JPH0620112U - 車両用フロアヒーティングパネル装置 - Google Patents

車両用フロアヒーティングパネル装置

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JPH0620112U
JPH0620112U JP1808292U JP1808292U JPH0620112U JP H0620112 U JPH0620112 U JP H0620112U JP 1808292 U JP1808292 U JP 1808292U JP 1808292 U JP1808292 U JP 1808292U JP H0620112 U JPH0620112 U JP H0620112U
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JP
Japan
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floor heating
heating panel
vehicle
core material
floor
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Pending
Application number
JP1808292U
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English (en)
Inventor
英彦 井上
新二 藤本
Original Assignee
サンフロア工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来、箱型車の後部座席用暖房については温
水を温風ヒーターにより放熱しているが、この暖房方式
では長時間車に乗った場合、体が乾き、特に唇が乾きや
すく不快感がある。このような問題点を解決しようとす
るものである。 【構成】 エンジン2から公知の車内温風ヒーター3に
エンジンの冷却水を循環水ホース4により循環するよう
構成されたものにおいて、この循環水ホース4における
戻りホース4Aに三方弁5Aを有するバイパス回路5を
設置し、このバイパス回路5を箱型車における後部フロ
ア全面に敷き込んだフロアヒーティングパネル6に接続
して構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本案は、芯材にゴムチップ成型体を用い、温水管、伝熱板、表面材、断熱材を 一体化した車両用フロアヒーティングパネル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のものにあっては、下記のようなものになっている。 車両用フロアヒーティングパネルについてはほとんど実用化されていない。 特に、後部座席用暖房については温水を温風ヒーターにより放熱している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の技術で述べたものにあっては、下記のような問題点を有していた。 従来の温風式ヒーターの暖房では、長時間車に乗った場合、体が乾き、特に唇 が乾きやすく不快感がある。 商業用ボンゴ車タイプ、レジャー用のキャンピングカー、業務用のバス等は前 部の温風式ヒーターでは能力が不足して後部座席は寒い。 さらに、温風式のため、湿度が低くなり寒く感じたり、体が乾く等の欠点があ る。 上記の車両は車内の容積が大きく、外部からの冷却度が高く、特に床面からの 冷輻射が体感温度を低くしている。 フロアヒーティングを使用しない場合の運転席の状況は、車内温度を高めるた め、前部温風ヒーターの能力を大きくするが、後部からの冷風が前部に流れ、結 果として寒い場合が多い。
【0004】 本願は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、そ の目的とするところは、次のようなことのできるものを提供しようとするもので ある。 フロアヒーティング装置に構成したから、床からの輻射熱により心地よい暖房 効果、低熱量による暖房効果などを得ることができる。したがって、健康面でも よい効果を得ることができる。 すなわち、フロアヒーティングでの発熱効果を高めるため、フロア全体に均一 に発熱するよう温水管を蛇行配管するよう構成した。 このフロアヒーティングは防音効果も高く、車内の騒音を低くすることができ る。
【0005】 フロアヒーティングパネルは耐加重が必要である。 このため、本願では、ゴムチップと木チップの混合材を芯材に使用することと 、温水管は銅パイプを採用し、さらに、伝熱効果を上部からの加重(銅パイプ) の保護を目的とした鉄板を使用することによって解決した。 さらに、仕上材である表面材については使用目的によりジュータン、長尺シー ト、クッションフロア、鉄板等一体成型が可能であり、設置後の仕上も可能であ る。 床下からの冷輻射については断熱層を作り遮断するよう構成されている。 なお、熱源には前部温風ヒーターから分岐する方法、排熱を熱交換する方法、 専用熱源機による方法等がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案のものは下記のようになるものである。 すなわち本願のものは、エンジン2から公知の車内温風ヒーター3に当該エン ジンの冷却水を循環水ホース4を利用して循環するよう構成されたものにおいて 、この循環水ホース4における戻りホース4Aを切断し、この切断箇所を三方弁 5Aを有するバイパス回路5を設置し、このバイパス回路5を箱型車における後 部フロア全面に敷き込んだフロアヒーティングパネル6に接続して構成されてい る車両用フロアヒーティングパネル装置である。
【0007】 この場合、フロアヒーティングパネル6の平面形状は、箱型車における後部フ ロア全面に敷き込むよう構成できる。 また、フロアヒーティングパネル6は、ゴムチップと木チップの芯材6Aと、 この芯材の下面に積層された断熱材6Bと、この芯材内に蛇行配管された銅パイ プ6Cと、この銅パイプの上面に張設された伝熱板6Dと、芯材6Aの上面に積 層された表面材6Eとを一体成型して構成することができる。 さらに、フロアヒーティングパネル6は、ゴムチップと木チップの混合材でな る芯材6Aと、この芯材の下面に積層された断熱材6Bと、この芯材内に蛇行配 管された銅パイプ6Cと、この銅パイプの上面に張設された伝熱板6Dとを一体 成型して構成したものを箱型車における後部フロア全面に敷き込んだ後、芯材6 Aの上面に積層された表面材6Eを張設するよう構成することができる。
【0008】
【実施例】
実施例について、箱型車(ボンゴタイプ)にフロアヒーティングを取付けた場 合を例に図面を参照して説明する。 1は本案の車両用フロアヒーティングパネル装置である。 床下あるいはボンネット内にあるエンジン2から公知の車内温風ヒーター3に 当該エンジンの冷却水を循環水ホース4を利用して循環するよう構成されたもの において、この循環水ホース4における戻りホース4Aを切断し、この切断箇所 を三方弁5Aを有するバイパス回路5を設置し、このバイパス回路5に弁5B, 5Cを介してフロアヒーティングパネル6を接続して構成されている。 図中、2Aはラジエーター、2Bはウォーターポンプ、2Cは温水サーモで、 いずれも公知のものである。
【0009】 そこで、このフロアヒーティングパネル6は、耐加重性能と放熱性能の点に考 慮して下記の通り構成されている。 このフロアヒーティングパネル6の平面形状は、箱型車における後部フロア全 面に敷き込むことができるよう構成されている。 箱型車における後部フロアの平面形状は車種によって多少異なっている。 したがって、フロアヒーティングパネル6の平面形状も使用する車種に対応し た形状に構成することは当然である。 そして、このフロアヒーティングパネル6は、図1の如く前方部分61、中央 部分62、後方部分63の3部分に分割した状態で製造すると製造し易い。
【0010】 フロアヒーティングパネル6は、ゴムチップと木チップの混合材でなる芯材6 Aと、この芯材の下面に積層された断熱材6Bと、この芯材内に蛇行配管された 銅パイプ6Cと、この銅パイプの上面に張設された伝熱板6Dと、芯材6Aの上 面に積層された表面材6Eとを一体成型して構成されている。 なお、この場合、フロアヒーティングパネル6は、ゴムチップと木チップの混 合材でなる芯材6Aと、この芯材の下面に積層された断熱材6Bと、この芯材内 に蛇行配管された銅パイプ6Cと、この銅パイプの上面に張設された伝熱板6D とを一体成型して構成しておき、これを箱型車における後部フロア全面に敷き込 んだ後、芯材6Aの上面に積層された表面材6Eを張設するよう構成することが できる。これにより、耐圧強度が得られた。
【0011】 すなわち、耐加重性能は下記のように構成されている。 かさ密度は 0.85g/cm2、最大荷重は 29.3kgt/cm2、ひずみは 4.3mm、圧縮強度 は5mm/min である。 仕上材である表面材6Eについては、ジュータン、長尺シート、クッションフ ロア、金属板等を使用目的によって選ぶことができる。 また、グレード、色等も自由に選ぶことができる。 放熱性能に関しては、フロアヒーティングの採用で後部フロア全面に敷き込む ことにより効果を上げた。
【0012】 作用は下記の通りである。 A.エンジン冷却水は定時走行では平均80℃〜90℃と高温のため、フロア ヒーティングパネルの発熱量が高く暖房効果がよい。 すなわち、放熱特性は70℃で200kcal/m2h である。 B.アイドリングでの性能では、温水温度は45℃〜50℃位で安定しており 、室内温度は15℃〜18℃になる(外気温−5℃)。 C.定時走行(60km)でのテストでは、温水温度は80℃〜90℃位で安 定しており、車内温度は20℃〜30℃位まで上昇する。 フロアヒーティングパネルの表面温度は50℃位まで上昇する。 D.エンジンに対する影響については、アイドリング、定時走行共に、フロア ヒーティングパネル設置前と同じであり、問題がないようである。 E.フロアヒーティングパネルの温度制御はバイパスによる温水の流量調節を する。さらに、三方弁によるミキシングによって温水制御もできる。 F.フロアヒーティングパネルの入り切り操作は、往き戻りの弁開閉にて行っ た。
【0013】
【考案の効果】
本考案は、上述の通り構成されているので次に記載する効果を奏する。 A.フロアヒーティングについての性能テストでは、車内温度を均一化するこ とで前部温風ヒーターの放熱能力が小さくてすみ、温風による不快感が軽減され た。 B.本考案は、耐加重性能と放熱性能を有する点にあるが、耐加重性能ではゴ ムチップと木チップの芯材、銅パイプ、伝熱板、表面材、断熱材を一体成型した ことにより、耐圧強度が得られた。 また、放熱性能では、フロアヒーティングの採用で後部フロア全面に敷き込む ことにより効果を上げた。 C.さらに、遮音特性については、走行時のタイヤ騒音、空気による騒音、エ ンジンによる騒音等があるが、タイヤによる騒音に対して効果がある。 D.パネルの厚さ、硬度については、使用目的により変えることができる。 すなわち、例えば荷物用、乗用タイプ、そのほか特殊用途にも使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】構成図である。
【図2】バイパス回路部分の拡大正面図である。
【図3】フロアヒーティングパネルの平面図である。
【図4】A−A線における要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 車両用フロアヒーティングパネル装置 2 エンジン 3 車内温風ヒーター 4 循環水ホース 5 バイパス回路 6 フロアヒーティングパネル

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(2)から車内温風ヒーター
    (3)に当該エンジンの冷却水を循環水ホース(4)を
    利用して循環するよう構成されたものにおいて、この循
    環水ホース(4)における戻りホース(4A)に三方弁
    (5A)を有するバイパス回路(5)を設置し、このバ
    イパス回路(5)を箱型車における後部フロア全面に敷
    き込んだフロアヒーティングパネル(6)に接続して構
    成されていることを特徴とする車両用フロアヒーティン
    グパネル装置。
  2. 【請求項2】 フロアヒーティングパネル(6)の平面
    形状は、箱型車における後部フロア全面に敷き込むこと
    ができるよう構成されている「請求項1」記載の車両用
    フロアヒーティングパネル装置。
  3. 【請求項3】 フロアヒーティングパネル(6)は、ゴ
    ムチップと木チップの芯材(6A)と、この芯材の下面
    に積層された断熱材(6B)と、この芯材内に蛇行配管
    された銅パイプ(6C)と、この銅パイプの上面に張設
    された伝熱板(6D)と、芯材(6A)の上面に積層さ
    れた表面材(6E)とが一体成型して構成されている
    「請求項1」あるいは「請求項2」記載の車両用フロア
    ヒーティングパネル装置。
  4. 【請求項4】 フロアヒーティングパネル(6)は、ゴ
    ムチップと木チップの混合材でなる芯材(6A)と、こ
    の芯材の下面に積層された断熱材(6B)と、この芯材
    内に蛇行配管された銅パイプ(6C)と、この銅パイプ
    の上面に張設された伝熱板(6D)とを一体成型して構
    成したものを箱型車における後部フロア全面に敷き込ん
    だ後、芯材(6A)の上面に積層された表面材(6E)
    を張設するよう構成した「請求項1」ないし「請求項
    3」のいずれかに記載の車両用フロアヒーティングパネ
    ル装置。
JP1808292U 1992-02-25 1992-02-25 車両用フロアヒーティングパネル装置 Pending JPH0620112U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012197030A (ja) * 2011-03-22 2012-10-18 Mitsubishi Motors Corp 電動車用暖房装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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