JPH0620241U - 化粧箱用内装材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コストが低く強度があってしかも組み立てや
すくエコロジー問題にも配慮した化粧箱用内装材を提供
する。 【構成】 印刷４やアルミ蒸着３を施した紙２の非印刷
面或いは非蒸着面にグラシン紙又はパーチメント紙又は
セロハン或いはこれらの積層体７を積層する。これらは
短繊維で破れにくい上に保形性にも優れているので、十
分な強度が得られしかも収納した物品の外形に沿った形
状を維持する。ゲス（台紙）には通常のエマルジョン糊
で接着が可能であり、また、廃棄しても焼却処分が容易
である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、贈答用などの化粧箱に使用される内装材に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、贈答用などの化粧箱の内装材として、サテンをはじめとする風合いのよ い布製のものが一般に使用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、サテンなど風合いのよい布は高価で、使い捨てされる内装材と してはコストの面で問題点がある。そこで、印刷等を施した紙に補強用のプラス チックフィルムを貼り合わせたもので代替することも考えらるが、エコロジー問 題の観点からプラスチックフィルムを使用したくないとの要望があり、その使用 が敬遠されるという問題がある。また、サテンなどの布やプラスチックフィルム は通常のエマルジョン糊ではゲス（台紙）に接着しないため、ゲスに取り付ける には特殊な接着剤を使用する必要があり、組立上コスト的に問題がある。

【０００４】 本考案は、上記のような背景に鑑みてなされたものであり、その目的とすると ころは、コストが低く強度があってしかも組み立てやすい化粧箱用内装材を提供 することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案の化粧箱用内装材は、印刷やアルミ蒸着な どを施した紙の非印刷面或いは非蒸着面にグラシン紙又はパーチメント紙又はセ ロハン或いはこれらの積層体を積層してなることを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】

上述の本考案の化粧箱用内装材は、グラシン紙又はパーチメント紙又はセロハ ン或いはこれらの積層体により裏打ちされた形態となるが、これらは短繊維で破 れにくい上に保形性にも優れているので、十分な強度が与えられしかも収納した 商品の外形に沿った形状を維持する作用がある。

【０００７】

【実施例】

図１は本考案の一実施例としての化粧箱用内装材を示す断面図である。

【０００８】 図１に示される内装材１は、純白ロール（坪量３０ｇ／ｍ² ）からなる紙２の 片面にアルミ蒸着３と印刷４を施し、その反対側の面にパーチメント紙５とセロ ハン６の積層体７を積層して補強したものである。本実施例では、坪量３４．９ ｇ／ｍ² のパーチメント紙５と＃３００のセロハン６をドライラミネーション法 により貼り合わせてなる積層体７を使用し、これを紙２の裏面側にウェットラミ ネーション法又はドライラミネーション法により貼り合わせている。

【０００９】 上記内装材１は、従来のサテン等と同様にして使用される。すなわち、図２に 示すように、ゲス８を覆うようにして被せ、窪み８ａを許容できるように余裕を 持たせた状態で側縁８ｂにスポット状（点線で示す）に糊接着して取り付ける。 この場合、板紙製のゲス８とセロハン６を接着するが、これらは通常のエマルジ ョン糊で十分に接着できる。そして、そのまま箱９の中に収納し、ゲス８の窪み ８ａに商品を入れてから蓋（図示せず）をするものである。

【００１０】 上記のようにして内装材１を介してゲス８の上に商品が載置されるが、パーチ メント紙５は紙目の方向性が小さく縦横の両方向とも破れにくいものであり、ま たセロハン６も強度があるので、これらの積層体７により裏打ちされた上記の内 装材１は商品の外形に沿って変形しても破れることがない。さらに、両者とも短 繊維で破れにくい上に保形性にも優れているので、商品の外形に沿った形状を維 持する。また、この内装材１は焼却しても燃えやすいものであり、環境問題等を 引き起こすことがない。

【００１１】 なお、上記実施例では、パーチメント紙とセロハンの積層体を裏打ちに使用し た例を示したが、短繊維で破れにくく保形性に優れており、焼却が容易なもので あれば任意のものが使用できる。例えば、グラシン紙又はパーチメント紙又はセ ロハン或いはこれらの積層体が挙げられる。そして、収納する商品の形状、重量 等やゲスの形状などに応じてこれらの中から適宜のものを選択して使用すればよ い。

【００１２】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の化粧箱用内装材は、印刷やアルミ蒸着などを施 した紙の非印刷面或いは非蒸着面にグラシン紙又はパーチメント紙又はセロハン 或いはこれらの積層体を積層して形成したので、従来のサテン等の布に比べても 強度及び保形性の点で十分に対抗でき、しかもコストの低いものを提供すること ができる。また、通常のエマルジョン糊で台紙に接着可能なことから組立も容易 に行うことができる。

【００１３】 また、グラシン紙、パーチメント紙、セロハンの如き焼却が容易なもので裏打 ちしているので、焼却処分しても環境問題を引き起こすという心配がなく、消費 者に良いイメージを与えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例としての化粧箱用内装材を示
す断面図である。

【図２】化粧箱用内装材の使用法の説明図である。

【符号の説明】

１ 化粧箱用内装材 ２ 紙 ３ アルミ蒸着 ４ 印刷 ５ パーチメント紙 ６ セロハン ７ 積層体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 印刷やアルミ蒸着などを施した紙の非印
   刷面或いは非蒸着面にグラシン紙又はパーチメント紙又
   はセロハン或いはこれらの積層体を積層してなることを
   特徴とする化粧箱用内装材。