JPH06201477A - 焦電型赤外線検出器の製造方法 - Google Patents
焦電型赤外線検出器の製造方法Info
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- JPH06201477A JPH06201477A JP4350888A JP35088892A JPH06201477A JP H06201477 A JPH06201477 A JP H06201477A JP 4350888 A JP4350888 A JP 4350888A JP 35088892 A JP35088892 A JP 35088892A JP H06201477 A JPH06201477 A JP H06201477A
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Landscapes
- Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
- Radiation Pyrometers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】複数の光学フィルタを備える焦電型赤外線検出
器の耐外乱光性能を向上させ、感度、視野のレベル低
下、及びバラツキを抑制し、高歩留まり、低コストでこ
れを提供する。 【構成】光学フィルタ２，４同志をスペーサー機能を備
えたシート状接着剤３で接着することで、検出器製造工
程が簡素となり、内側フィルタ４の位置精度が向上す
る。
器の耐外乱光性能を向上させ、感度、視野のレベル低
下、及びバラツキを抑制し、高歩留まり、低コストでこ
れを提供する。 【構成】光学フィルタ２，４同志をスペーサー機能を備
えたシート状接着剤３で接着することで、検出器製造工
程が簡素となり、内側フィルタ４の位置精度が向上す
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、主として防犯用人体検
知ユニットに用いられる焦電型赤外線検出器の製造方法
に関する。
知ユニットに用いられる焦電型赤外線検出器の製造方法
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来用いられている一般的な焦電型赤外
線検出器（以下検出器という）は図２に示すように、焦
電素子８や電子部品１１をＴＯ−５等のパッケージにハ
ーメチックシールしたものである。キャン１には開口部
を設け赤外線透過用の光学フィルタ２（以下フィルタと
いう）が液状接着剤５を用いて貼り付けられている。こ
の検出器を人体検知に用いる際、主に車のヘッドライ
ト、太陽光等の強力な可視光エネルギーによる防犯ユニ
ットの誤動作を防止するための耐外乱光機能を施しなが
ら、人体が放射する遠赤外線の波長帯域のエネルギーを
選択的に焦電素子８へと導入する必要があり、これらの
フィルタとしてカットオンの波長帯域が５〜７μｍのロ
ングパス透過特性をもつものが広く用いられている。一
例として、カットオン波長が６．５μｍのロングパスフ
ィルタの透過特性を図３に示す。これらのフィルタでは
４μｍ以下の波長帯域の光の漏れ透過率は０．１％以下
に設定されており、これらの波長帯域の光が検出器内部
へ直接入射することはない。しかし、このように直接光
を遮断したとしても、４μｍ以下の波長帯のエネルギー
がフィルタ２の表層、並びに内部で熱に変換され、二次
輻射のエネルギーとして焦電素子８に検出されるため
に、防犯ユニットが誤動作するという問題点があった。
この改善策として、複数のフィルタ２、４を液状接着剤
５を用いてキャン１に固着する方法がある。これらの検
出器のキャン及びフィルタ部分を図４、５に示す。これ
らの方法によると外側フィルタ２の表層、並びに内部に
て発生した二次輻射のエネルギーを内側のフィルタ４で
減衰させることが可能である。このような構造の検出器
は、特に高信頼性を要求される分野の人体検知に用いら
れている。しかしながら、これら図４、５に示すような
検出器の製造方法ではフィルタ２、４間に液状接着剤５
が流れ込んで検出器の感度、視野のレベルを下げたり、
バラツキを生じさせることが多々あった。キャン１、或
いはスペーサー１２の厚みを増し、フィルタ２、４間の
ギャップを十分確保することで接着剤の流れ込みはある
程度抑制可能ではあるが、検出器が大型になるという問
題点があった。更に、液状接着剤５が定量的に塗布され
ない場合、図５の検出器では検出器の美観を損なうとい
う問題点もあった。これらの問題点は、フィルタの接着
に液状接着剤を用いる限り根本的に解決が困難であっ
た。
線検出器（以下検出器という）は図２に示すように、焦
電素子８や電子部品１１をＴＯ−５等のパッケージにハ
ーメチックシールしたものである。キャン１には開口部
を設け赤外線透過用の光学フィルタ２（以下フィルタと
いう）が液状接着剤５を用いて貼り付けられている。こ
の検出器を人体検知に用いる際、主に車のヘッドライ
ト、太陽光等の強力な可視光エネルギーによる防犯ユニ
ットの誤動作を防止するための耐外乱光機能を施しなが
ら、人体が放射する遠赤外線の波長帯域のエネルギーを
選択的に焦電素子８へと導入する必要があり、これらの
フィルタとしてカットオンの波長帯域が５〜７μｍのロ
ングパス透過特性をもつものが広く用いられている。一
例として、カットオン波長が６．５μｍのロングパスフ
ィルタの透過特性を図３に示す。これらのフィルタでは
４μｍ以下の波長帯域の光の漏れ透過率は０．１％以下
に設定されており、これらの波長帯域の光が検出器内部
へ直接入射することはない。しかし、このように直接光
を遮断したとしても、４μｍ以下の波長帯のエネルギー
がフィルタ２の表層、並びに内部で熱に変換され、二次
輻射のエネルギーとして焦電素子８に検出されるため
に、防犯ユニットが誤動作するという問題点があった。
この改善策として、複数のフィルタ２、４を液状接着剤
５を用いてキャン１に固着する方法がある。これらの検
出器のキャン及びフィルタ部分を図４、５に示す。これ
らの方法によると外側フィルタ２の表層、並びに内部に
て発生した二次輻射のエネルギーを内側のフィルタ４で
減衰させることが可能である。このような構造の検出器
は、特に高信頼性を要求される分野の人体検知に用いら
れている。しかしながら、これら図４、５に示すような
検出器の製造方法ではフィルタ２、４間に液状接着剤５
が流れ込んで検出器の感度、視野のレベルを下げたり、
バラツキを生じさせることが多々あった。キャン１、或
いはスペーサー１２の厚みを増し、フィルタ２、４間の
ギャップを十分確保することで接着剤の流れ込みはある
程度抑制可能ではあるが、検出器が大型になるという問
題点があった。更に、液状接着剤５が定量的に塗布され
ない場合、図５の検出器では検出器の美観を損なうとい
う問題点もあった。これらの問題点は、フィルタの接着
に液状接着剤を用いる限り根本的に解決が困難であっ
た。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は複数のフィル
タを備える検出器の耐外乱光性能と美観を確保しつつ、
感度、視野のレベル低下、及びバラツキを抑え、製造歩
留まりの向上と検出器のコスト低減を図ることを目的と
する。
タを備える検出器の耐外乱光性能と美観を確保しつつ、
感度、視野のレベル低下、及びバラツキを抑え、製造歩
留まりの向上と検出器のコスト低減を図ることを目的と
する。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数のフィル
タを備える検出器のフィルタ同志の接着をスペーサー機
能を備えたシート状接着剤を用いて行なうことを特徴と
する。
タを備える検出器のフィルタ同志の接着をスペーサー機
能を備えたシート状接着剤を用いて行なうことを特徴と
する。
【０００５】
【作用】外側のフィルタをキャンに接着した後、シート
状接着剤と内側のフィルタをキャンに挿入することでフ
ィルタ同志の固着ができる。また、予め所定の厚みを有
するスペーサー機能を備えたシート状接着剤を用いるこ
とで内側フィルタの平衡度と位置精度を確保することが
でき、液状接着剤のようなフィルタ間への接着剤の流入
と外観の問題も防止できる。
状接着剤と内側のフィルタをキャンに挿入することでフ
ィルタ同志の固着ができる。また、予め所定の厚みを有
するスペーサー機能を備えたシート状接着剤を用いるこ
とで内側フィルタの平衡度と位置精度を確保することが
でき、液状接着剤のようなフィルタ間への接着剤の流入
と外観の問題も防止できる。
【０００６】
【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する。
図１は、本発明の最も基本的な実施例であり、検出器の
キャンとフィルタ部分を示すものである。外側フィルタ
２を接着したあとリング型状のスペーサー機能を備えた
シート状接着剤３と内側フィルタ４をキャン１に挿入
し、加圧、加熱硬化等を行なって固着させる。ここでシ
ート状接着剤３にはリング状のものを用いているが、検
出器の視野を妨げなければこの形状でなくてもよい。図
６に示すように複数個使用することもできる。また、図
７に示すように内側のフィルタ４を複数個使用し、図１
と同様に接着を行なえば、検出器の耐外乱光性能を更に
向上できる。図１、６、７の実施例に於いて、フィルタ
２、４には長方形の形状のものを用いているが、特に形
状は問わない。例えば、丸、六角形でもよい。尚、本発
明のスペーサー機能を備えたシート状接着剤３とは、材
質が接着剤そのものか、或いは接着剤と他の物質の混合
物からなるものでもよいし、基材にポリイミド等の有機
材質、或いはガラス繊維等の無機材質を用いその両面に
粘着面をもつものでもよい。
図１は、本発明の最も基本的な実施例であり、検出器の
キャンとフィルタ部分を示すものである。外側フィルタ
２を接着したあとリング型状のスペーサー機能を備えた
シート状接着剤３と内側フィルタ４をキャン１に挿入
し、加圧、加熱硬化等を行なって固着させる。ここでシ
ート状接着剤３にはリング状のものを用いているが、検
出器の視野を妨げなければこの形状でなくてもよい。図
６に示すように複数個使用することもできる。また、図
７に示すように内側のフィルタ４を複数個使用し、図１
と同様に接着を行なえば、検出器の耐外乱光性能を更に
向上できる。図１、６、７の実施例に於いて、フィルタ
２、４には長方形の形状のものを用いているが、特に形
状は問わない。例えば、丸、六角形でもよい。尚、本発
明のスペーサー機能を備えたシート状接着剤３とは、材
質が接着剤そのものか、或いは接着剤と他の物質の混合
物からなるものでもよいし、基材にポリイミド等の有機
材質、或いはガラス繊維等の無機材質を用いその両面に
粘着面をもつものでもよい。
【０００７】
【発明の効果】以上の構成により、本発明では、検出器
の耐外乱光性能と、美観を損なうことなく、検出器の感
度と視野のレベル低下とバラツキを防止できる。更に
は、液状接着剤を定量的に塗布してフィルタを固着する
という煩雑な作業を行なうことなく、簡単に複数のフィ
ルタを有する検出器を製造できるので、検出器の製造歩
留まり向上と、コスト低減に大きく貢献する。
の耐外乱光性能と、美観を損なうことなく、検出器の感
度と視野のレベル低下とバラツキを防止できる。更に
は、液状接着剤を定量的に塗布してフィルタを固着する
という煩雑な作業を行なうことなく、簡単に複数のフィ
ルタを有する検出器を製造できるので、検出器の製造歩
留まり向上と、コスト低減に大きく貢献する。
【図１】本発明の最も基本的な実施例であり、（ａ）は
構造分解図を、（ｂ）は縦断面図を示す。
構造分解図を、（ｂ）は縦断面図を示す。
【図２】従来の一般的な検出器であり、（ａ）は外形斜
視図を、（ｂ）は縦断面図を示す。
視図を、（ｂ）は縦断面図を示す。
【図３】６．５μｍロングパスフィルタの透過特性。
【図４】，
【図５】複数のフィルタを用いた従来の検出器のキャン
及びフィルタ部分であり、（ａ）は構造分解図を、
（ｂ）は縦断面図を、（ｃ）は底面図を示す。
及びフィルタ部分であり、（ａ）は構造分解図を、
（ｂ）は縦断面図を、（ｃ）は底面図を示す。
【図６】本発明による実施例で（ａ）は構造分解図を、
（ｂ）は縦断面図を示す。
（ｂ）は縦断面図を示す。
【図７】本発明による実施例で（ａ）は構造分解図を、
（ｂ）は縦断面図を示す。
（ｂ）は縦断面図を示す。
【０００９】
１．キャン ２．外側フィルタ ３．スペーサー機能を備えたシート状接着剤 ４．内側フィルタ ５．液状接着剤 ６．ベース ７．リード ８．焦電素子 ９．焦電素子支持台 １０．配線基板 １１．電子部品 １２．スペーサー
Claims (1)
- 【請求項１】複数の光学フィルタ同志の接着をスペーサ
ー機能を備えたシート状接着剤を用いて行なうことを特
徴とした焦電型赤外線検出器の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4350888A JPH06201477A (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 焦電型赤外線検出器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4350888A JPH06201477A (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 焦電型赤外線検出器の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06201477A true JPH06201477A (ja) | 1994-07-19 |
Family
ID=18413581
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4350888A Pending JPH06201477A (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 焦電型赤外線検出器の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06201477A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4653363B2 (ja) * | 2001-09-28 | 2011-03-16 | 日置電機株式会社 | 受光センサにおける受光体構造 |
| US8304734B2 (en) | 2006-04-24 | 2012-11-06 | Asahi Kasei Emd Corporation | Infrared sensor |
-
1992
- 1992-12-04 JP JP4350888A patent/JPH06201477A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4653363B2 (ja) * | 2001-09-28 | 2011-03-16 | 日置電機株式会社 | 受光センサにおける受光体構造 |
| US8304734B2 (en) | 2006-04-24 | 2012-11-06 | Asahi Kasei Emd Corporation | Infrared sensor |
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