JPH06199799A - アザフタライド誘導体の製造法 - Google Patents

アザフタライド誘導体の製造法

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JPH06199799A
JPH06199799A JP34817792A JP34817792A JPH06199799A JP H06199799 A JPH06199799 A JP H06199799A JP 34817792 A JP34817792 A JP 34817792A JP 34817792 A JP34817792 A JP 34817792A JP H06199799 A JPH06199799 A JP H06199799A
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JP34817792A
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Kunimi Inoue
国見 井上
Akihiko Sakaguchi
彰彦 坂口
Toru Yonetani
徹 米谷
Toru Sugaya
亨 菅谷
Shinji Tomioka
新二 富岡
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KH Neochem Co Ltd
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Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 医薬中間体として有用な4−アザフタライド
誘導体を工業的規模で安価かつ容易に提供する。 【構成】 式(II) (式中、R1、R2およびR3は同一または異なって、水
素、低級アルキル、低級アルコキシ、アリールまたはハ
ロゲンを表す)で示される3−カルボキシ−2−ヒドロ
キシメチルピリジン誘導体を、酸存在下、酸無水物で処
理することを特徴とする、式(I) (式中、R1、R2およびR3は前記と同義である)で示
される4−アザフタライド誘導体の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗潰瘍や抗不整脈活性
を有する5,11−ジヒドロ[1]ベンゾオキセピノ
[3,4−b]ピリジン誘導体の有用な合成中間体であ
る4−アザフタライド誘導体およびその中間体であるピ
リジン誘導体の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、4−アザフタライド誘導体の製造
法としては、 1)キノリンイミドを還元する方法 ・Bull.Chem.Soc.Jpn.,62,1205(1989). ・Bull.Chem.Soc.Jpn.,60,4178(1987). 2位と3位の還元の位置選択性は良く、ラクトン化が容
易であるが、爆発危険性のある過塩素酸マグネシウムの
使用が必須である ・Justus Liebigs Ann. Chem.,670,69(1963). 亜鉛/水酸化ナトリウムで還元を行っているが、ピリジ
ン環が還元された副生物が生成するため収率(〜40
%)が悪い
【0003】2)キノリン酸モノメチルエステルを水素
化リチウムアルミニウムで還元する方法 ・J.Chem.Soc.,Perkin Trans.I,3012(1981). キノリン酸無水物から2−メチルエステルを合成し、次
いで還元して目的物を得ているが、その収率(17%)
が悪く、また、中間体の単離精製が必要であり、かつ発
火危険性の有る水素化リチウムアルミニウムを使用する
【0004】3)キノリン酸無水物を直接還元する方法 a)パラジウム触媒を用いる方法 ・Justus Liebigs Ann. Chem.,718,50(1968). ・Helv.Chim.Acta,41,498(1958). 高価かつ多量の触媒が必要な上、還元の位置選択性が悪
い b)水素化リチウムアルミニウムを用いる方法 ・Aust.J.Chem.,22,1759(1969). 還元の位置選択性が悪く、危険性の高い水素化リチウム
アルミニウムの使用、およびラクトン化は煩雑で収率の
悪い酸性条件下の連続抽出法を用いている
【0005】 4)ニコチン酸の2位をヒドロキシメチル化する方法 ・Bull.Chem.Soc.Jpn.,55,3055(1982). 収率が1% 5)ピリドピリダジンを原料とする方法 ・Heterocycles,3,381(1975). 原料の入手が容易でなく、また、収率が悪い
【0006】 6)キノリン酸ジメチルエステルを原料とする方法 ・特開昭48−81868号公報 反応後の原料の残存、ジアルコール体の副生等反応の制
御が容易でなく、それらの除去が困難な上、収率の低下
も避けられない 7)ピリジン−2,3−ジアルデヒドを原料とする方法 ・Chem.Absts.,72,132579a(1969)[C.R.Acad.Sci.,Ser.
C,269,1648(1969)] 原料の入手が容易でない上、非効率的な光反応を用いて
いる
【0007】 8)2−メチルニコチン酸エステルを原料とする方法 a)酸化反応を用いる方法 ・Justus Liebigs Ann. Chem.,670,69(1963). ・特公昭36−21735号公報 ・Chem.Pharm.Bull.,8,427(1960). b)ブロム化を用いる方法 ・J.Chem.Soc.,119(1962). いずれも原料となる2−メチルニコチン酸の入手が容易
でない
【0008】等が知られているが、いずれの場合にも収
率が低く、操作が煩雑でありまた安全面からも工業的製
法としては必ずしも満足されるものではない。一般的
に、カルボン酸無水物は水素化アルミニウム化合物等の
還元剤で容易に還元され、相当するアルコールとカルボ
ン酸を与える。しかし、キノリン酸無水物等の非対称な
カルボン酸無水物では、目的とする化合物だけでなくア
ルコールとカルボン酸の位置異性体を与えるため収率が
悪く、精製に困難を生じる〔Aust.J.Chem.,22,1759(196
9)〕。
【0009】また、分子内エステル化(ラクトン化)と
しては、酸処理する方法〔Aust.J.Chem.,22,1759(196
9)〕、ジシクロヘキシルカルボジイミド等の縮合剤を用
いる方法〔J.Chem.Soc.,Perkin Trans.I,3012(1981)〕
等が知られている。前者の方法では、ニコチン酸骨格を
有する化合物は反応性が乏しいため、大量の酸を必要と
し、一般に収率が悪い。後者は、縮合剤が反応混合物中
の副生成物、酸あるいは溶媒と反応する等の影響を受け
やすく、通常比較的きれいな原料を使用する必要があ
り、そのため原料化合物の充分な単離、精製等が必要と
なり、操作が煩雑で収率の低下は避けられない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、工業的見地
から、入手が容易で安価なキノリン酸無水物を原料とし
て、安価で取り扱い易い特定の還元剤を用いることによ
り、好収率で位置選択的な還元体を得、引続き、とくに
単離、精製することなく、該還元体より安価かつ煩雑な
操作を必要とせず4−アザフタライド誘導体を製造する
方法に関する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、式(II)
【0012】
【化5】
【0013】(式中、R1、R2およびR3は同一または
異なって、水素、低級アルキル、低級アルコキシ、アリ
ールまたはハロゲンを表す)で示される3−カルボキシ
−2−ヒドロキシメチルピリジン誘導体〔以下、化合物
(II)という〕またはそれらの金属塩を、酸存在下、
酸無水物で処理することを特徴とする、式(I)
【0014】
【化6】
【0015】(式中、R1、R2およびR3は前記と同義
である)で示される4−アザフタライド誘導体〔以下、
化合物(I)という〕またはそれらの酸付加塩の製造法
(以下、工程Aという)に関する。さらに、本発明は、
式(III)
【0016】
【化7】
【0017】(式中、R1、R2およびR3は前記と同義
である)で示されるキノリン酸無水物〔以下、化合物
(III)という〕を、酸存在下、水素化ホウ素化合物
で処理することを特徴とする、化合物(I)の有用中間
体である化合物(II)またはそれらの金属塩の製造法
(以下、工程Bという)を提供することができる。
【0018】化合物(I)〜(III)の各基の定義に
おいて、低級アルキルおよび低級アルコキシのアルキル
部分は、炭素数1〜6の直鎖または分岐状アルキル、例
えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチ
ル、ネオペンチル、ヘキシル等を、アリールは、フェニ
ル、ナフチル等を、ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、
ヨー素の各原子を意味する。
【0019】工程AおよびBで用いられる酸としては、
例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸等の有機酸、塩化水
素、硫酸等の鉱酸、メタンスルホン酸、トルエンスルホ
ン酸等のスルホン酸が挙げられ、特に、酢酸、プロピオ
ン酸、メタンスルホン酸等が好ましく用いられる。
【0020】工程Aで用いられる酸無水物としては、例
えば、無水酢酸、無水プロピオン酸、無水酪酸、無水フ
タル酸、無水コハク酸、無水メタンスルホン酸、無水ト
リフルオロ酢酸等が挙げられ、特に、無水酢酸、無水プ
ロピオン酸等が好ましく用いられる。工程Bで用いられ
る水素化ホウ素化合物としては、例えば、水素化ホウ素
ナトリウム、水素化ホウ素シアノナトリウム、水素化ホ
ウ素トリアセトキシナトリウム、水素化ホウ素リチウム
等が挙げられ、特に、水素化ホウ素ナトリウム、水素化
ホウ素トリアセトキシナトリウム等が好ましく用いられ
る。
【0021】化合物(I)の酸付加塩としては、工程A
で用いられる酸に由来し、上記例示された酸との付加塩
が挙げられる。また、化合物(II)の金属塩として
は、工程Bで用いられる水素化ホウ素化合物の金属塩に
由来し、例えば、ナトリウム、リチウム等との塩が挙げ
られる。
【0022】次に、本発明の製造法について説明する。 〔工程A〕化合物(I)は、化合物(II)を酸の存在
下、酸無水物による環化反応に付すことにより得ること
ができる。化合物(II)は、後述する工程Bで得られ
るものを用いることができる。添加する酸の量は、化合
物(II)に対して0.5〜10倍量(V/W)、好ま
しくは、1〜5倍量(V/W)である。また、酸無水物
の量は、化合物(II)に対して1〜20当量、好まし
くは3〜6当量である。溶媒は特に使用することなく反
応を行うこともできるが、必要により、例えば、ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメト
キシエタン等のエーテル類、トルエン、ベンゼン等の芳
香族炭化水素類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミド等のアミド類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族
炭化水素類、第三ブチルアルコール、アミルアルコール
等のアルコール類を、好ましくは、テトラヒドロフラ
ン、ジメトキシエタン、第三ブチルアルコール等を用い
てもよい。また、溶媒の使用量は特に制限はないが、化
合物(II)に対して1〜50倍量(V/W)、好まし
くは、5〜20倍量(V/W)の範囲で使用される。反
応は、室温〜溶媒、添加した酸または酸無水物の沸点の
間、好ましくは、50〜120℃で、通常1〜5時間で
終了する。本反応によって得られる化合物(I)は、例
えば、抽出、洗浄、濃縮、結晶化、再結晶、乾燥、各種
クロマトグラフィー等、通常の方法により単離、精製で
きる。
【0023】〔工程B〕化合物(I)の合成中間体化合
物(II)は、化合物(III)を酸の存在下、水素化
ホウ素化合物による還元反応に付すことにより得ること
ができる。化合物(III)は、容易に入手可能なキノ
リン酸誘導体より参考例1の方法あるいはそれに準じて
得ることがができる。添加する酸の量は、化合物(II
I)に対して0.5〜50当量、好ましくは、1〜20
当量である。また、水素化ホウ素化合物の量は、化合物
(III)に対して0.5〜5当量、好ましくは1〜2
当量である。反応溶媒およびその使用量は、工程Aに記
載したものと同様である。反応は、−50〜60℃、好
ましくは0〜30℃で、通常1〜5時間で終了する。
【0024】本反応によって得られる化合物(II)ま
たはその金属塩は、工程Aに記載した単離、精製法に従
い得ることができる。なお、化合物(II)の中には水
溶性が高いため有機溶媒を用いた抽出法では抽出されに
くい場合もあり、例えば、強酸性イオン交換樹脂等のク
ロマトグラフィーが効果的である場合もある。また、化
合物(II)を化合物(I)製造のための原料に供する
場合、化合物(II)は、特に単離、精製することな
く、反応混合物そのまま、または濃縮した混合物として
使用することができる。
【0025】化合物(I)は、例えば、抗不整脈剤とし
て知られている化合物(A)〔J.Med.Chem.,33,3095(19
90)〕あるいは抗潰瘍剤として知られている化合物
(B)〔J.Med.Chem.,31,779(1990)〕等の合成中間体と
して有用である。
【0026】
【化8】
【0027】以下、実施例および参考例により、本発明
の態様を具体的に説明する。
【0028】
【実施例】
実施例1 キノリン酸無水物30g(0.2mol)をテトラヒド
ロフラン200mlに溶解し、15〜20℃に冷却し
た。水素化ホウ素ナトリウム7.5g(0.2mol)
を加え、15〜20℃に保ちながら酢酸120mlを1
時間で添加した。15〜20℃で1時間攪拌した後、減
圧下、テトラヒドロフランを留去した。濃縮残渣に酢酸
80mlと無水酢酸80ml(0.84mol)を加え
100℃で3時間反応させた。反応混合物を減圧下濃縮
後、水200mlと食塩40gを加えクロロホルム20
0mlで2回抽出した。クロロホルム層(約450m
l)を減圧下濃縮後、2−プロパノール70mlを添加
し70℃に加熱した。0〜5℃へ徐冷・晶析後、濾取・
乾燥し、4−アザフタライド21g(収率:77.7
%)を得た。
【0029】融点:140〜141℃1 H-NMR(300MHz、CDCl3)δ;5.35
(s,2H)、7.51(dd,1H,J=4.7H
z,J=7.7Hz)、8.22(dd,1H,J=
1.7Hz,J=7.7Hz)、8.88(dd,1
H,J=1.7Hz,J=4.7Hz) Mass(EI,m/e);135(M+)、106、
91、78、51 IR(KBr、cm-1);1770
【0030】実施例2 キノリン酸無水物44.7g(0.3mol)をテトラ
ヒドロフラン350mlに溶解し15〜20℃に冷却し
た。水素化ホウ素ナトリウム11.25g(0.3mo
l)を加え、10〜15℃に保ちながら酢酸125ml
を1時間で添加した。15〜20℃で4時間攪拌した
後、減圧下、テトラヒドロフランを留去した。水300
mlを加え、硫酸でpH1.5に調整した。この溶液を
強酸性イオン交換樹脂(ダイヤイオンSK1BTM:三菱
化成社製、H+タイプ)700mlに吸着させ十分水洗
後、1N−アンモニア水で溶出した。目的物を含む画分
を濃縮し、エタノール200mlを加え加熱溶解、冷却
・晶析後、濾取・乾燥し3−カルボキシ−2−ヒドロキ
シメチルピリジン27.8g(収率:60.5%)を得
た。
【0031】1H-NMR(300MHz、DMSO-
6)δ;4.68(s,2H)、7.31(dd,1
H,J=4.7Hz,J=7.7Hz)、8.14(d
d,1H,J=1.8Hz,J=7.7Hz)、8.4
5(dd,1H,J=1.8Hz,J=4.7Hz) Mass(EI,m/e);153(M+)、135、
106、91、78
【0032】実施例3 実施例2で得られる3−カルボキシ−2−ヒドロキシメ
チルピリジン23g(0.15mol)に酢酸100m
lと無水酢酸43ml(0.45mol)を加え、10
0℃で3時間反応させた。反応混合物を減圧下濃縮後、
水300mlと食塩60gを加えクロロホルム300m
lで2回抽出した。クロロホルム層(約650ml)を
減圧下濃縮後、2−プロパノール60mlを添加し70
℃に加熱した。0〜5℃へ徐冷・晶析後、濾取・乾燥
し、4−アザフタライド18.3g(収率:90.3
%)を得た。
【0033】実施例4 キノリン酸無水物3g(20mmol)にジメトキシエ
タン20mlを加え、15〜20℃に冷却した。酢酸4
mlを加え、水素化ホウ素トリアセトキシナトリウム
8.5g(40mmol)を添加した。15〜20℃で
3時間攪拌した後、酢酸8mlと無水酢酸8ml(84
mmol)を加え80℃で5時間反応させた。反応混合
物を減圧下濃縮後、水20mlと食塩4gを加えクロロ
ホルム20mlで2回抽出した。クロロホルム層(約4
5ml)を減圧下濃縮後、2−プロパノール6mlを添
加し70℃に加熱した。0〜5℃へ徐冷・晶析後、濾取
・乾燥し、4−アザフタライド1.5g(収率:55.
5%)を得た。
【0034】実施例5 キノリン酸無水物3g(20mmol)をテトラヒドロ
フラン20mlに溶解し15〜20℃に冷却した。メタ
ンスルホン酸4g(42mmol)を加え、15〜20
℃を保ちながら水素化ホウ素ナトリウム1g(27mm
ol)を30分で添加した。15〜20℃で2時間攪拌
した後、減圧下、テトラヒドロフランを留去した。濃縮
残渣に酢酸8mlと無水酢酸8ml(84mmol)を
加え100℃で3時間反応させた。反応混合物を減圧下
濃縮後、水20mlと食塩4gを加えクロロホルム20
mlで2回抽出した。クロロホルム層(約45ml)を
減圧下濃縮後、2−プロパノール7mlを添加し70℃
に加熱した。0〜5℃へ徐冷・晶析後、濾取・乾燥し、
4−アザフタライド1.9g(収率:70.4%)を得
た。
【0035】参考例1 無水酢酸9.25mlにキノリン酸4.63g(27.
7mmol)を加え、80〜85℃で3時間反応させ
た。冷却・晶析後結晶を濾取・乾燥させキノリン酸無水
物を3.79g(収率:91.8%)得た。 融点:137〜139℃
【0036】参考例2 4−アザフタライド8.4g(62.2mmol)とフ
ェノール29.2g(311.0mmol)を窒素雰囲
気下、130℃で加熱、溶解した。28%ソジウムメト
キシドのメタノール溶液24.0g(124.4mmo
l)をメタノールを留去しながら加えた。130℃で4
時間反応させ、80℃に冷却した。1N塩酸約124m
lを80〜60℃で加え、pHを5に調整した。一部結
晶が析出した溶液を減圧下に約50mlまで濃縮し、水
200mlを添加後、更に、減圧下に約100mlまで
濃縮した。5〜10℃で2時間晶析後、濾取・乾燥し、
2−(フェノキシメチル)ニコチン酸10.0g(収
率:70.3%)を得た。
【0037】融点:212〜213℃1 H-NMR(300MHz、DMSO-d6)δ;5.4
7(s,2H)、6.91〜7.02(m,3H)、
7.24〜7.34(m,2H)、7.54(dd,1
H,J=4.8Hz,J=7.8Hz)、8.24(d
d,1H,J=1.7Hz,J=7.8Hz)、8.7
3(dd,1H,J=1.7Hz,J=4.8Hz) IR(KBr、cm-1);1775
【0038】参考例2で得られる2−(フェノキシメチ
ル)ニコチン酸は、これを原料としてJ.Med.Chem.,31,7
79(1990)に記載の方法に従い抗潰瘍剤として知られてい
る化合物(B)を製造することができる。
【0039】
【発明の効果】本発明により、4−アザフタライド誘導
体を工業的規模で、安価かつ煩雑な操作をすることなく
容易に製造する方法を提供することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(II) 【化1】 (式中、R1、R2およびR3は同一または異なって、水
    素、低級アルキル、低級アルコキシ、アリールまたはハ
    ロゲンを表す)で示される3−カルボキシ−2−ヒドロ
    キシメチルピリジン誘導体またはそれらの金属塩を、酸
    存在下、酸無水物で処理することを特徴とする、式
    (I) 【化2】 (式中、R1、R2およびR3は前記と同義である)で示
    される4−アザフタライド誘導体またはそれらの酸付加
    塩の製造法。
  2. 【請求項2】 式(III) 【化3】 (式中、R1、R2およびR3は前記と同義である)で示
    されるキノリン酸無水物を、酸存在下、水素化ホウ素化
    合物で処理することを特徴とする、式(II) 【化4】 (式中、R1、R2およびR3は前記と同義である)で示
    される3−カルボキシル−2−ヒドロキシメチルピリジ
    ン誘導体またはそれらの金属塩の製造方法。
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