JPH06196484A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH06196484A
JPH06196484A JP34672492A JP34672492A JPH06196484A JP H06196484 A JPH06196484 A JP H06196484A JP 34672492 A JP34672492 A JP 34672492A JP 34672492 A JP34672492 A JP 34672492A JP H06196484 A JPH06196484 A JP H06196484A
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wiring
potential
electrode
layer
semiconductor device
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JP34672492A
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Toru Koizumi
徹 小泉
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 SOI半導体層とは別に2層以上の配線層を
有するSOI型半導体装置においては、電位変動が問題
となる配線部には、少なくとも、上下いずれか一方には
他の配線層からなる電位変動を抑制するための電極を配
置及び電位制御することにより、配線と電位変動を抑制
するための電極間に容量を形成し、他の配線の信号によ
る電位変動を低減し、誤動作の無い高速かつ高性能なS
OI型半導体装置を提供する。 【構成】 SOI型半導体装置における電極間のクロス
トークの問題を解決するために、導電層からなる電位変
動抑制のための電極106を該半導体装置が有する複数
の配線層のうち少なくとも一方の配線の上又は下に電位
を制御して設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁基板上の半導体層
に半導体素子が形成された、SOI(Silicon
on Insulator)型半導体装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、素子の高性能化・高集積化を目指
し、SOI型半導体装置の研究が盛んである。SOI型
半導体装置は以下のような特徴を有している。
【0003】(1)素子間の誘電体分離が容易であり、
高集積化に適している。
【0004】(2)ソース・ドレイン領域下の空乏層容
量や配線−基体(Siウェハ)間の寄生容量を小さくで
きるため、低消費電力・高速化に適している。
【0005】(3)MOSトランジスタでは、短チャネ
ル化にともないパンチスル−現象が問題となっている
が、SOI MOSトランジスタではパンチスル−領域
を絶縁物に置き換えるため、耐短チャネルデバイスに適
している。
【0006】
【発明が解決しようとしている問題点】現在SOI型半
導体装置の検討は単体もしくは小規模回路に留まってい
るため上に示したSOIの優位な点ばかりが注目されて
いる。しかしながら、システム全体を考えると、微細化
が進み配線間距離が縮まると配線間の容量結合が大きく
なる。この結果、ある配線のクロックが隣接する配線に
容量結合によりリークする。このようなクロックリーク
はバルクシリコンの集積回路においても問題となってい
る。より具体的に説明すると、配線の対地容量をC1
配線間容量をC2とすると隣接する配線がV0 volt
変動するとき配線の電位△Vは式(1)で与えられる。
【0007】
【外1】 故にC1》C2ならば隣接する配線の影響を全く受けな
いが、例えばC1 =C2 で隣接する配線が5volt変
化した場合、配線の電位は2.5volt変動すること
になる。
【0008】図10に配線ルールと容量の関係を示す。
配線厚は1μm、配線下の酸化膜厚は1μmとし、配線
幅と配線間距離を変化させた時の配線の対地容量C1
び配線間容量C2 を示している。配線ルールが2μmの
ときにはC1 /C2 は約10となる。従って先程の式
(1)にあてはめると、V0 =5voltならば△V=
約0.5voltとなる。
【0009】特にSOI型の集積回路においては、配線
−基板間の容量C1 がバルクシリコンに比べ小さく、ク
ロックリークは顕著であり、SOIデバイスを実用的見
地からみると大きな問題を有している。上記問題点をシ
フトレジスタを例にあげ説明する。ダイナミック型のC
MOSシフトレジスタにはVSS、VDDと言った基準
電位を供給する配線とクロック信号と言った基準信号を
供給する基準信号配線を有する。図2にSOI基板上に
配置した配線を模式的断面図として示す。基板201は
厚さ500μmの石英基板であり、200はグランド電
位である。202、203はそれぞれVDD配線、VS
S配線であり、204、205は第1クロック配線、第
2クロック配線である。2020、2030、204
0、2050は各配線がグランドと持つ容量であり、2
024は第1クロック配線とVDD配線の間の配線間容
量、2045は第2クロック配線とVSS配線の間の配
線間容量である。
【0010】SOI基板では2020、2040、20
50等の配線の基板との容量が小さいため、特に信号配
線では配線遅廷が無く高速化に適している。これらの容
量はバルクシリコンと比較すると1/500程度であ
る。しかし一方で、第1クロック配線(204)の電位
が変化した場合、容量2045、2024を通して第2
クロック配線の電位及びVDDの電位は変動する。その
様子を図3に示す。図3に示されるように、第1及び第
2クロックの信号に対応してVDD電源、第1、第2ク
ロックの電位が変動するのがわかる。このような不必要
な電位の変動は、回路の誤動作を招く。一般に電源線は
配線を太くするため、信号配線に比べ容量を介した電位
変動は小さいものの、貫通電流による電位変動の影響は
SOI基板上では大きい。その他、アナログ信号や多値
信号を処理する配線では致命的である。
【0011】図11に配線ルール1μm時の配線容量と
配線下の酸化膜厚の関係を示す。例えば、SIMOX
(Separation by Implantati
onof Oxygen)で下地絶縁膜が500nmの
SOI基板を考えた場合、バルクSi(配線下の酸化膜
厚が1.0μm)に比べ配線下の酸化膜厚が500nm
付加されたと考えると配線下の酸化膜厚は1.5μmと
なる。このときの容量比C1 /C2 は7から2.5に減
少する。故に△Vは0.6voltから1.4volt
までに増加する。この変動量はMOSのVthより高く充
分に誤動作を引き起こす値である。更に、石英基板のよ
うに配線下の酸化膜厚が数百μmと極めて厚い場合、C
1 /C2 は0.1以下でありその変動量も極めて大き
い。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、研究の末S
OI型の半導体装置では、以上述べたような基準電位及
び基準信号の配線やアナログ信号、多値信号の配線の電
位変動が大きな問題であることを突き止めた。これらの
問題点を解決するために、SOI半導体層と2以上の第
1と第2の配線層を有するSOI型半導体装置におい
て、電位変動が問題となる配線部には、少なくとも第1
の配線層上に前記第2の配線層とは別の導電層からなる
電極を配置し、該電極の電位制御することにより、第1
の配線層と電極間に容量を形成し、第1の配線層を流れ
る信号による第2の配線層の電位変動を低減し、誤動作
の無い高速かつ高性能なSOI型半導体装置を提供す
る。
【0013】
【実施例】−実施例1− 図1の模式的説明図を用いて本実施例を説明する。図中
100はグランド電位にされたグランド電極(SIMO
Xの支持ウェハ)、101はSIMOX基板の下地酸化
膜500nm、102はSIMOX基板の半導体層25
0nm、103はフィールド酸化膜500nm、104
はゲート酸化膜、105は多結晶シリコンによるゲート
電極、106は本発明の電位変動を抑制するための電
極、107はソース・ドレイン領域、108は層間絶縁
膜600nm、109はAl配線、110は保護膜であ
る。
【0014】下地酸化膜(101)が500nm、半導
体膜厚(102)250nmのSIMOX基板をフィー
ルド酸化し、MOS領域(102)とフィールド酸化領
域(103)を設けた。NMOSを形成する領域には、
P型不純物であるボロンを、PMOSを形成する領域に
はN型不純物である燐をイオン注入法により、それぞ
れ、7×1016cm-3、4×1016cm-3導入した。つ
いでゲート酸化膜(104)25nmを熱酸化法により
形成した。ゲート電極(105)及び電位変動を抑制す
るための電極(106)用の多結晶シリコン層をLPC
VD法により堆積、パターニングした。先の多結晶シリ
コンゲート電極をマスクにしソース・ドレイン領域(1
07)にイオン注入法によりNMOS領域には砒素、P
MOS領域にはボロンを導入し、熱処理により不純物を
活性化させソース・ドレインを形成した。PSGによる
層間絶縁膜(108)600nmを堆積後、信号線とな
るAlを堆積・パターニングした。最後、保護膜(11
0)を堆積した。
【0015】図1(b)は本実施例の模式的平面図の一
部であり、図1(a)は図1(b)のA−A’・B−
B’で切断した場合の断面図を重ね合わせた場合の模式
的断面図である。
【0016】本実施例では、配線109、配線109’
を配線幅1μm、配線間距離1μmとして100μm平
行に配置し、配線109は0volt・配線109’は
0〜5voltのパルスを与え配線109の電位変動を
モニターした。従来と比較した結果を表1に示す。
【0017】
【表1】 電源電圧5voltでは実用的な閾値電圧が約1vol
t(本実施例では0.9volt)であり、従来型では
誤動作する配線ルールにおいても、本発明を用いること
で誤動作が無くなった。
【0018】デジタル回路において、誤動作をなくすた
めには、電位変動△Vは閾値電圧以下であることが最低
条件である。デジタル回路では信号が0〜VDDまで変
化する。また、その際のMOSの閾値電圧は、一般にV
DD×0.2が最適とされている。従って、
【0019】
【外2】 が最低の条件であり、好ましくは
【0020】
【外3】 である。
【0021】多値信号においては、△Vは閾値電圧もし
くは最小信号レベル差以下アナログ信号においては、シ
ステム全体で決定されるノイズ以下にすることが望まし
い。
【0022】−実施例2− 図4を用いて本実施例を説明する。図中300はグラン
ド電位(SIMOXの支持ウェハ)、301はSIMO
X基板の下地酸化膜500nm、302はSIMOX基
板の半導体層250nm、303はフィールド酸化膜5
00nm、304はゲート酸化膜、305は多結晶シリ
コンによるゲート電極、307はソース・ドレイン領
域、308は第1層間絶縁膜600nm、309は第1
のAl配線、310は第2層間絶縁膜600nm、31
1は第2のAl配線による電極である。
【0023】下地酸化膜(301)が500nm、半導
体膜厚(302)250nmのSIMOX基板をフィー
ルド酸化し、MOS領域(302)とフィールド酸化領
域(303)を設けた。NMOSを形成する領域には、
P型不純物であるボロンを、PMOSを形成する領域に
はN型不純物である燐をイオン注入法により、それぞ
れ、7×1016cm-3、4×1016cm-3導入した。つ
いでゲート酸化膜(304)25nmを熱酸化法により
形成した。ゲート電極(305)の多結晶シリコン層を
LPCVD法により堆積、パターニングした。先の多結
晶シリコンゲート電極をマスクにしソース・ドレイン領
域(307)にイオン注入法によりNMOS領域には砒
素、PMOS領域にはボロンを導入し、熱処理により不
純物を活性化させソース・ドレインを形成した。PSG
による層間絶縁膜(308)600nmを堆積後、信号
線となる第1のAl配線層を堆積・パターニングした。
更に、PSGを用い第2層間絶縁(310)を堆積し、
その上に第2のAl配線層を堆積し、電極(311)と
した。
【0024】本実施例において、第2のAl配線層の電
位をVSSと共通に取り出した場合でも、また独立にグ
ランド電位または任意の電位に固定しても、実施例1と
同様な結果が得られた。
【0025】−実施例3− 張り合わせ法により作成した、下地絶縁膜厚10μm・
SOI半導体層厚100nmのSOI基板を用いて実施
例2と同様な膜構成で図5に示すダイナミック型のシフ
トレジスタを作成した。
【0026】即ち、膜構成は図4と同様で、下地絶縁膜
(301)が10μm・SOI半導体層(302)が1
00nm、フィールド酸化膜厚(303)が200n
m、それ以外は全て実施例2と同じとした。
【0027】本実施例に用いたシフトレジスタの配線
は、多結晶シリコン層1層、Al配線層2層からなり、
第1のAl配線層を信号線専用とし、第2のAl配線層
を電位変動を抑えるための電極専用とした。更に、電極
Aはクロック線(図中クロック1・クロック2)の領域
(401)にのみ配置し、シフトレジスタの転送部(M
OS部)には配置しなかった。また、クロック線は線幅
1μm、配線間隔1μmとした。
【0028】この結果、SOIシフトレジスタの最高動
作周波数は2GHZ であった。同様なプロセスで作成し
たバルクSi上のシフトレジスタは400MHZ であっ
た。また、第2のAl配線層を用いなかった、SOIシ
フトレジスタは、最終段での出力を得ることができなか
った。これは、例えば転送スイッチ(402)がOFF
時にクロック2の電位上昇により、クロック1配線の電
位が上昇し、次段インバータ(403)の電荷を逃がし
てしまうからである。
【0029】本実施例は、配線間隔が短く長い距離隣接
して配置され、電位変動が問題となるクロック線に対
し、電極を配置し、他配線による電位変動の影響が小さ
く高速転送を必要とするシフトレジスタの転送部(MO
S部)には第2のAl配線は、配置しなかった。その結
果、クロックリークの問題により動作させることの出来
なかった厚い下地酸化膜厚を有するSOI基板上にも、
誤動作の無い高速なシフトレジスタを作成することが出
来た。
【0030】−実施例4− 図6に示すように、石英基板及びSIMOX基板(50
1)にフィールド酸化膜500nm(503)、第1層
間絶縁膜600nm(508)、第1のAl配線層(5
09)、第2層間絶縁膜600nm(510)、第2の
Al配線層(511)、第3層間絶縁膜600nm(5
12)、第3のAl配線層(513)からなる信号配線
を形成した。
【0031】第2のAl配線層を第1のAl配線層と第
3のAl配線層の信号線に対する電位変動抑制のための
電極とし実施例1と同様の実験を行なった結果、信号線
の電位変動が0.6volt程度にまで改善した。特に
石英基板上では、従来のものと比較し大幅な改善が見ら
れた。
【0032】−実施例5− 図7に示すような、石英基板及びSIMOX基板(60
1)、フィールド酸化膜500nm(603)、第1層
間絶縁膜600nm(608)、第1のAl配線層(6
09)、第2層間絶縁膜600nm(610)、第2の
Al配線層(611)からなる信号線を設けた。図中領
域Aでは、第1のAl配線層が信号線、第2のAl配線
層が電位変動抑制のための電極の役割を果たしており、
また図中領域Bでは、第2のAl配線層が信号線、第1
のAl配線層が電位変動抑制のための電極の役割を果た
している。本実施例のような構成にすることで、信号線
も2層構成で利用できる。また、このとき電極AをVS
SもしくはVDDに接続しても実施例1と同様に信号線
による電位変動は約0.6voltであった。
【0033】−実施例6− 実施例2において、層間絶縁膜の厚さ450nmにした
以外は同様にして半導体装置を作製して駆動したとこ
ろ、信号線の電位変動は0.4voltに減少した。
【0034】−実施例7− 図8に示すような、光源(701)、透明基板上に形成
された液晶表示装置(702)からなるEVF(Ele
ctric View Finder)もしくはプロジ
ェクションテレビに用いられている液晶表示装置(70
2)を石英基板上に試作した。本実施例は画素領域は多
結晶シリコンTFT(805)、CMOSシフトレジス
タからなる駆動回路部(801、802)はレーザアニ
ール再結晶法による単結晶を用い、アクティブマトリッ
クス形式によるカラーEVFを作製した。模式的な回路
を図9(a)に、各配線の電位変動を図9(b)に示
す、図9中803はビデオ信号線、804はスイッチト
ランジスタ、806は液晶、807は信号転送線、80
8は画素スイッチのゲート線で或る。
【0035】図13は、図9の801、803、804
の領域のみを描き示した図であり、901はCMOSに
よるシフトレジスタ、903はR(赤)・G(緑)・B
(青)からなるビデオ信号線、904は各信号転送線
(907)に信号を送るスイッチトランジスタで或る。
EVFを微細にするため、ビデオ信号線の配線間隔を小
さくしたり、またシフトレジスタのレイアウトによって
はビデオ信号に他のビデオ線の信号やクロックなどによ
り、ビデオ信号が変動しノイズの原因になっていた。そ
の様子を図9(b)に示す。
【0036】本実施例は、信号線を多結晶シリコン1層
と、第1のAl配線層により形成し、電位変動抑制のた
めの電極及び遮光金属として図13の斜線部を第2のA
l配線層で覆った。その結果、図9(b)に示すように
ノイズの小さい微細EVFを提供した。また、本実施例
では電源配線に対しても電極Aを設けた結果、クロック
バッファによる電位変動・貫通電流による電位変動は従
来の1/4にまで減少し殆ど見られなかった。
【0037】−実施例8− 実施例1、実施例2のような膜構成において、電位変動
抑制のための電極を図12(a)(b)(c)に示すよ
うに配置した。
【0038】図12(a)において、1201は第1の
信号線、1202は第2の信号線、1203・120
3’は電位変動抑制のための電極で或る。配線全面に上
記抑制用電極を設けた場合、確かに配線の電位変動は減
少するものの、必要以上の抑制用電極との容量は配線遅
廷を招くだけである。図12(a)ようなの配置をとる
ことにより、抑制用電極との容量を調節し、最適な容量
を設計することができる。即ち、配線1201におい
て、領域の配線と抑制用電極との容量を
【0039】
【外4】 配線間容量を
【0040】
【外5】 領域の配線対地容量を
【0041】
【外6】 配線間容量を
【0042】
【外7】 領域の配線と電極Aとの容量を
【0043】
【外8】 配線間容量を
【0044】
【外9】 とした場合、
【0045】
【外10】 を満たし、
【0046】
【外11】 が最小となるように、領域または領域の面積を調節
することで設計できた。
【0047】図12(b)において、1211・121
2は信号線であり、1213が抑制用電極である。
【0048】図12(b)は、信号遅廷の問題が或るた
め、配線1211、1212の全面に抑制用電極を設け
るのではなく、配線間距離による容量結合が問題となる
領域にのみ抑制用電極を設けた。
【0049】図12(c)において、1231、123
2は信号線であり、1233が抑制用電極である。
【0050】信号線1231は例えば闘値電圧の高いM
OSのゲートにつながるような許容電位変動量が大きい
(変動が多少あっても問題ない)信号線であり、信号線
1232は例えば多値信号線のような許容電位変動量が
小さい信号線である。その場合、信号線1232のみ電
極Aを設けた。この結果、高速信号配線1231、と低
電位変動の配線1232の両立を容易に実現することが
できた。
【0051】
【発明の効果】以上述べたように、SOI半導体層とは
別に2層以上の配線層を有するSOI型半導体装置にお
いては、電位変動が問題となる配線部には、少なくと
も、上下いずれか一方には他の配線層からなる電位変動
を抑制するための電極を配置及び電位制御することによ
り、配線と電位変動を抑制するための電極間に容量を形
成し、他の配線の信号による電位変動を低減し、誤動作
の無い高速かつ高性能なSOI型半導体装置を提供す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のSOI型半導体装置の断面図(a)
及び平面図(b)。
【図2】従来のSOI型半導体装置の配線部の断面図。
【図3】従来のSOI型半導体装置の他の配線による電
位変動を表わした図。
【図4】実施例2のSOI型半導体装置の模式的断面
図。
【図5】実施例3に用いたSOI型CMOSシフトレジ
スタの回路図。
【図6】実施例4のSOI型半導体装置の配線部の模式
的断面図。
【図7】実施例5のSOI型半導体装置の配線部の模式
的断面図。
【図8】実施例7に用いたEFVの模式図。
【図9】(a)は実施例7に用いたEFVの回路模式
図。(b)は実施例7で得られた他の配線による電位変
動を表わした図。
【図10】配線ルールと配線対地容量・配線間容量の関
係。
【図11】配線下の酸化膜厚と配線対地容量・配線間容
量の関係。
【図12】実施例8の配線配置図。
【図13】実施例7に用いたEFVのビデオ信号線近傍
の回路模式図。
【符号の説明】
100 グランド電極 101 下地酸化膜 102 半導体層 103 フィールド酸化膜 104 ゲート酸化膜 105 ゲート電極 106 電位変動を抑制するための電極 107 ソース・ドレイン電極 108 層間絶縁膜 109 Al配線 110 保護膜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上の半導体層と、該半導体層上
    に形成された少なくとも2層以上の第1と第2の配線層
    を有する半導体装置において、少なくとも該半導体素子
    に基準電位を供給する第1の配線層の上又は下には、導
    電層からなる電極を配置し、その電極の電位が制御され
    ていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の半導体装置において、前記電
    極は複数或る基準電位の内いずれかの電位に固定されて
    いることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 絶縁基板上に半導体層と、該半導体層上
    に少なくとも2以上の第1と第2の配線層を有する半導
    体装置において、少なくとも該半導体素子に基準電位を
    供給する第1の配線層及び基準となるクロック信号を供
    給する第2の配線層の上又は下には、導電層からなる電
    極を配置し、その電極の電位が制御されていることを特
    徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項4の半導体装置において、前記電
    極の電位が複数個或る基準電位のいずれかに固定されて
    いることを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 絶縁基板上に半導体層と、少なくとも2
    以上の第1と第2の配線層を有する半導体装置におい
    て、アナログ信号又は多値信号を供給する第1の配線層
    の上又は下には、導電層からなる電極を配置し、その電
    極の電位が制御されていることを特徴とする半導体装
    置。
JP34672492A 1992-12-25 1992-12-25 半導体装置 Pending JPH06196484A (ja)

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