JPH0619911B2 - Cdプレ−ヤのピツチコントロ−ル回路 - Google Patents

Cdプレ−ヤのピツチコントロ−ル回路

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JPH0619911B2
JPH0619911B2 JP60045479A JP4547985A JPH0619911B2 JP H0619911 B2 JPH0619911 B2 JP H0619911B2 JP 60045479 A JP60045479 A JP 60045479A JP 4547985 A JP4547985 A JP 4547985A JP H0619911 B2 JPH0619911 B2 JP H0619911B2
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    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing
    • G11B20/14Digital recording or reproducing using self-clocking codes
    • G11B20/1403Digital recording or reproducing using self-clocking codes characterised by the use of two levels

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、CD(コンパクト・ディスク)プレーヤに
おいて、再生時のピッチ(音の高さ)を可変制御するた
めの回路に関し、従来のものに比べて安定した動作で広
い可変範囲が得られるようにしたものである。
〔従来の技術〕
近年、カラオケ装置としてCDプレーヤを用いたものが
出現している。これは、従来のテープによるものに比べ
て選曲が素早く行なえ、音質も良好である等の利点があ
る。ところが、従来のCDカラカケ装置においては、以
下に説明するように、カラオケ装置によって重要な機能
の1つであるピッチコントロールすなわち歌う人のキー
の高さに応じてピッチを任意に変化させる機能を実現す
るのが難しく、ピッチコントロール機能が全く付いてい
ないかあるいは付いているとしても可変範囲が狭くて不
充分なものであった。
第2図は、従来のCDプレーヤにおけるディスク回転制
御回路を示したものである。ディスク10の記録情報は
光学ヘッド12で検出され、その検出信号(EF信号)
はクロック再生回路14に入力される。クロック再生回
路14は、EFM信号の1チャネルビット相当の周期を
有し、かつEFM信号に位相的に同期した再生クロック
を作成するものである。すなわち、位相誤差検出回路1
6は、EFM信号とVCO(電圧制御発振器)20の出
力信号を比較して、それらの位相誤差に応じたパルス幅
の信号を出力する。この信号はローパスフィルタ18で
平滑されてVCO20に入力され、その発振周波数を制
御する。VCO20の出力信号は、位相誤差検出回路1
6に帰還される。これにより、VCO20からはEFM
信号の1チャネルビット相当の周期を有し、かつEFM
信号に位相的に同期した再生クロックが出力される。
再生クロックは、位相比較器22において水晶発振子2
4からの基準クロックと比較され、位相比較器22から
はその位相差に応じたパルス幅の信号が出力される。こ
の信号は、ローパスフィルタ25で平滑され、ドライブ
アンプ26を介してディスクモータ28に印加される。
このように、第2図のディスク回転制御回路は、全体と
して、VCOをディスクモータ28で置き換えた形のP
LL制御ループを構成し、ディスクモータ28は、再生
クロックが水晶発振子24からの基準クロックに同期す
るように回転速度が制御され、これによりCLV(Cons
tant Linear Velocity)制御が実現される。
従来のCDプレーヤにおいては、ピッチを変える場合、
例えば水晶発振子24に代えて周波数可変発振器を使用
し、もって基準クロックの周波数を変えるようにしてい
た。すなわち、基準クロックの周波数を変えると一応、
これに再生クロックが追従するようにディスクの回転速
度が変化してピッチが変化する。例えば、基準クロック
の周波数を低くすれば、ディスクモータ28の回転速度
が遅くなって、ピッチは低くなる。逆に、基準クロック
の周波数を高くすれば、ディスクモータ28の回転速度
が速くなって、ピッチは高くなる。
ところが、このPLL制御は、第3図に示すように、ホ
ールドインレンジ(保持範囲)、キャプチュアレンジ
(引込範囲)がVCO20のフリーラン周波数である
4.3218MHzを中心に一定範囲に定まっており、
これらは回路設計上の制約やバラツキ等からあまり広く
取ることができない。また、キャプチュアレンジをあま
り広くすると安定化時間が増したり、サイドロックする
等の不都合を生じる。このため、ホールドインレンジ、
キャプチュアレンジは4.3218MHzを中心として
数%の範囲内に選ばれる。したがって、ピッチを変化さ
せる目的で基準クロックの周波数を大きく変えると、P
LL制御のロックが外れ、再生クロックが得られなくな
り、ディスク回転サーポが不調となって、極端な場合回
転が停止してしまう。したがって、従来のCDプレーヤ
においては、ピッチコントロールを行なおうとしても、
その可変範囲が狭く、せいぜいホールドインレンジの範
囲内で行なえる程度であり、半音階ピッチを変えるにも
不充分なものであった(一般に半音階ピッチを変えるに
は約6%の周波数変化が必要とされている。)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
この発明は、前記従来の技術における欠点を解決して、
安定した動作で広い可変範囲が得られるCDプレーヤの
ピッチコントロール回路を提供しようとするものであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明のCDプレーヤのピッチコントロール回路は、
CDから再生されたEFM信号と第1の可変クロック発
生手段から発生された第1の可変クロックとを位相比較
し、その比較結果に基づいて当該第1の可変クロックの
発振周波数を可変制御し、この第1の可変クロックに基
づいて前記EFM信号の再生クロックを作成し、この再
生クロックと所定の基準クロックとを移送比較し、この
比較結果に基づいてディスクモータを当該基準クロック
に対応した速度に制御するCDプレーヤにおいて、前記
基準クロックを発生する手段を、標準の再生ピッチに相
当する周波数の固定クロックを安定発振させる固定クロ
ック発生手段と、この固定クロックの近傍で周波数が変
化する第2の可変クロックを発生させる第2の可変クロ
ック発生手段と、これら固定クロックと第2の可変クロ
ックのうちのいずれか一方を選択して前記基準クロック
として出力するクロック選択手段とで構成するととも
に、再生ピッチを操作量に対応した値に前記標準のピッ
チから略々連続的に可変指示する再生ピッチ指示操作手
段と、この再生ピッチ指示操作手段で前記標準の再生ピ
ッチぎ指示された時は前記クロック選択手段を前記固定
クロックを選択する状態に制御し、当該標準の再生ピッ
チ以外のピッチが指示された時は当該クロック選択手段
を前記第2の可変クロックを選択する状態に制御するク
ロック選択制御手段と、前記再生ピッチ指示操作手段で
前記標準の再生ピッチ以外のピッチが指示された時に前
記第2の可変クロック発生手段の発振周波数を当該指示
された再生ピッチに相当する周波数に可変制御する第2
の可変クロック発振周波数制御手段と、前記再生ピッチ
指示操作手段で指示された再生ピッチにおける前記第1
の可変クロックの発振周波数が少くとも前記第1の可変
クロック発生手段のホールドインレンジに含まれるよう
に当第1の可変クロック発生手段のフリーラン周波数を
当該指示された再生ピッチに応じて可変制御する第1の
可変クロックフリーラン周波数制御手段とをさらに具備
してなるものである。
〔作 用〕
この発明によれば、基準クロック周波数の変化に合わせ
てクロック再生用の第1の可変クロック発生手段のフリ
ーラン周波数を変化させるようにしたので、ホールドイ
ンレンジ、キャプチュアレンジの範囲内に常に基準クロ
ック周波数を含ませることができ、基準クロック周波数
を広い範囲で変化させても、安定にPLL回路のロック
状態が得られる。
また、この発明によれば、固定クロックと第2の可変ク
ロックのうちのいずれか一方をクロック選択手段で選択
して基準クロックとして用いるようにし、標準ピッチ時
は固定クロック発生手段から安定発振される固定クロッ
クを基準クロックとして用いるので、標準ピッチ時のピ
ッチ精度を確保することができる。
また、再生ピッチの指示を、操作量に対応した値に標準
ピッチから略々連続的に可変指示する再生ピッチ指示操
作手段で行ない、この再生ピッチ指示操作手段で標準の
再生ピッチが指示された時はクロック選択手段を固定ク
ロックを選択する状態に制御し、標準の再生ピッチ以外
のピッチが指示された時はクロック選択手段を第2の可
変クロックを選択する状態に制御するようにしたので、
クロック選択が自動化され、クロック選択とピッチ設定
を個別の操作で行なう場合に比べて操作を簡単にするこ
とができる。
また、基準クロック周波数の変化に合わせてクロック再
生用の第1の可変クロック発生手段のフリーラン周波数
を変化させるようにした場合に、固定クロックの周波数
と第2の可変クロックの周波数が大きく異なった状態で
これらの選択が切換えられると、第1の可変クロック発
生手段はフリーラン周波数が瞬時に変化するように制御
されるのに対し、第1の可変クロック発生手段が実際に
発生する第1の可変クロックの周波数はディスクモータ
の応答遅れにより緩やかにしか変化しない。このため、
クロック再生のためのPLL制御がホールドインレンジ
を外れ、クリックノイズや音声信号の途切れを生じる場
合がある。これに対し、この発明では再生ピッチの指示
を再生ピッチ指示操作手段の操作量により標準のピッチ
から連続的の可変指示するとともに、基準クロックの選
択を標準ピッチの指示位置を境に切換えるようにしたの
で、固定クロックの周波数と第2の可変クロックの周波
数が大きく異なった状態でこれらの選択が切換えられる
ことがなく、クロック再生のためのPLL制御がホール
ドインレンジを外れてクリックノイズを発生したり音声
信号が途切れたるするのを防止することができる。
〔実施例〕
この発明の一実施例を第1図に示す。第1図において、
ディスク(CD)10の記録情報は光学ヘッド12で検
出され、その検出信号(EFM信号)はクロック再生回
路14に入力される。クロック再生回路14において、
位相誤差検出回路16は、EFM信号とVCO30の出
力信号を比較して、それらの位相差に応じたパルス幅の
信号を出力する。信号はローパスフィルタ18で平滑さ
れてVCO(第1のクロック発生手段)30に入力さ
れ、その発振周波数を制御する。VCO30の出力信号
は(第1の可変フロック)は、位相誤差検出回路16に
帰還される。これにより、VCO30からEFM信号の
1チャネルビット相当の周期を有し、かつEFM信号に
位相的に同期した再生クロックが出力される。再生クロ
ックはデコーダ動作やジッタ吸収のための一時記憶エリ
アであるRAM書込み動作のタイミング合せに用いられ
る。なお、VCO30はそのフリーラン周波数が 4.321MHzを中心に可変できるようにされてい
る。
水晶発振子(固定クロック発生手段)24からは4.3
218MHzの信号(固定クロック)が出力される。こ
の信号は、ピッチコントロールを行なわない場合(標準
のピッチで再生する場合)の標準クロックとして用いら
れる。VCO(第2の可変クロック発生手段)32は、
その発振出力(第2の可変クロック)をピッチコントロ
ールを行なう場合の基準クロックとして出力するもの
で、発振周波数が4.3218MHzを中心に変化させ
る。VCO30,32はピッチコントロール用ツマミ
(再生ピッチ指示操作手段)34により相互に連動して
制御され、フリーラン周波数または発振周波数がほぼ等
しい値を保ちながら可変制御される。すなわち、VCO
30、ピッチコントロール用ツマミ34が指示された再
生ピッチにおけるVCO30の発振周波数が少くともV
CO30のホールドインレンジに含まれるように、指示
された再生ピッチに応じてそのフリーラン周波数が第1
の可変クロックフリーラン周波数制御手段37によって
可変制御される。また、VCO32は、ピッチコントロ
ール用ツマミ4で標準の再生ピッチ以外のピッチが指示
された時にその発振周波数が指示された再生ピッチに相
当する周波数に第2の可変クロック発振周波数制御手段
39によって可変制御される。
スイッチ(クロック選択手段)は、水晶発振子24の出
力とVCO32の出力のいずるれか一方を基準クロック
として選択するもので、ピッチコントロールを行なわな
い場合は水晶発振子24側に接続され、ピッチコントロ
ールを行なう場合はVCO32側に接続される。このス
イッチ36の切替はクロック選択制御手段35によるピ
ッチコントロール用ツマミ34の中点位置検出に基づい
て行なわれる。すなわち、ピッチコントロール用ツマミ
34が中点位置にあるとき(標準ピッチ指示)は、スイ
ッチ36は水晶発振子24に接続され、その以外の位置
にあるとき(ピッチコントロール指示)は、スイッチ3
6はVCO32に接続される。
スイッチ36から出力される基準クロックはジッタ吸収
のための一時記憶エリアであるRAMからの読出し動作
等に用いられる。
位相比較器22は、再生クロックと基準クロックの位相
を比較し、その位相差に応じたパルス幅の信号を出力す
る。この信号はローパスフィルタ25で平滑され、ドラ
イブアンプ26を介してディスクモータ28を駆動す
る。
以上のようにしてPLL回転制御ループが構成される。
第1図の回路によるピッチコントロール動作を第4図〜
第6図を参照して説明する。ここでは、標準ピッチに対
し例えば±10%ピッチを可変する場合を示している。
標準ピッチで再生する場合は、ピッチコントロール用ツ
マミ34を中点位置に設定する。これにより、VCO3
0のフリーラン周波数は標準の4.3218MHzに設
定される。また、スイッチ36は水晶発振子24側に接
続されて、4.3218MHzの基準クロックが出力さ
れる。第4図は、このときのPLL制御ループの特性を
示すものである。すなわち、ホールドインレンジ、キャ
プチュアンレンジは標準クロック周波数の4.3218
MHzを中心とした範囲に定まる。したがって、PLL
制御ループは安定にロック状態が得られ、標準のピッチ
で再生が行なわれる。
ピッチコントロール用ツマミを左方向にいっぱいに回す
とVCO30のフリーラン周波数およびVCO32の発
振周波数は、4.3218MHzより10%低い3.8
896MHzに設定される。このときスイッチ36はV
CO32側に接続される。これにより、基準クロックは
3.8896MHzとなる。またPLL制御ループは第
5図に示すように、ホールドインレンジ、キャプチュア
レンジが基準クロック周波数の3.8896MHzを中
心にした範囲に定まる。したがって、PLL制御ループ
は3.8896MHzを中心に安定にロック状態が得ら
れ、標準より10%低いピッチで再生される。
ピッチコントロール用つまみ34を右方向にいっぱいに
回すと、VCO30のフラーラン周波数およびVCO3
2の発振周波数は、4.3218MHzより10%高い
4.754MHzに設定される。このとき、スイッチ3
6はVCO32側に接続される。これにより、基準クロ
ックは4.7540MHzとなる。また、PLL制御ル
ープは第6図に示すように、ホールドインレンジ、キャ
プチュアレンジが基準クロック周波数の4.7540M
Hzを中心にした範囲に定まる。したがって、PLL制
御ループは安定にロック状態が得られ、標準より10%
高いピッチで再生される。
以上のように、第1図のPLL制御ループは、常に変化
した基準クロックの周波数を中心にホールドインレン
ジ、キャプチュアレンジが定まるので、広い範囲でロッ
ク状態が得られ、広い範囲で安定にピッチを変えること
ができる。
また、標準ピッチ時は水晶発振子24からの安定したク
ロックを基準クロックとして用いるので、標準ピッチ時
のピッチ精度が確保される。また、ピッチコントロール
用ツマミ34の操作でピッチ設定のほか基準クロック選
択も行なわれるので、これらの選択を個別の操作で行な
う場合に比べて操作が簡単になる。また、VCO32の
発振周波数が水晶発振子24の発振周波数と等しい状態
で基準クロックの選択が切換えられるので、VCO32
の発振周波数と水晶発振子24の発振周波数が大きく異
なった状態でこれらの選択が切換えられることがなく、
クロック再生回路14におけるPLL制御ホールドイン
レンジを外れてクリックノイズを発生したり音声信号が
途切れたりするのを防止することができる。
ここで、第1図の実施例の具体例を第7図に示す。
第7図の位相誤差検出回路16において、ラッチ回路L
1〜L4は、VCO30の出力信号を1/2分周回路4
0で1/2分周して得られる再生クロックφJ,φKで
エッジトリガされる。再生クロックφJ,φKは位相が
相互に2/1周期ずれた2相クロックでクロックφJが
ラッチ回路L1.L3に入力され、クロックφKがラッ
チ回路L2,L4に入力される。したがって、ラッチ回
路L1〜L4はクロックφJ,φKで交互に駆動され、
EFM信号をクロックφJ,φKの1/2周期の位相差
で順次シフトしていく。
排他的オア回路EXOR1は、元の信号SOと、第1段
のラッチ回路L1の出力S1を入力し、EFM信号の波
形の立上り、立下りでそれらの位相差に対応した幅でパ
ルス信号P1を出力する。また、排他的オア回路EXO
R2は、第3段のラッチ回路L3の出力S3と第4段の
ラッチ回路L4の出力S4を入力し、EFM信号の波形
の立上りでそれらの位相差に対応した幅でパルス信号P
2を出力する。
このような構成によれば、ラッチ回路L3の出力S3と
ラッチ回路L4の出力S4の位相差は、常に正確にクロ
ックφJ,φKの半周期となっているので、パルス信号
P2のパルス幅はクロックφJ,φKの半周期の幅とな
る。これに対し、入力SOとラッチ回路L1の出力S1
の位相差は、入力EFM信号SOとクロックφJ,φK
の位相差に応じて変化し、パルスP1のパルス幅はクロ
ックφJ,φKの1周期の長さの範囲内で変動する。
排他的オア回路EXOR1、EXOR2の出力P1,P
2は、FET1,2のゲートにそれぞれ加えられる。F
ET1,2は、電源VDDとアース間に直列接続されて
おり、FET1,2の中間点から出力VOが取り出され
ている。したがって、出力VOはFET1のみがオンし
たときはVDDとなり、FET2のみがオンしたときは
0となりFET1,2が共にオフの場合はVDD/2とな
る。なお、排他的オア回路EXOR1,2の入力側がラ
ッチ回路L2,L3で引き離されているので、FET
1,2が同時にオンすることはない。
以上の構成により、位相誤差検出回路16からは、VDD/
2を標準のレベルとして、EFM信号波形の立上りまた
は立下りごとに、VDDレベルの上向のパルスと0ボル
トレベルの下向きのパルスノ2つのパルスが出力され
る。このとき、下向きのパルスは常に再生クロックφ
J,φKの1/2周期のパルス幅であるが、上向きのパ
ルスはEFM信号と再生クロックφJ,φKの位相誤差
に応じて再生クロックφJ,φKの1周期の長さの範囲
内で変動する。
なお、排他時オア回路EXOR3は第2段のラッチ回路
L2の出力S2と第4段のラッチ回路L4の出力S4を
入力することによりEFM再生信号を出力する。
位相誤差検出回路16の出力信号VOは、ローパスフィ
ルタ18で平滑され、EFM信号と再生クロックφJ,
φKの位相誤差に応じてVDD/2を中心に変動する直流電
圧に変換される。この直流電圧はVCO30に入力され
る。VCO30はLC発振回路で構成され、インバータ
41は反転作用により発振を起こさせるものである。V
CO30はバラクダイオード42を具え、ピッチコント
ロール用ツマミ34に連動するボリウム44を介して与
えられる電圧により容量が変化されて、フリーラン周波
数が変化される。そして、ローパスフィルタ18からの
電圧によって発振周波数が制御される。
VCO30の出力信号は1/2分周回路40で1/2分
周されて再生クロックφJ,φKで作成され、位相誤差
検出回路16に帰還される。このようにして、EFM信
号の1チャネルビット相当の周期を有し、かつEFM信
号に同期した再生クロックφJ,φKが得られるように
VCO30の発振周波数が制御される。
第7図のクロック再生回路14の動作を第8図に示す。
ラッチ回路L1,L3はクロックφJのタイミングで、
ラッチ回路L2,L4はクロックφKのタイミングでそ
れぞれ正確に駆動される。したがって、入力EFM信号
SOは位相の進み、遅れにかかわらず、クロックφJの
タイミングでラッチ回路L1にラッチされる。同様に、
ラッチ回路L1の出力S1はクロックφKでラッチ回路
L2にラッチされ、ラッチ回路L2の出力S2はクロッ
クφJでラッチ回路L3にラッチされ、ラッチ回路L3
の出力S3はクロックφKでラッチ回路L4にラッチさ
れる。このようにしてラッチ回路L2→L3→L4へは
常にクロックφJ,φKの半周期で位相差でEFM信号
が伝達されていく。
排他的オア回路EXOR2はラッチ回路L3,L4の出
力S3,S4を入力とするので、その出力がP2が
“1”となる時間幅は必らず一定で、クロックφJ,φ
Kの半周期となる。一方、排他的オア回路EXOR1は
入力EFM信号SOとラッチ回路L1の出力S1とを入
力するので、その出力P1が“1”となる時間幅は入力
EFM信号SOの立ち上り、立ち下りとクロックφJの
位相差に応じて、クロックφJの1周期の時間内で変動
する。第8図の入力EFM信号SOで実線はちょうど位
相が合っている状態を示している。このとき、排他的オ
ア回路EXOR1の出力P1が“1”となる時間幅はク
ロックφJ,φKの半周期であるので、FET1,2の
中間点電圧VOは、第8図に実線で示すように、上側の
パルスと下側のパルスが同じ幅となり、これを平滑して
得られるVCO30の制御電圧はVDD/2となる。
これに対し、クロックφJ,φKに対して、入力EFM
信号SOの周波数が低下すると、第8図に破線で示すよ
うに、入力EFM信号SOは位相が遅れてくるので、排
他的オア回路EXOR1の出力P1が“1”となる時間
幅は短くなる。このとき、排他的オア回路EXOR2の
出力P2が“1”となっている時間幅は、クロックφ
J,φKの半周期のままであるので、FET1,2の出
力VOは上側のパルス下側がパルスより時間軸が短くな
る。したがって、VCO30の制御電圧は0の方向へ下
降し、VCO30の発振周波数は低下し、入力EFK信
号SOの周波数低下に追従するようになる。
逆に、クロックφJ,φKに対して、入力EFM信号S
Oの周波数が上昇すると、第8図に点線で示すように、
入力EFM信号SOは位相が進んでくるので、排他的オ
ア回路EXOR2の出力P2が“1”となる時間は長く
なる。このとき、排他的オア回路EXOR2の出力P2
が“1”となっている時間幅は、クロックφJ,φKの
半周期のままであるので、FET1,2の出力VOは上
側のパルスが下側のパルスより、時間幅が長くなる。し
たがって、VCO30の制御電圧はVDDの方向へ上昇
し、VCO30の発振周波数は上昇し、入力FEM信号
SOの周波数上昇に追従するようになる。
以上のようにクロック再生回路14は動作する。
第7図において、VCO32は前記VCO30と同様に
構成され、ピッチコントロール用ツマミ34に連動する
ボリウム44を介してバラクタダイオード46に与えら
れる電圧により制御され、VCO30のフリーラン周波
数と同じ周波数に発振周波数が設定される。したがっ
て、ピッチコントロールを行なうときは、ピッチコント
ロール用ツマミ34で設定された周波数の基準クロック
がVCO32から出力され、この基準クロックがスイッ
チ36および1/2分周回路37を介して位相比較器2
5に入力され再生クロック22の位相がこの基準クロッ
クに一致するようにディスク回転PLLサーボが働く。
そして、このときクロック再生回路14のVCO30は
フリーラン周波数がVCO32基準クロックと等しい周
波数に設定されているので、PLL回路は安定にロック
状態が得られる。したがって、広い範囲にわたって安定
にピッチを可変することができる。
〔変更例〕
前記実施例ではVCO30のフリーラン周波数をVCO
32の発振周波数に一致させるようにしたが、必ずしも
このようにする必要はなく、少くとも基準クロック周波
数がPLL制御ループのホールインレンジ、ロックレン
ジに含まれるようにVCO30のフリーラン周波数を変
化させればよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明によれば、基準クロック
の周波数に追従させて再生クロック回路の第1の可変ク
ロック発生手段のフリーラン周波数を変化させるように
したので、基準クロックの周波数を広い範囲で変化させ
てもディスク回転サーボのロック状態を安定に得ること
ができ、広い範囲で安定にしかも簡単な構成でピッチを
可変することができ、カラオケ装置等に有効に利用する
ことができる。
また、この発明によれば、固定クロックと第2の可変ク
ロックのうちいずれか一方をクロック選択手段で選択し
て基準クロックとして用いるようにし、標準ピッチ時は
固定クロック発生手段から安定発振される固定クロック
を基準クロックとして用いるので、標準ピッチ時のピッ
チ精度を確保することができる。
また、再生ピッチの指示を、操作量に対応した値に標準
ピッチから略々連続的に可変指示する再生ピッチ指示操
作手段で行ない、この再生ピッチ指示操作手段で標準の
再生ピッチが指示された時はクロック選択手段を固定ク
ロックを選択する状態に制御し、標準の再生ピッチ以外
のピッチが指示された時はクロック選択手段を第2の可
変クロックを選択する状態に制御するようにしたので、
クロック選択が自動化され、クロック選択とピッチ設定
を個別に操作で行なう場合に比べて操作を簡単にするこ
とができる。
また、再生ピッチの指示を再生ピッチ指示操作手段の操
作量により標準のピッチから連続的の可変指示するとと
もに、基準クロックの選択を標準ピッチの指示位置を境
に切換えるようにしたので、固定クロックの周波数と第
2の可変クロックの周波数が大きく異なった状態でこれ
らの選択が切換えられることなく、クロック再生のため
のPLL制御がホールドインレンジを外れてクリックノ
イズを発生したり音声信号が途切れたるするのを防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例を示すブロック図であ
る。 第2図は、従来におけるCDプレーヤのディスク回転制
御回路を示すブロック図である。 第3図は、第2図の制御回路の特性を示す線図である。 第4図乃至第6図は、第1図のディスク回転制御回路の
特性が変化する様子を示す線図である。 第7図は、第1図のディスク回転制御回路の詳細例を示
す回路図である。 第8図は、第7図のクロック再生回路14の動作波形図
である。 14……クロック再生回路、24……水晶発振子(固定
クロック発生手段)、30……クロック再生回路14内
VCO(第1の可変クロック発生手段)、32……基準
クロック発生用VCO(第2の可変クロック発生手
段)、34……ピッチコントロール用ツマミ(再生ピッ
チ指示操作手段)、36……基準クロック切替用スイッ
チ(クロック選択手段)、37……第1の可変クロック
フリーラン周波数制御手段、39……第2の可変クロッ
ク発振周波数制御手段、42……フリーラン周波数可変
用バラクタダイオード、44……ピッチコントロール用
ボリウム、46……基準クロック周波数可変用バラクタ
ダイオード。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CDから再生されたEFM信号と第1の可
    変クロック発生手段から発生された第1の可変クロック
    とを位相比較し、その比較結果に基づいて当該第1の可
    変クロックの発振周波数を可変制御し、この第1の可変
    クロックに基づいて前記EFM信号の再生クロックを作
    成し、この再生クロックと所定の基準クロックとを位相
    比較し、この比較結果に基づいてディスクモータを当該
    基準クロックに対応した速度に制御するCDプレーヤに
    おいて、 前記基準クロックを発生する手段を、標準の再生ピッチ
    に相当する周波数の固定クロックを安定発振させる固定
    クロック発生手段と、この固定クロックの近傍で周波数
    が変化する第2の可変クロックを発生させる第2の可変
    クロック発生手段と、これら固定クロックと第2の可変
    クロックのうちのいずれか一方を選択して前記基準クロ
    ックとして出力するクロック選択手段とで構成するとと
    もに、 再生ピッチを操作量に対応した値に前記標準のピッチか
    ら略々連続的に可変指示する再生ピッチ指示操作手段
    と、この再生ピッチ指示操作手段で前記標準の再生ピッ
    チが指示された時は前記クロック選択手段を前記固定ク
    ロックを選択する状態に制御し、当該標準の再生ピッチ
    以外のピッチが指示された時は当該クロック選択手段を
    前記第2の可変クロックを選択する状態に制御するクロ
    ック選択制御手段と、前記再生ピッチ指示操作手段で前
    記標準の再生ピッチ以外のピッチが指示された時に前記
    第2の可変クロック発生手段の発振周波数を当該指示さ
    れた再生ピッチに相当する周波数に可変制御する第2の
    可変クロック発振周波数制御手段と、前記再生ピッチ指
    示操作手段で指示された再生ピッチにおける前記第1の
    可変クロックの発振周波数が少くとも前記第1の可変ク
    ロック発生手段のホールドインレンジに含まれるように
    当該第1の可変クロック発生手段のフリーラン周波数を
    当該指示された再生ピッチに応じて可変制御する第1の
    可変クロックフリーラン周波数制御手段とをさらに具備
    してなる CDプレーヤのピッチコントロール回路。
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