JP2001293167A - 弾球遊技関連樹脂成形製品及びそれを用いた遊技機 - Google Patents

弾球遊技関連樹脂成形製品及びそれを用いた遊技機

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JP2001293167A JP2000115594A JP2000115594A JP2001293167A JP 2001293167 A JP2001293167 A JP 2001293167A JP 2000115594 A JP2000115594 A JP 2000115594A JP 2000115594 A JP2000115594 A JP 2000115594A JP 2001293167 A JP2001293167 A JP 2001293167A
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Giichi Adachi
義一 足立
Takayuki Kanda
隆之 神田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弾球遊技機に使用される遊技球からの打撃付
与が前提となる環境にて使用される樹脂成形製品におい
て、その材質を、十分な耐久性を確保しつつリサイクル
の容易なPET樹脂への転換を図る。 【解決手段】 樹脂成形製品の遊技球206との接触が
見込まれる部分112,114,116へのポリエチレ
ンテレフタレート系樹脂材料の適用を図る。使用する材
質として、PET樹脂としてのリサイクル性を両立させ
つつ、十分な耐久性をこれに付与するために、ポリエチ
レンテレフタレート成分を30重量%以上98重量%以
下とし、かつポリエチレンテレフタレート成分との複合
化により樹脂の硬度を向上させる強化成分を2〜70重
量%含有させることにより、アイゾット衝撃試験値を4
0J/m以上、及び/又はロックウェルRスケール硬さ
を80以上確保したものを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は弾球遊技関連樹脂成
形製品に関し、特に弾球遊技機に使用される遊技球から
の打撃付与が前提となる環境にて使用される樹脂成形製
品に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機を始めとする弾球遊技機に
は、遊技盤面上に取り付けられる役物など、多くの部品
が樹脂成形製品にて構成されている。また、遊技機に直
接取り付けられる部品以外にも、一般にドル箱と称され
る、払い出された遊技球の回収箱が樹脂成形製品として
構成される。これら役物や回収箱の材質としては、落下
するあるいは投入される遊技球からの衝撃力に対する耐
性に優れ、かつ成形性も良好であることから、ポリカー
ボネート樹脂あるいはABS(ポリアクリロニトリルブ
タジエンスチレン)樹脂が使用されてきた。
【0003】ところで、遊技機は流行等のサイクルが短
く、多くのパチンコホールでは機種の入れ替えが頻繁に
行なわれる結果、新機種と入れ替わりに膨大な数の不要
遊技機が発生している。そして、これに伴い他機種への
転用の利かない役物等の樹脂成形部品が産業廃棄物とし
て大量に発生し、そのリサイクル問題が急浮上してい
る。しかしながら、現在使用されているポリカーボネー
ト樹脂やABS樹脂は、適用工業製品の種別が非常に広
範なため、分別回収等が行ないにくい背景もあって、リ
サイクルはあまり進展していないのが現状である。他
方、飲料用ボトルを始めとする食品用容器材として多量
に使用されているポリエチレンテレフタレート(PE
T)樹脂は、一般家庭等からの排出量が多く、分別回収
のインフラ整備も進んでいることもあって、比較的リサ
イクルを行ないやすい状況にあり、これを遊技機用の役
物や回収箱等の材質にも適用できれば好都合である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、PET
樹脂はポリカーボネート樹脂やABS樹脂に比べると機
械的性質、特に耐衝撃性や硬度に劣る欠点があり、遊技
球の衝突に常にさらされる役物や、多量の遊技球投入に
よる強い衝撃が付与されやすい回収箱等へ適用されたと
きに、耐久性が確保できない問題がある。従って、いく
つかの公知文献では、役物等の材質としてPET樹脂が
例示されてはいるものの、実際の製品には全く使用され
ていないのが現状である。
【0005】本発明は、弾球遊技機に使用される遊技球
からの打撃付与が前提となる環境にて使用される樹脂成
形製品において、その材質を、十分な耐久性を確保しつ
つリサイクルの容易なPET樹脂への転換を図るように
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記の課
題を解決するために、本発明の弾球遊技関連樹脂成形製
品の第一は、弾球遊技機に使用される遊技球からの打撃
付与が前提となる環境にて使用され、遊技球との接触が
見込まれる部分が少なくとも、ポリエチレンテレフタレ
ート成分を30重量%以上98重量%以下の範囲で含有
し、かつポリエチレンテレフタレート成分との複合化に
より樹脂の耐衝撃性を向上させる強化成分を2〜70重
量%含有させることにより、ASTM:D256に規定
されたアイゾット衝撃試験値が40J/m以上確保され
たポリエチレンテレフタレート系強化樹脂材料にて構成
されていることを特徴とする。
【0007】また、本発明の弾球遊技関連樹脂成形製品
の第二は、弾球遊技機に使用される遊技球からの打撃付
与が前提となる環境にて使用され、遊技球との接触が見
込まれる部分が少なくとも、ポリエチレンテレフタレー
ト成分を30重量%以上98重量%以下の範囲で含有
し、かつポリエチレンテレフタレート成分との複合化に
より樹脂の硬度を向上させる強化成分を2〜70重量%
含有させることにより、ASTM:D765に規定され
たロックウェルRスケール硬さが80以上確保されたポ
リエチレンテレフタレート系強化樹脂材料にて構成され
ていることを特徴とする。この場合、ポリエチレンテレ
フタレート系強化樹脂材料は、ASTM:D256に規
定されたアイゾット衝撃試験値が40J/m以上確保さ
れたものであるとさらによい。
【0008】本発明者が詳細に検討したところによる
と、樹脂成形製品の、遊技球からの強い衝撃を受けやす
い部分の構成材質として、ポリエチレンテレフタレート
系樹脂を選択しようとした場合、PETボトル等に使用
される汎用ポリエチレンテレフタレート樹脂は、ポリエ
チレンテレフタレート成分の含有率が高い反面、アイゾ
ット衝撃試験値が20〜30J/m、ロックウェル硬さ
が50〜60程度と低く、衝撃付与により割れや欠け等
が極めて発生しやすいことが判明した。そこで、さらに
検討を重ねた結果、樹脂成形製品の遊技球との接触が見
込まれる部分へのポリエチレンテレフタレート系樹脂材
料の適用を図る場合、PET樹脂としてのリサイクル性
を両立させつつ、十分な耐久性をこれに付与するために
は、ポリエチレンテレフタレート成分を30重量%以上
98重量%以下とし、かつポリエチレンテレフタレート
成分との複合化により樹脂の硬度を向上させる強化成分
を2〜70重量%含有させることにより、アイゾット衝
撃試験値を40J/m以上、及び/又はロックウェルR
スケール硬さを80以上確保することが有効であること
を見出し、本発明を完成させるに至った。
【0009】ASTM:D256に規定されたアイゾッ
ト衝撃試験値は、ノッチ付与型の試験片を用いるもので
あり(以下、ノッチ衝撃値ともいう)、製品から上記規
格に適合する試験片を取り出すことにより行なうことが
できる。そして、その測定値が40J/m未満である
と、樹脂成形製品が遊技球からの強い衝撃を繰り返し受
けた場合に、割れや欠けを発生するなど、十分な耐久性
を確保することができなくなる。なお、ノッチ衝撃値
は、望ましくは60以上であるのがよく、より望ましく
は試験片の破断発生なしとなるのがよい。
【0010】なお、製品から試験片が取り出せない場合
には、製品の樹脂構成部分を取り出して再溶融すること
により試験片形状に再成形し、それを用いて衝撃試験を
行なうことができる。この場合、ノッチ衝撃値は最溶融
前の状態から若干低下するものと予測される。そして、
その再溶融後に測定したノッチ衝撃値の値が上記の条件
を満足していた場合、再溶融前の製品の衝撃値も当該の
条件を満足しているものと考えることができる。
【0011】次に、ASTM:D765に規定されたロ
ックウェルRスケール硬さが80未満である場合も、樹
脂成形製品が遊技球からの強い衝撃を繰り返し受けた場
合に、割れや欠けを発生するなど、十分な耐久性を確保
することができなくなる。なお、ロックウェルRスケー
ル硬さは、より望ましくは100以上であるのがよい。
【0012】また、使用するポリエチレンテレフタレー
ト系樹脂に含有される強化成分の含有量が2重量%未満
であると、上記のような衝撃値あるいは硬さレベルを確
保することが不能となる。他方、ポリエチレンテレフタ
レート系樹脂に含有されるポリエチレンテレフタレート
成分(図6(a)に示される構造を有するものである
が、本明細書では、ランダム重合体のようにnが1ある
いはそれに近い小さな数である場合も、これをポリエチ
レンテレフタレート成分とみなす)の含有率が30重量
%未満になると、樹脂成形製品を、ポリエチレンテレフ
タレート樹脂再生製品へリサイクルすることが困難とな
る。この観点において、ポリエチレンテレフタレート系
強化樹脂材料は、ポリエチレンテレフタレート成分を6
0重量%以上、望ましくは70重量%以上含有するもの
であることが望ましい。
【0013】次に、強化成分は、具体的には、ポリシク
ロヘキシレンジメチレンテレフタレート成分(図6
(b)に示される構造を有するものであるが、ここでも
nが1あるいはそれに近い小さな数である場合も、これ
をポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート成分
とみなす)を主体とするものを使用できる。ポリシクロ
ヘキシレンジメチレンテレフタレート成分を強化成分と
して用いることで、ポリエチレンテレフタレート系樹脂
の硬さあるいは衝撃値を効果的に高めることができ、ひ
いては遊技球が衝突する環境下において樹脂成形製品の
耐久性を大幅に改善することができる。また、ポリシク
ロヘキシレンジメチレンテレフタレート成分の使用によ
り、樹脂を製品形状に射出成形する際の型流れ性や離型
性を改善でき、ひいては製造能率を高めることができる
利点も有する。さらに、得られるポリエチレンテレフタ
レート系強化樹脂材料の透明性を損ないにくいことか
ら、透明な製品(例えば役物)を製造したい場合にも有
利である。
【0014】上記のような強化成分を用いたポリエチレ
ンテレフタレート系強化樹脂材料としては、ポリシクロ
ヘキシレンジメチレンテレフタレート成分とポリエチレ
ンテレフタレートとのコポリエステル系樹脂を例示でき
る。この場合、ポリエチレンテレフタレート系強化樹脂
材料は、強化成分としてのポリシクロヘキシレンジメチ
レンテレフタレート成分を、20〜70重量%の範囲で
含有したものであることが望ましい。
【0015】上記のようなポリシクロヘキシレンジメチ
レンテレフタレート成分(以下、PCT成分という)と
ポリエチレンテレフタレート成分(PET成分)とのコ
ポリエステル系樹脂の市販品としては、米国イーストマ
ン・ケミカル社の商品名イースター・コポリエステルD
N004(PET成分とPCT成分とのモル含有比が約
4:6)あるいはDN007(PET成分とPCT成分
とのモル含有比が約7:3)を使用することができる。
【0016】また、強化成分の別の例としては、アクリ
ル系高分子成分を主体とするもの(本明細書では、「主
成分とする」あるいは「主体とする」とは、重量含有率
が最も高くなっていることを意味する)を例示できる。
強化成分としてアクリル系高分子成分(ポリアクリル酸
エステル及び/又はポリメタクリル酸エステル)を主体
とするものを使用すると、比較的少量でもポリエチレン
テレフタレート系樹脂の硬さあるいは衝撃値を顕著に高
めることができる。従って、遊技球が衝突する環境下に
おいて樹脂成形製品の耐久性を大幅に改善することがで
きるばかりでなく、樹脂中のポリエチレンテレフタレー
ト成分の含有率を高めることができるから、リサイクル
上も有利である。この場合、ポリエチレンテレフタレー
ト系強化樹脂材料は、アクリル系高分子成分を主体とす
る強化成分を、2〜20重量%含有するものとすること
が望ましい。このようなアクリル系高分子成分の市販品
としては、(株)クラレ製のPET樹脂改質剤(商品
名:パラフェイスME−120)を使用することができ
る。このようなアクリル系高分子成分を用いると、得ら
れるポリエチレンテレフタレート系強化樹脂材料が不透
明化することから、透明性を生じてほしくない製品への
適用が有利である。この場合、不透明化や着色のための
染料や顔料等の着色剤の使用量を削減できることから、
着色剤添加による強度低下等も起こしにくい利点があ
る。
【0017】上記アクリル系高分子成分からなるPET
樹脂改質剤は、成形原料となるポリエチレンテレフタレ
ート系樹脂中に始めから添加してあってもよいし、PE
T樹脂改質剤単独にて構成された、あるいは又は製品中
の改質剤濃度よりも含有濃度を高めたマスターバッチ
を、成形時にポリエチレンテレフタレート系樹脂原料と
配合して用いるようにしても、いずれでもよい。
【0018】本発明の弾球遊技関連樹脂成形製品は、具
体的には遊技機盤面上に取り付けられる役物として構成
することができる。さらに、本発明の遊技機は、上記の
弾球遊技関連樹脂成形製品からなる部品(例えば役物)
を、遊技球からの打撃付与が見込まれる部位に取り付け
たことを特徴とする。他方、本発明の弾球遊技関連樹脂
成形製品は、遊技球の回収容器として構成することもで
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示すいくつかの実施例により説明する。図1は、本発
明の適用対象となる弾球遊技機の一例を模式的に示した
ものである。該弾球遊技機1は、始動入賞口3、変動表
示部4、及び本発明の役物の一実施例であるアタッカー
5さらに風車7等が遊技盤6上に配置された構造を有
し、機枠に設けられた発射ハンドル2を操作すると遊技
球が遊技盤6に向けて弾撥されるようになっている。そ
して、その遊技球が始動入賞口3に入賞すると、図示し
ない内部制御部でのプログラム処理により当否判定がな
され、同時に変動表示部4の表示図柄の変動を開始させ
る。そして、所定時間経過後に確定表示される図柄の内
容(例えば組合せ)が大当たりに対応して特有に定めら
れたものであった場合にアタッカー5が開放し、遊技球
が入賞しやすい状態となる。
【0020】図2は、アタッカー5の外観を示すもので
ある。(a)に示すように該アタッカー5は、横長の大
入賞口(入賞口)9が形成された前面プレート10と、
その大入賞口9の下縁側に回転支点部15,15を介し
て取り付けられ、(c)に示すように、大入賞口9を塞
ぐ閉塞位置(図3(a)に示す状態)と、その閉塞位置
から前方側に倒伏して大入賞口9を開く開放位置(図5
(b)に示す状態)との間で開閉駆動される横長の閉塞
部材11とを備える。また、(b)に示すように前面プ
レート10の後方側には、入賞球の誘導路や公知のVゾ
ーン開閉機構等が内部に組み込まれたケース8と、閉塞
部材11を開閉駆動する駆動アクチュエータ(リニアア
クチュエータ)としてのソレノイド12が設けられてい
る。なお、ソレノイド12の駆動力を閉塞部材11に伝
達する伝達機構7もケース8内に組み付けられている。
【0021】そして、盤面上を流下する遊技球との衝突
が見込まれる前面プレート10(特に上縁部分)と、閉
塞部材11とが少なくとも、前述のポリエチレンテレフ
タレート系強化樹脂材料にて構成されている。これら
は、例えば原料樹脂の射出成形により個別に製造され、
他の部品とともにアタッカー5として組み立てられるも
のである。なお、これ以外の樹脂成形部品、例えばケー
ス8等もポリエチレンテレフタレート系強化樹脂材料に
て構成することができる。例えば、前面プレート10
は、下側の遊技盤面や裏側の機構部が透けて見えたりす
ると、必ずしも見栄えがよくないので、不透明の材質、
例えば、パラフェイスME−120を2〜20重量%、
例えば5重量%配合したポリエチレンテレフタレート樹
脂(例えば、(株)クラレ社製、商品名:リサイクルP
ETコンパウンドR−A05、ノッチ衝撃値:約43J
/m)、あるいは10重量%配合したポリエチレンテレ
フタレート樹脂(例えば、(株)クラレ社製、商品名:
リサイクルPETコンパウンドR−A10、ノッチ衝撃
値:約67J/m)を使用するとよい。
【0022】図3は、風車7の分解斜視図である。風車
7は発光ダイオード等で構成された発光ユニット110
を備える。該発光ユニット110は、遊技盤前面に固定
される基体112に形成された貫通孔112aに臨む位
置に配置されるとともに、通電端子群115が遊技盤の
背後に配置される基板111に接続される。これら基板
111と基体112とは、遊技盤を貫く締結部材として
の螺子24によって互いに結合される。
【0023】また、この発光ユニット110の前側に
は、透光性を有する材質にて形成されたカバー114が
配置されている。さらに、カバー114の前方には、樹
脂成形品として構成された回転体119が設置され、そ
の回転体119には透光性を有する前面プレート118
が取り付けられており、軸120を中心として一体回転
するようになっている。図4に示されるように、風車7
においては、遊技球203が流れ落ちてくると、羽根1
16部分に接触することで回転体119が前面プレート
18と一体的に回転する。
【0024】そして、盤面上を流下する遊技球203と
の衝突が見込まれる基体112、回転体119、あるい
はカバー114が、前述のポリエチレンテレフタレート
系強化樹脂材料にて構成されている。基体112は、例
えば前述の不透明な材質で製造することができる。他
方、発光ユニット110からの光を有効に透過させるた
めにカバー114は透明の材質、例えば、イースター・
コポリエステルDN004(ノッチ衝撃値:破断せず)
あるいは同DN007(ノッチ衝撃値:98J/m)に
て構成するのがよい。さらに、発光効果を高めるため
に、回転体119も透明の材質にて構成することができ
る。
【0025】なお、遊技機部品ばかりでなく、図5に示
すように、「ドル箱」と通称される遊技球203の回収
容器50も、上記のポリエチレンテレフタレート系強化
樹脂材料にて構成することができる。このような回収容
器50は、遊技機1から払い出された遊技球を回収する
際に、特にその底部に球を投入するときの大きな衝撃が
加わりやすい。使用する樹脂は、透明のものでも不透明
のものでもいずれでもよいが、球の内容量を外から確認
しやすいようにするには、透明の材質を採用することが
有利である。この容器50は、容器本体52とその幅方
向両側上部に取り付けられた取手51,51とを有し、
図5(b)に示すように、全体が上記ポリエチレンテレ
フタレート系強化樹脂材料による一体の射出成形品とし
て構成されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の弾球遊技関連樹脂成形製品を部品とし
て使用した遊技機の一例を示す正面模式図。
【図2】本発明の弾球遊技関連樹脂成形製品を使用した
役物の一例を示す正面図、平面図及び側面部分断面図。
【図3】本発明の弾球遊技関連樹脂成形製品を使用した
風車の一例を示す分解斜視図。
【図4】図3の風車の組み立て状態を示す斜視図。
【図5】本発明の弾球遊技関連樹脂成形製品として構成
した遊技球の回収容器の一例を示す斜視図。
【図6】ポリエチレンテレフタレート成分及びポリシク
ロヘキシレンジメチレンテレフタレート成分の分子構造
を示す図。
【符号の説明】
1 遊技機 5 アタッカー(役物) 7 風車 10 前面プレート(弾球遊技関連樹脂成形製品) 11 閉塞部材(弾球遊技関連樹脂成形製品) 112 基体 119 回転体 114 カバー

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾球遊技機に使用される遊技球からの打
    撃付与が前提となる環境にて使用され、遊技球との接触
    が見込まれる部分が少なくとも、ポリエチレンテレフタ
    レート成分を30重量%以上98重量%以下の範囲で含
    有し、かつポリエチレンテレフタレート成分との複合化
    により樹脂の耐衝撃性を向上させる強化成分を2〜70
    重量%含有させることにより、ASTM:D256に規
    定されたアイゾット衝撃試験値が40J/m以上確保さ
    れたポリエチレンテレフタレート系強化樹脂材料にて構
    成されていることを特徴とする弾球遊技関連樹脂成形製
    品。
  2. 【請求項2】 弾球遊技機に使用される遊技球からの打
    撃付与が前提となる環境にて使用され、遊技球との接触
    が見込まれる部分が少なくとも、ポリエチレンテレフタ
    レート成分を30重量%以上98重量%以下の範囲で含
    有し、かつポリエチレンテレフタレート成分との複合化
    により樹脂の硬度を向上させる強化成分を2〜70重量
    %含有させることにより、ASTM:D765に規定さ
    れたロックウェルRスケール硬さが80以上確保された
    ポリエチレンテレフタレート系強化樹脂材料にて構成さ
    れていることを特徴とする弾球遊技関連樹脂成形製品。
  3. 【請求項3】 前記ポリエチレンテレフタレート系強化
    樹脂材料は、ASTM:D256に規定されたアイゾッ
    ト衝撃試験値が40J/m以上確保されたものである請
    求項2記載の弾球遊技関連樹脂成形製品。
  4. 【請求項4】 前記強化成分は、ポリシクロヘキシレン
    ジメチレンテレフタレート成分を主体とするものである
    請求項1ないし3のいずれかに記載の弾球遊技関連樹脂
    成形製品。
  5. 【請求項5】 前記ポリエチレンテレフタレート系強化
    樹脂材料は、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタ
    レート成分とポリエチレンテレフタレートとのコポリエ
    ステル系樹脂である請求項4記載の弾球遊技関連樹脂成
    形製品。
  6. 【請求項6】 前記ポリエチレンテレフタレート系強化
    高分子材料は、前記強化成分としてのポリシクロヘキシ
    レンジメチレンテレフタレート成分を、20〜70重量
    %の範囲で含有する請求項5記載の弾球遊技関連樹脂成
    形製品。
  7. 【請求項7】 前記強化成分はアクリル系高分子成分を
    主体とするものである請求項1ないし3のいずれかに記
    載の弾球遊技関連樹脂成形製品。
  8. 【請求項8】 前記ポリエチレンテレフタレート系強化
    樹脂材料は、前記アクリル系高分子成分を主体とする強
    化成分を、2〜20重量%含有する請求項7記載の弾球
    遊技関連樹脂成形製品。
  9. 【請求項9】 前記ポリエチレンテレフタレート系強化
    樹脂材料は、ポリエチレンテレフタレート成分を60重
    量%以上含有するものである請求項1ないし8のいずれ
    かに記載の弾球遊技関連樹脂成形製品。
  10. 【請求項10】 遊技機盤面上に取り付けられる役物と
    して構成された請求項1ないし9のいずれかに記載の弾
    球遊技関連樹脂成形製品。
  11. 【請求項11】 遊技球の回収容器として構成された請
    求項1ないし9のいずれかに記載の弾球遊技関連樹脂成
    形製品。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    の弾球遊技関連樹脂成形製品からなる部品を、遊技球か
    らの打撃付与が見込まれる部位に取り付けたことを特徴
    とする遊技機。
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