JPH0620224U - 巻回フィルムの収納箱 - Google Patents

巻回フィルムの収納箱

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JPH0620224U
JPH0620224U JP035691U JP3569192U JPH0620224U JP H0620224 U JPH0620224 U JP H0620224U JP 035691 U JP035691 U JP 035691U JP 3569192 U JP3569192 U JP 3569192U JP H0620224 U JPH0620224 U JP H0620224U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage box
cutting blade
cutting
saw
film
Prior art date
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Pending
Application number
JP035691U
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English (en)
Inventor
秀樹 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Polymer Co Ltd filed Critical Shin Etsu Polymer Co Ltd
Priority to JP035691U priority Critical patent/JPH0620224U/ja
Publication of JPH0620224U publication Critical patent/JPH0620224U/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】本考案は、引き出したフィルムを良好かつ安定
に切断し得るとともに、耐久性を向上させた有機質繊維
状材料からなる切断刃を装着した巻回フィルムの収納箱
を提供する。 【構成】本考案の巻回フィルムの収納箱は、その一稜線
部に沿って取り付けられた鋸状切断刃2が、有機質繊維
状材料からなり、この鋸状切断刃の各刃先の谷部を結ぶ
仮想線と頂点で形成される頂角が、長手方向中央部Aで
は左右線対称な尖角構造を有し、その両端部B,B’に
おいてはそれぞれ端部側に傾いた左右非対称の尖角構造
で、かつ頂角と中央側の傾斜角度の合計が90度以下に
なるよう形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、有機質繊維状材料からなる鋸状切断刃を装着した巻回フィルムの収 納箱、特には切断刃の耐久性、切断安定性を向上した収納箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ポリ塩化ビニルなどのプラスチックフィルムやアルミ箔、グラシン紙な どのフィルムは、厚紙製の円筒状巻筒に数m〜数 100m巻回したものを箱体に収 納して販売されている。この収納箱はその長手方向の一稜線部に鋸状切断刃を備 え、収納された巻回フィルムを引き出し、必要に応じて一定の長さに切断して使 用されている。 この切断刃の材質は、従来ブリキなどの金属が使用されていたが、近来、廃棄 物処理の問題、環境問題に対する世論の高まり、あるいは切断時の安全性などの 面から木綿パルプや木材パルプを主原料とする有機質繊維状材料が使用されるよ うになっている。
【0003】 上記有機質繊維状材料からなる鋸状切断刃は、厚さ0.25 mm 〜0.5mm 程度のシ ート状材料を抜き型で打ち抜いて形成されるが、その切断刃の長手方向寸法は収 納箱に収納される巻回フィルムの幅寸法より大きい寸法に形成され、収納箱の一 稜線部に取り付けられている。 上記切断刃は、各刃先の谷部を結ぶ仮想線と頂点で形成される三角形が左右線 対称な尖角構造を有する鋸状形状で、切断刃の長さ方向全面にわたって均一に形 成され、収納された巻回フィルムを切断刃最両端部よりも内側に配置された鋸状 先端部で切り始めるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の収納箱の切断刃は、その刃先角度を鋭利にする事で切断性 の向上を図ることができるが、フィルムが重なりしわになった状態ではフィルム が切断刃の刃先先端に食い込みにくくなり、滑ってしまい、切断性が低下してし まう。
【0005】 また、この有機質繊維状材料からなる鋸状切断刃は、耐湿性を向上するため耐 水性樹脂を含浸もしくはコーティングしたものも利用されているが、このものは こうした処理を施さないものよりも、さらに切断時にフィルムが切断刃の刃先先 端に食い込みにくくなり、滑り易く切断性が低下してしまう。
【0006】 本考案は、上記した有機質繊維状材料からなる鋸状切断刃を一稜線部に接着装 着してなる巻回フィルムの収納箱における、上記した従来の問題を解決するもの であり、収納箱から引き出されたフィルムを良好かつ安定に切断し得ると共に、 耐久性を向上させた巻回フィルムの収納箱を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案者はかかる問題点を解決するために、上記有機質繊維状材料からなる鋸 状切断刃の形状ならびに装着状態について検討した結果、この切断刃の各刃先の 谷部を結ぶ仮想線と頂点で形成される三角形が、切断刃の長手方向中央部では左 右線対称な尖角構造を有するとともに、その両端部においてはそれぞれ端部側に 傾いた左右非対称の尖角構造を有し、かつ頂角と中央側の傾斜角度の合計が90 度以下になるように形成することにより、上記切断刃の安定した切断性が得られ ることを見出した。
【0008】 本考案の収納箱に収納される巻回フィルムは、ポリ塩化ビニル系、ポリ塩化ビ ニリデン系、ポリエチレン系などのプラスチックのフィルム、アルミ箔、グラシ ン紙またはワックスペーパーなどがある。 本考案の収納箱に取り付けられる切断刃に用いられる有機質繊維状材料として は、例えば、精製木綿パルプあるいは木材パルプなどから抄造された原料紙を塩 化亜鉛の濃厚溶液に浸漬し、該原料紙に対する該溶液の膨潤膠化作用を利用して 積層一体化し、熟成後、該溶液を水洗除去し乾燥することにより形成される、い わゆるバルカナイズドファイバーがコスト面、強度面から好適に採用される。
【0009】 本考案で使用される切断刃は、上記した有機質繊維状材料の辺縁を鋸状に加工 したものであり、その鋸状切断刃が収納箱の一稜線部に位置するように接着手段 により装着したものである。
【0010】 鋸状切断刃は、その長手方向中央部では、各刃先の谷部を結んだ仮想線と頂点 で形成される頂角が、左右線対称な尖角構造に形成されるが、両端部では、その 三角形がそれぞれ端部側に傾いた左右非対称の尖角構造で、かつ頂角と中央側の 傾斜角度の合計が90度以下、好ましくは、60度〜90度以下になるように形 成される必要がある。頂角と中央側の傾斜角度の合計が90度より大きいと、フ ィルムが刃先に食い込む効果が小さくなり、切れ味が悪く実用に適さない。また 、頂角を形成する刃先の先端はR形状にしてもよい。
【0011】 両端部を形成する左右非対称の尖角構造を有する刃先は、それぞれ数個でよい 。これらの刃先が切断刃中央まで延長されていると切断抵抗が大きくなってしま い切断しにくくなる。また、刃先の高さは、中央部、両端部共同じ高さであるこ とが好ましい。 さらに、刃の欠け、破損を防止するため、刃の両端縁部に、直線もしくは湾曲 状の張り出し部を設けるとよい。
【0012】 以下、添付図面により本考案の巻回フィルムの収納箱の一例を具体的に説明す る。 図1は、本考案の巻回フィルムの収納箱の斜視図、図2は、収納箱に取りつけ られる鋸状切断刃の部分拡大平面図であり、図3は、鋸状切断刃の両端部の刃先 の形状を説明するための拡大平面図である。 図に示されるように、本考案に係る巻回フィルムの収納箱1には、その長手方 向の一稜線部に有機質繊維状材料からなる鋸状切断刃2が接着、装着されている 。この鋸状切断刃2は、各刃先の谷部を結ぶ仮想線3と頂点6で形成される三角 形4が、長手方向中央部Aでは左右線対称な尖角構造を有し、その両端部B,B ’においてはそれぞれ端部側、すなわち、Bは左側に、B’は右側に傾いた左右 非対称の尖角構造で、かつ頂角θ1 と中央側の傾斜角度θ2 の合計が90度以下 になるように形成されている。また、鋸状切断刃2の両端縁部には、直線状の張 り出し部5が形成されている。
【0013】
【作用】
本考案による巻回フィルムの収納箱は、その有機質繊維状材料からなる鋸状切 断刃の各刃先の谷部を結ぶ仮想線と頂点で形成される三角形が、長手方向中央部 では左右非対称の尖角構造を有し、その両端部においてはそれぞれ端部側に傾い た左右非対称の尖角構造で、かつ頂角と中央側の傾斜角度の合計が90度以下に なるように形成されているため、巻回フィルムを収納箱より引き出し、切断刃に 押し当てる際、切断刃の両端部における刃先形状にフィルムが必ず食い込み、フ ィルムが滑ることもなく、またしわが生じても切断刃の両端部にフィルムが確実 に食い込みノッチ効果が生じ易い。さらに、長手方向中央部の刃先は左右対称の 尖角構造であるので、切断抵抗が両端部より小さくなるため、ノッチ効果が生じ た後の切断性は良好となり、フィルムを容易に切断することができる。
【0014】
【実施例】
実施例1 厚さ0.35mm、刃先の高さ1.73mmのバルカナイズドファイバー製の 鋸状切断刃で、各刃先の谷部を結ぶ仮想線と頂点で形成される三角形が、長手方 向中央部では左右線対称な尖角構造を有し、その両端部に位置する4個の各刃の 三角形は、頂角が38度、刃の中央側の傾斜角度が32度の尖角構造に形成させ たものを、エチレン、酢酸ビニル共重合体を主成分とする接着剤を用いて一稜線 部に接着装着した巻回フィルムの収納箱を作製した。 この収納箱に、厚さ12μm、幅300mmのポリ塩化ビニル性ラップフィルム を収納し、鋸状切断刃の最両端部で切り始めるように該収納箱より引き出し、切 断し得る装置を用いて切断荷重を測定したところ、一回の切断にかかる平均切断 荷重は270gf,標準偏差が30.5であった。なお、測定は10個の同様な 鋸状切断刃を接着装着した巻回フィルムの収納箱について行った測定値の平均で ある。
【0015】 比較例1 比較のため、鋸状切断刃の刃先の谷部を結ぶ仮想線と頂角で形成される三角形 が、刃の長さ方向全面にわたって左右線対称な尖角構造を有する他は、実施例1 と同様の鋸状切断刃を装着した巻回フィルムの収納箱に、上記同様のラップフィ ルムを収納し、実施例1と同様の機械を用いてラップフィルムの切断荷重を測定 したところ、一回の切断にかかる平均切断荷重は350gf,標準偏差が72. 9であった。上記実施例、比較例から明らかなように、本考案の巻回フィルムの 収納箱では、従来の収納箱に比べ、切れ味に優れ、一定の力で安定した切断が得 られることが分かる。
【0016】
【考案の効果】
本考案の巻回フィルムの収納箱によれば、従来の有機質繊維状材料からなる切 断刃を接着手段により収納箱に装着した巻回フィルムの収納箱では得られなかっ た、良好かつ安定したフィルム切断性が得られるとともに、その装着信頼性が大 幅に向上することにより品質の安定化及び耐久性が大きく向上したものとなり、 その実用性を高めることができるので、産業上の利用効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の巻回フィルムの収納箱の斜視図であ
る。
【図2】本考案の巻回フィルムの収納箱に取りつけられ
る切断刃の部分拡大平面図である。
【図3】図2の鋸状切断刃の両端部の形状を説明するた
めの拡大平面図である。
【符号の説明】
1 巻回フィルムの収納箱 2 鋸状切断刃 3 各刃先の谷部を結ぶ仮想線 4 各刃先の谷部を結ぶ仮想線と頂角で形成される三角
形 5 張り出し部 6 頂点 A 鋸状切断刃の長手方向中央部 B 鋸状切断刃の長手方向両端部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻回フィルムを収納し、端部から引き出し
    て使用する収納箱で、上部に開口部を形成した収納箱の
    一稜線部に沿って有機質繊維状材料からなる鋸状切断刃
    が取り付けられた巻回フィルムの収納箱であり、該鋸状
    切断刃は、各刃先の谷部を結ぶ仮想線と頂点で形成され
    る三角形が、長手方向中央部では左右線対称な尖角構造
    を有し、その両端部においてはそれぞれ端部側に傾いた
    左右非対称の尖角構造で、かつ頂角と中央側の傾斜角度
    の合計が90度以下になるように形成された鋸状切断刃
    であることを特徴とする巻回フィルムの収納箱。
JP035691U 1992-04-28 1992-04-28 巻回フィルムの収納箱 Pending JPH0620224U (ja)

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WO2009069639A1 (ja) 2007-11-29 2009-06-04 Kureha Corporation 包装容器用の切断刃及び包装容器
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