JPH1187718A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH1187718A
JPH1187718A JP24138297A JP24138297A JPH1187718A JP H1187718 A JPH1187718 A JP H1187718A JP 24138297 A JP24138297 A JP 24138297A JP 24138297 A JP24138297 A JP 24138297A JP H1187718 A JPH1187718 A JP H1187718A
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film
voltage
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JP24138297A
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English (en)
Inventor
Kunihiro Onoda
邦広 小野田
Hisazumi Oshima
大島  久純
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】新規な構成にて容易に閾値電圧のバラツキを低
減することができる半導体装置を提供する。 【解決手段】シリコン基板15上にポリシリコン層1
6、絶縁体層17,18を介して単結晶半導体層(2
3,26)が複数形成され、この単結晶半導体層(2
3,26)にてPチャネルMOSFETとNチャネルM
OSFETよりなるCMOS回路が構成されている。少
なくともMOSFETのチャネル領域に対向した絶縁体
層内にポリシリコン電極31が配置されている。絶縁体
層内のポリシリコン電極31と単結晶半導体層(23,
26)との間の絶縁体層を、シリコン酸化膜18とシリ
コン窒化膜17との積層構造とし、MNOS(Metal-
Nitride-Oxide- Semiconductor)構造となってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体装置に関
し、特に、SOI(Silicon On Insulator)構造を
採用し、かつ、低い電圧で使用される携帯機器用等のD
SP、CPU等の半導体装置に有効な技術である。
【0002】
【従来の技術】従来、SOI構造を採用したMOSFE
T(Metal Oxide SemiconductorField Effect
Transistor )の閾値電圧のバラツキを低減するために
はSOI構造の埋め込み酸化膜中にバックゲートと呼ば
れる電極を配し、これへの電圧印加、または電荷蓄積に
よって基板バイアス効果を利用して閾値を補正してき
た。
【0003】また、従来、CMOS(Complementary
Metal Oxide Semiconductor)においてシステム電
源の低電圧化と高速化、消費電力の低減を両立させる一
方法としてMOSFETの閾値電圧を各MOSFETの
動作状態においては低く、待機状態においては高くする
変調閾値と呼ばれる手法をとってきた。この閾値電圧制
御手法としてSOI構造を利用し、薄膜SOIMOSF
ETの上記したバックゲートにMOSFETの動作状態
に合わせて電源電圧とグランド電圧のどちらかを印加す
ることによって閾値電圧を制御しようとするものがあっ
た。これは通常のバルク基板上で同様な効果をもたらす
場合にMOSFETを基板から電気的に分離するための
特殊なウエル構造を必要としないというメリットがあ
る。
【0004】しかし、この方法では構造上、貼合基板を
用いることが必要であり、基板として用いるSOI層の
膜厚バラツキに起因する閾値電圧のバラツキが発生して
しまうという不具合がある。そのため、閾値電圧のバラ
ツキによる設計値からのズレを調整する必要が生じる。
【0005】この閾値電圧のバラツキを低減すべく、例
えば、(i)前述したようにバイアス電圧切替用電極とは
別に電荷蓄積用導電体層をMOSFETに対向して配置
しMOSFETの閾値電圧を調整すべく電荷を蓄積する
ようにしたり、(ii)デバイス動作前において埋込導体層
(バックゲート電極に相当するもの)に閾値電圧調整の
ための電荷蓄積を行い、その後のデバイス動作時におい
て変調閾値を目的とした電圧を印加する、といったこと
が考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
(i)の方法ではバックゲートの形成とそのパターニング
という工程的な負荷が大きいという問題があった。ま
た、(ii)の方法では変調閾値を行う際には、閾値のバラ
ツキを低減するためにバックゲートへ電荷を蓄積して
も、変調閾値を目的とした電圧印加の際には蓄積した電
荷がその配線を通して流出してしまうため、バックゲー
トへの印加電圧として電源電圧とグランド電圧だけでな
く、各トランジスタの閾値バラツキを補正する量の電圧
を印加させる必要があり、そのための電圧発生回路と各
トランジスタ毎にそれを最適な電圧値とするための制御
回路が必要となるという問題があった。
【0007】そこで、この発明の目的は、新規な構成に
て容易に閾値電圧のバラツキを低減することができる半
導体装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、SOIMOSFETにおいて、少なくともMOSF
ETのチャネル領域に対向した絶縁体層をシリコン酸化
膜とシリコン窒化膜との積層構造としたことを特徴とし
ている。
【0009】よって、MOSFET下部の窒化膜中また
は窒化膜と酸化膜の界面に電荷を蓄積することによって
MOSFETの閾値を適当な値に調整可能であるため、
LSI製造工程終了後のできあがり閾値によらず所望の
閾値を得ることが可能であり、ウエハ面内及びウエハ間
の閾値のバラツキを補正することができる。
【0010】このように、MOSFET下部に形成した
MNOS(Metal- Nitride- Oxide- Semiconducto
r)構造を利用することで、閾値バラツキ低減を目的と
した閾値補正や、たとえば多値デバイスのような新規デ
バイスの形成が可能となる。
【0011】請求項2に記載の発明は、SOIMOSF
ETにおいて、少なくともMOSFETのチャネル領域
に対向した絶縁体層に誘電分極特性を有する強誘電体膜
を含むことを特徴としている。
【0012】よって、MOSFET下部の強誘電体膜の
誘電分極によって強誘電体膜の表面に電荷を発生させ、
この電荷からの電界によってMOSFETの閾値を適当
な値に調整可能であるため、請求項1と同様の作用が得
られる。さらに、この誘電分極を随時調整することによ
って例えば変調閾値法を実現する閾値の制御が可能であ
る。
【0013】このように、MOSFET下部に形成した
強誘電体膜のメモリー機能を利用することで、閾値バラ
ツキ低減を目的とした閾値補正や、たとえば多値デバイ
スのような新規デバイスの形成が可能となる。
【0014】請求項3に記載の発明は、SOIMOSF
ETを用いたCMOS回路において、絶縁体層内の電極
と単結晶半導体層との間の絶縁体層を、シリコン酸化膜
とシリコン窒化膜との積層構造としたことを特徴として
いる。
【0015】請求項4に記載の発明は、SOIMOSF
ETを用いたCMOS回路において、絶縁体層内の電極
と単結晶半導体層との間の絶縁体層に、誘電分極特性を
有する強誘電体膜を含むことを特徴としている。
【0016】つまり、請求項3,4に記載の発明におい
ては、変調閾値を目的としたバックゲート構造の薄膜S
OIMOSFETにおいて、MOSFETとバックゲー
ト間をそれぞれ請求項1,2と同様な構造とすることに
より、変調閾値を目的とした閾値電圧制御と閾値バラツ
キの補正とを同時に、容易に実現することができる。
【0017】以上詳述したように請求項1〜4に記載の
発明によれば、SOIMOSFETの閾値を任意に変化
させ、閾値バラツキの補正、または制御を簡単な構造
で、大規模な負荷回路を必要とせずに実現させることが
できることとなる。
【0018】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、この発明の第1の実施の形
態を図面に従って説明する。
【0019】図1には、本実施の形態における半導体装
置の電気的構成図を示す。本半導体装置は、LSI(L
arge Scale Integrated Circuits )1とバイアス
電圧切替回路2から構成されている。LSI1は、4つ
のインバータ回路3,4,5,6よりなり、各インバー
タ回路3〜6が直列に接続されている。
【0020】LSI1の各インバータ回路3,4,5,
6は、図2に示すように、CMOS回路により構成され
ている。つまり、インバータ回路3はPチャネルMOS
FET7とNチャネルMOSFET8からなり、インバ
ータ回路4はPチャネルMOSFET9とNチャネルM
OSFET10からなる。また、インバータ回路5はP
チャネルMOSFET11とNチャネルMOSFET1
2からなり、インバータ回路6はPチャネルMOSFE
T13とNチャネルMOSFET14からなる。
【0021】インバータ回路3,4,5,6のPチャネ
ルMOSFET7,9,11,13のそれぞれのソース
端子には電源電圧VDD(3ボルト)が印加される。ま
た、インバータ回路3,4,5,6のNチャネルMOS
FET8,10,12,14のそれぞれのソース端子に
はグランド電位(0ボルト)が印加される。さらに、イ
ンバータ回路3におけるPチャネルおよびNチャネルM
OSFET7,8のゲート端子には入力信号が入力され
るとともに、インバータ回路6におけるPチャネルおよ
びNチャネルMOSFET13,14のドレイン端子に
は出力信号が出力されるようになっている。
【0022】図3には本半導体装置の平面図を示すとと
もに、図4には図3のA−A断面図を、図5には図3の
B−B断面図を示す。図3〜5において、半導体基板と
しての単結晶シリコン基板15の上には貼合用ポリシリ
コン膜16を介してシリコン窒化膜17とシリコン酸化
膜18の積層体(絶縁体層)が形成されている。このシ
リコン酸化膜18の表面に、単結晶半導体層としての薄
膜の単結晶シリコン層(以下、薄膜SOI層という)1
9,20,21,22,23,24,25,26が形成
されている。各薄膜SOI層19〜26にはゲート酸化
膜27を介してポリシリコンゲート電極28が配置され
ている。そして、薄膜SOI層19〜22にてPチャネ
ルMOSFET7,9,11,13が、また、薄膜SO
I層23〜26にてNチャネルMOSFET8,10,
12,14が形成されている。このようにして、LSI
1を構成するPチャネルとNチャネルの薄膜SOIMO
SFETが形成されている。ここで、各MOSFETは
チャネル領域の最大空乏層幅よりもSOI層19〜26
の厚さが薄くチャネル形成時にSOI層19〜26が完
全に空乏化するようになっている。
【0023】また、ポリシリコン膜16の配置領域にお
ける表層部には、不純物がドープされたPチャネル用不
純物ドープトポリシリコン層29と、Nチャネル用不純
物ドープトポリシリコン層31とが埋設されている。P
チャネル用不純物ドープトポリシリコン層29の表面は
シリコン酸化膜30にて覆われ、Nチャネル用不純物ド
ープトポリシリコン層31はシリコン酸化膜32にて覆
われている。Pチャネル用不純物ドープトポリシリコン
層29はPチャネルMOSFETを構成する各薄膜SO
I層19〜22の下方において延設されている。また、
Nチャネル用不純物ドープトポリシリコン層31はNチ
ャネルMOSFETを構成する各薄膜SOI層23〜2
6の下方において延設されている。
【0024】また、薄膜SOI層19〜26の上を含め
たシリコン酸化膜18の上には、層間絶縁膜としてのシ
リコン酸化膜33が配置されている。図4に示すよう
に、Pチャネル用不純物ドープトポリシリコン層29
は、アルミよりなるPチャネル用バイアス線34と接続
されている。同様に、図5のNチャネル用不純物ドープ
トポリシリコン層31は、アルミよりなるNチャネル用
バイアス線35と接続されている。
【0025】また、各薄膜SOI層19〜26にはMO
SMETのアルミ電極36,37が形成されるととも
に、電荷注入用アルミ電極38が形成されている。さら
に、図4,5においてシリコン酸化膜33の表面は、表
面保護膜としてのBPSG膜39で覆われている。
【0026】このように、Pチャネル用不純物ドープト
ポリシリコン層29とNチャネル用不純物ドープトポリ
シリコン層31とは、それぞれ独立に設けられ、MOS
FETの閾値電圧が調整されている。
【0027】また、図1において、バイアス電圧切替回
路2は直列に接続された2つのインバータ回路43,4
4で構成され、各インバータ回路43,44はそれぞれ
CMOS回路よりなる。このバイアス電圧切替回路2も
前述した図4,5のシリコン酸化膜18の表面部に配置
したSOI層にて形成されている。バイアス電圧切替回
路2のインバータ回路43の入力端子には制御信号端子
Pが接続され、インバータ回路43の出力端子にはPチ
ャネル用バイアス線34が接続され、インバータ回路4
4の出力端子にはNチャネル用バイアス線35が接続さ
れている。制御信号端子Pには、論理HiあるいはLo
wレベルの制御信号が入力される。そして、制御信号に
よりPチャネル用バイアス線34とNチャネル用バイア
ス線35の電位を、電源電圧VDD(3ボルト)とグラン
ド電位(0ボルト)に切り換えるようになっている。つ
まり、Lowレベルの制御信号が入力されると、Pチャ
ネル用バイアス線34を電源電圧VDD(3ボルト)に
し、Nチャネル用バイアス線35をグランド電位(0ボ
ルト)にする。また、Hiレベルの制御信号が入力され
ると、Pチャネル用バイアス線34をグランド電位(0
ボルト)にし、Nチャネル用バイアス線35を電源電圧
VDD(3ボルト)にする。
【0028】このように、Pチャネル用バイアス線34
とNチャネル用バックバイアス線35にて、各FETの
バックゲートバイアス電圧を変更できるようになってい
る。ここで、閾値電圧Vtとリーク電流および動作速度
の関係を説明する。
【0029】リーク電流(サブシュレッショルド電流)
は閾値電圧Vtの絶対値が大きくなると減少し、小さく
なると増加する特性を示す。一方、動作速度は閾値電圧
の絶対値が大きくなると遅くなり、小さくなると速くな
る特性を示す。従って、リーク電流と動作速度は通常相
反する。
【0030】次に、半導体装置の製造方法を、図6〜図
15を用いて説明する。尚、図6〜図15は図3でのB
−B断面、即ち、図5に対応するものである。まず、図
6に示すように、P型高抵抗単結晶シリコン基板50を
用意し、シリコン基板50の上におけるSOI層となる
領域に膜厚100nm程度の酸化膜51を形成し、これ
をマスクとしてシリコン基板50を例えば反応性イオン
エッチング法によって深さ約150nm程度エッチング
する。
【0031】そして、マスクとした酸化膜51を除去
後、図7に示すように、熱酸化法あるいはCVD法によ
ってシリコン基板50の表面に例えば厚さ約2nmのシ
リコン酸化膜18および厚さ約90nmのシリコン窒化
膜17を順に形成する。尚、シリコン酸化膜18の形成
前に、エッチングによるシリコン基板50のダメージを
除去する処理を行ってもよい。
【0032】さらに、図8に示すように、シリコン窒化
膜17上にポリシリコン膜52を例えば減圧CVD法で
膜厚20nm程度堆積し、さらにこのポリシリコン膜5
2に例えば熱拡散法によりN型不純物であるリンを導入
する。
【0033】引き続き、図9に示すように、ポリシリコ
ン膜52(28)における所望の領域(不要領域)をエ
ッチングした後、熱酸化法あるいはCVD法により例え
ば膜厚200nm程度のシリコン酸化膜32を形成す
る。
【0034】そして、図10に示すように、シリコン酸
化膜32の上にポリシリコン膜(16)を例えば減圧C
VD法で膜厚30nm程度堆積し、さらにこのポリシリ
コン膜(16)に例えば熱拡散法によりN型不純物であ
るリンを導入する。その後、さらにポリシリコン膜(1
6)を例えばCVD法で膜厚5μm程度堆積する。
【0035】そして、図11に示すように、ポリシリコ
ン膜16の表面を鏡面研磨して平坦化する。さらに、図
12に示すように、シリコン基板15の鏡面と,高抵抗
シリコン基板50の平坦化したポリシリコン鏡面とを直
接接合法によって貼り合わせ、2枚の基板を一体化した
貼合基板を形成する。
【0036】引き続き、図13に示すように、シリコン
基板50に対し選択研磨を行ってSOI層になる部分以
外の領域のシリコン酸化膜18を表面に露出させる。こ
の選択研磨とは、シリコンのエッチングレートがSiO
2 のエッチングレートに比べ十分速い例えばアミン系研
磨液を用いるものでSiO2 をエッチングストッパーと
して機能させることで均一な厚さに制御された薄いシリ
コン層が形成できる研磨方法である。これにより膜厚1
50nm程度のSOI層19〜26が形成され、基板内
部にはフローティング状態の不純物ドープトポリシリコ
ン層(N+ ポリシリコン層)29,31が形成される。
【0037】さらに、図14に示すように、薄膜SOI
層19〜26の領域に同時に例えば膜厚10nm程度の
酸化膜27と低抵抗ポリシリコン層28を形成し、さら
に、図15に示すように、薄膜SOI層の一部にそれぞ
れポリシリコン層29,31に達する貫通孔53を例え
ば反応性イオンエッチングにより形成する。
【0038】その後、図5に示すように、Nチャネルお
よびPチャネルMOSFETのソース・ドレイン層、シ
リコン酸化膜33、金属電極35,36,37,38、
BPSG膜39を通常のMOS−ICプロセスと同様に
順次形成する。
【0039】ここで、これまでの製造工程はSOI基板
を用いた通常の薄膜SOI−LSIの製造工程と全く同
じであり、特別な工程を必要としない。引き続き、シリ
コン酸化膜18とシリコン窒化膜17との積層構造、即
ち、MNOS構造に対し、電荷注入用アルミ電極38を
用いて電荷の注入を行い、一定の閾値電圧に調整する。
即ち、電荷注入用アルミ電極38を外部電源と接続し電
源電圧VSS(例えば15ボルト)を印加してMNOS構
造に対し所定量の電荷をF−N(Fowler −Nordheim
)トンネル注入する。この電荷の蓄積により、各MO
SFETの閾値電圧が調整される。
【0040】つまり、貼合基板上の薄膜SOI層に関し
ては、基板作成時の技術的な問題によりSOI層の膜厚
バラツキが大きく、SOI層の膜厚バラツキはトランジ
スタの閾値電圧に影響し、例えば100nmのSOIM
OSFETを形成した場合、SOI層の膜厚バラツキが
30nmであると、MOSFETの閾値は設計値が0.
5ボルトに対して約0.3ボルトずれてしまう。そこ
で、少なくともチャネル領域の下部に、シリコン酸化膜
18とシリコン窒化膜17との積層構造(MNOS構
造)を配置し、MNOS構造に電荷を蓄積してSOI層
の膜厚バラツキによる閾値を調整する。
【0041】より詳しくは、MNOS構造体はNチャネ
ルとPチャネルとで共用した場合には、予め閾値を高
め、もしくは低めに設定しておき、電荷注入によって閾
値電圧を変化させる方向をNチャネル、Pチャネル共に
同じ方向にしておく必要がある。例えば、閾値電圧の狙
い値がNチャネルで0.5ボルト,Pチャネルで−0.
6ボルトとした場合には工程上の狙い値をそれぞれ、
0.2ボルト,−0.9ボルトまたは0.8ボルト,−
0.3ボルトと設定しておけば、たとえ、バラツキが大
きかったとしても、電荷注入は前者の場合には正孔、後
者の場合には電子と、NチャネルとPチャネルで同じキ
ャリアを使うことができる。この時、閾値電圧バラツキ
の原因がSOI層の厚さのバラツキであることから考え
ると、CMOSを構成する隣り合ったトランジスタ間で
大きなバラツキがあるとは考えられず、電荷注入量も同
一でよいと考えられる。
【0042】つまり、電荷蓄積の際において、少なくと
もSOI層のチャネル部と基板15間に電圧を印加し、
例えばFN(Fowler-Nordheim )電流のようなリーク
電流を流す。この電流のキャリアである電子または正孔
は窒化膜17中または窒化膜/酸化膜界面の欠陥に捕獲
されることによってチャネル領域下部が帯電する。蓄積
した電荷はその上部のSOI層中に形成されたMOSF
ETに電界を与え、閾値を変化させる。閾値の変化量は
蓄積された電荷量に比例するため、窒化膜17を通過す
る電流量で調整する。
【0043】次に、このように構成した半導体装置の作
用を説明する。LSI1の待機時においては、バイアス
電圧切替回路2の制御信号端子PにLowレベル信号が
入力される。すると、Pチャネル用バイアス線34が電
源電圧VDD(3ボルト)となり、Pチャネル用不純物ド
ープトポリシリコン層29も電源電圧VDD(3ボルト)
となる。また、Nチャネル用バイアス線35がグランド
電位(0ボルト)となり、Nチャネル用不純物ドープト
ポリシリコン層31もグランド電位(0ボルト)とな
る。この各バイアス線34,35を通しての各ドープト
ポリシリコン層29,31の電位により、LSI1の各
FETの閾値電圧はそれぞれ、図16に従い以下のよう
に決定される。
【0044】NチャネルMOSFET8,10,12,
14のバックバイアスは0ボルトであるので、閾値電圧
は0.6ボルトに、PチャネルMOSFET7,9,1
1,13のバックバイアスは3ボルトであるが、ソース
電位(3ボルト)からみると0ボルトに印加されている
ことになり、閾値電圧は−0.6ボルトになる。従っ
て、各MOSFETの閾値電圧の絶対値が大きいので、
低速動作ではあるがリーク電流の小さい回路を構成す
る。
【0045】一方、LSI1の動作時においては、バイ
アス電圧切替回路2の制御信号端子PにHiレベル信号
が入力される。すると、Pチャネル用バイアス線34が
グランド電位(0ボルト)になり、Pチャネル用不純物
ドープトポリシリコン層29もグランド電位(0ボル
ト)になる。また、Nチャネル用バイアス線35が電源
電圧VDD(3ボルト)になり、Nチャネル用不純物ドー
プトポリシリコン層31も電源電圧VDD(3ボルト)に
なる。この各バイアス線34,35を通しての各ポリシ
リコン層29,31の電位により、LSI1の各FET
の閾値電圧は、図16に従い次のように決定される。N
チャネルMOSFET8,10,12,14のバックバ
イアスは3ボルトであるので、閾値電圧は0.2ボルト
に、また、PチャネルMOSFET7,9,11,13
のバックバイアスは0ボルトであるが、ソース電位(3
ボルト)からみると−3ボルトに印加されたと同等にな
り、閾値電圧は−0.2ボルトになる。従って、各MO
SFETの閾値電圧の絶対値が小さいので、リーク電流
は大きいが高速動作が可能な回路を構成する。
【0046】このように、LSI製造工程終了後のでき
あがり閾値に関わらず、待機時には閾値電圧の絶対値を
大きくして低速動作であるが、リーク電流を小さくする
ことが可能となる。また、動作時には閾値電圧の絶対値
を小さくしてリーク電流は大きいが高速動作が可能とな
る。
【0047】つまり、貼合基板を用いた薄膜SOIでは
SOI層の少なくともチャネル領域の下部酸化膜中に電
極(埋め込みバックゲート)29,31を設け、この電
極29,31に電圧を印加する、又は電荷を蓄積するこ
とによって閾値の制御が可能である。一般的に、閾値電
圧によってトランジスタオフ時に流れる電流即ちリーク
電流量は変化し、閾値電圧が高いと小さく、閾値電圧が
低いと大きい。一方、動作速度はこの逆の傾向を示す。
従来、低電圧で使用される携帯機器等用のCMOSにお
いてシステムの低電圧化と高速化を両立させる一方法と
してMOSFETの閾値電圧を低下させる方法を採って
きたがこの方法ではLSIの待機時(スタンバイ状態)
におけるリーク電流が増加し、システムとしての全消費
電流が増加するという問題が生じてきた。この問題を解
決するために、高速だがリーク電流の大きい(閾値電圧
の低い)MOSFETと、低速だがリーク電流の小さい
(閾値電圧の高い)MOSFETの2種類を併用するこ
とでリーク電流の増大を低減してきた。しかしながらこ
の方法では高速動作が要求されるデバイスのチップに占
める割合が増加するほどスタンバイ状態でのリーク電流
が増加してしまうことに加え、デバイスの動作状態を時
間的に制御することができない。そこで、図17に示す
ようにPチャネル、Nチャネルに別々のバックゲート2
9,31を設け、両MOSFETの閾値電圧を決定する
ための各バックゲート29,31の電位を適当に切り替
えることにより、動作中の回路の閾値電圧の絶対値は低
く、非動作状態(スタンバイ状態)の回路の閾値電圧の
絶対値を高くして、各回路ブロックの動作状態によって
タイムリーに変化させることにより、動作速度を低下さ
せることなく消費電流を低減することが可能となる。
【0048】このように、本実施の形態は、下記の特徴
を有する。 (イ)SOIMOSFETにおいて、少なくともMOS
FETのチャネル領域に対向した絶縁体層をシリコン酸
化膜18とシリコン窒化膜17との積層構造とし、窒化
膜17中に電荷を蓄積することによってMOSFETの
閾値を適当な値に調整して、ウエハ面内及びウエハ間の
閾値のバラツキを補正してLSI製造工程終了後のでき
あがり閾値によらず所望の閾値を得ることができる。つ
まり、MOSFET下部に形成したMNOS構造を利用
して閾値バラツキ低減を目的とした閾値補正や、たとえ
ば多値デバイスのような新規デバイスの形成を行う。
【0049】また、変調閾値を目的としたバックゲート
構造の薄膜SOIMOSFETにおいて、変調閾値を目
的とした閾値電圧制御と閾値バラツキの補正とを同時
に、容易に実現することができ、SOIMOSFETの
閾値を任意に変化させ、閾値バラツキの補正、または制
御を簡単な構造で、大規模な負荷回路を必要とせずに実
現させることができることとなる。
【0050】より詳しくは、閾値電圧のバラツキを低減
すべく、バイアス電圧切替用電極とは別に電荷蓄積用導
電体層をMOSFETに対向して配置しMOSFETの
閾値電圧を調整すべく電荷を蓄積すると、バックゲート
の形成とそのパターニングという工程的な負荷が大きい
という問題があった。これに対し、本実施形態では、閾
値電圧調整用のバックゲートの形成とそのパターニング
という工程的な負荷が無くなる。
【0051】また、閾値電圧のバラツキを低減すべく、
デバイス動作前において埋込導体層(バックゲート電極
に相当するもの)に閾値電圧調整のための電荷蓄積を行
い、その後のデバイス動作時において変調閾値を目的と
した電圧を印加すると、変調閾値を行う際には、閾値の
バラツキを低減するためにバックゲートへ電荷を蓄積し
ても、変調閾値を目的とした電圧印加の際には蓄積した
電荷がその配線を通して流出してしまうため、バックゲ
ートへの印加電圧として電源電圧とグランド電圧だけで
なく、各トランジスタの閾値バラツキを補正する量の電
圧を印加させる必要があり、そのための電圧発生回路と
各トランジスタ毎にそれを最適な電圧値とするための制
御回路が必要となるという問題があった。これに対し、
本実施形態では、図17に示すように、電圧発生回路と
各トランジスタ毎にそれを最適な電圧値とするための制
御回路を必要とせずに、極めて単純な回路構成とするこ
とができる。
【0052】このようにして、閾値バラツキの低減を目
的とした基板バイアスの印加の際に、そのための工程増
加を抑えることができるとともに、変調閾値を行う際に
は閾値電圧制御用の電圧発生回路と各トランジスタ毎に
それを最適な電圧値とするための制御回路が不要とな
る。 (第2の実施の形態)次に、第2の実施の形態を、第1
の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0053】図18にその構造模式図を示す。SOIM
OSFETにおいて、少なくともチャネル領域の下部に
シリコン窒化膜61とシリコン酸化膜62の積層構造に
よってMNOS(Metal- Nitride- Oxide- Semicon
ductor)と同様な構造にしている。窒化膜61と酸化膜
62の厚さはそれぞれ、例えば、90nm、2nmと
し、位置関係は酸化膜が上、すなわち、上方より、ポリ
シリコンゲート電極65、ゲート酸化膜64、SOI層
63、酸化膜62、窒化膜61、シリコン基板60とな
っている。蓄積した電荷はその上部のSOI層63中に
形成されたMOSFETに電界を与え、閾値を変化させ
る。
【0054】電荷蓄積には例えば以下のような手法を用
いる。少なくともSOI層63のチャネル部と基板60
間に電圧を印加し、例えばFN(Fowler-Nordheim )
電流のようなリーク電流を流す。この電流のキャリアで
ある電子または正孔は窒化膜61中または窒化膜/酸化
膜界面の欠陥に捕獲されることによってチャネル領域下
部が帯電する。蓄積した電荷はその上部のSOI層63
中に形成されたMOSFETに電界を与え、閾値を変化
させる。閾値の変化量は蓄積された電荷量に比例するた
め、窒化膜61を通過する電流量で調整する。
【0055】SOI層63〜基板60間に電流を流すた
めの電圧印加は、SOI層63のチャネル領域に電極を
設けてもよく、ソースまたはドレイン電極を用いてもよ
い。前者の場合には正負いずれの電圧も印加可能である
ため、閾値の補正はいずれの方向にも可能である。後者
の場合、pn接合の順方向の電圧を印加する必要がある
ため、NチャネルMOSトランジスタでは負電圧を印
加、PチャネルMOSトランジスタでは正電圧を印加す
る。SOI層63と基板60間に流れる電流が電子電流
であるか正孔電流であるかによって蓄積される電荷の種
類が異なるため、閾値の補正はいずれか一方向にのみ可
能であり、閾値補正の可能な方向に合わせて予め閾値を
低め、もしくは高めに設定する必要がある。すなわち、
閾値バラツキの範囲が0.3ボルトであり、所望の閾値
が0.5ボルトのとき、蓄積可能な電荷の種類に合わせ
て工程上の狙い閾値は0.2ボルト以下または0.8ボ
ルト以上とする。積層構造は窒化膜61〜基板60間に
さらに例えば3nm程度の酸化膜を挿入したMONOS
(Metal- Oxide- Nitride- Oxide- Semiconducto
r)構造としてもよい。
【0056】図19には図18の詳細図を示し、貼合用
ポリシリコン膜66を有する。図20〜図26にその製
造工程図を示す。まず、図20に示すように、シリコン
基板70をSOI領域となる部分を残して例えば0.1
5μm程度エッチングする。続いて、図21に示すよう
に、例えば窒素希釈雰囲気の熱酸化によって例えば2n
m程度の酸化膜62を堆積する。そして、図22に示す
ように、CVDによって例えば90nm程度の窒化膜6
1を堆積する。なお、MONOS構造とする場合には、
更に熱酸化またはCVDによって酸化膜を形成する。
【0057】そして、図23に示すように、CVDによ
り例えば5〜10μmのポリシリコン膜66を堆積させ
る。このポリシリコン膜66を図24に示すように、研
磨によって平坦化し、図25に示すように、ウエハ直接
接合技術によって第2のシリコンウエハ60と貼り合わ
せる。
【0058】引き続き、図26に示すように、第1のシ
リコン基板70を研削し、酸化膜62の表面が露出する
まで例えば選択研磨によって研磨する。その後、図19
に示すように、ゲート酸化膜64の形成、ポリシリコン
ゲート電極65の形成、および配線等を行う。 (第3の実施の形態)次に、第3の実施の形態を、第2
の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0059】第3の実施の形態では、図27に示すよう
に、SOIMOSFETにおいて、少なくともチャネル
領域の下部にPTO(PbTiO3 )、PZT(Pb
(Zr,Ti)O3 )、PLZT((Pb,La)(Z
r,Ti)O3 )等の強誘電体膜81を形成している。
【0060】図27においては、強誘電体膜81とSO
I層83との間に酸化膜82を配置している。なお、こ
の酸化膜82は無くてもよい。強誘電体膜81は電圧の
印加によって表面に誘電分極によって電荷を誘起する。
これによってその上部のSOI層83中に形成されたM
OSFETに電界を与え、閾値を変化させる。強誘電体
膜81に印加する電圧は、第1の実施の形態と同様にS
OI層83のチャネル領域に電極を設けてもよく、或い
は、ソースまたはドレイン電極を用いてもよい。さら
に、ゲート酸化膜84が絶縁破壊しない範囲であれば、
ゲート電極85に印加することによって強誘電体膜81
の表面に電荷を誘起させてもよい。
【0061】なお、この強誘電体膜81を第1の実施形
態に適用してもよい。つまり、図4,5におけるシリコ
ン窒化膜17とシリコン酸化膜18の積層体(絶縁体
層)の代わりに、強誘電体膜を配置して、MOSFET
の閾値バラツキを低減するための閾値補正と、変調閾値
を目的とした閾値制御を同時に可能とする。即ち、誘電
分極の可逆性を用いて変調閾値を実現することが可能で
あり、バックゲートへの電圧印加の代わりに、動作時と
待機時の閾値切り替えの際に適当な電圧印加によって電
荷を誘起させる。
【0062】ここで、強誘電体膜81の誘電分極に必要
な時間は十分に短く、変調閾値の動作状態切り替えに関
しては問題ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における半導体装置の電気的
構成図。
【図2】LSIの電気的構成図。
【図3】第1の実施の形態における半導体装置の平面
図。
【図4】図3のA−A断面図。
【図5】図3のB−B断面図。
【図6】第1の実施の形態における半導体装置の製造工
程を説明するための断面図。
【図7】同じく半導体装置の製造工程を説明するための
断面図。
【図8】同じく半導体装置の製造工程を説明するための
断面図。
【図9】同じく半導体装置の製造工程を説明するための
断面図。
【図10】同じく半導体装置の製造工程を説明するため
の断面図。
【図11】同じく半導体装置の製造工程を説明するため
の断面図。
【図12】同じく半導体装置の製造工程を説明するため
の断面図。
【図13】同じく半導体装置の製造工程を説明するため
の断面図。
【図14】同じく半導体装置の製造工程を説明するため
の断面図。
【図15】同じく半導体装置の製造工程を説明するため
の断面図。
【図16】基板バイアス電圧と閾値電圧との関係を示す
特性図。
【図17】回路構成を説明する図。
【図18】第2の実施の形態における半導体装置の模式
図。
【図19】第2の実施の形態における半導体装置の構成
図。
【図20】第2の実施の形態における半導体装置の製造
工程を説明するための断面図。
【図21】同じく半導体装置の製造工程を説明するため
の断面図。
【図22】同じく半導体装置の製造工程を説明するため
の断面図。
【図23】同じく半導体装置の製造工程を説明するため
の断面図。
【図24】同じく半導体装置の製造工程を説明するため
の断面図。
【図25】同じく半導体装置の製造工程を説明するため
の断面図。
【図26】同じく半導体装置の製造工程を説明するため
の断面図。
【図27】第3の実施の形態における半導体装置の構成
図。
【符号の説明】
2…バイアス電圧切替回路、7,9,11,13…Pチ
ャネルMOSFET、8,10,12,14…Nチャネ
ルMOSFET、15…単結晶シリコン基板、17…シ
リコン酸化膜、18…シリコン窒化膜、19〜26…薄
膜SOI層、29…不純物ドープトポリシリコン層、3
1…不純物ドープトポリシリコン層。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に絶縁体層を介して単結晶
    半導体層が形成され、該単結晶半導体層にてMOSFE
    Tを構成してなる半導体装置であって、 少なくとも前記MOSFETのチャネル領域に対向した
    前記絶縁体層をシリコン酸化膜とシリコン窒化膜との積
    層構造としたことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板上に絶縁体層を介して単結晶
    半導体層が形成され、該単結晶半導体層にてMOSFE
    Tを構成してなる半導体装置であって、 少なくとも前記MOSFETのチャネル領域に対向した
    前記絶縁体層に誘電分極特性を有する強誘電体膜を含む
    ことを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板上に絶縁体層を介して単結晶
    半導体層が複数形成され、該単結晶半導体層にてPチャ
    ネルMOSFETとNチャネルMOSFETよりなるC
    MOS回路を構成し、さらに、少なくとも前記MOSF
    ETのチャネル領域に対向した前記絶縁体層内に電極を
    配置した半導体装置であって、 前記絶縁体層内の電極と単結晶半導体層との間の絶縁体
    層を、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜との積層構造と
    したことを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板上に絶縁体層を介して単結晶
    半導体層が複数形成され、該単結晶半導体層にてPチャ
    ネルMOSFETとNチャネルMOSFETよりなるC
    MOS回路を構成し、さらに、少なくとも前記MOSF
    ETのチャネル領域に対向した前記絶縁体層内に電極を
    配置した半導体装置であって、 前記絶縁体層内の電極と単結晶半導体層との間の絶縁体
    層に、誘電分極特性を有する強誘電体膜を含むことを特
    徴とする半導体装置。
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