JP2500663Y2 - 軸継手構造 - Google Patents
軸継手構造Info
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- JP2500663Y2 JP2500663Y2 JP1992054329U JP5432992U JP2500663Y2 JP 2500663 Y2 JP2500663 Y2 JP 2500663Y2 JP 1992054329 U JP1992054329 U JP 1992054329U JP 5432992 U JP5432992 U JP 5432992U JP 2500663 Y2 JP2500663 Y2 JP 2500663Y2
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- JP
- Japan
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- joint
- shaft
- passage
- opening
- upstream
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- Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
- Earth Drilling (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、地中止水壁施工機械や
地盤改良機械をはじめとする基礎工事機械等において用
いられる軸継手構造に関するものである。
地盤改良機械をはじめとする基礎工事機械等において用
いられる軸継手構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のような基礎工事機械等において
は、長尺の軸が使用されることが多い。例えば、地中撹
拌式の地盤改良装置においては、何十メートルにも及ぶ
撹拌軸が上下方向に設置される。このような長尺の軸
は、そのままでは製造、運搬が極めて困難であるため、
一般には軸方向に複数に分割され、工事現場で適宜継ぎ
足されながら使用される。従って、このような軸には、
分割軸同士を連結するための軸継手が必要となる。
は、長尺の軸が使用されることが多い。例えば、地中撹
拌式の地盤改良装置においては、何十メートルにも及ぶ
撹拌軸が上下方向に設置される。このような長尺の軸
は、そのままでは製造、運搬が極めて困難であるため、
一般には軸方向に複数に分割され、工事現場で適宜継ぎ
足されながら使用される。従って、このような軸には、
分割軸同士を連結するための軸継手が必要となる。
【0003】このような軸継手としては、ねじ式、ピン
式、フランジ式等が知られているが、このうちねじ式の
ものは使用中にねじが緩むおそれがあるため、一般には
ピン式やフランジ式のものが多用されている。
式、フランジ式等が知られているが、このうちねじ式の
ものは使用中にねじが緩むおそれがあるため、一般には
ピン式やフランジ式のものが多用されている。
【0004】図10はフランジ式の軸継手構造の一例を
示したものである。図において、互いに連結される軸9
0は管状に形成され、その内部にグラウト等の流動物質
が流されるようになっている。各軸90の端部には、雄
側フランジ91及び雌側フランジ92が各々固定され、
雄側フランジ91の中央には円筒状の嵌合突出部91a
が、雌側フランジ92の中央部には上記嵌入部92aが
嵌入可能な形状をもつ嵌入穴92aが形成されている。
そして、両者を嵌合した状態で、上記雄側フランジ91
の周縁部に設けられたボルト穴91b及び雌側フランジ
92の周縁部に設けられたボルト穴92bにボルト93
を通し、これにナット94を締め付けることにより、両
軸90の連結が行われている。
示したものである。図において、互いに連結される軸9
0は管状に形成され、その内部にグラウト等の流動物質
が流されるようになっている。各軸90の端部には、雄
側フランジ91及び雌側フランジ92が各々固定され、
雄側フランジ91の中央には円筒状の嵌合突出部91a
が、雌側フランジ92の中央部には上記嵌入部92aが
嵌入可能な形状をもつ嵌入穴92aが形成されている。
そして、両者を嵌合した状態で、上記雄側フランジ91
の周縁部に設けられたボルト穴91b及び雌側フランジ
92の周縁部に設けられたボルト穴92bにボルト93
を通し、これにナット94を締め付けることにより、両
軸90の連結が行われている。
【0005】また、図11及び図12に示すピン式のも
のでは、雄継手95に図12に示すような断面六角形状
の嵌入部95aが形成されているのに対し、雌継手96
には上記嵌入部95aが嵌入可能な嵌入穴96aが設け
られており、この嵌入がなされた状態で側方からピン9
9が挿入されることにより、両継手95,96が連結さ
れる。なお、図において97,98はシール部材、10
0はピン抜け止め用のCリング、102は軸90の内部
に設けられたグラウト供給管であり、このグラウト供給
管102が両継手95,96の中央に設けられた貫通路
103,104に直結している。
のでは、雄継手95に図12に示すような断面六角形状
の嵌入部95aが形成されているのに対し、雌継手96
には上記嵌入部95aが嵌入可能な嵌入穴96aが設け
られており、この嵌入がなされた状態で側方からピン9
9が挿入されることにより、両継手95,96が連結さ
れる。なお、図において97,98はシール部材、10
0はピン抜け止め用のCリング、102は軸90の内部
に設けられたグラウト供給管であり、このグラウト供給
管102が両継手95,96の中央に設けられた貫通路
103,104に直結している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上記継手構造におい
て、軸90内に直接グラウトが供給され、もしくは軸9
0内のグラウト供給管102にグラウトが供給される場
合、このグラウトは当然両継手内を流れることになる
が、グラウト供給後、継手同士を切り離す際、残ってい
るグラウトが上流側の継手(一般には上側の継手)から
下流側の継手(下側の継手)に向かって流れ落ちること
により、このグラウトが継手同士の接合部に付着するお
それがあり、この場合には上記接合部にエアや水を吹き
付けて洗浄を行わなければならない不便が生じる。この
ような作業は多大な時間やエネルギ、及び資源の浪費に
つながっており、その改善が大きな課題となっている。
て、軸90内に直接グラウトが供給され、もしくは軸9
0内のグラウト供給管102にグラウトが供給される場
合、このグラウトは当然両継手内を流れることになる
が、グラウト供給後、継手同士を切り離す際、残ってい
るグラウトが上流側の継手(一般には上側の継手)から
下流側の継手(下側の継手)に向かって流れ落ちること
により、このグラウトが継手同士の接合部に付着するお
それがあり、この場合には上記接合部にエアや水を吹き
付けて洗浄を行わなければならない不便が生じる。この
ような作業は多大な時間やエネルギ、及び資源の浪費に
つながっており、その改善が大きな課題となっている。
【0007】本考案は、このような事情に鑑み、軸切離
し後の継手接合部の洗浄作業をほとんど不要にし、これ
によって作業の効率化及び省エネルギ化を図ることがで
きる軸継手構造を提供することを目的とする。
し後の継手接合部の洗浄作業をほとんど不要にし、これ
によって作業の効率化及び省エネルギ化を図ることがで
きる軸継手構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、内部を物質が
流動する管状の軸同士を連結するための軸継手構造であ
って、上記物質流動方向の上流側の軸の端部に装着さ
れ、内部に上記物質を流動させるための貫通路を有する
上流側継手と、上記物質流動方向の下流側の軸の端部に
装着され、内部に上記物質を流動させるための貫通路を
有し、上記上流側継手に結合される下流側継手とを備
え、上記上流側継手にその貫通路を開閉する開閉手段を
設けるとともに、この開閉手段として、伸縮可能な弾性
部材により薄肉状に形成され、上記貫通路内に臨む位置
に設けられ、内方に膨出することにより上記貫通路を閉
じる伸縮部材を備え、この伸縮部材に対して外側から膨
出用エアを供給するためのエア供給路を設けたものであ
る(請求項1)。
流動する管状の軸同士を連結するための軸継手構造であ
って、上記物質流動方向の上流側の軸の端部に装着さ
れ、内部に上記物質を流動させるための貫通路を有する
上流側継手と、上記物質流動方向の下流側の軸の端部に
装着され、内部に上記物質を流動させるための貫通路を
有し、上記上流側継手に結合される下流側継手とを備
え、上記上流側継手にその貫通路を開閉する開閉手段を
設けるとともに、この開閉手段として、伸縮可能な弾性
部材により薄肉状に形成され、上記貫通路内に臨む位置
に設けられ、内方に膨出することにより上記貫通路を閉
じる伸縮部材を備え、この伸縮部材に対して外側から膨
出用エアを供給するためのエア供給路を設けたものであ
る(請求項1)。
【0009】さらに、上記上流側継手を、上記軸に装着
される第1部材と、上記下流側継手に結合される第2部
材と、上記伸縮部材が設けられ、上記第1部材及び第2
部材に着脱可能に装着されることによりこれら第1部材
と第2部材とを連結する開閉ブロックとで構成すれば、
より好ましいものとなる(請求項2)。
される第1部材と、上記下流側継手に結合される第2部
材と、上記伸縮部材が設けられ、上記第1部材及び第2
部材に着脱可能に装着されることによりこれら第1部材
と第2部材とを連結する開閉ブロックとで構成すれば、
より好ましいものとなる(請求項2)。
【0010】
【作用】請求項1記載の構造によれば、両継手の切離し
を行う前に開閉手段によって上流側継手の貫通路を閉じ
ておくことにより、この貫通路から流動物質が両継手の
接合部へ流れ出しで付着することが防がれる。具体的に
は、伸縮部材に対し外側からエア供給路を通じてエアを
供給し、伸縮部材を膨出させることにより、この伸縮部
材で上記貫通路を閉じることができる。
を行う前に開閉手段によって上流側継手の貫通路を閉じ
ておくことにより、この貫通路から流動物質が両継手の
接合部へ流れ出しで付着することが防がれる。具体的に
は、伸縮部材に対し外側からエア供給路を通じてエアを
供給し、伸縮部材を膨出させることにより、この伸縮部
材で上記貫通路を閉じることができる。
【0011】ここで、請求項2記載の構造によれば、予
め開閉手段がセットされた開閉ブロックを第1部材及び
第2部材に装着することにより、上流側継手の中間部に
伸縮部材を設けることができる。
め開閉手段がセットされた開閉ブロックを第1部材及び
第2部材に装着することにより、上流側継手の中間部に
伸縮部材を設けることができる。
【0012】
【実施例】本考案の第1実施例を図1〜4に基づいて説
明する。
明する。
【0013】図において、11,12は互いに連結され
る軸である。この実施例では、地盤改良装置に用いられ
る撹拌軸、すなわち内部にグラウトが通される軸であっ
て、グラウト供給管15,16をそれぞれ有する管状の
軸11,12が示されている。
る軸である。この実施例では、地盤改良装置に用いられ
る撹拌軸、すなわち内部にグラウトが通される軸であっ
て、グラウト供給管15,16をそれぞれ有する管状の
軸11,12が示されている。
【0014】上側(グラウト供給方向上流側)の軸11
の下端部には、筒状の上側継手(雌継手)20が固定さ
れている。この上側継手20は、筒状の第1部材21及
び第2部材22からなり、第1部材21に設けられた雌
ねじ部21a内に、第2部材22に設けられた雄ねじ部
22aが螺合挿入されるとともに、上記雌ねじ部21a
の側壁に設けられた貫通ねじ穴21bから図外の緩み止
め用ねじが螺合挿入されることにより、両部材21,2
2が連結されるようになっている。そして、第1部材2
1の外周面に設けられた軸装着部23に上記筒状の軸1
1が外篏、固定されるとともに、第1部材21の中央部
に設けられた貫通路24内に上記軸11内のグラウト供
給管15が嵌入、固定されている。
の下端部には、筒状の上側継手(雌継手)20が固定さ
れている。この上側継手20は、筒状の第1部材21及
び第2部材22からなり、第1部材21に設けられた雌
ねじ部21a内に、第2部材22に設けられた雄ねじ部
22aが螺合挿入されるとともに、上記雌ねじ部21a
の側壁に設けられた貫通ねじ穴21bから図外の緩み止
め用ねじが螺合挿入されることにより、両部材21,2
2が連結されるようになっている。そして、第1部材2
1の外周面に設けられた軸装着部23に上記筒状の軸1
1が外篏、固定されるとともに、第1部材21の中央部
に設けられた貫通路24内に上記軸11内のグラウト供
給管15が嵌入、固定されている。
【0015】上記第2部材22の略中央部には、第1部
材21が連結される側と反対側の方向(図1では下方)
に開口する嵌入穴25を有しており、この嵌入穴25
は、開口に向かうに従って拡径するテーパー状に形成さ
れている。また、第2部材22の開口端部(図1,2で
は下端部)22bの内周面には、外向きに広がるテーパ
ー面22cが形成され、この開口端部22bの外周面に
はスリーブ支持ブロック27が固定されており、このス
リーブ支持ブロック27の上端面にはリング状のスリー
ブ受け部材28が固定されている。
材21が連結される側と反対側の方向(図1では下方)
に開口する嵌入穴25を有しており、この嵌入穴25
は、開口に向かうに従って拡径するテーパー状に形成さ
れている。また、第2部材22の開口端部(図1,2で
は下端部)22bの内周面には、外向きに広がるテーパ
ー面22cが形成され、この開口端部22bの外周面に
はスリーブ支持ブロック27が固定されており、このス
リーブ支持ブロック27の上端面にはリング状のスリー
ブ受け部材28が固定されている。
【0016】下側(グラウト供給方向下流側)の軸12
の上端部には、筒状の下側継手(雄継手)30が固定さ
れている。この下側継手30の外周面に設けられた軸装
着部31には、上記軸12が外篏、固定されるととも
に、この下側継手30の中央に設けられた貫通路32に
上記軸12内のグラウト供給管16が接続、固定されて
いる。この下側継手30において上記軸12が装着され
る側と反対側の端部(図1では上側端部)には、先端に
向かうに従って縮径するテーパー状の嵌入部33が形成
されており、その形状は上記雌側部材20における嵌入
穴25に嵌入可能な形状に設定されている。
の上端部には、筒状の下側継手(雄継手)30が固定さ
れている。この下側継手30の外周面に設けられた軸装
着部31には、上記軸12が外篏、固定されるととも
に、この下側継手30の中央に設けられた貫通路32に
上記軸12内のグラウト供給管16が接続、固定されて
いる。この下側継手30において上記軸12が装着され
る側と反対側の端部(図1では上側端部)には、先端に
向かうに従って縮径するテーパー状の嵌入部33が形成
されており、その形状は上記雌側部材20における嵌入
穴25に嵌入可能な形状に設定されている。
【0017】上記嵌入部33よりも軸12に近い位置、
具体的には上記上側継手20における開口端部近傍の部
分に対応する位置には図4に示すような円形以外の断面
形状(図例では六角形状)をもつ異形断面部35が形成
されている。これに対し、上側継手20の第2部材22
において上記異形断面部35と対応する位置、すなわ
ち、開口端部近傍の位置には上記異形断面部35が嵌入
される異形断面穴22dが設けられている。
具体的には上記上側継手20における開口端部近傍の部
分に対応する位置には図4に示すような円形以外の断面
形状(図例では六角形状)をもつ異形断面部35が形成
されている。これに対し、上側継手20の第2部材22
において上記異形断面部35と対応する位置、すなわ
ち、開口端部近傍の位置には上記異形断面部35が嵌入
される異形断面穴22dが設けられている。
【0018】下側継手30において上記嵌入部33と異
形断面部35との間の部分には、その全周にわたって雄
側凹部34が形成されている。これに対し、上側継手2
0の内周面において、この上側継手20の嵌入穴25内
に上記嵌入部33を嵌入した状態で上記雄側凹部34に
対向する位置には全周にわたって雌側凹部26が設けら
れている。また、この雌側凹部26と軸方向について同
一の位置には第2部材22の側壁を径方向に貫通する複
数個の貫通穴29が設けられており、従って、この貫通
穴29により上記雌側凹部26内と第2部材22の外側
空間とが連通された状態となっている。
形断面部35との間の部分には、その全周にわたって雄
側凹部34が形成されている。これに対し、上側継手2
0の内周面において、この上側継手20の嵌入穴25内
に上記嵌入部33を嵌入した状態で上記雄側凹部34に
対向する位置には全周にわたって雌側凹部26が設けら
れている。また、この雌側凹部26と軸方向について同
一の位置には第2部材22の側壁を径方向に貫通する複
数個の貫通穴29が設けられており、従って、この貫通
穴29により上記雌側凹部26内と第2部材22の外側
空間とが連通された状態となっている。
【0019】上記雄側凹部34及び雌側凹部26により
形成される空間内には、図3(a)(b)に示すような
縮径リング46が収納されるようになっている。この縮
径リング46は、例えばバネ鋼のように、ある程度の弾
性を有しかつ耐久強度を持つ材料からなり、周方向の一
部に切欠46aを有する有端状に形成されており、この
切欠46aが閉じるようにして縮径リング46全体が縮
径可能となっている。そして、図1左半部及び図3
(a)に示すように縮径リング46が縮径していない状
態では、縮径リング46が雄側凹部34及び雄側凹部2
6の双方にわたる領域に存在し、図1右半部及び図3
(b)に示すように縮径リング46が縮径した状態で
は、この縮径リング46が雄側凹部34にのみ完全に収
納されるように縮径リング46の形状が設定されてい
る。
形成される空間内には、図3(a)(b)に示すような
縮径リング46が収納されるようになっている。この縮
径リング46は、例えばバネ鋼のように、ある程度の弾
性を有しかつ耐久強度を持つ材料からなり、周方向の一
部に切欠46aを有する有端状に形成されており、この
切欠46aが閉じるようにして縮径リング46全体が縮
径可能となっている。そして、図1左半部及び図3
(a)に示すように縮径リング46が縮径していない状
態では、縮径リング46が雄側凹部34及び雄側凹部2
6の双方にわたる領域に存在し、図1右半部及び図3
(b)に示すように縮径リング46が縮径した状態で
は、この縮径リング46が雄側凹部34にのみ完全に収
納されるように縮径リング46の形状が設定されてい
る。
【0020】第2部材22に設けられた各貫通穴29内
には、ピン47が挿入されている。このピン47は、上
記縮径リング46の外周面と合致しこれと接触する内周
面47aを有し(図3参照)、縮径リング46が縮径し
ていない状態で頭部48が第2部材22の外側へ押し出
されるように径方向の寸法が設定されている。
には、ピン47が挿入されている。このピン47は、上
記縮径リング46の外周面と合致しこれと接触する内周
面47aを有し(図3参照)、縮径リング46が縮径し
ていない状態で頭部48が第2部材22の外側へ押し出
されるように径方向の寸法が設定されている。
【0021】第2部材22の外周部には、スリーブ40
が設けられている。このスリーブ40の内径及び軸方向
寸法は、このスリーブ40の内周面が上記第1部材21
の外周面及びスリーブ支持ブロック27の外周面の双方
に接触するように設定されており、このスリーブ40の
内周面において各ピン47に対応する位置には突出部4
1が設けられている。この突出部41の内側面42は、
上記第2部材22の開口端部22cに向かうに従って突
出量が増大するテーパー状に形成されており、ピン47
の頭部48の外側面もこのテーパー状内側面42に合致
するテーパー面とされている。
が設けられている。このスリーブ40の内径及び軸方向
寸法は、このスリーブ40の内周面が上記第1部材21
の外周面及びスリーブ支持ブロック27の外周面の双方
に接触するように設定されており、このスリーブ40の
内周面において各ピン47に対応する位置には突出部4
1が設けられている。この突出部41の内側面42は、
上記第2部材22の開口端部22cに向かうに従って突
出量が増大するテーパー状に形成されており、ピン47
の頭部48の外側面もこのテーパー状内側面42に合致
するテーパー面とされている。
【0022】第1部材21の下端面及びスリーブ40の
突出部41の上端面にはそれぞれリング状のバネ受け部
材43,44が固定され、両バネ受け部材43,44の
間に圧縮バネ45が圧入されており、この圧縮バネ45
の弾発力により、外力を受けない通常状態でスリーブ4
0の突出部41の下端面がスリーブ受け部材28に当接
する位置に保持されている(図1右半部)。そして、こ
の通常位置(解放位置)ではピン47が径方向外側に逃
がされるのに対し、この解放位置からスリーブ40が圧
縮バネ45の弾発力に抗して上側よりの押し込み位置に
移動した場合には(図1左半部、図3(b))、上記突
出部41のテーパー面42でピン47が内方に押し込ま
れるように上記突出部41の位置及び形状が設定されて
いる。
突出部41の上端面にはそれぞれリング状のバネ受け部
材43,44が固定され、両バネ受け部材43,44の
間に圧縮バネ45が圧入されており、この圧縮バネ45
の弾発力により、外力を受けない通常状態でスリーブ4
0の突出部41の下端面がスリーブ受け部材28に当接
する位置に保持されている(図1右半部)。そして、こ
の通常位置(解放位置)ではピン47が径方向外側に逃
がされるのに対し、この解放位置からスリーブ40が圧
縮バネ45の弾発力に抗して上側よりの押し込み位置に
移動した場合には(図1左半部、図3(b))、上記突
出部41のテーパー面42でピン47が内方に押し込ま
れるように上記突出部41の位置及び形状が設定されて
いる。
【0023】さらに、この構造の特徴として第2部材2
2の内周面において第1部材21と隣接する部分には、
全周にわたって凹部(エア供給路を構成)49が形成さ
れ、この凹部49内に筒状の伸縮部材50が収納されて
いる。この伸縮部材50はゴム等の弾性部材で薄肉に形
成されたもので、その両端部には大径のフランジ部50
aが形成されており、両フランジ部50aが上記凹部4
9の内周面に接着等の手段で密着状態で固定されてい
る。この伸縮部材50の外側に形成された凹部49内の
空間はエア供給路51を通じて雌継手20の外側空間に
連通されており、この外側部分に、図外のエアコンプレ
ッサ等に接続されるエア導入口52が設けられている。
2の内周面において第1部材21と隣接する部分には、
全周にわたって凹部(エア供給路を構成)49が形成さ
れ、この凹部49内に筒状の伸縮部材50が収納されて
いる。この伸縮部材50はゴム等の弾性部材で薄肉に形
成されたもので、その両端部には大径のフランジ部50
aが形成されており、両フランジ部50aが上記凹部4
9の内周面に接着等の手段で密着状態で固定されてい
る。この伸縮部材50の外側に形成された凹部49内の
空間はエア供給路51を通じて雌継手20の外側空間に
連通されており、この外側部分に、図外のエアコンプレ
ッサ等に接続されるエア導入口52が設けられている。
【0024】また、各部材の適所にはグラウト漏れ等を
防ぐためのOリング54が配設されている。
防ぐためのOリング54が配設されている。
【0025】次に、上記軸継手20,30による軸1
1,12同士の連結要領を説明する。
1,12同士の連結要領を説明する。
【0026】まず、各軸11,12の端部を雌継手20
及び雄継手30にそれぞれ外篏、固定し、かつ雄側凹部
34内に縮径リング46を嵌める。このとき、縮径リン
グ46は縮径していないので雄側凹部34内に完全には
収納されず、その一部が径方向外側に突出した状態にあ
る。
及び雄継手30にそれぞれ外篏、固定し、かつ雄側凹部
34内に縮径リング46を嵌める。このとき、縮径リン
グ46は縮径していないので雄側凹部34内に完全には
収納されず、その一部が径方向外側に突出した状態にあ
る。
【0027】この状態で、雌継手20の嵌入穴25内に
雄継手30の嵌入部33を嵌入する。ここで、雄側凹部
34から一部突出している縮径リング46は、嵌入途中
で第2部材22側のテーパー面22cに当たることによ
り、径方向内側に押し込まれ、雄側凹部34内に完全に
収納された形で上記嵌入が進行する。この嵌入が完了す
ると、それまで雌継手20の内周面に押しつけられてい
た縮径リング46が、雌側凹部26に到達することによ
り、この雌側凹部26内に入り込むように拡径し、両凹
部26,34の双方に収納される(図1右半部及び図3
(a)の状態)。これにより、雄継手30は雌継手20
から抜けなくなり、両継手20,30間に作用する軸方
向力は上記縮径リング46を媒介として伝達される。
雄継手30の嵌入部33を嵌入する。ここで、雄側凹部
34から一部突出している縮径リング46は、嵌入途中
で第2部材22側のテーパー面22cに当たることによ
り、径方向内側に押し込まれ、雄側凹部34内に完全に
収納された形で上記嵌入が進行する。この嵌入が完了す
ると、それまで雌継手20の内周面に押しつけられてい
た縮径リング46が、雌側凹部26に到達することによ
り、この雌側凹部26内に入り込むように拡径し、両凹
部26,34の双方に収納される(図1右半部及び図3
(a)の状態)。これにより、雄継手30は雌継手20
から抜けなくなり、両継手20,30間に作用する軸方
向力は上記縮径リング46を媒介として伝達される。
【0028】次に、両継手20,30を切り離す場合に
は、エア導入口52及びエア供給路51を通じて凹部4
9内にエアを圧入することにより、伸縮部材50を径方
向内方に膨出させ、予めその中央部を塞いでおく(図1
二点鎖線)。これにより、雌継手20側の貫通路24は
閉じられたことになり、その上側から雄継手30に向か
ってグラウトが流れることが防がれる。
は、エア導入口52及びエア供給路51を通じて凹部4
9内にエアを圧入することにより、伸縮部材50を径方
向内方に膨出させ、予めその中央部を塞いでおく(図1
二点鎖線)。これにより、雌継手20側の貫通路24は
閉じられたことになり、その上側から雄継手30に向か
ってグラウトが流れることが防がれる。
【0029】この状態で、スリーブ40を例えば図1に
示すような適当なクランプ装置56でクランプし、この
スリーブ40を圧縮バネ45の圧縮力に抗して図1左方
向にスライドさせる。これにより、各貫通穴29に挿入
されているピン47は上記スリーブ40側のテーパー面
42によって次第に径方向内側に押し込まれ、これらの
ピン47が縮径リング46を外側から押し込むことによ
り縮径リング46は次第に縮径する。そして最終的に
は、図1左半部及び図3(b)に示すように、縮径リン
グ46が雄側凹部34内に完全に収納された状態とな
り、この状態で図2に示すように雄継手30を雌継手2
0から容易に引き抜くことができる。
示すような適当なクランプ装置56でクランプし、この
スリーブ40を圧縮バネ45の圧縮力に抗して図1左方
向にスライドさせる。これにより、各貫通穴29に挿入
されているピン47は上記スリーブ40側のテーパー面
42によって次第に径方向内側に押し込まれ、これらの
ピン47が縮径リング46を外側から押し込むことによ
り縮径リング46は次第に縮径する。そして最終的に
は、図1左半部及び図3(b)に示すように、縮径リン
グ46が雄側凹部34内に完全に収納された状態とな
り、この状態で図2に示すように雄継手30を雌継手2
0から容易に引き抜くことができる。
【0030】以上のように、この構造では、両軸11,
12を切り離す前に、伸縮部材50によってグラウトの
上流側通路(図例では雌継手20の貫通路24)を予め
閉じておくことにより、軸切離し後、グラウトが上側継
手20の貫通路24から両継手20,30の連結部、す
なわち嵌入穴25や嵌入部33等に付着するのを未然に
防ぐことができ、これによって、従来のようなエアや水
の吹き付けによる洗浄作業を省略することができる。し
かも、上記開閉手段として、ボール弁、玉形弁、バタフ
ライ弁等の従来公知の手段を用いる場合と異なり、流動
物質が粘度の高いグラウトや粉体の場合でもこれらが開
閉手段に噛み込まれるおそれがないという利点がある。
勿論、流動物質が泥水等の低粘度物質であっても不都合
なく開閉できることはいうまでもない。
12を切り離す前に、伸縮部材50によってグラウトの
上流側通路(図例では雌継手20の貫通路24)を予め
閉じておくことにより、軸切離し後、グラウトが上側継
手20の貫通路24から両継手20,30の連結部、す
なわち嵌入穴25や嵌入部33等に付着するのを未然に
防ぐことができ、これによって、従来のようなエアや水
の吹き付けによる洗浄作業を省略することができる。し
かも、上記開閉手段として、ボール弁、玉形弁、バタフ
ライ弁等の従来公知の手段を用いる場合と異なり、流動
物質が粘度の高いグラウトや粉体の場合でもこれらが開
閉手段に噛み込まれるおそれがないという利点がある。
勿論、流動物質が泥水等の低粘度物質であっても不都合
なく開閉できることはいうまでもない。
【0031】なお、貫通路24を開きたい場合には、上
記エア導入部52からエアを抜けばよく、これにより伸
縮部材50は、グラウト圧を受けて元の開状態に復帰す
る。
記エア導入部52からエアを抜けばよく、これにより伸
縮部材50は、グラウト圧を受けて元の開状態に復帰す
る。
【0032】次に、第2実施例を図5,6に基づいて説
明する。
明する。
【0033】ここでは、この縮径リング46が縮径しな
い状態で同リング46が雌側凹部26内に完全に嵌入さ
れ(図5左半部)、縮径リング46が縮径した状態で同
リング46が雌側凹部26及び雄側凹部34の双方にわ
たって収納される(図5右半部)ように、縮径リング4
6の形状が設定されている。また、スリーブ40におけ
る突出部41の内側面42は、第2部材22の開口端部
22bに向かうに従って突出量が減少するテーパー面と
されている。そして、外力を受けない通常状態、すなわ
ち圧縮バネ45によりスリーブ40が雄側部材30側に
押された状態で、図5右半部に示すようにピン47が上
記突出部41により内側に押し込まれる一方、スリーブ
40が圧縮バネ45の弾発力に抗して雌継手20側にス
ライドすることにより、上記突出部41によるピン47
の押し込みが解除されるように突出部41の形状及び位
置が設定されている。
い状態で同リング46が雌側凹部26内に完全に嵌入さ
れ(図5左半部)、縮径リング46が縮径した状態で同
リング46が雌側凹部26及び雄側凹部34の双方にわ
たって収納される(図5右半部)ように、縮径リング4
6の形状が設定されている。また、スリーブ40におけ
る突出部41の内側面42は、第2部材22の開口端部
22bに向かうに従って突出量が減少するテーパー面と
されている。そして、外力を受けない通常状態、すなわ
ち圧縮バネ45によりスリーブ40が雄側部材30側に
押された状態で、図5右半部に示すようにピン47が上
記突出部41により内側に押し込まれる一方、スリーブ
40が圧縮バネ45の弾発力に抗して雌継手20側にス
ライドすることにより、上記突出部41によるピン47
の押し込みが解除されるように突出部41の形状及び位
置が設定されている。
【0034】また、雄継手30における異形断面部35
はテーパー状の嵌入部33よりも先端側に設けられてお
り、この異形断面部35よりもさらに先端側の部分に上
記雄側凹部34が設けられている。従って、雌継手20
における異形断面穴22dはテーパー状の嵌入穴25よ
りも奥側に設けられており、この異形断面穴22dより
もさらに奥側の部分に上記雌側凹部26が設けられてい
る。
はテーパー状の嵌入部33よりも先端側に設けられてお
り、この異形断面部35よりもさらに先端側の部分に上
記雄側凹部34が設けられている。従って、雌継手20
における異形断面穴22dはテーパー状の嵌入穴25よ
りも奥側に設けられており、この異形断面穴22dより
もさらに奥側の部分に上記雌側凹部26が設けられてい
る。
【0035】また、スリーブ40の外周面の適所には、
クランプ部材58が嵌入される環状凹部40aが凹設さ
れている。
クランプ部材58が嵌入される環状凹部40aが凹設さ
れている。
【0036】次に、この実施例における軸11,12同
士の連結要領を説明する。
士の連結要領を説明する。
【0037】まず、雄継手30を雌継手20に嵌入する
際には、予め雌側凹部26内に縮径リング46を嵌めて
おくとともに、スリーブ40を圧縮バネ45の弾発力に
抗して引上げ、ピン47の押し込みを解除する。これに
より、ピン47は径方向外側に逃がされ、縮径リング4
6は拡径して雌側凹部26側にのみ完全に収納された状
態となり、この状態で雌継手20の嵌入穴25内に雄継
手30の嵌入部33を嵌入することができる。そして、
嵌入後は上記スリーブ40を元の位置(図5上半部の位
置)に復帰させることにより、このスリーブ40の突出
部41でピン47が再び内方へ押し込まれ、このピン4
7の押し込みで縮径リング46が縮径して雄側凹部34
内にも入り込むことにより(図5右半部の状態)、雌継
手20に対する雄継手30の抜け止めが完了する。
際には、予め雌側凹部26内に縮径リング46を嵌めて
おくとともに、スリーブ40を圧縮バネ45の弾発力に
抗して引上げ、ピン47の押し込みを解除する。これに
より、ピン47は径方向外側に逃がされ、縮径リング4
6は拡径して雌側凹部26側にのみ完全に収納された状
態となり、この状態で雌継手20の嵌入穴25内に雄継
手30の嵌入部33を嵌入することができる。そして、
嵌入後は上記スリーブ40を元の位置(図5上半部の位
置)に復帰させることにより、このスリーブ40の突出
部41でピン47が再び内方へ押し込まれ、このピン4
7の押し込みで縮径リング46が縮径して雄側凹部34
内にも入り込むことにより(図5右半部の状態)、雌継
手20に対する雄継手30の抜け止めが完了する。
【0038】これに対し、軸11,12の切離しを行う
場合には、環状凹部40a内にクランプ工具58を嵌め
て上記連結状態からスリーブ40を圧縮バネ45の弾発
力に抗して図5左半部の解放位置に移動させ、ピン47
の押し込みを解除すればよい。これにより縮径リング4
6が拡径して雌側凹部26側に収納された状態となり、
この状態で雌継手20から雄継手30を引き抜くことが
できる。
場合には、環状凹部40a内にクランプ工具58を嵌め
て上記連結状態からスリーブ40を圧縮バネ45の弾発
力に抗して図5左半部の解放位置に移動させ、ピン47
の押し込みを解除すればよい。これにより縮径リング4
6が拡径して雌側凹部26側に収納された状態となり、
この状態で雌継手20から雄継手30を引き抜くことが
できる。
【0039】この実施例に示す構造においても、継手2
0,30を切り離す前に伸縮部材50にエアを供給して
貫通路24を塞いでおくことにより、嵌入穴25及び嵌
入部33へのグラウトの付着を防ぐことができる。
0,30を切り離す前に伸縮部材50にエアを供給して
貫通路24を塞いでおくことにより、嵌入穴25及び嵌
入部33へのグラウトの付着を防ぐことができる。
【0040】次に、第3実施例を図7に基づいて説明す
る。
る。
【0041】上記実施例では、伸縮部材50を装着する
際、雌継手20における第1部材21及び第2部材22
を互いに切離し、伸縮部材50を凹部49内に挿入した
後に両部材21,22を再び連結するといった作業を要
するが、この実施例では、上記伸縮部材50を予め組み
込んだ開閉ブロック60を製作しておき、この開閉ブロ
ック60を介して第1部材21と第2部材22とを連結
するようにしている。
際、雌継手20における第1部材21及び第2部材22
を互いに切離し、伸縮部材50を凹部49内に挿入した
後に両部材21,22を再び連結するといった作業を要
するが、この実施例では、上記伸縮部材50を予め組み
込んだ開閉ブロック60を製作しておき、この開閉ブロ
ック60を介して第1部材21と第2部材22とを連結
するようにしている。
【0042】上記開閉ブロックの本体60は、その中央
に全周にわたる凹部61を有し、この凹部61内に臨む
ようにしてエア導入部52が設けられている。この凹部
61を両側から挾む位置にはフランジ部62,63が形
成されており、各フランジ部62,63に設けられた貫
通穴65にボルト64を通して第1部材21側及び第2
部材22側に形成されたねじ穴に捩じ込むことにより、
各部材21,60,22が連結されている。また、上記
開閉ブロック本体60内に挿入された伸縮部材50の両
端部は開閉ブロック本体60とフランジ部材66とで挾
持、固定され、このフランジ部材66と第1部材21及
び第2部材との間にゴム等からなるリング状のシール部
材68を挾み込んだ状態で上記部材21,60,22の
連結がなされている。
に全周にわたる凹部61を有し、この凹部61内に臨む
ようにしてエア導入部52が設けられている。この凹部
61を両側から挾む位置にはフランジ部62,63が形
成されており、各フランジ部62,63に設けられた貫
通穴65にボルト64を通して第1部材21側及び第2
部材22側に形成されたねじ穴に捩じ込むことにより、
各部材21,60,22が連結されている。また、上記
開閉ブロック本体60内に挿入された伸縮部材50の両
端部は開閉ブロック本体60とフランジ部材66とで挾
持、固定され、このフランジ部材66と第1部材21及
び第2部材との間にゴム等からなるリング状のシール部
材68を挾み込んだ状態で上記部材21,60,22の
連結がなされている。
【0043】このように、本考案では伸縮部材の具体的
な取付構造を問わず、第3実施例構造においてもエア導
入部52から凹部61内に直接エアを圧入することによ
り、伸縮部材50を内方に膨出させて貫通路24を閉じ
ることができる(図の二点鎖線状態)。
な取付構造を問わず、第3実施例構造においてもエア導
入部52から凹部61内に直接エアを圧入することによ
り、伸縮部材50を内方に膨出させて貫通路24を閉じ
ることができる(図の二点鎖線状態)。
【0044】なお、本考案は以上記した実施例に限定さ
れるものではなく、例として次のような態様を採ること
も可能である。
れるものではなく、例として次のような態様を採ること
も可能である。
【0045】(1) 本考案では、継手同士を連結するため
の具体的な構造を問わず、従来から用いられている継手
にも容易に適用することが可能である。例えば図8に示
すように、第2部材22の下端部に連結された軸11′
の下端部に上側フランジ70を固定し、下側の軸12の
上端部に下側フランジ72を固定して、両フランジ7
0,72をボルト73及びナット74で締結するフラン
ジ式の継手や、図9に示すように、第2部材22の下端
部に嵌入部25′を設け、下側継手30に上方に開口す
る嵌入穴33′設けて、この嵌入穴33′内に上記嵌入
部25′を嵌入した状態で継手半径方向にピン76を挿
入するピン通し式の継手においても、図示のように伸縮
部材50をはじめとする開閉手段を上流側の継手に組み
込むことにより、前記各実施例と同様の効果を得ること
ができる。
の具体的な構造を問わず、従来から用いられている継手
にも容易に適用することが可能である。例えば図8に示
すように、第2部材22の下端部に連結された軸11′
の下端部に上側フランジ70を固定し、下側の軸12の
上端部に下側フランジ72を固定して、両フランジ7
0,72をボルト73及びナット74で締結するフラン
ジ式の継手や、図9に示すように、第2部材22の下端
部に嵌入部25′を設け、下側継手30に上方に開口す
る嵌入穴33′設けて、この嵌入穴33′内に上記嵌入
部25′を嵌入した状態で継手半径方向にピン76を挿
入するピン通し式の継手においても、図示のように伸縮
部材50をはじめとする開閉手段を上流側の継手に組み
込むことにより、前記各実施例と同様の効果を得ること
ができる。
【0046】また、上記図9に示すように、本考案では
上側継手20が雄継手であっても構わない。
上側継手20が雄継手であっても構わない。
【0047】(2) 上記実施例では、上側の軸11、すな
わちグラウト供給上流側軸11に雌継手20を装着した
ものを示したが、逆にこの軸11に雄継手30を装着す
るようにしてもよい。この構造において上記開閉手段を
備える場合には、この開閉手段を上記雄継手30側に設
けることにより、前記実施例と同様の効果を得ることが
できる。
わちグラウト供給上流側軸11に雌継手20を装着した
ものを示したが、逆にこの軸11に雄継手30を装着す
るようにしてもよい。この構造において上記開閉手段を
備える場合には、この開閉手段を上記雄継手30側に設
けることにより、前記実施例と同様の効果を得ることが
できる。
【0048】(3) 本考案では、互いに連結される軸の種
類を問わず、その内部にグラウトをはじめとする流動物
質が流されるものの連結に広く適用することができる。
また、軸継手の断面形状も適宜設定可能である。
類を問わず、その内部にグラウトをはじめとする流動物
質が流されるものの連結に広く適用することができる。
また、軸継手の断面形状も適宜設定可能である。
【0049】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、両継手
を切り離す前に予め上流側継手の貫通路を開閉手段によ
って閉じておくことにより、この上流側貫通路における
流動物質が両継手の接合部に流出するのを防ぐことがで
き、これによって、上記接合部に上記流動物質が付着す
るのを未然に防止することができる。このため、上記接
合部の洗浄作業等を省略でき、作業能率をより一層高め
ることができる。
を切り離す前に予め上流側継手の貫通路を開閉手段によ
って閉じておくことにより、この上流側貫通路における
流動物質が両継手の接合部に流出するのを防ぐことがで
き、これによって、上記接合部に上記流動物質が付着す
るのを未然に防止することができる。このため、上記接
合部の洗浄作業等を省略でき、作業能率をより一層高め
ることができる。
【0050】しかも、エア供給により膨出する伸縮部材
で上記貫通路の開閉を行うようにしているので、上記流
動物質として高い粘度のグラウトや粉体等が用いられて
いる場合にも、このような物質が開閉手段に噛み込まれ
ることがなく、よって常に良好な開閉を行うことができ
る効果がある。
で上記貫通路の開閉を行うようにしているので、上記流
動物質として高い粘度のグラウトや粉体等が用いられて
いる場合にも、このような物質が開閉手段に噛み込まれ
ることがなく、よって常に良好な開閉を行うことができ
る効果がある。
【0051】さらに、請求項2記載の構造では、上記伸
縮部材を予め開閉ブロックに組み込んでおき、この開閉
ブロックを第1部材及び第2部材に着脱可能に連結する
ことにより上流側継手を構成するようにしたものである
ので、伸縮部材の取付作業を容易にすることができる効
果がある。
縮部材を予め開閉ブロックに組み込んでおき、この開閉
ブロックを第1部材及び第2部材に着脱可能に連結する
ことにより上流側継手を構成するようにしたものである
ので、伸縮部材の取付作業を容易にすることができる効
果がある。
【図1】本考案の第1実施例において継手同士を連結し
た状態を示す断面正面図である。
た状態を示す断面正面図である。
【図2】上記実施例において継手同士を切り離した状態
を示す半断面図である。
を示す半断面図である。
【図3】(a)は図1のIII-III線断面図であって縮径
リングが縮径していない状態を示す断面図、(b)は図
1のIII-III線断面図であって縮径リングが縮径した状
態を示す断面図である。
リングが縮径していない状態を示す断面図、(b)は図
1のIII-III線断面図であって縮径リングが縮径した状
態を示す断面図である。
【図4】図1のIV-IV線断面図である。
【図5】本考案の第2実施例において継手同士を連結し
た状態を示す断面正面図である。
た状態を示す断面正面図である。
【図6】上記実施例において継手同士を切り離した状態
を示す半断面図である。
を示す半断面図である。
【図7】本考案の第3実施例における軸継手構造の要部
を示す断面正面図である。
を示す断面正面図である。
【図8】本考案の継手構造の変形例を示す断面正面図で
ある。
ある。
【図9】本考案の継手構造の変形例を示す断面正面図で
ある。
ある。
【図10】従来のフランジ式軸連結構造の一例を示す一
部断面正面図である。
部断面正面図である。
【図11】従来のピン通し式軸連結構造の一例を示す断
面正面図である。
面正面図である。
【図12】図11のXIII-XIII線断面図である。
11,12 軸 15,16 グラウト供給管 20 上側継手 21 第1部材 22 第2部材 24 貫通路 30 下側継手 32 貫通路 50 伸縮部材 60 開閉ブロック
Claims (2)
- 【請求項1】 内部を物質が流動する管状の軸同士を連
結するための軸継手構造であって、上記物質流動方向の
上流側の軸の端部に装着され、内部に上記物質を流動さ
せるための貫通路を有する上流側継手と、上記物質流動
方向の下流側の軸の端部に装着され、内部に上記物質を
流動させるための貫通路を有し、上記上流側継手に結合
される下流側継手とを備え、上記上流側継手にその貫通
路を開閉する開閉手段を設けるとともに、この開閉手段
として、伸縮可能な弾性部材により薄肉状に形成され、
上記貫通路内に臨む位置に設けられ、内方に膨出するこ
とにより上記貫通路を閉じる伸縮部材を備え、この伸縮
部材に対して外側から膨出用エアを供給するためのエア
供給路を設けたことを特徴とする軸継手構造。 - 【請求項2】 請求項1記載の軸継手構造において、上
記上流側継手を、上記軸に装着される第1部材と、上記
下流側継手に結合される第2部材と、上記伸縮部材が設
けられ、上記第1部材及び第2部材に着脱可能に装着さ
れることによりこれら第1部材と第2部材とを連結する
開閉ブロックとで構成したことを特徴とする軸継手構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992054329U JP2500663Y2 (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | 軸継手構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992054329U JP2500663Y2 (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | 軸継手構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0620525U JPH0620525U (ja) | 1994-03-18 |
JP2500663Y2 true JP2500663Y2 (ja) | 1996-06-12 |
Family
ID=12967557
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992054329U Expired - Lifetime JP2500663Y2 (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | 軸継手構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2500663Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10695987B2 (en) * | 2018-05-30 | 2020-06-30 | Intrinsic Energy Technology, LLC | Lobular connection for tubulars |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3050627U (ja) * | 1997-07-25 | 1998-07-31 | 株式会社ユニオン産業 | ケーブルクリップ |
-
1992
- 1992-08-03 JP JP1992054329U patent/JP2500663Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0620525U (ja) | 1994-03-18 |
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