JPH0619542A - 自動走行作業車の走行制御装置 - Google Patents

自動走行作業車の走行制御装置

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JPH0619542A
JPH0619542A JP4177198A JP17719892A JPH0619542A JP H0619542 A JPH0619542 A JP H0619542A JP 4177198 A JP4177198 A JP 4177198A JP 17719892 A JP17719892 A JP 17719892A JP H0619542 A JPH0619542 A JP H0619542A
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JP
Japan
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work
turn
boundary
steering
vehicle
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JP4177198A
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Inventor
Masanori Fujiwara
正徳 藤原
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業行程の終端部から次の作業行程の始端部
へのターン動作が終了したときに適正な操向位置になる
ようにする。 【構成】 車体前方側箇所を二次元方向に亘って撮像す
る撮像手段S1と、撮像情報に基づいて車体横幅方向で
の未処理作業地M1と処理済作業地M2との境界Lを検
出する境界検出手段101と、境界検出手段101の検
出情報に基づいて複数個の作業行程夫々において作業車
Vが境界Lに沿って自動走行するように操向制御する操
向制御手段102と、作業車Vが一つの作業行程の終端
部に達するに伴って、予め設定記憶されたターンパター
ンに基づいて次の作業行程の始端部に移動させるターン
制御手段103とが設けられ、操向制御手段102は、
作業車Vがターン制御手段103によって所定角度以上
旋回させられたのち境界検出手段101によって境界L
が検出されるに伴って制御作動を開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車体前方側箇所を二次
元方向に亘って撮像する撮像手段と、その撮像手段の撮
像情報に基づいて車体横幅方向での未処理作業地と処理
済作業地との境界を検出する境界検出手段と、その境界
検出手段の検出情報に基づいて複数個の作業行程夫々に
おいて作業車が前記境界に沿って自動走行するように操
向制御する操向制御手段と、前記作業車が一つの作業行
程の終端部に達するに伴って、予め設定記憶されたター
ンパターンに基づいて次の作業行程の始端部に移動させ
るターン制御手段とが設けられた自動走行作業車の走行
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の自動走行作業車の走行制御装置
は、例えば、自動走行作業車としての田植え機によっ
て、作業地としての圃場に互いに平行に並ぶように設定
された複数の作業行程(以下圃場行程と呼ぶこともあ
る)に沿って往復走行させながら、苗を圃場の全面に列
状に設定間隔毎に植え付けるものに適用される。そのた
めに、車体前方側箇所を二次元方向に亘って撮像した撮
像情報に基づいて、車体横幅方向での未処理作業地と処
理済作業地との境界を検出し、この検出した境界に沿っ
て自動走行するように操向制御すると共に、一つの作業
行程の終端部に達するに伴って予め設定記憶されたター
ンパターンに基づいて次の作業行程の始端部に移動させ
るようにしたものである。
【0003】そして、従来では、次の作業行程の始端部
に移動させるためのターンパターンを、例えば、作業車
を次の作業行程の始端部手前側箇所に移動させる旋回区
間と次の作業行程に進入させる前の助走区間とからなる
ように設定すると共に、ターン中において全く操向制御
を行わない場合に生じる不具合、例えば、スリップ等に
よって実際の走行軌跡が予め設定記憶されたターンパタ
ーンからずれると、ターン後に次の作業行程の始端部に
おいて前記境界に対する適正状態からずれた状態にな
り、この状態で次の作業行程での自動走行を開始する
と、境界に対して適正に沿う状態になるまで車体が大き
く蛇行すると共に作業跡が悪くなったり(田植え機の場
合は苗の植え付け間隔が乱れる)、未処理領域を発生す
る等の欠点、を回避させるために、前記助走区間におい
て前記撮像情報に基づいて検出した境界に沿わせる操向
制御を行わせることにより、次の作業行程の始端部への
進入位置で作業車が適正な操向状態となるようにしてい
た(例えば、特開昭64−86208号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、次の作業行程の手前側箇所に助走区間が必
要であるので、作業領域の周囲に助走区間が取れないよ
うな作業地の状況、例えば、田植え機によって畦際まで
苗を植え付けるような場合には適用が難しく、又、作業
領域以外の余分な領域である助走区間を走行する距離だ
け全体の走行距離が長くなって作業能率が低下するとい
う欠点もあった。
【0005】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、上記従来技術の欠点を解消すべ
く、次の作業行程の手前側箇所に助走区間等の余分な走
行区間を設定せずに次の作業行程の始端部へのターン動
作が終了したときに、次の作業行程に対して適正な操向
位置になるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による自動走行作
業車の走行制御装置の特徴構成は、前記操向制御手段
は、前記作業車が前記ターン制御手段によって所定角度
以上旋回させられたのち前記境界検出手段によって前記
境界が検出されるに伴って、その制御作動を開始するよ
うに構成されている点にある。
【0007】
【作用】本発明の特徴構成によれば、作業車が予め設定
記憶されたターンパターンに基づいて旋回させられてそ
の旋回角度が所定角度以上になったのち、前の作業行程
で処理された処理済作業地と次の作業行程である未処理
作業地との境界が検出されるに伴って、この境界に沿っ
ての操向制御作動が開始されることになる。従って、次
の作業行程の始端部へのターン動作の終了前から前記境
界に沿っての操向制御作動が実行されるので、実際のタ
ーンパターンが設定記憶されたターンパターンからずれ
ても、次の作業行程の始端部へのターン動作が終了する
までの間に、次の作業行程における前記境界に対する車
体横幅方向での車体位置が適正状態となるように修正操
向させることができるのである。
【0008】
【発明の効果】従って、本発明によれば、従来のよう
に、次の作業行程の手前側箇所に助走区間等の余分な走
行区間を要することなく各作業行程の始端部から車体が
境界に対して適正に沿った状態で走行を開始させること
ができることができる。もって、各作業行程の始端部に
未処理部を発生したり、作業跡が悪くなる等の欠点が無
くしながらも、作業領域の周囲に余分な走行区間の設定
を必要としないので、作業領域の周囲に助走区間が取れ
ないような作業地の状況、例えば、田植え機によって畦
際まで苗を植え付けるような場合にも適用でき、又、作
業領域以外の余分な走行区間を走行するだけ全体の走行
距離が長くなって作業能率が低下するという欠点も解消
されることになる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を自動走行作業車としての田植
え機に適用した場合の実施例を、図面に基づいて説明す
る。
【0010】図2〜図4に示すように、操向輪としての
左右一対の前輪1F及び左右一対の後輪1Rを備えた作
業車Vの後方に、苗植え付け装置2が昇降自在に設けら
れ、その苗植え付け装置2にて、列状に並ぶ複数個の作
物としての複数個の既植苗Tが作業地としての圃場Mに
6条式に植え付けられて既植側領域M2が形成されてい
る。そして、圃場M上の既植苗T並びに圃場Mに隣接す
る非作業地としての畦Nを含む車体前方側箇所を二次元
方向に亘って撮像する撮像手段としてのカラー式のイメ
ージセンサS1が、作業車Vの前方側に設けられてい
る。
【0011】前記イメージセンサS1の取り付け構造に
ついて説明すれば、前記作業車Vの横外側方に向かって
突出された支持部材4の先端部に、作業車Vに対して車
体横外側方に隣接する既植苗Tn並びに圃場Mと畦Nと
の境界即ち畦際Nkを車体進行方向に向かって斜め上方
から撮像するように設けられている。つまり、作業車V
が車体進行方向に沿って並ぶ複数個の既植苗Tの列に対
して適正に沿っている状態において、苗Tが植え付けら
れていない未植側領域M1に隣接する既植側領域M2側
の既植苗Tnに対応する線分Lが、前記イメージセンサ
S1の撮像視野の中央を前後方向に通る走行基準線La
と一致する状態(図2参照)となるようにしてあり、
又、作業車Vが車体進行方向に沿った畦際Nkに対して
適正に沿っている状態において、畦際Nkに対応する線
分Lkが、前記イメージセンサS1の撮像視野の中央を
前後方向に通る走行基準線Laと一致する状態(図4参
照)となるようにしてある。因みに、前記既植側領域M
2が処理済作業地に、又未植側領域M1が未処理作業地
に相当するので、前記線分Lが車体横幅方向での未処理
作業地M1と処理済作業地M2との境界に対応すること
になる。
【0012】そして、圃場Mの一端側から他端側に向か
う複数個の作業行程としての圃場行程J1,J2,J3
等(図5参照)が、車体横幅方向に平行に並ぶ状態で設
定され、各圃場行程J1,J2,J3等では、前記イメ
ージセンサS1の画像情報に基づいて、前記畦際Nkに
対応する線分Lk又は前記既植苗Tnに対応する線分L
に沿って作業車Vが自動走行するように操向制御され
る。但し、1つの圃場行程の終端部に達するに伴って、
その圃場行程に隣接する次の圃場行程の始端部に向けて
180度方向転換するように自動的にターン制御される
ことになる。
【0013】従って、前記作業車Vは、1行程走行する
毎に、圃場M(或いは畦N)に対する走行方向が反転し
て、作業車Vに対する既植苗T(或いは畦際Nk)の位
置が、左右反転する状態となることから、前記イメージ
センサS1は、作業車Vの左右夫々に各1個が設けら
れ、使用する側のセンサを1行程毎に左右切り換えるこ
とになる。因みに、図2では、既植苗Tの位置が作業車
Vの右側になるので右側のイメージセンサS1を使い、
図4では、畦Nが作業車Vの左側になるので左側のイメ
ージセンサS1を使っている。
【0014】前記作業車Vの構成について説明すれば、
図1に示すように、エンジンEの出力が変速装置5によ
って変速されてから車体前後の各車軸に設けられたディ
ファレンシャル装置12F,12Rを介して前記左右一
対の前輪1F及び左右一対の後輪1Rの夫々に伝達さ
れ、いわゆる4輪駆動型に構成されている。そして、前
記変速装置5による変速操作状態が予め設定された設定
走行速度に対応する操作状態となるように、変速状態検
出用ポテンショメータR3 が設けられ、その変速状態検
出用ポテンショメータR3 の検出情報に基づいて、変速
用電動モータ6を駆動するように構成されている。
【0015】又、前記左右一対の前輪1Fは油圧シリン
ダ7Fによってパワーステアリング操作されるように構
成され、そのステアリング操作に連動するステアリング
角検出用ポテンショメータR1 による検出ステアリング
角が目標ステアリング角となるように、前記油圧シリン
ダ7Fを作動させる電磁操作式の制御弁8Fを駆動する
ように構成されている。従って、前記作業車Vは、前輪
1Fのみを向き変更する2輪ステアリング形式でステア
リング操作され、前記イメージセンサS1の撮像情報に
基づいて自動的に操向操作されることになる。又、1つ
の圃場行程を終了して次の圃場行程に移動するための作
業車Vのターン時においては、前記IFを次の圃場行程
側にステアリング操作してターン動作するようになって
いる。尚、図1中、S2は前記変速装置5の出力回転数
に基づいて走行距離を検出するための距離センサであ
り、S3は作業車Vの進行方向角度を検出するためのフ
ラックスゲート方式による地磁気センサである(図2〜
図4参照)。
【0016】次に、前記イメージセンサS1の撮像情報
に基づいて、車体横幅方向での前記未植側領域M1と既
植側領域M2との境界に対応する線分Lを近似処理する
ための制御構成について説明する。図1に示すように、
前記イメージセンサS1は、三原色情報R,G,Bを各
別に出力するように構成され、そして、苗Tの色成分を
含む緑色情報Gから苗Tの色成分を含まない青色情報B
を減算して2値化することにより、前記苗Tに対応する
領域Taを抽出するように構成されている。
【0017】上記領域Taの抽出について説明を加えれ
ば、イメージセンサS1から出力される三原色情報のう
ちの緑色情報Gと青色情報Bとの強度について、苗Tが
存在する部分、泥面に対応する部分、自然光を反射する
水面部分夫々に対して考察すると、苗Tが存在する部分
では、緑色情報Gの強度が大で、且つ、青色情報Bの強
度が小となる。又、泥面に対応する部分では、緑色情報
G及び青色情報Bのいずれの強度も小となる。更に、水
面部分では、緑色情報G及び青色情報Bのいずれの強度
も大となる。そこで、緑色情報Gから青色情報Bを減算
した信号レベルの大きさにより、水面で反射される自然
光の影響並びに泥面に対応する画像情報を除去するので
ある。つまり、前記緑色情報Gから青色情報Bを減算し
た信号レベルが設定閾値以上のレベルになる部分を抽出
して2値化することにより、苗Tに対応した領域Taの
情報を抽出できるのである。
【0018】そして、前記緑色情報Gから前記青色情報
Bをアナログ信号の状態で減算する減算器9、その減算
器9の出力を予め設定された設定閾値に基づいて2値化
して前記領域Taに対応する2値化情報を出力するコン
パレータ10、そのコンパレータ10の出力信号を予め
設定された画素密度(横軸32画素×縦軸32画素/1
画面に設定してある)に対応した画素情報として記憶す
る画像メモリ11、及び、この画像メモリ11に記憶さ
れた情報に基づいてこれらの領域Taを結ぶ線分Lを直
線や曲線に近似する情報を求めると共に、その情報に基
づいて走行制御するマイクロコンピュータ利用の制御装
置Hの夫々が設けられている。
【0019】つまり、前記減算器9、前記コンパレータ
10、前記画像メモリ11及び前記制御装置Hを利用し
て、作物としての前記苗Tの色に対応する領域Taを抽
出し、これらの抽出された領域Taのうちで未植側領域
M1に隣接する領域Tanを結ぶ線分Lを直線や曲線に
近似演算処理によって求める手段、つまり、前記イメー
ジセンサS1の撮像情報に基づいて車体横幅方向での未
植側領域M1既植側領域M2との境界Lを検出する境界
検出手段101が構成されることになる。
【0020】又、前記制御装置Hを利用して、前記境界
検出手段101の検出情報に基づいて前記複数個の圃場
行程夫々において作業車Vが前記境界Lに沿って自動走
行するように操向制御する操向制御手段102と、前記
作業車Vが一つの圃場行程の終端部に達するに伴って、
予め設定記憶されたターンパターンに基づいて次の圃場
行程の始端部に移動させるターン制御手段103とが構
成され、更に、前記操向制御手段102は、前記作業車
Vが前記ターン制御手段103によって所定角度(この
角度は前記地磁気センサS3により検出する)以上旋回
させられたのち前記境界検出手段101によって前記境
界Lが検出されるに伴って、その制御作動を開始するよ
うに構成されている。
【0021】次に、前記畦際Nkに対応する線分Lkを
近似処理して求めると共に、作業車Vが上記求められた
線分Lkに沿って自動走行するように操向制御するため
の構成構成について説明すると、前記減算器9及び前記
コンパレータ10によって、前記イメージセンサS1か
ら出力される三原色情報R,G,Bのうちで、畦Nの大
部分を占める草Kの色成分を含む緑色情報Gから草Kの
色成分を含まない青色情報Bを減算して所定の閾値で2
値化することにより、草Kに対応する領域Kaを抽出す
る。そして、前記制御装置Hによって、前記コンパレー
タ10の出力信号を前記画素密度(横軸32画素×縦軸
32画素/1画面)の情報として記憶する前記画像メモ
リ11の草Kに対応する領域Kaの情報に基づいて前記
畦際Nkに対応する線分Lkを直線や曲線に近似すると
共に、その情報に基づいて作業車Vをその線分Lkに沿
って操向制御するのである。
【0022】次に、図5に示す作業車Vの走行ルートの
説明図及び図6〜図9に示すフローチャートに基づい
て、前記制御装置Hの動作を説明しながら、各部の構成
について詳述する。走行を開始すると最初の圃場行程J
1は前記畦際Nkに沿っての操向制御であるので、畦際
検出処理を行う。畦際検出処理では、図7に示すように
作業車Vが設定距離を走行する毎、又は、設定時間毎
に、前記イメージセンサS1による撮像処理が実行さ
れ、この撮像処理の後、前記草Kに対応する領域Kaが
抽出される(図10(イ),(ロ)参照)。尚、図で
は、畦N側だけでなく圃場Mの未植側領域M1にも草K
に対応する領域Kaが抽出されているが、これは圃場M
上に存在する浮き草等によるものである。
【0023】次に、画面座標軸のy=1〜32での各水
平走査ライン毎に、所定個数(例えば8個)以上の連続
する画素数で、最も圃場M側に寄って位置する画素列K
rが選別される。従って、所定個数以上の連続する画素
数の画素列Krが存在しなければ、その水平走査ライン
では選別される画素列Krはない。そして、圃場M上に
存在する浮き草等による領域Kaはその画素数が通常前
記所定個数(8個)より少ないので、上記選別処理によ
って、浮き草等に対応する領域Kaは除去される。次
に、前記選別された各画素列Krにおいて最も圃場M側
に寄って位置する画素を代表点Pとして抽出する(図1
0(ハ)参照)。そして、水平走査ラインの全て(32
本)について、上記選別処理と代表点抽出処理が終了し
たら、これらの代表点Pに基づいて前記畦際Nkに対応
する線分Lkを演算処理して求める。ここでは、ハフ変
換処理によって求めるように構成している。
【0024】ハフ変換について説明すれば図13に示す
ように、前記イメージセンサS1の撮像視野の中心(x
=16,y=16)を通るx軸を極座標系における基準
線として、前記各代表点Pを通る複数本の直線を、下記
(i)式に基づいて前記x軸に対して0乃至180度の
範囲において予め複数段階に設定された傾きθと、原点
つまり上記撮像視野中心に対応する画面中央からの距離
ρとの組み合わせとして求める。 ρ=y・sinθ+x・cosθ ……(i)
【0025】そして、前記代表点Pの全てについて、前
記複数段階に設定された傾きθの値が180度に達する
まで、前記パラメータ(ρ,θ)の組み合わせに対応す
る各直線の頻度を計数するための二次元ヒストグラムを
加算する処理を繰り返す。全代表点Pに対する直線の頻
度の計数が完了すると、前記二次元ヒストグラムに加算
された値から、最大頻度となる前記傾きθと前記距離ρ
の組み合わせを求めることにより、最大頻度となる一つ
の直線Lxを決定し、その直線Lxを、前記イメージセ
ンサS1の撮像面において前記畦際Nkに対応する線分
Lkを直線近似した情報として求める。
【0026】次に、前記撮像面における直線Lxを、予
め実測した地表面での前記イメージセンサS1の撮像視
野Aの形状と大きさの記憶情報と、前記最大頻度の直線
Lxが通る撮像面での画素の位置a,b,c(図14参
照) とに基づいて、地表面における直線Lkの情報に変
換する。すなわち、図14に示すように、前記撮像視野
Aの横幅方向中央を前後方向に通る走行基準線Laに対
する傾きψと、横幅方向での位置δとの値として設定さ
れる地表面上における直線Lkの情報に変換することに
なる。
【0027】説明を加えれば、前記畦際Nkに対応する
直線Lkに交差する方向となる前記撮像視野Aの前後位
置(y=0及びy=32)での2辺の長さl0 ,l32
画面中央(x=16,y=16となる画素位置)におけ
る前記撮像視野Aの横幅方向での長さl16、及び、前記
前後2辺間の距離hの夫々を予め実測して、前記制御装
置Hに記憶させておくことになる。
【0028】そして、前記撮像面における直線Lxが、
前記撮像視野Aの前後位置での2辺に対応するx軸に交
差する画素の位置a,b(y=0,y=32となる位
置)のx座標の値X0,X32と、前記直線Lxが画面中央
を通るx軸に交差する画素の位置cのx座標の値X16
を、上記(i)式を変形した下記(ii)式から求めるこ
とになる。 Xi=(ρ−Yi・sinθ)/cosθ ……(ii) 但し、Yiは、夫々0,16,32を代入する。
【0029】そして、上記(ii)式にて求められたx軸
での座標値に基づいて、下記(iii)式及び(iv)式か
ら、前記走行基準線Laに対する横幅方向での位置δ
と、傾きψとを求め、求めた位置δと傾きψとの値を、
地表面において前記畦際Nkに対応する直線Lkの位置
情報として算出することになる。
【0030】
【数1】
【0031】従って、前記作業車Vを車体進行方向に沿
う畦際Nkに沿って自動走行させるための操向制御にお
いては、前記直線Lkの前記走行基準線Laに対する傾
きψと横幅方向での位置δとを共に零に近づけるよう
に、前記のように2輪ステアリング形式で操向操作する
ことになる。
【0032】前記操向制御について説明すれば、前記直
線Lkの前記走行基準線Laに対する傾きψと横幅方向
での位置δ夫々の値、及び、前記前輪1Fの現在のステ
アリング角φの値とから、下記(vii )式に基づいて、
前記前輪1Fの目標操向角θfを設定し、そして、前記
前輪用のステアリング角検出用ポテンショメータR1
て検出される現在のステアリング角φが、目標操向角θ
fに対して設定不感帯内に維持されるように、前記前輪
用油圧シリンダ7Fの制御弁8Fを駆動することにな
る。 θf=K1・δ+K2・ψ+K3 ・φ ……(vii ) 尚、K1,K2,K3 は、操向特性に応じて予め設定され
た定数である。
【0033】次に、例えば進行方向の前方側に車体横幅
方向に沿って存在する畦Nの手前側端部が前記イメージ
センサS1の撮像視野の所定位置に来たことによって、
作業車Vが最初の圃場行程J1の終端部に到達したこと
が検出されると、前記苗植え付け装置2による植え付け
作業を中断してから、ターン回数等に基づいて作業終了
であるか否かを判別する。ここで、作業終了でなけれ
ば、予め設定記憶されたターンパターンに基づいて次の
(この場合は畦Nとは反対側の)圃場行程J2の始端部
に向けて移動させるためのターン制御に移る。尚、作業
終了であれば走行を停止して制御は終了することにな
る。
【0034】前記ターンパターンについて説明すれば、
図5に示すように、上記圃場行程の終端部の位置pと次
の圃場行程の始端部の位置r及びこの両地点p,rを結
ぶ所定の旋回半径の半円状の旋回区間qによってターン
パターンが設定され、このターンパターンに沿って作業
車Vが走行するためのステアリング操作角度と走行距離
とが設定記憶されている。
【0035】前記ターン制御では、図9に示すように、
前記前輪1Fを前記設定ステアリング角度にステアリン
グ操作して次の圃場行程J2側へのターン動作を開始す
る。そして、前記地磁気センサS3によってターン開始
時から所定角度(例えば165度)以上旋回したか否か
を検出し、所定角度以上するまで上記設定ステアリング
角度でのターン動作を続ける。所定角度以上旋回したこ
とが検出されると、前の行程で使用したイメージセンサ
S1とは反対側のイメージセンサS1に切り換え、前記
境界検出手段101による前記境界検出処理を実行して
その撮像視野に前記境界Lが検出されたかどうかを調べ
る(図12参照)。前記境界Lが検出されなければ、そ
れが検出されるまで上記ターン動作を続ける。尚、18
0度以上旋回したか、あるいは前記ターンパターンにお
いての設定走行距離以上走行しても撮像視野に前記境界
Lが検出されない場合は異常とみなして直ちに走行を停
止して作業を中止する。
【0036】そして、前記境界Lが検出されたら、その
ときの旋回角度の情報と撮像視野での境界Lの位置情報
とから前記設定ステアリング角度を修正する操向制御を
実行する。つまり、作業車Vが前記ターンパターンに従
って誤差なく上記旋回角度に旋回したと仮定したときに
前記境界Lが撮像視野において位置すべき標準の位置δ
0 及び傾きψ0 に対する実際の位置δ及び傾きψのずれ
量に基づいて、これらのずれ量を零にするようにターン
中において修正操向させ、これによって、ターン動作が
終了して作業車Vが次の圃場行程J2の方向に向いた時
点で車体横幅方向での前記境界Lに対する操向位置が適
正状態となるようにしているのである。従って、ターン
動作の終了後は、次の圃場行程J2の最初から適正な操
向状態で苗Tの植え付けを行いながら前記境界Lに沿っ
ての操向制御を行うことになる。
【0037】上記境界検出処理では、図8に示すよう
に、作業車Vが設定距離を走行する毎、又は、設定時間
毎に、前記イメージセンサS1による撮像処理が実行さ
れ、この撮像処理の後、前記苗Tに対応する領域Taが
抽出される(図11(イ),(ロ)参照)。そして、上
記領域Taのうち未植側領域M1に隣接する領域Tan
が抽出され、それら各領域Tanにおいて株元側への最
近接画素を代表点Pとして抽出し(図11(ハ)参
照)、これらの代表点Pに基づいて前記線分Lを、前記
畦際Nkに対応する直線Lkを求めたと同様にハフ変換
処理によって直線近似して求める。そして、前記作業車
Vを前記未植側領域M1と既植側領域M2との境界Lに
沿って自動走行させるための操向制御においては、前記
直線Lの前記走行基準線Laに対する傾きψと横幅方向
での位置δとを共に零に近づけるように、前記のように
2輪ステアリング形式で操向操作することになる。そし
て、前記と同様にして圃場行程J2の終端部に到達した
か否かを判別し、終端部に到達していれば前記と同様に
して次の圃場行程J3の始端部に移動させるようにター
ン制御することになる。
【0038】〔別実施例〕上記実施例では、撮像手段と
してカラー式のイメージセンサS1を用いて、緑色情報
Gから青色情報Bを減算して設定閾値に基づいて2値化
することにより、圃場Mの苗Tに対応する領域Taある
いは草Kが大部分を占める畦Nに対応する領域Kaを抽
出するように構成した場合を例示したが、例えば、三原
色情報R,G,Bの全部を用いて、それらの比が苗Tあ
るいは草Kの色に対応する設定比率範囲となる領域を前
記領域Ta,Kaとして抽出する等領域抽出の具体構成
は、各種変更できる。
【0039】又、上記実施例では、ハフ変換を利用して
車体横幅方向での未処理作業地M1と処理済作業地M2
との境界Lを検出したり、あるいは畦際Nkに対応する
線分Lkを検出する場合を例示したが、ハフ変換以外
に、例えば最小二乗法等を用いて直線近似又は曲線近似
した情報を求めるように構成することもできる。
【0040】又、上記実施例では、操向制御手段102
を、前輪IFのみを操向する2輪ステアリング形式で行
うようにした場合を例示したが、この2輪ステアリング
形式以外に、例えば、車体横幅方向での位置δの修正は
前後輪IF,IRを同位相で操向する平行ステアリング
形式で行い、傾きψの修正は前後輪IF,IRを逆位相
で操向する4輪ステアリング形式で行うもの、あるい
は、位置δと傾きψの大きさに応じて、平行ステアリン
グ形式における前後輪IF,IRのステアリング角度に
差を付ける状態で操向する等、操向制御手段102の具
体構成は各種変更できる。
【0041】又、上記実施例では、本発明を自動走行作
業車としての田植え機を自動走行させるための装置に適
用して場合を例示したが、芝刈り機等の他の自動走行作
業車にも適用できるものであって、その際の機体の走行
系の構成等各部の具体構成、並びに、検出された未処理
作業地M1と処理済作業地M2との境界Lの情報の利用
形態は各種変更できる。
【0042】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】制御構成のブロック図
【図2】境界に沿って走行時の田植え機の概略平面図
【図3】田植え機の概略側面図
【図4】畦際に沿って走行時の田植え機の概略平面図
【図5】走行ルートの説明図
【図6】制御作動のフローチャート
【図7】畦際検出処理のフローチャート
【図8】境界検出処理のフローチャート
【図9】ターン制御のフローチャート
【図10】畦際検出処理の説明図
【図11】境界検出処理の説明図
【図12】ターン制御の説明図
【図13】ハフ変換の説明図
【図14】撮像視野における車体進行方向と近似直線の
関係を示す説明図
【符号の説明】
S1 撮像手段 M1 未処理作業地 M2 処理済作業地 L 境界 101 境界検出手段 V 作業車 102 操向制御手段 103 ターン制御手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体前方側箇所を二次元方向に亘って撮
    像する撮像手段(S1)と、その撮像手段(S1)の撮
    像情報に基づいて車体横幅方向での未処理作業地(M
    1)と処理済作業地(M2)との境界(L)を検出する
    境界検出手段(101)と、その境界検出手段(10
    1)の検出情報に基づいて複数個の作業行程夫々におい
    て作業車(V)が前記境界(L)に沿って自動走行する
    ように操向制御する操向制御手段(102)と、前記作
    業車(V)が一つの作業行程の終端部に達するに伴っ
    て、予め設定記憶されたターンパターンに基づいて次の
    作業行程の始端部に移動させるターン制御手段(10
    3)とが設けられた自動走行作業車の走行制御装置であ
    って、 前記操向制御手段(102)は、前記作業車(V)が前
    記ターン制御手段(103)によって所定角度以上旋回
    させられたのち前記境界検出手段(101)によって前
    記境界(L)が検出されるに伴って、その制御作動を開
    始するように構成されている自動走行作業車の走行制御
    装置。
JP4177198A 1992-07-03 1992-07-03 自動走行作業車の走行制御装置 Pending JPH0619542A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9283770B2 (en) 2012-07-09 2016-03-15 Illinois Tool Works Inc. Apparatus for thermal printing or embossing

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9283770B2 (en) 2012-07-09 2016-03-15 Illinois Tool Works Inc. Apparatus for thermal printing or embossing

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