JPH061974U - 管継手 - Google Patents

管継手

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JPH061974U
JPH061974U JP4126792U JP4126792U JPH061974U JP H061974 U JPH061974 U JP H061974U JP 4126792 U JP4126792 U JP 4126792U JP 4126792 U JP4126792 U JP 4126792U JP H061974 U JPH061974 U JP H061974U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熟練を要することなく、簡単に、管を継手本
体に確実に固定することのできる管継手を提供すること
を目的としている。 【構成】 筒状に形成した継手本体11、21の一端部
外周に可撓性を有する管(フレキシブルホース)12を
接続する管継手であって、筒状の内周面で前記管12を
取り囲み、所定の径に復元する力で同管12を前記継手
本体11、21に締め付ける締付具14、22を有する
構成になっている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、フレキシブルホース等の可撓性を有する管を接続するための管継 手に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の管継手としては、図18〜図20に示すものが知られている。 すなわち、筒状に形成された継手本体1の一端部内周に沿ってフレキシブルホー ス2を挿入して、このフレキシブルホース2をスリーブ3とユニオンナット4で 継手本体に固定するようになっている。継手本体1の一端部外周には、ユニオン ナット4が螺合する雄ネジ部1aが形成されている。そして、通常、継手本体1 、スリーブ3及びユニオンナット4がセットで提供されていてる。
【0003】 上記のように構成された管継手においては、ユニオンナット4及びスリーブ3 をフレキシブルホース2の端部に取り付けてから、このフレキシブルホース2を 継手本体1の一端部内に挿入し、ユニオンナット4を雄ネジ1aにねじ込むこと によってフレキシブルホース2をスリーブ3とともに継手本体1に取り付ける。 そして、所定のトルクでユニオンナット4を締め付けることによって、フレキシ ブルホース2をスリーブ3を介して継手本体1に所定の力で確実に固定する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の管継手においては、ユニオンナット3を一定のトルクで 締め付ける必要があるため、どうしても熟練した作業者が必要であるという問題 があった。
【0005】 この考案は上述した問題を解消するためになされたもので、その目的は、熟練 を要することなく、簡単に、管を継手本体に確実に接続することのできる管継手 を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この考案は、筒状に形成した継手本体の一端部外 周に可撓性を有する管を接続する管継手であって、筒状の内周面で前記管を取り 囲み、所定の径に復元する力で同管を前記継手本体に締め付ける締付具を有する ことを特徴としている。
【0007】
【作用】
上記のように構成された管継手においては、締付具を拡径して、この拡径した 締付具を継手本体の一端部外周に設けておく。そして、管の端部を継手本体の一 端部外周に嵌め込んでから、締付具の拡径状態を解除する。そうすると、締付具 が縮径して、締付具の内面全体で管を継手本体に一定の力で締め付ける。
【0008】
【実施例】
以下、この考案をガスの管継手に適用した場合の実施例について、図1〜図1 6を参照して説明する。
【0009】 まず、図1〜図11を参照して、この考案の第1実施例を説明する。
【0010】 図1及び図2において、11は継手本体であり、12はフレキシブルホース( 可撓性を有する管)である。継手本体11は、図3に示すように、筒状に形成さ れたものであって、軸方向の中央部外周には6角形状のスパナ掛け部11aが形 成されている。このスパナ掛け部11aの一方の側である継手本体の一端部外周 には、フレキシブルホース12の端部が嵌合する接続筒部11bが形成され、こ の接続筒部11bとスパナ掛け部11aとの間の外周には、周方向に環状に連続 する第1の環状突起11c及び第2の環状突起11dが形成されている。
【0011】 また、スパナ掛け部11aの他方の側には、他の継手等に接続するためのテー パネジ11eが形成されている。第1及び第2の環状突起11c、11dの各頂 部は、いずれも円弧状に丸められており、またスパナ掛け部11aと第1の環状 突起11cとの間の谷部、及び第1の環状突起11cと第2の環状突起11dと の間の谷部も円弧状に丸められている。
【0012】 さらに、スパナ掛け部11aには、周方向に180度離れた位置に、軸方向に 延在する帯状部材11fが設けられている。この帯状部材11fは、曲げ力に対 して弾性的に撓むようになっており、その先端部には、後述する締付具14の係 止孔14cに係止する爪部11gが形成されている。
【0013】 フレキシブルホース12は、ステンレスの材料で波状に形成されたものであり 、自由に屈曲するようになっている。このフレキシブルホース12は、その端部 が継手本体11の第2の環状突起11dに達するように、接続筒部11bに嵌合 されている。接続筒部11bの回りには、フレキシブルホース12を囲むように してパッキン13が設けられており、さらに、このパッキンを囲むようにして締 付具14が設けられている。
【0014】 パッキン13は、ニトリルゴムなどの弾性を有する材料で筒状に形成したもの であり、一端部内周には、上記第1及び第2の環状突起11c、11d間の谷部 に合致する形状の内周環状突起13aが形成されている。このパッキン13は、 内周面がフレキシブルホース12の波形の頂部に密接し、かつ内周環状突起13 aが第1及び第2の環状突起11c、11d間の谷部に密接することによって、 内部のガスがフレキシブルホース12の外周面及び継手本体11の外周面を通っ て漏れるのを防止している。
【0015】 締付具14は、図1、図2、図6、図7、図8及び図9に示すように、強いバ ネ力を有するステンレスの材料で筒状に形成したものであり、軸方向に一つの切 れ目14aが入っている。この切れ目14aは通常時密着されており、この切れ 目14aの両側には、軸方向の両端部に円弧状リブ14bが形成されている。
【0016】 これらの円弧状リブ14bは、図1に示すように、継手本体11の第1の環状 突起11c及びフレキシブルホース12の波形の部分に係止して、フレキシブル ホース12が継手本体11から抜けるのを防止するようになっている。また、切 れ目14aから周方向に約90度離れた位置には、継手本体11の爪部11gが 係止する係止孔14cが形成されている。
【0017】 このように形成された締付具11は、切れ目14aを密着方向に作用する力す なわち通常時の形状に戻ろうとするバネ力(復元力)でパッキン13をフレキシ ブルホース12側に締め付け、これによりフレキシブルホース12を継手本体1 1に固定するようになっている。このため、この締付具11は、フレキシブルホ ース12を継手本体11に取り付ける際に、拡径具15によって一時的に拡径さ れる。
【0018】 拡径具15は、図8及び図9に示すように、締付具14の外周面及び円弧状リ ブ14bに当接する形状の案内面15aを有し、切れ目14aに当接して締付具 14を拡径する段部15bを有するものである。また、この拡径具14には、貫 通孔15cを有する突出部15dが設けられている。図11に示す取外治具16 は、先端に設けた鉤部16aを、貫通孔15cに引っ掛けて、拡径具15を締付 具14から外すものである。
【0019】 上記のように構成された管継手においては、図10に示すように、まず、パッ キン13の内周環状突起13aを第1及び第2の環状突起11c、11dの間に 嵌め込んで、同パッキン13を継手本体11に取り付ける。それから、拡径具1 5で拡径した締付具14をパッキン13を囲むようにして設ける。この際に、拡 径具15から周方向にほぼ90度離れた位置にある係止孔15cに継手本体11 の爪部11gが係止する。
【0020】 そして、継手本体11の接続筒部11bにフレキシブルホース12の端部を嵌 合する。これにより、フレキシブルホース12の波状の頂部がパッキン13の内 周面に接した状態になる。それから、取外治具16の鉤部16aを拡径具15の 貫通孔15cに引っ掛けて、拡径具15を締付具14から外す。そうすると、締 付具14は、元の形状に戻ろうとして、縮径し、これによりパッキン13をフレ キシブルホース12側に締め付ける。
【0021】 これにより、パッキン13は、その内周面がフレキシブルホース12の波と波 との間の各凹部に入り込むように変形して、同フレキシブルホース12に密着す る。これにより、フレキシブルホース12が一定の力で継手本体11に固定され た状態になるとともに、内部のガスがフレキシブルホース12の外周面の部分を 通って外部に漏れるのが防止される。また、パッキン13の内周環状突起13a が第1及び第2の環状突起11c、11dの間の谷部に密着し、これにより内部 のガスが継手本体11の外周面の部分を通って外部に漏れるのが防止される。
【0022】 また、締付具14の円弧状リブ14bは、継手本体11の第1の環状突起11 c、及びフレキシブルホース12の波部に係止し、フレキシブルホース12が継 手本体11から外れるのを確実に防止している。さらに、爪部11gは、締付具 14が継手本体11から外れるのを防止している。
【0023】 上記のように構成された管継手によれば、締付具14が元の形状の戻ろうとす る復元力でパッキン13及びフレキシブルホース12を締め付けるから、常に一 定の締め付け力で確実にフレキシブルホース12を継手本体11に固定すること ができる。したがって、だれでも簡単にフレキシブルホース12を継手本体11 に接続することができる。しかも、締付具14の内周面でパッキン13を締め付 けているので、パッキン13の内周面をフレキシブルホース12の複数の波状の 凹部にめり込ませることができ、同フレキシブルホース12を確実に継手本体1 1に固定することができる。
【0024】 また、従来のようにユニオンナットを用いた場合には、スパナを用いてユニオ ンナットを締め付ける必要があるため、配管が混み入っているような場所ではス パナを回すことができないという問題があったが、上記構成の管継手であれば、 拡径具15を外すだけで、フレキシブルホース12を継手本体11に確実に固定 することができるから、どんなに配管が混み込っていてもフレキシブルホース1 2を接続することができる。
【0025】 次に、この考案の第2実施例を、図12〜図16を参照して説明する。ただし 、図1〜図11に示す構成要素と同一の要素には同一の符号を付し、その説明を 省略する。
【0026】 継手本体21は、図12及び図13に示すように、筒状に形成されたものであ って、軸方向の中央部外周には6角形状のスパナ掛け部21aが形成されている 。このスパナ掛け部21aの一方の側である継手本体21の一端部外周には、フ レキシブルホース12の端部が嵌合する接続筒部21bが形成され、この接続筒 部21bとスパナ掛け部21aとの間の外周には、周方向に環状に突出する環状 突起21cが形成されている。
【0027】 この環状突起21cとスパナ掛け部21aとの間の谷部は円弧状に丸められて いる。また、スパナ掛け部21aの他方の側には、他の継手等に接続するための テーパネジ21dが形成されている。さらに、スパナ掛け部21aには、環状突 起21c側に環状に切り欠いた切欠部21eが形成されている。
【0028】 このように形成した継手本体21に、パッキン13及び締付具22を介してフ レキシブルホース12を接続するようになっている。パッキン13は、その内周 環状突起13aが環状突起21cとスパナ掛け部21aとの間の谷部に嵌め込ま れるようになっている。
【0029】 締付具22は、図14及び図15に示すように、形状記憶合金で形成した板状 体を一部分が重なるように筒状に形成したものであり、常温時に所定の径に縮径 するようになっている。すなわち、加熱時には拡径し、常温時には所定の径に縮 径してパッキン13をフレキシブルホース12側に締め付けるようになっている 。この締付具22には、軸方向の端部に貫通孔22aが形成されている。
【0030】 上記のように構成された管継手においては、図16に示すように、まず、パッ キン13の内周環状突起13aを環状突起21cとスパナ掛け部21aとの間の 谷部に嵌め込んで、同パッキン13を継手本体21に取り付ける。それから、締 付具22を加熱して拡径し、その端部をスパナ掛け部21aの切欠部21eに係 止させる。
【0031】 そして、継手本体21の接続筒部21bにフレキシブルホース12の端部を嵌 合する。これにより、フレキシブルホース12の波状の各頂部がパッキン13の 内周面に接した状態になる。それから、取外治具16の鉤部16aを締付具22 の貫通孔22aに引っ掛けて軸方向に引っ張り、締付具22を切欠部21eから 外す。そうすると、締付具22は、常温時の元の形状の戻ろうとして縮径し、パ ッキン13をフレキシブルホース12側に締め付ける。
【0032】 これにより、パッキン13は、その内周面がフレキシブルホース12の波と波 との間の各凹部に食い込むようにして、同フレキシブルホース12に密着する。 したがって、内部のガスがフレキシブルホース12の外周面の部分を通って外部 に漏れるのが防止される。また、パッキン13の内周環状突起13aが環状突起 21cとスパナ掛け部21aとの間の谷部に密着し、これにより内部のガスが継 手本体21の外周面の部分を通って外部に漏れるのが防止される。
【0033】 上記のように構成された管継手によれば、締付具22が元の形状の戻ろうとす る復元力でパッキン13及びフレキシブルホース12を締め付けるから、一定の 締め付け力でフレキシブルホース12を継手本体21に確実に固定することがで きる。したがって、だれでも簡単フレキシブルホース12を継手本体に固定する ことができる。しかも、締付具22の内周面でパッキン13を締め付けることに よって、パッキン13の内周面をフレキシブルホース12の複数の波状の凹部に 食い込ませることができ、これによってフレキシブルホース12が継手本体21 から抜けるのを確実に防止することができる。
【0034】 また、従来のようにユニオンナットを用いた場合には、スパナを用いてユニオ ンナットを締め付ける必要があるため、配管が混み入っているような場所ではス パナを回すことができないという問題があったが、上記構成の管継手であれば、 締付具22を軸方向に引っ張るだけでフレキシブルホース12を継手本体21に 固定することができるから、どんなに配管が混み込っていてもフレキシブルホー ス12を継手本体21に固定することができる。
【0035】 なお、上記第2実施例においては、締付具22として単に筒状に巻いたものを 示したが、この締付具22は、図17に示すように、フレキシブルホース12の 波の部分に係止する爪22bを有するものであってもよい。この場合には、爪2 2bによって、フレキシブルホース12が継手本体21から抜け出すの防止する ことができるという効果がある。
【0036】
【考案の効果】
この考案によれば、締付具が元の径に復元する力で可撓性を有する管を継手本 体に締め付けることができるから、常に一定の力で前記管を継手本体に締め付け ることができる。したがって、熟練した作業者によって管の接続を行う必要がな く、だれでも簡単かつ確実に管の接続を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1実施例として示した管継手の断
面図。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図。
【図3】同管継手の継手本体を示す断面図。
【図4】同管継手のパッキンを示す断面図。
【図5】図4のV矢視図。
【図6】同管継手の締付具を示す断面図。
【図7】図6のVII 矢視図。
【図8】同管継手の締付具に拡径具を取り付けた状態を
示す断面図。
【図9】図8のIX矢視図。
【図10】同管継手にフレキシブルホースを接続する手
順を説明する断面図。
【図11】同管継手で用いる取外治具の平面図。
【図12】この考案の第2実施例として示した管継手の
断面図。
【図13】同管継手の継手本体を示す断面図。
【図14】同管継手の締付具を示す断面図。
【図15】図14のZ矢視図。
【図16】同管継手にフレキシブルホースを接続する手
順を説明する断面図。
【図17】同管継手であって、他の締付具を用いた例を
示す断面図。
【図18】従来例として示した管継手の分解斜視図。
【図19】同管継手の断面図。
【図20】図19の要部断面図。
【符号の説明】
11、21 継手本体 12 管(フレキシブルホース) 14、22 締付具

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状に形成した継手本体の一端部外周に
    可撓性を有する管を接続する管継手であって、 筒状の内周面で前記管を取り囲み、所定の径に復元する
    力で同管を前記継手本体に締め付ける締付具を有するこ
    とを特徴とする管継手。
JP1992041267U 1992-06-16 1992-06-16 管継手 Expired - Fee Related JP2562763Y2 (ja)

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