JPH062028Y2 - 大型ころ軸受用の鍔付軌道輪 - Google Patents
大型ころ軸受用の鍔付軌道輪Info
- Publication number
- JPH062028Y2 JPH062028Y2 JP1987174243U JP17424387U JPH062028Y2 JP H062028 Y2 JPH062028 Y2 JP H062028Y2 JP 1987174243 U JP1987174243 U JP 1987174243U JP 17424387 U JP17424387 U JP 17424387U JP H062028 Y2 JPH062028 Y2 JP H062028Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roller
- collar
- soft zone
- bearing
- raceway surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/22—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
- F16C19/34—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load
- F16C19/38—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers
- F16C19/383—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone
- F16C19/385—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone with two rows, i.e. double-row tapered roller bearings
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、低速・重荷重の条件下で使用される大型こ
ろ軸受用の鍔付軌道輪に関するものである。
ろ軸受用の鍔付軌道輪に関するものである。
第５図に示すように、一対の外輪１と内輪２との間に複
列に円すいころ３を組込んだ大型の複列円すいころ軸受
Ａは、負荷容量が大きいため、トンネル堀削機のカッタ
ヘッドやクレーンのターンテーブルを支持する軸受とし
て非常に多く用いられている。
列に円すいころ３を組込んだ大型の複列円すいころ軸受
Ａは、負荷容量が大きいため、トンネル堀削機のカッタ
ヘッドやクレーンのターンテーブルを支持する軸受とし
て非常に多く用いられている。
このような複列円すいころ軸受の外輪１や内輪２は、通
常、焼入れを施して軌道面４の硬度および大鍔のスラス
ト力を受けるころ案内面の硬度を高めるようにしてい
る。その焼入れには、軌道輪を適当時間加熱したのち油
中に浸漬するずぶ焼入れ、浸炭焼入れ、あるいは高周波
焼入れが採用されるが、これら焼入れのうち、ずぶ焼入
れおよび浸炭焼入れは、大型の軌道輪を焼入れするため
にきわめて大きな熱処理設備を必要とする不都合があ
る。
常、焼入れを施して軌道面４の硬度および大鍔のスラス
ト力を受けるころ案内面の硬度を高めるようにしてい
る。その焼入れには、軌道輪を適当時間加熱したのち油
中に浸漬するずぶ焼入れ、浸炭焼入れ、あるいは高周波
焼入れが採用されるが、これら焼入れのうち、ずぶ焼入
れおよび浸炭焼入れは、大型の軌道輪を焼入れするため
にきわめて大きな熱処理設備を必要とする不都合があ
る。
また、熱処理後の熱歪が大きいため、軌道輪取付け用ボ
ルト穴のピッチ等の加工精度が悪くなり、さらに、高炭
素クロム軸受鋼、浸炭鋼を用いて軌道輪を形成する必要
があるため、材料コストが高く、また、加工コストも高
いという不都合がある。
ルト穴のピッチ等の加工精度が悪くなり、さらに、高炭
素クロム軸受鋼、浸炭鋼を用いて軌道輪を形成する必要
があるため、材料コストが高く、また、加工コストも高
いという不都合がある。
一方、高周波焼入れは、サイズが限定されず、しかも熱
処理変形量が少なく、また、加工が容易であると共に、
安価な機械構造用炭素鋼を用いて軌道輪を形成すること
ができるという利点がある。
処理変形量が少なく、また、加工が容易であると共に、
安価な機械構造用炭素鋼を用いて軌道輪を形成すること
ができるという利点がある。
そこで、大型の軌道輪の軌道面を焼入れする場合に、こ
の高周波焼入れが多く用いられている。
の高周波焼入れが多く用いられている。
しかしながら、軌道面を高周波焼入れによって、周方向
の全体を焼入れすることができず、焼入れ開始点と焼入
終了点との間、すなわち周方向の一部に焼入れされない
非硬化部、所謂ソフトゾーンが残る。このため、大鍔５
を有する外輪１を高周波焼入れした場合に、大鍔５のこ
ろの端面が摺接するすべり面となるころ案内面６に残る
ソフトゾーンが、ころ３の端面から受けるスラスト荷重
によって摩擦、焼付きが生じ易く、ずぶ焼入れあるいは
浸炭焼入れを施して軌道面全面を均等に焼入れ硬化した
場合に比較して軸受の信頼性が劣るという不都合があ
る。
の全体を焼入れすることができず、焼入れ開始点と焼入
終了点との間、すなわち周方向の一部に焼入れされない
非硬化部、所謂ソフトゾーンが残る。このため、大鍔５
を有する外輪１を高周波焼入れした場合に、大鍔５のこ
ろの端面が摺接するすべり面となるころ案内面６に残る
ソフトゾーンが、ころ３の端面から受けるスラスト荷重
によって摩擦、焼付きが生じ易く、ずぶ焼入れあるいは
浸炭焼入れを施して軌道面全面を均等に焼入れ硬化した
場合に比較して軸受の信頼性が劣るという不都合があ
る。
そこで、この考案は上記の不都合を解消し、高周波焼入
れによって生じたころ案内面上のソフトゾーン部の摩擦
および焼付きを防止することができる大型ころ軸受用の
鍔付軌道輪を提供することを目的としている。
れによって生じたころ案内面上のソフトゾーン部の摩擦
および焼付きを防止することができる大型ころ軸受用の
鍔付軌道輪を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、この考案は、鍔付軌道輪
の軌道面および鍔のころ案内面に高周波焼入れを施し、
その軌道面上に形成されたソフトゾーン部に周方向の長
さがころの外径および鍔のころ案内面に形成されたソフ
トゾーン部の周方向の長さより大きな円弧状の凹部を形
成した構成としたのである。
の軌道面および鍔のころ案内面に高周波焼入れを施し、
その軌道面上に形成されたソフトゾーン部に周方向の長
さがころの外径および鍔のころ案内面に形成されたソフ
トゾーン部の周方向の長さより大きな円弧状の凹部を形
成した構成としたのである。
上記のように構成すれば、軌道面に沿って負荷を受け乍
ら転動するころは、凹部の形成位置において、その凹部
に嵌り込むため負荷が解除され、また、鍔のころ案内面
に形成されたソフトゾーンを押すこともないため、ころ
案内面のソフトゾーン部の摩耗や焼付きを防止すること
ができる。
ら転動するころは、凹部の形成位置において、その凹部
に嵌り込むため負荷が解除され、また、鍔のころ案内面
に形成されたソフトゾーンを押すこともないため、ころ
案内面のソフトゾーン部の摩耗や焼付きを防止すること
ができる。
以下、この考案の実施例を第１図乃至第５図に基づいて
説明する。
説明する。
第１図乃至第４図は、第５図に示すころの軸受の鍔付外
輪を示す。この外輪１は機械構造用炭素鋼から形成さ
れ、その軌道面４と、大鍔５および小鍔５′のころ案内
面６には高周波焼入れが施されている。
輪を示す。この外輪１は機械構造用炭素鋼から形成さ
れ、その軌道面４と、大鍔５および小鍔５′のころ案内
面６には高周波焼入れが施されている。
高周波焼入れは、前述の如き、軌道面４の周方向全面お
よびころ案内面６の周方向全面を焼入れ硬化させること
ができないため、その高周波焼入れによって、軌道面４
上およびころ案内面６上の同一位置に焼入れされないソ
フトゾーン部が形成される。
よびころ案内面６の周方向全面を焼入れ硬化させること
ができないため、その高周波焼入れによって、軌道面４
上およびころ案内面６上の同一位置に焼入れされないソ
フトゾーン部が形成される。
第２図は、高周波焼入れを施した場合のソフトゾーンの
発生状況を示し、鎖線イで囲まれた部分は焼入硬化部７
を示し、鎖線間はソフトゾーン部８を示している。
発生状況を示し、鎖線イで囲まれた部分は焼入硬化部７
を示し、鎖線間はソフトゾーン部８を示している。
軌道面４に形成されたソフトゾーン部８には、そのソフ
トゾーン部８から焼入硬化部７に至る凹部９が形成され
ている。
トゾーン部８から焼入硬化部７に至る凹部９が形成され
ている。
この凹部９の周方向の長さＬは、第５図に示す円すいこ
ろ３の外径Ｄに対してＬ≒２Ｄになっている。また、大
鍔５のころ案内面６に形成されたソフトゾーン部８の周
方向の長さをとすると、凹部９の周方向の長さＬは、
Ｌ≒1.5〜2.0になっている。
ろ３の外径Ｄに対してＬ≒２Ｄになっている。また、大
鍔５のころ案内面６に形成されたソフトゾーン部８の周
方向の長さをとすると、凹部９の周方向の長さＬは、
Ｌ≒1.5〜2.0になっている。
ここで、凹部９の周方向の長さＬが上記の値より大きく
なると、軸受の負荷容量が減少し、逆に小さい場合に
は、ころ３が凹部９から焼入れされた軌道面４にのりあ
がる時、大鍔５のソフトゾーン部８にころ３端面からス
ラスト荷重を受けるため、大鍔５上のソフトゾーン部が
摩耗し、あるいは、凹部９では、ころ３は無負荷状態に
あるため、ころ姿勢が不安定な状態にあり、ころ３が傾
むいた状態で軌道面と咬み合った場合、ころ端面がソフ
トゾーン部８とすべり接触して摩耗し、焼付くおそれが
生じる。
なると、軸受の負荷容量が減少し、逆に小さい場合に
は、ころ３が凹部９から焼入れされた軌道面４にのりあ
がる時、大鍔５のソフトゾーン部８にころ３端面からス
ラスト荷重を受けるため、大鍔５上のソフトゾーン部が
摩耗し、あるいは、凹部９では、ころ３は無負荷状態に
あるため、ころ姿勢が不安定な状態にあり、ころ３が傾
むいた状態で軌道面と咬み合った場合、ころ端面がソフ
トゾーン部８とすべり接触して摩耗し、焼付くおそれが
生じる。
上記のように、軌道面４のソフトゾーン部８に凹部９を
形成すると、軌道面４を転動するころ３は、上記凹部９
に嵌り込む。このとき、ころ３は軌道面４に対して非接
触の状態に保持されるため、負荷を受けず、大鍔５のこ
ろ案内面６を押すこともないため、ころ案内面６に形成
されたソフトゾーン部８が摩耗し、あるいは焼付くのを
防止することができる。
形成すると、軌道面４を転動するころ３は、上記凹部９
に嵌り込む。このとき、ころ３は軌道面４に対して非接
触の状態に保持されるため、負荷を受けず、大鍔５のこ
ろ案内面６を押すこともないため、ころ案内面６に形成
されたソフトゾーン部８が摩耗し、あるいは焼付くのを
防止することができる。
凹部９に嵌るころ３が、軌道面４にのりあげると、その
ころ３に負荷がかかり、ころ３の端面は大鍔５のころ案
内面６を押すが、そのころ案内面６は焼入面であるため
何ら問題はない。
ころ３に負荷がかかり、ころ３の端面は大鍔５のころ案
内面６を押すが、そのころ案内面６は焼入面であるため
何ら問題はない。
実施例の場合は、大型円すいころ軸受の鍔付外輪を例に
とって説明したが、ころ軸受はこれに限定されず、例え
ば、球面ころ軸受であってもよい。また軌道軸は外輪に
限定されず、鍔付内輪であってもよい。
とって説明したが、ころ軸受はこれに限定されず、例え
ば、球面ころ軸受であってもよい。また軌道軸は外輪に
限定されず、鍔付内輪であってもよい。
以上のように、この考案によれば、高周波焼入れされた
軌道面上のソフトゾーン部に、周方向の長さがころの外
径より大きく、しかも鍔のころ案内面６に形成されたソ
フトゾーンの周方向の長さより大きな円弧状の凹部を形
成したので、ころ案内面のソフトゾーンがころとの接触
によって摩耗しあるいは焼付くのを防止することがで
き、ころ軸受の信頼性の向上に大きな効果を挙げること
ができる。
軌道面上のソフトゾーン部に、周方向の長さがころの外
径より大きく、しかも鍔のころ案内面６に形成されたソ
フトゾーンの周方向の長さより大きな円弧状の凹部を形
成したので、ころ案内面のソフトゾーンがころとの接触
によって摩耗しあるいは焼付くのを防止することがで
き、ころ軸受の信頼性の向上に大きな効果を挙げること
ができる。
【図面の簡単な説明】 第１図は、この考案に係る鍔付軌道輪の断面図、第２図
は第１図のII−II線に沿った断面図、第３図は第１図の
III−IIIに沿った断面図、第４図は同上の斜視図、第５
図は円すいころ軸受の断面図である。 １……外輪、３……ころ、４……軌道面、５……大鍔、
８……ソフトゾーン部、９……凹部。
は第１図のII−II線に沿った断面図、第３図は第１図の
III−IIIに沿った断面図、第４図は同上の斜視図、第５
図は円すいころ軸受の断面図である。 １……外輪、３……ころ、４……軌道面、５……大鍔、
８……ソフトゾーン部、９……凹部。
Claims (2)
- 【請求項１】ころの転動を案内する軌道面およびその軌
道面に設けた鍔のころ案内面が高周波焼入れされた大型
ころ軸受用の鍔付軌道輪において、上記焼入れによって
軌道面上に形成されたソフトゾーン部に周方向の長さが
ころの外径および前記鍔に形成されたソフトゾーンの周
方向長さより大きな円弧状の凹部を形成したことを特徴
とする大型ころ軸受用の鍔付軌道輪。 - 【請求項２】前記凹部の周方向長さをＬ、鍔のソフトゾ
ーン部の周方向の長さをとしたとき、Ｌ≒1.5〜2.0
になっていることを特徴とする実用新案登録請求の範囲
第１項記載の大型ころ軸受用の鍔付軌道輪。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987174243U JPH062028Y2 (ja) | 1987-11-13 | 1987-11-13 | 大型ころ軸受用の鍔付軌道輪 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987174243U JPH062028Y2 (ja) | 1987-11-13 | 1987-11-13 | 大型ころ軸受用の鍔付軌道輪 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0177134U JPH0177134U (ja) | 1989-05-24 |
| JPH062028Y2 true JPH062028Y2 (ja) | 1994-01-19 |
Family
ID=31466114
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987174243U Expired - Lifetime JPH062028Y2 (ja) | 1987-11-13 | 1987-11-13 | 大型ころ軸受用の鍔付軌道輪 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH062028Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0741943Y2 (ja) * | 1990-04-19 | 1995-09-27 | 光洋精工株式会社 | 分割型旋回座軸受の軌道輪 |
| JP2014105830A (ja) * | 2012-11-29 | 2014-06-09 | Jtekt Corp | 転がり軸受 |
-
1987
- 1987-11-13 JP JP1987174243U patent/JPH062028Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0177134U (ja) | 1989-05-24 |
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