JPH06203854A - 固体電解質型燃料電池 - Google Patents

固体電解質型燃料電池

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Publication number
JPH06203854A
JPH06203854A JP5001533A JP153393A JPH06203854A JP H06203854 A JPH06203854 A JP H06203854A JP 5001533 A JP5001533 A JP 5001533A JP 153393 A JP153393 A JP 153393A JP H06203854 A JPH06203854 A JP H06203854A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
separator
fuel cell
anode
solid electrolyte
nickel
Prior art date
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Pending
Application number
JP5001533A
Other languages
English (en)
Inventor
Shozo Kobayashi
章三 小林
Hiroshi Takagi
洋 鷹木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication of JPH06203854A publication Critical patent/JPH06203854A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 セパレータのアノード極に接する表面が酸化
しない固体電解質型燃料電池を得る。 【構成】 ニッケルとクロムを主成分とする合金からな
る中間セパレータ10と下用セパレータ40において、
それぞれの上面には、燃料ガスをアノード極3に均等に
ゆきわたらせるための溝11,41が一定の間隔で複数
配設されている。さらに、中間セパレータ10と下用セ
パレータ40がアノード極3に接する部分には、イオン
プレーティング法等の手段によりニッケル膜14,42
が形成されている。ニッケル膜14,42は高温下の還
元水蒸気雰囲気中でも酸化しにくく、ニッケル膜14,
42によって被覆された中間セパレータ10及び下用セ
パレータ40の部分は表面導電率が低下しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体電解質型燃料電池
に関する。
【0002】
【従来の技術と課題】従来より、固体電解質型燃料電池
の一種類として、表裏面にアノード極とカソード極を設
けた固体電解質と、セパレータとを交互に積み重ねた構
造を有するものがある。このセパレータには良好な導電
性と通気性が要求される。そして、その材料として、ニ
ッケルとクロムを主成分とした耐熱性合金(マンガンが
添加された合金も含む)が提案されている。
【0003】ところで、セパレータがアノード極に接す
る表面は還元ガス雰囲気にさらされているため、酸化被
膜が形成されにくい。しかしながら、燃料電池の稼動温
度が高い(約1000℃)ため、燃料ガスに含まれてい
る水蒸気によりアノード極のクロムやマンガンが徐々に
酸化される。通常、燃料ガスには40%程度の水蒸気が
含まれる。温度が1000℃の条件下で、クロムの場合
は0.1%、マンガンの場合は0.01%の水蒸気で酸
化される。このため、還元ガス雰囲気中といえども、酸
化が進行してセパレータの導電性が低下し、アノード極
との接触抵抗が増大するという問題があった。
【0004】そこで、本発明の課題は、セパレータのア
ノード極に接する表面が酸化しない固体電解質型燃料電
池を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、本発明に係る固体電解質型燃料電池は、(a)表裏
面にそれぞれアノード極とカソード極を設けた固体電解
質と、セパレータとを交互に積み重ね、(b)少なくと
も前記セパレータの前記アノード極に接する部分にニッ
ケル膜を被覆したこと、を特徴とする。セパレータの材
料としては、耐熱性及び導電性に優れた金属、例えばニ
ッケルとクロムを主成分とする合金(マンガンが添加さ
れた合金も含む)等が用いられる。
【0006】
【作用】以上の構成において、セパレータのアノード極
に接する部分を被覆したニッケル膜は、温度が1000
℃の条件下で99%の水蒸気がなければ酸化しない。こ
のため、固体電解質型燃料電池の稼動中、ニッケル膜に
よって被覆されたセパレータの表面は導電性が低下せ
ず、アノード極との接触抵抗も増大しない。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係る固体電解質型燃料電池の
一実施例を添付図面を参照して説明する。図1及び図2
は、固体電解質型燃料電池の構成を示す図である。固体
電解質1は矩形状をしており、その4隅の部分にはそれ
ぞれ燃料ガス18の流路の一部を構成する燃料ガス供給
孔1a及び排気孔1b、酸化ガス19の流路の一部を構
成する酸化ガス供給孔1c及び排気孔1dを設けてい
る。固体電解質1の材料にはイットリウム安定化酸化ジ
ルコニウム等が用いられる。
【0008】カソード極2及びアノード極3は、それぞ
れ固体電解質1の上面及び下面に印刷等の手段にて形成
されている。アノード極3の材料にはニッケルと酸化ジ
ルコニウムを主成分とするサーメット等が用いられ、カ
ソード極2の材料には(La,Sr)MnO3等のペロ
ブスカイト型酸化物等が用いられる。中間用セパレータ
10は、カソード極2及びアノード極3を上下面に設け
た固体電解質1と交互に積み重ねられている。中間用セ
パレータ10は、燃料ガス18をアノード極3に均等に
ゆきわたらせるための溝11を、上面に一定の間隔で複
数配設している。中間用セパレータ10の下面には、酸
化ガス19をカソード極2に均等にゆきわたらせるため
の溝12を一定の間隔で複数配設し、上部外周には鍔部
13を有している(図2参照)。溝11の方向と溝12
の方向は直交している。さらに、中間用セパレータ10
の4隅の部分にはそれぞれ燃料ガス供給孔10a及び排
気孔10b、酸化ガス供給孔10c及び排気孔10dを
設けている。この中間用セパレータ10のアノード極3
に接する部分には、膜厚が5μm程度のニッケル膜14
がイオンプレーティング法によって形成されている(図
2参照)。このニッケル膜14は還元水蒸気雰囲気中に
おいて安定しており、かつ導電性にも優れている。同様
にして、中間用セパレータ10のカソード極2に接する
部分には、膜厚が5μm程度のLaCrO3,LaMn
3,LaCoO3等のペロブスカイト型酸化物膜15が
形成されている(図2参照)。この酸化物膜15は高温
酸化性雰囲気中において安定しており、かつ導電性にも
優れている。
【0009】固体電解質1と中間用セパレータ10を交
互に積層したものに、上用セパレータ30及び下用セパ
レータ40が配設されている。上用セパレータ30の下
面には、酸化ガス19をカソード極2に均等にゆきわた
らせるための溝31を一定の間隔で複数配設し、上部外
周には鍔部33を有している(図2参照)。さらに、上
用セパレータ30の対角の2隅の部分にはそれぞれ燃料
ガス供給孔30a及び排気孔30bを設けている。上用
セパレータ30のカソード極2に接する部分には、膜厚
が5μm程度のペロブスカイト型酸化物膜35が形成さ
れている(図2参照)。
【0010】下用セパレータ40の上面には、燃料ガス
18をアノード極3に均等にゆきわたらせるための溝4
1を一定の間隔で複数配設している。さらに、下用セパ
レータ40の対角の2隅の部分にはそれぞれ酸化ガス供
給孔40a及び排気孔40bを設けている。下用セパレ
ータ40のアノード極3に接する部分には、膜厚が5μ
m程度のニッケル膜42が形成されている。これらの中
間用セパレータ10、上用セパレータ30、下用セパレ
ータ40の材料には、高温耐酸化性に優れたニッケルと
クロムを主成分とする合金が用いられる。本実施例では
ニッケルが74重量%、クロムが15重量%、鉄が8重
量%のインコネル600(商品名)を使用した。
【0011】図2に示すように、中間用セパレータ10
のそれぞれの鍔部13及び下用セパレータ40に枠体5
0が接合されている。枠体50によって形成した溜部に
は、パイレックスガラスのような非導電性高粘度融体5
1が充填されている。この非導電性高粘度融体51は燃
料ガス18や酸化ガス19を外気から遮断する。以上の
各構成品1,10,30,40,50は一体的に接合さ
れ、燃料電池をなしている。
【0012】次に、以上の構成からなる燃料電池に用い
られている中間用セパレータ10と下用セパレータ40
を評価した。すなわち、中間用セパレータ10と下用セ
パレータ40を1000℃の過湿水素ガス(水蒸気が1
0%含まれている)雰囲気中に500時間放置した後、
表面導電率を測定した。その結果、表面導電率の低下は
殆んどなかった。一方、比較のために、ニッケル膜を設
けなかった中間用セパレータと下用セパレータについて
も同様の処理をした後、表面導電率を測定したところ、
表面導電率が10-3s/cm2にまで低下していた。
【0013】さらに、この燃料電池の発電特性を評価し
た。燃料電池を1000℃の温度に保持しながら、燃料
ガス18を上用セパレータ30に設けた燃料ガス供給孔
30から燃料電池内に送り込み、酸化ガス19を下用セ
パレータ40に設けた酸化ガス供給孔40aから燃料電
池内に送り込んだ。燃料ガス18と酸化ガス19はそれ
ぞれ各セパレータ10,30,40に設けた溝11,1
2,31,41に沿って均等にアノード極3とカソード
極2に供給され、固体電解質1を介して電極反応を起こ
させる。反応後の燃料ガス18は上用セパレータ30に
設けた燃料ガス排気孔30bから燃料電池外に排出され
る。同様に、反応後の酸化ガス19も下用セパレータ4
0に設けた酸化ガス排気孔40bから燃料電池外に排出
される。そして、電流計にて観察しながら単位電極面積
当たり300mA/cm2の電流が流れる状態での発生
電圧を電圧計で測定した。この発生電圧の値が大きいほ
ど電池としての性能が優れていることになる。燃料ガス
18には過湿水素ガス、酸化ガス19には空気を用い
た。燃料電池を500時間稼動した後も、固体電解質1
個当たりの発生電圧は0.71Vであり、稼動開始時に
発生していた電圧と殆ど変わらなかった。一方、比較の
ために、ニッケル膜を設けなかった中間用セパレータ及
び下用セパレータを用いて同様の燃料電池を製作して評
価したところ、300時間稼動した頃から発生電圧の低
下が確認された。
【0014】なお、本発明に係る固体電解質型燃料電池
は前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲
内で種々に変形することができる。前記実施例では、セ
パレータのアノード極に接する部分にのみニッケル膜を
設けたが、アノード極側の全面に、すなわち、溝部分に
もニッケル膜を設けてもよい。
【0015】また、セパレータの表面に形成されるニッ
ケル膜や酸化物膜の形成方法としては、スパッタリング
法、溶射法、化学気相成長法(CVD法)、めっき法及
びペースト焼き付け法であってもよい。
【0016】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、セパレータのアノード極に接する部分をニッケ
ル膜にて被覆したので、ニッケル膜が有する還元水蒸気
雰囲気中において安定し、かつ導電性に優れた特性によ
り、セパレータのアノード極に接触する部分が燃料ガス
中に含まれる水蒸気による酸化から保護される。この結
果、長期にわたってセパレータのアノード極に接する表
面が酸化しない固体電解質型燃料電池が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固体電解質型燃料電池の一実施例
を示す組立て斜視図。
【図2】図1のII−II断面図。
【符号の説明】
1…固体電解質 2…カソード極 3…アノード極 10…中間用セパレータ 14…ニッケル膜 40…下用セパレータ 42…ニッケル膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表裏面にそれぞれアノード極とカソード
    極を設けた固体電解質と、セパレータとを交互に積み重
    ね、 少なくとも前記セパレータの前記アノード極に接する部
    分にニッケル膜を被覆したこと、 を特徴とする固体電解質型燃料電池。
JP5001533A 1993-01-08 1993-01-08 固体電解質型燃料電池 Pending JPH06203854A (ja)

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JP5001533A JPH06203854A (ja) 1993-01-08 1993-01-08 固体電解質型燃料電池

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JP5001533A JPH06203854A (ja) 1993-01-08 1993-01-08 固体電解質型燃料電池

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JP5001533A Pending JPH06203854A (ja) 1993-01-08 1993-01-08 固体電解質型燃料電池

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