JPH06200364A - 磁性多層膜および磁気抵抗効果素子 - Google Patents

磁性多層膜および磁気抵抗効果素子

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JPH06200364A JP4361376A JP36137692A JPH06200364A JP H06200364 A JPH06200364 A JP H06200364A JP 4361376 A JP4361376 A JP 4361376A JP 36137692 A JP36137692 A JP 36137692A JP H06200364 A JPH06200364 A JP H06200364A
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裕二 本田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 基板2上に下地層3を形成し、この下地層3
上に、非磁性薄膜4を介して積層された少なくとも2層
の磁性薄膜5を有する磁性多層膜1において、前記下地
層3が、NiFeまたはNiFeCoにZr、Nb、H
fおよびTaのうち少なくとも一種が添加された材料で
形成されている。 【効果】 本発明によれば、小さい外部磁場で数%〜数
十%の大きい抵抗変化率をもつ磁性多層膜が得られる。
従って高感度のMRセンサおよび高密度磁気記録が可能
なMRヘッド等のすぐれた磁気抵抗変化素子を提供する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁性多層膜、およびそ
れを用いた磁気抵抗効果素子(MR素子)に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気センサの高感度化や磁気記録
における高密度化が進められており、これに伴い磁気抵
抗変化を用いた磁気抵抗効果型磁気センサ(以下、MR
センサという。)や、磁気抵抗効果型磁気ヘッド(以
下、MRヘッドという。)等のMR素子の開発が盛んに
進められている。MRセンサもMRヘッドも、磁性材料
を用いた読み取りセンサ部の抵抗変化により、外部磁界
信号を読み出すものであるが、特にMRヘッドでは、再
生出力が記録媒体との相対速度に依存しないことから、
高密度磁気記録においても高い出力が得られるという特
長がある。
【0003】従来の異方性磁気抵抗効果によるNiFe
やNiCo等磁性体を利用した磁性薄膜では、磁気抵抗
変化率はせいぜい2〜5%位と小さく、より大きな磁気
抵抗変化率を有する材料が望まれている。
【0004】ところで、金属の原子径オーダーの厚さの
薄膜が周期的に積層された構造をもついわゆる人工格子
は、バルク状の金属とは異なった特性を示すために、近
年注目されてきている。このような人工格子の1種とし
て、基板上に磁性金属薄膜と非磁性金属薄膜とを交互に
積層した磁性多層膜があり、このような磁性多層膜によ
り上記磁気抵抗効果膜を構成する試みがなされている。
【0005】上記の磁性多層膜の構成としては、Co−
Cu、CoFe−Cu、NiFe−Cu等の磁性多層膜
が知られており、大きな磁気抵抗変化率を示すことが報
告されている。
【0006】上記のような要望を達成するため、基板上
に先ず下地層を形成し、この下地層上に非磁性薄膜を介
して、少なくとも2層の磁性層を形成することが試みら
れている。上記下地層としては、従来Fe膜(厚さ50
A)を用いたものが知られているが、このように下地層
としてFe膜を用いると、磁気抵抗変化率が大きくなる
ものの、大きな動作磁場が必要となり、実質上、MR素
子として用いることができない。
【0007】そこで、近年、動作磁場強度を低下させる
ため、下地層の材料として、Feより軟磁気特性の優れ
たNiFe、NiFeCo等を用いることが提案されて
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、下地層の材料としてNiFe、NiFeCoを
用いると、動作磁場強度を低下させることができるもの
の、今度はこれに伴って磁気抵抗変化率も低下してしま
うという問題があった。
【0009】本発明は、必要な動作磁場強度の低下を図
ることができるとともに、磁気抵抗変化率の向上も図る
ことのできる磁性多層膜とそれを用いた磁気抵抗変化素
子を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(6)の本発明により達成される。 (1)基板上に下地層を形成し、この下地層上に、非磁
性薄膜を介して積層された少なくとも2層の磁性薄膜を
有する磁性多層膜において、前記下地層が、NiFeま
たはNiFeCoにZr、Nb、HfおよびTaのうち
少なくとも一種が添加された材料で形成されていること
を特徴とする磁性多層膜。 (2)前記Zr、Nb、HfおよびTaのうち少なくと
も一種の添加量の総計が、4〜7wt%の範囲に設定され
ている上記(1)の磁性多層膜。 (3)前記Zr、Nb、HfおよびTaのうち少なくと
も一種の添加量の総計が、5〜6wt%の範囲に設定され
ている上記(1)の磁性多層膜。 (4)前記Feの含有量が5〜50wt% である上記
(1)〜(3)のいずれかの磁性多層膜。 (5)前記Coの含有量が0〜25wt% である上記
(1)〜(4)のいずれかの磁性多層膜。 (6)上記(1)〜(5)のいずれかの磁性多層膜を有
することを特徴とする磁気抵抗効果素子。
【0011】
【具体的構成】以下、本発明の具体的構成について詳細
に説明する。
【0012】図1は、本発明の実施例である磁性多層膜
1の断面図である。図1において、磁性多層膜1は、基
板2、この基板2上に配置された下地層3、およびこの
下地層3上に交互に周期的に設けられた磁性薄膜4と非
磁性薄膜5とを有する。すなわち、磁性薄膜と非磁性薄
膜を組み合わせたものが繰り返し積層されている。な
お、図1では、下地層3上に非磁性薄膜5が設けられた
構成のものを示したが、最初に磁性薄膜4を設けてもよ
いことは勿論である。
【0013】本発明の磁性薄膜4に用いる磁性体の種類
は特に制限されないが、具体的には、Fe,Ni,C
o,Mn,Cr,Dy,Er,Nd,Tb,Tm,C
e,Gd等が好ましい。また、これらの元素を含む合金
や化合物としては、例えば、Fe−Si,Fe−Ni,
Fe−Co,Fe−Al,Fe−Al−Si(センダス
ト等),Fe−Y等が好ましい。
【0014】各磁性薄膜の膜厚の上限は、200A であ
る。一方、磁性薄膜の厚さの下限は特にないが、4A 未
満ではキューリー点が室温より低くなって実用性がなく
なってくる。また、厚さを4A 以上とすれば、膜厚を均
一に保つことが容易となり、膜質も良好となる。また、
飽和磁化の大きさが小さくなりすぎることもない。膜厚
を200A より大としても効果は落ちないが、膜厚の増
加に伴って効果が増大することもなく、膜の作製上無駄
が多く、不経済である。
【0015】用いる非磁性薄膜は、磁性薄膜間の磁気相
互作用を弱める役割をはたす材料であり、その種類に特
に制限はなく各種金属ないし半金属非磁性体や非金属非
磁性体から適宜選択すればよい。金属非磁性体として
は、Au,Ag,Cu,Pt,Al,Mg,Mo,Z
n,Nb,Ta,V,Hf,Sb,Zr,Ga,Ti,
Sn,Pb等やこれらの合金が好ましい。半金属非磁性
体としては、Si,Ge,C,B等やこれらに別の元素
を添加したものが好ましい。非金属非磁性体としては、
SiO2 ,SiO,SiN,Al23 ,ZnO,Mg
O,TiN等やこれらに別の元素を添加したものが好ま
しい。
【0016】非磁性薄膜の厚さは、200A 以下が望ま
しい。一般に膜厚が200A を超えると、抵抗は非磁性
薄膜により決定してしまい、スピン散乱を設ける割合が
小さくなってしまい、その結果、磁気抵抗変化率が小さ
くなってしまう。一方、膜厚が小さすぎると、磁性薄膜
間の磁気相互作用が大きくなり過ぎ、両磁性薄膜の磁化
方向が相異なる状態が生じにくくなるとともに、連続膜
の形成が困難となるので、膜厚は4A 以上が好ましい。
なお、磁性薄膜や非磁性薄膜の膜厚は、透過型電子顕微
鏡、走査型電子顕微鏡、オージェ電子分光分析等により
測定することができる。また、薄膜の結晶構造は、X線
回折や高速電子線回折等により確認することができる。
【0017】本発明の磁性多層膜において、磁性薄膜/
非磁性薄膜ユニットの繰り返し積層回数nに特に制限は
なく、目的とする磁気抵抗変化率等に応じて適宜選択す
ればよいが、十分な磁気抵抗変化率を得るためには、n
を3以上にするのが好ましい。また、積層数を増加する
に従って、抵抗変化率も増加するが、生産性が悪くな
り、さらにnが大きすぎると素子全体の抵抗が低くなり
すぎて実用上の不便が生じることから、通常、nを50
以下とするのが好ましい。なお、長周期構造は、小角X
線回折パターンにて、くり返し周期に応じた1次2次ピ
ーク等の出現により確認することができる。
【0018】用いる下地層3は、MR変化率の向上と動
作磁場強度の低下を同時に達成するためのものであり、
NiFeまたはNiFeCoにZr、Nb、Hfおよび
Taのうち少なくとも一種が添加された材料、すなわち
Ni−Fe−(Zr、Nb、HfおよびTaのうち少な
くとも一種)合金組成あるいはNi−Fe−Co−(Z
r、Nb、HfおよびTaのうち少なくとも一種)合金
組成を有するものである。添加物のうちでは、Nbが最
も望ましい。
【0019】上記組成のうち、Feの含有量、5〜50
wt%の範囲であることが望ましい。これは、この範囲で
優れた軟磁気特性が得られるからである。
【0020】また、Coの含有量は、25wt% 以下、特
に3〜25wt%の範囲であることが望ましい。これは、
やはりこの範囲で優れた軟磁気特性が得られるからであ
る。
【0021】更にまた、Zr、Nb、HfおよびTaの
うち少なくとも一種の添加量の総計は、好ましくは4〜
7wt%の範囲、特に5〜6wt%の範囲であることが望ま
しい。これは、少なすぎると、動作磁場を低減する効果
がなく、多すぎると膜の抵抗が大きくなるため、その結
果、磁気抵抗変化率も小さくなってしまうからである。
以上の効果は、特に上記した添加量5〜6wt%の範囲で
顕著である。この他、下地層には、Mo、Cr、Cu等
の1種以上が5wt% 程度以下含有されていてもよい。
【0022】本発明における下地層3の厚さは、4〜2
00Aの範囲とすることが望ましい。その理由は、4A
未満では、均一な膜を形成することが困難であり、ま
た、200A以上では、機能に影響がないものの、膜の
作製上無駄が多く、不経済であるからである。
【0023】以上の各膜、層の形成方法には特に制限は
なく、真空蒸着法、スパッタ法、イオンビームスパッタ
法などで行なうことができる。
【0024】基板2としては、ガラス、ケイ素、Ta、
Ti、MgO、GaAs、フェライト、CaTiO3
Al2 3 、Al2 3 −TiC焼結体等を用いること
ができる。
【0025】図2、図3には、本発明の磁性多層膜を用
いて磁気抵抗変化素子、例えばMRヘッドを構成すると
きの例が示される。両図に示される磁気抵抗変化素子1
0は、上記の磁性多層膜1を絶縁層11内に形成して、
磁性多層膜1に測定電流を流すための例えばCu、A
g、Au、W、Ta等の電極12と、例えばTi等のシ
ャント層13とを接続している。さらに図4の例では、
例えばCoZrMo、NiFeRh等の比抵抗の大きな
軟磁性材料のバイアス磁界印加層14を設け、その上に
バイアス磁界印加層と磁性多層膜との磁気的結合をなく
すTa、Ti、SiO2 等の非磁性層15が設けられて
いる。
【0026】このような磁気抵抗変化素子の製造にあた
っては、フォトリソグラフ、エッチング等の微細加工技
術を必要とする。
【0027】
【実施例】以下、本発明を具体的実施例によりさらに詳
細に説明する。
【0028】実施例1 イオンビームスパッタ装置を用い、以下の条件でコーニ
ング7059ガラス基板2上に、基板を水冷し、回転さ
せながら、下地層3、非磁性薄膜5、磁性薄膜4を形成
し、磁性多層膜1を作製した。
【0029】直径7インチのターゲットを用い、ターゲ
ットの組成としては、磁性薄膜4用としてNi−18wt
%Fe、非磁性薄膜5用としてCu、下地層3用として
Ni−18wt%Feとし、その上に10mm角のNbチ
ップを置いて、各々スパッタし、磁性多層膜を作製し
た。スパッタ室内は、先ず2×10-7Torrまで排気した
後、Arガスを導入し、1.4×10-4Torrの圧力とし
た後スパッタを行なった。イオンビーム条件は、ビーム
電圧300V、ビーム電流30mAとした。
【0030】以上の条件で、厚さ50Aの下地層、11
Aの非磁性薄膜、および11Aの磁性薄膜をそれぞれ形
成し、非磁性薄膜と磁性薄膜のユニットを20回繰り返
して積層して、磁性多層膜を作製した。下地層3の組成
を表1に示した。なお、下地層の組成は、上記と同条件
で1000A〜2000Aの試料を作製し、蛍光X線分
析で調べた。
【0031】
【表1】
【0032】比較例1として、下地層3にNbを添加し
ないこと以外は、実施例1と同様にして磁性多層膜を形
成した。
【0033】上記実施例の試料について、抵抗値を測定
し、磁気抵抗変化率を算出するとともに、飽和磁界Hs
をも測定した。
【0034】抵抗測定は、実施例1の試料から0.5×
10mmの形状のサンプルを作成し、外部磁界を面内に電
流と垂直方向になるようにかけながら、−20kOe〜2
0kOeまで変化させたときの抵抗を直流4端子法により
測定し、その抵抗から磁気抵抗変化率ΔR/Rを求め
た。磁気抵抗変化率ΔR/Rは、最大抵抗値をRmax 、
最小抵抗値をRmin とし、次式により計算した:ΔR/
R=(Rmax −Rmin )×100/Rmin (%)。ま
た、飽和磁界Hsは、試料から10mm角のサンプルを
作製し、VSMで測定したBHヒステリシスカーブか
ら、磁化が飽和するときの印加磁界の大きさとして求め
た。同様に、比較例1についても磁気抵抗変化率および
飽和磁界を求めた。それらの結果を表1に示した。
【0035】この表から分かるように、下地層にNbを
加えた実施例1は、比較例1と比べて、磁気抵抗変化率
で3.5%増大し、飽和磁界で550Oe減少した。し
たがって、Nbを添加することにより、磁気抵抗変化率
の増大と、動作磁場強度の低下を同時に達成することが
できる。
【0036】実施例2 次に、下地層のためのターゲットをNi80Fe15Co5
にNbを添加したものとした以外は、上記実施例1と同
様にして実施例2の試料を作製した。下地層3の組成を
表1に示した。比較例2として、下地層3にNbを添加
しないこと以外は、実施例2と同様にして磁性多層膜を
作製した。
【0037】これらについて、上記同様に磁気抵抗変化
率と飽和磁界を求めた。その結果を表1に示した。
【0038】上記表1から分かるように、下地層として
Ni80Fe15Co5 にNbを加えた実施例2は、比較例
2と比べて、磁気抵抗変化率は4%増大し、飽和磁界は
600Oe減少した。実施例1と同様に、Nbを添加す
ることにより、磁気抵抗変化率の増大と、動作磁場強度
の低下を同時に達成することができる。なお、この実施
例2は、実施例1と比較しても特性が向上した。
【0039】実施例3 次に、下地層のためのターゲットをNi82Fe18にNb
およびMoを添加したものとした以外は、上記実施例1
と同様にして実施例3の試料を作製した。Moは、上記
Nbと同様ターゲット上に10mmチップを置いて添加
した。下地層3の組成を表1に示した。
【0040】この実施例についても、上記同様に磁気抵
抗変化率と飽和磁界を求めた。その結果を表1に示し
た。なお、この実施例の比較例としては、上記の比較例
1が好適である。この実施例においても、上の実施例と
同様の特性の傾向が得られた。
【0041】実施例4 最後に、下地層のためのターゲットをNi66Fe16Co
18にNbおよびMoを添加したものとした以外は、上記
実施例1と同様にして実施例4の試料を作製した。下地
層3の組成を表1に示した。比較例3として、下地層3
にNbおよびMoを添加しないこと以外は、実施例4と
同様にして磁性多層膜を作製した。
【0042】これらについて、上記同様に磁気抵抗変化
率と飽和磁界を求めた。その結果を表1に示した。
【0043】なお、下地層のためのターゲットとして純
鉄を用いた以外は、上記実施例1と同様にして比較例4
の試料を作製した。
【0044】この比較例4についても、磁気抵抗変化率
と飽和磁界を求め、表1に示した。この比較例4は、磁
気抵抗変化率が13.5%と高いものの、飽和磁界が1
400Oeと本実施例のものと比較して約3倍程度高く
なってしまう。
【0045】以上と同様の実験を、Zr、HfおよびT
aを下地層3の添加物として用いて行なったところ、N
bの添加の場合と同様の結果が得られた。
【0046】以上から分かるように、本発明は、下地層
を、NiFeまたはNiFeCoにNbおよびMoのう
ち少なくともNbを添加して形成することにより、磁気
抵抗変化率の向上と、動作磁場強度の低下を同時に達成
した。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、小さい外部磁場で数%
〜数十%の大きい抵抗変化率をもつ磁性多層膜が得られ
る。従って高感度のMRセンサおよび高密度磁気記録が
可能なMRヘッド等のすぐれた磁気抵抗変化素子を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁性多層膜の一部省略断面図である。
【図2】本発明の磁気抵抗変化素子の1例を示す一部省
略正面図である。
【図3】本発明の磁気抵抗変化素子の他の例を示す一部
省略正面図である。
【符号の説明】
1 磁性多層膜 2 基板 3 下地層 4 非磁性薄膜 5 磁性薄膜 10 磁気抵抗変化素子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に下地層を形成し、この下地層上
    に、非磁性薄膜を介して積層された少なくとも2層の磁
    性薄膜を有する磁性多層膜において、前記下地層が、N
    iFeまたはNiFeCoにZr、Nb、HfおよびT
    aのうち少なくとも一種が添加された材料で形成されて
    いることを特徴とする磁性多層膜。
  2. 【請求項2】 前記Zr、Nb、HfおよびTaのうち
    少なくとも一種の添加量の総計が、4〜7wt%の範囲に
    設定されている請求項1の磁性多層膜。
  3. 【請求項3】 前記Zr、Nb、HfおよびTaのうち
    少なくとも一種の添加量の総計が、5〜6wt%の範囲に
    設定されている請求項2の磁性多層膜。
  4. 【請求項4】 前記Feの含有量が5〜50wt% である
    請求項1〜3のいずれかの磁性多層膜。
  5. 【請求項5】 前記Coの含有量が0〜25wt% である
    請求項1〜4のいずれかの磁性多層膜。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかの磁性多層膜を
    有することを特徴とする磁気抵抗効果素子。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6639763B1 (en) * 2000-03-15 2003-10-28 Tdk Corporation Magnetic transducer and thin film magnetic head
JP2007059553A (ja) * 2005-08-23 2007-03-08 Tokai Rika Co Ltd 磁気抵抗素子及びその製造方法
JP2012049213A (ja) * 2010-08-25 2012-03-08 Mitsubishi Electric Corp 磁気抵抗効果素子、それを用いた磁界検出器、位置検出器、回転検出器および電流検出器
US8743511B2 (en) 2011-08-31 2014-06-03 HGST Netherlands B.V. CPP-GMR sensor with corrosion resistent spacer layer and higher signal/noise ratio

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