JPH06199177A - 車速表示装置 - Google Patents

車速表示装置

Info

Publication number
JPH06199177A
JPH06199177A JP34929592A JP34929592A JPH06199177A JP H06199177 A JPH06199177 A JP H06199177A JP 34929592 A JP34929592 A JP 34929592A JP 34929592 A JP34929592 A JP 34929592A JP H06199177 A JPH06199177 A JP H06199177A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle speed
speed
display
vehicle
paralysis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34929592A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Ikemoto
浩之 池本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP34929592A priority Critical patent/JPH06199177A/ja
Publication of JPH06199177A publication Critical patent/JPH06199177A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は車両の運転状況に合わせて2色以上
の色に表示を変更する車速表示装置に関し、車速感覚の
麻痺した運転者に対して有効に車速に対する注意を喚起
し得る車速表示装置を提供することを目的とする。 【構成】 車速センサから車速データNを読み込む(ス
テップ100)。今回の処理前の所定時間t秒における
平均車速Nave を算出する(ステップ110)。表示す
べき車速に対して予め設定されている表示パターンを示
す表示データを読みだす(ステップ130)。Nave −
Nと所定の判定値N0 とを比較して、現時点における減
速度を算出する(ステップ140)。減速度が小さい場
合は通常の表示を行い(ステップ150)、減速度が大
きい場合は、車速感覚の麻痺に対する注意を喚起するた
変色表示を行う(ステップ160)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車速表示装置に係り、特
に車両の運転状況に合わせて表示色を変更する車速表示
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車載用ディジタル式車速表示
装置においては、複数色の表示が可能な表示部を備え、
車速に応じて表示色を変更して運転者の注意を喚起する
車速表示装置が知られている(特開昭56−5584号
公報)。
【0003】車速に対する注意を喚起させる装置として
は、上記従来の表示装置を用いた物の他、例えば車速が
一定速度をこえた場合に警報音を発するように構成され
た警報ブザーが広く知られている。しかし、この警報ブ
ザー等は、車速が所定のしきい値を越えているか否かの
判定しか行っておらず、車速が所定のしきい値をこえた
状態であれば、更に車速が上昇してもその警報状態が変
化することはない。
【0004】これに対して上記公報記載の車速表示装置
は、車速表示部に発光色の異なる複数の光源を配設し、
それら複数の光源を車速に応じて段階的に切り換えて発
光させる構成である。すなわち、上記公報記載の装置に
おける車速の表示色は、車速の上昇と共に複数段階に渡
って変色し、運転者に対してその色彩の変化により直ち
に現在の車速の領域を認識させることができる。従っ
て、上記公報記載の車速表示装置によれば、車速表示の
変色が段階的な警報として機能し、運転者に対して車速
に対する注意を有効に喚起させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば高速
道路から市街地走行へと移行する場合のように、長時間
の高速運転の後に急に低速運転が強いられるような場合
には、車速感覚の麻痺により市街地においてスピードを
出し過ぎる傾向があることは従来より広く知られてい
る。
【0006】一方、従来より行われている車速に対する
警報は、上記したように絶対的な車速に対する注意の喚
起を主目的としており、相対的な車速変化、すなわち車
速感覚の麻痺に対する注意の喚起は行われていない。つ
まり、上記従来の車速表示装置においても、車速が所定
のしきい値を越えるまで、すなわち低速走行路において
大幅なスピードオーバーが行われるまでは車速表示が変
色することがない。
【0007】このように、従来より広く行われている車
速に対する警報は、車速感覚が麻痺した状態の運転者に
対しては実質的に警報としての機能を発揮することがで
きず、このような状況下においてはスピードの出し過ぎ
に対する十分な注意を喚起できないという問題を有して
いた。
【0008】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
あり、車両の走行状態の履歴を考慮して車速表示を変色
させることにより、車速感覚の麻痺した運転者に対して
有効に車速に対する注意を喚起し得る車速表示装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は、上記の目的を達
成する車速表示装置の原理図を示す。
【0010】図1中、符号1は車速を検出する車速検出
手段を示す。また、符号2は、車速検出手段1の検出値
を継続的に監視し、所定期間における車速の水準を検出
する車速水準検出手段を示す。減速度検出手段3は、車
速検出手段1により検出した現在の車速と車速水準検出
手段2により検出した車速水準とに基づいて、任意の瞬
間における車両の減速度を検出する。
【0011】車速表示部5は、少なくとも2色以上の色
に表示を変更し得る機能を有し、車速検出手段1が検出
した車速を所定の表示色で表示する。また、表示色変更
手段5は、減速度検出手段3が所定幅以上の減速度を検
出した場合に、車速表示部4の表示色を変更する。
【0012】
【作用】本発明に係る車速表示装置において前記車両水
準検出手段2は、車両の走行状態の履歴を所定期間にお
ける車速の水準として記憶する。つまり、所定の期間中
主に高速運転がなされた場合は高水準の車速水準が記憶
され、主に低速運転がなされた場合は低水準の車速水準
が記憶される。
【0013】従って、主に高速運転がなされた期間の直
後に急に車速が低下した場合は、前記減速度検出手段3
において大幅な減速度が検出される。これに対して、高
速運転が継続している場合、または所定期間低速運転を
行った後に高速運転に移行した場合、及び低速運転が継
続されている場合は、前記減速度検出手段3において大
幅な減速度が検出されることはない。
【0014】このため、前記表示色変更手段5は、所定
期間に渡り主に高速運転がなされた後車速が低下した場
合に、前記車速表示部4の表示色を変更させるように作
用する。
【0015】
【実施例】図2は、本発明に係る車速表示装置の一実施
例の構成を表すブロック図を示す。図2において符号1
1は、前記した車速検出手段に相当する車速センサを示
す。この車速センサ11は、車両の変速機(図示せず)
後端部に設けられ、車輪の回転に比例したパルス信号を
発生するパルス発生器11aと、パルス発生器11aの
パルス発生周波数に応じた電圧を発生する周波数/電圧
変換器(F/V変換器)11bとから構成される。
【0016】車速センサ11の出力端子には、アナログ
/ディジタル変換器(A/D変換器)12が接続され、
車速センサ11が発する車速信号はA/D変換器12で
ディジタル化された後、中央処理装置(CPU)13に
供給される。
【0017】CPU13には、リードオンリメモリ(R
OM)14及びランダムアクセスメモリ(RAM)15
が互いに共通バスにより接続され、共通バスを介してデ
ータ等の相互通信が行われる。このROM14には予め
車速に対する表示パターンが記憶されており、CPU1
3は供給された車速信号に基づいて、その車速を表す表
示パターンをROM14から読みだすことができる。
【0018】また、CPU13にはROM14,RAM
15の他クロック発生器16及び出力インターフェース
17が接続され、このクロックパルス16から基準とな
るクロックパルスの供給を受けて各種の演算を行い、そ
の結果を出力インターフェース17に出力している。
【0019】出力インターフェース17には、最終的な
映像信号を形成するビデオジェネレータ18が接続され
ている。そして、ビデオジェネレータ18で形成された
映像信号は、前記した車速表示部に相当する陰極線管
(CRT)モニタ19に供給される。
【0020】また出力インターフェース17には、図2
に示すように上記のクロック発生器16及び色信号発生
回路20も接続されている。すなわち出力インターフェ
ース17は、クロック発生器16から同期信号としての
クロックパルスの供給を受けて動作し、CPU13から
順次供給される演算結果のうち所定の部分を色信号発生
回路20に出力する。
【0021】色信号発生回路20は、この様にして供給
されたデータを基にCRTモニタ19に表示すべき表示
色指示信号を選択し、その信号を色信号としてビデオジ
ェネレータ18に供給する。そして、ビデオジェネレー
タ18は、出力インターフェース17から供給される表
示信号や色信号発生回路20から供給される色信号と、
制御信号発生回路21から供給される同期信号、及びC
RTモニタ19における帰線を消去するためのブランキ
ング信号とを合成して映像信号を形成する。
【0022】このような構成においては、車速センサ1
1から得られる車速に応じた出力電圧は、A/D変換器
12によって例えば8ビットのディジタル信号に変換さ
れてCPU13に供給される。CPU13は後述する動
作によって所定ビットからなる表示データを出力インタ
ーフェース17に出力する。尚、本実施例装置において
は、8ビットの表示データのうち7ビットを車速表示指
示ビットとし、残り1ビットを色指示ビットとして使用
している。
【0023】そして、7ビットの車速表示データは出力
インターフェース17でパラレル/シリアル変換され、
表示信号としてビデオジェネレータ18に供給される。
一方色指定ビットのデータは色信号発生回路20に供給
され、このデータに応じた色信号が色信号発生回路20
からビデオジェネレータ18に供給される。
【0024】ビデオジェネレータ18は、出力インター
フェース17から逐次シリアル送信されてくる表示信号
に、色信号、ブランキング信号及び同期信号を合成する
ことによりカラー映像信号を発生してCRTモニタ19
に供給する。
【0025】図3は、本実施例装置においてCPU13
が実行するルーチン処理の一例のフローチャートを示
す。以下、同図に沿って、前記した車速水準検出手段、
減速度検出手段及び表示色変更手段を実現するためのC
PU13の動作について説明する。
【0026】所定時間毎に本ルーチンが起動すると、先
ずステップ100において、A/D変換器12から供給
される車速データNを読み込み、その値をRAM15に
記憶する。尚、本実施例においては、A/D変換の際に
車速データNのうち小数点以下の値は省略する構成であ
り、CPU13に供給される車速データは、常に整数値
である。
【0027】次に、ステップ110では、車両の走行状
態の履歴を検出するため過去t秒間の車速の平均値Nav
e を算出する。ここで、所定時間t秒の間、主に高速運
転が行われていた場合には運転者はそのスピードに慣れ
ている、すなわち車速感覚が麻痺していると考えられ
る。また、所定時間t秒の間、主に低速運転が行われて
いた場合、運転者はその低速運転時におけるスピードに
慣れ、仮に過去において車速感覚が麻痺していたとして
も、その感覚が回復していると考えられる。
【0028】このように、過去t秒間における平均車速
Nave は、運転者の車速感覚の麻痺の度合いと密接な関
係を有している。そこで、本実施例においては、上記し
たように車両の走行状態の履歴を表す代用特性値とし
て、過去t秒間における平均車速を用いることとした。
従って、このステップ110は、前記した車速水準検出
手段に相当することになる。
【0029】平均車速Nave を算出したら、次はステッ
プ120を実行する。ステップ120では、上記ステッ
プ100において記憶した車速データNに所定のコード
変換を施し、車速データNに対応する表示パターンが収
納されているROM14上の番地を設定する。
【0030】そして、ステップ130へ進み、上記ステ
ップ120において設定した番地に基づいてROM14
を検索し、色指示ビットを除いた7ビットの表示データ
を読みだす。
【0031】ステップ140は、前記した減速度検出手
段を構成する。すなわち、過去t秒間における平均車速
Nave と、現在の車速Nとの差が、所定の判定値N0
り小さい値であるか否かを判別する。ここで、過去t秒
間における平均車速Nave に比して現在の車速Nが高い
場合や、Nave に対して減速はしているもののさほど大
きな速度差が生じていない場合は、Nave −N<N0
成立する。一方、過去の平均車速Nave に対して大幅に
減速したような場合には、Nave −N<N0 は成立しな
い。
【0032】ところで、運転者の車速感覚の麻痺が問題
とされるのは、高速走行直後に低速走行路を走行する場
合に知らず知らずのうちのスピードを出し過ぎるからで
あり、低速運転から高速運転に移行した場合や、継続し
て高速運転または低速運転が行われている場合には、そ
の状況におけるスピードに対する慣れが問題とされるこ
とはない。
【0033】そこで、本実施例においては、過去の平均
速度Nave に対して現在の車速Nが大幅に減速している
場合と、それ以外の場合とを判別することとし、その手
段としてNave −N<N0 が成立しているか否かをみる
こととした。
【0034】従って、上記ステップ140においてNav
e −N<N0 が成立していると判別された場合には、何
ら特別の処置を講じる必要がないことになる。そこで、
この場合はステップ150へ進み、CRTモニタ19に
おいて通常表示を行うべく色指示ビットの値を例えば
“0”と設定して今回の処理を終了する。
【0035】一方、Nave −N<N0 が成立しないと判
別された場合は、急激な速度変化に対して運転者の車速
感覚が追従できていない場合が想定され、運転者に対し
て車速感覚の麻痺に対する注意を喚起する必要が生じ
る。そこで、この場合はステップ160に進み、CRT
モニタ19における表示色を変色させるべく色指示ビッ
トの値を例えば“1”と設定して処理を終了する。
【0036】このように、出力インターフェース17に
は、7ビットの車速表示データと、Nave −N<N0
成立するか否かにより設定された1ビットの色指示デー
タとが供給される。そして、上記したように7ビットの
車速表示データがシリアル信号に変換されて表示信号と
してビデオジェネレータ18に供給されると共に、1ビ
ットの色指示データが前記した表示色変更手段に相当す
る色信号発生回路20に供給される。
【0037】このため、ビデオジェネレータ18からC
RTモニタ19に向けて供給される映像信号は、色信号
発生回路20からビデオジェネレータ18に向けて発せ
られる色信号によりその表示色に関する信号が変化し、
CRTモニタ19に表示される車速表示の色が、Nave
−N<N0 が成立するか否かにより変化することにな
る。
【0038】このように本実施例装置によれば、所定時
間t秒の間、主に高速運転がされた後に、急激に車速が
低下した場合には、表示される車速の色が変化し、運転
者に対して車速感覚が麻痺していることを認識させるこ
とができる。また、上記実施例においては、車両の走行
状態の履歴を過去t秒間における平均車速として捕らえ
ているため、運転者の車速感覚の回復が追従する程度に
車速が緩やかに低下した場合には、平均車速Nave も共
に減少し、Nave −N<N0 が成立することはない。
【0039】このため、運転者自身が車速感覚の麻痺を
真に感ずる場合にだけ表示色が変化し、表示色の変化に
よる警報に対する信頼を得ることができる。従って、本
実施例装置によれば、運転者の、低速走行路におけるス
ピードの出し過ぎに対する注意を効果的に喚起すること
が可能となる。
【0040】図4は、本実施例装置においてCPU13
が実行するルーチン処理の他の例のフローチャートを示
す。尚、図4に示すルーチン処理は車両のIGスイッチ
(図示せず)がオンとなると共に起動し、以後所定時間
毎に繰り返し実行される。
【0041】IGスイッチがオンとなると、本実施例の
ルーチンが起動し、各種パラメータの初期化を行った
後、ステップ200においてA/D変換器12から車速
データNを読み込む。そして、読み込んだ車速データN
をRAM15に記憶させた後ステップ210へと進む。
【0042】ステップ210では、読み込んだ車速デー
タNに基づいて、現在の車速Nが所定の判定速度N1
り低い速度であるか否かを判別する。ここで、判定速度
1は、その車速で所定時間継続して運転をした場合、
後に所定の領域まで車速を低下させて走行する際に運転
者の感覚が順応できず、車速感覚の麻痺した状態が生ず
る程度に高度な速度に設定している。
【0043】今、車両が判定速度N1 に比べて高い速度
(高速領域)で走行しているとすれば、N<N1 は成立
せず、ステップ220へ進むことになる。ステップ22
0では、高速領域での走行時間の測定が行われる。すな
わち、イニシャライズ処理によりリセットされていた高
速カウンタT1 がインクリメントされる。また、これと
共に後述する中速カウンタT2 をリセットしてステップ
230へ進む。
【0044】ステップ230では、後述する中速領域走
行時間に対応する麻痺係数Bをゼロにセットする。次い
でステップ240へ進み、予めROM14内に格納して
あるマップ(図4中、ステップ240枠内)を参照する
ことにより、高速領域での走行時間T1 に対応する麻痺
係数Aを求める。以下、麻痺係数Aなる概念について説
明する。
【0045】車速感覚の麻痺が発生するためには、所定
時間継続的に高速領域での運転が行われること、及び、
その後ある程度急激に車速が低下することが必要であ
る。つまり、高速領域での運転がされても、その時間が
短い場合には車速感覚の麻痺は起こらない。
【0046】一方、高速領域における走行時間T1 の長
さと麻痺の度合いについては、その時間があるしきい時
間を越えて長期化した場合、後の車速低下時に一律に同
等の麻痺状態となるのではなく、しきい時間を越えた後
に高速走行が持続された時間の長さによって麻痺の症状
に差異が生ずることが知られている。この症状の変化
は、しきい時間経過後しばらくの間は、時間の経過と共
に麻痺の症状が重度になり、ある時間経過するとその後
は症状が飽和状態となる。
【0047】そこで、本実施例においては、高速領域で
の走行時間が車速感覚の麻痺症状に与える影響を考慮す
るため、麻痺係数Aなる概念を導入している。従って、
図4中、ステップ240枠内に示すように、麻痺係数A
のマップは、上記した高速走行時間が麻痺症状に与える
影響の度合いと同様の変化を示すマップに設定されてい
る。尚、本マップにおいては、上記しきい時間をT10
症状が飽和するまでの時間をT11に設定している。
【0048】このように、麻痺係数Aは高速領域での運
転時間T1 が、車速感覚の麻痺の症状に与える影響の度
合いを表しており、後の車速低下の度合いが同等であれ
ば、麻痺係数Aが大きいほど運転者には重度の麻痺が生
じていることになる。
【0049】このようにして、高速領域での走行時間T
1 に対応した麻痺係数Aを求めたら、図4に示すように
ステップ250へ進む。このステップ250は、車速表
示の表示色を介して運転者に車速感覚の麻痺に関する注
意を促す必要がないか否かを判定するステップで、具体
的には、上記麻痺係数Aと後述の麻痺係数Bとの積算値
が、所定の判定値Cに比べて小さいか否かの判定を行っ
ている ところで、車速感覚の麻痺が発生するためには、上記し
たように急激な減速がなされることを要する。従って、
軽度の減速がされた場合、すなわち高速領域の直下域に
おいては、即座に車速感覚の麻痺が問題とされることは
ない。また、この領域での走行は、車速感覚の麻痺が問
題とされる中速領域とさほど速度差がないため、麻痺症
状を増大させることもない。
【0050】そこで、本実施例においては、上記ステッ
プ210においてN<N1 と判別された場合は、ステッ
プ260に進み、車速Nが中速領域まで低下しているの
かを判別するため、中速領域の上限速度として設定した
2 と車速Nとの比較を行っている。そして、N<N2
が成立していない場合は、車速Nが中速領域にまでは低
下していないと判断してステップ270へ進む。
【0051】以後、ステップ270で、上記ステップ2
30と同様に中速領域での走行時間に対応する麻痺係数
Bを“0”とし、カウンタT1 をインクリメントするこ
となく上記ステップ250へと進む。
【0052】また、ステップ260においてN<N2
成立していると判別された場合は、ステップ280へ進
み、車両が中速領域で走行しているか否かの判別を行
う。仮に低速領域まで減速されているとすれば、車速感
覚の麻痺が生じていると否とにかかわらず、何ら問題は
ないからである。
【0053】すなわち、ステップ280においては、車
速感覚の麻痺が問題とされない低速領域の上限値として
設定されたN3 と車速Nとの比較を行う。そして、N<
3が成立していない、すなわち車両は中速領域で走行
中であると判別された場合にだけ、中速領域での走行時
間に対応した麻痺係数Bを求めるべくステップ290へ
と進む。
【0054】そして、ステップ290において、中速領
域へ移行してからの走行時間をカウントするカウンタT
2 をインクリメントした後ステップ300へ進み、予め
ROM14に収納しておいたマップ(図4中、ステップ
300枠内)を、中速領域での走行時間T2 で参照する
ことにより、麻痺係数Bを求める。
【0055】ここで、中速領域での走行時間T2 に対応
する麻痺係数Bは、車速が中速領域に移行してからの時
間が麻痺の症状に与える影響を考慮したものである。従
って、移行直後からしばらくの間(図4中、T20)は最
大値を持続し、その後運転者の感覚の順応性により車速
感覚が徐々に回復すると思われる時期と同期してその値
が減少するように設定されている。
【0056】従って、車速Nが中速領域を維持している
場合、所定時間毎に本ルーチンが起動され、上記ステッ
プ290においてカウンタT2 がインクリメントされる
に従って、麻痺係数Bの値は所定時間最大値を保持した
後徐々に低下し、ステップ310においてT2 <T21
成立しないと判別されるまで、麻痺係数Bの値を上記ス
テップ300において求めた値に設定して上記ステップ
250へと進む。
【0057】また、ステップ280において車速が低速
領域にまで低下していると判別された場合は車速感覚の
麻痺はなんら問題とならないと判断して、また、ステッ
プ310においてT2 <T21が成立しないと判別された
場合は、高速領域での走行の影響が完全に消滅したと判
断して、共にステップ320へ進み高速領域での走行時
間を表すT1 をリセットし、次いで麻痺係数Aを“0”
として上記ステップ250へと進む。
【0058】ステップ250では、麻痺係数Aと麻痺係
数Bとの積算値が所定の判定値Cより小さいか否かを判
別している。ここで、上記したように、車速N≧N2
場合、すなわち中速領域より高い速度で車両が走行して
いる場合は、常に麻痺係数B=0が成立し、麻痺係数A
の値によらずA・B=0となる。従って、A・B<Cが
成立し、ステップ340において色指示ビットには
“0”が設定され、CRTモニタ19には通常色の表示
がなされる。本実施例装置は、高速運転直後における車
速感覚の麻痺を問題とし、車速が中速領域にない場合に
は、なんら運転者の注意を喚起する根拠がないからであ
る。
【0059】そして、N3 <N<N2 が成立している場
合、すなわち車両が中速領域で走行していると判断され
た場合は、麻痺係数A及び麻痺係数Bの値が、それ以前
における走行状態の履歴により決定されるため、個々に
求められたA,B毎にA・B<Cの成立性が判定され
る。
【0060】この場合、長期間の高速走行の直後であれ
ば、A,B共に最大値付近であり、A・B<Cは成立せ
ず、ステップ350において色指示ビットには、変色表
示を指示する設定値“1”が設定される。従って、CR
Tモニタ19では、運転者の注意を喚起すべく変色した
表示がなされ、効果的に車速感覚の麻痺に対する注意を
促すことになる。
【0061】そして、中速領域での走行が継続された場
合は、上記したように運転者の感覚が回復するのに合わ
せて麻痺整数Bが小さくなり、遂にはA・B<Cとな
り、CRTモニタ19における表示色は通常の色に戻
る。また、高速走行時間が比較的短く、運転者の感覚が
早期に回復する状況下では、麻痺係数Aの値が小さく設
定されるため、ステップ250においてA・B<Cが成
立しない時間が短くなり、CRTモニタ19において変
色表示される時間も短時間となる。
【0062】このように、本実施例によれば、車速感覚
の麻痺症状の度合いに合わせてCRTモニタ19におい
て変色表示される時間が伸縮し、運転者の感覚と整合の
とれた警報を実行することができ、運転者の注意を効果
的に喚起することができると共に、その注意表示に対す
る運転者の信頼を確保することができる。
【0063】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、所定期間に
おける車速水準に対する減速度合いに基づいて、車速表
示部の表示色を変化させることができる。このため、車
両の走行状態の履歴を考慮して情報を与えることがで
き、相対的な車速変化によって生ずる感覚の麻痺に対し
て警報を与えることが可能となる。
【0064】従って、本発明によれば、長期間の高速走
行後に、急に低速運転が強いられるような場合において
発生する運転者の車速感覚の麻痺に対して、効果的に注
意を促すことができるという特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車速表示装置の原理図である。
【図2】本発明に係る車速表示装置の一実施例の構成を
表すブロック図である。
【図3】本実施例装置におけるCPUが実行するルーチ
ン処理の一例のフローチャートである。
【図4】本実施例装置におけるCPUが実行するルーチ
ン処理の他の例のフローチャートである。
【符号の説明】
1 車速検出手段 2 車速水準検出手段 3 減速度検出手段 4 車速表示部 5 表示色変更手段 11 車速センサ 12 アナログ/ディジタル(A/D)変換器 13 中央処理装置(CPU) 14 リードオンリメモリ(ROM) 15 ランダムアクセスメモリ(RAM) 17 出力インターフェイス 18 ビデオジェネレータ 19 陰極線管(CRT)モニタ 20 色信号発生回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車速検出手段により検出した車速を、少
    なくとも2色以上の色に表示を変更可能な車速表示部を
    備える車速表示装置において、 前記車速検出手段の検出値を継続的に監視し、所定期間
    における車速の水準を検出する車速水準検出手段と、 該車速水準検出手段により検出した車速水準と、前記車
    速検出手段により検出した現在の車速とに基づいて車両
    の減速度を検出する減速度検出手段と、 該減速度検出手段が所定幅以上の減速度を検出した場合
    に、前記車速表示部の表示色を変更する表示色変更手段
    とを有することを特徴とする車速表示装置。
JP34929592A 1992-12-28 1992-12-28 車速表示装置 Pending JPH06199177A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34929592A JPH06199177A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 車速表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34929592A JPH06199177A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 車速表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06199177A true JPH06199177A (ja) 1994-07-19

Family

ID=18402800

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34929592A Pending JPH06199177A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 車速表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06199177A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0840144A (ja) * 1994-07-28 1996-02-13 Souji Kobayashi 追突防止装置
CN116403511A (zh) * 2023-04-06 2023-07-07 青岛中兴通轨道交通科技有限公司 一种地铁线路el显示方法、装置、计算机设备及存储介质

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0840144A (ja) * 1994-07-28 1996-02-13 Souji Kobayashi 追突防止装置
CN116403511A (zh) * 2023-04-06 2023-07-07 青岛中兴通轨道交通科技有限公司 一种地铁线路el显示方法、装置、计算机设备及存储介质
CN116403511B (zh) * 2023-04-06 2024-03-12 青岛中兴通轨道交通科技有限公司 一种地铁线路el显示方法、装置、计算机设备及存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7218213B2 (en) Alarm system, alarm control apparatus and alarm control program
US6263282B1 (en) System and method for warning of dangerous driving conditions
JP4510389B2 (ja) 運転者警告のための方法および装置
EP0239545B1 (en) System for monitoring and indicating acoustically the operating conditions of a motor vehicle
CN107020902A (zh) 轮胎气压监视装置
JP2959334B2 (ja) 後続車両警告方法およびその装置
JP2007264883A (ja) 車両用覚醒度情報出力装置
JPH06199177A (ja) 車速表示装置
JPH10217803A (ja) 車両用運転状況監視装置
JP4719960B2 (ja) 車両用警報装置
EP1327536B1 (en) Method and apparatus for detecting decrease in tire air-pressure and program for judging decompression of tire
EP1696210B1 (en) Information providing apparatus
JPH10198876A (ja) 車両用運転状況監視装置
JP3393322B2 (ja) 車両用運転状況監視装置
KR100535406B1 (ko) 차량의 나이트 비전 시스템 및 이의 헤드업 디스플레이표시화면 제어방법
JP2004200864A (ja) 車両周囲監視装置及び車両周囲監視方法
KR102338534B1 (ko) 고속 모드에서 전방 차량 충돌 경고 기능이 포함된 avn 장치
JPH07129883A (ja) 横風警報システム
JP3518575B2 (ja) タイヤ空気圧推定装置
KR20030082338A (ko) 차량용 속도초과 경고장치
JPH11101655A (ja) 車両モニタシステム
KR100521644B1 (ko) 차량 주행중 키 조작 제어 방법 및 장치_
KR19980042285U (ko) 커브길에서의 차량 정체 상황 표시시스템
JP2566242Y2 (ja) 車両の追突防止装置
KR100427989B1 (ko) 차량의 기어단수 표시 및 비중립시 시동방지 장치 및 그의제어방법