JPH06205440A - 映像信号記録装置 - Google Patents

映像信号記録装置

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Publication number
JPH06205440A
JPH06205440A JP4360077A JP36007792A JPH06205440A JP H06205440 A JPH06205440 A JP H06205440A JP 4360077 A JP4360077 A JP 4360077A JP 36007792 A JP36007792 A JP 36007792A JP H06205440 A JPH06205440 A JP H06205440A
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JP
Japan
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phase
chroma
signal
field
video signal
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JP4360077A
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English (en)
Inventor
Takashi Honda
隆 本多
Kimitake Miyake
仁毅 三宅
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 カラー映像信号のクロマ信号をPI(位相反
転)処理して記録する際に、第1フィールドF1 の第1
の位相関係と第2フィールドF2 の第2の位相関係とに
ついて、フレーム毎の位相差を異ならせることにより、
例えば(A)ではフレーム毎の位相差をなくし、(B)
では第1の位相関係のクロマ位相をフレーム毎に反転さ
せることにより、クロマ位相パターンを区別可能とし、
これらのクロマ位相パターンに応じて識別情報を担わせ
る。例えば(A)のパターンのときは標準的な通常記録
モード、(B)のパターンのときはクロマ信号にオフセ
ットサブサンプル処理を施したクロマ帯域拡大記録モー
ドとする。 【効果】 互換性を保ち、ビデオ、オーディオ信号に悪
影響を与えず、他の識別信号と重複させることなく、識
別情報を追加することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号をテープやデ
ィスク等の記録媒体に記録するするために用いられる映
像信号記録装置に関し、特に、カラービデオ信号の色信
号(クロマ信号)を低域変換して記録するVTR(ビデ
オテープレコーダ)に適用して好ましい映像信号記録装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般家庭用の8mmVTR(ビデオテー
プレコーダ)や1/2インチVTR等において、技術の
進歩に伴って新たな機能が追加されたり、特性向上が図
られること等により、新たなモードが増加することがあ
り、これらのモードを識別することが必要とされる。例
えば、高画質フォーマットや、ワイド画面、オーディオ
信号のPCM化、サブコード等の新技術が開発されてこ
れらのモードが増えたとき、これらのモードを識別する
ことが必要とされる。
【0003】このモード識別情報を記録し再生するに
は、記録媒体であるテープ上にパターンとして入れた
り、ビデオ信号のブランキング区間に入れたり、ビデオ
信号やオーディオ信号の周波数にキャリアを立てて周波
数インターリーブしながら識別情報を入れたり、テープ
カセット等に新たに検出孔等を設ける等の方法が考えら
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記テープ
パターン上に入れる方法においては、テープ上の記録パ
ターンに隙間があればよいが、現在の多機能化したVT
Rでは入れる場所がなく、既に規定されているパターン
上に入れるには、多重化するか既存の信号を消すしかな
く、互換性がとれなくなる虞れがある。
【0005】また、上記ビデオ信号のブランキング区間
に入れる方法において、いわゆるV(垂直)ブランキン
グ区間については、文字多重や、キャプションや、ワイ
ドID等が既に入っており、この上に他の情報を入れる
ことは困難である。H(水平)ブランキング区間に識別
情報を入れることは互換性の点で問題がある。
【0006】次に、上記ビデオ信号やオーディオ信号に
キャリアを立てて識別情報を入れる方法では、ビデオ信
号やオーディオ信号の特性劣化及びビート雑音等の影響
がでる虞れがある。
【0007】さらに、上記テープカセット等に新しく検
出孔を設ける方法においては、そのモード専用の別テー
プの扱いとなるため、互換性の点で問題がある。
【0008】本発明は、上述したような実情に鑑みてな
されたものであり、ビデオ、オーディオ信号に悪影響を
与えることなく、互換性を保ち、回路構成簡単でコスト
アップが少なくて済み、他の識別信号と重複することも
生じないような映像信号記録装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る映像信号記
録装置は、上述した課題を解決するために、隣接する一
対の記録トラックの内の一方の記録トラックに記録され
るカラー映像信号のクロマ信号に対して第1の位相関係
をもたせ、他方の記録トラックのクロマ信号に対して上
記第1の位相関係のクロマ信号に対して周波数インター
リーブされる第2の位相関係をもたせて記録する映像信
号記録装置において、上記記録トラックの上記第1、第
2の位相関係の少なくとも一方について2トラック単位
の位相差を持たせることにより識別情報を割り当てるこ
とを特徴としている。
【0010】ここで、上記1つの記録トラックに1フィ
ールドを記録するようにするとき、上記2トラック単位
の位相差は、1フレーム間で位相差を持たせることに対
応することになる。また、上記第1、第2の位相関係の
クロマ信号の一方のみに対して、あるいは両方に対し
て、2トラック単位の位相差を持たせて識別情報を割り
当てることが考えられる。
【0011】さらに、上記第1、第2の位相関係の内の
一方の位相関係については、1水平期間毎にクロマ位相
が反転する(いわゆるPI、位相反転)ようにしたり、
1水平期間毎にクロマ位相が90°ずつシフトする(い
わゆるPS、位相シフト)ようにすることが挙げられ
る。
【0012】
【作用】クロマ位相の変化により識別情報を表している
ため、識別情報をテープパターン上に入れたり、ブラン
キング区間に入れたり、信号にキャリアを立てて入れた
り、テープカセットに検出孔を入れたりする必要がなく
なり、ビデオ信号やオーディオ信号に何ら悪影響を与え
ることなく、互換性を保って、小さい回路規模で識別情
報を入れることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る映像信号記録装置の好ま
しい実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0014】図1は、本発明に係る映像信号記録装置の
一実施例により記録されたカラー映像信号の低域変換ク
ロマ信号のいわゆるPI(位相反転)パターンを、クロ
マ位相を矢印で表して示したものであり、図2はこのよ
うなPIパターンを得るために用いられる映像信号記録
装置、例えばVTR(ビデオテープレコーダ)の概略構
成を示している。
【0015】図1において、(A)は通常のPIパター
ンを示しており、隣接する一対の記録トラック(1トラ
ック1フィールド)に記録される低域変換クロマ信号、
すなわち例えば第1フィールドF1 、第2フィールドF
2 の各クロマ信号の位相関係の内、一方のフィールドF
1 のクロマ信号の第1の位相関係としてはクロマ位相が
一定に保持されているのに対して、他方のフィールドF
2 の第2の位相関係はクロマ位相が1H(1水平期間)
毎に反転されている。このような第1、第2の位相関係
が1フレーム(2トラック)周期で繰り返されている。
【0016】このようなPI処理によるクロマ位相パタ
ーンとして記録することにより、隣接トラック間の低域
変換クロマ信号の各周波数(約743kHz)がfH
2のずれ(fH は水平走査周波数)を持つように周波数
インターリーブされ、再生時に隣接トラックからのクロ
マクロストークを除去することができる。
【0017】この図1(A)の標準的なPIパターンに
対して、図1(B)は、上記第1、第2の位相関係の一
方、例えば第1の位相関係(フィールド内で各H一定位
相)のクロマ信号が1フレーム(2トラック)間で18
0°の位相差を持つように、すなわち反転するようにし
て、上記(A)のPIパターンと異ならせている。具体
的には、第1フィールドF1 の第1の位相関係(一定位
相)のクロマ位相に対して、第3フィールドF3 の第1
の位相関係のクロマ位相を反転させている。第2フィー
ルドF2 、第4フィールドF4 の第2の位相関係(1H
毎に位相反転)の各クロマ位相の位相差は0(位相差な
し)としている。
【0018】次に、図1の(C)では、上記第1、第2
の位相関係の内の例えば第2の位相関係(1H毎に位相
反転)のクロマ信号が1フレーム間で180°の位相差
を持つ(反転する)ようにして、上記(A)、(B)の
PIパターンと異ならせている。すなわち、第2フィー
ルドF2 の第2の位相関係のクロマ信号の位相に対し
て、第4フィールドF4 の第2の位相関係のクロマ位相
を反転させている。第1の位相関係の第1フィールドF
1 のクロマ位相と、第3フィールドF3 のクロマ位相と
の位相差は0(位相差なし)としている。
【0019】さらに、図1の(D)では、上記第1、第
2の位相関係の両方について、クロマ信号が1フレーム
間で180°の位相差を持つ(反転する)ようにして、
上記(A)、(B)、(C)の各PIパターンと異なら
せている。すなわち、第1フィールドF1 の第1の位相
関係(一定位相)のクロマ位相に対して第3フィールド
3 の第1の位相関係のクロマ位相を反転させると共
に、第2フィールドF2の第2の位相関係(1H毎に反
転)のクロマ位相に対して第4フィールドF4 の第2の
位相関係のクロマ位相を反転させている。
【0020】このように、図1の(A)に示す通常のあ
るいは標準的なPIパターンに対して、(B)、
(C)、(D)のPIパターンは、全て1フレーム毎に
何らかの変更が加えられているが、VTRのバースト検
出回路等により、従来一般のVTRを用いて、これらの
PIパターンでも通常のカラー映像信号に復元すること
ができ、良好な互換性を有している。また、これらのP
Iパターンの違いを検出することにより、4種類の識別
情報のいずれかを判別することができることは勿論であ
り、余分なテープパターンを必要とせず、ビデオ信号や
オーディオ信号に悪影響を与えることがなく、テープカ
セットに新たな検出孔を設ける必要もない。
【0021】このようなPIパターンの信号を記録する
には、例えば図2に示すような映像信号記録装置(例え
ば8mmVTR)を用いることができる。この図2にお
いて、入力端子11に供給された複合カラー映像信号
は、Y/C(輝度/クロマ信号)分離回路12に送られ
て、輝度(Y)信号とクロマ(C)信号とに分離され
る。Y/C分離回路12で分離されたY(輝度)信号
は、Y記録処理(輝度信号記録処理)回路13に送られ
て記録のための各種信号処理が施され、加算器14に送
られている。加算器14には、後述するようなクロマ記
録処理の施されたクロマ(C)信号の他に、端子15か
らのAFM信号(オーディオFM信号)やATF信号
(トラッキング制御用のパイロット信号)等が供給され
ており、これらの信号が加算混合され、アンプ16で増
幅されて、回転ヘッド装置の記録ヘッド17に送られ、
ビデオテープ18に所定のフォーマットで記録される。
【0022】Y/C分離回路12で分離されたクロマ信
号は、色差信号変換回路21に送られて色差信号R−
Y、B−Yに変換され、サブサンプル回路22と切換ス
イッチ23の被選択端子bにそれぞれ送られる。サブサ
ンプル回路22では、例えばフィールドオフセットサブ
サンプリングが施される。このようなサブサンプルが施
されたクロマ信号を再生時にリサンプルし補間処理して
復元させることにより、従来と同じ記録媒体での記録帯
域を用いて全体的なクロマ信号帯域を倍増させることが
できる。このようなクロマ信号をサブサンプルするフォ
ーマットは、新たなモードとして識別することが必要と
される。
【0023】サブサンプル回路22からの信号は、切換
スイッチ23の被選択端子aに送られている。この切換
スイッチ23は、制御部25からのクロマサブサンプル
処理を施すか否かのモード選択制御信号に応じて切換制
御される。
【0024】切換スイッチ23からの出力信号は、クロ
マ記録処理回路22に送られて所要の信号処理が施さ
れ、例えば8mmVTRの場合には中心周波数が743
kHzの低域変換クロマ信号とされる。この低域変換ク
ロマ信号は、クロマ位相反転用のインバータ26を介し
て切換スイッチ27の被選択端子aに、また直接(位相
反転せずに)切換スイッチ27の被選択端子bに、それ
ぞれ送られている。この切換スイッチ27は、隣接記録
トラック間のクロマ信号のクロストーク除去のためのい
わゆるPI(位相反転)処理を施すためのものであり、
本発明の実施例においては、さらにフレーム毎のクロマ
信号の位相差により識別情報を持たせるためにも用いて
いる。
【0025】ここで、図3は、制御部25による切換ス
イッチ27の切換制御動作の具体例を示すタイミングチ
ャートであり、この図3の制御信号の“H”(ハイレベ
ル)により例えば図2の切換スイッチ27が被選択端子
a側に切換接続されて、図1の左方向の矢印のクロマ位
相となり、制御信号の“L”(ローレベル)により切換
スイッチ27が被選択端子b側に切換接続されて、図1
の左方向の矢印のクロマ位相となるような対応関係を想
定している。このような対応関係とすることにより、図
3の各制御信号(A)、(B)、(C)、(D)によ
り、それぞれ図1の各パターン(A)、(B)、
(C)、(D)の記録が実現される。
【0026】切換スイッチ27からの上記PI処理され
たクロマ信号は、フィルタ28を介して加算器14に送
られ、上記輝度信号等と共に、ビデオテープ18に記録
される。
【0027】このような構成の映像信号記録装置を用い
ることにより、例えば、上記切換スイッチ23を被選択
端子b側に切換接続して、上記クロマ信号のサブサンプ
リングを行わない従来と同様なモードを選択したときに
は、切換スイッチ27を図3の制御信号(A)により切
換制御して図1の(A)のクロマ位相パターンで記録
し、上記切換スイッチ23を被選択端子a側に切換接続
して、上記クロマ信号のサブサンプリングを行わせるモ
ードを選択したときには、切換スイッチ27を図3の制
御信号(B)により切換制御して図1の(B)のクロマ
位相パターンで記録するように規格化することにより、
これらのクロマ位相パターンを検出することで、上記ク
ロマサブサンプリングが施されたモードか否かを識別す
ることができる。すなわち、クロマ記録位相のフレーム
間の位相差により識別情報を担わせることができる。
【0028】次に、上記実施例の映像信号記録装置によ
り記録された信号を再生するための映像信号再生装置の
具体例について、図4を参照しながら説明する。上述し
た図2に示すような信号記録系により映像信号が記録さ
れたビデオテープ18を、再生ヘッド31により再生し
てアンプ32で増幅し、フィルタ33によりAFM信号
(オーディオFM信号)を、フィルタ34によりATF
信号(トラッキング制御用のパイロット信号)をそれぞ
れ分離して取り出している。またアンプ32からの信号
は、輝度再生処理回路35で輝度信号の再生のための各
種信号処理が施されて、加算器36に送られ、後述する
再生クロマ信号と加算重畳されて、出力端子37より複
合カラー映像信号として取り出される。
【0029】アンプ32からクロマ信号分離フィルタ4
1により分離された低域変換クロマ信号、例えば上記7
43kHzに低域変換されたクロマ信号は、クロマ再生
処理回路42で上記PIの復号化処理や色差信号への変
換処理等が施された後、リサンプル回路43に送られ、
記録時と同様なクロックでリサンプルされて補間回路4
4に送られる。この補間回路44では、フィールドメモ
リを使用して、現在フィールドの前後の少なくとも1フ
ィールドのデータを用いて補間処理を施すことにより、
クロマ周波数帯域を拡大する。補間処理された信号は、
切換スイッチ45の被選択端子aを介してエンコーダ4
6に送られ、例えばNTSC方式のサブキャリア周波数
が3.58MHzのクロマ信号に変換されて、加算器3
6に送られ、上記輝度信号と加算混合される。なお、切
換スイッチ45の被選択端子bには、クロマ再生処理回
路42からのリサンプルや補間処理されないクロマ信号
が供給されている。
【0030】次に、クロマ信号分離フィルタ41からの
上記低域変換クロマ信号は、サンプリング回路51に送
られて、1フレーム毎に任意のデータ(クロマ位相デー
タ)のいくつかを、端子52からの1フレーム周期のサ
ンプリングパルスに応じてサンプリングする。これらの
サンプリングされたデータ(クロマ位相データ)を、メ
モリ53に記憶させて1フレーム遅延させて位相比較I
D検出回路54に送ると共に、そのまま(遅延させず
に)位相比較ID検出回路54に送る。この位相比較I
D検出回路54により、現在のデータとメモリ53から
の1フレーム前のデータとを位相比較することでID
(識別)情報を検出する。具体的には、図1の第1フィ
ールドF1 、第2フィールドF2 のそれぞれ所定タイミ
ングでのクロマ位相をメモリ53に記憶させ、次のフレ
ームの第3フィールドF3 、第4フィールドF4 でのそ
れぞれ同じ所定タイミングでのクロマ位相と互いに位相
比較することにより、上記図1のクロマ位相パターン
(A)、(B)、(C)、(D)の内のいずれのパター
ンであるかを識別できる。この位相比較ID検出回路5
4により検出された識別情報が切換制御回路55に送ら
れて、例えば上記切換スイッチ45が切換制御される。
【0031】ここで、例えば上述したようにパターン
(A)のときサブサンプリング処理無しの従来と同様な
通常記録モード、パターン(B)のときサブサンプリン
グ処理有りのクロマ帯域拡大記録モードにそれぞれ対応
付けする場合の識別動作について説明する。
【0032】先ず、第1フィールドF1 のクロマ位相と
1フレーム後の第3フィールドF3クロマ位相とが同
じ、すなわちクロマ位相差が0で、第2フィールドF2
と第4フィールドF4 との間のクロマ位相差が0である
場合には、位相比較ID検出回路54において上記パタ
ーン(A)の通常記録モードであると識別され、切換制
御回路55が切換スイッチ45を被選択端子b側に切換
制御する。このとき、クロマ再生処理回路42からの信
号は、リサンプルや補間処理されずにエンコーダ46に
送られる。
【0033】これに対して、第1フィールドF1 と第3
フィールドF3 との間のクロマ位相差が180°(クロ
マ位相が互いに反転の関係)で、第2フィールドF2
第4フィールドF4 との間のクロマ位相差が0である場
合には、位相比較ID検出回路54において上記パター
ン(B)のクロマ帯域拡大記録モードであると識別さ
れ、切換制御回路55が切換スイッチ45を被選択端子
a側に切換制御する。このとき、クロマ再生処理回路4
2からの信号がリサンプル回路43でリサンプルされ、
補間回路44でフィールド補間処理されてエンコーダ4
6に送られる。
【0034】この実施例では、さらに図1のパターン
(C)、(D)を用いて、他に2種類のモードの識別が
可能である。
【0035】以上の実施例は、いわゆるNTSC方式の
8mmVTRを想定したものであるが、例えばPAL方
式の8mmVTRにも本発明を適用することができる。
このPAL方式8mmVTRにおいては、クロマ信号の
クロストーク除去のために、いわゆるPS(位相シフ
ト)処理を施している。このPS処理は、隣接する2つ
の記録トラックに相当する1フレーム(2フィールド)
の一方のフィールドのクロマ位相を固定しておき、他方
のフィールドのクロマ位相を1H(水平期間)毎に90
°ずつシフトするような処理である。このPS処理によ
っても、隣接トラック間のクロマ信号の周波数にずれ
(例えばfH /4)が生じて周波数インターリーブさ
れ、再生時に隣接トラックからのクロマクロストークを
有効に除去できるものである。
【0036】図5及び図6は、上記PS処理を施す場合
のクロマ記録パターンによる識別情報の割り当てを説明
するための図であり、図中の矢印がクロマ位相を模式的
に表している。先ず、図5の(A)は通常のPSパター
ンを示しており、隣接する一対の記録トラックに記録さ
れるクロマ信号、すなわち例えば第1フィールドF1
第2フィールドF2 の各クロマ信号の位相関係の内、一
方のフィールドF1 の第1の位相関係としてはクロマ位
相が一定に保持されているのに対して、他方のフィール
ドF2 の第2の位相関係はクロマ位相が1H(1水平期
間)毎に90°ずつシフトされている。このような第
1、第2の位相関係が1フレーム(2トラック)周期で
繰り返されている。
【0037】これに対して、図5の(B)は、上記第
1、第2の位相関係の一方である第1の位相関係(フィ
ールド内で各H一定位相)のクロマ信号が1フレーム
(2トラック)間で90°の位相差を持つようにして、
上記(A)のPSパターンと異ならせている。具体的に
は、第1フィールドF1 の第1の位相関係(一定位相)
のクロマ位相に対して、第3フィールドF3 の第1の位
相関係のクロマ位相を90°だけ遅らせている。第2フ
ィールドF2 、第4フィールドF4 の第2の位相関係
(1H毎に90°ずつシフト)についてのクロマ位相差
は0(位相差なし)としている。
【0038】次に、図5の(C)は、上記第1の位相関
係のクロマ信号が1フレーム毎に180°の位相差を持
つようにして、上記(A)や(B)のPSパターンと異
ならせている。具体的には、第1フィールドF1 の第1
の位相関係のクロマ位相に対して、第3フィールドF3
の第1の位相関係のクロマ位相を反転させている。第
2、第4フィールドF2 、F4 間のクロマ位相差は0と
している。
【0039】さらに、図5の(D)は、上記第1の位相
関係のクロマ信号が1フレーム毎に270°の位相差を
持つようにして、上記(A)、(B)、(C)のPSパ
ターンと異ならせている。具体的には、第1フィールド
1 のクロマ位相に対して、第3フィールドF3 のクロ
マ位相を270°遅らせている。第2、第4フィールド
2 、F4 間のクロマ位相差は0としている。
【0040】以上の図5の(B)、(C)、(D)にお
いては、第1の位相関係についてフレーム毎の位相差を
持たせることにより、PSパターンを互いに異ならせて
いるが、図6に示すように、第2の位相関係についてフ
レーム毎の位相差を持たせることによっても、PSパタ
ーンを互いに異ならせて識別情報を担わせることができ
る。
【0041】すなわち、図6の(A)では、上記第1、
第2の位相関係の内の第2の位相関係(1H毎に90°
ずつ位相シフト)のクロマ信号が1フレーム間で90°
の位相差を持つようにしている。すなわち、第2フィー
ルドF2 の第2の位相関係のクロマ信号の位相に対し
て、第4フィールドF4 の第2の位相関係のクロマ位相
を90°遅らせている。第1の位相関係の第1フィール
ドF1 のクロマ位相と、第3フィールドF3 のクロマ位
相との位相差は0(位相差なし)としている。
【0042】次に、図6の(B)は、上記第2の位相関
係のクロマ信号が1フレーム毎に180°の位相差を持
つようにして上記(A)のPSパターンと異ならせてい
る。具体的には、第2フィールドF2 の第1の位相関係
のクロマ位相に対して、第4フィールドF4 の第1の位
相関係のクロマ位相を反転させている。第1、第3フィ
ールドF1 、F3 間のクロマ位相差は0としている。
【0043】さらに、図6の(C)は、上記第2の位相
関係のクロマ信号が1フレーム毎に270°の位相差を
持つようにして、上記(A)、(B)のPSパターンと
異ならせている。具体的には、第2フィールドF2 の第
1の位相関係のクロマ位相に対して、第4フィールドF
4 の第1の位相関係のクロマ位相を270°遅らせてい
る。第1、第3フィールドF1 、F3 間のクロマ位相差
は0としている。
【0044】以上の図6の(A)、(B)、(C)に示
す3つのPSパターンは、上記図5の(A)、(B)、
(C)、(D)に示す4つのPSパターンのいずれとも
異なっており、計7種類のPSパターンによる7種類の
モード識別が可能である。
【0045】さらに、図5(B)、(C)、(D)の第
1の位相関係についての各フレーム間位相差と、図6
(A)、(B)、(C)の第2の位相関係についての各
フレーム間位相差とを組み合わせて、すなわち、第1、
第2の位相関係の両方に対してフレーム毎の位相差を持
たせることで新たなPSパターンを作ることもできる。
例えば、図5の(B)と図6の(A)とを組み合わせ
て、第1の位相関係(フィールド内で各H一定位相)の
クロマ信号が1フレーム(2トラック)間で90°の位
相差を持つと共に、第2の位相関係(1H毎に90°ず
つ位相シフト)のクロマ信号が1フレーム間で90°の
位相差を持つようにすることで、上記図5の(A)〜
(D)、図6の(A)〜(C)のいずれとも異なるPS
パターンを得ることができる。この場合、図5の(B)
に対して図6の(A)〜(C)を組み合わせることで3
種類の新たなPSパターンが得られ、図5の(C)に対
して図6の(A)〜(C)を組み合わせることでもう3
種類の新たなPSパターンが得られ、図5の(D)に対
して図6の(A)〜(C)を組み合わせることでさらに
3種類の新たなPSパターンが得られるから、上記図5
の(A)〜(D)、図6の(A)〜(C)のいずれとも
異なるPSパターンが新たに9種類増えることになる。
従って、総計で16種類のPSパターンにより、互いに
異なる16種類の識別情報を担わせることが可能とな
る。
【0046】このように、図5の(A)に示す通常のあ
るいは標準的なPSパターンに対して、他の15種類の
PSパターンは、全て1フレーム毎に何らかの変更が加
えられているが、VTRのバースト検出回路等により、
従来一般のVTRを用いて、これらのPSパターンでも
通常のカラー映像信号に復元することができ、良好な互
換性を有している。また、これらのPSパターンの違い
を検出することにより16種類の識別情報のいずれかを
判別することができることは勿論であり、余分なテープ
パターンを必要とせず、ビデオ信号やオーディオ信号に
悪影響を与えることがなく、テープカセットに新たな検
出孔を設ける必要もない。
【0047】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
るものではなく、上記実施例ではいわゆるNTSC方式
やPAL方式の8mmVTRを例に説明しているが、8
mm以外の例えば1/2インチタイプのVTR等にも本
発明を適用できることは勿論である。また、VTR以外
にも、ディスク記録装置等の種々の映像信号記録装置に
本発明を適用できる。さらに、信号処理はアナログ的に
もディジタル的にも行える。この他、本発明の要旨を逸
脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【0048】
【発明の効果】本発明に係る映像信号記録装置によれ
ば、隣接トラック間で周波数インターリーブされる第1
の位相関係と第2の位相関係との少なくとも一方につい
て2トラック単位(例えばフレーム毎)の位相差を持た
せることにより識別情報を割り当てているため、識別情
報をテープパターン上に入れたり、ブランキング区間に
入れたり、信号にキャリアを立てて入れたり、テープカ
セットに検出孔を入れたりする必要がなくなり、ビデオ
信号やオーディオ信号に何ら悪影響を与えることなく、
互換性を保って、小さい回路規模で識別情報を入れるこ
とができる。
【0049】すなわち、PI/PSパターンが変わるだ
けなので、ビデオ、オーディオ信号に悪影響を与えず、
テープも有効に使え、他の識別信号と重複することがな
い。また、現状のVTR等の映像信号再生装置て再生し
ても、再生側のバーストID回路等により正しいビデオ
信号に復元でき、互換性も問題ない。さらに、回路規模
も小さくでき、コストもかからない。しかも、PI/P
Sの基本原理を何ら外していないので、クロストーク除
去上の問題もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の映像信号記録装置により記
録されたカラー映像信号のクロマ信号のPI(位相反
転)処理されたクロマ位相のパターンを示す図である。
【図2】本発明に係る映像信号記録装置の一実施例の概
略構成を示すブロック回路図である。
【図3】図2の実施例中の切換スイッチ27の動作の具
体例を示すタイミングチャートである。
【図4】図2の実施例の映像信号記録装置で記録された
媒体を再生するための映像信号再生装置の具体例を示す
ブロック回路図である。
【図5】PS(位相シフト)処理されて記録されたカラ
ー映像信号のクロマ位相パターンの具体例を示す図であ
る。
【図6】PS(位相シフト)処理されて記録されたカラ
ー映像信号のクロマ位相パターンの他の具体例を示す図
である。
【符号の説明】 22・・・・・サブサンプル回路 23・・・・・切換スイッチ 24・・・・・フィールドメモリ 25・・・・・制御部 26・・・・・クロマ位相反転用のインバータ 27・・・・・切換スイッチ 43・・・・・リサンプル回路 44・・・・・補間回路 45・・・・・切換スイッチ 54・・・・・位相比較ID検出回路 55・・・・・切換制御回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接する一対の記録トラックの内の一方
    の記録トラックに記録されるカラー映像信号のクロマ信
    号に対して第1の位相関係をもたせ、他方の記録トラッ
    クのクロマ信号に対して上記第1の位相関係のクロマ信
    号に対して周波数インターリーブされる第2の位相関係
    をもたせて記録する映像信号記録装置において、 上記記録トラックの上記第1、第2の位相関係の少なく
    とも一方について2トラック単位の位相差を持たせるこ
    とにより識別情報を割り当てることを特徴とする映像信
    号記録装置。
  2. 【請求項2】 上記第1、第2の位相関係のクロマ信号
    の一方のみに対して2トラック単位で位相差を持たせて
    識別情報を割り当てることを特徴とする請求項1記載の
    映像信号記録装置。
  3. 【請求項3】 上記第1、第2の位相関係のクロマ信号
    の両方に対して2トラック単位で位相差を持たせて識別
    情報を割り当てることを特徴とする請求項1記載の映像
    信号記録装置。
  4. 【請求項4】 上記第1、第2の位相関係の内、一方の
    位相関係は1水平期間毎にクロマ位相が反転するもので
    あることを特徴とする請求項1、2又は3記載の映像信
    号記録装置。
  5. 【請求項5】 上記第1、第2の位相関係の内、一方の
    位相関係は1水平期間毎にクロマ位相が90°ずつシフ
    トするものであることを特徴とする請求項1、2又は3
    記載の映像信号記録装置。
JP4360077A 1992-12-29 1992-12-29 映像信号記録装置 Withdrawn JPH06205440A (ja)

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