JPH06203841A - 高分子固体電解質および電気化学素子 - Google Patents

高分子固体電解質および電気化学素子

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JPH06203841A
JPH06203841A JP5016719A JP1671993A JPH06203841A JP H06203841 A JPH06203841 A JP H06203841A JP 5016719 A JP5016719 A JP 5016719A JP 1671993 A JP1671993 A JP 1671993A JP H06203841 A JPH06203841 A JP H06203841A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長寿命の高分子固体電解質および電気化学素
子を得る。 【構成】 電解液(A)、(メタ)アクリレート(B)
およびパーオキシジカーボネート(C)からなり、
(A)100重量部に対し、(B)が5〜40重量部、
(C)が0.005〜5重量部である電解液組成物を加
熱硬化せしめて得た高分子固体電解質およびそれを用い
た電気化学素子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高分子固体電解質および
電気化学素子に関する。更に、詳細にはLi電池に用い
る高分子固体電解質および電気化学素子に関する。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】従来、高分子固体電解
質として重合性モノマー及び光重合開始剤を含有する電
解液を活性光線で硬化させ、高分子固体電解質としたも
のが知られている(特開昭63−94501号公報
等)。この方法はフィルム状の高分子固体電解質の製法
には好適であるが、活性光線を透過しない、例えば容器
中の高分子固体電解質形成性原料を硬化させることは不
可能である。一方、加熱による高分子固体電解質化の例
として、1官能および/または2官能のアクリレートを
用いる方法が知られている(特開平2−298504号
公報、特開平2−29850号公報等)。しかしなが
ら、通常の熱重合開始剤を使用した場合、この高分子固
体電解質を用いた電気化学素子は作動時に内部から気体
が発生し、寿命が短いという問題点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記問題点を
解決し、加熱重合によりイオン伝導度が高く、電気化学
特性に優れた高分子固体電解質およびそれを用いた電気
化学素子を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記事情に
鑑み、高分子固体電解質およびそれを用いた電気化学素
子について鋭意検討を重ねた結果、特定の熱重合開始剤
を使用した高分子固体電解質からなる電気化学素子は作
動時に内部からの気体発生がないことを見いだし、本発
明に至った。即ち、本発明は電解液(A)、(メタ)ア
クリレート(B)およびパーオキシジカーボネート
(C)からなり、(A)100重量部に対し、(B)が
5〜40重量部、(C)が0.005〜5重量部である
電解液組成物を加熱硬化せしめてなる高分子固体電解
質、およびそれを用いた電気化学素子である。
【0005】本発明において電解液(A)としては非水
溶媒に電解質塩を溶解したものが挙げられる。非水溶媒
としてはアミド溶媒(N−メチルホルムアミド、N−エ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジエチルホルムアミド、N−メチルアセトアミ
ド、N−エチルアセトアミド、N−メチルピロジリノン
等)、ラクトン溶媒(γ−ブチロラクトン、γ−バレロ
ラクトン、δ−バレロラクトン、3−メチル−1,3−
オキサゾリジン−2−オン等)、カーボネート溶媒(エ
チレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレ
ンカーボネート等)、アルコール溶媒(エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、グリセリン、メチルセロ
ソルブ、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオ
ール、1,4−ブタンジオール、ジグリセリン、ポリオ
キシアルキレンポリオール、シクロヘキサンジオール、
キシリレングリコール等)、エーテル溶媒(メチラー
ル、1,2−ジメトキシエタン、1−エトキシ−2−メ
トキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、アルコキシ
ポリアルキレンエーテル等)、ニトリル溶媒(アセトニ
トリル、3−メトキシプロピオニトリル等)、燐酸類お
よび燐酸エステル溶媒(正燐酸,メタ燐酸,ピロ燐酸,
ポリ燐酸,亜燐酸、トリメチルホスフェート等)、フラ
ン溶媒(2, 5−ジメトキシテトラヒドロフラン等)、
2−イミダゾリジノン類(1, 3−ジメチル−2−イミ
ダゾリジノン等)、ピロリドン類、スルフォラン溶媒
(テトラメチレンスルフォン等)の単独あるいは混合溶
媒が使用できる。これらのうち好ましいものはアミド溶
媒、ラクトン溶媒、カーボネート溶媒、アルコール溶
媒、エーテル溶媒、ニトリル溶媒およびスルフォラン溶
媒である。電気化学素子がLi電池の場合には、ラクト
ン溶媒、カーボネート溶媒およびエーテル溶媒が好まし
い。
【0006】本発明において、電解質塩としては通常の
電気化学素子に用いるものであれば、特に制限はない
が、例えばLiClO4、LiBF4、LiASF6、Li
PF6、LiSbF6、LiCF3SO3、LiCF3CO
O、NaClO4、NaBF4、NaSCN、KBF4
Mg(ClO42、Mg(BF42、(C494NB
4、(C254NBF4、(C494NClO4等の
1種以上が挙げられる。添加量は溶媒1リットルに対し
通常0.5モル〜7モル、好ましくは1モル〜5モルで
ある。この範囲外ではイオン伝導度が低下する。
【0007】(メタ)アクリレート(B)としては単官
能(メタ)アクリレート(B−1)、多官能(メタ)ア
クリレート(B−2)が挙げられる。
【0008】単官能(メタ)アクリレート(B−1)と
してはアルキル(メタ)アクリレート[メチル(メタ)
アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、トリフル
オロエチル(メタ)アクリレート等]、複素環式(メ
タ)アクリレート[テトラヒドロフルフリル(メタ)ア
クリレート等]、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレ
ート[ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリレート等]、ヒドロキシポ
リオキシアルキレン(オキシアルキレン基の炭素数は好
ましくは1〜4)(メタ)アクリレート[ヒドロキシポ
リオキシエチレン(メタ)アクリレート、ヒドロキシポ
リオキシプロピレン(メタ)アクリレート等]およびア
ルコキシ(アルコキシ基の炭素数は好ましくは1〜4)
(メタ)アクリレート[メトキシエチル(メタ)アクリ
レート、エトキシエチル(メタ)アクリレート、フェノ
キシエチル(メタ)アクリレート等]があげられる。単
官能(メタ)アクリレートのうち好ましいものはアクリ
レートで、更に好ましくはアルコキシ(アルコキシ基の
炭素数は好ましくは1〜4)アクリレートおよび複素環
式アクリレートである。
【0009】多官能(メタ)アクリレート(B−2)と
しては、例えばUV、EB硬化技術((株)総合技術セ
ンター発行)142頁〜152頁記載の光重合性モノマ
ーおよび光重合性プレポリマーが挙げられる。このうち
2官能以上の光重合性モノマー、光重合性プレポリマー
{(ポリオキシ)エチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ネオペチルグリコールジ(メタ)アクリレー
ト、1,6ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペ
ンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペ
ンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等)}
が好ましい。
【0010】(メタ)アクリレート中に2官能以上の多
官能(メタ)アクリレートを通常30重量%以下、更に
好ましくは1〜25重量%含有することが好ましい。こ
の範囲外ではイオン伝導度が高く、力学強度に優れた高
分子固体電解質を得ることができない。
【0011】本発明において、熱重合開始剤としてパー
オキシジカーボネート(C)を用いる。このパーオキシ
ジカーボネート(C)を使用した高分子固体電解質から
なる電気化学素子は作動時に内部からの気体発生がない
という特徴を有する。パーオキシジカーボネート(C)
としては、例えばジ−イソプロピルパーオキシジカーボ
ネート、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネ
ート、ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネート、ビ
ス−(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカ
ーボネート、ジ−アルキルパーオキシジカーボネート、
ジ−2−エトキシエチルパーオキシジカーボネート、ジ
−メトキシイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ
(3−メチル−3−メトキシブチル)パーオキシジカー
ボネート、ジ−アリルパーオキシジカーボネート、およ
びこれらの混合物等が挙げられる。
【0012】本発明の電解液組成物の成分の配合比につ
いて記載する。電解液(A)100重量部に対し(メ
タ)アクリレート(B)は通常、5〜40部であり、好
ましくは5〜20重量部である。電解液(A)100重
量部に対しパーオキシジカーボネート(C)は、通常
0.005〜5重量部、好ましくは0.01〜1重量%
である。これらの範囲外では力学的強度が優れ、かつイ
オン伝導度が高い高分子固体電解質が得られない。本発
明の高分子固体電解質は電解液組成物を加熱することに
より得られる。
【0013】電気化学素子はこの高分子固体電解質と電
気化学素子を構成する部材を組み合わせることにより得
られる。本発明における電気化学素子としてはコンデン
サ、電池、キャパシター、エレクトロクロミック素子、
電気化学ダイオード(ソイオンダイオード)、電気化学
FET、センサー等を例示することができる。
【0014】本発明の電気化学素子が電池の場合は、基
本的には正極活物質からなる正極、負極活物質からなる
負極および隔膜の電池要素および固体電解質より構成さ
れる。本発明の固体電解質そのものに隔膜としての機能
を兼用させることも可能であるが極間の電界を均一にす
るために隔膜と複合化することが好ましく、特に二次電
池においてはこのような配慮が必要である。
【0015】本発明の電気化学素子が電池の場合の正極
活物質としては遷移金属カルコゲナイド化合物、導電性
高分子、炭素体及びこれらの複合体を挙げることができ
る。遷移金属カルコゲナイド化合物の具体例としてはV
25、TiO2、Cr38、MnO2、MnO3、Co
2、NiO2等の酸化物、TiS2、FeS等の硫化
物、LiとMn、Ni、Coとの複合酸化物、例えばL
xMn24、LixCoO 2、LixNiO2等が挙げら
れる。導電性高分子としてはポリアニリン、ポリピロー
ル、ポリチオフェン、ポリアセチレン、ポリアズレン、
ポリジフェニルベンジジン、ポリビニルカルバゾール等
の他、ポリ−3−アルキルチオフェン等の誘導体が挙げ
られる。
【0016】負極活物質としてはLi、Na、K、A
g、Cu、Zn等の金属、LiとAl、Mg、Pb、S
i、Ga、In等との合金、ポリアセチレン、ポリチオ
フェン、ポリパラフェニレン、ポリピリジン、ポリアセ
ン等の導電性高分子、天然高分子あるいは合成高分子を
無酸素下で焼成することにより得られる無定形炭素、グ
ラファイト等のアルカリ金属を吸蔵することのできる炭
素体が挙げられる。この中でもLi、Li合金および炭
素体が本高分子固体電解質との組合せにおいて好まし
い。
【0017】正極活物質に導電性高分子を使用した場
合、電解液中の電解質はドーピング量以上に高濃度に溶
解せしめる必要があり、2モル/リットル以上の高濃度
であることが好ましい。2モル/リットル未満では高分
子固体電解質の機械的強度が充分でなく、電解液の漏出
も生じやすい。
【0018】本発明の高分子固体電解質と電極活物質と
の複合においては光重合を用いる場合に比べ、高分子固
体電解質の重合に伴う歪を最小限にすることが可能であ
り、歪から生じる不均質構造および集電体の剥離により
集電効率の低下を抑えることができる。またLi負極に
対しても架橋が均一に進みその結果、Liを均一に被覆
することができデンドライドの防止に有用である。
【0019】隔膜としてはイオン移動に対して低抵抗で
あり、かつ、溶液保持性に優れたものが用いられる。例
えば、ガラス繊維フィルター;ポリエステル、テフロ
ン、ポリフロン、ポリプロピレン等の高分子ポアフィル
ター;不織布あるいはガラス繊維と高分子からなる不織
布等を用いることができる。中でも0.1〜0.01μ
mのミクロポア径を有するポリプロピレン製不織布と固
体電解質との複合化は性能面において有用である。
【0020】
【実施例】以下、実施例により更に本発明を説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0021】固体電解質原料1 プロピレンカーボネート及び1,2-ジメトキシエタンを
各々重量比6:4の割合で混合した溶媒に3モル/リッ
トルの割合でLiBF4を溶解せしめて得た電解液を1
00重量部、テトラヒドロフルフリルアクリレートとト
リメチロールプロパントリアクリレートとジ−イソプロ
ピルパーオキシジカーボネートとを7/3/0.04の
重量比で混合したものを20重量部、混合したもの。 固体電解質原料2 プロピレンカーボネート及び1,2-ジメトキシエタンを
各々重量比6:4の割合で混合した溶媒に1モル/リッ
トルの割合でLiBF4を溶解せしめて得た電解液を1
00重量部、テトラヒドロフルフリルアクリレートとネ
オペンチルグリコールジアクリレートとビス−(4−t
−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネートと
を7/3/0.04の重量比で混合したものを20重量
部、混合したもの。
【0022】実施例1 固体電解質原料1を80℃で1時間、加熱して高分子固
体電解質を得た。イオン伝導度は2×10-3S/cm
(25℃)であった。
【0023】実施例2 固体電解質原料2を80℃で1時間、加熱して高分子固
体電解質を得た。イオン伝導度は2×10-3S/cm
(25℃)であった。
【0024】実施例3 過硫酸アンモニウムと塩酸からA.G.MacDiamid et
al.,Conducting Polymers.,105(1987)に示
された方法によりポリアニリンを合成し、還元処理を十
分に行った。このポリアニリン白色粉末75部、アセチ
レンブラック(電化ブラック:電気化学製)25部を混
練して直径14.5mm,厚さ0.6mmの円盤状合剤
に加圧成型し正極とした。この合剤に固体電解質原料1
を充分しみこませ、ガラス基板に挟んで80℃で1時
間、加熱して含浸した該原料を固化せしめた。つぎに隔
膜(ジュラガード2502:ポリサイエンス製)を同様
にして該原料を充分しみこませガラス基板に挟んで固体
電解質原料1を含浸し、該原料を固化せしめた。負極に
は厚さ0.1mmのリチウムを使用しCR2016タイ
プのコイン型電池を作製した。電池性能を表1に記載す
る。
【0025】実施例4 β層を有する電解二酸化マンガン(EMD)とアセチレ
ンブラック(電化ブラック:電気化学製)およびPTF
Eディスパージョン(PJ−30:三井フロロケミカル
製)を7.5:2.0:0.5の重量比で混練し直径1
4.5mm、厚さ0.6mmの合剤を加圧成型した。合
剤を充分に加熱乾燥してこれに固体電解質原料2を含浸
させてガラス基板に挟み80℃で1時間加熱し、該原料
を固化せしめた。実施例3の隔膜および負極を用いてC
R2016タイプのコイン型電池を作製した。電池性能
を表1に記載する。
【0026】実施例5 0.5モル/リットルのアニリン、1.5モル/リット
ルのHBF4水溶液中でSUS304パンチングメタル
上に3mA/cm2の定電流で電解重合しポリアニリン
を作成した。通電電荷量は12C/cm2とした。還元
処理を充分行った後、真空乾燥を行いポリアニリン正極
を作成した。ポリアニリン正極に固体電解質原料2を含
浸させてガラス基板に挟み80℃で1時間加熱し、該原
料を固化せしめた。次に実施例3の隔膜に固体電解質原
料2を充分、含浸させてガラス基板に挟み80℃で1時
間加熱し、該原料を固化せしめた。負極に厚さ0.1m
mのLiを使用して55mm×90mm×0.5mmの
ペーパー二次電池を作成した。なお外装材にはアルミと
変性ポリプロピレンのラミネートフィルムを用いた。電
池性能を表1に記載する。
【0027】比較例1 固体電解質原料2のビス−(4−t−ブチルシクロヘキ
シル)パーオキシジカーボネートの代わりにジ−t−ブ
チルパーオキサイドを使用した以外は実施例3と同様に
して得た高分子固体電解質を使用してLi二次電池を作
成した。電池性能を表1に記載する。
【0028】比較例2 固体電解質原料2のビス−(4−t−ブチルシクロヘキ
シル)パーオキシジカーボネートの代わりにジ−t−ブ
チルパーオキサイドを使用した以外は実施例5と同様に
してペーパー二次電池を作成した。
【0029】電池性能試験 実施例3、4、5、比較例1、2で作製した電池を0.
5mAの定電流で充放電を行い電池性能を評価した。結
果を表1に示す。
【0030】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 開放電圧 放電容量 カ゛ス発生 電池の外観 (V) (mAh) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例3 3.7 5.4 なし 異常なし 実施例4 3.1 16.0 なし 異常なし 実施例5 3.7 14.7 なし 異常なし 比較例1 3.7 1.2 あり 変形 比較例2 3.7 3.8 あり 変形 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0031】
【発明の効果】本発明の高分子固体電解質および電気化
学素子は、その高分子固体電解質のイオン伝導度が高
く、また形状保持性もあるため電気化学素子の集積化、
積層化、に効果を発揮するのでコンデンサ、電池、キャ
パシター、エレクトロクロミック素子、センサー、電気
化学FET、電気化学ダイオードなどの軽量化、小型化
に効果を発揮する。さらに、従来の活性光線による重合
では不可能であった、容器中の高分子固体電解質形成性
材料を加熱により容易に重合することができるので、電
気化学素子の製造工程が簡略化できるという効果を有す
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐村 徹也 京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋 化成工業株式会社内 (72)発明者 秋山 一 京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋 化成工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解液(A)、(メタ)アクリレート
    (B)およびパーオキシジカーボネート(C)からな
    り、(A)100重量部に対し、(B)が5〜40重量
    部、(C)が0.005〜5重量部である電解液組成物
    を加熱硬化せしめてなる高分子固体電解質。
  2. 【請求項2】 (B)が、(B)中に2官能以上の多官
    能(メタ)アクリレートを30重量%以下含有する(メ
    タ)アクリレートである請求項1に記載の高分子固体電
    解質。
  3. 【請求項3】 請求項1〜2の何れかに記載の高分子固
    体電解質を用いた電気化学素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001516492A (ja) * 1996-05-24 2001-09-25 エス・アール・アイ・インターナシヨナル 電池用不燃性/自消性電解質
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