JPH06202098A - 液晶表示パネル - Google Patents

液晶表示パネル

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JPH06202098A
JPH06202098A JP5015966A JP1596693A JPH06202098A JP H06202098 A JPH06202098 A JP H06202098A JP 5015966 A JP5015966 A JP 5015966A JP 1596693 A JP1596693 A JP 1596693A JP H06202098 A JPH06202098 A JP H06202098A
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JP
Japan
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film
light
shielding film
transparent electrode
color filter
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JP5015966A
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Osamu Yamada
修 山田
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Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 基板101の上に設ける導電性を有する遮光
膜102と、遮光膜上に設ける絶縁膜103と、絶縁膜
上に設けるカラーフィルター104と、カラーフィルタ
ー上に設ける保護膜105と、保護膜上に設ける透明電
極106とを有する。 【効果】 いずれかの層にピンホールがあってもこの多
層膜構造で遮光膜と透明電極の電気的ショートを確実に
防止できる。このため遮光特性の不充分な絶縁体を用い
た遮光膜を使用する必要がなく、遮光特性の優れた、平
坦性の優れた表示品質の高い液晶表示パネルを歩留まり
を低下させること無く生産でき、しかも既存の保護膜、
あるいはカラーフィルターを利用して多層膜構造を形成
しているため、最小限の工程の追加ですむから大幅な価
格上昇もない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示パネルの基板
の構造に関し、さらに具体的には導電性を有する遮光膜
を設けた基板の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示パネルは基本的には複数の透明
電極を形成した2枚の基板を、透明電極を形成した面を
対向させ、シール材により封止し、これに液晶材料を注
入して構成する。
【0003】以下図面に基づいて従来技術を説明する。
図9は従来のカラー液晶表示パネルの構造を示す断面図
である。
【0004】図9に示すように、第1の基板101上に
はカラーフィルター104が設けられ、カラーフィルタ
ー104上には保護膜105が設けられ、保護膜105
上には透明電極106が設けられている。液晶300を
介して第1の基板101と対向する第2の基板201に
は、透明電極206が設けられている。ここで透明電極
106と透明電極206上には、実際には配向膜が設け
られているが、図示を省略してある。
【0005】この図9に示す構成の場合、保護膜105
はカラーフィルター104の層表面の凹凸を吸収し、透
明電極106の表面を平坦化するために用いられる。す
なわち対向する透明電極106と透明電極206の間隔
に不均一な部分があると、この部分およびその近傍にお
いて、表示の明るさの不均一、液晶の配向の不均一など
を生じ、表示品質を低下させる原因になる。このため基
板の透明電極面を平坦に仕上げるため、保護膜105を
設けるのである。
【0006】しかし比較的低分割駆動の液晶表示パネル
の場合、保護膜無しでも許容可能な平坦性を得られるた
め、この保護膜の形成を廃止することもある。
【0007】透明電極106と透明電極206とは、互
いにマトリクス状に配置され、その対向する部分が表示
に関与する画素部分であり、その他の部分は表示に関与
しない非画素部分である。非画素部分は表示全体のコン
トラストを低下させないためには、光透過率が零である
ことが望ましい。
【0008】しかし実際には種々の理由により光が漏れ
るため、表示品質を著しく下げてしまう。そこで非画素
部分からの光漏れを防止する工夫が試みられている。
【0009】図10は非画素部分の光漏れを防止した従
来例における第1の基板101を示す断面図であり、隣
合うカラーフィルター104をオーバーラップさせて、
遮光効果を得ようとするものである。
【0010】この図10に示す構成にはいくつかの欠点
がある。1つは遮光効果を高めるためには、隣合うカラ
ーフィルター104が完全にオーバーラップしている必
要があり、このオーバーラップ部分が凸状になってしま
う。
【0011】この凸状部分は距離が比較的大きいため、
保護膜105によっても表面段差が吸収されず、透明電
極106の平坦性が損なわれることになる。
【0012】またさらに、カラーフィルター104が完
全にオーバーラップした部分においても、多少の光漏れ
が生じ、完全な遮光方法とはいえない。
【0013】またこの方法では、カラーフィルター10
4に平行な非画素部分に対してしか遮光効果が得られ
ず、カラーフィルター104に直交する非画素部分は遮
光することができない。
【0014】図11は他の従来例における第1の基板1
01を示す断面図である。
【0015】図11に示すように、第1の基板101の
上に遮光膜102を設け、この遮光膜102の上にカラ
ーフィルター104を設け、カラーフィルター104の
上に保護膜105を設け、保護膜105の上に透明電極
106を設ける。
【0016】この図11に示す構成によれば、カラーフ
ィルター104とは独立して遮光膜102を設けること
ができる。その結果、遮光膜102形状を井桁状に構成
することにより、カラーフィルター104に平行な非画
素部分に対しても、遮光効果が得られ、さらにカラーフ
ィルター104に直交する非画素部分に対しても遮光効
果を得ることができる。
【0017】遮光膜102の形成法として、絶縁材料で
ある黒色顔料や黒色染料を分散した黒色樹脂を印刷法や
フォトエッチング法で形成する方法もあるが、この黒色
樹脂材料の吸光度は低く、膜厚が薄い場合は充分な遮光
特性が得られない。
【0018】この黒色樹脂で充分な遮光特性を得るに
は、樹脂膜厚を充分に厚くすることが必要になる。しか
しながら、このように膜厚を厚くした場合には、遮光膜
の部分と有効画素となる遮光膜の無い部分とで大きな表
面段差が生じ、この段差を保護膜105で平坦化するこ
とは困難である。
【0019】このように平坦性の不足した基板構造を持
つ液晶表示パネルは、液晶の配向不均一をおこし、表示
品質の悪いものとなることは前述の通りである。この問
題を解決するため、遮光膜102の材料として金属薄膜
が用いられる。
【0020】遮光膜102に金属材料を用いた場合の、
図11に示した従来例の製造工程を簡単に説明すると、
第1の基板101上にスパッタリング法あるいは真空蒸
着法などによって、クロムなどの不透明な金属薄膜を形
成した後、フォトエッチング法で所定のパターンを形成
し遮光膜102とする。
【0021】その遮光膜102上に、印刷法、染色法、
顔料分散法などを用いてカラーフィルター104を設け
る。さらに、そのカラーフィルター104上にポリイミ
ド、アクリルなどの透明樹脂を印刷法、スピンコート法
を用いて保護膜105を設ける。その保護膜105上全
面にスパッタリング法、真空蒸着法などを用いて、透明
電極106となる酸化インジュウム錫膜を形成させる。
この酸化インジュウム錫膜をフォトエッチング法で所定
のパターン形状に加工して、透明電極106とする。
【0022】遮光膜102を金属薄膜とした場合、保護
膜105は前述のように平坦化作用に加え、遮光膜10
2と透明電極106との間の絶縁膜としての作用をも有
することになる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、遮
光膜102に金属薄膜を使用することが充分な遮光特性
を持ち、透明電極106の表面平坦性を確保できる遮光
膜102を形成する現実的な方法である。また遮光膜1
02である金属薄膜は、フォトエッチング法で微細なパ
ターン形状加工ができることも長所である。
【0024】しかし金属薄膜を遮光膜102として使用
した場合、しばしば遮光膜102と透明電極106との
間で電気的ショートが起こり、歩留まりを大幅に低下さ
せてしまうという問題点が発生する。
【0025】これは、保護膜105で、遮光膜102と
透明電極間106との間は電気的に絶縁されている筈で
あるが、実際には保護膜105には微細なピンホールが
多数あり、このピンホールを介して遮光膜102と透明
電極106との間が電気的にショートしてしまうのであ
る。この保護膜105に発生するピンホールを完全に無
くすことは、現在のところ非常に難しい。
【0026】本発明は、従来のこのような問題を解決
し、その目的とするところは遮光膜と透明電極との電気
的なショートを防ぎ、表示品質の高い液晶表示パネルを
安定して供給することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明が用いる第1の手段は、導電性を有する遮光膜
と透明電極の間に保護膜とは別に新たに絶縁膜を設ける
ことであり、第2の手段は隣合うカラーフィルターを僅
かにオーバーラップさせて絶縁層として活用することで
ある。
【0028】
【作用】上記の手段を用いて構成した液晶表示パネル
は、保護膜やカラーフィルターの持つ微細なピンホール
に起因する遮光膜と透明電極の電気的ショートを、新た
に設ける絶縁膜と保護膜、絶縁膜とカラーフィルター、
絶縁膜と保護膜とカラーフィルター、あるいは保護膜と
カラーフィルターの多層膜による絶縁層を構成すること
で防止することができる。この結果、歩留まりを低下さ
せること無く、平坦性にすぐれ、かつ充分な遮光特性を
持つ高品質な表示品質を有する液晶表示パネルを提供す
ることができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面によって説明す
るが、図面は構造のみを示すものであって寸法などにつ
いて示すものではない。また透明電極上の配向膜などは
図示していない。
【0030】図1は本発明の第1の実施例における第1
の基板101を示す断面図である。
【0031】図1に示すように、第1の基板101上の
全面にまずスパッタリング法あるいは真空蒸着法を用い
てクロム薄膜を形成し、そのクロム薄膜をフォトエッチ
ング法にて所定のパターンに形成し、遮光膜102を設
ける。
【0032】さらに遮光膜102上にスパッタリング法
で、硬質で透明な絶縁体である酸化シリコンを形成し、
絶縁膜103を形成する。さらにその後、絶縁膜103
上に染色法を用いて直接カラーフィルター104を形成
する。
【0033】その後さらに、カラーフィルター104上
にスピンコート法を用い透明なアクリル樹脂を全面に塗
布し、保護膜105を設ける。さらに、保護膜105上
にスパッタリング法で酸化インジュウム錫薄膜を全面に
形成した後、フォトエッチング法で所定のパターンを形
成し、透明電極106を設ける。
【0034】すなわち図1に示す第1の実施例は、第1
の基板101上に設ける導電性を有する遮光膜102
と、遮光膜102上に設ける絶縁膜103と、絶縁膜1
03上に設けるカラーフィルター104と、カラーフィ
ルター104上に設ける保護膜105と、保護膜105
上に設ける透明電極106とを有する構造となる。
【0035】この図1に示す構造を採用する本発明によ
れば、遮光膜102として導電性はあるが遮光特性の充
分な金属薄膜を使用しても、絶縁膜103と保護膜10
5とが多層膜として、遮光膜102と透明電極106と
の間に設けられている。このため、たとえ絶縁膜103
にピンホールがあっても、保護膜105との多層膜構造
で、遮光膜102と透明電極106との電気的ショート
の発生を確実に防ぐことができる。
【0036】図2は本発明の第2の実施例における第1
の基板101を示す断面図で、絶縁膜103をカラーフ
ィルター104上に設けた構造を示す。
【0037】図2に示すように、第1の基板101上に
設ける導電性を有する遮光膜102と、遮光膜102上
に設けるカラーフィルター104と、このカラーフィル
ター104上に設ける絶縁膜103と、絶縁膜103上
に設ける保護膜105と、保護膜105上に設ける透明
電極106とを有する構造である。
【0038】この第2の実施例でも、図1に示した第1
の実施例と同様に、遮光膜102と透明電極106の間
に、絶縁膜103と保護膜105との多層膜が形成され
るため、遮光膜102と透明電極106の間の電気的シ
ョートの発生を防止することができる。
【0039】図3は本発明の第3の実施例を示す断面図
で、絶縁膜103を保護膜105上に設けた構造を示
す。
【0040】図3に示すように、第1の基板101上に
設ける導電性を有する遮光膜102と、遮光膜102上
に設けるカラーフィルター104と、このカラーフィル
ター104上に設ける保護膜105と、保護膜105上
に設ける絶縁膜103と、絶縁膜103上に設ける透明
電極106とを有する構造である。
【0041】この第3の実施例でも、図1に示した第1
の実施例と同様に、遮光膜102と透明電極106の間
に絶縁膜103と保護膜105との多層膜が形成される
ている。このため、遮光膜102と透明電極106の間
の電気的ショートの発生を防止することができる。
【0042】図4に本発明の第4の実施例における第1
の基板101の断面図を示す。第4の実施例の構造は、
図1から図3に示す保護膜105を廃止し、カラーフィ
ルター104を絶縁層として活用した構造である。
【0043】図4に示すように、第1の基板101上に
設ける導電性を有する遮光膜102と、遮光膜102上
に設ける絶縁膜103と、絶縁膜103上に設けるカラ
ーフィルター104、とカラーフィルター104上に設
ける透明電極106とを有する構造である。
【0044】保護膜105を設ける目的は、一義的には
透明電極106の表面平坦性の向上にある。しかし比較
的低分割駆動の場合、駆動マージンが広いために、不充
分な平坦性でも使用可能な表示品質を得ることができ
る。このような場合には保護膜105を廃止することが
可能である。
【0045】しかし先に述べたように、金属薄膜による
遮光層102を設けた場合には、保護膜105は多層膜
絶縁層の一部としての機能も有するのであるから、単に
保護膜105を廃止しただけでは多層膜による絶縁構造
が失われ、絶縁膜103にピンホールが存在すれば、や
はり透明電極106と遮光膜102の間の電気的ショー
トが生ずる。
【0046】そこで図4に示すように、隣合うカラーフ
ィルター104を互いにオーバーラップし、遮光膜10
2と透明電極106との間にカラーフィルター104と
絶縁膜103とによる多層膜による絶縁構造を構成す
る。
【0047】この場合、遮光効果は遮光膜102によっ
て得ているのであるから、従来例の図10で示したよう
な大きな凸部生じるような、カラーフィルター104の
オーバーラップは必要ない。なおオーバーラップが小さ
い場合には、工程ばらつきにより部分的に隙間が生じて
しまうこともあり得るが、その場合でも電気的ショート
事故発生の確率は大幅に低下する。
【0048】図5は本発明の第5の実施例における第1
の基板101を示す断面図であり、保護膜105を廃止
して、かつ絶縁膜103をカラーフィルター106上に
設けた構造を示す。
【0049】図5に示すように、第1の基板101上に
設ける導電性を有する遮光膜102と、遮光膜102上
に設けるカラーフィルター104と、このカラーフィル
ター104上に設ける絶縁膜103と、絶縁膜103上
に設ける透明電極106とを有する構造である。
【0050】カラーフィルター104を、図4を用いて
説明した第4の実施例と同じく、オーバーラップさせる
ことにより、カラーフィルター104と絶縁膜103と
からなる多層膜構造の絶縁層を得ることができる。
【0051】図4を用いて説明した第4の実施例と同じ
ように、図5に示した第5の実施例では、保護膜105
を設ける工程を廃止でき、低価格の液晶表示パネルを提
供できる。また適切なオーバーラップを行えば、結果的
に透明電極106の平坦性を向上させることもできる。
【0052】図6は本発明の第6の実施例における第1
の基板101を示す断面図であり、カラーフィルターを
使用しない、白黒表示の液晶表示パネルにおける第1の
基板101の構造である。
【0053】図6に示した構造についてその製造工程を
簡単に述べると、第1の基板101上の全面にまずスパ
ッタリング法あるいは真空蒸着法を用いてクロム薄膜を
形成させる。そのクロム薄膜をフォトエッチング法にて
所定のパターンに形成し、遮光膜102を設ける。
【0054】この遮光膜102上にスパッタリング法
で、硬質な透明絶縁体である酸化シリコンを形成し絶縁
膜103を形成し、絶縁膜103上にスピンコート法を
用い透明なアクリル樹脂を全面に塗布し保護膜105を
設ける。さらに、保護膜105上にスパッタリング法で
酸化インジュウム錫薄膜を全面に形成した後に、フォト
エッチング法で所定のパターンを形成し、透明電極10
6を設ける。
【0055】この説明のようにして、第6の実施例では
基板上に設ける導電性を有する遮光膜102と、遮光膜
102上に設ける絶縁膜103と、絶縁膜103上に設
ける保護膜105と、保護膜上105に設ける透明電極
106を有する構造となり、多層膜構造の絶縁層を得る
ことができる。
【0056】絶縁膜103と保護膜105とが、遮光膜
102と透明電極106との間に設けられているため、
遮光膜102と透明電極106との電気的ショート発生
を防止することができる。
【0057】図7は本発明の第7の実施例における第1
の基板101を示す断面図であり、カラーフィルターを
有しない基板において、絶縁膜103を保護膜105上
に設けた構造を示す。
【0058】図7に示すように、第1の基板101上に
設ける導電性を有する遮光膜102と、遮光膜102上
に設ける保護膜105と、この保護膜105上に設ける
絶縁膜103と、絶縁膜103上に設ける透明電極10
6とを有する構造である。
【0059】図6を用いて説明した第6の実施例と同様
に、第7の実施例においても多層膜構造の絶縁層を得る
ことができる。したがって、透明電極106と遮光膜1
02との電気的ショート発生を、保護膜105と絶縁膜
103とによって抑えることができる。
【0060】図8は本発明の第8の実施例における第1
の基板101を示す断面図である。この第8の実施例に
おいては絶縁膜103の機能をカラーフィルター104
のオーバーラップにより得ている。
【0061】カラーフィルター104のオーバーラップ
による効果などについては図4、図5を用いて説明した
第4、第5の実施例の説明で述べたとおりであり、説明
を省略する。
【0062】本発明の趣旨は以上の実施例の説明で明か
であるが、なお若干の細補足を行えば、図1に示した第
1の実施例、あるいは図6に示した第6の実施例の説明
中、遮光膜102としてクロム薄膜を用いて説明した。
しかしながら、遮光膜102としては、これ以外にも充
分な遮光特性を得られる、タンタル、ニッケル、アルミ
チタンなどの薄膜を用いてもよい。
【0063】また絶縁膜103としては、スパッタリン
グ法を用いて酸化シリコンを形成したが、酸化シリコン
以外に、窒化シリコン、炭化シリコン、酸化チタン、酸
化ジリコニウムなどを、印刷法、真空蒸着法、ディップ
法などを用いて形成することができる。
【0064】さらに保護膜105としては、透明なアク
リル樹脂以外にも、透明なポリイミド樹脂、透明なエポ
キシ樹脂を使用することも可能である。また保護膜10
5の形成方法としてはスピンコート法以外にも、印刷
法、ディッピング法も使用できる。
【0065】さらにカラーフィルター104について
は、染色法以外にも印刷法、顔料分散法を用いてカラー
フィルター104を形成することも可能である。
【0066】また図1、図4、図6に示した実施例の場
合、絶縁膜103は耐熱性のすぐれた第1の基板101
および金属薄膜による遮光膜102上への設置であり、
比較的高温で安定した絶縁膜103を設けることができ
る。またこのような安定した膜であるため、従来の製造
工程をそのまま使用することが可能である。
【0067】つぎに図2と図3との比較において、絶縁
膜103と保護膜105との関係について述べる。絶縁
膜103と保護膜105とは、ともに絶縁層としての機
能を果たすのであるが、絶縁膜103は専ら絶縁機能
を、保護膜105は絶縁機能の他に前述の平坦化の目的
をも有している膜と理解すれば良い。したがって両者の
材質、膜厚などが異なる場合は、図2と図3は異なる実
施例を示すことになる。
【0068】しかしながら、絶縁膜102を保護膜10
5と同一の材料で同一の膜厚で設けて、両者にともに絶
縁機能と平坦化機能とを均等に負わせる場合には、図2
と図3とは構造的には同一のものとなる。
【0069】同様なことが図6と図7においても言え
る。図6と図7においては段差を形成するカラーフィル
ター104が存在しないから、保護膜105に求められ
る平坦化の機能はそれほど必要がない。したがって絶縁
膜102を保護膜105と同一の材料で同一の膜厚で設
けるならば、図6と図7とは構造的には同一のものとな
る。
【0070】しかしながらカラーフィルター104が無
い場合には、他の機能がこれらの絶縁層に求められる。
【0071】すなわち遮光膜102が液晶表示パネルの
有効表示面全面に井桁状に設けられて、そしてすべての
遮光膜102が電気的に接続している場合、それぞれの
透明電極106は、遮光膜102を介して容量的に結合
する。この容量結合は、透明電極106が有する電気的
抵抗と関係して液晶に印加する駆動電圧に歪みを生じさ
せ、液晶表示パネルの表示状態を悪化させる原因にな
る。
【0072】そのため透明電極106と遮光膜102と
の間隔を充分にとって、両者間の電気容量をできるだけ
小さくする必要がある。そこで主に絶縁機能を重視する
被膜を絶縁膜103とし、電気容量の低減化を図る被膜
を保護膜105として、両者の材質あるいは膜厚を変え
た場合においては、図6と図7は異なる構造となるので
ある。
【0073】
【発明の効果】以上の説明で明かなように、本発明は導
電性を有する遮光膜を有する液晶表示パネルにおいて、
遮光膜と透明電極との間に新たに絶縁膜を設け、または
隣合うカラーフィルターをオーバーラップることで、遮
光膜と透明電極との間に、保護膜と絶縁膜、もしくはカ
ラーフィルターと絶縁膜、またはカラーフィルター保護
膜とからなる多層膜を形成する。これによりいずれかの
層にピンホールがあっても、この多層膜構造で遮光膜と
透明電極の電気的ショートの発生を確実に防止すること
ができる。
【0074】このため遮光特性の不充分な絶縁体を用い
た遮光膜を使用する必要がなく、遮光特性に優れ、しか
も平坦性に優れた表示品質の高い液晶表示パネルを歩留
まりを低下させること無く生産することができる。
【0075】しかも本発明の液晶表示パネルは、既存の
保護膜、あるいはカラーフィルターを利用して多層膜構
造を形成しているため、最小限の工程の追加で可能であ
るから大幅な価格上昇もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における遮光膜を有する
基板を示す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例における遮光膜を有する
基板を示す断面図である。
【図3】本発明の第3の実施例における遮光膜を有する
基板を示す断面図である。
【図4】本発明の第4の実施例における遮光膜を有する
基板を示す断面図である。
【図5】本発明の第5の実施例における遮光膜を有する
基板を示す断面図である。
【図6】本発明の第6の実施例における遮光膜を有する
基板を示す断面図である。
【図7】本発明の第7の実施例における遮光膜を有する
基板を示す断面図である。
【図8】本発明の第8の実施例におけるの遮光膜を有す
る基板を示す断面図である。
【図9】従来の液晶表示パネルの構造を示す断面図であ
る。
【図10】従来の液晶表示パネルの遮光膜を有する基板
を示す断面図である。
【図11】従来の液晶表示パネルの遮光膜を有する基板
を示す断面図である。
【符号の説明】
101 基板 102 遮光膜 103 絶縁膜 104 カラーフィルター 105 保護膜 106 透明電極

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に設ける導電性を有する遮光膜
    と、遮光膜上に設ける絶縁膜と、絶縁膜上に設けるカラ
    ーフィルターと、カラーフィルター上に設ける保護膜
    と、保護膜上に設ける透明電極とを有することを特徴と
    する液晶表示パネル。
  2. 【請求項2】 基板上に設ける導電性を有する遮光膜
    と、遮光膜上に設けるカラーフィルターと、カラーフィ
    ルター上に設ける絶縁膜と、絶縁膜上に設ける保護膜
    と、保護膜上に設ける透明電極とを有すことを特徴とす
    る液晶表示パネル。
  3. 【請求項3】 基板上に設ける導電性を有する遮光膜
    と、遮光膜上に設けるカラーフィルターと、カラーフィ
    ルター上に設ける保護膜と、保護膜上に設ける絶縁膜
    と、絶縁膜上に設ける透明電極とを有することを特徴と
    する液晶表示パネル。
  4. 【請求項4】 基板上に設ける導電性を有する遮光膜
    と、遮光膜上に設ける絶縁膜と、絶縁膜上に設けるカラ
    ーフィルターと、カラーフィルター上に設ける透明電極
    とを有することを特徴とする液晶表示パネル。
  5. 【請求項5】 基板上に設ける導電性を有する遮光膜
    と、遮光膜上に設けるカラーフィルターと、カラーフィ
    ルター上に設ける絶縁膜と、絶縁膜上に設ける透明電極
    とを有することを特徴とする液晶表示パネル。
  6. 【請求項6】 基板上に設ける導電性を有する遮光膜
    と、遮光膜上に設ける絶縁膜と、絶縁膜上に設ける保護
    膜と、保護膜上に設ける透明電極とを有することを特徴
    とする液晶表示パネル。
  7. 【請求項7】 基板上に設ける導電性を有する遮光膜
    と、遮光膜上に設ける保護膜と、保護膜上に設ける絶縁
    膜と、絶縁膜上に設ける透明電極とを有することを特徴
    とする液晶表示パネル。
  8. 【請求項8】 基板上に設ける導電性を有する遮光膜
    と、遮光膜上に設けるカラーフィルターと、カラーフィ
    ルター上に設ける保護膜と、保護膜上に設ける透明電極
    とを有することを特徴とする液晶表示パネル。
  9. 【請求項9】 絶縁膜は、酸化シリコン、窒化シリコ
    ン、炭化シリコン、酸化チタン、酸化ジリコニウムから
    選ばれる一つあるいは複数で構成することを特徴とする
    請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、
    請求項6、あるいは請求項7記載の液晶表示パネル。
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