JPH0620619A - カラー用陰極線管およびカラー陰極線管製造方法 - Google Patents

カラー用陰極線管およびカラー陰極線管製造方法

Info

Publication number
JPH0620619A
JPH0620619A JP16070192A JP16070192A JPH0620619A JP H0620619 A JPH0620619 A JP H0620619A JP 16070192 A JP16070192 A JP 16070192A JP 16070192 A JP16070192 A JP 16070192A JP H0620619 A JPH0620619 A JP H0620619A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
phosphor
ray tube
color cathode
cathode ray
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16070192A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihisa Osaka
宣久 大坂
Yukihiro Ikegami
幸弘 池上
Tsukasa Mizobuchi
司 溝渕
Masanori Itakura
正則 板倉
Kosei Okada
孝生 岡田
Kiichiro Ishiguro
喜一郎 石黒
Masakuni Shiratori
正邦 白鳥
Hiroshi Yokozawa
浩 横沢
Yoshiaki Moriyama
喜明 森山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Miyota KK
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Miyota KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd, Miyota KK filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP16070192A priority Critical patent/JPH0620619A/ja
Publication of JPH0620619A publication Critical patent/JPH0620619A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型化および高細精度化が可能なカラー用陰
極線管を提供する。 【構成】 少なくともパネル、ファンネルおよび電子銃
を有するカラー陰極線管において、赤、緑もしくは青の
蛍光体を均一に分散させた、焼成可能な有機バインダー
組成物からなるフィルム状物と、超短残光蛍光体を均一
に分散させた、焼成可能な有機バインダー組成物からな
るフィルム状物と、および非発光性フィルム状物とを積
層して所定の厚さとし、この積層物を厚さ方向に薄膜状
に切断し、この切断片をカラー陰極線管用前面パネルに
接着または圧着し、次いで焼成して蛍光面を形成し、そ
の際超短残光蛍光体フィルム状物を非発光性フィルム状
物で挟持した状態で積層して積層物とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー用陰極線管およ
びその製造方法に関し、最近、要求の高まっているカラ
ー用陰極線管の高細精度化を実現するために好適のもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、カラー陰極線管(CRT)におい
て広く採用されている電子銃の形式は、インライン方式
と呼ばれる3本の電子銃が直線状に配置されたものであ
る。また、パネルの蛍光体膜としては、ドットパターン
よりも効率良く輝度をかせげ、電子線が正確に各発光蛍
光体を励起することができるストライプパターンが、主
に用いられるようになっている。ストライプパターン
は、赤色発光蛍光体膜、緑色発光蛍光体膜、青色発光蛍
光体膜の繰り返しと、各発光蛍光体膜の間にあるカーボ
ン等の非発光材料膜で構成されている。
【0003】従来の技術では、ストライプパターンの形
成は、露光技術を用いたスラリー法やダステイング法、
光粘着法で行われており、他に印刷技術を用いたスクリ
ーン印刷法がある。なかでも、最も代表的な方法とし
て、スラリー法が用いられている。スラリー法では、ポ
リビニルアルコールと重クロム酸塩との混合液に蛍光体
を分散させたスラリーと称する液をパネルに回転塗布
し、次いでシャドウマスク等の露光マスクを通して必要
な部分のみ紫外線照射することにより光硬化させ、未露
光部分を温純水で洗い落とし、蛍光体膜のパターンを形
成する。かかる走査を他の発光蛍光体やカーボンを用い
て全く同様に繰り返し、ストライプパターンの蛍光体膜
を形成する。
【0004】スクリーン印刷法は、印刷用の各発光色蛍
光体ペーストをパネルに直接または間接的に印刷し、所
定の場所に所定の蛍光体を固定させ、しかる後にペース
ト中のバインダー樹脂成分を焼成することによりストラ
イプパターンの蛍光体膜を形成するものである。そし
て、この蛍光体膜を用いたパネルに、ファンネルおよび
電子銃を組み合わせて陰極線管を製造している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来のスト
ライプパターンの蛍光体膜製造方法において、スラリー
法、ダステイング法および光粘着法は、いずれも露光工
程を備える。この露光技術を用いる方法は、微細なパタ
ーンを刻んだ露光マスクが不可欠であり、陰極線管の小
型化や高細精度化を実現するためには、より高精度な露
光マスクが必要となり、技術的な困難さを伴い、材料面
および生産性の面からもコスト高となる。また、露光装
置をはじめとする設備面においてもコスト高となり、蛍
光体回収等の手間もかかり、ロスが大きいという欠点が
ある。さらに、露光技術を用いる方法では、パネル面に
塗布されたスラリー液などの蛍光体を含んだ厚膜の露光
を行う際、蛍光体による紫外線の乱反射が発生し、この
厚膜への紫外線の入り口側と厚膜中では、照射される断
面積が後者の方が広く、ストライプ幅の調節が困難にな
り、しかも、直線性も悪くなってしまうという問題点が
ある。
【0006】印刷技術を用いたスクリーン印刷法では、
主にステンレススクリーンが使用されている。しかし、
一般的には、ステンレススクリーンは、ストライプパタ
ーンのスリット幅が最小で0.1mmであり、陰極線管
の小型化と高細精度化を実現する目的には用いることが
できないという問題点がある。
【0007】ビームインデックス方式の陰極線管は、1
本の電子線で色切り換えを行うものであり、この電子線
をストライプ状のカラー蛍光体膜を横切る方向に走査さ
せ、電子線により励起された蛍光体をそれぞれの色に発
光させる方式である。この方式では、さらに、電子線の
画面走査位置をインデックス光により検出し、これを色
の切り換え信号にフィードバックして色ずれのない画像
を得ようとしている。一般に、インデックス光は、蛍光
体ストライプの位置に合わせてメタルバック膜の上に配
置した超短残光蛍光体から発光され、ファンネルコーン
部のインデックス光取り出し窓からフォトディテクター
等の光検出器により受光され、電気的信号に変換され
る。しかるに、従来の方法によるカラー蛍光体膜を備え
たパネルでは、カラー蛍光体面とアルミ蒸着膜上のイン
デックス蛍光体ストライプの位置合わせが難しく、また
カラー蛍光体面のストライプ間隔と、インデックススト
ライプ間隔とのずれがあると、信号読み出しのずれが生
じるという問題がある。この問題は、画質特に色ずれ不
良という致命的な欠陥を引き起こし、品質の低下や生産
性の低下を来すため、工業的な生産には不向きとされて
いた。
【0008】従って、本発明は、上記の如き従来技術の
問題点を解消し、小型化および高細精度化が可能なカラ
ー陰極線管を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記課
題を解決するため、少なくともパネル、ファンネルおよ
び電子銃を有し、前記パネルには、赤、緑もしくは青の
蛍光体を均一に分散させた、焼成可能な有機バインダー
組成物からなるフィルム状物と、超短残光蛍光体を均一
に分散させた、焼成可能な有機バインダー組成物からな
るフィルム状物と、および非発光性フィルム状物とを積
層して所定の厚さとし、この積層物を厚さ方向に薄膜状
に切断し、この切断片をカラー陰極線管用前面パネルに
接着または圧着し、次いで焼成することにより形成され
た蛍光面を備えるカラー用陰極線管において、前記超短
残光蛍光体フィルム状物を非発光性フィルム状物で挟持
した状態で積層し、焼成したものであることを特徴とす
るカラー用陰極線管が提供される。
【0010】本発明によれば、また、少なくともパネ
ル、ファンネルおよび電子銃を有するカラー用陰極線管
を製造するに当たり、赤、緑もしくは青の蛍光体を均一
に分散させた、焼成可能な有機バインダー組成物からな
るフィルム状物と、超短残光蛍光体を均一に分散させ
た、焼成可能な有機バインダー組成物からなるフィルム
状物と、および非発光性フィルム状物とを積層して所定
の厚さとし、この積層物を厚さ方向に薄膜状に切断し、
この切断片をカラー陰極線管用前面パネルに接着または
圧着し、次いで焼成することにより蛍光面を形成するに
際して、前記超短残光蛍光体フィルム状物を非発光性フ
ィルム状物で挟持した状態で積層して積層物とすること
を特徴とするカラー用陰極線管の製造方法が提供され
る。
【0011】本発明に用いられる積層物切断片を得るた
めには、以下のような方法を採ることができる。即ち、
本発明に用いられる蛍光体としては、公知のものが使用
できるが、高精細ストライプパターンを得るためには粒
径の細かい蛍光体が好ましい。蛍光体の具体例として
は、赤ではY2 2 S:Eu、緑では(Zn、Cd)
S:Cu,Al、青ではZnS:Ag等が挙げられ、粒
径としては3〜10μm程度のものが用いられる。
【0012】蛍光体が分散されたフィルム状物に使用さ
れる有機バインダーは、焼成性に優れた樹脂で、蛍光体
を均一に分散させることができ、かつ、均一な膜厚を有
するフィルム状物を得ることができるものであれば、特
に限定されるものではない。焼成残渣が存在すると、C
RTを製造する際に黒点発生の原因となったり、CRT
ライフを大幅に短くする原因となり、好ましくない。有
機バインダーの具体例としては、例えば、セルロース系
樹脂、ビニルアルコール樹脂、アクリル系樹脂等を挙げ
ることができ、なかでも上記焼成性の点からアクリル系
樹脂が好ましい。
【0013】本発明に用いられる非発光性樹脂フィルム
としては、非発光性で焼成性の良好なものであれば特に
限定されるものでなく、具体的には上記蛍光体フィルム
状物に用いられる有機バインダーと同等のものから得ら
れるフィルムが挙げられる。また、このフィルム状物中
には、CRTにした際にコントラストを上げる目的で、
グラファイト等の遮光性物質を混合してもよい。
【0014】上記蛍光体フィルム状物および非発光性樹
脂フィルムを製造する方法としては、蛍光体を分散させ
た有機バインダーまたは有機バインダー単独の有機溶剤
希釈物を、ロールコーター等により塗布する方法やスク
リーン印刷法等により塗布し、有機溶剤を乾燥除去する
方法が挙げられる。
【0015】上記の如き方法により得られたフィルムを
積層して積層体を形成する。その際の積層順序として
は、本発明の目的を満足させるために必要な重ね方を選
べばよい。例えば、図1に示す如く、赤色(R)蛍光体
フィルム2から、非発光フィルム5、緑色(G)蛍光体
フィルム3、非発光フィルム5、青色(B)蛍光体フィ
ルム1、そして非発光フィルム5という順序に重ね、さ
らにR、G、B蛍光体4層に1層の割合で非発光フィル
ムに代えて非発光フィルム+超短残光蛍光体フィルム+
非発光フィルムの組み合わせを配置して得られる積層順
序がある。あるいは、R、G、B蛍光体2層に1層の割
合で非発光フィルムに代えて非発光フィルム+超短残光
蛍光体フィルム+非発光フィルムの組み合わせを配置し
てもよい。
【0016】得られた積層物を、図2に示すように、厚
さ方向に切断することにより、図3に示すような赤蛍光
体フィルム、非発光性樹脂フィルム、緑蛍光体フィル
ム、非発光性樹脂フィルム、青蛍光体フィルム、非発光
性樹脂フィルム、赤蛍光体フィルム、非発光性樹脂フィ
ルム、超短残光蛍光体、非発光性樹脂フィルム、緑蛍光
体フィルム、非発光性樹脂フィルム、…が、順に配列さ
れた蛍光体膜が得られる。このように超短残光蛍光体の
上下に非発光性樹脂フィルムとしてグラファイトを混合
したフィルムを積層することにより、超短残光蛍光体の
分離が確実にでき、両側の蛍光体との影響を回避し、色
純度を上げることができる。積層体の切断方法として
は、例えばミクロトームを用いて切り出す方法が挙げら
れる。蛍光体膜の膜厚は、通常、10〜60μm程度で
あるのが好ましい。
【0017】得られた蛍光体膜を、カラー陰極線管用前
面パネルに接着または圧着し、次いで焼成して、カラー
蛍光体面を得る。蛍光体膜の前面パネルへの接着方法と
しては、例えば、水ガラス、ポリビニルアルコール等の
水溶性接着剤を前面パネル上に塗布し、蛍光体膜を貼り
あわせた後、乾燥し、固定すればよい。また、圧着方法
としては、例えば、蛍光体膜をガラス基板上にゴムロー
ラー等により基板と蛍光体膜との間に気泡が残らないよ
うにプレスし、固定すればよい。次いで、蛍光体膜中の
有機バインダーを分解、揮散させるために、焼成を行
う。この焼成は、通常の条件で行えばよいが、焼成残渣
が存在すると、CRTを製造する際に黒点発生の原因と
なったり、CRTライフを大幅に短くする原因となるの
で、焼成残渣が生じない条件下に行うことが重要であ
る。
【0018】本発明において、蛍光体膜中に形成された
赤、緑、青各色の境界部における色のにじみにより、陰
極線管に再生される画像のコントラストが低下する場合
には、蛍光体膜にブラックストライプ層を積層してもよ
い。ブラックストライプ層の製造方法としては、特に限
定されるものではなく、公知の方法を用いることができ
る。例えば、前面パネル上に、特定幅を有するストライ
プメタルマスクを用い、アルミ等の非発光性で光透過性
の低い材料を蒸着することにより作成することができ
る。また、蛍光体膜にブラックストライプ層を積層する
方法としては、例えば、ブラックストライプ層を前面パ
ネル上に形成し、次いでその上にブラックストライプ層
と蛍光体膜中の非発光性樹脂部とが一致するように蛍光
体膜を接着または圧着することにより積層すればよい。
【0019】続いて、図4に示す如く、上記の如くして
得られたパネル6とファンネル7をフリットシール9に
より接合し、電子銃8を組み込ことにより、カラー陰極
線管が形成される。
【0020】
【実施例】以下に、本発明を実施例を用いて説明する。
例中、部および%はそれぞれ重量部おび重量%を示す。
【0021】実施例1 イソブチルメタクリレート89部、ブチルアクリレート
10部、メタクリル酸1部およびアゾイソブチロニトリ
ル1.5部を、窒素気流下に、ブチルセロソルブ中にて
80℃で10時間反応させた。得られたアクリル樹脂1
00部(固形分)に、赤、緑、青蛍光体(P−22)お
よび超短残光蛍光体(P−47)の各々につき330部
をそれぞれ分散、混練し、ブチルセロソルブにて粘度を
15000cps(25℃E型粘度計、東京計器(株)
製)に調整し、各カラー蛍光体ペーストを得た。
【0022】同様にして、アクリル樹脂(固形分)10
0部にグラファイト50部を分散、混練してペーストを
得、次いでターピネオールにて粘度を30000cps
(25℃E型粘度型、東京計器(株)製)に調整して、
ブラックマトリックス用グラファイトペーストとした。
次いで、上記で得られた青蛍光体ペーストを用い、ガラ
ス板上に、♯200メッシュのスクリーン版により膜厚
15μmにベタ印刷を行い、80℃で10分間乾燥し、
青蛍光体のフィルム状物を作成した。次に、この青蛍光
体フィルム状物上に♯400メッシュのスクリーン版に
よってグラファイトペーストを膜厚2μmのベタ印刷を
行い、100℃で20分間乾燥し、非発光性フィルムと
してブラックマトリックス用フィルム状物を作成した。
また、上記した方法と同様にして、♯200メッシュの
スクリーン版によって膜厚11μmで超短残光蛍光体ペ
ーストをベタ印刷し、超短残光蛍光体フィルム状物層を
形成した。さらに、上記方法と同様にして、超短残光蛍
光体フィルム状物上に、膜厚2μmの非発光性フィルム
状物、15μm赤蛍光体フィルム状物、15μmブラッ
クマトリックス用フィルム状物、15μm緑蛍光体フィ
ルム状物、15μmブラックマトリックス用フィルム状
物、15μm青蛍光体フィルム状物、15μmブラック
マトリックス用フィルム状物、15μm赤蛍光体フィル
ム状物、2μmブラックマトリックス用フィルム状物、
11μm超短残光蛍光体フィルム状物、2μmブラック
マトリックス用フィルム状物、15μm緑蛍光体フィル
ム状物というように、RGB蛍光体層の4層に1層の割
合で、ブラックマトリックス用フィルム状物を非発光性
フィルム状物+超短残光蛍光体フィルム状物+非発光性
フィルム状物で置き換えた積層体(30層)を作製し
た。次いで、得られた積層物をガラス板より剥離し、カ
ッターにて等分割し、この等分割片50枚をブチルカル
ビトールを用いてて接着、積層し、200トリプレット
(1トリプレットは赤、青、緑の3色を示す)の蛍光体
積層物を作製した。
【0023】得られた積層物をミクロトームを用いて積
層体の厚さ方向に20μmの厚さに切り出し、R、G、
B蛍光体ストライプ数600本の蛍光体膜を得た。ガラ
ス基板上に、この積層体の切断片をポリビニルアルコー
ル水溶液により接着し、次いで450℃で60分間焼成
し、ペースト中の不要なバインダー樹脂および接着剤を
分解させて、カラー蛍光体面を得た。この蛍光体面を光
学顕微鏡により目視評価したところ、一色の蛍光体のス
トライプ幅が15±2μm、ブラックマトリックススト
ライプ幅が15±2μmと高精度で均一な面を有する蛍
光体面であった。
【0024】続いて、得られたパネルとファンネルをフ
リットシールにより接合し、電子銃を組み込み、カラー
陰極線管を形成した。駆動方式にはビームインデックス
方式を用い、透明導電膜として塗布した部分より、イン
デックス光を取り出した。
【0025】実施例2 非発光性フィルム部分を、実施例1に述べたと同じアク
リル樹脂とし、♯100メッシュスクリーン版にて膜厚
15μmに印刷した以外は、実施例1と同様にして、積
層体を得た。得られた積層体を、厚さ15μmに切断
し、実施例1と同様にして評価した。一色の蛍光体のス
トライプ幅が15±2μm、非発光性フィルム部分が1
5±1μmと高精度で均一な面を有する蛍光体面であっ
た。
【0026】次に、ガラス基板にパターン幅15μmの
ストライプメタルマスクを装着し、アルミ蒸着を行い、
ストライプピッチ15μmのブラックストライプを作成
した。このガラス基板上のブラックストライプ層の上
に、上記で得られた蛍光体膜をポリビニルアルコール水
溶液により接着し、450℃で60分間焼成し、ペース
ト中の不要なバインダー樹脂および接着剤を分解させ
て、カラー蛍光体面を得た。
【0027】続いて、得られたパネルとファンネルをフ
リットシールにより接合し、電子銃を組み込み、カラー
陰極線管を形成した。駆動方式にはビームインデックス
方式を用い、透明導電膜として塗布した部分より、イン
デックス光を取り出した。
【0028】比較例1 超短残光蛍光体フィルムの厚さを15μmとし、上下の
2μm非発光性フィルム状物を積層しなかった以外は、
実施例1と同様な手法により、カラー陰極線管を形成し
た。得られた陰極線管を白色ラスターにて発光評価した
ところ、超短残光蛍光体を挟んだ蛍光体どうしの混色が
発生し、色純度が低下したことが認められた。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
極めて精度が高く、かつ、高解像度を有するカラー蛍光
体面を有するカラー陰極線管を効率よく製造することが
可能であり、しかも高精細なRGBストライプを形成す
ることと、発光させた際の色ずれを無くすることとの両
立が可能となり、従来実用化が難しかった小型のCRT
にも適用することができるため、その工業的意義は著大
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】青蛍光体フィルム状物、ブラックマトリックス
用フィルム状物、超短残光蛍光体フィルム状物、ブラッ
クマトリックス用フィルム状物、赤蛍光体フィルム状
物、ブラックマトリックス用フィルム状物、緑蛍光体フ
ィルム状物、ブラックマトリックス用フィルム状物の順
に積層されたフィルム状物の積層物を模式的に示す図で
ある。
【図2】図1の積層体の切断工程の概念を示す図であ
る。
【図3】ガラス基材に蛍光体面を貼りつけて得られたパ
ネルを模式的に示す図である。
【図4】本発明の実施例で得られたカラー陰極線管の概
略図である。
【符号の説明】
A…積層体 B…蛍光面 1…青蛍光体層 2…赤蛍光体層 3…緑蛍光体層 4…超短残光蛍光体層 5…グラファイト層 6…パネル 7…ファンネル 8…電子銃 9…フリットシール 10…インデックス信号取り出し窓
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池上 幸弘 愛知県名古屋市東区砂田橋四丁目1番60号 三菱レイヨン株式会社商品開発研究所内 (72)発明者 溝渕 司 愛知県名古屋市東区砂田橋四丁目1番60号 三菱レイヨン株式会社商品開発研究所内 (72)発明者 板倉 正則 愛知県名古屋市東区砂田橋四丁目1番60号 三菱レイヨン株式会社商品開発研究所内 (72)発明者 岡田 孝生 愛知県名古屋市東区砂田橋四丁目1番60号 三菱レイヨン株式会社商品開発研究所内 (72)発明者 石黒 喜一郎 愛知県名古屋市東区砂田橋四丁目1番60号 三菱レイヨン株式会社商品開発研究所内 (72)発明者 白鳥 正邦 長野県北佐久郡御代田町大字御代田4107番 地5 ミヨタ株式会社内 (72)発明者 横沢 浩 長野県北佐久郡御代田町大字御代田4107番 地5 ミヨタ株式会社内 (72)発明者 森山 喜明 長野県北佐久郡御代田町大字御代田4107番 地5 ミヨタ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともパネル、ファンネルおよび電
    子銃を有し、前記パネルには、赤、緑もしくは青の蛍光
    体を均一に分散させた、焼成可能な有機バインダー組成
    物からなるフィルム状物と、超短残光蛍光体を均一に分
    散させた、焼成可能な有機バインダー組成物からなるフ
    ィルム状物と、および非発光性フィルム状物とを積層し
    て所定の厚さとし、この積層物を厚さ方向に薄膜状に切
    断し、この切断片をカラー陰極線管用前面パネルに接着
    または圧着し、次いで焼成することにより形成された蛍
    光面を備えるカラー用陰極線管において、前記超短残光
    蛍光体フィルム状物を非発光性フィルム状物で挟持した
    状態で積層し、焼成したものであることを特徴とするカ
    ラー用陰極線管。
  2. 【請求項2】 少なくともパネル、ファンネルおよび電
    子銃を有するカラー用陰極線管を製造するに当たり、
    赤、緑もしくは青の蛍光体を均一に分散させた、焼成可
    能な有機バインダー組成物からなるフィルム状物と、超
    短残光蛍光体を均一に分散させた、焼成可能な有機バイ
    ンダー組成物からなるフィルム状物と、および非発光性
    フィルム状物とを積層して所定の厚さとし、この積層物
    を厚さ方向に薄膜状に切断し、この切断片をカラー陰極
    線管用前面パネルに接着または圧着し、次いで焼成する
    ことにより蛍光面を形成するに際して、前記超短残光蛍
    光体フィルム状物を非発光性フィルム状物で挟持した状
    態で積層して積層物とすることを特徴とするカラー用陰
    極線管の製造方法。
JP16070192A 1992-05-08 1992-06-19 カラー用陰極線管およびカラー陰極線管製造方法 Pending JPH0620619A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16070192A JPH0620619A (ja) 1992-05-08 1992-06-19 カラー用陰極線管およびカラー陰極線管製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-116092 1992-05-08
JP11609292 1992-05-08
JP16070192A JPH0620619A (ja) 1992-05-08 1992-06-19 カラー用陰極線管およびカラー陰極線管製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0620619A true JPH0620619A (ja) 1994-01-28

Family

ID=26454468

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16070192A Pending JPH0620619A (ja) 1992-05-08 1992-06-19 カラー用陰極線管およびカラー陰極線管製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0620619A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0712149B1 (en) Light-emitting device and method of manufacturing the same
KR940001961B1 (ko) 칼라형광체면의 제조방법
KR100549751B1 (ko) 형광면의 형성 방법 및 화상 표시 장치
JPH0620619A (ja) カラー用陰極線管およびカラー陰極線管製造方法
EP0445298A1 (en) Color cathode-ray tube
KR0144194B1 (ko) 칼라브라운관 형광막 구조
JPH063707B2 (ja) カラー蛍光体面の製造方法
JPH05128968A (ja) カラー用陰極線管及びカラー陰極線管の製造方法
JPH05314898A (ja) カラー蛍光体面の製造方法
JPH05128969A (ja) カラー蛍光体面の製造方法
US7642705B2 (en) Electron emission device and method of manufacturing the same
CN1993794A (zh) 制造图像显示装置的方法以及图像显示装置
US20010046553A1 (en) Process for forming a phosphor screen for display
JPH0628976A (ja) カラー蛍光体面の製造方法
JPH06267420A (ja) カラー蛍光体面の製造方法及びそれを用いた陰極線管
KR950004938B1 (ko) 칼라 음극선관의 형광막 제조방법
JPH0389429A (ja) カラー蛍光体面の製造方法
JPH0398237A (ja) カラー蛍光体面の製造方法
JPH0398238A (ja) カラー蛍光体面の製造方法
KR100428969B1 (ko) 흑색 필터막을 채용한 음극선관 스크린막
JPH03133031A (ja) カラー用陰極線管
KR100303843B1 (ko) 음극선관용 형광막의 제조방법 및 그 방법에 따른 형광막을 갖는 음극선관
EP1098348A2 (en) Color cathode ray tube and manufacture for contrast improvement
EP1607999A1 (en) Phosphor screen with metal back and image display
CN1753144A (zh) 彩色阴极射线管