の熱、及
び/又は酸化安定剤;を有するコア/シェル型重合体約
4から約29%; 3.芳香族ポリカーボネート約1から約8%;そして更
に 4.エチレンの含有量が約99%より少なく、かつその
共重合体が酸又は酸性塩の官能基を含有しない、エチレ
ンとエステル基を有するビニル又はビニリデン単量体と
の共重合体約1から約5%;を混合し; B.この混合物を、均一な溶融物を形成するのに充分
な、押し出し機内の熱及び剪断の条件に置き; C.この溶融物を押し出し機のダイに通してストランド
を形成し; D.このストランドを冷却し、切断してペレットを形成
し; E.このペレットを、均一な溶融物を再形成するのに充
分な、押し出し機内の熱及び剪断の条件に置き; F.この均一な溶融物を金型に通し; G.この成型した物を冷却して金型からはずす;ことか
ら成る、強化ポリ(エチレンテレフタレート)の成型物
を製造する方法であって、成型された物は、成分A.
4.の存在しない既述の配合から同じように成型された
物よりも少いプレートアウトを示す、強化ポリ(エチレ
ンテレフタレート)の成型物を製造する方法。 6) A.1.約0.7から約1.1dl/gの固有粘度を
有するポリ(エチレンテレフタレート)樹脂約70から
約94%; 2.a.i.少なくとも約75%のアクリル酸アルキル又
はブタジエン; ii.場合により約5%までの架橋結合性単量体; iii.場合により約5%までのグラフト結合性単量体;
から成る単量体の系から重合させて得られる第一のエラ
ストマー質階層約60から約90%;及びこれに加えて
更に b.メタクリル酸アルキル中のアルキル基が1から4個
の炭素原子を有するメタクリル酸アルキル少なくとも5
5%を含む単量体の系から重合させて得られる第二の硬
質階層約10から約40%;及びこれに加えて更に c.場合により約5%までの無機増核剤;及び d.場合により約5%までの一種又はそれ以上の熱、及
び/又は酸化安定剤;を有するコア/シェル型重合体約
4から約29%; 3.芳香族ポリカーボネート約1から約8%;及びこれ
に加えて更に 4.エチレンの含有量が約99%より少なく、かつその
共重合体が酸又は酸性塩の官能基を含有しない、エチレ
ンとエステル基を有するビニル又はビニリデン単量体と
の共重合体約1から約5%;を混合し; B.この混合物を、均一な溶融物を形成するのに充分
な、押し出し機内の熱及び剪断の条件に置き; C.この溶融物を押し出し機のダイを通過させてストラ
ンドを形成し; D.このストランドを冷却し、切断してペレットを形成
し; E.このペレットを、均一な溶融物を再形成するのに充
分な、押し出し機内の熱及び剪断の条件に置き; F.この均一な溶融物を金型に通し; G.この成型した物を冷却して金型からはずす;ことか
らなる、強化ポリ(エチレンテレフタレート)の成型物
を製造する方法であって、成型された物は、成分A.
4.の存在しない既述の配合から同じように成型される
物よりも良好な型離れを示す、強化ポリ(エチレンテレ
フタレート)の成型物を製造する方法。 7) A.1.約0.7から約1.1dl/gの固有粘度を
有するポリ(エチレンテレフタレート)樹脂約70から
約94%; 2.a.i.少なくとも約75%のアクリル酸アルキル又
はブタジエン; ii.場合により約5%までの架橋結合性単量体; iii.場合により約5%までのグラフト結合性単量体;
を含む単量体の系から重合させて得られる第一のエラス
トマー質階層約60から約90%; b.メタクリル酸アルキル中のアルキル基が1から4個
の炭素原子を有するメタクリル酸アルキル少なくとも5
5%より成る単量体の系から重合させて得られる第二の
硬質階層約10から約40%; c.場合により約5%までの無機増核剤;及び d.場合により約5%までの一種又はそれ以上の耐熱及
び/又は酸化安定剤;を有するコア/シェル型重合体約
4から約29%; 3.芳香族ポリカーボネート約1から約8%;及びこれ
に加えて更に 4.エチレンの含有量が約99%より少なく、かつその
共重合体が酸又は酸性塩の官能基を含有しない、エチレ
ンとエステル基を有するビニル又はビニリデン単量体と
の共重合体約1から約5%;を混合し; B.この混合物を、均一な溶融物を形成するのに充分
な、押し出し機内の熱及び剪断の条件に置き; C.この均一な溶融物を押し出し機のダイ又はダイリッ
プに通してシートを形成し; D.場合によりこのシートを成形装置、熱成形ダイ、又
はカレンダーロールに通して、仕上げられた成形を形成
させること;から成る強化ポリ(エチレンテレフタレー
ト)の押し出し品を製造する方法であって、この押し出
された成形物は成分A.4.の存在しない既述の配合か
ら同じように成型される物よりも少いプレートアウトを
示す、強化ポリ(エチレンテレフタレート)の押し出し
物を製造する方法。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A.約0.7から約1.1dl/gの固有粘
    度を有する、ポリ(エチレンテレフタレート)樹脂約7
    0から約94%、好ましくは85%から90%; B.1.a.少なくとも約75%のアクリル酸アルキル又
    はブタジエン; b.場合により約5%までの架橋結合性単量体; c.場合により約5%までのグラフト結合性単量体;よ
    り成る単量体の系から重合させて得られる第一のエラス
    トマー質階層約60から約90%; 2.メタクリル酸アルキル中のアルキル基が1から4個
    の炭素原子を有するメタクリル酸アルキル少なくとも5
    5%より成る単量体の系から重合して得られる第二の硬
    質階層約10から約40%; 3.場合により、約5重量%までの無機増核剤;及び 4.場合により約5%までの一種又はそれ以上の熱及び
    /又は酸化安定剤;を有するコア/シェル型重合体約4
    から約29%; C.芳香族ポリカーボネート、好ましくはビス−フェノ
    ール−A型ポリカーボネート約1から約8%;及び改良
    点としての D.エステル基を含有するビニル又はビニリデン単量体
    とエチレンとの共重合体であって、そのエチレン含有量
    が約99%未満であり、また共重合体が酸又は酸性塩の
    官能基を有していない、該共重合体約1から約5%;よ
    り成る急速に結晶化する改良されたポリエステル樹脂組
    成物。
  2. 【請求項2】 A.1.約0.7から約1.1dl/gの固
    有粘度を有するポリ(エチレンテレフタレート)樹脂約
    70から約94%; 2.a.i.少なくとも約75%のアクリル酸アルキル又
    はブタジエン; ii.場合により約5%までの架橋結合性単量体; iii.場合により約5%までのグラフト結合性単量体;
    を含む単量体の系から重合して得られる第一のエラスト
    マー質階層約60から約90%; b.メタクリル酸アルキル中のアルキル基が1から4個
    の炭素原子を有するメタクリル酸アルキル少なくとも5
    5%含む単量体の系から重合して得られる第二の硬質階
    層約10から約40重量%; c.場合により約5%までの無機増核剤;及び d.場合により約5%までの一種又はそれ以上の耐熱及
    び/又は耐酸化安定剤;を有するコア/シェル型重合体
    約4から約29%; 3.芳香族ポリカーボネート約1から約8%;そして更
    に 4.エチレンの含有量が約99%より少なく、かつその
    共重合体が酸又は酸性塩の官能基を含有しない、エチレ
    ンとエステル基を有するビニル又はビニリデン単量体と
    の共重合体約1から約5%;を混合し; B.この混合物を、均一な溶融物を形成するのに充分
    な、押し出し機内の熱及び剪断の条件に置き; C.この溶融物を押し出し機のダイに通してストランド
    を形成し; D.このストランドを冷却し、切断してペレットを形成
    し; E.このペレットを、均一な溶融物を再形成するのに充
    分な、押し出し機内の熱及び剪断の条件に置き; F.この均一な溶融物を金型に通し; G.この成型した物を冷却して金型からはずす;ことか
    ら成る、強化ポリ(エチレンテレフタレート)の成型物
    を製造する方法であって、成型された物は、成分A.
    4.の存在しない既述の配合から同じように成型された
    物よりも少いプレートアウトを示す、強化ポリ(エチレ
    ンテレフタレート)の成型物を製造する方法。
  3. 【請求項3】 A.1.約0.7から約1.1dl/gの固
    有粘度を有するポリ(エチレンテレフタレート)樹脂約
    70から約94%; 2.a.i.少なくとも約75%のアクリル酸アルキル又
    はブタジエン; ii.場合により約5%までの架橋結合性単量体; iii.場合により約5%までのグラフト結合性単量体;
    から成る単量体の系から重合させて得られる第一のエラ
    ストマー質階層約60から約90%;及びこれに加えて
    更に b.メタクリル酸アルキル中のアルキル基が1から4個
    の炭素原子を有するメタクリル酸アルキル少なくとも5
    5%を含む単量体の系から重合させて得られる第二の硬
    質階層約10から40重量%;及びこれに加えて更に c.場合により約5%までの無機増核剤;及び d.場合により約5%までの一種又はそれ以上の熱、及
    び/又は酸化安定剤;を有するコア/シェル型重合体約
    4から約29%; 3.芳香族ポリカーボネート約1から約8%;及びこれ
    に加えて更に 4.エチレンの含有量が約99%より少なく、かつその
    共重合体が酸又は酸性塩の官能基を含有しない、エチレ
    ンとエステル基を有するビニル又はビニリデン単量体と
    の共重合体約1から約5%;を混合し; B.この混合物を、均一な溶融物を形成するのに充分
    な、押し出し機内の熱及び剪断の条件に置き; C.この溶融物を押し出し機のダイを通過させてストラ
    ンドを形成し; D.このストランドを冷却し、切断してペレットを形成
    し; E.このペレットを、均一な溶融物を再形成するのに充
    分な、押し出し機内の熱及び剪断の条件に置き; F.この均一な溶融物を金型に通し; G.この成型した物を冷却して金型からはずす;ことか
    らなる、強化ポリ(エチレンテレフタレート)の成型物
    を製造する方法であって、成型された物は、成分A.
    4.の存在しない既述の配合から同じように成型される
    物よりも良好な型離れを示す、強化ポリ(エチレンテレ
    フタレート)の成型物を製造する方法。
  4. 【請求項4】 A.1.約0.7から約1.1dl/gの固
    有粘度を有するポリ(エチレンテレフタレート)樹脂約
    70から約94%; 2.a.i.少なくとも約75%のアクリル酸アルキル又
    はブタジエン; ii.場合により約5%までの架橋結合性単量体; iii.場合により約5%までのグラフト結合性単量体;
    を含む単量体の系から重合させて得られる第一のエラス
    トマー質階層約60から約90%; b.メタクリル酸アルキル中のアルキル基が1から4個
    の炭素原子を有するメタクリル酸アルキル少なくとも5
    5%より成る単量体の系から重合させて得られる第二の
    硬質階層約10から約40%; c.場合により約5%までの無機増核剤;及び d.場合により約5%までの一種又はそれ以上の耐熱及
    び/又は耐酸化安定剤;を有するコア/シェル型重合体
    約4から約29%; 3.芳香族ポリカーボネート約1から約8%;及びこれ
    に加えて更に 4.エチレンの含有量が約99%より少なく、かつその
    共重合体が酸又は酸性塩の官能基を含有しない、エチレ
    ンとエステル基を有するビニル又はビニリデン単量体と
    の共重合体約1から約5%;を混合し; B.この混合物を、均一な溶融物を形成するのに充分
    な、押し出し機内の熱及び剪断の条件に置き; C.この均一な溶融物を押し出し機のダイ又はダイリッ
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    はカレンダーロールに通して、仕上げられた成形を形成
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    された成形物は成分A.4.の存在しない既述の配合か
    ら同じように成型される物よりも少いプレートアウトを
    示す、強化ポリ(エチレンテレフタレート)の押し出し
    物を製造する方法。
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