JP2544160B2 - 浸炭軸受体及びその製造方法 - Google Patents

浸炭軸受体及びその製造方法

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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は圧延機ロールネック軸受装置などに用いる浸
炭軸受体及びその製造方法に関する。
(従来の技術) 添付図面第1図は4列円錐軸受を用いた圧延機ロール
ネック軸受装置の一例を示す要部縦断面図であるが、1
はロール軸、2は内輪、3は円錐コロ、4は外輪、5は
間座、6は油孔を夫々示し、内輪2、外輪4及び円錐コ
ロ3が軸受体7を構成する。8は軸受函を示す。この構
成に於て外輪4と内輪2の円錐コロ3との転走面Aは摩
損しないための相応の耐摩耗強度が必要となり、一方ロ
ール軸1が転接する内輪2の内径面、場合によっては更
に幅面(これを総して作用面とす)B及び外輪4の外径
面には通常フリクションクラック(第1図では内径面に
予測されるフリクションクラックを×印にて示す)の発
生が予想される。即ち、このロール軸1と作用面Bとの
間にはハメアイのためのミクロクリアランスCが設けら
れているのが一般的であり、このクリアランスのために
ロール軸1が回転する際滑りを生じてこれが作用面Bに
引張ストレスを原因とするフリクションクラック(×印
該当)を誘発する。
対策として転走面Aの耐摩耗性改善を主眼として転走
面Aに浸炭焼入処理を施し作用面Bに対しては浸炭を行
なわず(その理由後記)上記の焼入(油中)による幾何
かの硬度増大だけに依存して、例えばC約0.2%程度の
浸炭用低炭素鋼素材を用いた場合、転走面Aには相応な
浸炭硬化層が得られるものの作用面BはなおHRC35〜48
程度の硬度しか得られず作用面Bの耐摩耗性が劣るとい
う点で不十分であった。一方、作用面Bに転走面Aと同
様な浸炭処理を行なった場合、耐摩耗性も有し、かつフ
リクションクラックの防止にも有効となる表面硬度(H
RC48〜55)を得ようとすると浸炭処理后、表面仕上げの
ため、製品の表面を或る厚み範囲に渡って切削(施削と
研削)する必要があるが、この場合その切削代は製品の
寸法,形状によって異別する。従って、作用面Bに浸炭
焼入を行なった場合は、その浸炭硬化層内の硬度分布
(硬度の表面よりの深さに対する変化)が急激なもので
ある場合、即ち厚みの変化に対する硬度の変化が急峻な
場合は切角浸炭処理によって硬度を改善しても切削表面
のあるべき硬度範囲が切削範囲如何によっては所期した
範囲に発現し得ない、別云すると切削範囲が硬度分布に
よって大きく影響される、と云う点である。発明者の観
測に於ては作用面B(切削后)にはフリクションクラッ
クの防止のためにはHRC48〜55程度の硬度が必要である
が、切削后この範囲の硬度発を揮する上で、通常の浸炭
焼入では表面からの深さに対して硬度変化(低下)が急
激であるため、あるべき表面硬度範囲と切削範囲とのア
ンバランスから浸炭焼入処理が採用されなかった、もの
と考えられる。これを第4図を採って簡単に説明する
と、同図に於ける作用面の硬度分布には急勾配をもって
硬度が低下するゾーンがあり、今切削后の表面硬度(H
RC)が48〜55の範域が必要が場合、切削代T(mm)は
HRC48〜55に対応する深さl1,l2の範囲内に置かねばな
らない(l1≦T≦l2)。つまり、切削代T(mm)が硬度
分布によって厳格に制約を受けることになり、こゝより
本来必要な切削代がとれなかったり、切削代の誤差によ
っては表面硬度の著差となると云う品質のバラツキや生
産性の悪さの直接の原因となる懼れがあったのである。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は従って軸受対の転走面はもとよりそれ以外の
作用面(フリクションクラックの発生の予期される面)
についても浸炭硬化層を有してフリクションクラック防
止に用益すると共に作用面の浸炭硬化層の硬度分布が緩
やかな勾配をもって変化し切削代の選定の厳格性を緩和
出来る浸炭軸受対並びにその製造方法をこゝに提供す
る。概略的に云って上記構造の浸炭硬化層は二段浸炭焼
入法、即ち作用面Bに対しては軽浸炭法、転走面Aにつ
いては標準浸炭法を採用することによって達成される。
そして第1段階としては軽浸炭法を行ないこの間転走面
Aには原則的には浸炭防止処理が講ぜられ、第2段階と
して標準浸炭焼入法が実施されこの間作用面Bには浸炭
防止処理が採られ標準浸炭の加熱によって軽浸炭硬化層
の硬度分布が緩やかなものに変化する。このような処理
に於て軽浸炭硬化層内の硬度は素材の硬度より幾分高い
程度に、また表面に於ける炭素含有量も素材のそれより
稍々高い程度に夫々調整される。浸炭法としては作業性
と生産性の点から望ましくはガス浸炭法が採用される
が、固体浸炭法を除外するものではない。以下に本発明
を詳細に説明する。
(問題点を解決するための手段) 上記目的達成のための本発明は、コロ、球等の高荷重
転動体との転走面及びフリクションクラックの発生が予
期される作用面につき夫々浸炭硬化層が形成されている
鋼製の軸受体であって、このうち転走面の浸炭硬化層は
標準浸炭処理により深さ1.5mmに至る硬度がHRC58以上、
作用面の浸炭硬化層は軽浸炭処理により深さ1.5mmに至
る硬度がHRC48〜55に夫々調製され、浸炭処理直后に於
て作用面の浸炭硬化層の硬度分布が表面からの深さに対
応して比較的緩やかな勾配をもって漸減変化を呈示して
なる浸炭軸受体に関する。
本発明はまた、コロ、球等の高荷重転動体との転走面
及びフリクションクラックの発生が予期される作用面を
夫々有する鋼製の軸受体の上記転走面に浸炭防止処理を
施すか或はそのままにして軸受体全体を軽浸炭処理を施
して作用面に比較的低硬度で浅い軽浸炭層を形成する第
1工程と、転走面に硬化層が形成された場合は之を除去
してから上記作用面の硬化層に熱処理を行なう第2工程
と、作用面に浸炭防止処理を行なってから軸受体に標準
浸炭を行なって転走面に比較的高硬度で深い硬化層を形
成すると共にこの間に上記作用面の軽浸炭硬化層中の炭
素を深部に拡散させる第3工程と、転走面の硬化層を熱
処理する第4工程と、得られた作用面及び転走面につい
て必要な厚みに渡って切削を行なう第5工程と、より成
る浸炭軸受体の製造方法に関する。
(作用) 本発明に於ては転走面のみならず作用面にも浸炭硬化
層を備えて切削后の表面硬度もHRC48〜55の範囲を安定
的に持ち備えているためにフリクションクラックの発生
防止に充分に用益すると共にこの作用面の浸炭硬化層の
硬度分布が比較的緩やかな勾配をもって漸減変化を示す
ことになり、従って硬度変化と切削代との厳格な相対関
係が緩和される。
(実施例) 本発明の詳細を以下に図面及び実施例を挙げて説明す
る。
図に於いて第1図は本発明浸炭軸受体が好ましく採択
される従来公知の4列円錐軸受を用いた圧延機ロールネ
ック軸受の一例を示す要部縦断面図、第2図は本発明に
於ける作用面及び転走面の浸炭硬化層の硬度分布を示す
硬度−表面からの深さの特性グラフ、第3図は第2図対
応の炭素含有量−表面からの深さの特性グラフ、第4図
は本発明との比較のために作用面に転走面と同等の浸炭
焼入れを行なった場合の第2図対応図である。
第1図に於ける4列円錐軸受の圧延機ロールネック軸
受の概略構成と問題点とは既に掲記したのでこゝでは重
複を避ける意味で再記しない。
本発明の軸受体の構造をより理解的にするために製造
方法を左記に説明する。用いる軸受体の素材としては機
械構造用炭素鋼、合金鋼のはだ焼鋼や特殊用途鋼の耐熱
用高合金はだ焼鋼材等が適用される。浸炭法としては工
業上最も有利とされているガス浸炭法が採られるが、固
体浸炭法も採用出来る。ガス浸炭法に於て望ましく用い
られる雰囲気ガスとしてはRXガスでこのガスは光輝焼入
れに使用する吸熱型雰囲気ガスで、その組成は一例とし
て、CO20.1%(vol…以下同じ)、CO24.2%、H231.5
%、CH40.04%、H2O0.4%、N2残部)よりなり、ブタン
(C4H10)の微量を炉内に導入することによりC%を微
調整し得るようになっている。軸受体7の転走面A及び
作用面Bの浸炭焼入をするには第1工程として作用面B
に先ず軽浸炭を施しこの間転走面Aには原則的には浸炭
防止処理を行なう。この軽浸炭は浸炭深さが浅く且つ表
面炭素量が0.80±0.15%Cの程度を目標とするもので83
0℃〜900℃の低温処理が望ましい。処理時間は素材の鋼
種や表面硬さによって決定されるが一つの比較目標とし
て下記のA部に対する標準浸炭時間の1/4〜1/6となる
(たゞしA部の有効浸炭深さが1.5〜2.5mmの場合。)第
1工程に於ける軽浸炭処理に於て転走面Aに浸炭防止処
理をしない場合に転走面Aに形成された浸炭層を切削に
よって除去する(ただし、后の転走面の浸炭時間が十分
長く、この軽浸炭の影響が小さい場合は除去しなくても
可)。軽浸炭焼入の后、第2工程として転走面に硬化層
が形成された場合は之を除去してから上記作用面の硬化
層に熱処理を行なう。続いて第3工程として作用面Bに
浸炭防止処理を行なって転走面Aに標準浸炭を行なう。
この標準浸炭は必要な耐摩耗性を得る硬度範囲を目標に
した従来の浸炭と変りがないが、この標準浸炭の加熱サ
イクル中に軽浸炭焼入層中の炭素を深部に拡散させこれ
によって程度分布を比較的緩やかな勾配で漸減する点が
特徴である。転走面Aの有効浸炭深さも使用に応じて異
なるが図例の軸受装置の場合は研削完了后で1.5〜2.5mm
程度であり、処理時間もこの浸炭深さに対応して適宜選
択するものとするが、一例として940℃〜950℃で15時間
程浸炭の目的で実施し、これに後続し炉内の炭素量を低
減して同程度の温度で8時間、浸炭処理を実施する。も
とよりこれらの時間配分は一例であり限定的なものでは
ない。標準浸炭に続いて第4工程として1次焼入れ、必
要によっては更に2次焼入れをした后歪採りの焼戻しを
する。素材鋼SCM420,SCr420等を用いた場合には1次焼
入れのみ、即ち直接焼入れのみ、SNCM420,SNCM815等を
用いた時は更に2次焼入れをして残留オーステナイト量
を低下せしめる。これらの焼入れの后に上記焼戻しを行
なう。その后第5工程として転走面A及び作用面Bの切
削を実施する。切削は施削と研削とを含むことは従来通
りである。軽浸炭,標準浸炭による作用面B及び転走面
Aの浸炭硬化層内の硬度分布、炭素含有量の分布を第2
図、第3図にもとづいて説明する。第2図は浸炭焼入
れ、焼戻し后の断面硬度分布であり作用面Bの目標硬度
範囲HRC48〜55とした場合、この範囲の硬度分布曲線b
は比較的緩やかな勾配をもって漸減しており、切削代T
の許容範囲は1.5mmに至る広い深さ範囲に渡っている。
転走面Aの硬度分布曲線aは深さ1.5mmに渡って高い硬
度(HRC58〜62)を維持している。従って、A,B両面に
ついて切削代を最高1.5mmに渡って取っても両面A,Bに必
要な目標硬度範囲が得られることが判る。このような作
用面Bの硬度分布に基因する炭素分布曲線b1は第2図の
断面炭素分布を示す第3図に於て な略直線状として発現しており、この曲線b1は軽浸炭直
后の炭素分布曲線b2(一点鎖線)、即ち急峻な勾配をも
った急減曲線が標準浸炭の間に炭素が内部に拡散するこ
とによって形成されたものと判断される。一方、転走面
Aに於ける炭素分布曲線a1(点線)〔この例では軽浸炭
に当って浸炭防止処理を施してある〕が深さ4mmについ
ては曲線b1と合体重複しているが硬度分布曲線aは第2
図の如くほゞ深さ1.5mmに至る間は概ね同じような高硬
度を維持している。
(実施例) (イ)ワーク:− 浸炭鋼(SNCM 420)製の第1図図示の圧延機ロールネ
ック軸受の軸受体。
(ロ)軽浸炭・熱処理(第1及び第2工程):− 転走面Aに浸炭防止処理を行なってからRXガスを用い
て850℃で6時間(鋼の表面炭素濃度=0.8±0.1%)ガ
ス浸炭を行なってから約90℃の油中で5分間冷却して取
り出し、その后650℃にて5時間焼戻してから空冷し
た。
(ハ)標準浸炭・熱処理:− 続いて作用面Bに浸炭防止処理をしてから940℃で15
時間(鋼の表面炭素濃度=1.1±0.1%)ガス浸炭を実施
して、主として転走面Aの標準浸炭を図り、続いて主と
して拡散の目的のため940℃で8時間(鋼の表面炭素濃
度=0.9±0.1%)浸炭を続け、その后870℃×0.5時間加
熱してから約90℃の油中で約5分間冷却して1次焼入れ
をする。これに続き800℃で40分間加熱して、2次焼入
れをし、その后170℃で4時間加熱して焼もどしをす
る。
(ニ)切削:− (ハ)の処理后A,B両面につき厚み約0.5mmにわたって
施削し続いて僅かな厚みについて研削して製品を得た。
(ホ)浸炭硬化層の硬度分布・炭素分布:− 転走面の表面硬度 HRC58〜64,炭素分布 0.9 ±0.15%C 作用面の表面硬度 HRC48〜55,炭素分布 0.35±0.15%C (発明の効果) 本発明にあっては作用面のフリクションクラックの防
止が充分に図られるために従来の浸炭軸受体の適性の増
大に寄与し、寿命のより永い軸受機能を発揮する。ま
た、作用面に於ける硬度分布と切削代との厳格な相対関
係が緩和されるので切削代の決定に幅が与えられ品質保
証性及び生産性が改善される。更に、製造方法的にみた
場合、作用面の浸炭焼入に当っては転走面に浸炭防止処
理を施す(そのまゝの場合もある)ことを除けば従来の
浸炭焼入に殊更新しい工程を付加したり装置を用いなく
ても済むので従来法の延長的手法にて実施出来る有利さ
を備えている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明浸炭軸受体が好ましく採択される従来公
知の4列円錐軸受を用いた圧延機ロールネック軸受の一
例を示す要部縦断面図、第2図は本発明に於ける作用面
及び転走面の浸炭硬化層の硬度分布を4列円錐軸受を例
に採って示す硬度−表面からの深さの特性グラフ、第3
図は第2図対応の炭素含有−表面からの深さの特性グラ
フ、第4図は本発明との比較のために作用面に転走面と
同等の浸炭焼入れを行なった場合の第2図対応図であ
る。 (符号の説明) 1……ロール軸、2……内輪、3……円錐コロ、4……
外輪、5……間座、9……油孔、7……軸受体。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コロ、球等の高荷重転動体との転走面及び
    フリクションクラックの発生が予期される作用面につき
    夫々浸炭硬化層が形成されている鋼製の軸受体であっ
    て、このうち転走面の浸炭硬化層は標準浸炭処理により
    深さ1.5mmに至る硬度がHRC58以上、作用面の浸炭硬化層
    は軽浸炭処理により深さ1.5mmに至る硬度がHRC48〜55に
    夫々調製され、浸炭処理直后に於て作用面の浸炭硬化層
    の硬度分布が表面からの深さに対応して比較的緩やかな
    勾配をもって漸減変化を呈示してなる浸炭軸受体。
  2. 【請求項2】作用面の浸炭硬化層の表面炭素量が0.35±
    0.15%である特許請求の範囲第2項記載の浸炭軸受体。
  3. 【請求項3】軸受体の素材がはだ焼鋼及び耐熱用はだ焼
    鋼である特許請求の範囲第1項乃至第2項いづれか記載
    の浸炭軸受体。
  4. 【請求項4】コロ、球等の高荷重転動体との転走面及び
    フリクションクラックの発生が予期される作用面を夫々
    有する鋼製の軸受体の上記転走面に浸炭防止処理を施す
    か或はそのままにして軸受体全体を軽浸炭処理を施して
    作用面に比較的低硬度で浅い軽浸炭層を形成する第1工
    程と、転走面に硬化層が形成された場合は之を除去して
    から上記作用面の硬化層に熱処理を行なう第2工程と、
    作用面に浸炭防止処理を行なってから軸受体に標準浸炭
    を行なって転走面に比較的高硬度で深い硬化層を形成す
    ると共にこの間に上記作用面の軽浸炭硬化層中の炭素を
    深部に拡散させる第3工程と、転走面の硬化層を熱処理
    する第4工程と、得られた作用面及び転走面について必
    要な厚みに渡って切削を行なう第5工程と、より成る浸
    炭軸受体の製造方法。
  5. 【請求項5】熱処理は直接焼入れ法又は2次焼入れ法で
    焼戻しを含む特許請求の範囲第4項記載の製造方法。
  6. 【請求項6】浸炭がRXガスを雰囲気ガスとするガス浸炭
    法である特許請求の範囲第4項もしくは第5項記載の製
    造方法。
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