JPH06199338A - シガレットパックの集合体を包装する直方体の包装体を形成するためのブランク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ブランクから形成される包装体の外見的特徴を
変更せずに、ブランクを形成する材料の消費量を減少さ
せること。 【構成】前部壁（１２）、後部壁（１３），長手方向壁
（１４，１５）と、前部壁、後部壁または長手方向壁の
自由な長手方向側面に位置して、重層部を形成する長手
方向フラップ（２８）を有し、また、前部壁、後部壁に
位置して端部壁を形成する端部フラップを有する、シガ
レットパックの集合体を包装する直方体の包装体を形成
するブランク。前記目的達成のため、前部壁（１２）
が、１つの側面（２３）に大きな端部フラップを、対向
側面（２２）に小さな端部フラップ（１９）を持ち、後
部壁（１３）が、大きな端部フラップ（１８）と前部壁
とが境を接する側面に小さな端部フラップを持ち、後部
壁が他の側面に大きな端部フラップ（２０）を持つ。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、前部壁、後部壁、長
手方向壁および前部壁の自由な長手方向側面または後部
壁に位置して、折り畳まれ閉じられた包装体中では自由
な状態にある長手方向壁と重層部を形成する長手方向フ
ラップからなり、また、前部壁、後部壁および長手方向
壁の端部側面に位置して端部壁を形成する端部フラップ
からなり、２つの端部側面の各ブランクが、端部壁の全
表面を越えて伸びる外側の端部フラップ（カバ−フラッ
プ）と関連し、前記外側の端部フラップが、ブランクの
長手方向において充分に小さい幅を有する、シガレット
パックの集合体を包装する直方体の包装体を形成するた
めのブランクに関する。

【０００２】

【従来の技術】そのようなブランクは、紙、ペ−パ−ボ
−ドまたはカ−ドボ−ドの大きなシ−トから切り抜かれ
る。個々のブランクを間隔を置いて切り抜く結果として
生じるシ−トの残滓を最小に維持することが重要であ
る。ブランクによって構成される包装体が、大量生産に
かかわる製品であって、購入者は、包装体の特定の形態
または取扱い方法に慣れているという事実も重要であ
る。もし可能ならば、包装体の形態や取扱い上の性質
が、ブランクの変化の影響を受けて変化すべきではな
い。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記のタ
イプのブランクを製造するために、ブランクから形成さ
れる包装体の外見的特徴を変更せずに、材料の消費量を
減少させる点を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明によるブランクは、外側の端部フラップ
が、特に、それらがブランクの後部壁に付設される場合
と、これとは逆に前部壁に付設される場合とがあるよう
に、径方向において互いに対向するように配列される点
に特徴がある。

【０００５】この発明によってブランクを設計すれば、
ブランクを包装材料のシ−トまたはウエッブの範囲内
に、ギザギザのある部分で相互に繋がるように収めるこ
とが可能になる。ブランクを相互に繋がった状態で設計
すれば、ブランクをパンチ手段によって製造する場合
に、材料の浪費を減少することができる。したがって、
一定寸法のシ−トからより多量のブランクを形成するこ
とができる。それにも拘らず、そのようなブランクから
形成される包装体の外見的特徴は、従来の包装体のそれ
と変わりがない。

【０００６】

【作用】この発明によれば、ブランクの他方の端部フラ
ップが、カバ−フラップとして作用する外側の端部フラ
ップの相対的な位置と一致するように設計、配置され
る。

【０００７】

【実施例】この発明の模範となる実施例を添付図面と関
連させつつ、以下に詳細に説明しよう。

【０００８】図１は、この発明のブランク１０から組み
立てられた包装体１１を示す。シガレットパックの集合
体のための直方体の包装体は、前部壁１２と、幅の狭い
長手方向の壁、特に、下部の長手方向壁１４および上部
の長手方向壁１５によって相互に接続する大きな表面積
を有する後部壁１３とを含む。包装体１１の両端部は、
端部壁１６，１７により、画定されている。

【０００９】ブランク１０は、端部壁１６，１７を形成
するために、壁部１２，１３，１４，１５に位置する各
種のフラップを有しており、これらについては以下に詳
細に説明する。前部壁１２と後部壁１３は、ともに、大
小の端部フラップを有する。前部壁１２に所属する端部
フラップは、大きなフラップに番号１８を、小さなフラ
ップに番号１９を付してある。同様にして、後部壁１３
と境を接する両フラップには、大きな方に番号２０を、
小さな方に番号２１を付してある。端部壁１６，１７
は、多くの場合、大きな端部フラップ１８，２０で形成
され、他方、小さな端部フラップ１９，２０は、実質的
に、対向する前部壁１２または後部壁１３と接続するス
トリップとして作用する。端部フラップ１８−２１は、
ブランクの一方の側面２２に、大小のフラップがあるよ
うに配置される。ブランク１０のもう一方の側面２３に
ついても同様である。大小のフラップが各壁１２，１３
に位置するという条件にしたがって、側面２３の大小の
端部フラップ１８，２１は、側面２２の場合と置き換え
ることができる。

【００１０】両長手方向壁のうちの１つは、端部フラッ
プを有していない。図２によれば、それは自由な側面２
４を有する外側の長手方向壁１５である。他方の長手方
向壁１４は、図２によれば、前部壁１２と後部壁１３の
間に位置しており、両側面に端部フラップ２５，２６を
有する。

【００１１】図２を参照すると、壁１２−１５の１つで
ある前部壁１２は、外側の長手方向側面２７に長手方向
のフラップ２８を具備している。組立ての完了した包装
体においては、この長手方向のフラップ２８は、組立て
が終わった後、長手方向の側面２７と境を接する上部の
長手方向壁１５との接続部として機能する。このよう
に、自由側面２４と長手方向側面２７とは、組立て後の
包装体中では、互いに直接隣接して休止するようにな
る。

【００１２】小さな端部フラップ１９，２１および端部
フラップ２５，２６は、特定の形状を持っている。図２
を参照すると、小さな端部フラップ１９と下方の長手方
向壁１４の端部フラップとは、互いに境を接している。
両フラップとも、主表面部が隣接する端部フラップから
遠ざかるように、非対称な形状を有するように設計され
る。端部フラップ２５の主表面部は、大きな端部フラッ
プ２０に近付く。図２のブランク１０の展開図におい
て、隣り合うフラップの両エッジ２９（小さな端部フラ
ップ１９）および３０（端部フラップ２５）は、互いに
対して、９０度よりも大きいある角度をなして伸びる。
その結果、組立ての完了した包装体中においては、端部
壁１７の領域で、２つに重層した最大のブランク部分が
存在する。これらの重層部分は、第１面を形成する大き
な端部フラップ２０と第２面を形成する端部フラップ１
９，２５である。

【００１３】長手方向壁１４における端部フラップ２５
が、半円形または楕円形をなすのに対し、前部壁１２に
おける小さな端部フラップ１９は、ほぼ台形をなしてい
る。したがって、両端部フラップは、いずれも外側に向
かって先細りの形状をなす。

【００１４】上記の端部フラップ１９，２５の相対的な
配置およびこれらのフラップの形状は、反対側の側面２
３においても、端部フラップ２１，２６の形態として再
現される。図２によれば、１つの側面２２の端部フラッ
プは、他の側面２３の端部フラップに対して点対称とな
るように設計される。

【００１５】大きな端部フラップ１８，２０の各々は、
端部壁１６，１７の全表面を越えてそれぞれ拡がってお
り、これら両フラップがカバ−フラップと称される所以
である。

【００１６】図３は、１つのシ−トの範囲内に収まる数
個のブランクの配置を示す。長手方向、すなわち両矢印
３１で示す方向における各ブランクの間隔は、この発明
による端部フラップの配置による結果として小さい。し
たがって、作り出される残滓は最小限に維持される。い
ずれにせよ、１つの大きな端部フラップ１８または２０
が小さな端部フラップ１９または２１の反対側に位置す
る。複数のブランク１０は、それらが、長手方向にも、
横断方向にもずれることのないように互いに対して配置
される。

【００１７】シガレットの集合体で充填される組立てら
れた包装体の重層部は、それがいかなるものであれ、相
互に接着されるが、長手方向フラップ２８と上部の長手
方向壁１５の間の重層部はについては、起こり得る例外
である。

【００１８】壁と壁、および／または、フラップとフラ
ップの中間域は、ブランクの組立てに便利なように、パ
−フォレ−ション、パンチングまたはエンボス加工がな
される。

【００１９】以上に述べたブランクとは別に、この発明
は、前記ブランクから形成され、好ましくは、小さなシ
ガレットパックの集合体を充填する包装体にも関連す
る。

【００２０】

【発明の効果】この発明によってブランクを設計すれ
ば、複数個のブランクを包装材料のシ−トまたはウエッ
ブの範囲内に、ギザギザのある部分で相互に繋がるよう
に収めることが可能になる。ブランクを相互に繋がった
状態で設計すれば、ブランクをパンチ手段によって製造
する場合に、使用材料の無駄使いを減少することができ
る。したがって、一定寸法のシ−トからより多量のブラ
ンクを形成することができ、かつ、それにも拘らず、そ
のようなブランクから形成される包装体の外見的特徴
は、従来の包装体のそれと変わりがなく購入者を混乱さ
せることもない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明のブランクから形成される包装体の斜
視図。

【図２】この発明のブランクの平面図。

【図３】１枚のシ−トの範囲内に収められた数個のブラ
ンクの、残滓を節約する配列を示す図。

【符号の説明】

１０…ブランク，１１…包装体，１２…前部壁，１３…
後部壁，１４…下部長手方向壁，１５…上部長手方向
壁，１６．１７…端部壁，１８，２０…大きな端部フラ
ップ，１９，２１…小さな端部フラップ，２５，２６…
端部フラップ，２４…長手方向フラップ，２４…自由側
面，２９…エッジ，

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外側の端部フラップ（１８，２０）が、
   特に、１つの端部フラップが１つの側面（２２）におい
   ては後部壁（１３）に付属し、対向する側面（２３）に
   おいてはブランクの前部壁（１２）に付属するように径
   方向に互いに対向して配置される点に特徴を有し、 前部壁（１２）、後部壁（１３）、長手方向壁（１４，
   １５）および前部壁（１２）または後部壁（１３）の自
   由な長手方向側面（２７）に位置して、組立てられ閉じ
   られた包装体中で自由である長手方向壁（１５）との間
   で重層部を形成する長手方向フラップ（２８）と、 前部壁（１２）の端部側面（２２，２３）に位置する端
   部フラップ（１８，１９，２０，２１，２５，２６）と
   後部壁（１３）および端部壁（１６，１７）を形成する
   長手方向壁（１４）とからなり、 ２つの端部側面（２２，２３）の各々が、１つの端部壁
   （１６，１７）の全表面を越えて伸びる外側の端部フラ
   ップ（１８，２０）（カバ−フラップ）と関連し、 外側の端部フラップ（１９，２１，２５，２６）が、ブ
   ランク（１０）の長手方向において充分に小さな幅を有
   する、シガレットパックの集合体を包装する直方体の包
   装体を形成するためのブランク（１０）。
2. 【請求項２】 組立てられ閉じられた包装体の内部に位
   置する、幅の狭い、特に台形の端部フラップ（１９，２
   １）が、前部壁（１２）と後部壁（１３）に点対称にな
   るように配置され、それらが、いずれの場合にも、外側
   の端部フラップ（１８，２０）の反対側に位置する請求
   項１に記載のブランク。
3. 【請求項３】 前部壁（１２）のみならず後部壁（１
   ３）とも接続する長手方向壁（１４）の端部側面（２
   ２，２３）に配置される端部フラップ（２５，２６）
   が、それぞれ点対称になるように設計されて配置され、
   非対称に曲がった外形を有する請求項１または２に記載
   のブランク。