JPH0620385A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 既記録テープから再生された映像信号と書換
え用映像信号のＦＭ搬送波周波数を一致させることによ
り、再生映像信号のＤＣ成分等のずれをなくし得る磁気
記録再生装置を提供すること。 【構成】 記録済みの磁気記録媒体の所定部分を書換え
るための映像信号をＦＭ変調するＦＭ変調器(4) の変調
周波数を可変とすると共に、記録媒体より再生されたＦ
Ｍ映像信号を復調する復調器(11)と、復調された映像信
号のレベルを検出してＦＭ映像信号のＦＭ搬送波周波数
を検出する検出手段(2,6,12,13) と、検出された映像信
号レベルを基に、上記ＦＭ変調器のＦＭ変調周波数を上
記再生されたＦＭ映像信号のＦＭ搬送波周波数に合せる
ための信号を生成してＦＭ変調器に供給するＦＭ搬送波
周波数設定手段(3,8,13)とを更に備えて構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ＶＴＲや編集機等の磁
気記録再生装置に係り、特に、録画した磁気テープ（以
下単に「テープ」とも記す）等の記録媒体上の所定部分
を書換える（又は部分的に重ね書きする）際、その部分
のＦＭ搬送波周波数を他の部分と合せるべく、記録時に
対策を施せるようにした磁気記録再生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】映像（ビデオ）信号に含まれる輝度信号
にＦＭ変調（周波数変調）等を施して、磁気テープに記
録，再生するＶＴＲに於いて、そのＦＭ変調時には、Ｆ
Ｍ変調器供給用のビデオ信号を、図１に示すように、シ
ンクチップレベル(a),又はペデスタルレベル(b),或いは
白ピークレベル(c) 等、瞬時的なＤＣ（直流電圧）値に
対応したＦＭ搬送波周波数に変換してテープに記録して
いる。また、ＦＭ復調時には、上記関係を逆に用いて再
生映像信号を得ている。

【０００３】このようなＦＭ変調方式のＶＴＲにより記
録された磁気テープ上の所定部分を別のＶＴＲで書換え
る場合、従来は書換え用のＦＭ信号を、既記録ＦＭ信号
の搬送波周波数を考慮せずに使用し、映像信号をＦＭ変
調していた。なお、書換える部分を正確に把握するため
に、一般的な編集装置（編集機能付きＶＴＲ）では、映
像信号の垂直同期期間に VITC(Vertical Interval Time
Code)と呼ばれるタイム・コードを挿入している。これ
は 90bitから成る情報を持ち、わが国では垂直同期信号
の12ライン目，14ライン目に付加するのが一般的であ
る。かかるVITC部分のみを通常の記録済みテープに付加
したり、記録されたVITCの内容をＶＴＲや編集装置で書
換えるには、以下のようにして行なう。

【０００４】まず、VITCが記録されていない記録済みテ
ープにＶＴＲでVITCを付加したり、記録されたVITCの情
報を書換えたりする場合には、記録済みテープを編集装
置の再生機（又は再生用ＶＴＲ）にて再生し、出力映像
信号に、VITC信号発生器により所望のVITCを付加して、
その映像信号を記録機（記録用ＶＴＲ）にて他のテープ
に記録する。或いは、VITC信号発生器を内蔵した記録機
を用いて、任意のVITCを付加して記録することにより、
目的のテープを得ている。

【０００５】図６はかかる編集機能付きの磁気記録再生
装置｛以下“ＶＴＲ”とも記す｝のブロック系統図であ
り、本出願人の先願（特願平3-352471号）である。この
図において、１６はプリアンプ（前置増幅器）、１１は
復調器、１８はビデオ信号処理回路、１９はレコ・パル
ス発生回路、２１は遅延回路、１７は信号付加回路、４
はＦＭ変調器、１５はレコ・アンプ（記録増幅器）、１
４はスイッチング回路、Ｈは録再兼用の磁気ヘッド｛通
常一対の回転ヘッドを使用；以下単に「ヘッド」とも記
す｝、Ｔは磁気テープである。なお、磁気テープＴには
既にビデオ信号が記録されているものとする。

【０００６】磁気テープＴに記録されているビデオ信号
は、一般にカラー複号映像信号であり、その場合、上記
構成の他に、記録系にはＡＧＣ（自動利得制御），Ｙ／
Ｃ分離回路，クランプ回路，プリエンファシス回路，周
波数低域変換回路，Ｙ／Ｃ混合回路等を含み、再生系に
はドロップアウト補償回路，同期信号分離回路，ディエ
ンファシス回路，周波数高域変換回路，Ｙ／Ｃ混合回路
等を備えている。即ち、カラー複号映像信号は輝度信号
と色信号に分離され、そのうち輝度信号には前述の如く
ＦＭ変調(3.4〜4.4MHz）等が施され、色信号は 3.58MHz
帯から629kHz帯に低域変換されて記録される。

【０００７】従って、図６のビデオ信号処理回路１８に
は、上記ディエンファシス回路やＹ／Ｃ混合回路等が含
まれるが、本発明の要旨には直接関係しないので、省略
している。また、一般的なＶＴＲには音声信号処理回路
や、更にはＴＶ放送受信用のチューナーも備えている
が、いずれも本発明の要旨には関係がないので、その図
示及び説明を省略する。

【０００８】以下、この図６に沿って動作説明を行な
う。テープＴに記録されたビデオ信号をヘッドＨでピッ
クアップし、プリアンプ１６で増幅した後、図示しない
Ｙ／Ｃ分離回路で輝度信号を取出して復調器１１でＦＭ
復調し、更にビデオ信号処理回路１８にて周知の信号処
理を施す。このようにして復元された再生ビデオ信号
を、出力端子Out を介してＣＲＴ等のモニタ装置に表示
させる一方、レコ・パルス発生回路１９及び遅延回路２
１に供給する。

【０００９】遅延回路２１では、テープＨより再生され
た信号と後から重ね書きにより書換える部分の信号との
各同期信号のタイミングが一致するように、重ね書き用
再生ビデオ信号に遅延を施すものである。かかるタイミ
ング補正された遅延回路２１の出力を信号付加回路１７
に供給し、各フィールドの所望のライン（トラック）に
任意のVITC信号を付加する。しかる後、信号付加回路１
７の出力をＦＭ変調器４にてＦＭ変調し、レコ・アンプ
１５を介してヘッドＨに供給する。

【００１０】一方、レコ・パルス発生回路１９では、再
生ビデオ信号から現時点のヘッドＨがテープＴ上のトラ
ックのどの部分をトレースしているのかを相対的に検出
し、記録する任意のＨ（水平同期期間）区間又は垂直同
期期間だけスイッチング回路１４を動作させるパルスを
発生する。これにより、スイッチング回路１４を構成す
るスイッチSw2 が開成(Off),スイッチSw1 が閉成(On)と
なって、同一のヘッドＨによるVITC信号のテープＴの所
望の個所への記録が行なわれる。

【００１１】即ち、このＶＴＲは通常再生状態で再生ビ
デオ信号を端子Out より出力しつつ、同時に任意のVITC
信号等の記録又は重ね書きを、録再ヘッドＨを用いて行
なっている。なお、レコ・パルス発生回路１９に供給さ
れる信号は、再生ビデオ信号に限らず、通常のビデオ信
号処理によって得られる同期信号や、信号付加回路１７
から得られる再生ビデオ信号に同期した信号である場合
もある。

【００１２】

【発明が解決しようとする課題】前記従来のようにして
書換え作業を行なった場合、別のＶＴＲでテープに記録
した輝度信号のＦＭ搬送波周波数と、書換えた部分のＦ
Ｍ搬送波周波数とが同じでない可能性が高く、かかる相
違があると、図２に示すように、復調時に映像信号のＤ
Ｃ成分のずれとなり、そのため以下のような欠点を生じ
ていた。 復調後の同期信号分離処理時に、同期信号欠落等の誤
動作を招き、ＣＲＴ等の再生画面に同期の乱れや色相ず
れが起る。 書換えた部分の再生輝度レベルが、ＤＣ成分のずれに
略比例して変化する。

【００１３】なお、図２(B),(C) は、記録済みテープ上
のＦＭ搬送波周波数に比べて、書換えた部分のＦＭ搬送
波周波数が、夫々高い場合，及び低い場合を示す模式的
波形図である。その１波長は１Ｈ（水平走査期間）の信
号のみならず、１フィールド分の信号としても良い。更
には、複数ラインや複数フレーム書換えることもでき
る。また、図２(A) は、記録済みテープにおける、書換
え部分の位置を模式的に示す図であり、その境界線は、
一般的には、テープの長手方向に対して、記録トラック
の傾き分だけ傾斜している。

【００１４】

【課題を解決するための手段】本発明の磁気記録再生装
置は、既記録テープ上の所定部分を書換える際に、記録
されているＦＭ搬送波の周波数を検出して、その結果を
基に、書換え用の映像信号のＦＭ搬送波（キャリア信
号）周波数を調整して、既記録信号のＦＭ搬送波周波数
に合せるよう構成することにより、上記課題を解決した
ものである。なお、図６に示した装置を前提とした構成
に限定されるものではない。

【００１５】

【実施例】本発明の磁気記録再生装置の具体的実施例に
ついて、図３以降を参照し乍ら説明する。図３は本発明
の第１実施例装置１のブロック構成図であり、この図に
おいて、１１は復調器、１２はクランプ回路、１３は差
動アンプ（差動増幅器）、４はＦＭ変調器、Ｃはクラン
プ回路１２に含まれるコンデンサである。なお、ＦＭ変
調器４はＶ−Ｆ（電圧−周波数）変換器を備え、差動ア
ンプ１３の出力電圧に応じてキャリア信号の周波数を調
整し得る構成となっている。以下、この図３に沿って、
第１実施例装置１の動作について説明する。

【００１６】磁気テープに記録されたＦＭ映像信号を、
図示しない回転ヘッドで再生し、入力端子In1 を介して
復調器１１に供給してここでＦＭ復調する。得られた復
調ビデオ信号を、コンデンサＣを含むクランプ回路１２
に供給してクランプをかける｛予め設定された所定の直
流電圧値に抑え込む｝。このクランプ回路１２では復調
ビデオ信号中の同期信号部分｛又はシンクチップ位置や
ペデスタル位置でも良い｝を、予め設定された所定の直
流電圧値に抑え込む働きをしている。

【００１７】かかるクランプ回路１２の出力信号ｂと、
上記復調器１１の出力ビデオ信号ａとを、差動増幅器１
３の各入力端子より供給して、ここで両信号のＤＣ電圧
の差分を検出して、ＦＭ変調器４に出力する。この出力
に応じて、ＦＭ変調器４はＦＭ変調周波数を調整し、既
記録信号のＦＭ搬送波周波数と略同じ値に設定する。具
体的には、ＦＭ搬送波周波数調整の電圧特性に合せて、
増幅，減衰，ＤＣシフト等の信号処理を行なう。これに
より、入力端子In2 より供給される書換え用ビデオ信号
のＦＭ搬送波周波数は、既記録信号とほぼ同じ周波数と
なって、出力端子Out より出力される。

【００１８】入力端子In2 より供給される書換え用ビデ
オ信号は一般的にはＹ／Ｃ分離された輝度信号である
が、小さくは前記VITC信号｛その場合には所定の数ライ
ンのみ書換えれば良い｝や、大きくは図示しないメモリ
装置に記憶された１フレーム分の静止画情報や、画像圧
縮された動画情報の輝度信号でも構わない。輝度信号の
場合には、入力端子In2 の前段等に、周知のＹ／Ｃ分離
回路や色信号処理回路が設けられ、出力端子Out の後段
でＹ／Ｃ混合等の信号処理を行なった後に、磁気ヘッド
に記録すること勿論である。

【００１９】なお、上記実施例回路において、入力端子
In1 からの再生ＦＭ映像信号が、周知のエンファシスを
施された信号である場合、復調器１１の後段にディエン
ファシス回路を設けたり、ＦＭ変調器４の前段（入力端
子In2 側）にプリエンファシス回路を設けると良い。ま
た、復調後の信号には、周知の如く映像信号以外の周波
数成分（搬送波等）が含まれるので、ＬＰＦ（低域濾波
器）を、復調器１１の後段又は差動増幅器１３の前段等
に接続して除去すると一層好ましい。更に、差動増幅器
１３の後段等にＬＰＦを接続すると、安定したＦＭ変調
器用制御信号が得られる。

【００２０】次に、本発明の磁気記録再生装置の第２実
施例について、図４のブロック構成図を参照し乍ら説明
する。この図において、５は（垂直）同期信号分離回
路、２はシンクチップレベル検出回路、３は電圧調整回
路であり、その他前記第１実施例装置１と同一構成要素
には同一番号を付して、その詳細な説明を省略する。

【００２１】入力端子In1 からの再生ＦＭ映像信号を復
調器１１でＦＭ復調した後、得られた復調ビデオ信号を
シンクチップレベル検出回路２と同期信号分離回路５に
供給する。シンクチップレベル検出回路２では、同期信
号分離回路５にて復調ビデオ信号から分離された同期信
号により、復調ビデオ信号中のシンクチップに相当する
期間を検出し、この期間の復調ビデオ信号のＤＣ値をシ
ンクチップのレベル検出値として、電圧調整回路３に供
給する。

【００２２】この電圧調整回路３では、シンクチップレ
ベル検出回路２からの出力電圧を基に、ＦＭ変調器４に
おけるＦＭ変調周波数を上記再生ＦＭ映像信号のＦＭ搬
送波周波数に合せるべく、電圧特性を調整するための制
御信号を生成して、ＦＭ変調器４に供給している。これ
により、入力端子In2 からの書換え用ビデオ信号は、再
生ＦＭ映像信号のＦＭ搬送波周波数と略同じ周波数で変
調される。

【００２３】なお、上記実施例装置１０においても、再
生ＦＭ映像信号にエンファシスが施されている場合等に
は、復調器１１の後段にディエンファシス回路やＬＰＦ
を設けたり、ＦＭ変調器４の前段にプリエンファシス回
路を設けたりすると良い。また、シンクチップレベル検
出回路２の代りに、ペデスタルレベル検出回路を使用
し、それに伴って電圧調整回路３の特性を合せるよう構
成しても構わない。

【００２４】最後に、本発明の磁気記録再生装置の第３
実施例について、図５のブロック構成図を参照して説明
する。この図において、６はペデスタルレベル検出回
路、７はシンク長検出回路、８はシンク長合せ回路であ
り、その他、前記第２実施例装置１０と同一構成要素に
は同一番号を付して、その詳細な説明を省略する。

【００２５】復調器１１からのＦＭ復調ビデオ信号を、
シンクチップレベル検出回路２，同期信号分離回路５の
他に、ペデスタルレベル検出回路６にも供給する。シン
クチップレベル検出回路２では同期信号分離回路５から
の同期信号により、復調ビデオ信号中のシンクチップに
相当する期間を検出し、この期間の復調ビデオ信号のＤ
Ｃ値を、シンク長検出回路７と電圧調整回路３に供給す
る。

【００２６】ペデスタルレベル検出回路６では、上記同
期信号によりタイミングを捕えてペデスタルレベルに相
当する期間を検出し、この期間の復調ビデオ信号のＤＣ
値を、シンク長検出回路７に供給している。またこのシ
ンク長検出回路７では、かかるペデスタルレベルのＤＣ
値と、上記シンクチップレベル検出回路２より得られる
シンクチップレベルのＤＣ値とを比較して、ＤＣ差分と
してシンク長を検出し、シンク長合せ回路８に供給して
いる。

【００２７】シンク長合せ回路８では、入力端子In2 か
らの書換え用ビデオ信号のシンク長（周波数偏移）を、
シンク長検出回路７の検出値を基に調整した後、ＦＭ変
調器４に供給している。一方、電圧調整回路３は、シン
クチップレベル検出回路２の出力電圧を基に、ＦＭ変調
器４におけるＦＭ搬送波周波数を調整すべく、増幅，減
衰，ＤＣシフト等の回路処理をＦＭ変調器４に施して、
そのＦＭ変調周波数を、再生ＦＭ信号のＦＭ搬送波周波
数に合せるべく制御信号を出力する。

【００２８】なお、かかる第３実施例装置２０において
も、再生映像信号にエンファシスが施されている場合等
には、復調器１１の後段にディエンファシス回路やＬＰ
Ｆを設けたり、ＦＭ変調器４の前段にプリエンファシス
回路を設けたりすると良い。また、本発明装置は各実施
例とも、記録テープへの対策を講じているので、特定の
ＶＴＲや編集装置の再生機に限定されることなく、特有
の効果が得られる。

【００２９】以上の説明においては、本発明の磁気記録
再生装置１，１０，２０はいずれも記録用と再生用に個
別の磁気ヘッドを用いるかの如く表現したが、これに限
らず、図６に示したような録再兼用の磁気ヘッドＨを使
用して、磁気テープＴの書換える部分の少し前の部分か
らテープを再生モードで走行させつつ、書換え開始時点
で図示しない録画ボタンを押すことにより、例えばスイ
ッチング回路１４を動作させて、記録モードに切換える
よう構成しても良い。その場合、書換え停止ボタン（図
示せず）の操作により、スイッチング回路１４が切換わ
って、図６示のようなＳw1，Ｓw2の接続となる。

【００３０】その場合、入力端子In1{従って電圧調整回
路３や差動増幅器１３｝からの信号が供給されなくなる
ので、電圧調整回路３又は差動増幅器１３とＦＭ変調器
４との間にサンプルホールド回路や、データ記憶手段
（必要ならＡ／Ｄ変換器やＤ／Ａ変換器も）を挿入する
と良い。若しくは、電圧調整回路３や差動増幅器１３の
後段にＬＰＦを前記の如く挿入し、且つ図６におけるス
イッチSw1 を書換え時にも閉成しないよう構成すれば、
書換えモードへの変更後にも所望のキャリア周波数で変
調されたＦＭ信号が復調器１１に録再ヘッドＨより供給
され続けるので好都合である。

【００３１】

【発明の効果】本発明の磁気記録再生装置は以上のよう
に構成したので、本発明装置を用いて部分書換えを行な
った場合、次のような優れた特長を有する。 既記録テープから再生されたビデオ信号と書換え用ビ
デオ信号の、ＦＭ搬送波周波数が一致するので、復調時
の再生ビデオ信号のＤＣ成分のずれがなくなる。従っ
て、同期信号分離回路の誤動作を防止できるようにな
り、スキュー，色ず れを防止できる。 書換えた部分の輝度レベルのずれを防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ＦＭ変調における、ビデオ信号の各部分のレベ
ルと、ＦＭ変調搬送波周波数との関係を示す原理図であ
る。

【図２】磁気テープ上の既記録部分と書換え部分とでＦ
Ｍ搬送波周波数が相違する場合に、復調時にビデオ信号
にＤＣ成分のずれが生じることを示す模式図である。

【図３】本発明の磁気記録再生装置の第１実施例の主要
部を示すブロック構成図である。

【図４】本発明装置第２実施例の主要部を示すブロック
構成図である。

【図５】本発明装置第３実施例の主要部を示すブロック
構成図である。

【図６】先願になる磁気記録再生装置の簡略ブロック系
統図である。

【符号の説明】

１，１０，２０…磁気記録再生装置、２…シンクチップ
レベル検出回路、３…電圧調整回路、４…ＦＭ変調器、
５…同期信号分離回路、６…ペデスタルレベル検出回
路、７…シンク長検出回路、８…シンク長合せ回路、１
１…ＦＭ復調器、１２…クランプ回路、１３…差動増幅
器。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】記録済みの磁気記録媒体の所定部分を書換
   えるためのビデオ信号をＦＭ変調するＦＭ変調器を備え
   た磁気記録再生装置において、 磁気記録媒体より再生されたＦＭビデオ信号を復調する
   復調器と、該復調されたビデオ信号のレベルを検出する
   ことにより該ＦＭビデオ信号のＦＭ搬送波周波数を検出
   する検出手段と、該検出されたビデオ信号レベルを基
   に、上記ＦＭ変調器のＦＭ変調周波数を上記再生された
   ＦＭビデオ信号のＦＭ搬送波周波数に合せるための信号
   を生成して該ＦＭ変調器に供給するＦＭ搬送波周波数設
   定手段とを少なくとも備え、上記ＦＭ変調器を変調周波
   数可変としたことを特徴とする磁気記録再生装置。
2. 【請求項２】上記検出手段及びＦＭ搬送波周波数設定手
   段を、上記復調器からの復調ビデオ信号を予め設定され
   た所定の直流電圧値に抑え込むクランプ回路と、該クラ
   ンプ回路と上記復調器の両出力電圧の差分を検出して上
   記ＦＭ変調器に供給する差動増幅器とで構成した、請求
   項１記載の磁気記録再生装置。
3. 【請求項３】上記検出手段及びＦＭ搬送波周波数設定手
   段を、上記復調器で得られた復調ビデオ信号から同期信
   号を分離する同期信号分離回路と、該同期信号により復
   調ビデオ信号中のシンクチップに相当する期間を検出
   し、この期間の復調ビデオ信号の直流値をシンクチップ
   のレベルとして出力するシンクチップレベル検出回路
   と、該シンクチップレベル検出回路からの出力電圧を基
   に、上記ＦＭ変調器におけるＦＭ変調周波数を上記再生
   ＦＭ映像信号のＦＭ搬送波周波数に合せるための制御信
   号を生成して該ＦＭ変調器に供給する電圧調整回路とで
   構成した、請求項１記載の磁気記録再生装置。
4. 【請求項４】上記検出手段及びＦＭ搬送波周波数設定手
   段を、上記同期信号により復調ビデオ信号中のペデスタ
   ルレベルに相当する期間を検出してこの期間の復調ビデ
   オ信号の直流電圧値を出力するペデスタルレベル検出回
   路と、該ペデスタルレベルの直流電圧値と上記シンクチ
   ップレベル検出回路からのシンクチップレベルの直流電
   圧値とを比較して，直流電圧差分としてシンク長を検出
   するシンク長検出回路と、上記書換え用ビデオ信号のシ
   ンク長を該シンク長検出回路の検出値を基に調整した
   後、ＦＭ変調器に供給するシンク長合せ回路とを更に具
   備して構成した、請求項３記載の磁気記録再生装置。