JPH06200568A - コンクリート壁の継手部及び止水材の施工方法 - Google Patents

コンクリート壁の継手部及び止水材の施工方法

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JPH06200568A
JPH06200568A JP36206492A JP36206492A JPH06200568A JP H06200568 A JPH06200568 A JP H06200568A JP 36206492 A JP36206492 A JP 36206492A JP 36206492 A JP36206492 A JP 36206492A JP H06200568 A JPH06200568 A JP H06200568A
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concrete
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Morio Kitamura
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンクリート壁の継手部における止水材の施
工工事において、止水効果の向上並びに作業性の向上を
図ることを目的とする。 【構成】 各コンクリート矢板10a、10bに挿通溝
14と導線の案内孔15を形成すると共に滑車16と導
線17とを組み込む。そして、止水材13の下端部に前
記挿通溝14から導出された導線17の端部を連結し、
次に、前記案内孔15から導出された導線17の端部を
引き上げて、止水材13を挿通溝14に挿通する。止水
材13の挿通が完了した後に、挿通溝14から導出され
た導線17の端部をコンクリート矢板10a、10bの
天端で切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート矢板等の
複数のコンクリート壁相互の継手部及び継手部における
止水材の施工方法に関し、特に、止水材の取付性を向上
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンクリート矢板や既製品の
コンクリート壁体等の複数のコンクリート壁を整列して
並べ、各コンクリート壁を継ぎ合わせて、1枚の壁体を
形成する方法が知られている。この場合 図8に示すよ
うに、各コンクリート壁1の継手部2は、隣接するコン
クリート壁1相互の継合面の一方に設けられた凸部2a
と、他方に設けられた凹部2bとから構成され、凸部2
aと凹部2bとを嵌合するようにしている。
【0003】また、図9に示すように、隣接するコンク
リート壁1相互の継合面夫々に凹溝3を設け、両凹溝3
によって形成される空所に膨張性モルタル4等を注入し
て、各コンクリート壁1を継ぎ合わせるようにしたもの
もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8に
示した従来の構成では、単に凸部2aと凹部2bとを嵌
合して、各コンクリート壁1を継ぎ合わせる構成である
から、継手部2の止水効果は全く期待できなかった。ま
た、図9に示した従来の構成では、継手部の止水効果は
期待できるが、継手部が壁体の動きに追随できず、膨張
性モルタル4等の注入部に剥離や割れ等が発生し、止水
効果が損なわれてしまうという欠点がある。本発明は以
上のような従来の実情に鑑み、コンクリート壁の継手部
における止水材の施工において、可撓性材料からなる止
水材を採用し、この止水材をコンクリート壁の継ぎ合わ
せ後に、簡単な作業で継手部に取り付ける方法により、
止水効果の向上並びに作業性の向上を図ることを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のコンクリート壁
の継手部は、隣接するコンクリート壁の一方のコンクリ
ート壁の継合面に上端を開放した止水材の挿通溝を縦方
向に削設し、他方のコンクリート壁の継合面の前記挿通
溝に対向する位置に上端を開放した止水材の挿通溝を縦
方向に削設する一方、少なくとも一方のコンクリート壁
の挿通溝の下端部に導線の方向転換部材を設け、上記挿
通溝の近傍に下端を該挿通溝と連通した導線の案内孔を
形成すると共に、上記挿通溝に止水材を挿入し、該止水
材の下端に一端を連結した導線を上記方向転換部材を介
して上記案内孔を挿通して壁の天端面から外部に導いて
なることを特徴とする。本発明のコンクリート壁の継手
部における止水材の施工方法は、隣接するコンクリート
壁の一方の継合面の凸部と、他方の継合面の凹部を継ぎ
合わせるコンクリート壁の継手部における止水材の施工
方法であって、コンクリート壁の打設後に、止水材の下
端部に導線の一端を連結し、該導線をコンクリート壁内
部に設けた挿通溝を通過して方向転換部材を介して案内
孔から導出せしめ、この導線の端部を引き上げて止水材
を挿通溝に挿入せしめた後、導線の端部をコンクリート
壁天端面で切断するものである。
【0006】
【作用】止水材はコンクリート壁同士の継ぎ合わせ後に
簡単な導線引上げ作業により、コンクリート壁の継手部
の挿通溝に挿通されて取り付けられる。したがって、コ
ンクリート壁同士の継ぎ合わせ前や継ぎ合わせ作業時に
止水材を取り付けるという面倒の作業が不要であり、可
撓性材料からなる止水材を難なく施工することができ
る。また、可撓性材料からなる止水材の採用によりコン
クリート壁の僅かな動きにも継手部が追随し、止水効果
が損なわれることなく長期間にわたり維持される。
【0007】
【実施例】添付図面に基づいて本発明の一実施例を説明
する。図4および図7において、連続して打設された一
方のコンクリート矢板10aの継合面には、側方に突出
しかつ縦方向に延びる断面台形状の凸部11が形成され
ている。また、隣接するコンクリート矢板10bの継合
面には、側方に縦方向に延びる略断面台形状の溝状の凹
部12が形成されている。
【0008】一方のコンクリート矢板10aの継合面に
は、該矢板10aの天端面から縦方向に延びて該矢板1
0aの下端面の手前で終わる挿通溝14を形成する。ま
た、他方のコンクリート矢板10bの継合面には、該矢
板10bの天端面から縦方向に延びて該矢板10bの下
端面の手前で終わる挿通溝14を形成する。さらに、各
コンクリート矢板10a、10bの挿通溝14の近傍に
は、該矢板の天端面から縦方向に延びる導線の案内孔1
5がそれぞれ形成されている。そして、挿通溝14の下
端は案内孔15と連結していて、その間に導線17の方
向転換部材としての滑車16を構成している。前記挿通
溝14は、図5に示すように、特殊塩化ビニール製の構
成部材14aをコンクリート矢板10a、10bに埋め
込んで形成する。また案内孔15は、図5に示すよう
に、塩化ビニール製のパイプ15aをコンクリート矢板
10a、10bに埋め込んで形成する。
【0009】各コンクリート矢板10a、10bの継合
面の挿通溝14下端部には、それぞれ前記滑車16を組
み込む(図7参照)。また、この滑車16には導線17
が掛けられている。この導線17は、一端が前記挿通溝
14を挿通して止水材13の下端に固定され、他端が前
記案内孔15を挿通してコンクリート矢板10a、10
bの天端面から外部に導かれている。上記導線17は、
ピアノ線、ワイヤロープ等の線材が使用される。
【0010】上記コンクリート矢板10a、10bの継
手部に施工される止水材13は、略円形断面形状の一対
の棒状部13aを板状部13bで連接した形状であっ
て、可撓性部材、例えば、弾性を有するゴムあるいは特
殊な特殊塩化ビニール等から形成される。この凸部11
と凹部12により、各コンクリート矢板10a、10b
の継手部が構成され、凸部11と凹部12を嵌合するこ
とにより各コンクリート矢板10a、10bが継ぎ合わ
せられ1枚の壁体が形成される。
【0011】上記止水材13の施工は次の手順で行われ
る。先ず、各コンクリート矢板10a、10bを製作す
る際に、挿通溝14と導線案内孔15を形成すると共
に、方向転換部材としての滑車16と導線17とを組み
込む。そして、止水材13は、次の手順でコンクリート
矢板10a、10bの継手部の挿通溝14に挿通して取
り付ける。図1に示すように、止水材13の下端部に挿
通溝14から導出された導線17の端部を連結する。次
に、図2に示すように、前記導線の案内孔15から導出
された導線17の端部を引き上げる。導線17は滑車1
6で方向転換されて上方に延びて、止水材13に連結さ
れている導線17の端部は引下げられ、これによって、
止水材13に下方への引張力が作用して、止水材13は
挿通溝14に上から下へと挿通される。以上のようにし
て止水材13の挿通が完了した後に、図3に示すように
挿通溝14から導出された導線17の端部をコンクリー
ト矢板10a、10b天端面で切断する。
【0012】以上のような止水材の施工方法によると、
コンクリート矢板10a、10b同士の継ぎ合わせ前や
継ぎ合わせ作業時に止水材を取り付けるという面倒な作
業が不要である。また可撓性材料からなる止水材13を
簡易に施工することができるため、止水材13の取付作
業性を向上でき、工期、工費の短縮化を図ることができ
る。また、止水材13を可撓性材料としたため、コンク
リート矢板10a、10bの僅かな動きにも継手部が追
随し、止水効果が損なわれることなく長期間にわたり維
持される。
【0013】なお、上述の止水材13の挿通時に、止水
材13に上方向に引張力を付与し、伸張させた状態で挿
通溝14に挿通し、挿通完了後に引張力を解除して、挿
通溝14側端部と止水材13端部との密着性を高め止水
材13による止水効果を増すようにすると良い。あるい
は、止水材13外周面と挿通溝14内周面との隙間に膨
張性モルタル等を注入し、止水材13と挿通溝14とを
密着させるようにしても良い。
【0014】本発明は上記実施例に限定されるものでは
ない。例えば、実施例においては、隣接するコンクリー
ト矢板10a、10bの両方に滑車16と導線17を組
み込んで、2本の導線17により止水材13を引き下げ
るようにしたが、隣接するコンクリート矢板10a、1
0bの一方に滑車16と導線17を組み込んで、1本の
導線17により止水材13を引き下げるようにしても良
い。
【0015】また、滑車16の組み込み部位と案内孔1
5の形成位置は、図6に示すように滑車16と案内孔1
5をコンクリート矢板10aの止水材13の横方向に延
びる面と直角の方向に設けるようにしても良い。さら
に、方向回転部材としては滑車16に限らず、導線17
の方向転換が可能な部材を設ければ良い。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、可撓性材料からなる止
水材を採用し、この止水材をコンクリート壁の継ぎ合わ
せ後に、簡単な作業で継手部に取り付ける方法により、
止水効果の向上並びに作業性の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の止水材の施工方法の順序の
説明図
【図2】本発明の一実施例の止水材の施工方法の順序の
説明図
【図3】本発明の一実施例の止水材の施工方法の順序の
説明図
【図4】同実施例のコンクリート矢板継ぎ合わせ部の横
断面図
【図5】同他の実施例のコンクリート矢板継ぎ合わせ部
の横断面図
【図6】同他の実施例のコンクリート矢板継ぎ合わせ部
の横断面図
【図7】図4のVII−VII線拡大断面図
【図8】従来のコンクリート矢板継ぎ合わせ部の横断面
【図9】従来のコンクリート矢板継ぎ合わせ部の横断面
【符号の説明】
10a コンクリート矢板 10b コンクリート矢板 11 凸部 12 凹部 13 止水材 14 止水材挿通溝 15 導線案内孔 16 滑車 17 導線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接するコンクリート壁の一方のコンク
    リート壁の継合面に上端を開放した止水材の挿通溝を縦
    方向に削設し、他方のコンクリート壁の継合面の前記挿
    通溝に対向する位置に上端を開放した止水材の挿通溝を
    縦方向に削設する一方、少なくとも一方のコンクリート
    壁の挿通溝の下端部に導線の方向転換部材を設け、上記
    挿通溝の近傍に下端を該挿通溝と連通した導線の案内孔
    を形成すると共に、上記挿通溝に止水材を挿入し、該止
    水材の下端に一端を連結した導線を上記方向転換部材を
    介して上記案内孔を挿通して壁の天端面から外部に導い
    てなるコンクリート壁の継手部。
  2. 【請求項2】 隣接するコンクリート壁の一方の継合面
    の凸部と、他方の継合面の凹部を継ぎ合わせてなるコン
    クリート壁の継手部における止水材の施工方法であっ
    て、 コンクリート壁の打設後に、止水材の下端部に導線の一
    端を連結し、該導線をコンクリート壁内部に設けた挿通
    溝を通過して方向転換部材を介して案内孔から導出せし
    め、この導線の端部を引き上げて止水材を挿通溝に挿入
    せしめるコンクリート壁の継手部における止水材の施工
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009138361A (ja) * 2007-12-04 2009-06-25 Toda Constr Co Ltd プレキャストコンクリート壁体の止水構造及びその施工方法
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CN109024697A (zh) * 2018-07-31 2018-12-18 中国十七冶集团有限公司 全断面封闭型中埋式钢边橡胶止水带及其安装方法
JP2018204273A (ja) * 2017-06-02 2018-12-27 ジオスター株式会社 コンクリート矢板部材、土留め壁および土留め壁の構築方法

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