JPH06198985A - 熱転写カラー記録装置 - Google Patents

熱転写カラー記録装置

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JPH06198985A
JPH06198985A JP35878392A JP35878392A JPH06198985A JP H06198985 A JPH06198985 A JP H06198985A JP 35878392 A JP35878392 A JP 35878392A JP 35878392 A JP35878392 A JP 35878392A JP H06198985 A JPH06198985 A JP H06198985A
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diameter
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Naotaka Sasaki
直孝 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 直線状に複数の発熱素子を備えたサーマルヘ
ッドと該サーマルヘッドに備えた複数の発熱素子の配列
方向と直角の方向に記録紙を前後移動させて複数色のイ
ンクを記録紙に熱的に転写してカラーの視覚像を形成す
る熱転写カラー記録装置において、各色記録毎に記録紙
を往復搬送する時に記録紙に弛みがあると色ずれを生ず
るという問題があった。本発明は簡単な構成で記録紙の
弛みを除き多色記録の時に色ずれを生じない熱転写カラ
ー記録装置を得るのを目的とする。 【構成】 本発明においては、記録部の下流に設けられ
たグリップローラに直径D1のベルト車と、プラテンロ
ーラにD3<D1<D2となる直径D2,D3となるテーパ
ー状又は段差を備えたベルト車と、直径D2、D3のベル
ト車を案内するガイド車を設け、ベルトを記録方向でD
2へ、記録方向と反対の方向でD3へガイド車で案内し、
記録紙の搬送方向に応じてグリプローラとプラテンロー
ラの間に周速の差を生じせしめて記録紙に搬送方向の張
力を付与して弛みを除くようにした構成により目的を達
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ほぼ記録面積またはそ
れ以上の面積で2色以上のインクを順次塗布したインク
シートと記録紙を,直線状に複数の発熱素子を有するサ
ーマルヘッドとこれに対向するプラテンローラの間に押
圧挟持しながら前記インクを熱転写記録し,所望のカラ
ー視覚像を記録紙上に形成する熱転写カラー記録装置に
関するもので,さらに詳しくは,同種の記録装置におけ
る記録時の色ズレを防止する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より熱転写記録方式を採用した熱転
写カラー記録装置として,(1)特開昭59−9517
0号,(2)特開平2−95874号,(3)特開平2
−108576号等が開示されている。これらの従来例
には,何れもカラー記録時における色ズレを防止するた
め記録紙に張力を付与する方法が示されている。(1)
の特開昭59−95170号においては,記録部のプラ
テンローラと該記録部へ記録紙を搬送するためプラテン
ローラの上流側に備えられた搬送手段の間に,記録紙を
所定の空間側へ押し付けるフラッパを設け,プラテンロ
ーラと搬送手段の間における記録紙の弛みを除去する構
成となっている。(2)の特開平2−95874号にお
いては,グリップローラとこれに弾接するピンチローラ
から成る記録紙搬送手段を記録部の上流及び下流にそれ
ぞれ設け,記録時はプラテンローラを自由回転として記
録紙を下流側搬送手段で搬送し,記録紙を引き戻すとき
は上流側搬送手段で記録紙を搬送して記録時における記
録紙の弛みを防止している。(3)の特開平2−108
576号においては,グリップローラ軸に第1歯車と,
プラテンローラ軸に第2および第3歯車を設け,第1歯
車と第2及び第3歯車間で回転力を伝達する2個の中間
歯車をスリップ機構を介してグリップローラ軸で回動す
る支持板に備え、グリップローラの回転方向に応じて係
合歯車の歯数比を変更し,グリップローラとプラテンロ
ーラに周速差を与えて記録紙の弛みを除去する構成とな
っている。しかしこれらの従来例においては,(1)の
場合,転写記録前に記録紙を変形させながら弛みを除去
するため,記録紙の変形部に生じる凹凸が転写抜けの不
安定要因となり,(2)の場合は,グリップローラによ
る搬送手段が2組必要となって部品点数が増加し装置の
小型化及び価格面で不利となり,また記録部と記録紙搬
送手段間の記録不能距離が増加して記録面積の縮小を招
き,さらに(3)の場合では,多数の歯車を使用するた
め価格面で不利となることやスリップ機構の摩擦力に頼
って中間歯車の係合を果たすため係合タイミングにばら
つきを生じ易く,結果として記録紙の張力がばらつく,
等の改良すべき点があった。また以上の従来例において
は,記録紙への張力付与手段を独立に備えているが,記
録紙先端部の縁を搬送方向と直交方向に揃える記録紙整
列機能を兼ね備えておらず,記録紙の搬送曲がり(スキ
ュー)を見越して余白部を拡大し,結果として記録面積
の縮小を強いることになる。このため従来例の熱転写カ
ラー記録装置では,該記録紙整列機能を別に準備する必
要があって機構上の無駄を生じていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
点を鑑み,カラー記録時に記録紙を往復搬送する際に発
生する記録紙の弛みを簡単な機構の付加で防止し,小型
で且つ記録面積が広く,印字品質も優れた熱転写カラー
記録装置を安価に実現することを課題としている。
【0004】
【問題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため本発明による熱転写カラー記録装置では、直線状
に複数の発熱素子を備えたサーマルヘッドと該サーマル
ヘッドを選択的に押圧するプラテンローラの間に少なく
とも2色以上のインクをそれぞれ略記録面積だけ塗布し
たインクシートと記録紙を挟んで各色インクを該記録紙
に対して順次熱転写記録を行う記録部と,該記録部に対
して記録紙搬送方向下流に位置し弾接するピンチローラ
との間で記録紙を挟持搬送するグリップローラと,前記
記録部に対して記録紙搬送方向上流に位置し前記プラテ
ンローラとの間で記録紙を押圧挟持して記録紙搬送を補
助する補助ローラとを設け,前記グリップローラに案内
面の直径がD1の第1ベルト車と,前記プラテンローラ
に案内面が少なくともD2<D1<D3の直径を有する
第2ベルト車と,前記第1ベルト車と該第2ベルト車に
懸架されたベルトを案内するガイド車を備え,記録紙を
記録搬送時はベルトを第2ベルト車の直径D3側にガイ
ド車で案内し,非記録時に記録搬送方向と反対方向に搬
送するときはベルトを第2ベルト車の直径D2側にガイ
ド車で案内して前記グリップローラと前記補助ローラ間
の記録紙に張力を付与し,記録紙を非記録時に記録搬送
方向と同一方向に少なくとも前記プラテンローラだけで
搬送する間はベルトを第2ベルト車の直径D2側にガイ
ド車で案内し前記グリップローラと前記プラテンローラ
で搬送する間はベルトを第2ベルト車の直径D3側にガ
イド車で案内して搬送するように構成している。さら
に,前記サーマルヘッドが前記プラテンローラに押圧さ
れる第1位置にあるとき,前記ガイド車が前記第2ベル
ト車の直径D3の案内面にベルトを案内し,サーマルヘ
ッドがプラテンローラから離接した第2位置にあると
き,ガイド車が第2ベルト車の直径D2の案内面にベル
トを案内し,サーマルヘッドが前記第1位置と前記第2
位置の中間にあるとき,ガイド車が第2ベルト車の直径
D3の案内面にベルトを案内するようにガイド車の案内
動作をサーマルヘッドの上下動作と連動させる機能も兼
ね備えている。
【0005】
【作用】この結果,第2ベルト車に懸架されるベルト
が,サーマルヘッドの上下位置と記録紙の搬送方向に応
じて異なる直径の案内面に誘導され,第1ベルト車の案
内面の直径との大小関係からグリップローラとプラテン
ローラの間に周速差を生じせしめ,グリップローラと補
助ローラ間の記録紙に張力を付与することが可能とな
り,また記録紙の先端がグリップローラへ挟持されると
きは記録紙へ弛みを生じせしめ,該記録紙先端を該グリ
ップローラとこれに弾接されているピンチローラ間に突
き当てて整列挟持することが可能となる。
【0006】
【実施例】図1は,本発明による熱転写カラー記録装置
の概略構成を示している。同図で,直線状に複数の発熱
素子を備えたサーマルヘッド1が,ゴム等で製作され弾
性を有するプラテンローラ2に対して間にインクシート
12と記録紙6を挟んでヘッド圧バネ16で付勢されて
押圧し,発熱素子に所定の電流を通電してインクシート
12に備えられたインクを密着対向する記録紙6上に転
写する記録部を構成している。インクシート12は,供
給ロール11側からサーマルヘッド1を経由して巻取り
ロール13へインクシート搬送モータ(図示せず)で順
次巻取る仕組みとなっている。インクシート12に塗布
されているインク色構成は,図10に示すようにベース
フィルム上にイエローY,マゼンタM,シアンCの各色
インクを各々記録面積に相当または若干大きめに塗布し
てあり,サーマルヘッド1の前記発熱素子が発生する所
定温度の熱で溶融されて記録紙6上に転写後,固化して
所望のカラー視覚像を形成する。尚,図10のインクシ
ートはY−M−Cの順序で面順次転写に使用されるが,
これらの色以外に黒色のインク塗布領域を追加して使用
する場合もある。
【0007】図1で,前記記録部に対して記録紙搬送方
向下流には,表面に微細な凹凸を設けて高摩擦力を備え
たグリップローラ3とこれに回転自在に弾接するピンチ
ローラ4で,記録紙6を挟持して正確に搬送する記録紙
搬送手段が設けられている。記録部における転写記録
は,搬送ガイド板30上を搬送された記録紙6がグリッ
プローラ3とピンチローラ4で挟持され,その先端が所
定の位置に設けられた光反射型の紙先端検出センサ31
で検出された後,記録紙6が矢印A方向に搬送される時
に行われる。一方,プラテンローラ2上には記録紙搬送
方向上流側で記録紙6を該プラテンローラ2側へ押圧す
る回転自在な補助ローラ5が備えられており,記録部に
対して記録紙搬送方向上流側における記録紙6の搬送を
補助している。
【0008】一旦,例えばイエローYの転写記録が終了
するとサーマルヘッド1は,該サーマルヘッド1に固定
されたヘッド支持体に当接するヘッド上下カム15が半
回転し,ヘッド圧バネ16の付勢力に抗してサーマルヘ
ッド1を上方へ持ち上げる。この後インクシート12の
次色マゼンタMの先頭が所定の位置へ到達するまで搬送
され,記録紙6が矢印Aの転写記録方向と反対方向へ前
色記録開始位置と同位置まで引き戻される。記録紙6の
引き戻しが終了すると,ヘッド上下カム15が再び半回
転し,ヘッド支持体14の下降によってサーマルヘッド
1をプラテンローラ2に対して押圧すると同時に記録紙
6を矢印A方向に搬送してマゼンタM色の転写記録が開
始される。このような過程を各色毎に実行して所望の視
覚像が記録紙6上に形成される。
【0009】このような各色転写記録の過程で記録紙6
を往復搬送するが,この往復搬送はグリップローラ3及
びピンチローラ4と,プラテンローラ2及び補助ローラ
5との間における協調動作で行われ,搬送駆動力は図2
に示すところの駆動モータ17の回転をグリップローラ
3へ伝達し,グリップローラ3の回転をプラテンローラ
2へ伝達して得ている。グリップローラ3には同軸に第
1ベルト車7が固定されており,プラテンローラ2には
同軸に第2ベルト車8が固定されている。第1ベルト車
7と第2ベルト車8には,間にガイド車9を経由してベ
ルト10が掛け渡されており,ガイド車9はヘッド上下
カム15の回転と連動して軸方向移動が可能な構成とな
っている。
【0010】図2は,図1のグリップローラ部及びプラ
テンローラ部の各要素で,ベルト10をガイド車10を
経由して第1ベルト車7と第2ベルト車8へ懸架する様
子を示している。同図で,駆動モータ17の回転は駆動
ベルト23を介してグリップローラ3へ伝達され,グリ
ップローラ3と同軸に直径D2の案内面を有する第1ベ
ルト車7が固定されており,一方,プラテンローラ2と
同軸に円錐状の案内面を有する第2ベルト車8が固定さ
れている。これらの案内面にはベルト10が掛け渡さ
れ,第2ベルト車8でベルト10が懸架される円錐状案
内面の小径側に直径D2と大径側に直径D3を備えてい
る。直径D1,D2,D3の大小関係は,D2<D1<
D3となるように設定されている。尚,プラテンローラ
2とグリップローラ3の直径は同一径に設定されてい
る。
【0011】従って,ベルト10が第2ベルト車8の直
径D2に案内されるとベルト車双方の周速関係が(D1
の周速)<(D2の周速)となり,駆動モータ17の回
転によって記録紙6をA方向に搬送すると記録紙6はグ
リップローラ3と補助ローラ5間で弛みを持って搬送さ
れる。またこの状態で記録紙6をA方向と反対方向に搬
送すると,記録紙6はグリップローラ3と補助ローラ5
間で弛みを除去し張力を付与されながら搬送されること
になる。またベルト10が第2ベルト車8の直径D3に
案内されるとベルト車双方の周速関係が(D3の周速)
<(D1の周速)となり,駆動モータ17の回転によっ
て記録紙6をA方向に搬送すると記録紙6はグリップロ
ーラ3と補助ローラ5間で張力を付与されながら搬送さ
れることになる。
【0012】このようなベルト10の掛け換えは,ガイ
ド車9の軸方向移動によって実行される。ベルト車9に
はガイド車軸18が一体に固定されており,ガイド車軸
18は支持板19に備えられた軸受け(図示せず)で回
転自在に支持されている。ガイド車軸18は装置内部側
へさらに延長されており、その端部側には含油軸受け材
によるスライド部材20が回転自在に且つ軸方向移動を
規制して設けられている。またスライド部材20と支持
板19の間には圧縮バネの予圧バネ21が備えられてお
り,スライド部材20に他の外力が与えられていない場
合は,ベルト10を第2ベルト車8の直径D2側へ案内
するようにガイド車9が位置する構成となっている。一
方,スライド部材20に対しては,円筒状で一部に斜め
のカット面を有する変速カム22が当接されており,変
速カム22の回転位置によってスライド部材20が予圧
バネ21の付勢力に抗して軸方向に移動され,同時にガ
イド車9が軸方向に移動してベルト10を第2ベルト車
8の直径D3側へ案内する。
【0013】図3は,図2に示す第2ベルト車8の円錐
状案内面を段差付き円筒形状に変形した第2ベルト車3
2を示している。即ち第2ベルト車32の場合は,小径
側に直径D2の円筒状案内面を設け,大径側に直径D3
の円筒状案内面を設けて直径の大小関係を前述のように
D2<D1<D3としている。このように案内面の形状
は,部品の加工方法によって円錐状または段差付き円筒
状に構成することが可能であり,何れの場合も本発明の
目的を満足する機能が得られる。尚,以下の説明は第2
ベルト車8の例を用いて説明をする。
【0014】図4は,ヘッド上下カム15と変速カム2
2の回転をヘッド上下モータ24で連動させる機構を示
している。ヘッド上下モータ24の回転軸には第1歯車
25が固定されており,この第1歯車25にはヘッド上
下軸27を固定した第2歯車26と,変速カム軸29を
固定した第3歯車28が係合している。ヘッド上下軸2
7にはヘッド上下カム15が固定されており,変速カム
軸29の先端には一部に斜めのカット面33を有する変
速カム22が固定されている。従って,ヘッド上下モー
タ24が駆動されると,ヘッド上下カム15に対して所
定の位置関係を維持しながら変速カム22のカット面3
3が変速カム軸29の軸心を中心に回転移動する。この
カット面33を含む変速カム22の先端部は,図2に示
したスライド部材20と所定の点で当接する関係に設け
てあり,変速カム22の回転停止位置によって当接点が
移動するためスライド部材20を軸方向に移動させるこ
とが可能となっている。
【0015】図7,図8,図9は,図4で示したヘッド
上下カム15と変速カム22及びカット面33の連動す
る位置関係を矢印B方向から見た図である。図7はサー
マルヘッド1がプラテンローラ2に押圧された第1位置
におけるヘッド上下カム15と変速カム22の位置関係
を示し,図8はサーマルヘッド1がプラテンローラ2か
ら離接された第2位置におけるヘッド上下カム15と変
速カム22の位置関係を示し,図9はサーマルヘッド1
が第1位置と第2位置の中間で,プラテンローラ2との
間に記録紙6が十分通過可能な間隔を有する中間位置に
おけるヘッド上下カム15と変速カム22の位置関係を
示している。何れの図もP点がスライド部材20に対す
る当接点を示している。尚,サーマルヘッド1が中間位
置にある様子を図6に示している。
【0016】ヘッド上下カム15相互の位置関係は,図
7のサーマルヘッド1の第1位置と図8のサーマルヘッ
ド1の第2位置で180度回転の関係にあり,図9で示
した中間位置は図8の第2位置から時計方向に約100
度回転した位置に設定してある。この結果,スライド部
材20に対する当接点Pは,サーマルヘッド1の第1位
置で変速カム22の先端面,サーマルヘッド1の第2位
置で変速カム22のカット面33,サーマルヘッド1の
第1位置と第2位置の中間位置で変速カム22の先端面
となるように連動することになる。従って,サーマルヘ
ッド1の第1位置でガイド車9がベルト10を第2ベル
ト車8の直径D3へ案内し,サーマルヘッド1の第2位
置でガイド車9がベルト10を第2ベルト車8の直径D
2へ案内し,サーマルヘッド1の第1位置と第2位置の
中間位置でガイド車9がベルト10を第2ベルト車8の
直径D3へ案内することになる。
【0017】図5は,転写記録を開始する前に記録紙6
を主搬送機構のグリップローラ3へ導く様子を示してい
る。この時サーマルヘッド1はプラテンローラ2から離
接した第2位置にあるため,前述のように第1ベルト車
7と第2ベルト車8の周速関係が(D1の周速)<(D
2の周速)となり,記録紙6がグリップローラ3とピン
チローラ4で挟持される瞬間に弛みを生じ,記録紙6の
先端辺が紙の剛性によってグリップローラ3とピンチロ
ーラ4の間に突き当てられ,搬送方向と直交方向に整列
されてグリップローラ3とピンチローラ4に挟み込まれ
ていく。
【0018】記録紙6がさらに進行して紙先端検出セン
サ31によって記録紙6の先端が検出されると,サーマ
ルヘッド1が前記中間位置へ下降される。この結果,ベ
ルト10はガイド車9によって第2ベルト車8の直径D
3へ案内される。従って第1ベルト車7と第2ベルト車
8の周速関係が(D3の周速)<(D1の周速)とな
り,記録紙6がグリップローラ3と補助ローラ5の間で
前記の弛みを除去されながらその後端がほぼ補助ローラ
5の直前に位置するまで引き出される。
【0019】次にサーマルヘッド1は再び第2位置へ上
昇され,記録紙6は図1で示すところのA方向と逆方向
に搬送され,この時(D1の周速)<(D2の周速)の
周速関係で記録紙6へ張力を付与しながら所定の記録開
始位置まで引き戻して最初のイエローY色の転写記録開
始に備える。転写記録時は,サーマルヘッド1がプラテ
ンローラ2側へ押圧される第1位置へ下降されるので,
記録紙6は(D3の周速)<(D1の周速)の周速関係
で張力を付与されながら搬送される。以降の転写記録は
前述のようにマゼンタM色,シアンC色に関して記録紙
6の往復搬送とサーマルヘッド1の第1位置と第2位置
で上下動作を組み合わせながら順次実行される。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば,第2ベル
ト車に懸架されるベルトが,サーマルヘッドの上下位置
と記録紙の搬送方向に応じて異なる直径の案内面に誘導
され,第1ベルト車の案内面の直径との大小関係からグ
リップローラとプラテンローラの間に周速差を生じせし
め,グリップローラと補助ローラ間の記録紙に張力を付
与することが可能となるのでカラー記録時に発生する記
録紙の弛みを簡単な機構の付加で防止し,また記録紙の
先端がグリップローラへ挟持されるときは記録紙へ弛み
を生じせしめ,該記録紙先端を該グリップローラとこれ
に弾接されているピンチローラ間に突き当てて整列挟持
することが可能となるので,特別な記録紙整列機構を不
要とし,従って小型で且つ記録面積が広く,印字品質も
優れた熱転写カラー記録装置を安価に提供するができ
る。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した熱転写カラー記録装置の概略
構成を示す。
【図2】図1のグリットローラ部及びプラテンローラ部
の構成を示す。
【図3】本発明の熱転写カラー記録装置で使用する第2
ベルト車の変形例を示す。
【図4】ガイド車の横移動とサーマルヘッド上下動作の
連動機構を示す。
【図5】本発明の熱転写カラー記録装置において,記録
紙を初期搬送する状態を示す。
【図6】本発明の熱転写カラー記録装置において,サー
マルヘッドが中間位置にある状態を示す。
【図7】サーマルヘッドが第1位置にある時のヘッド上
下カムと変速カムの連動関係を示す。
【図8】サーマルヘッドが第2位置にある時のヘッド上
下カムと変速カムの連動関係を示す。
【図9】サーマルヘッドが中間位置にある時のヘッド上
下カムと変速カムの連動関係を示す。
【図10】本発明の熱転写カラー記録装置で使用される
インクシートの色構成を示す。
【符号の説明】
1 サーマルヘッド 2 プラテンローラ 3 グリップローラ 5 補助ローラ 6 記録紙 7 第1ベルト車 8,32 第2ベルト車 9 ガイド車 10 ベルト 15 ヘッド上下カム 17 駆動モータ 20 スライド部材 22 変速カム 24 ヘッド上下モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 15/16 8306−2C B65H 29/20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線状に複数の発熱素子を備えたサーマ
    ルヘッドと該サーマルヘッドを選択的に押圧するプラテ
    ンローラの間に少なくとも2色以上のインクをそれぞれ
    略記録面積だけ塗布したインクシートと記録紙を挟んで
    各色インクを該記録紙に対して順次熱転写記録を行う記
    録部と,該記録部に対して記録紙搬送方向下流に位置し
    弾接するピンチローラとの間で記録紙を挟持搬送するグ
    リップローラと,前記記録部に対して記録紙搬送方向上
    流に位置し前記プラテンローラとの間で記録紙を押圧挟
    持して記録紙搬送を補助する補助ローラとを設け,前記
    グリップローラに案内面の直径がD1の第1ベルト車
    と,前記プラテンローラに案内面が少なくともD2<D
    1<D3の直径を有する第2ベルト車と,前記第1ベル
    ト車と該第2ベルト車に懸架されたベルトを案内するガ
    イド車を備え,記録紙を記録搬送時はベルトを第2ベル
    ト車の直径D3側にガイド車で案内し,非記録時に記録
    搬送方向と反対方向に搬送するときはベルトを第2ベル
    ト車の直径D2側にガイド車で案内して前記グリップロ
    ーラと前記補助ローラ間の記録紙に張力を付与し,記録
    紙を非記録時に記録搬送方向と同一方向に少なくとも前
    記プラテンローラだけで搬送する間はベルトを第2ベル
    ト車の直径D2側にガイド車で案内し前記グリップロー
    ラと前記プラテンローラで搬送する間はベルトを第2ベ
    ルト車の直径D3側にガイド車で案内して搬送すること
    を特徴とした熱転写カラー記録装置。
  2. 【請求項2】 前記第2ベルト車の案内面を円錐状に形
    成して直径D2及び直径D3を構成したことを特徴とす
    る請求項1に記載の熱転写カラー記録装置。
  3. 【請求項3】 前記第2ベルト車の案内面を直径D2及
    び直径D3の円筒面で構成したことを特徴とする請求項
    1に記載の熱転写カラー記録装置。
  4. 【請求項4】 前記サーマルヘッドが前記プラテンロー
    ラに押圧される第1位置にあるとき,前記ガイド車が前
    記第2ベルト車の直径D3の案内面にベルトを案内し,
    サーマルヘッドがプラテンローラから離接した第2位置
    にあるとき,ガイド車が第2ベルト車の直径D2の案内
    面にベルトを案内し,サーマルヘッドが前記第1位置と
    前記第2位置の中間にあるとき,ガイド車が第2ベルト
    車の直径D3の案内面にベルトを案内するようにガイド
    車の案内動作をサーマルヘッドの上下動作と連動させた
    ことを特徴とする請求項1に記載の熱転写カラー記録装
    置。
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