JPH0620525U - 軸継手構造 - Google Patents

軸継手構造

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JPH0620525U
JPH0620525U JP5432992U JP5432992U JPH0620525U JP H0620525 U JPH0620525 U JP H0620525U JP 5432992 U JP5432992 U JP 5432992U JP 5432992 U JP5432992 U JP 5432992U JP H0620525 U JPH0620525 U JP H0620525U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 地中止水壁施工や地盤改良に用いられる軸同
士の連結を容易かつ確実に行う。 【構成】 上側の軸11の下端部に上側継手20を装着
し、下側の軸12の上端部に、上記上側継手20と連結
される下側継手30を装着する。軸11,12内にはグ
ラウト供給管15,16を設け、これらを両継手20,
30内の貫通路24,32に接続する。そして、上側継
手20に伸縮部材50を設け、この伸縮部材50の外側
にエア供給路51を通じてエアを供給することにより、
上記伸縮部材50が内側に膨出して上記貫通路24を塞
ぐようにする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、地中止水壁施工機械や地盤改良機械をはじめとする基礎工事機械等 において用いられる軸継手構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記のような基礎工事機械等においては、長尺の軸が使用されることが多い。 例えば、地中撹拌式の地盤改良装置においては、何十メートルにも及ぶ撹拌軸が 上下方向に設置される。このような長尺の軸は、そのままでは製造、運搬が極め て困難であるため、一般には軸方向に複数に分割され、工事現場で適宜継ぎ足さ れながら使用される。従って、このような軸には、分割軸同士を連結するための 軸継手が必要となる。
【0003】 このような軸継手としては、ねじ式、ピン式、フランジ式等が知られているが 、このうちねじ式のものは使用中にねじが緩むおそれがあるため、一般にはピン 式やフランジ式のものが多用されている。
【0004】 図11はフランジ式の軸継手構造の一例を示したものである。図において、互 いに連結される軸90は管状に形成され、その内部にグラウト等の流動物質が流 されるようになっている。各軸90の端部には、雄側フランジ91及び雌側フラ ンジ92が各々固定され、雄側フランジ91の中央には円筒状の嵌合突出部91 aが、雌側フランジ92の中央部には上記嵌入部92aが嵌入可能な形状をもつ 嵌入穴92aが形成されている。そして、両者を嵌合した状態で、上記雄側フラ ンジ91の周縁部に設けられたボルト穴91b及び雌側フランジ92の周縁部に 設けられたボルト穴92bにボルト93を通し、これにナット94を締め付ける ことにより、両軸90の連結が行われている。
【0005】 また、図12,13に示すピン式のものでは、雄継手95に図13に示すよう な断面六角形状の嵌入部95aが形成されているのに対し、雌継手96には上記 嵌入部95aが嵌入可能な嵌入穴96aが設けられており、この嵌入がなされた 状態で側方からピン99が挿入されることにより、両継手95,96が連結され る。なお、図において97,98はシール部材、100はピン抜け止め用のCリ ング、102は軸90の内部に設けられたグラウト供給管であり、このグラウト 供給管102が両継手95,96の中央に設けられた貫通路103,104に直 結している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上記継手構造において、軸90内に直接グラウトが供給され、もしくは軸90 内のグラウト供給管102にグラウトが供給される場合、このグラウトは当然両 継手内を流れることになるが、グラウト供給後、継手同士を切り離す際、残って いるグラウトが上流側の継手(一般には上側の継手)から下流側の継手(下側の 継手)に向かって流れ落ちることにより、このグラウトが継手同士の接合部に付 着するおそれがあり、この場合には上記接合部にエアや水を吹き付けて洗浄を行 わなければならない不便が生じる。このような作業は多大な時間やエネルギ、及 び資源の浪費につながっており、その改善が大きな課題となっている。
【0007】 本考案は、このような事情に鑑み、軸切離し後の継手接合部の洗浄作業をほと んど不要にし、これによって作業の効率化及び省エネルギ化を図ることができる 軸継手構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、内部を物質が流動する管状の軸同士を連結するための軸継手構造で あって、上記物質流動方向の上流側の軸の端部に装着され、内部に上記物質を流 動させるための貫通路を有する上流側継手と、上記物質流動方向の下流側の軸の 端部に装着され、内部に上記物質を流動させるための貫通路を有し、上記上流側 継手に結合される下流側継手とを備えるとともに、上記上流側継手にその貫通路 を開閉する開閉手段を設けたものである(請求項1)。
【0009】 ここで、上記開閉手段の具体的な構造は特に問わないが、この開閉手段として 、伸縮可能な弾性部材により薄肉状に形成され、上記貫通路内に臨む位置に設け られ、内方に膨出することにより上記貫通路を閉じる伸縮部材を備えるとともに 、この伸縮部材に対して外側から膨出用エアを供給するためのエア供給路を設け たものが特に好適である(請求項2)。
【0010】 また、上記上流側継手を、上記軸に装着される第1部材と、上記下流側継手に 結合される第2部材と、上記伸縮部材が設けられ、上記第1部材及び第2部材に 着脱可能に装着されることによりこれら第1部材と第2部材とを連結する開閉ブ ロックとで構成すれば、より好ましいものとなる(請求項3)。
【0011】
【作用】
請求項1記載の構造によれば、両継手の切離しを行う前に開閉手段によって上 流側継手の貫通路を閉じておくことにより、この貫通路から流動物質が両継手の 接合部へ流れ出しで付着することが防がれる。
【0012】 より具体的に、請求項2記載の構造によれば、伸縮部材に対し外側からエア供 給路を通じてエアを供給し、伸縮部材を膨出させることにより、この伸縮部材で 上記貫通路を閉じることができる。
【0013】 また、請求項3記載の構造によれば、予め開閉手段がセットされた開閉ブロッ クを第1部材及び第2部材に装着することにより、上流側継手の中間部に伸縮部 材を設けることができる。
【0014】
【実施例】
本考案の第1実施例を図1〜4に基づいて説明する。
【0015】 図において、11,12は互いに連結される軸である。この実施例では、地盤 改良装置に用いられる撹拌軸、すなわち内部にグラウトが通される軸であって、 グラウト供給管15,16をそれぞれ有する管状の軸11,12が示されている 。
【0016】 上側(グラウト供給方向上流側)の軸11の下端部には、筒状の上側継手(雌 継手)20が固定されている。この上側継手20は、筒状の第1部材21及び第 2部材22からなり、第1部材21に設けられた雌ねじ部21a内に、第2部材 22に設けられた雄ねじ部22aが螺合挿入されるとともに、上記雌ねじ部21 aの側壁に設けられた貫通ねじ穴21bから図外の緩み止め用ねじが螺合挿入さ れることにより、両部材21,22が連結されるようになっている。そして、第 1部材21の外周面に設けられた軸装着部23に上記筒状の軸11が外篏、固定 されるとともに、第1部材21の中央部に設けられた貫通路24内に上記軸11 内のグラウト供給管15が嵌入、固定されている。
【0017】 上記第2部材22の略中央部には、第1部材21が連結される側と反対側の方 向(図1では下方)に開口する嵌入穴25を有しており、この嵌入穴25は、開 口に向かうに従って拡径するテーパー状に形成されている。また、第2部材22 の開口端部(図1,2では下端部)22bの内周面には、外向きに広がるテーパ ー面22cが形成され、この開口端部22bの外周面にはスリーブ支持ブロック 27が固定されており、このスリーブ支持ブロック27の上端面にはリング状の スリーブ受け部材28が固定されている。
【0018】 下側(グラウト供給方向下流側)の軸12の上端部には、筒状の下側継手(雄 継手)30が固定されている。この下側継手30の外周面に設けられた軸装着部 31には、上記軸12が外篏、固定されるとともに、この下側継手30の中央に 設けられた貫通路32に上記軸12内のグラウト供給管16が接続、固定されて いる。この下側継手30において上記軸12が装着される側と反対側の端部(図 1では上側端部)には、先端に向かうに従って縮径するテーパー状の嵌入部33 が形成されており、その形状は上記雌側部材20における嵌入穴25に嵌入可能 な形状に設定されている。
【0019】 上記嵌入部33よりも軸12に近い位置、具体的には上記上側継手20におけ る開口端部近傍の部分に対応する位置には図4に示すような円形以外の断面形状 (図例では六角形状)をもつ異形断面部35が形成されている。これに対し、上 側継手20の第2部材22において上記異形断面部35と対応する位置、すなわ ち、開口端部近傍の位置には上記異形断面部35が嵌入される異形断面穴22d が設けられている。
【0020】 下側継手30において上記嵌入部33と異形断面部35との間の部分には、そ の全周にわたって雄側凹部34が形成されている。これに対し、上側継手20の 内周面において、この上側継手20の嵌入穴25内に上記嵌入部33を嵌入した 状態で上記雄側凹部34に対向する位置には全周にわたって雌側凹部26が設け られている。また、この雌側凹部26と軸方向について同一の位置には第2部材 22の側壁を径方向に貫通する複数個の貫通穴29が設けられており、従って、 この貫通穴29により上記雌側凹部26内と第2部材22の外側空間とが連通さ れた状態となっている。
【0021】 上記雄側凹部34及び雌側凹部26により形成される空間内には、図3(a) (b)に示すような縮径リング46が収納されるようになっている。この縮径リ ング46は、例えばバネ鋼のように、ある程度の弾性を有しかつ耐久強度を持つ 材料からなり、周方向の一部に切欠46aを有する有端状に形成されており、こ の切欠46aが閉じるようにして縮径リング46全体が縮径可能となっている。 そして、図1左半部及び図3(a)に示すように縮径リング46が縮径していな い状態では、縮径リング46が雄側凹部34及び雄側凹部26の双方にわたる領 域に存在し、図1右半部及び図3(b)に示すように縮径リング46が縮径した 状態では、この縮径リング46が雄側凹部34にのみ完全に収納されるように縮 径リング46の形状が設定されている。
【0022】 第2部材22に設けられた各貫通穴29内には、ピン47が挿入されている。 このピン47は、上記縮径リング46の外周面と合致しこれと接触する内周面4 7aを有し(図3参照)、縮径リング46が縮径していない状態で頭部48が第 2部材22の外側へ押し出されるように径方向の寸法が設定されている。
【0023】 第2部材22の外周部には、スリーブ40が設けられている。このスリーブ4 0の内径及び軸方向寸法は、このスリーブ40の内周面が上記第1部材21の外 周面及びスリーブ支持ブロック27の外周面の双方に接触するように設定されて おり、このスリーブ40の内周面において各ピン47に対応する位置には突出部 41が設けられている。この突出部41の内側面42は、上記第2部材22の開 口端部22cに向かうに従って突出量が増大するテーパー状に形成されており、 ピン47の頭部48の外側面もこのテーパー状内側面42に合致するテーパー面 とされている。
【0024】 第1部材21の下端面及びスリーブ40の突出部41の上端面にはそれぞれリ ング状のバネ受け部材43,44が固定され、両バネ受け部材43,44の間に 圧縮バネ45が圧入されており、この圧縮バネ45の弾発力により、外力を受け ない通常状態でスリーブ40の突出部41の下端面がスリーブ受け部材28に当 接する位置に保持されている(図1右半部)。そして、この通常位置(解放位置 )ではピン47が径方向外側に逃がされるのに対し、この解放位置からスリーブ 40が圧縮バネ45の弾発力に抗して上側よりの押し込み位置に移動した場合に は(図1左半部、図3(b))、上記突出部41のテーパー面42でピン47が 内方に押し込まれるように上記突出部41の位置及び形状が設定されている。
【0025】 さらに、この構造の特徴として第2部材22の内周面において第1部材21と 隣接する部分には、全周にわたって凹部(エア供給路を構成)49が形成され、 この凹部49内に筒状の伸縮部材50が収納されている。この伸縮部材50はゴ ム等の弾性部材で薄肉に形成されたもので、その両端部には大径のフランジ部5 0aが形成されており、両フランジ部50aが上記凹部49の内周面に接着等の 手段で密着状態で固定されている。この伸縮部材50の外側に形成された凹部4 9内の空間はエア供給路51を通じて雌継手20の外側空間に連通されており、 この外側部分に、図外のエアコンプレッサ等に接続されるエア導入口52が設け られている。
【0026】 また、各部材の適所にはグラウト漏れ等を防ぐためのOリング54が配設され ている。
【0027】 次に、上記軸継手20,30による軸11,12同士の連結要領を説明する。
【0028】 まず、各軸11,12の端部を雌継手20及び雄継手30にそれぞれ外篏、固 定し、かつ雄側凹部34内に縮径リング46を嵌める。このとき、縮径リング4 6は縮径していないので雄側凹部34内に完全には収納されず、その一部が径方 向外側に突出した状態にある。
【0029】 この状態で、雌継手20の嵌入穴25内に雄継手30の嵌入部33を嵌入する 。ここで、雄側凹部34から一部突出している縮径リング46は、嵌入途中で第 2部材22側のテーパー面22cに当たることにより、径方向内側に押し込まれ 、雄側凹部34内に完全に収納された形で上記嵌入が進行する。この嵌入が完了 すると、それまで雌継手20の内周面に押しつけられていた縮径リング46が、 雌側凹部26に到達することにより、この雌側凹部26内に入り込むように拡径 し、両凹部26,34の双方に収納される(図1右半部及び図3(a)の状態) 。これにより、雄継手30は雌継手20から抜けなくなり、両継手20,30間 に作用する軸方向力は上記縮径リング46を媒介として伝達される。
【0030】 次に、両継手20,30を切り離す場合には、エア導入口52及びエア供給路 51を通じて凹部49内にエアを圧入することにより、伸縮部材50を径方向内 方に膨出させ、予めその中央部を塞いでおく(図1二点鎖線)。これにより、雌 継手20側の貫通路24は閉じられたことになり、その上側から雄継手30に向 かってグラウトが流れることが防がれる。
【0031】 この状態で、スリーブ40を例えば図1に示すような適当なクランプ装置56 でクランプし、このスリーブ40を圧縮バネ45の圧縮力に抗して図1左方向に スライドさせる。これにより、各貫通穴29に挿入されているピン47は上記ス リーブ40側のテーパー面42によって次第に径方向内側に押し込まれ、これら のピン47が縮径リング46を外側から押し込むことにより縮径リング46は次 第に縮径する。そして最終的には、図1左半部及び図3(b)に示すように、縮 径リング46が雄側凹部34内に完全に収納された状態となり、この状態で図2 に示すように雄継手30を雌継手20から容易に引き抜くことができる。
【0032】 以上のように、この構造では、両軸11,12を切り離す前に、伸縮部材50 によってグラウトの上流側通路(図例では雌継手20の貫通路24)を予め閉じ ておくことにより、軸切離し後、グラウトが上側継手20の貫通路24から両継 手20,30の連結部、すなわち嵌入穴25や嵌入部33等に付着するのを未然 に防ぐことができ、これによって、従来のようなエアや水の吹き付けによる洗浄 作業を省略することができる。なお、貫通路24を開きたい場合には、上記エア 導入部52からエアを抜けばよく、これにより伸縮部材50は、グラウト圧を受 けて元の開状態に復帰する。
【0033】 次に、第2実施例を図5,6に基づいて説明する。
【0034】 ここでは、この縮径リング46が縮径しない状態で同リング46が雌側凹部2 6内に完全に嵌入され(図5左半部)、縮径リング46が縮径した状態で同リン グ46が雌側凹部26及び雄側凹部34の双方にわたって収納される(図5右半 部)ように、縮径リング46の形状が設定されている。また、スリーブ40にお ける突出部41の内側面42は、第2部材22の開口端部22bに向かうに従っ て突出量が減少するテーパー面とされている。そして、外力を受けない通常状態 、すなわち圧縮バネ45によりスリーブ40が雄側部材30側に押された状態で 、図5右半部に示すようにピン47が上記突出部41により内側に押し込まれる 一方、スリーブ40が圧縮バネ45の弾発力に抗して雌継手20側にスライドす ることにより、上記突出部41によるピン47の押し込みが解除されるように突 出部41の形状及び位置が設定されている。
【0035】 また、雄継手30における異形断面部35はテーパー状の嵌入部33よりも先 端側に設けられており、この異形断面部35よりもさらに先端側の部分に上記雄 側凹部34が設けられている。従って、雌継手20における異形断面穴22dは テーパー状の嵌入穴25よりも奥側に設けられており、この異形断面穴22dよ りもさらに奥側の部分に上記雌側凹部26が設けられている。
【0036】 また、スリーブ40の外周面の適所には、クランプ部材58が嵌入される環状 凹部40aが凹設されている。
【0037】 次に、この実施例における軸11,12同士の連結要領を説明する。
【0038】 まず、雄継手30を雌継手20に嵌入する際には、予め雌側凹部26内に縮径 リング46を嵌めておくとともに、スリーブ40を圧縮バネ45の弾発力に抗し て引上げ、ピン47の押し込みを解除する。これにより、ピン47は径方向外側 に逃がされ、縮径リング46は拡径して雌側凹部26側にのみ完全に収納された 状態となり、この状態で雌継手20の嵌入穴25内に雄継手30の嵌入部33を 嵌入することができる。そして、嵌入後は上記スリーブ40を元の位置(図5上 半部の位置)に復帰させることにより、このスリーブ40の突出部41でピン4 7が再び内方へ押し込まれ、このピン47の押し込みで縮径リング46が縮径し て雄側凹部34内にも入り込むことにより(図5右半部の状態)、雌継手20に 対する雄継手30の抜け止めが完了する。
【0039】 これに対し、軸11,12の切離しを行う場合には、環状凹部40a内にクラ ンプ工具58を嵌めて上記連結状態からスリーブ40を圧縮バネ45の弾発力に 抗して図5左半部の解放位置に移動させ、ピン47の押し込みを解除すればよい 。これにより縮径リング46が拡径して雌側凹部26側に収納された状態となり 、この状態で雌継手20から雄継手30を引き抜くことができる。
【0040】 この実施例に示す構造においても、継手20,30を切り離す前に伸縮部材5 0にエアを供給して貫通路24を塞いでおくことにより、嵌入穴25及び嵌入部 33へのグラウトの付着を防ぐことができる。
【0041】 次に、第3実施例を図7に基づいて説明する。
【0042】 上記実施例では、伸縮部材50を装着する際、雌継手20における第1部材2 1及び第2部材22を互いに切離し、伸縮部材50を凹部49内に挿入した後に 両部材21,22を再び連結するといった作業を要するが、この実施例では、上 記伸縮部材50を予め組み込んだ開閉ブロック60を製作しておき、この開閉ブ ロック60を介して第1部材21と第2部材22とを連結するようにしている。
【0043】 上記開閉ブロックの本体60は、その中央に全周にわたる凹部61を有し、こ の凹部61内に臨むようにしてエア導入部52が設けられている。この凹部61 を両側から挾む位置にはフランジ部62,63が形成されており、各フランジ部 62,63に設けられた貫通穴65にボルト64を通して第1部材21側及び第 2部材22側に形成されたねじ穴に捩じ込むことにより、各部材21,60,2 2が連結されている。また、上記開閉ブロック本体60内に挿入された伸縮部材 50の両端部は開閉ブロック本体60とフランジ部材66とで挾持、固定され、 このフランジ部材66と第1部材21及び第2部材との間にゴム等からなるリン グ状のシール部材68を挾み込んだ状態で上記部材21,60,22の連結がな されている。
【0044】 このように、本考案では伸縮部材の具体的な取付構造を問わず、第3実施例構 造においてもエア導入部52から凹部61内に直接エアを圧入することにより、 伸縮部材50を内方に膨出させて貫通路24を閉じることができる(図の二点鎖 線状態)。
【0045】 なお、本考案は以上記した実施例に限定されるものではなく、例として次のよ うな態様を採ることも可能である。
【0046】 (1) 本考案では、継手同士を連結するための具体的な構造を問わず、従来から 用いられている継手にも容易に適用することが可能である。例えば図8に示すよ うに、第2部材22の下端部に連結された軸11′の下端部に上側フランジ70 を固定し、下側の軸12の上端部に下側フランジ72を固定して、両フランジ7 0,72をボルト73及びナット74で締結するフランジ式の継手や、図9に示 すように、第2部材22の下端部に嵌入部25′を設け、下側継手30に上方に 開口する嵌入穴33′設けて、この嵌入穴33′内に上記嵌入部25′を嵌入し た状態で継手半径方向にピン76を挿入するピン通し式の継手においても、図示 のように伸縮部材50をはじめとする開閉手段を上流側の継手に組み込むことに より、前記各実施例と同様の効果を得ることができる。
【0047】 また、上記図9に示すように、本考案では上側継手20が雄継手であっても構 わない。
【0048】 (2) 上記実施例では、開閉手段として伸縮部材50を用いたエア式のものを示 したが、この開閉手段としては、ボール弁、玉形弁、バタフライ弁等の従来公知 の手段を代用することも可能である。例えば、図10(a)(b)に示すように 、上側継手20における貫通路24の下端出口を塞ぐようにゴム板80を押え板 81及びボルト82で上側継手20側に固定し、グラウト供給時にのみその圧力 で上記ゴム板80が下方に撓んで下端出口を開く(図の二点鎖線)ような構造で あっても、軸切離し時に貫通路24からグラウトが流下するのを防ぐことができ る。ただし、上記図1等に示したようなエア式のものを用いれば、流動物質が粘 度の高いグラウトや粉体の場合、これらが開閉手段に噛み込まれるのを防ぐこと ができる利点がある。勿論、流動物質が泥水等の低粘度物質であっても不都合な く開閉できることはいうまでもない。
【0049】 (3) 上記実施例では、上側の軸11、すなわちグラウト供給上流側軸11に雌 継手20を装着したものを示したが、逆にこの軸11に雄継手30を装着するよ うにしてもよい。この構造において上記開閉手段を備える場合には、この開閉手 段を上記雄継手30側に設けることにより、前記実施例と同様の効果を得ること ができる。
【0050】 (4) 本考案では、互いに連結される軸の種類を問わず、その内部にグラウトを はじめとする流動物質が流されるものの連結に広く適用することができる。また 、軸継手の断面形状も適宜設定可能である。
【0051】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、両継手を切り離す前に予め上流側継手の貫通 路を開閉手段によって閉じておくことにより、この上流側貫通路における流動物 質が両継手の接合部に流出するのを防ぐことができ、これによって、上記接合部 に上記流動物質が付着するのを未然に防止することができる。このため、上記接 合部の洗浄作業等を省略でき、作業能率をより一層高めることができる効果があ る。
【0052】 特に、請求項2記載の構造では、エア供給により膨出する伸縮部材で上記貫通 路の開閉を行うようにしているので、上記流動物質として高い粘度のグラウトや 粉体等が用いられている場合にも、このような物質が開閉手段に噛み込まれるこ とがなく、よって常に良好な開閉を行うことができる効果がある。
【0053】 さらに、請求項3記載の構造では、上記伸縮部材を予め開閉ブロックに組み込 んでおき、この開閉ブロックを第1部材及び第2部材に着脱可能に連結すること により上流側継手を構成するようにしたものであるので、伸縮部材の取付作業を 容易にすることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例において継手同士を連結し
た状態を示す断面正面図である。
【図2】上記実施例において継手同士を切り離した状態
を示す半断面図である。
【図3】(a)は図1のIII-III線断面図であって縮径
リングが縮径していない状態を示す断面図、(b)は図
1のIII-III線断面図であって縮径リングが縮径した状
態を示す断面図である。
【図4】図1のIV-IV線断面図である。
【図5】本考案の第2実施例において継手同士を連結し
た状態を示す断面正面図である。
【図6】上記実施例において継手同士を切り離した状態
を示す半断面図である。
【図7】本考案の第3実施例における軸継手構造の要部
を示す断面正面図である。
【図8】本考案の継手構造の変形例を示す断面正面図で
ある。
【図9】本考案の継手構造の変形例を示す断面正面図で
ある。
【図10】(a)は本考案における開閉手段の変形例を
示す断面正面図、(b)は(a)のB−B線断面図であ
る。
【図11】従来のフランジ式軸連結構造の一例を示す一
部断面正面図である。
【図12】従来のピン通し式軸連結構造の一例を示す断
面正面図である。
【図13】図12のXIII-XIII線断面図である。
【符号の説明】
11,12 軸 15,16 グラウト供給管 20 上側継手 21 第1部材 22 第2部材 24 貫通路 30 下側継手 32 貫通路 50 伸縮部材 60 開閉ブロック

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部を物質が流動する管状の軸同士を連
    結するための軸継手構造であって、上記物質流動方向の
    上流側の軸の端部に装着され、内部に上記物質を流動さ
    せるための貫通路を有する上流側継手と、上記物質流動
    方向の下流側の軸の端部に装着され、内部に上記物質を
    流動させるための貫通路を有し、上記上流側継手に結合
    される下流側継手とを備えるとともに、上記上流側継手
    にその貫通路を開閉する開閉手段を設けたことを特徴と
    する軸継手構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の軸継手構造において、上
    記開閉手段として、伸縮可能な弾性部材により薄肉状に
    形成され、上記貫通路内に臨む位置に設けられ、内方に
    膨出することにより上記貫通路を閉じる伸縮部材を備え
    るとともに、この伸縮部材に対して外側から膨出用エア
    を供給するためのエア供給路を設けたことを特徴とする
    軸継手構造。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の軸継手構造において、上
    記上流側継手を、上記軸に装着される第1部材と、上記
    下流側継手に結合される第2部材と、上記伸縮部材が設
    けられ、上記第1部材及び第2部材に着脱可能に装着さ
    れることによりこれら第1部材と第2部材とを連結する
    開閉ブロックとで構成したことを特徴とする軸継手構
    造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019232012A1 (en) * 2018-05-30 2019-12-05 Intrinsic Energy Technology, LLC Lobular connection for tubulars

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3050627U (ja) * 1997-07-25 1998-07-31 株式会社ユニオン産業 ケーブルクリップ

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