JPH0620065Y2 - 冷凍・冷蔵ショーケースの機械室カバー構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は冷凍・冷蔵ショーケースの機械室の開口部を閉
鎖した機械室カバーに関し、特に機械室中の熱交換器に
装着されたフィルタの固定用に併用した機械室カバーに
関するものである。

（従来の技術） 冷凍・冷蔵ショーケースにおいては、機械室に開口部を
設け、機械室中の熱交換器に装着されたフィルタを着脱
可能にし、或は該熱交換器等を引出して点検を行えるよ
うにしている。そして該開口部を機械室カバーで閉鎖し
ている。第２図は従来の冷凍・冷蔵ショーケースの機械
室部分を示した一部断面斜視図である。

１は冷凍・冷蔵室で、複数の商品棚２を備えて商品が展
示されている。３は機械室で、凝縮器をなした熱交換器
４等の冷凍装置が設置されている。該機械室３は前面側
が開口され、その開口部５には機械室カバー６がねじに
よって取付けられて閉鎖されている。熱交換器４はその
前面側が空気吸入口をなしている。熱交換器４の上部に
は隔壁７が近接しており、前面側の両側部にはガイド板
８を備えて、熱交換器４と開口部５との間に通風路９を
形成している。機械室カバー６には開口部５との対向位
置に通風口１０を備え、これら通風経路を通して外気が
熱交換器４に吸入されて熱交換される。熱交換器４の空
気吸入口には合成樹脂製の網で形成されたフィルタ１１
が着脱可能に取付けられ、通風口１０等から吸込まれた
塵埃が該フィルタ１１に付着するようにしている。フィ
ルタ１１が汚れたときには、機械室カバー６を取外し、
開口部５から該フィルタ１１を取出して水洗い等により
清掃する。熱交換器４の上部には軟質のロック金具１２
がその一端を固定して取付けられていて、その他端が折
曲げられることにより、フィルタ１１が押えつけられて
固定される。ガイド板８はまた、熱交換器４の前方に延
長されたＬ形をなし、フィルタ１１に対するガイド部８
_Ａを形成している。

（考案が解決しようとする課題） しかしながら上記のフィルタは、機械室内においてロッ
ク金具が折曲げ操作されて熱交換器に固定されているの
で、フィルタを清掃する場合は、機械室カバーを取外し
て更にロック金具の折曲げを戻してフィルタを取出す作
業が必要であり、取外し、取付けの作業が厄介であっ
た。

本考案の目的は、冷凍・冷蔵ショーケースの機械室カバ
ーにフィルタのロック機能をもたせて、機械室カバーを
取付けるとフィルタをロックし機械室カバーを外すとフ
ィルタが容易に取出せるようにした機械室カバー構造を
提供することにある。

（課題を解決するための手段） 本考案は前記問題点を解決するために、着脱可能なフィ
ルタを装着した熱交換器が該フィルタを機械室の開口部
に対向させて機械室中に設置され、該開口部が機械室カ
バーによって閉鎖されている冷凍・冷蔵ショーケースの
機械室カバー構造において、前記機械室カバーは、カバ
ー主板が機械室内と外部との間に通ずる通風口を有し、
一端がカバー主板に該通風口を囲んで固定されて立上り
他端をフィルタ外枠に当接させてなるフィルタ押え板を
備えた。

（作用） 本考案によれば、熱交換器にフィルタを装着し、機械室
カバーを機械室の開口部に取付けると、機械室カバーの
外枠押え板の他端と熱交換器との間にフィルタ外枠が挟
圧されて、フィルタがロックされる。

（実施例） 第１図は本考案の一実施例を示す冷凍・冷蔵ショーケー
スの機械室部分の一部断面斜視図である。同図におい
て、第２図と同等の部分には同一の符号を付して示し、
以下に異なる部分について説明する。

熱交換器４の前面側の両側部にはガイド板１３が取付け
られていて、フィルタ外枠１１_Ａをこれに案内させて押
し込むことによりフィルタ１１が熱交換器４の所定位置
に装着される。開口部５は、下端を床面１４に一致さ
せ、両側部を各ガイド１３の内側面に対向させている。

１５は開口部５を閉鎖する機械室カバーで、カバー主板
１６と、フィルタ押え板１７とよりなり、カバー主板１
６には、機械室３内と外部との間に通ずる通風口１８を
有している。カバー主板１６は２個の管体よりなり、そ
の両端に一対のフィルタ押え板１７の一端がねじ止め固
定されて、該各フィルタ押え板１７相互間に通風口１８
を形成している。フィルタ押え板１７は、カバー主板１
６に対して直立してその外側面の相互間隔を開口部５の
両側部間隔と一致させている。そして機械室カバー１５
の取付面１９からの高さを、開口部５における機械室３
の外面からフィルタ外枠１１_Ａまでの距離と一致させて
いる。フィルタ押え板１７の他端は、それぞれ内側に直
角に曲折して、その外面２０がフィルタ外枠１１_Ａと当
接するようにしている。

開口部５の下方にはカバー受け金具２１が取付けられ、
カバー主板１６の下部にはカバー受け金具２１に対向さ
せてこれを受入れる角穴（図示せず）を備えている。機
械室カバー１５は、該カバー受け金具２１に装着されて
位置決めされた上で、同図に二点鎖線で示すように開口
部５にねじ止めして取付けられる。

以上の構成により、フィルタ１１を熱交換器４の空気吸
入口に装着し、機械室カバー１５を開口部５に取付ける
と、フィルタ外枠１１_Ａがフィルタ押え板１７によって
押えつけられて、フィルタ１１がロックされる。通風口
１８から吸入された空気は各フィルタ押え板１７の間の
通風路９を通り、フィルタ１１を経て熱交換器４中に流
通する。機械室カバー１５を取外すとフィルタ１１はロ
ックが解かれるので、手で簡単に取外すことができる。

（考案の効果） 以上説明したように本考案によれば、機械室カバーを機
械室の開口部に取付けると、これに備えたフィルタ押え
板がフィルタ外枠を押え付けてフィルタをロックするよ
うにしたので、フィルタの固定と取外しが機械室カバー
の取付け、取外しのみで、他の特別な操作なしに容易に
行うことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す冷凍・冷蔵ショーケース
の機械室部分の一部断面斜視図、第２図は従来の冷凍・
冷蔵ショーケースの機械室部分の一部断面斜視図であ
る。 ３……機械室、４……熱交換器、５……開口部、１１…
…フィルタ、１１_Ａ……フィルタ外枠、１５……機械室
カバー、１６……カバー主板、１７……フィルタ押え
板、１８……通風口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】着脱可能なフィルタを装着した熱交換器が
   該フィルタを機械室の開口部に対向させて機械室中に設
   置され、該開口部が機械室カバーによって閉鎖されてい
   る冷凍・冷蔵ショーケースの機械室カバー構造におい
   て、 前記機械室カバーは、カバー主板が機械室内と外部との
   間に通ずる通風口を有し、一端がカバー主板に該通風口
   を囲んで固定されて立上り他端をフィルタ外枠に当接さ
   せてなるフィルタ押え板を備えた、 ことを特徴とする冷凍・冷蔵ショーケースの機械室カバ
   ー構造。