JPH06203734A - 引き出し型低電圧遮断器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形ケースを有する引き出し型低電圧遮断器
を提供する。 【構成】 前記遮断器は固定カム２９を含むプレトリッ
ピング装置を備え、このプレトリッピング装置は、遮断
器の引き込みおよび引き出しに際して、ロッカー３１お
よび伝動レバー３０と協働する。前記固定カム２９のプ
ロフィルは、引き込み行程または引き出し行程の一部に
おいて前記伝動レバーを作動して遮断器を引外すように
設計され、また前記伝動レバー３０は遮断器の引き込み
位置および引き出し位置において不作動位置にあり、こ
の位置において遮断器は正規に開閉される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、固定引き込み接点を備
えた固定部分、特に接続ベースまたはフレームと、前記
固定部分の引き込み位置と引き出し位置との間において
可動でありまた引き込み位置において前記固定引き込み
接点と協働する可動引き込み接点を有する可動部分とを
含み、前記可動部分は、前記成形ケースと、その中に収
容された遮断接点と、前記遮断接点の開閉機構と、故障
の生じた時に前記遮断接点の開放を生じる引外し装置と
を含むように成された引き出し型低電圧回路遮断器に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】ベースまたはフレーム上に搭載された引
き出し型遮断器は、作動中の部材にアクセスすることな
くまた電気施設の稼働中に迅速に引き出しまたは交換す
ることができる。安全の理由から、負荷を受けた遮断器
を引き出すことは禁止されており、引き出し操作に際し
て遮断器の自動的引外しを生じる安全手段がすでに提案
されている。このような安全装置は、例えば成形ケース
の後方パネルから突出するピンを備え、このピンは、突
出位置に入るやいなや、遮断器の引外しバーと協働して
遮断器の閉鎖を防止し開放させる。遮断器がベースまた
はフレーム上に装着されると、ピンが押されて引外しバ
ーを解除し回路遮断器を閉鎖させる。この組立体は、遮
断器の引き出し前にこの遮断器の引外しを生じ、遮断器
が再び引き込まれるまで遮断器の再閉鎖を防止する。こ
のようにして不正確な動作が防止され、遮断器の引き込
みと引き出しは完全に安全に実施される。先行技術の装
置の欠点は、引き出された回路遮断器についてテストを
実施できないことである。引き出された遮断器を閉鎖す
るためには、実際にピンを押し込んで押し込まれた状態
にロックする必要があるが、このピンをロックされた遮
断器が引き込まれて接点が閉鎖される危険性がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、プレ
トリッピング装置を備え、不正確な動作を防止し、引き
出された状態の装置についてテストを実施することので
きる引き出し型遮断器を提供するにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明による遮断器は、
前記固定部分が遮断器のプレトリッピングを命令する固
定カムを担持し、前記可動部分が伝動レバーを担持し、
この伝動レバーは一方において引外し装置と協働し他方
において前記固定カムと協働し、引き込み位置におい
て、前記伝動レバーは不作動位置にあって、遮断接点の
開閉を可能とし、引き込み位置から引き出し位置への可
動部分の運動に際して、固定引き込み接点と可動引き込
み接点との分離前に、前記固定カムが前記伝動レバーと
協働して前記引外し装置を作動して遮断接点の開放をも
たらしまたは確認し、また引き出し位置において、前記
伝動レバーは再び不作動位置にあって、遮断接点の開閉
を可能とすることを特徴とする。

【０００５】

【作用】カムは、引き込み行程と引き出し行程におい
て、それぞれ引き込み接点の閉鎖前および引き込み接点
の開放前に伝動レバーを作動して、遮断器の閉鎖状態で
の引き込みまたは引き出しを防止する。引き込み位置と
引き出し位置のいずれにおいても、伝動レバーは不作動
位置にあって、遮断器は原則として開閉できる。しか
し、遮断器が引き込み位置と引き出し位置との中間にあ
るかぎり、閉鎖した遮断器は開放されまたはこの遮断器
の閉鎖が防止されるので、遮断器の開閉が防止される。

【０００６】伝動レバーは成形ケースの後方パネル中の
オリフィスを通して延在し、また遮断器の引き込み方向
または引き出し方向に延在する通路の中に滑動自在に取
付けられる。成形ケースの後方パネルから突出した伝動
レバーの末端はロッカーの一方のアーム上に接合され、
ロッカーの他方のアームはカムホロワ、特にローラを担
持し、このローラは遮断器の引き込み行程および引き出
し行程に際して前記固定カムと協働し、この組立体は、
前記固定カムによって、前記成形ケースの後方パネルに
対して実質的に平行な運動を伝動レバーの引き込み方向
または引き出し方向の垂直運動に変換するように構成さ
れている。引き込み接点は、好ましくは成形ケースの後
方パネルから突出したスタッド形接点と協働するチュー
リップフィンガー接点とする。前記スタッド形接点と協
働するように前記固定チューリップフィンガー接点から
延在する絶縁スリーブによって、引き込み行程および引
き出し行程に際して遮断器を案内する。前記の伝動レバ
ーはその他の機能を実施するために、特に２つの遮断器
間のインタロック機能を実施するために使用され、この
場合、伝動レバーは、２つの遮断器の同時閉鎖を防止す
るインタロック装置によって作動される。

【０００７】

【実施例】図１乃至図４において、引き出し型遮断器は
ベースまたはフレーム形の固定部分１０と、遮断器その
もの、すなわち成形されたケースを有する遮断器を成す
可動部分１１とによって形成され、前記ケースのベース
のみを図示する。標準型の遮断器１１は、相異なる極の
可動接点５２を支持するバー５３を含み、前記バー５３
に対して、遮断器の開閉機構１５のトグル１４に連結さ
れたクランク１３が組合わされている。傾動ハンドル１
６がバネ１７を介して遮断器の手動開閉を制御し、この
バネ１７は一方においてはトグル１４のスピンドル１８
に掛止され、他方においてはハンドル１６に掛止されて
いる。トグル１４の他端はフック１９に接合され、フッ
ク１９の一端は固定スピンドル２０に接合され、フック
１９の他端はラッチ２１と協働する。ロック位置におい
て、フック１９は逆時計方向枢転によってロック解除方
向にラッチ２１のロック面に対して力を加え、ラッチ２
１は傾動キャッチ２２によってロック位置に保持され
る。さらに遮断器１１は引外し装置（図示されず）を含
み、この引外し装置は事故に際してキャッチ２２に作用
してラッチ２１の解除とフック１９のロック解除によっ
て遮断器の自動開放を生じる。図１は遮断器の閉鎖位置
における開閉機構１５を示し、遮断器の開放は手動的に
ハンドルの逆時計方向傾動により、または引外し装置に
よる自動引外しによって命令される。

【０００８】引外しの生じる時、ハンドル１６は中間位
置まで移動し、ハンドル１６を開放位置まで傾動させる
ことにより開閉機構１５のリセットが実施される。この
ハンドルの傾動に際して、ハンドルに連結されたローラ
２３がフック１９に係合して、これをラッチ２１によっ
てロックされる位置まで戻す。このリセット位置は開放
位置に対応し、ハンドル１６の安定位置であって、キャ
ッチ２２が引外し装置によってロック解除されてもハン
ドル１６はこの位置にとどまる。

【０００９】この型の遮断器は特願平５−１３，６６５
号に詳細に記載されているので、詳細についてはこの特
許出願を参照されたい。

【００１０】成形ケース１２の後方パネル２５から突出
した引き込みスタッド２４が遮断器のそれぞれの極の入
力および出力コネクタ５５、５６に対して接続されてい
る。遮断器１１がベース１０上に引き込まれる時に、各
円筒形スタッド２４がチューリップフィンガ２６から成
る固定引き込み接点に係合するにいたる。ベース１０は
凹部２７を有する絶縁プレートによって形成され、これ
らの凹部２７は、成形ケース１２の後方パネル２５に対
向してチューリップフィンガ接点２６を収容している。
チューリップフィンガ接点２６から後方パネル２５の方
向に絶縁案内スリーブ２８が延長され、これらのスリー
ブ２８はスタッド２４と協働して、引き込み行程および
引き出し行程に際して遮断器１１を案内する。

【００１１】遮断器１１は一方においては、ベース１０
によって支持された固定カム２９と、他方においては後
方パネル２５に接合された支持ブラケット３２から成る
可動部分に接合されけたシステムとによって構成される
プレトリッピングシステムを備える。前記のブラケット
３２はロッカー３１に当接し、このロッカー３１の一方
のアーム３３は伝動レバー３０に接合されている。ロッ
カー３１は、ブラケット３２に接合されたスピンドル３
４上に接合され、またこのロッカー３１の他方のアーム
３５はピン３６を担持し、このピン３６は固定カム２９
と協働することができる。伝動レバー３０は後方パネル
２５の孔３７と、ケース１２の内部の通路３８とを通
り、キャッチ２２を作動させる面３９に終わっている。
前記の固定カム２９、ロッカー３１および伝動レバー３
０は後方パネル２５に対して垂直な遮断器１１の引き込
み方向および引き出し方向に平行な面の中に延在する。
ロッカー３１のピン３６を担持するアーム３５はこの後
方パネル２５に垂直な方向に延在するが、伝動レバー３
０に接合された他方のアーム３３はこの方向に垂直に延
在する。固定カム２９のプロフィル４０はピン３６と協
働する台形部分を備えて、遮断器１１の引き込み運動に
際してピン３６を図１において左側に移動させ、次にこ
のピンを引き込み行程が終了して解除するまで片寄り位
置に保持する。ピン３６のこのような左方片寄り運動は
ロッカー３１の時計方向傾動と、伝動レバー３０の図１
に示す上方滑動とを生じ、このレバーの面３９がキャッ
チ２２に係合してラッチ２１を解除する。ピン３６の解
除はロッカー３１の逆方向傾動と伝動レバー３０の下向
き滑動を生じて、ラッチ２１を再び係合させる。

【００１２】この装置は下記のように作動する。遮断器
が図１に図示のように閉鎖位置にあって引き出されてい
る時、ベース１０上への遮断器１１の引き込み運動はス
タッド２４をスリーブ２８の中に挿入することによって
開始される。この位置において、ピン３６はまだ固定カ
ム２９と係合しておらず、ラッチ２１がフック１９を保
持している。引き込み運動を継続すると遮断器１１は図
２に図示の位置に入り、この位置においてスタッド２４
はまだチューリップフィンガ２６から離間され、固定カ
ム２９がピン３６を図において左側に移動させて、伝動
レバー３０の上方滑動を生じ、これによりキャッチ２２
を傾動させている。このようにラッチ２１が解除される
とフック１９を傾動させ、遮断器を引き外し、その接点
が開く。遮断器が開かれると、この遮断器はリスクなし
で引き込まれ、引き込み行程の末端においてピン３６が
台形部分４０を乗り越えて、再び固定カム２９から解除
されてその運動の初位置まで右側に戻る。この引き込み
位置において伝動レバー３０は不作動であり、遮断器は
ハンドル１６の動作によって開閉することができる。図
３は閉鎖位置における引き込まれた遮断器を示す。引き
出しは逆操作で実施され、第１段階においてピン３６が
カム２９に係合し、図４において左側に移動させられて
伝動レバー３０を作動し、キャッチ２２とラッチ２１の
解除によって遮断器１１の引外しを生じる。引外しは、
後で生じる引き込み接点２４、２６の分離以前に生じ、
遮断器は無負荷となる。引き出し行程の末端において、
引き出し位置において、ピン３６は固定カム２９を離
れ、初位置に戻ってキャッチ２２とラッチ２１を解除
し、遮断器のテストを実施するための正規の操作、特に
その開閉を可能とする。

【００１３】支持体３２にロッカー３１と連動レバー３
０を結合するだけで、プレトリッピング装置を標準型遮
断器に取り付けできることが容易に理解されよう。この
プレトリッピングシステムは特に簡単であって、誤動作
を防止するものである。

【００１４】図５乃至図９はインタロック装置を示し、
図１乃至図４の遮断器と類似または同様の部品を示すた
めに同一数字を使用し、参照符号を付けた。第１遮断器
１１’と第２遮断器１１の形成ケース１２、１２’のみ
を図７に示し、これらの成形ケースは取り付けプレート
４１に対して適当手段で並列するように固着される。各
遮断器は前記の遮断器と同様にプレトリッピング装置を
備え、ロッカー３１および伝動レバー３０を備えた支持
体３２を含む。取り付けプレート４１上の遮断器１１、
１１’の固定位置において、後方パネル２５が取り付け
プレート４１に対して平坦に圧着され、またこの取り付
けプレート４１は２つの孔４２を有し、その中に支持体
３２が係合する。また各遮断器１１、１１’はプッシュ
ロッド４３、４３’を備え、これらのプッシュロッドの
一端はハンドル１３に対して接合され、他端は後方パネ
ル２５から突出して、取り付けプレート４１の孔４２の
中に入る。プッシュロッド４３の位置は遮断器接点５２
の位置、すなわち遮断器の開閉位置を代表する。

【００１５】取り付けプレート４１はこれに対して平行
なベースプレート４４上に小間隙をもって固着されて、
取り付けプレート４１とベースプレート４４との間に間
隙を成し、この間隙が２つの遮断器１１、１１’の間の
機械的連結システムを受ける。この連結システムは２つ
の同軸バーから成り、少なくともその一方が管４５とし
て形成されてスピンドル４６状の他方のバーを包囲して
いる。スピンドル４６は管４５より長く、またこの管４
５の両端から突出するスピンドル部分がベースプレート
４４に固着された軸受４７の中に回転自在に軸支され
る。スピンドル４６は軸受４７の中を自由に回転し、管
４５はスピンドル４６上を自在に回転する。管４５とス
ピンドル４６は遮断器１１、１１’に対して横方向に延
在し、これら２つの遮断器間のそれぞれ第１および第２
機械的リンクを成す。そのため管４５は、取り付けプレ
ート４１の孔４２’に対向する末端において第１レシー
バクランク４８’を担持し、孔４２に対向する他端にお
いて第２回転カム４９を担持する。同様にスピンドル４
６はオリフィス４２’に対向して第１回転カム４９’を
担持し、オリフィス４２に対向して第２レシーバクラン
ク４８を担持する。レシーバクランク４８、４８’はそ
れぞれプッシュロッド４３、４３’の末端を収容する凹
部を備え、従って第１遮断器１１’のプッシュロッド４
３’の運動が対応のレシーバクランク４８’の運動を生
じて、管４５を回転させ、これに対して第２遮断器１１
のプッシュロッド４３は第２レシーバクランク４８を作
動してスピンドル４６を回転させることは明らかであ
る。回転カム４９、４９’が対応のロッカー３１と協働
して、伝動レバー３０を不作動位置に移動させ、または
作動位置に移動させて対応の遮断器を引外す。スピンド
ル４６と管４５は戻しバネ５０によって図５において逆
時計方向に弾発されレシーバクランク４８、４８’を対
応のプッシュロッド４３、４３’に対して押圧状態に保
持する。戻しバネ５０は軸受４７のレベルに配置され、
このレベルにおいて管４５はスリーブ５１によって延長
されている。レシーバクランク４８、４８’の位置は対
応の遮断器の遮断接点５２の位置を代表し、これらの接
点５２の閉鎖位置において、レシーバクランク４８、４
８’が対応の回転カム４９、４９’を伝動レバー３０の
引外し位置まで移動させる。

【００１６】このインタロック装置の動作を図５と図６
について説明する。これらの図において、破線で包囲さ
れた部材１３’、４３’および４８’はこれらが第１遮
断器１１’の中において占める位置において示され、こ
れに対して他の部材は第２遮断器１１の中において占め
る位置に示されている。図５において、第１遮断器１
１’は開いており、プッシュロッド４３’はクランク１
３’によって第１上昇位置に保持されている。第１レシ
ーバクランク４８’と管４５と第２回転カム４９とによ
って形成される機械的リンクが、第２回転カム４９の第
１位置をプッシュロッド４３’のこの第１位置に対応さ
せ、第１不作動位置に配置された対応のロッカー３１と
伝動レバー３０を解除して、第２遮断器１１の正規の開
閉を可能とする。閉鎖に際して、または図６に示す第１
遮断器１１’の閉鎖位置において、クランク１３’がプ
ッシュロッド４３’を第２下方位置まで移動させて管４
５の時計方向回転を生じ、第２回転カム４９をロッカー
３１と係合する第２作動位置まで移動させ、また伝動レ
バー３０を上方に引外し位置まで滑動させて、キャッチ
２２を作動しラッチ２１を解除する。この位置において
第２遮断器１１は自動的に引外され、閉鎖操作が不可能
となり、ラッチ２１はブロックされない。管４５を含む
この第１機械リンクは、第１遮断器１１’が開放位置に
ある時に第２遮断器１１が開閉できるが、他方第１遮断
器１１’が閉鎖されれば、第２遮断器１１が開放される
ように、これら２つの遮断器１１’と１１との間をイン
タロックする。スピンドル４６を含む第２機械リンク
は、同様に遮断器１１と１１’のリンクを成し、この場
合、第２遮断器１１の開放位置において第１遮断器１
１’が開閉できるが、これに対して第２遮断器１１の閉
鎖位置において、第１遮断器１１’が開かれなければな
らないようにインタロックする。

【００１７】

【発明の効果】このインタロック装置は特に簡単であっ
て、特定の手段を必要とすることなく標準型遮断器に付
加することができる。ロッカー３１と伝動レバー３０は
他の機能について特に図１乃至図４について説明したプ
レトリッピング機能について使用することができる。

【００１８】前記のインタロック装置は、特に前記日本
の特許出願の主題を成す図10の型の遮断器について有効
に使用される。この場合、遮断接点５２は接点ブリッジ
として形成され、バーまたはバーセクション５３上に浮
動的に取り付けられ、このバー５３は機構１５のクラン
ク１３に対して固着される。フック１９はその縁にリセ
ットプロフィル５４を備え、このプロフィルはハンドル
１６のリセット位置をその開放位置と一致するように形
成されている。従って開いた遮断器は、対応の遮断器が
伝動レバー３０の作動によって引外し命令を伝送してい
ても常に容易に閉鎖される。

【００１９】２つの遮断器間の伝動システムは２つの別
個のバーによってまたはその他の任意の作動手段によっ
て達成することができ、また本発明は前記の実施態様に
限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】引き出し位置にある本発明による遮断器の一部
断面を示す立面図。

【図２】引き込み行程中の図１の遮断器の図１と類似の
図。

【図３】引き込み位置にある図１の遮断器の図１と類似
の図。

【図４】引き出し行程中の図１の遮断器の図１と類似の
図。

【図５】２つの遮断器をインタロックする装置の部分断
面を示す立面図であって、破線で示す部分が対応の遮断
器に対して不作動位置にある状態を示す図。

【図６】引外し位置にあるインタロック装置の図５と類
似の図。

【図７】インタロック装置を備えた２つの遮断器の固定
プレートの斜視図であって、遮断器のケースの一部のみ
を示す図。

【図８】一方の固定プレートを除去した図７と類似の
図。

【図９】図８の一部の拡大図。

【図１０】遮断器の極およびその作動機構を示す断面
図。

【符号の説明】

１０ 固定部分または接続ベース １１ 可動部分または遮断器 １２ 成形ケース １５ 開閉機構 １６ 手動ハンドル ２１、２２ 引外し装置 ２４ 可動引き込み接点またはスタッド ２５ 後方パネル ２６ 固定引き込み接点またはチューリップフィンガー ２８ 絶縁案内スリーブ ２９ 固定カム ３０ 伝動レバー ３１ ロッカー ３２ 支持体またはブラケット ３３、３５ ロッカーのアーム ３６ ローラ ３７ オリフィス ３８ 通路 ５２ 遮断接点

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】成形ケース（１２）を有し、前記成形ケー
   スは固定引き込み接点（２６）を備えた固定部分、特に
   接続ベース（１０）またはフレームと、前記固定部分の
   引き込み位置と引き出し位置との間において可動であり
   また引き込み位置において前記固定引き込み接点（２
   ６）と協働する可動引き込み接点（２４）を有する可動
   部分（１１）とを含み、前記可動部分は、前記成形ケー
   ス（１２）と、その中に収容された遮断接点（５２）
   と、前記遮断接点（５２）の開閉機構（１５）と、故障
   の生じた時に前記遮断接点の開放を生じる引外し装置
   （２１、２２）とを含むように成された引き出し型低電
   圧遮断器において、前記固定部分が遮断器のプレトリッ
   ピングを命令する固定カム（２９）を担持し、前記可動
   部分（１１）が伝動レバー（３０）を担持し、この伝動
   レバーは一方において引外し装置（２１、２２）と協働
   し他方において前記固定カム（２９）と協働し、引き込
   み位置において、前記伝動レバー（３０）は不作動位置
   にあって、遮断接点の開閉を可能とし、引き込み位置か
   ら引き出し位置への可動部分（１１）の運動に際して、
   固定引き込み接点（２６）と可動引き込み接点（２４）
   との分離前に、前記固定カム（２９）が前記伝動レバー
   （３０）と協働して前記引外し装置（２１、２２）を作
   動して遮断接点（５２）の開放をもたらしまたは確認
   し、また引き出し位置において、前記伝動レバー（３
   ０）は再び不作動位置にあって、遮断接点の開閉を可能
   とすることを特徴とする引き出し型低電圧遮断器。
2. 【請求項２】前記固定カム（２９）は、引き出し位置か
   ら引き込み位置への可動部分（１１）の運動中に前記引
   き込み接点の引き込み前に、前記伝動レバー（３０）と
   協働して前記引外し装置（２１、２２）を作動して遮断
   接点（５２）の開放を生じまたは確認するように形成さ
   れていることを特徴とする請求項１に記載の遮断器。
3. 【請求項３】平行六面体の前記成形ケース（１２）は、
   傾動手動ハンドル（１６）を担持する前方パネルと、前
   記引き込み接点（２４、２６）を担持する平行後方パネ
   ル（２５）とを含み、引き出し運動は前記前方パネルお
   よび後方パネル（２５）に対して垂直であり、また前記
   伝動レバー（３０）は後方パネル（２５）から突出し
   て、引き出し方向に延在する固定カム（２９）と協働す
   ることを特徴とする請求項１に記載の遮断器。
4. 【請求項４】前記伝動レバー（３０）は、前記後方パネ
   ル（２５）中の孔（３７）の中に滑動自在に取付けら
   れ、可動部分（１１）の運動方向に延在する通路（３
   ８）の中を通ることを特徴とする請求項１に記載の遮断
   器。
5. 【請求項５】ブラケット状の支持体（３２）が成形ケー
   ス（１２）の外側に前記後方パネル（２５）に対して固
   着され、ロッカー（３１）が前記支持体（３２）上に接
   合され、このロッカーは後方パネル（２５）に対して実
   質的に平行な第１アーム（３３）と可動部分（１１）の
   運動方向に延在する第２垂直アーム（３５）とを有し、
   伝動レバー（３０）の突出末端が前記第１アーム（３
   ３）上に接合され、また前記第２アーム（３５）がカム
   ホロワ（３６）を担持して後方パネル（２５）に対して
   実質的に平行な運動を伝動レバー（３０）の滑動運動に
   変換することを特徴とする請求項４に記載の遮断器。
6. 【請求項６】チューリップ状の固定引き込み接点（２
   ６）が成形ケース（１２）の方向に絶縁案内スリーブ
   （２８）によって延長され、この案内スリーブ（２８）
   の中にスタッド形の可動引き込み接点（２４）が係合し
   て可動部分（１１）を案内することを特徴とする請求項
   １に記載の遮断器。
7. 【請求項７】前記スタッド（２４）は、前記伝動レバー
   （３０）が前記固定カム（２９）と協働する前に前記案
   内スリーブ（２８）の中に係合し、伝動レバー（３０）
   が前記カムを出た後に前記スリーブ（２８）から離脱す
   ることを特徴とする請求項６に記載の遮断器。
8. 【請求項８】前記伝動レバー（３０）は、２つの遮断器
   をインタロックする装置に使用可能であることを特徴と
   する請求項１に記載の遮断器。