JP3056411U - 継ぎ手部を備える組立式プレキャストボックスカルバート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 隣接するボックスカルバートを堅固に連結固
定するための継ぎ手部を備える組立式プレキャストボッ
クスカルバートを提供することである。 【解決手段】 ボックスカルバートの連結部側面２にモ
ルタル溝３が形成され、モルタル溝３には適正数の継ぎ
手部が設置され、継ぎ手部のアイボルト５は隣接ボック
スカルバートのアイボルト５と重なった後、モルタル溝
３に沿って挿入される鋼棒８により連結される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は継ぎ手部を備える組立式プレキャストボックスカルバートに関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

このころ、下水道、水路、空洞口、電力口、通信口及び通路として鉄筋コンク リート製プレキャストボックスカルバートが道路下に埋設されている。このよう な組立式プレキャストボックスカルバートは人件費節減又は工期短縮のため、又 は埋設現場の交通停滞を避けるために使用されており、様々の形態の組立式製品 に生産されて組立設置されている。

【０００３】 従来の組立式プレキャストボックスカルバートは両側の継ぎ手部に止水材とバ ックアップ材を使用して連結されているが、継ぎ手部位で止水材が劣化するか軟 弱地盤の浮動沈下により不連続部が発生し、これにより漏水問題が発生して品質 管理の問題点が引き起こされる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従って、本考案の目的は、前記のような問題点を解決するため、連結部位を継 ぎ手部にて堅固に組立して漏水を防止し得る継ぎ手部を備える組立式プレキャス トボックスカルバートを提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するため、本考案は組立式プレキャストボックスカルバートの 連結部位に連結方向に継ぎ手部を設置し、隣接するボックスカルバートが対向位 置すると、対向する二つの継ぎ手部を重ね、この継ぎ手部を鋼棒で連結固定する ように構成されたものである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、本考案を添付図面に基づいて詳細に説明する。図１は本考案のボックス カルバートを示すものである。同図に示すように、組立式プレキャストボックス カルバート１はボックス形の本体を有し、連結部の全側面２にはモルタル溝３が 形成されている。モルタル溝３には適正数の拡張モルタル溝６が形成され、拡張 モルタル溝６には継ぎ手部が設置されている。図１の継ぎ手部は一対のアイボル ト５でなる。

【０００７】 ボックスカルバート１のコーナー部である４個所には縦方向連結用孔１０が軸 方向に形成され、各々の縦方向連結用孔１０の中間には定着折欠穴９が形成され ている。

【０００８】 図２は隣接するボックスカルバート１のモルタル溝３が対向位置したときのモ ルタル溝３の断面を示す。モルタル溝の両側には、モルタルを注入するとき、流 出されないようシーリング材１１が設置される。

【０００９】 図３及び図４は本考案の実施例による継ぎ手部をそれぞれ示すもので、図３は 継ぎ手部がアイボルト５でなった実施例を示し、図４は継ぎ手部が連結ワイヤ４ でなったほかの実施例を示す。

【００１０】 アイボルト５は、図３に示すように、拡張モルタル溝６に埋設されたナット７ に螺合され、ナット７はボックスカルバートの製造時にカルバート中に埋設され コンクリートの打ち込み後に固定される。

【００１１】 図４の実施例において、連結ワイヤ４はその端部にアンカー部１２を有し、こ のアンカー部１２はコンクリート中に埋設される。連結ワイヤ４はボックスカル バートの製造時に拡張モルタル溝６に置かれ、コンクリートの打ち込み後に固定 される。

【００１２】 図３及び図４に示すように、隣接するボックスカルバートの重なった連結ワイ ヤ４又はアイボルト５は鋼棒８により相互連結されることが分かる。 図５は本考案のボックスカルバートを組立する方法を示すものである。同図に 示すように、鋼線１３は隣接するボックスカルバートの各縦方向連結用孔１０に 挿入され、鋼線の一端は一つのボックスカルバートの定着折欠穴９に従来の定着 具（図示せず）により固定される。鋼線１３の他端は鋼線緊張器１４により引っ 張り、隣接したボックスカルバートが密着すると、鋼線の端部は隣接したボック スカルバートの定着折欠穴で定着具により固定される。

【００１３】 隣接ボックスカルバートが次いで位置すると、一つのボックスカルバートの一 対のアイボルト５は隣接ボックスカルバートのアイボルトに対し、図３の状態に 重畳位置し、鋼棒８をモルタル溝３に挿入して、重なったアイボルトのリングに 挿入すると、隣接したボックスカルバートが連結される。

【００１４】 図４に示すほかの実施例による連結ワイヤも前記実施例と同様鋼棒により連結 できる。 このように鋼棒により隣接ボックスカルバートが連結されると、グラウチング 機１５でボックスカルバートのモルタル溝３にモルタルを注入してカルバートを 固定させる。

【００１５】 本考案の組立式プレキャストボックスカルバートは鋼線により互いに密着され た後、ボックスカルバート１の連結部側面２に設置された継ぎ手部が鋼棒により 連結され、モルタル溝３にモルタルが注入されることで全く連結される。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の継ぎ手部を備える組立式プレキャストボックス カルバートは、ボックスカルバートが互いに隣接位置させて対向継ぎ手部を重ね 、これらの継ぎ手部を鋼棒で連結固定し、モルタル溝にモルタルを注入して連結 部位を堅固に連結することにより、色々の要因による漏水を防止する効果を有す る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のボックスカルバートを示す斜視図であ
る。

【図２】モルタル溝を示す断面図である。

【図３】本考案の継ぎ手部であるアイボルトが鋼棒によ
り連結された状態を示す断面図である。

【図４】本考案のほかの継ぎ手部である連結ワイヤが鋼
棒により連結された状態を示す断面図である。

【図５】本考案のボックスカルバートを組立する過程を
示す斜視図である。

【符号の説明】

１ ボックスカルバート ２ 連結部側面 ３ モルタル溝 ４ 連結ワイヤ ５ アイボルト ６ 拡張モルタル溝 ７ ナット ８ 鋼棒 ９ 定着折欠穴 １０ 縦方向連結用孔 １１ シーリング材 １２ アンカー部 １３ 鋼線 １４ 鋼線緊張器

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ボックス形本体を有し、連結部側面２に
   モルタル溝３が形成された組立式プレキャストボックス
   カルバートにおいて、前記モルタル溝３に適正数の継ぎ
   手部が設置されていることを特徴とする組立式プレキャ
   ストボックスカルバート。
2. 【請求項２】 前記継ぎ手部がアイボルト５でなること
   を特徴とする請求項１記載の組立式プレキャストボック
   スカルバート。
3. 【請求項３】 前記継ぎ手部が端部にアンカー部１２を
   有する連結ワイヤ４でなることを特徴とする請求項１記
   載の組立式プレキャストボックスカルバート。
4. 【請求項４】 前記継ぎ手部は、ボックスカルバートが
   相互隣接位置すると、対向のものが重なり、この重なっ
   た継ぎ手部は鋼棒により連結固定されることを特徴とす
   る請求項１記載の組立式プレキャストボックスカルバー
   ト。